「ショートステイとデイサービスは何が違う?」「家族が数日間留守にするときは、どちらを利用すればよい?」「ショートステイには何泊までできる?」「利用料金には食費や宿泊費も含まれている?」など、介護保険のサービスを検討する際には、さまざまな疑問が生じます。
ショートステイとデイサービスは、どちらも自宅で生活する高齢者などを支援し、家族の介護負担を軽減するための介護保険サービスです。
しかし、利用者が施設に宿泊するかどうか、利用できる期間、サービス内容、料金の仕組みなどには大きな違いがあります。
結論からいうと、ショートステイは、介護施設などに短期間宿泊して介護を受けるサービス。デイサービスは、自宅から施設へ通い、日帰りで食事・入浴・機能訓練などを受けるサービスです。
例えば、日中に家族が仕事で不在となり、本人が自宅で一人で過ごすことに不安がある場合は、デイサービスが関係します。
一方、家族が数日間入院する場合や、夜間を含めて一時的に介護を任せたい場合は、ショートステイが関係します。
ただし、ショートステイは必要なときに何日でも介護保険で利用できるわけではありません。連続利用日数や認定有効期間中の利用日数などについて、所定のルールがあります。
この記事では、ショートステイとデイサービスの違いを比較表で整理し、それぞれのサービス内容、要支援・要介護の利用条件、料金、連続30日のルール、家族の休息を目的とした利用、併用方法、施設を選ぶ際の注意点まで詳しく解説します。
- 「ショートステイ」と「デイサービス」の違い【結論】
- 【徹底比較】「ショートステイ」と「デイサービス」の違い
- 「ショートステイ」とは?施設に短期間宿泊して介護を受けるサービス
- 「デイサービス」とは?日帰りで介護や機能訓練を受けるサービス
- 【場面別比較】家族が不在になる場合はどちらを利用する?
- ショートステイは何日まで利用できる?
- 【2026年版】ショートステイとデイサービスの料金を比較
- 【計算例】ショートステイを3日間利用した場合
- ショートステイとデイサービスは併用できる?
- 要支援1・2でもショートステイとデイサービスを利用できる?
- ショートステイとデイサービスの施設選びで確認したいこと
- 【実践】利用目的からショートステイとデイサービスを選ぶ
- ショートステイとデイサービスに関する注意点
- 「ショートステイ」「デイサービス」と似たサービスの違い
- 「ショートステイ」と「デイサービス」の3秒判定
- FAQ|ショートステイとデイサービスのよくある質問
- Q1. ショートステイとデイサービスの最大の違いは何ですか?
- Q2. ショートステイは何泊までできますか?
- Q3. ショートステイは1泊だけでも利用できますか?
- Q4. 家族の旅行や出張を理由にショートステイを利用できますか?
- Q5. デイサービスでも宿泊できますか?
- Q6. 要支援1・2でもショートステイを利用できますか?
- Q7. 要支援1・2でもデイサービスを利用できますか?
- Q8. ショートステイとデイサービスを併用できますか?
- Q9. ショートステイの料金には食費と滞在費も含まれていますか?
- Q10. ショートステイの食費や滞在費を軽減できる制度はありますか?
- Q11. 医療的な管理が必要でもショートステイを利用できますか?
- Q12. ショートステイとデイサービスのどちらを利用するか、誰に相談すればよいですか?
