「デイサービス」と「デイケア」の違いとは?サービス内容・利用条件・料金・選び方を徹底比較

「デイサービスとデイケアは何が違う?」「リハビリを受けたい場合はどちらを選べばいい?」「要支援でも利用できる?」「食事や入浴、送迎のサービスに違いはある?」など、介護保険の通所サービスを検討していると、さまざまな疑問が生じます。

デイサービスとデイケアは、どちらも自宅から施設へ通って利用する介護保険サービスです。しかし、主な目的や提供するサービス、職員の配置基準、利用条件、料金などには違いがあります。

結論からいうと、デイサービスは、食事や入浴などの日常生活上の介護、機能訓練、社会的交流などを提供するサービス。デイケアは、医師の医学的管理の下で専門職によるリハビリテーションを提供するサービスです。

例えば、自宅で過ごす時間が長くなり、入浴の介助や他者との交流が必要になった場合は、デイサービスが関係します。

一方、脳卒中や骨折などの後に、医師の医学的管理の下でリハビリテーションを継続する必要がある場合は、デイケアが関係します。

ただし、デイサービスでも機能訓練を受けられる事業所があり、デイケアでも食事や入浴などを利用できる場合があります。そのため、名称だけで判断するのではなく、実際のサービス内容を確認することが重要です。

この記事では、デイサービスとデイケアの違いを比較表で整理し、それぞれの特徴、利用できる人、リハビリと機能訓練の違い、2026年時点の料金、要支援の人の利用方法、併用する際の注意点、事業所の選び方まで詳しく解説します。

  1. 「デイサービス」と「デイケア」の違い【結論】
  2. 【徹底比較】「デイサービス」と「デイケア」の違いを比較表で整理
  3. 「デイサービス」とは?日常生活上の介護や交流を提供するサービス
    1. 正式名称は「通所介護」
    2. 食事や入浴などの日常生活上の介護を受けられる
    3. ほかの利用者との交流にもつながる
    4. デイサービスでも機能訓練を受けられる
  4. 「デイケア」とは?医学的な管理の下でリハビリを受けるサービス
    1. 正式名称は「通所リハビリテーション」
    2. 理学療法士などによるリハビリを受けられる
    3. 医師がリハビリの必要性や計画に関与する
    4. 短時間型のデイケアもある
  5. 「機能訓練」と「リハビリテーション」は何が違う?
    1. 機能訓練は生活機能の維持・向上などを目指す
    2. デイケアのリハビリは医学的管理の下で行う
    3. デイサービスの機能訓練が劣っているという意味ではない
  6. デイサービスとデイケアでは、職員の配置がどう違う?
    1. デイサービスには介護職員や機能訓練指導員などが配置される
    2. デイケアには医師やリハビリ専門職などが関わる
  7. 要支援1・2でもデイサービスやデイケアを利用できる?
    1. 通常のデイサービスは要支援の人を対象としない
    2. 要支援の人には介護予防通所リハビリテーションがある
  8. 【2026年版】デイサービスとデイケアの料金を比較
    1. デイサービスの料金の目安
    2. デイケアの料金の目安
    3. 要支援のデイケアは月額制が基本
  9. 【計算例】週2回、デイサービスとデイケアを利用した場合
  10. デイサービスとデイケアの食事・入浴・送迎はどう違う?
    1. 食事は、どちらも提供する事業所がある
    2. 入浴は、事業所の設備や提供体制によって異なる
    3. 送迎は、対応地域や車両設備を確認する
  11. デイサービスとデイケアは併用できる?
    1. それぞれのサービスを利用する目的を整理する
    2. 区分支給限度基準額に注意する
    3. 同じ内容のサービスを不必要に重複させない
  12. デイサービスとデイケアの選び方【5つの具体例】
    1. 事例1:一人暮らしで、入浴や食事に不安がある
    2. 事例2:脳卒中の後遺症があり、歩行の訓練を続けたい
    3. 事例3:外出する機会が減り、家族以外の人と交流したい
    4. 事例4:午前中だけ専門的なリハビリを受けたい
    5. 事例5:リハビリと入浴の両方が必要
  13. デイサービスとデイケアの事業所を選ぶ際に確認したい5つのポイント
    1. 1. 本人が何を目的として利用するのか
    2. 2. 提供される機能訓練やリハビリの内容
    3. 3. 入浴や食事の提供状況
    4. 4. 送迎時間や通所にかかる負担
    5. 5. 料金と実際のサービス内容
  14. デイサービスとデイケアの見学では、どこを確認すればよい?
    1. デイサービスで確認したいこと
    2. デイケアで確認したいこと
  15. デイサービスとデイケアの3秒判定
  16. よくある間違いと注意点
    1. 「デイサービスではリハビリを受けられない」は誤り
    2. 「デイケアでは食事や入浴を利用できない」は誤り
    3. 「要支援でも通常のデイサービスを利用できる」は誤り
    4. 「デイケアへ通えば、必ず身体機能が改善する」は誤り
    5. 「デイサービスとデイケアは、絶対に併用できない」は誤り
  17. 「デイサービス」と「デイケア」の例文12選
    1. 「デイサービス」を使った例文
    2. 「デイケア」を使った例文
  18. FAQ|「デイサービス」と「デイケア」のよくある質問
    1. Q1. デイサービスとデイケアの最も大きな違いは何ですか?
    2. Q2. デイサービスでもリハビリを受けられますか?
    3. Q3. デイケアでも入浴できますか?
    4. Q4. 要支援1・2でもデイサービスを利用できますか?
    5. Q5. 要支援1・2でもデイケアを利用できますか?
    6. Q6. デイサービスとデイケアでは、どちらの料金が高いですか?
    7. Q7. デイサービスとデイケアを両方利用できますか?
    8. Q8. 車椅子でも利用できますか?
    9. Q9. デイケアでは、必ず理学療法士が担当しますか?
    10. Q10. デイサービスとデイケアは、送迎も利用できますか?
    11. Q11. デイケアと訪問リハビリは何が違いますか?
    12. Q12. デイサービスとデイケアのどちらを利用するか、誰に相談すればよいですか?
  19. まとめ|デイサービスは日常生活の支援、デイケアは医学的管理の下でのリハビリ
  20. 参考リンク

