推薦書や応募書類、表彰制度、役員選任などの書類を見ていると、
- 推薦者
- 被推薦者
という言葉が出てくることがあります。
漢字がよく似ているため、
- 推薦者と被推薦者はどっちが推薦する人なのか
- 推薦される人はどちらなのか
- 推薦書を書くのは推薦者なのか被推薦者なのか
- 被推薦者と候補者は同じなのか
- 推薦人と推薦者は違うのか
- 自薦の場合は推薦者と被推薦者が同じになるのか
と迷いやすい言葉です。
結論から言えば、非常に簡単です。
- 推薦者=人を推薦する側
- 被推薦者=推薦される側
です。
「被推薦者」の「被」には、他から何かを受けるという意味があります。
したがって、
推薦をする人 → 推薦者
推薦を受ける人 → 被推薦者
と覚えれば迷いにくくなります。
たとえば、AさんがBさんを「委員長にふさわしい」と推薦した場合、
- Aさん=推薦者
- Bさん=被推薦者
です。
この記事では、「推薦者」と「被推薦者」の違いを中心に、「推薦人」「候補者」「推薦書」「自薦」「他薦」「指名」「選考」などとの違いまで、学校・会社・表彰・役職選出の例を使って詳しく解説します。
- 結論:「推薦者」は推薦する人、「被推薦者」は推薦される人
- 「推薦」とは?
- 「推薦者」とは?
- 「被推薦者」とは?
- 「被」の意味が分かれば迷わない
- 「推薦者 被推薦者 どっち?」を3秒で判断する方法
- 具体例:先生が生徒を推薦する場合
- 具体例:会社で社員を表彰候補にする場合
- 具体例:役員候補を推薦する場合
- 被推薦者と候補者の違い
- 被推薦者は必ず候補者になる?
- 内閣府の一般推薦ではどう使われている?
- 厚生労働省の表彰制度でも使われる
- 日本学士院でも推薦者と被推薦者を区別
- 「推薦人」と「推薦者」の違い
- 推薦人と推薦者はどちらを使う?
- 「推薦者」と「紹介者」の違い
- 「推薦者」と「推薦元」の違い
- 「推薦者」と「推薦責任者」は同じ?
- 推薦書を書くのは推薦者?
- 被推薦者本人が推薦書を書いてもよい?
- 推薦理由は誰の視点で書く?
- 「被推薦者本人」とは?
- 被推薦者本人の同意は必要?
- 「被推薦者」と「受賞者」は違う
- 「被推薦者」と「選考対象者」の違い
- 「推薦」と「選考」は別の段階
- 「推薦」と「指名」の違い
- 「推薦」と「推奨」の違い
- 「自薦」とは?
- 「他薦」とは?
- 自薦の場合、推薦者と被推薦者は同じ人?
- 「自薦・他薦を問わない」とは?
- 「推薦者なし」とは?
- 学校推薦での推薦者は誰?
- 奨学金の推薦では誰が推薦者?
- 会社での推薦者は誰?
- 推薦者は一人とは限らない
- 「賛同者」と「推薦者」の違い
- 被推薦者は何人でもよい?
- 「推薦候補者」と「被推薦者」の違い
- 「推薦対象者」と「被推薦者」の違い
- 「推薦者欄」と「被推薦者欄」の書き方
- 推薦者欄に被推薦者の名前を書かない
- 推薦されている本人が書類を提出する場合は?
- 推薦書をメールで送った人が推薦者?
- 推薦者には責任がある?
- 知らない人を推薦してもよい?
- 推薦と選考を混同しない
- 推薦者と選考委員の違い
- 推薦者と任命権者の違い
- 「推薦された」だけでは決定していない
- 推薦者と被推薦者を英語でいうと?
