「動画を視聴する」「Webサイトを閲覧する」。どちらも画面を見て情報を得る行為ですが、「視聴」と「閲覧」にはどのような違いがあるのでしょうか。
例えば、オンライン研修を受ける際には、研修動画の「視聴」と、配布資料の「閲覧」を求められることがあります。また、インターネットで情報を調べるときには、「動画の視聴履歴」「Webサイトの閲覧履歴」といった表現も目にします。
いずれも画面を見る行為であるため、意味が同じように感じられるかもしれません。しかし、対象となる情報の種類や、情報を受け取る方法によって、自然な言葉は異なります。
結論からいうと、「視聴」は映像を見たり音声を聴いたりすること、「閲覧」は書物・書類・Webページなどの内容を調べながら読むことです。
例えば、YouTubeの解説動画を見る場合には「視聴」、Webサイトに掲載された説明文を読む場合には「閲覧」が適しています。
ただし、現在のWebサイトには文章だけでなく、画像や動画なども含まれています。そのため、Webページを閲覧しながら、ページ内の動画を視聴することもあります。
この記事では、「視聴」と「閲覧」の意味や違いを比較表で整理し、動画・映画・Webサイト・PDF資料・オンライン研修・ビジネスメールなどの例文で詳しく解説します。さらに、「鑑賞」「拝見」「見る」「観る」との違いや、視聴履歴と閲覧履歴の使い分けについても紹介します。
- 【結論】「視聴」は映像や音声、「閲覧」は文書やWebページの内容を確認するときに使う
- 【徹底比較】「視聴」と「閲覧」の意味・対象・使い方の違い
- 「視聴」の意味と正しい使い方
- 「閲覧」の意味と正しい使い方
- 【実践】YouTubeや動画配信サービスでは「視聴」と「閲覧」のどちら?
- 【実践】Webサイト・ブログではどう使い分ける?
- 【実践】オンライン研修・eラーニングではどう使い分ける?
- 【実践】仕事の資料・PDFでは「視聴」と「閲覧」のどちら?
- 「視聴」と「鑑賞」の違い
- 「閲覧」と「拝見」の違い
- 「視聴」「見る」「観る」の違い
- 「視聴履歴」と「閲覧履歴」の違い
- 「視聴回数」と「閲覧数」は同じ?
- 「視聴権限」と「閲覧権限」の違い
- ビジネスメール・研修案内での使い分け
- 「視聴」と「閲覧」を使い分ける際の5つの注意点
- 参考資料
- 「視聴」と「閲覧」に関するよくある質問(FAQ)
- まとめ:「視聴」は映像や音声、「閲覧」は文書やWebページの内容を確認すること
【結論】「視聴」は映像や音声、「閲覧」は文書やWebページの内容を確認するときに使う
「視聴」と「閲覧」の違いを簡単に整理すると、次のようになります。
- 視聴(しちょう):見ることと聴くこと。特に、テレビや動画など、映像・音声を伴うコンテンツについて使われる。
- 閲覧(えつらん):書物・新聞・書類・Webページなどの内容を、調べながら読むこと。
例えば、オンライン研修で講師の解説動画を見る場合には、「研修動画を視聴する」が自然です。
一方、研修に必要なPDF資料を開いて内容を確認する場合には、「研修資料を閲覧する」と表現できます。
両者の違いを理解するポイントは、どのような情報を、どのような方法で受け取っているのかという点です。
なお、「視聴」は字面から、必ず映像を見ながら同時に音声を聴く行為だけを表すと思われがちですが、実際の用法はそれほど厳密ではありません。音声のない動画についても「動画を視聴する」と表現できます。
一方、「閲覧」も紙の文書だけに使う言葉ではありません。インターネット上のWebページや電子文書についても広く使われています。
【徹底比較】「視聴」と「閲覧」の意味・対象・使い方の違い
| 比較項目 | 視聴 | 閲覧 |
|---|---|---|
| 読み方 | しちょう | えつらん |
| 基本的な意味 | 見ることと聴くこと | 文書などの内容を調べながら読むこと |
| 意味の重点 | 映像や音声などを通じた情報の受け取り | 文章や資料などの内容の確認 |
| 代表的な対象 | 動画・テレビ・映画・映像教材 | Webページ・書籍・PDF・書類・新聞 |
| よく使う表現 | 動画視聴・視聴時間・視聴履歴 | 資料閲覧・閲覧履歴・閲覧権限 |
| 音声との関係 | 音声を伴うコンテンツでよく使われる | 基本的には内容を読む・確認する行為を表す |
| オンライン研修での例 | 講義動画を視聴する | 配布資料を閲覧する |
| 代表的な例文 | 研修動画を視聴した。 | 研修資料を閲覧した。 |