「デイサービス」と「デイケア」の違い【結論】

デイサービスとデイケアを区別する際に重要なのは、サービスの主な目的と、どのような専門職が関わるのかという点です。

  • デイサービス:正式名称は「通所介護」。食事や入浴などの日常生活上の介護、機能訓練、社会的交流などを通じて、自宅での生活の維持や家族の介護負担の軽減を図るサービス。
  • デイケア:正式名称は「通所リハビリテーション」。医師の医学的管理の下で、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などによるリハビリテーションを行い、心身機能の維持・回復や日常生活の自立を支援するサービス。

例えば、一人で入浴することが難しくなり、日中に安全な場所で食事や入浴などの支援を受けたい場合は、デイサービスを検討できます。

一方、病気やけがの後遺症によって歩行や着替えが難しくなり、医学的な管理の下で専門的なリハビリを継続する必要がある場合は、デイケアを検討できます。

もっとも、実際にどちらを利用するかは、本人の心身の状態、医学的な必要性、生活上の課題、事業所のサービス内容などを踏まえて判断します。

【徹底比較】「デイサービス」と「デイケア」の違いを比較表で整理

比較項目 デイサービス デイケア
正式名称 通所介護 通所リハビリテーション
主な目的 日常生活上の介護、生活機能の維持、社会的交流、家族の介護負担軽減など 医学的管理の下で行うリハビリテーションによる心身機能の維持・回復など
主な実施場所 デイサービスセンターなど 病院、診療所、介護老人保健施設など
主な職員 介護職員、看護職員、生活相談員、機能訓練指導員など 医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護職員など
医師の医学的管理 通所介護としての一般的な提供には必須ではない 必要
主なサービス 食事、入浴、排せつの介助、機能訓練、交流活動など リハビリテーション、必要な介護、事業所によって食事・入浴など
送迎 実施する事業所が多い 実施する事業所が多い
要介護1~5 所定の条件で利用可能 所定の条件で利用可能
要支援1・2 通常の通所介護は対象外。市区町村の通所型サービスなどを検討 介護予防通所リハビリテーションを利用できる場合がある
基本料金 主に要介護度・所要時間・事業所規模に応じる 主に要介護度・所要時間・事業所規模に応じる
食費・日常生活費 原則として介護保険のサービス費とは別に負担する

