契約書や法律関係の文章、会社の規程などでは、
「義務を負う」
という表現をよく目にします。
たとえば、
- 契約当事者は代金を支払う義務を負う
- 会社は従業員に対して一定の義務を負う
- 申請者は変更内容を届け出る義務を負う
- 納税者は税金を納付する義務を負う
などです。
しかし、日常生活では「義務がある」と表現することも多いため、
- 「義務を負う」とは簡単にいうと何なのか
- なぜ「義務を持つ」ではなく「負う」というのか
- 「責任を負う」と何が違うのか
- 「義務を課す」とは誰の立場から見た表現なのか
- 「義務を負う」と「義務がある」は同じなのか
- 「義務を果たす」とはどう違うのか
と迷うことがあります。
結論からいうと、「義務を負う」とは、法律・契約・立場・規則などによって、しなければならないことを引き受けている状態を意味します。
簡単にいえば、
義務を負う=「○○しなければならない立場になる」
と考えるとわかりやすいでしょう。
この記事では、「義務を負う」の意味・使い方を中心に、「責任を負う」「義務を課す」「義務がある」「義務を果たす」「義務付ける」との違い、契約・仕事・法律・日常生活での例文まで詳しく解説します。
- 結論:「義務を負う」とは、しなければならないことを負担すること
- 「義務」とは?
- 「義務を負う」を簡単にいうと?
- なぜ「義務を持つ」ではなく「義務を負う」と言う?
- 「義務を負う」と「義務がある」の違い
- 「義務を負う」と「義務を課す」の違い
- 「義務付ける」と「義務を負う」の違い
- 「義務を負う」と「義務を果たす」の違い
- 「義務を負う」と「責任を負う」の違い
- 義務と責任は同時に発生することもある
- 「権利」と「義務」の関係
- 契約すると「義務を負う」ことがある
- 「契約上の義務を負う」とは?
- 「法的義務を負う」とは?
- 「報告義務を負う」とは?
- 「説明義務を負う」とは?
- 「守秘義務を負う」とは?
- 「納税義務を負う」とは?
- 「義務を負わない」とは?
- 「義務を負わせる」とは?
- 「義務を担う」は自然?
- 「義務を背負う」は使える?
- 「義務」と「責務」の違い
- 「義務」と「強制」の違い
- 「義務」と「権限」の違い
- 会社で「義務を負う」を使う例
- 「義務を負う」を使った例文20選
- 「義務を負う」の言い換え表現
- 「義務を負う」の英語表現
- 「義務を負う」は硬い表現?
- 「義務を負う」と書くときの注意点
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
- 参考リンク
結論:「義務を負う」とは、しなければならないことを負担すること
「義務を負う」は、
ぎむをおう
と読みます。
「義務」は、人がその立場に応じて当然しなければならない務めや、法律・契約などによって課される拘束を表す言葉です。
そして「負う」には、責任・義務・負担などを引き受けるという意味があります。
したがって、
義務を負う=何かをしなければならない立場・状態になる
という意味になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | ぎむをおう |
| 基本的な意味 | しなければならないことを負担する |
| よく使う場面 | 法律、契約、会社規程、制度、行政など |
| 主体 | 義務を負わされる・負担する側 |
| 似た表現 | 義務がある、義務を課される、責任を負う |
| 関連表現 | 義務を課す、義務を果たす、義務付ける |
「義務」とは?
まず、「義務」という言葉そのものを確認しておきましょう。
「義務」は、一般に、
その立場にある人が、しなければならないこと
を表します。
たとえば、
- 契約上の義務
- 納税の義務
- 報告義務
- 説明義務
- 守秘義務
- 安全配慮義務
などがあります。
義務は単なる「お願い」とは違います。
法律・契約・規則・立場などによって、「しなければならない」とされているものについて使われます。
「義務を負う」を簡単にいうと?
できるだけ簡単に説明すると、
「○○しなければならない人になる」
という意味です。
たとえば、Aさんが商品を購入する契約を結び、代金を支払うことになったとします。
この場合、Aさんについて、
「Aさんは代金を支払う義務を負う」
と表現できます。
これは、
「払ったほうがよい」
という単なるおすすめではありません。
契約によって、代金を支払わなければならない立場になったという意味です。
なぜ「義務を持つ」ではなく「義務を負う」と言う?