例えば、動画配信サービスで映画を見る場合には、「映画を視聴する」と表現できます。
一方、映画のあらすじや上映時間が掲載されたWebページを読む場合には、「映画情報を閲覧する」が自然です。
ただし、映画のWebページ内で予告編を再生した場合、その予告編については「視聴する」と表現できます。
このように、同じWebサイト内でも、文章や資料を読む行為と動画を見る行為を区別できます。
「視聴」の意味と正しい使い方
視聴とは見ることと聴くこと
「視聴」は、見ることと聴くことを意味します。
一般的には、テレビ番組や動画、映像教材などのコンテンツを見る場合によく使用されます。
例えば、研修用の動画をパソコンで再生して学習する場合には、「研修動画を視聴する」と表現できます。
また、動画配信サービスで映画を見る場合や、録画されたテレビ番組を見る場合にも使われます。
なお、視聴には、人々の注意や関心という意味もあります。「世間の視聴を集める」といった、映像コンテンツとは関係のない用法もありますが、現在の日常生活では「動画を視聴する」のような用法を目にする機会が多いでしょう。
視聴を使う代表的な例文
- オンライン研修の動画を視聴した。
- 動画配信サービスで映画を視聴する。
- 授業で指定された映像教材を視聴する。
- 過去に視聴した動画の履歴を確認する。
- 新しい商品の紹介動画を視聴した。
- 講演会の録画映像を後日視聴する。
- 動画の視聴時間を記録する。
- 字幕付きの動画を視聴した。
これらの例文では、映像などを通じて情報を受け取ることが共通しています。
「視聴する」は音声がなくても使える?
音声のない動画についても、「視聴する」という表現を使えます。
例えば、文字と映像だけで構成された説明動画を見る場合には、「説明動画を視聴する」で問題ありません。
動画に音声が含まれていないからといって、必ず「閲覧する」に変更しなければならないわけではありません。
ただし、画像が数枚掲載されているだけのWebページなどについては、通常「閲覧する」「見る」などの方が自然です。
「視聴時間」とは何か
視聴時間は、動画やテレビ番組などを視聴した時間を表します。
例えば、オンライン研修において、受講者がどの程度の時間、講義動画を再生していたかを記録する場合があります。
ただし、視聴時間が長いことと、内容を十分に理解したことは同じではありません。
また、サービスによっては、再生時間・実際に視聴した時間・一定の条件を満たした視聴回数などの集計方法が異なります。
業務や研修で視聴時間を利用する場合には、何をどのように記録しているのかを確認しましょう。
「閲覧」の意味と正しい使い方
閲覧とは文書などの内容を調べながら読むこと
「閲覧」は、書物・新聞・書類・Webページなどの内容を調べながら読むことを意味します。
例えば、会社の規程を確認するため、社内システムに保存されているPDF資料を開いて内容を読む場合には、「資料を閲覧する」と表現できます。
また、インターネットで情報を調べる際、Webサイトの文章を読んで必要な情報を確認する行為にも使われます。
閲覧という言葉には、単に目に入れるだけでなく、内容を確認するという意味合いがあります。
閲覧を使う代表的な例文
- 会社の就業規則を閲覧する。
- Webサイトで商品の仕様を閲覧した。
- 図書館で新聞を閲覧する。
- オンライン研修の配布資料を閲覧する。
- 閲覧権限のある従業員だけが資料を確認できる。
- 過去の閲覧履歴を確認する。
- 社内システムで業務マニュアルを閲覧した。
- 申請書類を閲覧し、記載内容を確認する。
閲覧はインターネット上の情報にも使う
閲覧は、紙の書類だけに使われる言葉ではありません。
例えば、会社のWebサイトを開き、商品情報を確認する行為について、「Webサイトを閲覧する」と表現できます。
また、PDFファイルや電子書籍など、電子的な文書についても使用されます。
「Web閲覧」「PDF閲覧」「電子文書の閲覧」などは、いずれも自然な表現です。
「閲覧権限」とは何か
閲覧権限とは、特定の情報や文書などを閲覧できる権限です。
例えば、社内システムで、一般社員には資料を見ることだけを認め、管理者には資料の編集も認める場合があります。
この場合、「閲覧権限」と「編集権限」が区別されます。
ただし、実際の権限設定はシステムによって異なります。閲覧できるからといって、必ずダウンロード・印刷・共有まで許可されているとは限りません。
【実践】YouTubeや動画配信サービスでは「視聴」と「閲覧」のどちら?