デイサービスは日常生活の支援を中心とするサービス、デイケアはリハビリテーションを中心とするサービスという違いがあります。

ただし、提供する内容には重なる部分もあるため、実際の事業所ごとの特徴を比較することが重要です。

「デイサービス」とは?日常生活上の介護や交流を提供するサービス

正式名称は「通所介護」

デイサービスは、介護保険制度における通所介護の一般的な呼び方です。

利用者が施設へ通い、食事や入浴などの日常生活上の介護、生活機能の維持・向上を目的とした機能訓練などを受けます。

また、自宅に閉じこもりがちになった高齢者などの社会的孤立感の解消や、家族の介護負担の軽減も重要な目的です。

食事や入浴などの日常生活上の介護を受けられる

デイサービスでは、事業所の提供体制や本人の必要性に応じて、次のようなサービスを受けられます。

  • 食事の提供や食事介助
  • 入浴や洗身などの介助
  • トイレへの移動や排せつの介助
  • 日常生活動作を維持するための機能訓練
  • レクリエーションや交流活動
  • 自宅と事業所の間の送迎

例えば、自宅の浴室では転倒の危険があり、一人で入浴することが難しくなった場合です。

入浴に対応しているデイサービスであれば、本人の状態に応じて、必要な介助を受けながら入浴できる場合があります。

ほかの利用者との交流にもつながる

デイサービスでは、ほかの利用者と同じ空間で過ごしたり、交流活動に参加したりできる場合があります。

例えば、自宅で過ごす時間が長く、外出する機会が少なくなった人にとって、定期的に施設へ通うことが生活のリズムづくりにつながる場合があります。

ただし、交流活動の内容や頻度は事業所によって異なります。

また、利用者の性格や希望によっては、大人数での活動よりも、少人数で落ち着いて過ごせる環境が適している場合もあります。

デイサービスでも機能訓練を受けられる

デイサービスは、食事や入浴、レクリエーションだけを提供する施設ではありません。

機能訓練指導員などが、利用者の状態や計画に応じて、生活機能の維持・向上を目的とする機能訓練を実施します。

例えば、立ち上がりや歩行、日常生活動作の練習などです。

ただし、機能訓練の内容や専門職の配置、利用できる設備などは、事業所によって異なります。

「デイケア」とは?医学的な管理の下でリハビリを受けるサービス

正式名称は「通所リハビリテーション」

デイケアは、介護保険制度における通所リハビリテーションの一般的な呼び方です。

利用者が病院、診療所、介護老人保健施設などに通い、医師の医学的管理の下で、リハビリテーションを受けます。

主な目的は、心身機能の維持・回復を図り、可能な限り自宅で自立した日常生活を送れるようにすることです。

理学療法士などによるリハビリを受けられる

デイケアでは、本人の病状や生活上の課題に応じて、リハビリ専門職によるリハビリテーションを行います。

主に関係する専門職は次のとおりです。

専門職 主な専門分野 リハビリの例
理学療法士(PT) 起き上がり、立ち上がり、歩行などの基本的な動作 歩行練習、筋力維持のための運動、移乗動作の練習など
作業療法士(OT) 食事、着替え、家事などの生活動作や社会参加 着替えや調理などの日常生活動作の練習など
言語聴覚士(ST) 言語、コミュニケーション、摂食・嚥下など 言語の訓練、飲み込みに関する評価や訓練など

ただし、すべての事業所に、すべての職種が配置されているわけではありません。

必要なリハビリを受けられるかどうかは、事業所の専門職の配置やサービス内容などを確認する必要があります。

医師がリハビリの必要性や計画に関与する

デイケアでは、医師の医学的管理の下でリハビリテーションを実施します。

本人の病状や心身の状態を踏まえてリハビリテーション計画を作成し、必要な訓練を提供します。

例えば、骨折や脳卒中などの後に、身体機能の回復や日常生活動作の改善を目指す場合です。

ただし、デイケアを利用すれば、必ず以前と同じ身体機能まで回復するわけではありません。本人の状態に応じた目標を設定することが重要です。

短時間型のデイケアもある

デイケアには、リハビリを中心として短時間で利用するタイプと、食事や入浴などを組み合わせて長時間利用するタイプがあります。

例えば、1~2時間程度の短時間型では、必要なリハビリを中心とし、食事や入浴を提供していない場合があります。

一方、長時間型では、リハビリに加えて食事や入浴などを提供している場合があります。

そのため、デイケアを利用する際は、事業所のサービス提供時間と実際のプログラム内容を確認しましょう。

「機能訓練」と「リハビリテーション」は何が違う?