- まとめ|ショートステイは宿泊、デイサービスは日帰りの介護サービス
- 参考リンク
「ショートステイ」と「デイサービス」の違い【結論】
二つのサービスを区別する最大のポイントは、施設に宿泊するか、日帰りで利用するかという点です。
- ショートステイ:介護施設などに短期間宿泊し、食事・入浴・排せつなどの介護や、必要な看護・機能訓練などを受けるサービス。
- デイサービス:自宅から施設へ通い、日帰りで食事・入浴・排せつなどの介護や、機能訓練、交流活動などを受けるサービス。
例えば、日中に本人の見守りが必要で、夕方には家族が帰宅して介護できる場合は、デイサービスの利用が考えられます。
一方、夜間も継続して介護が必要で、家族が一時的に介護できない場合は、ショートステイの利用が考えられます。
どちらも本人が可能な限り自宅で生活を続けるためのサービスですが、利用する目的や時間帯が異なります。
【徹底比較】「ショートステイ」と「デイサービス」の違い
| 比較項目 | ショートステイ | デイサービス |
|---|---|---|
| 基本的な意味 | 施設に短期間宿泊して介護を受ける | 施設へ通い、日帰りで介護を受ける |
| 正式なサービス名 | 短期入所生活介護・短期入所療養介護 | 通所介護 |
| 宿泊 | あり | 介護保険の通所介護としてはなし |
| 主な利用目的 | 一時的な宿泊介護、家族の介護負担軽減、在宅生活の継続など | 日中の介護、機能訓練、社会的交流、家族の介護負担軽減など |
| 主なサービス | 食事・入浴・排せつの介護、宿泊中の生活支援、機能訓練など | 食事・入浴・排せつの介護、機能訓練、交流活動など |
| 夜間の介護 | 宿泊中に提供 | 通常の通所介護には含まれない |
| サービス費の計算 | 原則として1日ごと | 原則として1回ごと。所要時間などによって異なる |
| 食費 | 原則として別途負担 | 食事を利用する場合、原則として別途負担 |
| 滞在費 | 原則として別途負担 | 通常の通所介護では発生しない |
| 要介護1~5 | 所定の条件で利用可能 | 所定の条件で利用可能 |
| 要支援1・2 | 介護予防短期入所サービスを利用できる場合がある | 市区町村の通所型サービスなどを検討 |
| 利用日数の制限 | 連続30日などのルールがある | ショートステイと同じ連続30日のルールはない |
ショートステイとデイサービスには共通する介護内容もありますが、宿泊を伴うかどうかによって、利用場面や料金の考え方が大きく異なります。
「ショートステイ」とは?施設に短期間宿泊して介護を受けるサービス
正式には二つのサービスがある
ショートステイは、短期間施設へ入所して介護を受けるサービスの一般的な呼び方です。
介護保険制度では、主に次の二つに分かれます。
| サービス名 | 主な提供施設 | 主なサービス内容 |
|---|---|---|
| 短期入所生活介護 | 特別養護老人ホームなど | 食事・入浴・排せつなどの介護、日常生活上の支援、機能訓練など |
| 短期入所療養介護 | 介護老人保健施設、介護医療院、所定の医療機関など | 日常生活上の介護に加え、必要な医療・看護・機能訓練など |
一般にショートステイという場合は、短期入所生活介護を指すこともありますが、短期入所療養介護も短期間の宿泊サービスです。
必要な医学的管理の程度などによって、検討する施設が異なります。
宿泊中は食事・入浴・排せつなどの介護を受けられる
ショートステイでは、本人が施設に滞在している間、必要な日常生活上の介護などを受けられます。
例えば、食事介助、入浴介助、排せつ介助、着替えなどです。
また、夜間に介助が必要な人についても、施設の職員が対応します。
ただし、具体的なサービス内容や職員配置、医療的な管理への対応などは、施設によって異なります。
家族の休息を目的として利用することもできる
ショートステイは、本人の心身の状態だけでなく、家族の介護負担を軽減する目的でも利用できます。
例えば、次のような場面です。
- 家族が病気やけがで一時的に介護できなくなった
- 家族が出張や冠婚葬祭などで数日間不在になる
- 家族が継続的な介護によって疲労し、休息が必要になった
- 自宅の改修などによって、一時的に生活環境を確保できなくなった
- 必要な介護体制を整えるまで、短期間の宿泊介護が必要になった
ただし、利用したい期間に必ず空室があるわけではありません。希望する日程が決まっている場合は、早めにケアマネジャーなどへ相談することが重要です。
「デイサービス」とは?日帰りで介護や機能訓練を受けるサービス
正式名称は「通所介護」
デイサービスは、介護保険制度における通所介護の一般的な呼び方です。
利用者が自宅から施設へ通い、食事や入浴などの日常生活上の介護、機能訓練、交流活動などを受けます。
宿泊を伴わないため、原則としてサービス終了後は自宅へ帰ります。
日中の介護と外出の機会を確保できる
デイサービスでは、本人の状態や事業所の提供体制に応じて、さまざまなサービスを受けられます。
- 食事の提供や食事介助
- 入浴や洗身などの介助
- 排せつの介助
- 生活機能を維持・向上するための機能訓練
- レクリエーションや交流活動
- 自宅と事業所の間の送迎
例えば、自宅で入浴することが難しい人が、週に数回デイサービスへ通い、必要な介助を受けながら入浴する場合です。
また、外出や他者との交流の機会を増やしたい場合にも利用を検討できます。
夜間の介護は通常の通所介護に含まれない
デイサービスは、原則として日帰りのサービスです。
そのため、日中は施設で介護を受けられても、帰宅後の夜間については、自宅での介護体制を整える必要があります。
夜間も継続した介護が必要な場合は、ショートステイやほかの在宅サービスなどを検討しましょう。
【場面別比較】家族が不在になる場合はどちらを利用する?