動画そのものを見る場合は「視聴」
YouTubeなどで動画を再生して見る場合には、「視聴」が自然です。
例えば、次のように表現できます。
「新製品の紹介動画を視聴した。」
「昨日視聴した動画をもう一度見たい。」
この場合、映像コンテンツを見ることに重点があります。
動画の説明欄やコメントを読む場合は「閲覧」
一方、動画の説明欄やコメント欄に掲載された文章を読む場合には、「閲覧」が使えます。
例えば、次のような文章です。
「動画を視聴した後、説明欄に掲載された参考資料を閲覧した。」
ただし、日常会話では「説明欄を見る」「コメントを読む」といった表現の方が自然な場合もあります。
動画配信サイト全体を見る場合
動画配信サイトのトップページを開き、作品一覧や紹介文などを確認する場合は、「サイトを閲覧する」と表現できます。
そして、気になる作品を選んで再生した場合には、「動画を視聴する」と表現できます。
つまり、一つのサイトの中でも、閲覧と視聴の両方が行われる場合があります。
【実践】Webサイト・ブログではどう使い分ける?
ブログ記事を読む場合は「閲覧」
ブログ記事やニュースサイトの記事など、主に文章で構成されたページを読む場合には、「閲覧」が自然です。
例えば、「ニュースサイトの記事を閲覧した」という文章です。
また、Webサイトの管理画面では、特定のページを見た人数や回数などに関係する指標として、「閲覧数」「ページビュー」などが使用されます。
ただし、ページビューは、必ずしも内容を最後まで読んだ人数を表すものではありません。
記事内の動画を見る場合は「視聴」
ブログ記事の途中に説明動画が埋め込まれている場合、その動画を見る行為は「視聴」と表現できます。
例えば、次のような文章です。
「製品の紹介記事を閲覧し、記事内の解説動画を視聴した。」
この文章では、記事を読むことと動画を見ることを、明確に区別しています。
写真や画像を見る場合は?
Webページに掲載されている写真や画像を見る場合には、「見る」という言葉が幅広く使えます。
また、写真集や美術作品などを味わうように見る場合には、「鑑賞」という表現が自然なこともあります。
一方、画像が並んだ資料やWebページの内容を確認する場合には、「閲覧」を使うこともできます。
ただし、一枚の写真を見ている行為を、必ず「閲覧」と呼ばなければならないわけではありません。
【実践】オンライン研修・eラーニングではどう使い分ける?
講義動画は「視聴」
オンライン研修では、講師が説明している動画や、録画された講義を再生して学習することがあります。
このような場合には、「講義動画を視聴する」という表現が自然です。
例えば、「研修動画をすべて視聴してください」という案内です。
配布資料は「閲覧」
一方、研修用のPDFやスライド資料を開き、内容を確認する場合には、「閲覧」が適しています。
例えば、「研修を受ける前に、配布資料を閲覧してください」という表現です。
なお、資料をあらかじめ保存する必要がある場合には、「ダウンロードしてください」という表現を使い分けます。
動画の視聴と資料の閲覧を一つの文章にする場合
例えば、次のような案内文が考えられます。
「研修動画を視聴した後、配布資料を閲覧し、確認テストに回答してください。」
この文章であれば、受講者に求められている行為が明確に伝わります。
視聴・閲覧しただけで受講完了になる?
オンライン研修では、動画を視聴したり、資料を閲覧したりするだけで、必ず受講完了と認められるとは限りません。
例えば、動画の視聴時間や確認テストの結果、必要な課題の提出などが、修了条件になっている場合があります。
また、資料のページを開いただけでは、内容を十分に理解したかどうかまで確認できるわけではありません。
研修を運営する場合には、「視聴」「閲覧」「理解度確認」「修了」の条件を区別して設計することが重要です。
【実践】仕事の資料・PDFでは「視聴」と「閲覧」のどちら?