デイサービスとデイケアの違いを理解するうえで重要なのが、機能訓練とリハビリテーションの関係です。

機能訓練は生活機能の維持・向上などを目指す

デイサービスで行う機能訓練は、利用者の心身の状態や生活上の課題などに応じて、日常生活を送るために必要な機能の維持・向上を目指すものです。

例えば、立ち上がりや歩行の練習、日常生活動作に関係する運動などが挙げられます。

個別機能訓練加算などの所定の条件を満たしている事業所では、個別の計画に基づく機能訓練を行う場合があります。

デイケアのリハビリは医学的管理の下で行う

デイケアでは、医師の医学的管理の下で、理学療法士などのリハビリ専門職が、本人の状態や計画に応じてリハビリテーションを提供します。

例えば、脳卒中の後遺症によって歩行や着替えが難しくなった場合です。

医学的な評価や必要な管理を踏まえて、心身機能の維持・回復や日常生活動作の改善などを目指します。

デイサービスの機能訓練が劣っているという意味ではない

デイサービスとデイケアでは、制度上の目的や人員配置、提供体制などが異なります。

しかし、デイサービスの機能訓練が、すべての人にとってデイケアよりも効果が低いという意味ではありません。

例えば、医学的な管理を必要とせず、日常的な運動や外出の機会を増やしたい人にとっては、機能訓練に力を入れているデイサービスが適している場合があります。

本人の状態や必要性に応じて、提供されるサービスの内容を比較することが重要です。

デイサービスとデイケアでは、職員の配置がどう違う?

デイサービスとデイケアでは、制度上求められる専門職の配置にも違いがあります。

デイサービスには介護職員や機能訓練指導員などが配置される

デイサービスでは、介護職員、看護職員、生活相談員、機能訓練指導員などが、それぞれ所定の基準に従って配置されます。

機能訓練指導員には、理学療法士や作業療法士のほか、所定の資格を持つ看護職員や柔道整復師などがなる場合があります。

そのため、デイサービスで機能訓練を担当する人が、必ず理学療法士であるとは限りません。

デイケアには医師やリハビリ専門職などが関わる

デイケアでは、医師の医学的管理の下で、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などがリハビリテーションを提供します。

また、サービスの提供体制に応じて、看護職員や介護職員なども配置されます。

ただし、具体的な職員配置やリハビリの実施体制は、事業所の種類や利用定員などによって異なります。

要支援1・2でもデイサービスやデイケアを利用できる?

要支援1・2と認定された人については、デイサービスとデイケアで取り扱いが異なります。

通常のデイサービスは要支援の人を対象としない

介護保険の通常の通所介護は、原則として要介護1~5の人を対象としています。

そのため、要支援1・2の人は、通常の通所介護をそのまま利用することはできません。

ただし、市区町村の介護予防・日常生活支援総合事業における通所型サービスなどを利用できる場合があります。

通所型サービスの内容や利用料金、利用できる事業所などは、市区町村によって異なります。

要支援の人には介護予防通所リハビリテーションがある

デイケアについては、要支援1・2の人を対象とした介護予防通所リハビリテーションが設けられています。

医学的な必要性などの所定の条件を満たせば、要支援の人も利用できます。

ただし、要支援認定を受けていれば、誰でも無条件にデイケアを利用できるわけではありません。

本人の状態や必要性などについて、主治医や地域包括支援センターなどへ相談しましょう。

【2026年版】デイサービスとデイケアの料金を比較

デイサービスとデイケアの利用料金は、要介護度、サービスの提供時間、事業所の規模、地域区分、各種加算などによって異なります。

以下は、2026年9月時点の基本報酬について、1単位10円、利用者負担割合1割として単純換算した目安です。

2026年6月には介護報酬の臨時改定が実施され、処遇改善加算などが見直されているため、実際の請求額は基本報酬だけで計算した金額と異なります。

デイサービスの料金の目安

通常規模型の通所介護事業所で、7時間以上8時間未満のサービスを利用する場合の基本報酬は、次のとおりです。

要介護度 基本報酬 1割負担の単純換算
要介護1 658単位 658円
要介護2 777単位 777円
要介護3 900単位 900円
要介護4 1,023単位 1,023円
要介護5 1,148単位 1,148円

