「二つの商品が酷似る」
「父親に酷似る顔立ち」
「このデザインは有名ブランドに酷似る」
「酷似」という言葉を動詞として使おうとしたとき、「酷似る(こくじる)」と言ってよいのか迷うことがあります。
「似る」という動詞があるため、「酷似+る」で「酷似る」としたくなるのも不思議ではありません。
しかし、結論から言うと、一般的な日本語では「酷似る」ではなく「酷似する」と表現します。
たとえば、
- × 二つの製品が酷似る
- ○ 二つの製品が酷似する
- ○ 二つの製品が酷似している
となります。
一方で「似る」は、
「父親に似る」
「二つの作品が似ている」
のように、それ自体で動詞として使えます。
では、なぜ「似る」はよいのに「酷似る」は不自然なのでしょうか。
この記事では、「酷似る」が一般的な表現ではない理由をはじめ、「酷似する・酷似している・似る・類似する」の違い、「酷似」の正しい使い方、ビジネスや文章で使える例文まで詳しく解説します。
- 「酷似る」は間違い?【結論】
- なぜ「酷似る」ではなく「酷似する」なの?
- 「酷似」の意味とは?
- 「酷似る」「酷似する」「酷似している」を比較
- 「酷似する」と「似る」の違い
- 「酷似する」と「類似する」の違い
- 「酷似する」と「そっくり」の違い
- 「酷似する」と「近似する」の違い
- 「酷似してる」は間違い?
- 「酷似れる」は使える?
- 「酷似させる」は使える?
- 「酷似する」の助詞は「に」と「と」どっち?
- 「酷似する」は人に使っても失礼ではない?
- 「酷似する」は悪い意味?
- 「酷似する」を使いすぎないほうがよいケース
- 似ている程度を比較するとどうなる?
- 「酷似る」を自然に直す方法
- ビジネスでの「酷似する」の使い方
- 「酷似する」の例文
- 「酷似る」と書いてしまう理由
- 「酷似している」と「酷似していた」の違い
- 「酷似した」と「酷似している」の違い
- 3秒で判断|「酷似る」と書きたくなったら
- よくある質問
- まとめ
- 参考リンク・出典
「酷似る」は間違い?【結論】
標準的な日本語では、「酷似る」ではなく「酷似する」と表現します。
「酷似」は「非常によく似ていること」「きわめて似ていること」を表す言葉です。
動作・状態として表したい場合は、後ろに「する」を付けて、
酷似する
とします。
さらに、すでに二つのものが非常によく似ている状態を説明するなら、
酷似している
という形がよく使われます。
| 表現 | 自然さ | 意味 |
|---|---|---|
| 酷似る | × 一般的には使わない | 「酷似する」と言いたい形 |
| 酷似する | ○ | 非常によく似る・非常によく似ている |
| 酷似している | ○ | 非常によく似た状態である |
| 似る | ○ | 形・性質・状態などが同じようになる |
| 似ている | ○ | 似た状態である |
迷った場合は、
「酷似」には「する」を付ける
と覚えておけばよいでしょう。
なぜ「酷似る」ではなく「酷似する」なの?
「酷似る」と書きたくなる最大の理由は、「酷似」の中に「似」という漢字が含まれているからでしょう。
「似る」という日本語があるため、
「酷+似る=酷似る」
のように感じてしまいます。
しかし、実際には「酷似」という一まとまりの語として考えます。
「酷似」は「非常によく似ていること」という意味を持ち、動詞的に使う場合には、
「酷似」+「する」
で、
「酷似する」
となります。
つまり、「酷似」の最後にある「似」だけを取り出し、「似る」と同じように活用させるわけではありません。
「似る」は最初から動詞
一方、「似る」は、それ自体が動詞です。
そのため、
- 父親に似る
- 母親に似ている
- 二つの考え方が似ている
- よく似た商品
のように使えます。
「似る」の場合は、後ろに「する」を付けて「似する」とする必要はありません。
「酷似」は「類似」と同じように考えると分かりやすい
似た構造を持つ言葉に「類似」があります。
「類似」も、
- 類似する
- 類似している
- 類似した商品
と使います。
通常、
×「類似る」
とは言いません。
同じように、
×「酷似る」
ではなく、
○「酷似する」
と考えると理解しやすいでしょう。
「酷似」の意味とは?