日中だけ家族が不在になる場合
例えば、家族が平日の日中に仕事へ出ており、その間、本人が自宅で一人で過ごすことに不安がある場合です。
このような場合は、デイサービスを検討できます。
送迎を利用できる事業所であれば、日中は施設で必要な介護を受け、夕方などに自宅へ帰るという利用方法が考えられます。
家族が数日間留守にする場合
家族が出張や冠婚葬祭などで数日間不在となり、本人が自宅で一人で生活することが難しい場合です。
この場合は、ショートステイが関係します。
宿泊を伴うため、夜間も含めて施設で必要な介護を受けられます。
家族が休息を必要としている場合
家族が長期間の介護によって疲労しており、まとまった休息が必要な場合です。
日中だけ介護から離れる時間を確保したい場合は、デイサービスを検討できます。
一方、夜間も含めて数日間休息したい場合は、ショートステイを検討できます。
どちらも家族の介護負担の軽減につながるサービスですが、確保できる休息時間が異なります。
ショートステイは何日まで利用できる?
ショートステイを利用する際に、特に注意したいのが利用日数のルールです。
介護保険で利用できる連続日数は原則30日まで
ショートステイは、介護保険による連続利用について、原則として30日までという制限があります。
例えば、同じ施設に31日間連続して滞在した場合、31日目は介護保険の給付対象にならず、原則として全額自己負担となります。
月をまたいだ場合でも、連続利用日数が自動的にリセットされるわけではありません。
認定有効期間のおおむね半数以内が目安
ショートステイの利用日数は、原則として、要介護認定の有効期間のおおむね半数を超えないことを目安としています。
これは、ショートステイが、長期間の施設入所ではなく、在宅生活を継続するための短期的なサービスだからです。
ただし、本人の心身の状態や家族の事情などによって、特に必要と認められる場合は、半数を超える利用が検討されることがあります。
その場合、自治体によっては、理由書や事前相談などが必要です。
長期間の利用が必要な場合は早めに相談する
例えば、家族が長期間入院することになり、本人を自宅で介護する人がいなくなった場合です。
ショートステイの利用を延長するだけで対応できるとは限りません。
本人の状態や介護体制を踏まえ、ケアマネジャーや市区町村の介護保険担当窓口などへ、早めに相談しましょう。
【2026年版】ショートステイとデイサービスの料金を比較
ショートステイとデイサービスの料金は、要介護度、施設の種類、居室の種類、利用時間、地域区分、各種加算などによって異なります。
以下は、2026年9月時点の基本報酬を、1単位10円、自己負担割合1割として単純換算した代表的な目安です。
なお、2026年6月には介護報酬の臨時改定が実施され、処遇改善加算が拡充されています。そのため、実際の請求額は基本報酬だけで計算した金額と異なります。
ショートステイの料金の目安
特別養護老人ホームなどに併設された、従来型の多床室を利用する短期入所生活介護の場合、基本報酬の目安は次のとおりです。
| 要介護度 | 1日当たりの基本報酬 | 1割負担の単純換算 |
|---|---|---|
| 要介護1 | 603単位 | 603円 |
| 要介護2 | 672単位 | 672円 |
| 要介護3 | 745単位 | 745円 |
| 要介護4 | 815単位 | 815円 |
| 要介護5 | 884単位 | 884円 |
これは、併設型・多床室の短期入所生活介護における基本報酬です。
単独型の施設、個室、ユニット型の施設、短期入所療養介護などを利用する場合は、異なる料金が適用されます。
また、上の表には食費や滞在費、各種加算などは含まれていません。
デイサービスの料金の目安
通常規模型の通所介護事業所で、7時間以上8時間未満のサービスを利用した場合の基本報酬は、次のとおりです。