日本語では、責任・義務・負担などについて、
「負う」
という動詞をよく使います。
「負う」には、もともと何かを背負うというイメージがあります。
そこから、
- 責任を負う
- 義務を負う
- 負担を負う
- 債務を負う
など、「自分が引き受けなければならないものを背負う」という意味で使われます。
そのため、法律・契約などの硬い文章では、
「義務を持っている」
よりも、
「義務を負っている」
のほうが自然なことがあります。
「義務を負う」と「義務がある」の違い
「義務を負う」と「義務がある」は、意味としてかなり近い表現です。
たとえば、
「会社には説明する義務がある。」
「会社は説明する義務を負う。」
は、どちらも会社が説明しなければならないことを表しています。
ただし、ニュアンスには違いがあります。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| 義務がある | 義務の存在を述べる一般的な表現 |
| 義務を負う | その人・組織が義務を負担することを強調 |
「義務がある」は日常会話でも使いやすい表現です。
一方、「義務を負う」は、契約書・法令解説・規程・報告書など、やや硬い文章で使われやすい傾向があります。
「義務を負う」と「義務を課す」の違い
ここは非常に重要な違いです。
義務を負うのは、義務を負担する側です。
義務を課すのは、相手に義務を負わせる側です。
例
会社の規則で、従業員に報告を求めるとします。
会社側から見れば、
「従業員に報告義務を課す」
となります。
従業員側から見れば、
「従業員は報告義務を負う」
となります。
| 表現 | 誰の立場? |
|---|---|
| 義務を課す | 義務を設定する側 |
| 義務を負う | 義務を負担する側 |
つまり、同じ義務について、見る方向が反対なのです。
「義務付ける」と「義務を負う」の違い
「義務付ける」は、ある行為を義務として行わせることを意味します。
「義務を課す」と意味が近い表現です。
たとえば、
「規則によってヘルメットの着用を義務付ける」
といえば、ヘルメットを着用しなければならないルールを設けています。
そのルールの対象者側から見れば、
「対象者はヘルメットを着用する義務を負う」
となります。
したがって、
義務付ける=義務を設定する側
義務を負う=義務の対象となる側
と整理できます。
「義務を負う」と「義務を果たす」の違い
この二つも意味が異なります。
義務を負うは、義務が存在している状態です。
義務を果たすは、その義務として求められていることを実際に行うことです。
例
税金を納付する義務がある場合、
「納税義務を負っている」
のは、まだ実際に納付する前でも使えます。
そして実際に必要な税金を納めれば、
「納税の義務を果たした」
と表現できます。
簡単にいえば、
義務を負う=やらなければならない状態
義務を果たす=実際にやる
という違いです。
「義務を負う」と「責任を負う」の違い
「義務を負う」と非常によく似ているのが、
「責任を負う」
です。
どちらも「負う」を使いますが、「義務」と「責任」は同じではありません。
「義務」は、しなければならないことを表します。
「責任」は、自分の行為・役割・結果について引き受けるべき立場や責めを表します。
| 比較項目 | 義務を負う | 責任を負う |
|---|---|---|
| 中心となる意味 | しなければならないことを負担する | 行為・役割・結果について責任を引き受ける |
| 例 | 代金を支払う義務を負う | 事故について責任を負う |
| ポイント | 「何をしなければならないか」 | 「何について責任を持つか」 |
たとえば会社の管理者が、
「安全な作業環境を確保する義務を負う」
一方で、管理上の問題が発生した場合には、
「管理責任を負う」
といった表現が考えられます。
「責任」と「義務」の詳しい違いについては、こちらの記事で解説しています。
「責任」と「義務」の違いとは?意味・使い分けを仕事・法律・役割・日常生活の例文で徹底解説
義務と責任は同時に発生することもある
実際の仕事・契約では、義務と責任が両方関係することがあります。
たとえば、ある担当者に商品の検査を行う義務があるとします。
この場合、
「担当者は検査を行う義務を負っている」
と言えます。
もしその義務を怠り、重大な問題が生じた場合には、状況によって、
「その結果について責任を問われる」
ということがあります。
つまり、
義務=行うべきこと
責任=その役割や結果について引き受けるもの
という関係になる場合があります。
「権利」と「義務」の関係
法律の説明では、「権利」と「義務」が対になる形で登場することがあります。
法務省も契約に関する法教育の資料で、契約によって当事者に権利と義務が生じることを説明しています。
たとえば商品売買なら、単純化すると、
買主には商品を受け取る権利があり、代金を支払う義務があります。
売主には代金を受け取る権利があり、約束した商品を引き渡す義務があります。
このように、契約によって一方に権利が生じ、もう一方にそれに対応する義務が生じる場合があります。
契約すると「義務を負う」ことがある
「義務を負う」が特によく使われるのが契約です。
契約は単なる口約束という意味ではなく、当事者間で合意した内容に応じて法律上の効果が生じるものです。
法務省の法教育資料でも、一度契約が成立すると、合意した内容を守る義務が発生することが説明されています。
たとえば、
- 代金を支払う義務
- 商品を引き渡す義務
- サービスを提供する義務
- 期限を守る義務
などが契約内容に応じて生じることがあります。
ただし、具体的にどのような法的義務が生じるかは、契約内容や適用される法律によって異なります。
「契約上の義務を負う」とは?