「酷似(こくじ)」とは、非常によく似ていること、きわめて似ていることを表します。
単に少し似ている程度ではなく、かなり高い程度で似ている場合に使われる言葉です。
たとえば、
- 二人の顔が酷似している
- 二つの商品のデザインが酷似している
- 過去の事件と今回の事件には酷似した点がある
- 別の作品に酷似した構成
などと使えます。
「酷似」という言葉そのものの意味や、「類似・相似・近似・そっくり」との違いについては、「酷似」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説でも詳しく紹介しています。
「酷似る」「酷似する」「酷似している」を比較
| 表現 | 使える? | ポイント |
|---|---|---|
| 酷似る | 基本的に使わない | 「酷似する」とする |
| 酷似する | 使える | 基本となる動詞的な形 |
| 酷似している | 使える | 現在の「よく似た状態」を表しやすい |
| 酷似した | 使える | 後ろの名詞を修飾するときに便利 |
| 酷似していた | 使える | 過去に似た状態だったことを表す |
「酷似する」の例
「この製品は競合他社の商品に酷似する。」
文法的に成立する表現です。
ただし、日本語の文章では、現在の状態を説明する場合、
「この製品は競合他社の商品に酷似している。」
とするほうが自然な場面も多くあります。
「酷似している」の例
「兄弟の顔が酷似している。」
これは「現在、二人の顔が非常によく似た状態である」という意味です。
人物・デザイン・文章・出来事などの類似した状態を説明するときに使いやすい表現です。
「酷似した」の例
「既存製品に酷似したデザインが採用されている。」
この場合、「酷似した」が「デザイン」を修飾しています。
次のようにも使えます。
- 原作に酷似した設定
- 本人に酷似した人物
- 過去の事例に酷似したケース
- 他社製品に酷似した形状
「酷似する」と「似る」の違い
どちらも「似ている」ことを表しますが、似ている程度に大きな違いがあります。
| 言葉 | 意味 | 似ている程度 | 印象 |
|---|---|---|---|
| 似る | 形・性質などが同じようである | 幅広い | 日常的 |
| 酷似する | 非常によく似ている | かなり高い | 硬い・強い |
「似る」は幅広く使える
「似る」は日常生活でも非常によく使われます。
- 息子は父親に似ている。
- 二つの商品は少し似ている。
- この二つの言葉は意味が似ている。
- 彼らは考え方が似ている。
「少し似ている」「なんとなく似ている」といった場合にも使えます。
「酷似する」は「とてもよく似ている」
「酷似する」は、単に似ているというより、見分けにくいほど、あるいは強い共通性を感じるほど似ている場合に向いています。
たとえば、
「二人の顔は似ている。」
より、
「二人の顔は酷似している。」
のほうが、似ている程度が強く感じられます。
したがって、少し共通点があるだけのものに「酷似」を使うと、大げさになる場合があります。
「酷似する」と「類似する」の違い
「酷似する」と非常に近い言葉が「類似する」です。
両方とも「似ている」という意味ですが、程度が異なります。
類似する=共通点があり、似ている
酷似する=非常によく似ている
という違いです。
たとえば、二つの製品に共通する特徴がいくつかある程度なら「類似している」が使いやすいでしょう。
外観・構成・特徴などが非常によく似ている場合には、「酷似している」が適しています。
| 表現 | ニュアンス | 例 |
|---|---|---|
| 似ている | 一般的に似ている | 二人の雰囲気が似ている |
| 類似している | 共通点がある | 二つの制度が類似している |
| 酷似している | 非常によく似ている | 二つのデザインが酷似している |
詳しい使い分けは、「類似」と「酷似」の違いも参考になります。
「酷似する」と「そっくり」の違い
意味はかなり近いですが、文章の硬さが異なります。
「そっくり」は、日常会話で使いやすい言葉です。
「お父さんにそっくりだね。」
のように、人の顔や外見についてよく使われます。
一方、「酷似」は比較的硬い言葉です。
- 報道記事
- 報告書
- 論評
- ビジネス文書
- 研究・分析
などでも使いやすい表現です。
したがって、
日常会話なら「そっくり」
改まった文章なら「酷似している」
という使い分けもできます。
「酷似する」と「近似する」の違い
「近似」も似ていることを表す言葉ですが、「酷似」とは使われる場面が異なります。
「酷似」は、人の顔や商品のデザイン、文章、出来事など幅広い対象に使えます。
一方、「近似」は、数値や形状などについて、完全には同じではないものの近いことを表す場面でもよく使われます。
たとえば、
- 近似値
- 近似計算
- 近似曲線
などです。
人の顔について、
「兄と弟の顔が近似している」
とするより、
「兄と弟の顔が酷似している」
のほうが一般的には自然です。
「酷似してる」は間違い?