これは、通常規模型の事業所で、7時間以上8時間未満のサービスを利用した場合の基本報酬です。

短時間のデイサービスを利用する場合や、事業所の規模が異なる場合などには、別の報酬区分が適用されます。

デイケアの料金の目安

通常規模型の通所リハビリテーション事業所で、7時間以上8時間未満のサービスを利用する場合の基本報酬は、次のとおりです。

要介護度 基本報酬 1割負担の単純換算
要介護1 762単位 762円
要介護2 903単位 903円
要介護3 1,046単位 1,046円
要介護4 1,215単位 1,215円
要介護5 1,379単位 1,379円

ただし、実際の利用料金は、事業所の規模や提供時間、各種加算などによって異なります。

デイケアでも、短時間型のサービスや長時間型のサービスなど、さまざまな利用方法があります。

要支援のデイケアは月額制が基本

介護予防通所リハビリテーションは、原則として月額の基本報酬が設定されています。

認定区分 月額の基本報酬 1割負担の単純換算
要支援1 2,268単位 2,268円
要支援2 4,228単位 4,228円

ただし、利用期間やサービスの提供体制などによって、各種加算・減算や日割り計算などが適用される場合があります。

また、食費やおむつ代などの日常生活費は、介護保険のサービス費とは別に必要です。

【計算例】週2回、デイサービスとデイケアを利用した場合

ここでは、要介護2の人が、7時間以上8時間未満のサービスを週2回、4週間利用した場合を比較します。

通常規模型の事業所を利用し、1単位10円、自己負担割合1割、加算・減算なしと仮定します。

項目 デイサービス デイケア
1回の基本報酬 777単位 903単位
4週間の利用回数 8回 8回
4週間の基本報酬 6,216単位 7,224単位
1割負担の単純換算 6,216円 7,224円

この条件では、4週間の基本報酬に対する自己負担額は、デイサービスが6,216円、デイケアが7,224円です。

ただし、実際の料金には、個別機能訓練加算やリハビリテーション関連の加算、介護職員等の処遇改善に関する加算などが関係する場合があります。

また、食費やおむつ代なども別途必要です。

そのため、基本報酬の金額だけで、実際の月額負担を比較することはできません。

デイサービスとデイケアの食事・入浴・送迎はどう違う?

食事は、どちらも提供する事業所がある

デイサービスとデイケアでは、事業所によって食事を提供している場合があります。

ただし、短時間型のデイケアなどでは、食事の提供がない場合もあります。

また、食費は、原則として介護保険のサービス費とは別に利用者が負担します。

入浴は、事業所の設備や提供体制によって異なる

デイサービスでは、必要に応じて入浴介助を提供している事業所があります。

一方、デイケアでも、事業所によって入浴サービスを利用できる場合があります。

ただし、リハビリを中心とする短時間型のデイケアでは、入浴を提供していないことがあります。

そのため、入浴が主な利用目的の一つである場合は、希望する事業所で実際に入浴できるか確認することが重要です。

送迎は、対応地域や車両設備を確認する

デイサービスとデイケアでは、自宅と事業所の間の送迎を実施している場合が多くあります。

ただし、送迎できる地域や時間帯、車椅子への対応などは、事業所によって異なります。

また、通常の送迎に関する費用は基本報酬に含まれていますが、事業所が定める通常の実施地域を超える送迎などについては、別途費用が発生する場合があります。

デイサービスとデイケアは併用できる?