| 要介護度 | 1回当たりの基本報酬 | 1割負担の単純換算 |
|---|---|---|
| 要介護1 | 658単位 | 658円 |
| 要介護2 | 777単位 | 777円 |
| 要介護3 | 900単位 | 900円 |
| 要介護4 | 1,023単位 | 1,023円 |
| 要介護5 | 1,148単位 | 1,148円 |
デイサービスは、所要時間や事業所の規模などによって基本報酬が異なります。
また、入浴介助加算や個別機能訓練加算など、事業所が算定する各種加算によって実際の料金が変わる場合があります。
ショートステイには食費と滞在費が別途必要
ショートステイの料金を考える際、最も注意したいのが、介護サービス費とは別に発生する費用です。
例えば、次のような費用が関係します。
- 食費
- 滞在費
- 理美容代
- その他、本人が利用した日常生活費など
食費や滞在費は、原則として介護保険の給付対象外です。
ただし、所得や資産などの所定の要件を満たし、負担限度額認定を受けた人については、食費や滞在費の負担が軽減される場合があります。
【計算例】ショートステイを3日間利用した場合
ここでは、要介護2の人が、併設型・多床室の短期入所生活介護を3日間利用した場合を考えます。
1単位10円、自己負担割合1割とし、食費は1日1,800円、滞在費は1日1,000円と仮定します。
| 費用項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 介護サービス費の基本部分 | 672円×3日 | 2,016円 |
| 食費 | 1,800円×3日 | 5,400円 |
| 滞在費 | 1,000円×3日 | 3,000円 |
| 合計 | 基本部分と仮定した食費・滞在費の合計 | 10,416円 |
この条件では、3日間の自己負担額は10,416円となります。
ただし、食費と滞在費は計算例のために設定した仮の金額です。実際の料金は施設や居室の種類などによって異なります。
また、送迎などの各種加算や日常生活費などが別途必要になる場合があります。
負担限度額認定を受けている場合は、本人に適用される負担段階や2026年8月以降の制度に基づいて、食費・滞在費の負担額を確認しましょう。
ショートステイとデイサービスは併用できる?
ショートステイとデイサービスは、本人の状態や必要性に応じて、組み合わせて利用できる場合があります。
例えば、普段は週2回デイサービスへ通い、家族が数日間不在になるときだけショートステイを利用する方法です。
両方のサービスをケアプランに位置づける
要介護認定を受けている人が、介護保険によって両方のサービスを利用する場合は、必要性を踏まえてケアプランなどに位置づけます。
例えば、日中の入浴や機能訓練のためにデイサービスを利用し、家族が休息する期間にはショートステイを利用する場合です。
それぞれの役割を整理することで、本人の在宅生活を継続するための支援につなげられます。
区分支給限度基準額に注意する
デイサービスとショートステイは、原則として区分支給限度基準額の対象となるサービスです。
そのため、両方のサービスを組み合わせて利用する場合は、1か月の利用単位数が、要介護度に応じた限度額を超えないか確認する必要があります。
限度額を超える部分は、原則として全額自己負担になります。
ショートステイの利用日と通所日が重なる場合
ショートステイに宿泊している間に、通常のデイサービスも同時に利用する場合は、介護報酬の算定上の取り扱いに注意する必要があります。
利用予定が重なる場合は、ケアマネジャーや各事業所へ事前に確認しましょう。
単に契約している事業所が異なるからといって、どちらも通常どおり介護保険で算定できるとは限りません。
要支援1・2でもショートステイとデイサービスを利用できる?