会話では、
「この二つ、すごく酷似してるね」
のように「酷似してる」と言うことがあります。
これは「酷似している」の「い」が省略された話し言葉です。
日常会話では珍しい形ではありません。
ただし、ビジネスメール、報告書、論文などの改まった文章では、
「酷似してる」
ではなく、
「酷似している」
と書くほうが適切です。
「酷似れる」は使える?
「酷似る」から連想して、
「酷似れる」
という形を考えることもありますが、これも通常の表現ではありません。
そもそも標準的な形が「酷似する」であるため、「酷似る」を基準に活用させることはしません。
また、「酷似」は「できる・できない」という能力を表す場面で使う言葉ではないため、「酷似できる」という表現が必要になる場面も通常は多くありません。
「酷似させる」は使える?
「酷似させる」は文脈によって意味を理解できますが、文章によっては別の言い方のほうが自然です。
たとえば、意図的にある製品の外観に似せるなら、
「既存製品に酷似させたデザイン」
より、
- 既存製品に似せたデザイン
- 既存製品を模したデザイン
- 既存製品に非常によく似せたデザイン
などのほうが分かりやすい場合があります。
特に「似せる」には、意図的に似るようにするという意味があります。
「酷似する」の助詞は「に」と「と」どっち?
「酷似する」を使うとき、
「Aに酷似する」
と、
「Aと酷似する」
のどちらにするか迷うことがあります。
一般的には、比較の基準となるものを示す場合は「~に酷似する」が使いやすい表現です。
たとえば、
- 旧モデルに酷似している
- 父親に酷似した顔立ち
- 海外の商品に酷似したデザイン
- 過去の事件に酷似する事例
などです。
一方、「AとBは酷似している」のように、二つを並べて比較することもできます。
例:
「A社の商品とB社の商品は酷似している。」
整理すると、
- AはBに酷似している
- AとBは酷似している
の両方が使えます。
「酷似する」は人に使っても失礼ではない?
「酷似する」は、人の外見についても使用できます。
たとえば、
「息子は若いころの父親に酷似している。」
という文章は意味として問題ありません。
ただし、「酷似」は硬く、分析的な響きがあります。
本人に直接、
「あなたはお父さんに酷似していますね。」
と言うと、日常会話としては少し堅苦しく感じられるでしょう。
会話では、
「お父さんによく似ていますね。」
「お父さんにそっくりですね。」
などのほうが自然です。
「酷似する」は悪い意味?
「酷似」は、それ自体が必ずしも悪い意味を持つ言葉ではありません。
単純に「非常によく似ている」という状態を表せます。
ただし、
- 商品デザイン
- ロゴ
- 文章
- 作品
- 企画
などについて「酷似している」と表現すると、文脈によっては、
- 模倣ではないか
- コピーではないか
- 独自性がないのではないか
といった否定的な印象につながることがあります。
そのため、ビジネス文書などでは、単に似ていることを述べたいだけなら、程度に応じて「類似している」などを選ぶことも重要です。
「酷似する」を使いすぎないほうがよいケース
少し似ているだけなのに「酷似」を使うと、意味が強すぎます。
たとえば、色だけが同じ二つの商品を見て、
「二つの商品は酷似している。」
とすると、形状・デザイン・構成など全体が非常によく似ているような印象を与える可能性があります。
似ている程度に応じて、
- 共通点がある
- 似ている
- 類似している
- よく似ている
- 酷似している
を使い分けるとよいでしょう。
似ている程度を比較するとどうなる?