- 「nominator」と「nominee」の関係
- 「被推薦者」は日常会話では少し硬い
- 「推薦者」も分かりやすく言い換えられる
- 推薦者・被推薦者を矢印で覚える
- 「○○者」と「被○○者」の関係
- 推薦制度で確認すべき5項目
- よくある記入ミス
- 例文で使い分けを確認
- 場面別の使い分け一覧
- 一瞬で覚える語呂・イメージ
- よくある質問
- まとめ
- 参考資料
結論:「推薦者」は推薦する人、「被推薦者」は推薦される人
最初に、違いを表で整理します。
| 項目 | 推薦者 | 被推薦者 |
|---|---|---|
| 読み方 | すいせんしゃ | ひすいせんしゃ |
| 意味 | 誰かを推薦する人 | 誰かから推薦される人 |
| 立場 | 推薦する側 | 推薦を受ける側 |
| 推薦書との関係 | 推薦理由を書く・提出する側になることが多い | 推薦対象となる本人 |
| 例 | 先生、上司、団体代表者など | 生徒、社員、表彰候補者など |
迷ったときは、
「誰が誰を推薦しているのか」
という関係に直して考えてみてください。
AさんがBさんを推薦するなら、
Aさん → Bさん
推薦者 → 被推薦者
です。
「推薦」とは?
「推薦」は「すいせん」と読みます。
人について使う場合は、その人を、
- ある地位にふさわしい
- ある賞にふさわしい
- ある学校・仕事などに適している
と判断し、他人や組織にすすめることを意味します。
たとえば、
- 生徒を大学に推薦する
- 社員を管理職候補として推薦する
- 功績のある人を表彰候補として推薦する
- 委員長候補に推薦する
などです。
推薦には必ず、基本的に、
「すすめる側」
と
「すすめられる側」
があります。
その二つを区別するのが「推薦者」と「被推薦者」です。
「推薦者」とは?
「推薦者」は、ある人物を推薦する人です。
たとえば、
- 先生が生徒を推薦する
- 上司が社員を推薦する
- 会員が役員候補を推薦する
- 地域住民が表彰候補者を推薦する
場合、先生・上司・会員・地域住民などが推薦者になります。
推薦者の例文
- 推薦者は推薦理由を記入してください。
- 推薦者の氏名と所属を記載してください。
- 推薦者には推薦書への署名が求められます。
- 候補者本人とは別に推薦者を一名記入してください。
- 推薦者から提出された書類をもとに選考を行います。
「被推薦者」とは?
「被推薦者」は、他の人から推薦される人です。
たとえば、先生が生徒を推薦する場合、推薦を受ける生徒が被推薦者です。
会社で部長が社員を表彰候補として推薦するなら、その社員が被推薦者になります。
被推薦者の例文
- 被推薦者の氏名を記入してください。
- 被推薦者の経歴を別紙に記載してください。
- 被推薦者本人の同意が必要です。
- 被推薦者の功績について審査を行います。
- 被推薦者が受賞者として選ばれるとは限りません。
「被」の意味が分かれば迷わない
「被推薦者」が分かりにくい最大の理由は、「被」という漢字です。
この「被」には、
他から何かを受ける
という意味があります。
同じような言葉には、
- 被害者=害を受けた人
- 被告=訴えを受けた側
- 被験者=実験・試験の対象になる人
- 被推薦者=推薦を受ける人
などがあります。
したがって、
「被」が付いているほうが、推薦される側
と覚えると簡単です。
「推薦者 被推薦者 どっち?」を3秒で判断する方法
書類を前にして迷ったら、次のように考えてください。
Q1. 私が別の人を推薦している?
→ あなたは推薦者
Q2. 私が誰かから推薦されている?
→ あなたは被推薦者
Q3. 推薦理由を書く側?
→ 一般的には推薦者
Q4. 経歴・実績を審査される側?