会議資料を読む場合は「閲覧」
会社の会議で配布された資料や、PDF形式の報告書などを読む場合には、「閲覧」が自然です。
例えば、次のように表現できます。
「会議前に、共有フォルダー内の資料を閲覧してください。」
この場合、資料の内容を確認することが目的です。
録画された会議を見る場合は「視聴」
一方、録画された会議の映像を再生して内容を確認する場合には、「視聴」が適しています。
例えば、次のような文章です。
「会議に出席できなかったため、後日、録画映像を視聴した。」
ただし、録画を視聴したことと、正式に会議へ出席したことが同じ扱いになるとは限りません。
正式な出席の取り扱いは、会議の主催者や組織の決まりによって異なります。
音声だけの資料はどう表現する?
会議の録音データなど、音声だけの資料については、「聴取する」「聞く」などの表現が自然です。
例えば、「録音データを聴取して、会議の内容を確認した」という文章です。
なお、音声だけの番組についても「視聴」と表現される場合がありますが、具体的に音声を聞く行為を明確にしたいのであれば、「聴取」「聴く」などを選ぶとわかりやすくなります。
「視聴」と「鑑賞」の違い
視聴と意味が近い言葉に、「鑑賞」があります。
鑑賞は、芸術作品などを見たり聞いたりして、そのよさや趣を味わうことです。
例えば、映画を見て作品の表現や物語を楽しむ場合には、「映画を鑑賞する」が自然です。
一方、動画配信サービスで映画を再生して見る行為を説明する場合には、「映画を視聴する」という表現も使えます。
つまり、視聴は映像を見るという行為、鑑賞は作品のよさや内容を味わうことに重点があります。
ただし、実際の映画の見方では、視聴と鑑賞の両方が当てはまる場合もあります。
詳しくは、関連記事の「視聴」と「鑑賞」の違いをご覧ください。
「閲覧」と「拝見」の違い
閲覧と意味の近い言葉に、「拝見」があります。
拝見は、「見る」の謙譲語です。
例えば、取引先から送られてきた資料を確認した場合には、「資料を拝見しました」という表現が使えます。
一方、「資料を閲覧しました」は、資料の内容を調べながら読んだことを表す文章です。
閲覧という言葉自体は謙譲語ではないため、相手への敬意を示したい場合には、「拝見しました」の方が自然なことがあります。
ただし、社内システムの操作説明などでは、「資料を閲覧してください」のように、動作を具体的に示すことが適切な場合もあります。
詳しくは、関連記事の「拝見」と「閲覧」の違いをご覧ください。
「視聴」「見る」「観る」の違い
視聴と関係する言葉として、「見る」と「観る」があります。
「見る」は、目で物の形や色などをとらえることを幅広く表す言葉です。
一方、「観る」は、物事の様子や内容などを注意して見る場合に使われます。
例えば、「映画を見る」「映画を観る」は、どちらも自然な表現です。
「映画を視聴する」も、映像コンテンツとして映画を見る場合に使えます。
ただし、視聴は比較的改まった表現であり、日常会話では「動画を見る」「映画を見る」の方が自然な場合もあります。
例えば、友人との会話なら「昨日、動画を見たよ」という言い方が一般的です。
一方、企業の研修案内などでは、「指定された動画を視聴してください」という表現が使いやすいでしょう。
詳しくは、関連記事の「見る」と「観る」の違いも参考にしてください。
「視聴履歴」と「閲覧履歴」の違い
インターネットを利用していると、「視聴履歴」と「閲覧履歴」という言葉を見かけます。
視聴履歴は、主に動画などのコンテンツを視聴した履歴を表します。
一方、閲覧履歴は、Webページや文書などを閲覧した履歴を表します。
例えば、動画配信サービスで過去に再生した作品の一覧は、視聴履歴と呼ばれることがあります。
また、Webブラウザーで過去に開いたサイトの記録は、閲覧履歴と呼ばれます。
ただし、Webページの閲覧履歴が残っていることと、そのページ内の動画を最後まで視聴したことは同じではありません。
また、サービスごとに、履歴を記録する条件や保存期間などが異なる場合があります。
「視聴回数」と「閲覧数」は同じ?