厳密な数値基準があるわけではありませんが、一般的なニュアンスを整理すると次のようになります。
| 表現 | 似ている程度のイメージ | 特徴 |
|---|---|---|
| 共通点がある | 弱い | 一部が共通する |
| 似ている | 普通 | 最も一般的 |
| 類似している | 普通~やや強い | 硬めの文章でも使える |
| よく似ている | 強い | 日常的で分かりやすい |
| 酷似している | かなり強い | 非常によく似ている |
| そっくり | かなり強い | 口語的 |
「酷似」は程度の強い言葉である点を覚えておくと、文章で使いやすくなります。
「酷似る」を自然に直す方法
「二つの製品が酷似る」
× 二つの製品が酷似る。
○ 二つの製品が酷似している。
○ 二つの製品は非常によく似ている。
「父親に酷似る顔」
× 父親に酷似る顔。
○ 父親に酷似した顔。
○ 父親によく似た顔。
「以前の事件に酷似る」
× 今回の事件は以前の事件に酷似る。
○ 今回の事件は以前の事件に酷似している。
○ 今回の事件は以前の事件と非常によく似ている。
「他社製品と酷似るデザイン」
× 他社製品と酷似るデザイン。
○ 他社製品に酷似したデザイン。
○ 他社製品と非常によく似たデザイン。
ビジネスでの「酷似する」の使い方
「酷似する」は比較的硬い表現なので、ビジネス文章にも使えます。
ただし、意味が強いため、「似ている」と断定する根拠が十分かどうかにも注意しましょう。
製品比較
「競合製品に酷似した形状が確認されました。」
非常によく似ていることを客観的に説明する表現です。
デザイン
「今回提出されたデザインは、既存のデザインに酷似しています。」
ただし、相手への指摘として使う場合、「酷似」は強い表現です。
断定を避けたい場合は、
「既存のデザインと類似する部分が見受けられます。」
といった表現にすると穏やかになります。
事例比較
「今回の不具合は、昨年度発生した事例に酷似しています。」
原因調査などで、過去事例との強い類似性を示す場合に使えます。
報告書
「外観上、A社製品に酷似していることを確認した。」
報告書では、どの部分が似ているのかも具体的に示すと、より明確な文章になります。
「酷似する」の例文
人・外見
- 兄弟の顔立ちは酷似している。
- 彼は若いころの父親に酷似している。
- 写真の人物は本人に酷似していた。
商品・製品
- 二社の製品は外観が酷似している。
- 既存製品に酷似した商品が発売された。
- 新モデルの形状は旧モデルに酷似している。
文章・作品
- 二つの作品には酷似した場面がある。
- その文章は過去に発表された文章に酷似している。
- 物語の構成が別作品に酷似していると指摘された。
出来事・事例
- 今回の事例は過去のケースに酷似している。
- 二つの事故には酷似した特徴が見られる。
- 当時の状況と現在の状況は驚くほど酷似している。
「酷似る」と書いてしまう理由
「酷似る」という形が生まれやすいのは、日本語としてある程度理解できる組み立てだからです。
「似る」が実際に存在する動詞なので、
酷+似る
と分解して理解したくなります。
しかし、熟語の「酷似」は、漢字一字ずつに分けて活用させるのではなく、「酷似」という語全体に「する」を付けると覚えるのがポイントです。
同様に、
- 類似 → 類似する
- 近似 → 近似する
- 相似 → 相似する
など、「~似」という熟語では「する」を伴って動詞的に使うものがあります。
「酷似している」と「酷似していた」の違い
違いは時制です。
「酷似している」は現在の状態を表します。
例:
「現在販売されている二つの商品は酷似している。」
一方、「酷似していた」は過去の状態です。
例:
「当時発売されていた二つの商品は酷似していた。」
報告書などでは、いつの状態を説明しているのかによって使い分けましょう。
「酷似した」と「酷似している」の違い
「酷似した」は、後ろに名詞を続けるときによく使います。
例:
「他社製品に酷似した形状」
一方、「酷似している」は文の述語になります。
例:
「この形状は他社製品に酷似している。」
つまり、
- 酷似した+名詞
- 名詞+酷似している
という形を覚えておくと便利です。
3秒で判断|「酷似る」と書きたくなったら
迷った場合は、次のように判断してください。
- 非常によく似る → 「酷似する」
- 現在非常によく似ている → 「酷似している」
- 名詞の前で使う → 「酷似した○○」
- 日常的に「似ている」と言いたい → 「似る・似ている」
- 共通点がある程度 → 「類似する・類似している」
「酷似る」という形にはしないと覚えておけば、ほとんどの場面で迷わなくなります。
よくある質問
「酷似る」という日本語はありますか?