→ 一般的には被推薦者
具体例:先生が生徒を推薦する場合
大学・奨学金・表彰などで、先生が生徒を推薦するとします。
この場合は、
| 人物 | 立場 |
|---|---|
| 先生 | 推薦者 |
| 生徒 | 被推薦者 |
です。
先生が、
「この生徒は学業・人物ともに優れているため推薦します」
と推薦書を書きます。
その推薦の対象となっている生徒が被推薦者です。
具体例:会社で社員を表彰候補にする場合
部長が部下のAさんを表彰候補として推薦するとします。
- 部長=推薦者
- Aさん=被推薦者
となります。
推薦しただけでは、Aさんが必ず受賞するとは限りません。
推薦された後に審査・選考などが行われる場合があるからです。
具体例:役員候補を推薦する場合
ある団体で、会員Aさんが会員Bさんを理事候補として推薦した場合、
- Aさん=推薦者
- Bさん=被推薦者
です。
その後、選考・投票・総会決議などによって実際の理事が決まることがあります。
つまり、
被推薦者=すでに選ばれた人
ではありません。
被推薦者と候補者の違い
「被推薦者」と非常に近い言葉に「候補者」があります。
両者は同じ人物を指すこともありますが、意味の中心が違います。
- 被推薦者=誰かから推薦されたという関係を表す
- 候補者=選ばれる可能性がある人を表す
たとえば、Aさんが表彰のため推薦された場合、Aさんは被推薦者です。
その推薦が受理され、審査対象となれば「受賞候補者」と呼ばれることもあります。
被推薦者は必ず候補者になる?
制度によって異なります。
推薦書を提出した段階から候補者として扱う制度もあれば、推薦要件を確認した後に正式な候補者として扱う制度もあります。
そのため、
被推薦者=候補者
と必ずしも完全に置き換えられるわけではありません。
正式な制度では、その制度の募集要項・推薦要領などの用語に従いましょう。
内閣府の一般推薦ではどう使われている?
内閣府の春秋叙勲の一般推薦では、「推薦者」と「被推薦者」が明確に区別されています。
一般推薦では、推薦者と賛同者が、叙勲の候補者としてふさわしい人を推薦します。
内閣府の案内では、
「被推薦者(推薦される方)」
と明記されています。
この実例からも、
被推薦者=推薦される本人
であることが非常に分かりやすく確認できます。
厚生労働省の表彰制度でも使われる
厚生労働省の技能者表彰に関する案内でも、
- 推薦者
- 被推薦者
- 被推薦者名簿
という言葉が使われています。
推薦者が推薦書類を提出し、その推薦の対象となる技能者が被推薦者です。
つまり、「推薦者/被推薦者」は学校だけの言葉ではなく、公的な表彰制度でも実際に使われています。
日本学士院でも推薦者と被推薦者を区別
日本学士院の会員選定規則でも、推薦書には、
- 被推薦者の氏名
- 推薦者の氏名
- 被推薦者の履歴
- 被推薦者の業績
などを記載する仕組みがあります。
このように正式な推薦制度では、「誰が推薦したか」と「誰が推薦されたか」を明確に区別する必要があります。
「推薦人」と「推薦者」の違い
「推薦人」という言葉もあります。
一般的には、推薦する人という意味で、推薦者と非常に近い言葉です。
たとえば、
- 候補者の推薦人
- 推薦人代表
- 推薦人名簿
などと使われます。
日常的な意味では、
推薦人 ≒ 推薦者
と考えられる場合が多いでしょう。
推薦人と推薦者はどちらを使う?
制度によって正式名称が異なります。
ある制度では「推薦者」、別の制度では「推薦人」と定めている場合があります。
そのため、正式な書類では自分の判断で言い換えず、
募集要項・規程・推薦書に書かれている名称をそのまま使う
のが安全です。
「推薦者」と「紹介者」の違い
「紹介者」は、ある人を別の人・組織に引き合わせたり、知らせたりする人です。
一方、推薦者は、
「この人は適任です」「この人がふさわしいです」
という評価を伴ってすすめる人です。
たとえば、
「AさんをB社の担当者に紹介した」
場合、単に両者をつないだだけなら紹介者です。
「Aさんは優秀なので採用候補としておすすめします」
と評価を加えてすすめるなら推薦者の性格が強くなります。
「推薦者」と「推薦元」の違い
「推薦元」という表現も使われることがあります。
「推薦者」が具体的な人を指すことが多いのに対し、「推薦元」は、
- 学校
- 会社
- 団体
- 組織
など、推薦を行った主体を広く表す場合があります。
たとえば、
推薦元:○○大学
推薦者:○○大学教授 山田太郎
のように分けることができます。
「推薦者」と「推薦責任者」は同じ?