動画やWebサイトの運営では、視聴回数と閲覧数が別々に集計される場合があります。
例えば、あるWebページの中に動画を埋め込んだとします。
そのページが開かれた回数は、ページの閲覧数として記録されることがあります。
一方、ページ内の動画が再生された回数は、動画の視聴回数として記録されることがあります。
そのため、ページの閲覧数が多くても、動画の視聴回数が少ない場合があります。
逆に、一人の利用者が同じ動画を複数回再生した場合には、動画の視聴回数がページの閲覧数を上回る可能性もあります。
ただし、視聴回数や閲覧数の具体的な計測方法は、利用しているサービスや分析ツールによって異なります。
アクセス解析などを行う場合には、各指標の定義を確認することが大切です。
「視聴権限」と「閲覧権限」の違い
企業や学校などのオンラインシステムでは、コンテンツへのアクセスを制限する場合があります。
例えば、研修動画を特定の従業員だけに公開する場合には、「視聴権限」という表現が使われることがあります。
一方、社内文書や資料などを特定の従業員だけが開けるようにする場合には、「閲覧権限」が自然です。
ただし、システムによっては、動画を見る権限も「閲覧権限」にまとめて管理されている場合があります。
また、閲覧権限があっても、ファイルのダウンロードや編集まで認められているとは限りません。
正式な操作手順や権限管理の説明では、そのシステムで実際に使われている機能名を確認しましょう。
ビジネスメール・研修案内での使い分け
動画を見るよう依頼する場合
研修動画などを見るよう依頼する場合には、「視聴」が適しています。
例えば、次のように書けます。
「研修動画を公開いたしましたので、指定された期限までにご視聴くださいますようお願いいたします。」
この場合、動画を見ることを明確に伝えています。
資料を確認してもらう場合
一方、資料や文書を確認してもらいたい場合には、「閲覧」が適しています。
例えば、次のような文章です。
「会議資料を共有フォルダーに保存いたしましたので、事前にご閲覧いただけますと幸いです。」
ただし、通常のビジネスメールでは、「資料をご確認ください」「資料をご覧ください」といった表現の方が自然な場合もあります。
動画と資料の両方を案内する場合
動画と資料の両方を用意している場合には、次のように書けます。
「研修動画のご視聴と、配布資料のご閲覧をお願いいたします。」
また、より簡潔に伝えたい場合には、次のような表現も使えます。
「研修動画をご視聴のうえ、配布資料をご確認ください。」
どちらも自然ですが、相手に求めている作業がわかりやすい文章を選ぶとよいでしょう。
「視聴」と「閲覧」を使い分ける際の5つの注意点
1. 画面を見る行為をすべて「視聴」と呼ばない
視聴は、特に映像や音声を伴うコンテンツについて使われます。
そのため、Webページの文章を読む場合や、PDF資料の内容を確認する場合には、「閲覧」の方が適しています。
「画面を見ているから視聴」と単純に考えないようにしましょう。
2. 動画があるWebページでは両方使える
Webページの中に動画が埋め込まれている場合には、ページを閲覧しながら動画を視聴することがあります。
例えば、「記事を閲覧した後、紹介されていた動画を視聴した」という文章です。
このように、コンテンツの種類や行為の対象によって使い分けると、意味が明確になります。
3. 音声のない動画でも「視聴」は使える
視聴は、見ることと聴くことを意味しますが、音声のない動画についても一般に使われます。
例えば、字幕だけで説明されている動画であっても、「説明動画を視聴した」という表現ができます。
映像コンテンツであることが重要です。
4. 閲覧したことと、内容を理解したことは別
資料の閲覧履歴が残っていても、必ずしも利用者が内容をすべて読んだとは限りません。
また、動画の視聴履歴が残っていても、内容を十分に理解したとは限りません。
研修などで理解度を確認したい場合には、必要に応じて確認テストや課題などを設けることが考えられます。
5. 正式なシステム用語は確認する
サービスやアプリケーションによっては、「閲覧権限」「視聴権限」「アクセス権限」などの名称が異なります。
そのため、システムの操作説明や業務マニュアルを作成する際には、そのシステムで実際に使用されている名称に合わせましょう。
一般的な言葉の意味だけで、正式な機能名を変更しないことが重要です。
参考資料
- 小学館『デジタル大辞泉』「視聴」(コトバンク)
- 小学館『デジタル大辞泉』「閲覧」(コトバンク)
- 文部科学省「動画コンテンツの視聴」:動画とワークシートを組み合わせた学習事例
- 文部科学省「映像資料(動画)」:学校安全に関する動画教材
「視聴」と「閲覧」に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 視聴と閲覧は同じ意味ですか?