要支援1・2の人については、ショートステイとデイサービスで取り扱いが異なります。
ショートステイには介護予防サービスがある
要支援1・2の人については、介護予防短期入所生活介護や介護予防短期入所療養介護が設けられています。
所定の条件を満たせば、短期間施設に宿泊して必要な支援を受けられます。
ただし、施設の受け入れ状況や本人の状態などによって、利用できるかどうかが異なります。
通常のデイサービスは要支援の人を対象としない
介護保険の通常の通所介護は、原則として要介護1~5の人を対象としています。
要支援1・2の人は、市区町村の介護予防・日常生活支援総合事業における通所型サービスなどを検討します。
利用できるサービスや料金などは、自治体によって異なります。
ショートステイとデイサービスの施設選びで確認したいこと
1. 本人に必要な介護を受けられるか
施設によって、職員配置や対応できる介護の内容などが異なります。
特に、夜間の介助が必要な人や、医療的な管理が必要な人については、施設が本人の状態に対応できるか事前に確認しましょう。
2. ショートステイでは居室の種類を確認する
ショートステイには、個室、多床室、ユニット型個室など、施設によって異なる居室があります。
居室の種類によって、滞在費や生活環境が異なります。
例えば、ほかの利用者と同じ部屋で過ごすことに不安がある場合は、個室を利用できるか確認しましょう。
3. デイサービスでは利用時間や活動内容を確認する
デイサービスでは、短時間型から長時間型まで、事業所によって利用時間が異なります。
また、入浴の有無、機能訓練の内容、交流活動なども異なります。
本人の希望や生活リズムに合ったサービスを受けられるか確認しましょう。
4. 送迎の対応範囲を確認する
ショートステイとデイサービスでは、事業所によって送迎を行っている場合があります。
ただし、送迎できる地域や時間帯、車椅子への対応などは異なります。
本人が安全に移動できるか、家族の付き添いが必要かなども確認しましょう。
5. 利用料金の内訳を確認する
介護サービス費の基本部分だけでなく、各種加算、食費、滞在費、日常生活費などを確認しましょう。
特にショートステイでは、食費や滞在費が総額に占める割合も大きくなります。
見積書や料金表を確かめたうえで、契約内容と実際の請求内容に違いがないか調べる際には、「確認」と「検証」の違いも参考になります。
【実践】利用目的からショートステイとデイサービスを選ぶ
日中の見守りや入浴が必要な場合
本人が日中に一人で過ごすことに不安があり、入浴などの日常生活上の介助が必要な場合は、デイサービスを検討できます。
サービスの提供時間や送迎時間などについて、家族の生活状況も踏まえて確認しましょう。
家族が数日間不在になる場合
家族が入院や出張などによって数日間介護できなくなる場合は、ショートステイを検討できます。
夜間を含めて介護が必要な人についても、施設で必要な支援を受けられます。
家族の休息を目的とする場合
介護負担が大きく、日中だけでなく夜間も含めた休息が必要な場合は、ショートステイが関係します。
一方、日中に数時間から半日程度、介護から離れる時間を確保したい場合は、デイサービスが関係します。
介護負担の軽減という目的は共通していますが、必要な休息時間によって利用方法が異なります。
本人の生活リズムを維持したい場合
本人が夜間は自宅で過ごすことを希望し、日中だけ外出や活動の機会を増やしたい場合は、デイサービスを検討できます。
一方、家族の事情などで一時的に自宅での介護が難しくなる場合は、ショートステイが関係します。
本人や家族が何のためにサービスを利用するのか、どのような生活を目指しているのかを整理する際には、「目的」と「目標」の違いも参考になります。
ショートステイとデイサービスに関する注意点
ショートステイは希望日に必ず利用できるわけではない
ショートステイは、施設の空室状況や受け入れ体制などによって、希望する日程に利用できない場合があります。