制度によっては別です。
推薦者本人が推薦内容の責任者となる場合もありますが、学校・会社などが組織として推薦する制度では、
- 実際に推薦理由を書く人
- 学校長・代表者
- 推薦責任者
が異なることがあります。
書類上の役割は制度ごとの定義を確認しましょう。
推薦書を書くのは推薦者?
一般的には、推薦者が推薦理由を書いたり、推薦内容を証明したりする形が多く見られます。
たとえば、
- 先生が生徒の推薦書を書く
- 上司が部下の推薦書を書く
- 研究者が候補者の推薦書を書く
などです。
ただし、実務では被推薦者本人が経歴欄などを下書きし、推薦者が内容を確認する制度もあります。
したがって、書類作成方法については必ず募集要項を確認してください。
被推薦者本人が推薦書を書いてもよい?
制度によります。
推薦者自身が記載しなければならない欄を被推薦者本人が勝手に書くのは適切でない場合があります。
一方で、
- 氏名
- 住所
- 経歴
- 業績一覧
など、被推薦者側が準備する情報もあります。
「推薦書」という名称だけで判断せず、記入要領を確認することが重要です。
推薦理由は誰の視点で書く?
通常の推薦書では、推薦者が、
「なぜこの人を推薦するのか」
を説明します。
そのため、
「私は○○を頑張りました」
という本人目線ではなく、
「○○氏は長年にわたり~に貢献しており、候補者として適任です」
という推薦者の視点が自然です。
「被推薦者本人」とは?
公的書類などでは、
「被推薦者本人」
という表現も使われます。
これは単純に、
推薦されているその人自身
という意味です。
推薦者・家族・代理人などと区別するため、「本人」を付けています。
被推薦者本人の同意は必要?
制度によって異なります。
本人の同意・承諾を必要とする制度もあれば、推薦時点では本人の承諾を必要としない制度もあります。
たとえば日本学士院の会員選定規則では、推薦に本人の承諾を必要としない一方、本人は辞退できる旨が定められています。
したがって、
「推薦されるなら必ず本人の事前承諾が必要」
という一般ルールがあるわけではありません。
「被推薦者」と「受賞者」は違う
被推薦者は、あくまで推薦を受けた段階の人です。
その後、
- 資格確認
- 審査
- 選考
- 投票
などを経て受賞者が決まることがあります。
したがって、
被推薦者=受賞者
ではありません。
「被推薦者」と「選考対象者」の違い
被推薦者は、「推薦された」という事実に注目した呼び方です。
選考対象者は、実際に選考の対象になっているという立場を表します。
制度によっては被推薦者全員が選考対象者になることもありますが、資格審査などで一部が対象外になる場合も考えられます。
「推薦」と「選考」は別の段階
推薦は、候補となる人をすすめることです。
選考は、その候補者などの中から条件に合う人を選ぶことです。
たとえば、
推薦者がAさんを推薦
↓
Aさんが被推薦者になる
↓
選考委員会が審査する
↓
最終的な受賞者・採用者を決める
という流れです。
選ぶ段階の言葉については、「選考」と「選出」の違いとは?意味・使い分けを採用・役員・委員・表彰の例文で徹底解説も参考になります。
「推薦」と「指名」の違い
推薦と指名も似ています。
推薦は、
「この人がよいと思います」
と候補としてすすめることです。
一方、指名は、複数の人などの中から特定の人を名指しすることを意味します。
推薦されたからといって、その人が最終的に役職へ就くとは限りません。
詳しくは、「任命」と「指名」の違いは?意味・使い分けを人事・役職の例文で解説も参考にしてください。
「推薦」と「推奨」の違い
「推薦」と「推奨」は読み方も近く、混同しやすい言葉です。
「推薦」は、人物をある地位・候補などにふさわしいものとしてすすめる場合によく使います。
一方、「推奨」は、優れた方法・商品・行動などをすすめる場合によく使います。
たとえば、
- 山田さんを委員に推薦する
- この設定方法を推奨する
という違いです。
詳しくは、「推薦」と「推奨」の違いは?意味・使い分けを人・商品・方法の例文で解説をご覧ください。
「自薦」とは?