「契約上の義務を負う」とは、契約で定めた内容について、履行しなければならない立場になることです。
例
- 買主は代金を支払う義務を負う。
- 売主は商品を引き渡す義務を負う。
- 受託者は契約で定めた業務を実施する義務を負う。
- 利用者は利用料金を支払う義務を負う。
契約書では、このように当事者ごとの義務を明確にすることで、誰が何をしなければならないかを整理します。
「法的義務を負う」とは?
「法的義務を負う」は、法律上、一定の行為をしなければならない、または一定の行為をしてはならない立場にあることを表します。
義務には、何かを行うことを求めるものだけでなく、一定の行為を行わないことを求めるものもあります。
ただし、具体的な法的義務について判断するときは、対象となる法律・契約・制度を個別に確認する必要があります。
「報告義務を負う」とは?
「報告義務を負う」は、一定の事項が発生したときなどに、指定された相手へ報告しなければならないことを意味します。
例文
- 受託者は業務の進捗を報告する義務を負う。
- 一定の変更があった場合、利用者は届け出る義務を負う。
- 担当部署は事故発生時に上司へ報告する義務を負う。
会社内のルールによる義務なのか、契約上・法令上の義務なのかは文脈によって異なります。
「説明義務を負う」とは?
「説明義務を負う」は、相手に対して必要な情報・事情などを説明しなければならない立場であることを意味します。
ビジネス・法律・医療・金融など、さまざまな分野で使われる表現です。
ただし、どの範囲まで説明する義務があるかは個別の制度・契約・状況によって異なります。
「守秘義務を負う」とは?
「守秘義務を負う」は、仕事などを通じて知った秘密・機密情報について、正当な理由なく他人へ漏らしてはならない義務を負うことです。
たとえば契約書では、
「受託者は本業務を通じて知り得た秘密を第三者に漏らしてはならない」
といった形で定められることがあります。
その場合、受託者は守秘義務を負うことになります。
「納税義務を負う」とは?
税金に関しても「義務を負う」という表現が使われます。
国税庁の文書でも、「第二次納税義務を負う者」といった表現が実際に使われています。
これは、法律上の一定の条件に該当する者について、納税に関する義務を負うことを表す公的な用例です。
このように「義務を負う」は、法律・行政の文章でも一般的に使われています。
「義務を負わない」とは?
反対に、
「義務を負わない」
という表現もあります。
これは、その人・組織に対して、特定の行為をしなければならない義務が存在しないという意味です。
例文
- 利用者は追加料金を支払う義務を負わない。
- この場合、当事者は報告義務を負わない。
- 条件に該当しない者は提出義務を負わない。
ただし、実際に義務が存在するかどうかは、法律・契約・規程などを確認する必要があります。
「義務を負わせる」とは?
「義務を負わせる」は、相手に対して義務を負担させることです。
「義務を課す」「義務付ける」に近い表現です。
たとえば、
「新しい規則によって事業者に報告義務を負わせる」
と表現できます。
ただし文章によっては、
「報告を義務付ける」
「報告義務を課す」
のほうが簡潔で自然な場合もあります。
「義務を担う」は自然?
「義務を担う」という表現を見かけることもありますが、「担う」は役割・責任・仕事などを引き受ける意味で使われやすい言葉です。
一般的には、
- 責任を担う
- 役割を担う
- 任務を担う
などが自然です。
法律・契約上の義務については、
「義務を負う」
のほうが一般的で明確です。
「義務を背負う」は使える?