家族の出張や冠婚葬祭など、予定が決まっている場合は、早めに相談しましょう。
ショートステイを長期入所の代わりに無制限に利用することはできない
ショートステイには、介護保険による連続利用日数などの制限があります。
長期間の施設生活が必要になった場合は、ショートステイの延長だけで対応できるとは限りません。
本人の状態や家族の介護体制を踏まえて、今後の生活について相談することが重要です。
デイサービスは夜間の介護を提供するサービスではない
通常のデイサービスは日帰りのサービスです。
夜間にも介護が必要な場合は、ショートステイやほかの介護保険サービスなどを検討しましょう。
食費や滞在費は別途必要になる
ショートステイでは、介護サービス費に加えて、食費や滞在費などが原則として必要です。
デイサービスでも、食事を利用する場合は、原則として食費を別途負担します。
料金を比較する際は、基本報酬だけでなく、実際の総額を確認しましょう。
「ショートステイ」「デイサービス」と似たサービスの違い
ショートステイと特別養護老人ホームの違い
ショートステイは、短期間施設に宿泊して介護を受けるサービスです。
一方、特別養護老人ホームは、原則として長期間の入所によって日常生活上の介護などを受ける施設です。
なお、特別養護老人ホームにショートステイ用の居室が設けられている場合もあります。
ショートステイとデイケアの違い
デイケアは、正式には通所リハビリテーションと呼ばれます。
施設へ通い、医師の医学的管理の下で、専門職によるリハビリテーションを受けるサービスです。
一方、ショートステイは、施設に短期間宿泊して、必要な介護や看護などを受けます。
ショートステイと小規模多機能型居宅介護の違い
小規模多機能型居宅介護は、同じ事業所で、通いを中心に訪問や宿泊を組み合わせて利用する地域密着型サービスです。
一方、ショートステイは、短期間施設へ宿泊して介護を受ける独立したサービスです。
サービスの提供方法や料金、利用できる地域などに違いがあります。
「ショートステイ」と「デイサービス」の3秒判定
| 本人や家族の状況 | 主に検討するサービス |
|---|---|
| 日中だけ介護を受けたい | デイサービス |
| 施設で入浴や交流活動を利用したい | デイサービス |
| 家族が数日間不在になる | ショートステイ |
| 夜間も含めて一時的に介護を任せたい | ショートステイ |
| 家族がまとまった休息を必要としている | ショートステイ |
| 医療や看護を伴う短期間の宿泊が必要 | 短期入所療養介護など |
| 普段は日帰り、必要なときだけ宿泊したい | デイサービスとショートステイの併用など |
| 通い・訪問・宿泊を柔軟に組み合わせたい | 小規模多機能型居宅介護なども検討 |
実際に利用できるサービスは、本人の認定区分や心身の状態、施設の受け入れ体制などによって異なります。
FAQ|ショートステイとデイサービスのよくある質問
Q1. ショートステイとデイサービスの最大の違いは何ですか?
宿泊を伴うかどうかです。ショートステイは施設に短期間宿泊して介護を受けるサービス、デイサービスは施設へ通い、日帰りで介護や機能訓練などを受けるサービスです。
Q2. ショートステイは何泊までできますか?
介護保険による連続利用は、原則として30日までです。また、認定有効期間のおおむね半数を超えないことが目安とされています。特別な事情がある場合は、ケアマネジャーや市区町村へ相談しましょう。
Q3. ショートステイは1泊だけでも利用できますか?
施設の受け入れ状況や本人の必要性などによっては、1泊などの短期間でも利用できます。ただし、利用できる日程や最短利用期間などは施設へ確認しましょう。
Q4. 家族の旅行や出張を理由にショートステイを利用できますか?
家族が出張などで介護できない場合や、介護負担の軽減が必要な場合は、ショートステイの利用を検討できます。ただし、本人の状態やケアプラン、施設の受け入れ状況などによります。
Q5. デイサービスでも宿泊できますか?