「自薦」は、自分自身を候補として推薦することです。
たとえば、
「自薦・他薦を問いません」
と募集要項に書かれていることがあります。
自薦が認められていれば、自分自身を候補として応募することができます。
「他薦」とは?
「他薦」は、他の人を推薦することです。
一般的な、
AさんがBさんを推薦する
という形が他薦です。
自薦の場合、推薦者と被推薦者は同じ人?
言葉の意味だけを考えれば、自分自身を推薦するため、推薦する人と推薦される人が同一人物になるように見えます。
ただし、実際の応募制度では、「自薦者」「応募者」など別の呼び方を使う場合があります。
また、「推薦者」という欄が第三者推薦を前提としている場合、自薦ではその欄を使用しないこともあります。
したがって、正式な書類では制度の記入要領に従いましょう。
「自薦・他薦を問わない」とは?
これは、
- 本人が自分を応募・推薦してもよい
- 第三者が他の人を推薦してもよい
という意味です。
「誰でも自由に受賞できる」という意味ではありません。
その後、要件確認・選考などが行われます。
「推薦者なし」とは?
制度によっては、本人が直接応募できるため推薦者が不要なことがあります。
一方、推薦制度の場合は、
「推薦者一名が必要」
「所属長の推薦が必要」
などと定められていることがあります。
推薦者が必要かどうかは応募制度ごとに異なります。
学校推薦での推薦者は誰?
学校推薦型選抜などでは、学校長が推薦主体となる制度があります。
ただし、実際の推薦書作成では、担任・進路指導担当者などが関係する場合があります。
そのため、
「推薦者=必ず担任教師」
とは限りません。
募集要項で誰の推薦・署名が必要か確認する必要があります。
奨学金の推薦では誰が推薦者?
奨学金によって異なります。
学校長・指導教員・研究科長など、特定の立場の人による推薦を求める制度があります。
被推薦者は、奨学金の対象として推薦される学生・研究者です。
会社での推薦者は誰?
社内表彰・昇進候補などの場合、
- 直属上司
- 部門長
- 同僚
- 社員
などが推薦者になる制度があります。
会社ごとのルールによって異なるため、「推薦者」という言葉だけで特定の役職を意味するわけではありません。
推薦者は一人とは限らない
推薦制度によっては複数の人を必要とする場合があります。
たとえば内閣府の一般推薦では、推薦者に加えて賛同者が必要な制度があります。
また、複数名の推薦状を求める奨学金・採用制度などもあります。
したがって、
推薦者=必ず一人
ではありません。
「賛同者」と「推薦者」の違い
推薦者は、主体となって「この人を推薦します」と推薦する人です。
賛同者は、その推薦内容に賛成・支持する人です。
内閣府の叙勲一般推薦のように、推薦者と賛同者を別々に求める制度もあります。
被推薦者は何人でもよい?