デイサービスとデイケアは、本人の状態や必要性によって、併用を検討できる場合があります。

ただし、本人や家族が希望すれば、無条件に両方を利用できるわけではありません。

それぞれのサービスを利用する目的を整理する

例えば、デイケアで専門的なリハビリを受けながら、別の日にはデイサービスで入浴や日常生活上の支援を受ける場合です。

このように、それぞれのサービスを利用する必要性や役割を整理することが重要です。

区分支給限度基準額に注意する

介護保険の在宅サービスには、要介護度に応じた区分支給限度基準額があります。

デイサービスとデイケアの両方を利用する場合は、それぞれのサービス費が、所定の範囲で支給限度基準額に関係します。

限度額を超えて利用した部分は、原則として全額自己負担になります。

利用回数や月額負担については、ケアマネジャーへ確認しましょう。

同じ内容のサービスを不必要に重複させない

例えば、デイサービスとデイケアの両方で、同じ目的の訓練を重複して行うだけでは、それぞれのサービスを利用する必要性を説明できない場合があります。

本人の状態や生活上の課題を踏まえ、各サービスの役割を明確にすることが重要です。

デイサービスとデイケアの選び方【5つの具体例】

事例1:一人暮らしで、入浴や食事に不安がある

本人が一人暮らしをしており、自宅での入浴に転倒の危険がある場合です。

食事や入浴などの日常生活上の支援が必要であれば、デイサービスを検討できます。

ただし、施設によって入浴設備や介助体制が異なるため、本人の状態に対応できるか確認しましょう。

事例2:脳卒中の後遺症があり、歩行の訓練を続けたい

脳卒中の後遺症によって歩行能力が低下し、退院後も医学的管理の下でリハビリを継続する必要がある場合です。

このような場合は、デイケアが関係します。

主治医やケアマネジャーへ相談し、必要なリハビリを受けられる事業所を検討しましょう。

事例3:外出する機会が減り、家族以外の人と交流したい

本人が自宅で過ごす時間が長くなり、ほかの人と交流する機会が減っている場合です。

交流活動やレクリエーションなどを実施しているデイサービスを検討できます。

ただし、大人数で過ごすことが苦手な人もいるため、事業所の雰囲気や利用人数などを確認することが重要です。

事例4:午前中だけ専門的なリハビリを受けたい

本人が長時間の通所を希望しておらず、必要なリハビリを短時間で受けたい場合です。

短時間型のデイケアを検討できます。

ただし、食事や入浴などを提供していない事業所もあるため、希望するサービスを受けられるか確認しましょう。

事例5:リハビリと入浴の両方が必要

本人が専門的なリハビリを必要としており、同時に自宅での入浴も難しい場合です。

デイケアで入浴サービスも受けられる事業所を検討する方法があります。

また、必要性に応じて、デイケアとデイサービスを組み合わせる方法も考えられます。

本人の状態や利用条件、区分支給限度基準額などを踏まえて、ケアマネジャーへ相談しましょう。

デイサービスとデイケアの事業所を選ぶ際に確認したい5つのポイント

1. 本人が何を目的として利用するのか

例えば、入浴や食事などの日常生活上の支援を受けたいのか、専門的なリハビリを受けたいのかを整理しましょう。

また、外出や交流の機会を増やすことが主な目的なのか、歩行や着替えなどの生活動作を改善することが主な目的なのかによっても、必要なサービスが異なります。

例えば、「歩行練習を行う」という活動は、日常生活上の目標を達成するための手段です。

一方、「自宅のトイレまで安全に歩けるようになる」という内容は、具体的な生活上の目標になります。

サービスを利用する目的と達成したい目標を整理する際には、「目的」と「目標」の違いも参考になります。

2. 提供される機能訓練やリハビリの内容

デイサービスを検討する場合は、どのような機能訓練を実施しているかを確認しましょう。

デイケアを検討する場合は、必要なリハビリ専門職が配置され、本人の状態に合ったリハビリを受けられるかを確認することが重要です。

3. 入浴や食事の提供状況

デイサービスとデイケアでは、事業所によって食事や入浴の提供状況が異なります。

例えば、短時間型の事業所では、リハビリや機能訓練を中心として、食事や入浴を提供していない場合があります。

利用前に、希望するサービスを受けられるか確認しましょう。

4. 送迎時間や通所にかかる負担

送迎を利用できる場合でも、自宅から事業所までの移動時間や、送迎車両への乗り降りの負担などが関係します。

特に、長時間の移動によって疲れやすい人や、車椅子を利用している人は、送迎体制を確認することが重要です。

5. 料金と実際のサービス内容

事業所を比較する際は、基本料金だけでなく、各種加算、食費、おむつ代なども含めた費用を確認しましょう。

また、利用開始後は、ケアプランやサービス計画に記載された内容と、実際に提供されているサービスを照らし合わせることも大切です。

例えば、リハビリの実施内容や入浴サービスの利用状況などについて、本人や家族の認識と記録に違いがないか確認しましょう。

資料に記載された内容を確かめることと、実際の記録などを照らし合わせて内容の妥当性を調べることについては、「確認」と「検証」の違いも参考になります。

デイサービスとデイケアの見学では、どこを確認すればよい?