通常の通所介護は日帰りのサービスです。一部の事業所では介護保険外の宿泊サービスを提供している場合がありますが、通常のデイサービスとは別の契約や料金、運営上の取り扱いとなります。
Q6. 要支援1・2でもショートステイを利用できますか?
所定の条件を満たせば、介護予防短期入所生活介護や介護予防短期入所療養介護を利用できます。
Q7. 要支援1・2でもデイサービスを利用できますか?
通常の通所介護は、原則として要介護1~5の人を対象としています。要支援1・2の人は、市区町村の総合事業における通所型サービスなどを検討します。
Q8. ショートステイとデイサービスを併用できますか?
必要性に応じて併用を検討できます。例えば、普段はデイサービスを利用し、家族が数日間不在になるときだけショートステイを利用する方法があります。
Q9. ショートステイの料金には食費と滞在費も含まれていますか?
原則として、介護サービス費とは別に食費や滞在費が必要です。実際の料金は施設や居室の種類などによって異なります。
Q10. ショートステイの食費や滞在費を軽減できる制度はありますか?
所得や資産などの所定の条件を満たす場合は、負担限度額認定によって食費や滞在費の負担が軽減される場合があります。市区町村の介護保険担当窓口へ相談しましょう。
Q11. 医療的な管理が必要でもショートステイを利用できますか?
本人の状態や施設の受け入れ体制によって異なります。医療や看護を伴う短期間の宿泊が必要な場合は、短期入所療養介護などを検討しましょう。
Q12. ショートステイとデイサービスのどちらを利用するか、誰に相談すればよいですか?
担当ケアマネジャーや地域包括支援センターなどへ相談しましょう。本人の心身の状態、家族の介護体制、必要な利用日数や時間帯などを踏まえて検討します。
まとめ|ショートステイは宿泊、デイサービスは日帰りの介護サービス
「ショートステイ」と「デイサービス」は、どちらも自宅で生活する高齢者などを支援し、家族の介護負担を軽減するためのサービスですが、利用方法が異なります。
- ショートステイ:施設に短期間宿泊し、食事・入浴・排せつなどの介護や、必要な看護・機能訓練などを受けるサービス。
- デイサービス:施設へ通い、日帰りで食事・入浴・排せつなどの介護や、機能訓練、交流活動などを受けるサービス。
- 重要な注意点:ショートステイには連続30日などの利用ルールがあり、介護サービス費のほかに食費や滞在費などが必要となる。
日中だけ介護が必要な場合はデイサービス、夜間も含めて一時的に介護が必要な場合はショートステイという違いが、基本的な判断の目安になります。
また、ショートステイには短期入所生活介護と短期入所療養介護があり、本人に必要な医療や看護の程度などによって、適切な施設が異なります。
利用を検討する際は、本人の心身の状態や希望だけでなく、家族の介護体制、利用日数、費用なども整理し、ケアマネジャーや市区町村の介護保険担当窓口などへ相談しましょう。
参考リンク
-
厚生労働省|短期入所生活介護(ショートステイ)
ショートステイのサービス内容、利用対象者、連続利用日数、施設の形態別の利用者負担の目安などを確認できます。
-
厚生労働省|通所介護(デイサービス)
デイサービスの目的、食事や入浴などのサービス内容、要介護度別の利用者負担の目安を確認できます。
-
厚生労働省|短期入所療養介護
医療や看護、機能訓練などを伴うショートステイの内容や利用料金の目安などを確認できます。
-
日立市|短期入所はどのくらいの期間利用できますか
連続30日の取り扱いや、認定有効期間のおおむね半数を目安とする考え方について確認できます。
-
厚生労働省|介護職員の処遇改善
2026年6月から拡充された処遇改善加算の制度概要を確認できます。
-
厚生労働省|食費・居住費・滞在費の負担限度額に関する告示
2026年8月以降に適用される、食費や滞在費の負担限度額に関する法令を確認できます。