これも制度によります。
推薦者一人につき一人しか推薦できない制度もあれば、複数人を推薦できる場合もあります。
正式な募集では、
- 推薦可能人数
- 推薦資格
- 推薦期間
- 提出書類
などを確認しましょう。
「推薦候補者」と「被推薦者」の違い
「推薦候補者」という言い方が使われることもあります。
これは、
これから推薦する対象として検討されている人
という意味で使われる場合があります。
一方、被推薦者は、すでに推薦という行為を受けている人を指すのが基本です。
「推薦対象者」と「被推薦者」の違い
「推薦対象者」は、推薦の対象となり得る人を広く指せます。
まだ実際に推薦されていない人を含むこともあります。
被推薦者は「実際に推薦された」という関係をより明確に表します。
「推薦者欄」と「被推薦者欄」の書き方
書類では、一般に次のように整理できます。
推薦者欄
- 推薦する人の氏名
- 所属
- 役職
- 連絡先
- 署名
などを記入します。
被推薦者欄
- 推薦される本人の氏名
- 所属
- 生年月日
- 経歴
- 功績・実績
などを記入する場合があります。
ただし、必要項目は制度ごとに異なります。
推薦者欄に被推薦者の名前を書かない
最も起こりやすい記入ミスの一つです。
たとえば、あなたが山田さんを推薦している場合、
推薦者欄=あなた
被推薦者欄=山田さん
です。
山田さんの名前を両方に書くのではありません。
推薦されている本人が書類を提出する場合は?
ここも混乱しやすいところです。
書類を実際に郵送・提出する人と、「推薦者」「被推薦者」という立場は別です。
たとえば被推薦者本人が推薦書一式を事務局へ提出する制度でも、
- 推薦者=推薦した先生
- 被推薦者=本人
という関係は変わりません。
「提出した人=推薦者」ではないことに注意してください。
推薦書をメールで送った人が推薦者?
これも必ずしもそうではありません。
事務担当者が推薦書を送信することもあります。
推薦者とは、「誰を推薦する意思を示しているか」という立場の人です。
単なる送信・事務手続きを行った人とは別の場合があります。
推薦者には責任がある?
推薦者は、推薦理由・経歴・実績などについて一定の確認を求められることがあります。
公的な推薦制度では、推薦者の氏名・所属・署名などを求めるケースがあります。
そのため、推薦者は単に名前を貸すだけではなく、推薦内容について適切に確認することが重要です。
知らない人を推薦してもよい?
制度上禁止されていなければ形式的に可能なケースもあるかもしれませんが、推薦理由を具体的に説明できないという問題があります。
推薦制度によっては、推薦対象者の功績・人物・実績などを記載する必要があります。
十分な根拠を持って推薦できることが重要でしょう。
推薦と選考を混同しない
推薦者が、
「この人が最もふさわしい」
と思って推薦しても、最終決定をするのは推薦者とは限りません。
多くの制度では、
推薦
↓
審査
↓
選考
↓
決定
という段階があります。
推薦者と選考委員の違い
推薦者は候補者をすすめる人です。
選考委員は、推薦された人などを審査・比較して選ぶ人です。
制度によっては利益相反を避けるため、推薦者が選考に関われないこともあります。
推薦者と任命権者の違い
役職などでは、推薦と任命が別の人によって行われることがあります。
たとえば、
AさんがBさんを役員候補に推薦
↓
選考
↓
Cさんが正式に任命
という流れです。
つまり、推薦者には最終的に人をその地位へ就ける権限がない場合があります。
「推薦された」だけでは決定していない
日常会話でも注意したいポイントです。
「部長候補として推薦された」
ということと、
「部長に就任した」
ということは別です。
推薦された段階では、あくまで候補として名前が挙がった状態です。
推薦者と被推薦者を英語でいうと?