可能であれば、契約前に事業所を見学し、本人の希望や状態に合ったサービスを受けられるか確認しましょう。

デイサービスで確認したいこと

  • 利用者の人数や施設の雰囲気
  • 食事や入浴の提供状況
  • 機能訓練の内容と担当者
  • レクリエーションや交流活動の内容
  • 送迎の時間帯や対応地域
  • 本人が落ち着いて過ごせる環境か

デイケアで確認したいこと

  • 配置されているリハビリ専門職
  • 受けられるリハビリの種類や内容
  • 個別のリハビリを受けられる時間や頻度
  • サービス全体の所要時間
  • 食事や入浴の有無
  • 医師や看護職員などとの連携体制

なお、見学できる時間帯や体験利用の可否などは、事業所によって異なります。

見学を希望する場合は、事前に事業所やケアマネジャーへ相談しましょう。

デイサービスとデイケアの3秒判定

本人の状況・希望 主に検討するサービス
入浴や食事などの日常生活上の支援を受けたい デイサービス
ほかの利用者との交流機会を増やしたい デイサービス
医学的管理の下で専門的なリハビリを受けたい デイケア
病気やけがの後にリハビリを継続したい デイケア
短時間でリハビリを受けたい 短時間型のデイケアなど
リハビリと入浴を両方利用したい 対応しているデイケア、または必要に応じたサービスの組み合わせ
要支援1・2で通所サービスを利用したい 市区町村の通所型サービス、介護予防通所リハビリテーションなど

ただし、上の表は一般的な違いを整理したものです。

実際に利用できるサービスは、本人の認定区分や医学的な必要性、事業所の提供体制などによって異なります。

よくある間違いと注意点

「デイサービスではリハビリを受けられない」は誤り

デイサービスでも、機能訓練指導員などによる機能訓練を受けられる場合があります。

ただし、デイケアとは制度上の目的や人員配置、医学的管理の仕組みなどが異なります。

「デイケアでは食事や入浴を利用できない」は誤り

デイケアでも、事業所によって食事や入浴などを提供している場合があります。

ただし、短時間型では、食事や入浴を提供していない場合もあります。

「要支援でも通常のデイサービスを利用できる」は誤り

通常の通所介護は、原則として要介護1~5の人を対象としています。

要支援1・2の人については、市区町村の通所型サービスなどを検討します。

「デイケアへ通えば、必ず身体機能が改善する」は誤り

リハビリテーションの効果は、本人の病状や心身の状態、必要な訓練の内容などによって異なります。

機能の回復だけでなく、現在の状態を維持することや、日常生活で必要な動作を続けることが目標になる場合もあります。

「デイサービスとデイケアは、絶対に併用できない」は誤り

本人の状態や必要性によって、併用を検討できる場合があります。

ただし、サービス内容の不必要な重複を避け、利用目的や区分支給限度基準額などを確認する必要があります。

「デイサービス」と「デイケア」の例文12選

「デイサービス」を使った例文

  1. 父は週2回、デイサービスを利用している。
  2. デイサービスでは、食事や入浴などの日常生活上の介護を受けられる。
  3. 母の外出の機会を増やすため、デイサービスの利用を検討している。
  4. デイサービスの機能訓練について、事業所へ問い合わせた。
  5. デイサービスの送迎範囲や利用料金について確認した。
  6. 自宅から近いデイサービスを見学し、施設の雰囲気を確認した。

「デイケア」を使った例文

  1. 退院後もリハビリが必要なため、デイケアを利用することになった。
  2. デイケアでは、医師の医学的管理の下でリハビリテーションを受けられる。
  3. 短時間型のデイケアについて、ケアマネジャーへ相談した。
  4. デイケアで受けられる個別リハビリの内容を確認した。
  5. デイケアの利用料金と送迎サービスについて問い合わせた。
  6. デイケアで食事や入浴も利用できるか、事業所へ確認した。

FAQ|「デイサービス」と「デイケア」のよくある質問

Q1. デイサービスとデイケアの最も大きな違いは何ですか?