一般的な標準表現としては「酷似る」ではなく「酷似する」を使います。
「酷似」は非常によく似ていることを表す語で、動詞的に使う場合は「酷似する」「酷似している」とします。
「こくじる」と読みますか?
「酷似る」を「こくじる」と読むのではありません。
「酷似」の読み方は「こくじ」です。
「酷似する」なら「こくじする」と読みます。
「酷似している」は正しいですか?
はい、自然な表現です。
「二つの製品が酷似している」「父親に酷似している」のように使えます。
「酷似する」と「酷似している」はどちらが正しいですか?
どちらも使えます。
「酷似する」は基本形で、「酷似している」は現在、非常によく似た状態であることを表す場合に使いやすい形です。
「酷似」と「類似」はどちらが強いですか?
一般的には「酷似」のほうが、似ている程度の強い表現です。
「類似」は共通点があり似ていること、「酷似」は非常によく似ていることを表します。
「酷似」と「そっくり」は同じですか?
意味は近いですが、文体が異なります。
「そっくり」は日常会話向きで、「酷似」は比較的硬い文章でも使いやすい言葉です。
「酷似」は悪い意味の言葉ですか?
必ずしも悪い意味ではありません。
ただし、商品・作品・デザインなどについて使うと、文脈によっては模倣を疑わせる強い表現になることがあります。
「酷似した」と「酷似している」はどう使い分けますか?
「酷似した」は「酷似したデザイン」「酷似した事例」のように名詞を修飾するときに便利です。
「酷似している」は「二つのデザインは酷似している」のように文を終える述語として使えます。
「酷似」と「似る」を一緒に使えますか?
通常は必要ありません。
たとえば「酷似して似ている」のようにすると、意味が重複して不自然です。
「酷似している」または「非常によく似ている」のどちらかで十分です。
「酷似する」の言い換えは?
文章の硬さや似ている程度に応じて、
- 非常によく似ている
- よく似ている
- そっくりである
- 類似している
- 似通っている
などに言い換えられます。
「酷似」は強い表現なので、少し似ているだけなら「類似している」「共通点がある」などに弱めるとよいでしょう。
まとめ
「酷似る」と書きたくなることがありますが、一般的な日本語では「酷似する」と表現します。
ポイントを整理すると次のとおりです。
- × 酷似る
- ○ 酷似する
- ○ 酷似している
- ○ 酷似したデザイン
- ○ 父親に酷似している
「似る」は、それ自体が動詞なので「父親に似る」「二つのものが似ている」と使えます。
一方、「酷似」は「非常によく似ていること」を表す一まとまりの語として考え、動詞的に使うときは「する」を付けます。
また、「酷似」は単なる「似ている」より程度の強い表現です。
少し似ている程度なら「似ている」「類似している」、かなりよく似ているなら「酷似している」というように使い分けると、文章の意味をより正確に伝えられます。
迷ったときは、「酷似る」ではなく「酷似する・酷似している」と覚えておきましょう。