文脈によりますが、英語では、
- 推薦者:recommender
- 被推薦者:recommendee
などと表現されることがあります。
ただし、制度によっては、
- nominator
- nominee
- referee
- candidate
など別の単語が使われます。
日本語の「推薦者」「被推薦者」を機械的に一つの英単語へ置き換えるのではなく、推薦制度の性格を確認することが大切です。
「nominator」と「nominee」の関係
賞や役職などへの「nomination」の文脈では、
- nominator=候補者を指名・推薦する側
- nominee=推薦・指名された候補者
という関係になります。
日本語の「推薦者/被推薦者」に近い関係ですが、制度ごとの用語を優先しましょう。
「被推薦者」は日常会話では少し硬い
「被推薦者」は正式な書類では便利ですが、日常会話ではかなり硬い言葉です。
一般向けに分かりやすく書くなら、
- 推薦された人
- 推薦を受ける人
- 推薦候補者
などと言い換えることもできます。
「推薦者」も分かりやすく言い換えられる
文脈によって、
- 推薦する人
- 推薦した人
- 候補者をすすめる人
などと言い換えられます。
専門用語を使う必要のない案内では、こうした表現のほうが分かりやすいこともあります。
推薦者・被推薦者を矢印で覚える
覚えるのが苦手な場合は、次の形をそのまま覚えてください。
推薦者 → 推薦 → 被推薦者
つまり、
する側 → 行為 → される側
です。
「○○者」と「被○○者」の関係
日本語では、「被」が付くことで行為を受ける側を表す言葉があります。
その仕組みを理解すると、「被推薦者」も覚えやすくなります。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 推薦者 | 推薦する人 |
| 被推薦者 | 推薦される人 |
| 申請者 | 申請する人 |
| 被害者 | 害を受けた人 |
推薦制度で確認すべき5項目
実際に推薦書を記入する場合は、「推薦者/被推薦者」の意味だけでなく、次の点も確認しましょう。
- 誰が推薦者になれるのか
- 誰を推薦できるのか
- 本人の承諾が必要か
- 推薦者本人が書類を書く必要があるか
- 推薦後にどのような選考が行われるか
同じ「推薦」という仕組みでも制度によって大きく異なります。
よくある記入ミス
1. 推薦者と被推薦者を逆にする
最も基本的なミスです。
推薦する側が推薦者、される側が被推薦者です。
2. 書類を提出する人を推薦者だと思う
提出者と推薦者は別の場合があります。
3. 被推薦者をすでに選ばれた人だと思う
被推薦者はあくまで推薦された人です。
その後の審査で選ばれない可能性もあります。
4. 候補者と被推薦者を常に同じ意味だと思う
制度によって用語・段階が異なります。
5. 自薦可能か確認せず本人が推薦者欄を書く
第三者推薦が必要な制度では不備になる可能性があります。
例文で使い分けを確認
例1:学校
「担任教師が推薦者となり、生徒Aさんを被推薦者として推薦書を提出した。」
教師が推薦する側、生徒が推薦される側です。
例2:会社
「部長は、優秀社員表彰の被推薦者として山田さんを推薦した。」
部長が推薦者、山田さんが被推薦者です。
例3:団体役員
「推薦者は被推薦者の経歴と推薦理由を記入してください。」
一つの文章の中でも役割が明確です。
例4:表彰
「被推薦者について選考委員会が審査を行う。」
推薦された人が、その後の審査対象になっています。
例5:自薦
「本賞は自薦・他薦のいずれでも応募できます。」
本人からの応募と第三者からの推薦の両方を認めています。
場面別の使い分け一覧
| 場面 | 該当する言葉 |
|---|---|
| 先生が生徒をすすめる | 先生=推薦者 |
| 先生から推薦された生徒 | 被推薦者 |
| 上司が部下を表彰候補にする | 上司=推薦者 |
| 表彰候補となった部下 | 被推薦者 |
| 推薦後に審査を受ける人 | 被推薦者・候補者など |
| 推薦に賛成する別の人 | 賛同者 |
| 候補者を審査して選ぶ人 | 選考委員など |
一瞬で覚える語呂・イメージ
最も簡単なのは、
「被」が付いたら“される側”
と覚える方法です。
推薦者
↓ 推薦する
被推薦者
という矢印を思い浮かべましょう。
よくある質問
Q1. 推薦者とは誰ですか?
他の人を、候補・地位・表彰などにふさわしいとして推薦する人です。
Q2. 被推薦者とは誰ですか?