主な目的とサービスの提供体制です。デイサービスは日常生活上の介護や機能訓練、社会的交流などを提供します。一方、デイケアは医師の医学的管理の下で専門職によるリハビリテーションを提供します。

Q2. デイサービスでもリハビリを受けられますか?

デイサービスでも、機能訓練指導員などによる機能訓練を受けられる場合があります。ただし、デイケアとは制度上の目的や医学的管理の仕組みなどが異なります。

Q3. デイケアでも入浴できますか?

事業所によっては、食事や入浴などを提供しています。ただし、短時間型のデイケアでは、リハビリを中心として、食事や入浴を提供していない場合があります。

Q4. 要支援1・2でもデイサービスを利用できますか?

通常の通所介護は、原則として要介護1~5の人が対象です。要支援1・2の人については、市区町村の総合事業における通所型サービスなどを利用できる場合があります。

Q5. 要支援1・2でもデイケアを利用できますか?

所定の条件を満たせば、介護予防通所リハビリテーションを利用できます。利用に当たっては、医学的な必要性などを確認する必要があります。

Q6. デイサービスとデイケアでは、どちらの料金が高いですか?

要介護度や所要時間、事業所の規模、各種加算などによって異なります。同じ要介護度・所要時間で基本報酬を比較すると、デイケアのほうが高い区分もありますが、実際の自己負担額は個別の利用条件によって変わります。

Q7. デイサービスとデイケアを両方利用できますか?

本人の状態や必要性によって、併用を検討できる場合があります。ただし、それぞれの利用目的やサービス内容、区分支給限度基準額などを確認する必要があります。

Q8. 車椅子でも利用できますか?

車椅子に対応した送迎や設備を備えている事業所では、利用できる場合があります。ただし、本人の身体状況や事業所の受け入れ体制などによって異なります。

Q9. デイケアでは、必ず理学療法士が担当しますか?

デイケアでは、本人の状態やリハビリ計画に応じて、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが関わります。ただし、すべての事業所にすべての職種が配置されているわけではありません。

Q10. デイサービスとデイケアは、送迎も利用できますか?

送迎を実施している事業所が多くあります。ただし、対応地域や時間帯、車椅子への対応などは事業所によって異なります。

Q11. デイケアと訪問リハビリは何が違いますか?

デイケアは本人が施設へ通ってリハビリを受けるサービスです。一方、訪問リハビリテーションは、理学療法士などが自宅を訪問し、実際の生活環境に合わせてリハビリを提供するサービスです。

Q12. デイサービスとデイケアのどちらを利用するか、誰に相談すればよいですか?

担当ケアマネジャーや地域包括支援センターなどへ相談しましょう。医学的な管理や専門的なリハビリが必要な場合は、主治医にも相談し、本人の状態に合ったサービスを検討します。

まとめ|デイサービスは日常生活の支援、デイケアは医学的管理の下でのリハビリ

「デイサービス」と「デイケア」は、どちらも施設へ通って利用する介護保険サービスですが、主な目的や提供体制などが異なります。

  • デイサービス:正式名称は通所介護。食事や入浴などの日常生活上の介護、機能訓練、社会的交流などを提供する。
  • デイケア:正式名称は通所リハビリテーション。医師の医学的管理の下で、リハビリ専門職によるリハビリテーションを提供する。
  • 重要な注意点:デイサービスでも機能訓練を受けられ、デイケアでも食事や入浴などを利用できる場合があるため、実際の事業所ごとのサービス内容を確認する必要がある。

特に重要なのは、デイサービスとデイケアを、食事や入浴があるかどうかだけで判断しないことです。

本人が日常生活でどのような支援を必要としているのか、医学的な管理の下でのリハビリが必要なのか、外出や交流の機会を増やしたいのかなどを整理することが重要です。

また、利用料金は要介護度や所要時間、事業所規模、各種加算などによって異なるため、実際の自己負担額を確認する必要があります。

利用を検討する際は、ケアマネジャーや主治医などへ相談し、必要に応じて事業所を見学しながら、本人の希望や状態に合ったサービスを確認しましょう。

参考リンク

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