同じ意味ではありません。視聴は、見ることと聴くことを意味し、特に動画やテレビ番組などについて使われます。一方、閲覧は、書物・書類・Webページなどの内容を調べながら読むことです。
Q2. YouTubeを見る場合は視聴と閲覧のどちらですか?
YouTubeの動画そのものを見る場合には、「視聴」が自然です。一方、動画の説明欄やコメント欄、参考資料などの内容を読む場合には、「閲覧」を使うことができます。
Q3. Webサイトを見る場合はどちらですか?
Webサイトの文章や情報を確認する場合には、「閲覧」が一般的です。ただし、サイト内の動画を再生して見る場合には、その動画について「視聴する」と表現できます。
Q4. PDF資料を読む場合は視聴と閲覧のどちらですか?
一般的には「閲覧」が適しています。例えば、「PDF資料を閲覧する」という表現です。ただし、PDF内に動画などが埋め込まれている場合には、その動画を見る行為について「視聴」を使うことがあります。
Q5. オンライン研修では視聴と閲覧のどちらを使いますか?
講義動画を見る場合は「視聴」、配布資料やPDFなどの内容を確認する場合は「閲覧」が適しています。例えば、「研修動画を視聴し、配布資料を閲覧する」という文章です。
Q6. 音声のない動画でも「視聴する」と言えますか?
はい。音声のない動画でも、一般的に「視聴する」と表現できます。例えば、字幕だけで説明されている動画について、「説明動画を視聴する」と書くことができます。
Q7. 視聴と鑑賞は何が違いますか?
視聴は映像や音声などを見る・聴く行為を表します。一方、鑑賞は、芸術作品などのよさや趣を味わうことです。映画などについては、視聴と鑑賞の両方が自然な場合があります。
Q8. 閲覧と拝見は同じ意味ですか?
同じではありません。閲覧は、文書やWebページなどの内容を調べながら読むことです。一方、拝見は「見る」の謙譲語です。取引先から送られてきた資料を確認した場合には、「資料を拝見しました」という表現が自然です。
Q9. 視聴履歴と閲覧履歴は同じですか?
同じとは限りません。視聴履歴は、主に動画などのコンテンツを視聴した記録です。一方、閲覧履歴は、Webページや文書などを閲覧した記録です。具体的な記録内容は、利用するサービスやシステムによって異なります。
Q10. 視聴回数と閲覧数は同じですか?
同じとは限りません。例えば、動画が埋め込まれたWebページを開いても、動画を再生しなければ、ページの閲覧と動画の視聴は別の結果になります。各指標の計測方法はサービスや分析ツールによって異なります。
Q11. 「資料を視聴する」は間違いですか?
通常の文書資料については、「資料を閲覧する」「資料を確認する」の方が自然です。ただし、資料が動画形式で作成されている場合には、「映像資料を視聴する」という表現も使えます。
Q12. 視聴や閲覧をしたら、研修を修了したことになりますか?
必ずしもそうではありません。研修によっては、動画の視聴時間や資料の閲覧だけでなく、確認テストや課題の提出などが修了条件となる場合があります。正式な修了条件は、研修の主催者が定めた内容を確認しましょう。
まとめ:「視聴」は映像や音声、「閲覧」は文書やWebページの内容を確認すること
「視聴」と「閲覧」は、どちらも情報を得る行為に関係する言葉ですが、次のような違いがあります。
- 視聴:見ることと聴くこと。特に、動画やテレビ番組などの映像コンテンツを見る場合に使われる。
- 閲覧:書物・書類・Webページなどの内容を調べながら読むこと。
例えば、オンライン研修の講義動画を見る場合には「視聴」、研修用のPDF資料を読む場合には「閲覧」が自然です。
また、Webサイトのページを閲覧しながら、そのページ内に埋め込まれている動画を視聴することもあります。
そのため、画面を見ているという理由だけで同じ言葉を使うのではなく、文章や資料を確認しているのか、動画などの映像コンテンツを見ているのかによって使い分けることが大切です。
仕事や研修の案内では、「動画を視聴する」「資料を閲覧する」のように具体的に書くと、相手に求めている行為が伝わりやすくなります。