推薦者から推薦を受ける人です。
簡単に言えば「推薦される人」です。
Q3. 推薦する人は推薦者と被推薦者のどっち?
推薦者です。
Q4. 推薦される人はどっち?
被推薦者です。
Q5. 「被推薦者」の「被」はどういう意味ですか?
ここでは、他から行為を受ける側を表します。
そのため「被推薦者」は「推薦を受ける人」です。
Q6. 推薦書を書くのは推薦者ですか?
推薦理由などは推薦者が記載する制度が多くあります。
ただし、経歴欄などを被推薦者側が準備することもあるため、記入要領を確認してください。
Q7. 被推薦者と候補者は同じですか?
同じ人物を指す場合もありますが、意味は完全には同じではありません。
被推薦者は「推薦された人」、候補者は「選ばれる可能性がある人」です。
Q8. 推薦者と推薦人は違いますか?
一般的な意味では非常に近い言葉です。
ただし、制度によって正式名称が異なるため、書類上では指定された表現を使用しましょう。
Q9. 被推薦者は必ず選ばれますか?
いいえ。
推薦後に審査・選考などが行われ、選ばれないこともあります。
Q10. 自分で自分を推薦できますか?
自薦を認める制度なら可能です。
第三者推薦のみの制度ではできません。
Q11. 推薦者は誰でもなれますか?
制度によります。
先生・所属長・研究者・団体代表者など、推薦者の資格が指定されている場合があります。
Q12. 推薦者と被推薦者を最も簡単に見分ける方法は?
「被」が付いているほうを、推薦という行為を受ける側と考えてください。
推薦者=する人、被推薦者=される人です。
まとめ
「推薦者」と「被推薦者」は見た目がよく似ていますが、立場は正反対です。
| 言葉 | 意味 | 簡単な覚え方 |
|---|---|---|
| 推薦者 | 人を推薦する側 | 推薦「する」人 |
| 被推薦者 | 人から推薦される側 | 推薦「される」人 |
たとえば、先生が生徒を推薦するなら、
先生=推薦者
生徒=被推薦者
です。
会社で上司が社員を表彰候補に推薦するなら、
上司=推薦者
社員=被推薦者
です。
迷った場合は、「被」という漢字に注目しましょう。
「被」が付いている=推薦という行為を受ける側
と覚えれば、ほとんど迷わなくなります。
ただし、実際の推薦制度では、
- 推薦者になれる人
- 本人の同意が必要か
- 推薦書を書く人
- 推薦できる人数
- 推薦後の選考方法
などがそれぞれ異なります。
また、「被推薦者」は推薦を受けた人という意味であり、必ずしも最終的に選ばれた人ではありません。
推薦後に、
資格確認 → 審査 → 選考 → 決定
という段階を経る制度もあります。
そのため、正式な推薦書を記入するときは、
「推薦者=誰が推薦するのか」「被推薦者=誰が推薦されているのか」
を確認したうえで、各制度の募集要項・推薦要領に従って記入するとよいでしょう。
参考資料
- コトバンク「推薦」 ― 人をある地位・名誉などに適した者としてすすめるという「推薦」の基本的な意味を確認
- コトバンク「推薦」和英辞典 ― 「推薦者」「被推薦者」という語の実際の掲載例を確認
- 内閣府「春秋叙勲の候補者としてふさわしい方の推薦(一般推薦)について」 ― 「推薦者」と「被推薦者(推薦される方)」の区別、推薦者・賛同者の実際の制度上の使い方を確認
- 厚生労働省「技能者表彰実施要領」 ― 推薦者が被推薦者ごとに推薦書類を提出する公的制度での使用例を確認
- 日本学士院「日本学士院会員選定規則」 ― 推薦者・被推薦者の氏名、推薦書、被推薦者の資格などを区別して定めている実例を確認
- 日本学術振興会「育志賞の推薦募集について」 ― 受賞候補者の推薦書・推薦理由書など、実際の推薦手続きの例を確認