「背負う」は、日常的・比喩的な表現として、
「重大な責任を背負う」
などと使われます。
「義務を背負う」という言い方も文脈によっては可能ですが、法律・契約・規程などの正式な文章では、通常、
「義務を負う」
のほうが適しています。
「義務」と「責務」の違い
「責務」という言葉もあります。
「責務」は、責任と義務、または責任をもって果たさなければならない務めを意味します。
そのため、
「社会的責務を負う」
「重大な責務を負う」
といった表現も使われます。
一般的な「義務」よりも、責任を伴う重要な務めというニュアンスが強くなることがあります。
「義務」と「強制」の違い
「義務だから強制なのか」と疑問に思うこともあります。
「義務」は、しなければならないことそのものを表します。
一方、「強制」は、本人の意思にかかわらず、何らかの行為をさせることを表します。
つまり、
義務=しなければならないというルール・立場
強制=実際に意思に反してでも行わせること
です。
「推奨」「強制」「必須」「義務」の違いについてはこちらの記事でも整理しています。
「推奨」と「強制」の違いとは?「必須・義務・努力義務」との違いも仕事・ルール・ガイドラインの例文で徹底解説
「義務」と「権限」の違い
仕事では、「権限」と「義務」を混同しないことも重要です。
「権限」は、あることを正式に行うことができる権利・能力の範囲を表します。
「義務」は、しなければならないことです。
たとえば管理職に、
「人員配置を決定する権限」
が与えられる一方で、
「部下の業務を適切に管理する義務」
が生じる場合があります。
権限と責任の関係については、こちらの記事も参考にしてください。
「権限」と「責任」の違いは?意味・使い分けを仕事や組織の例文で解説
会社で「義務を負う」を使う例
会社が義務を負う場合
- 会社は契約に基づき代金を支払う義務を負う。
- 会社は顧客情報を適切に管理する義務を負う。
- 会社は契約内容に従ってサービスを提供する義務を負う。
従業員が義務を負う場合
- 従業員は就業規則を守る義務を負う。
- 担当者は所定の報告を行う義務を負う。
- 秘密保持契約を結んだ従業員は守秘義務を負う。
ただし、実際にどの義務が発生するかは、それぞれの契約・就業規則・法令などによって異なります。
「義務を負う」を使った例文20選
- 買主は代金を支払う義務を負う。
- 契約当事者は契約内容を守る義務を負う。
- 申請者は変更事項を届け出る義務を負う。
- 事業者は一定の情報を説明する義務を負う場合がある。
- 担当者は上司へ報告する義務を負っている。
- 受託者は秘密を守る義務を負う。
- 会員は規約に従う義務を負う。
- 納税者は法令に基づき納税義務を負う。
- 管理者は適切に設備を管理する義務を負う。
- 契約を締結すると、双方が一定の義務を負うことがある。
- 条件に該当しない者は、その義務を負わない。
- 当社は契約期間中、サービスを提供する義務を負います。
- 利用者は利用料金を支払う義務を負います。
- 業務上知り得た情報について守秘義務を負う。
- 従業員は安全上のルールを守る義務を負う。
- 責任者は事故について報告する義務を負っている。
- 当事者がどのような義務を負うのか契約書で確認する。
- 契約終了後も一定期間、秘密保持義務を負う場合がある。
- 法律上の義務を負うかどうかは個別に判断する必要がある。
- 権利を得る一方で、一定の義務を負うこともある。
「義務を負う」の言い換え表現
文章によっては、次のように言い換えることができます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| 義務がある | 義務の存在を一般的に表す |
| 義務を課される | 他者・制度から義務を設定されたことを強調 |
| 義務付けられる | 規則などによって行為が必須とされる |
| ~しなければならない | 日常的でわかりやすい |
| 責務を負う | 責任を伴う重要な務めを強調 |
| ~する必要がある | 文脈によっては義務より弱い場合もある |
特に注意したいのは、
「必要がある」=必ず法律上の義務がある
とは限らないことです。
正式な文書では、求められている強さに応じた言葉を使いましょう。
「義務を負う」の英語表現
「義務」は英語で、文脈によって、
- obligation
- duty
などと表現されます。
「義務を負う」は、
- have an obligation to …
- be obligated to …
- be under an obligation to …
などで表現できます。
たとえば、
The buyer has an obligation to pay the price.
なら、
「買主は代金を支払う義務を負う」
という意味になります。
「義務を負う」は硬い表現?
やや硬い表現です。
特に、
- 法律
- 契約書
- 規程
- 行政文書
- ビジネス文書
などで使われやすい言葉です。
日常会話なら、
「あなたには報告する義務があります」
のほうが自然なこともあります。
一方、契約書などでは、
「乙は甲に対し報告義務を負う」
のような表現が使われることがあります。
「義務を負う」と書くときの注意点
誰が義務を負うかを明確にする
「義務を負う」だけでは、誰の義務かわからない場合があります。
契約書・社内規程では主体を明確にしましょう。
何をする義務なのかを明確にする
「必要な対応をする義務」だけでは、内容が曖昧になる場合があります。
可能であれば具体的に書きます。
期限があるなら明記する
報告義務などに期限がある場合は、いつまでかを明確にします。
法律上の義務と社内ルールを混同しない
会社内部の規則による義務と、法律上の義務は同じとは限りません。
「法律上義務付けられている」などと書く場合は、根拠となる法令を確認する必要があります。
よくある質問(FAQ)
Q1.「義務を負う」とは簡単にいうと何ですか?
何かをしなければならない立場になることです。
簡単にいえば、「○○しなければならない状態」です。
Q2.「義務を負う」の読み方は?
「ぎむをおう」と読みます。
Q3.「義務を負う」と「義務がある」は同じですか?
基本的な意味は近い表現です。
「義務を負う」は、その人・組織が義務を負担していることを強調する、やや硬い表現です。
Q4.「義務を課す」と「義務を負う」の違いは?
「義務を課す」は義務を設定する側、「義務を負う」は義務を負担する側です。
Q5.「義務を果たす」とはどう違いますか?
「義務を負う」はしなければならない状態、「義務を果たす」は実際にその義務を実行することです。
Q6.「義務を負う」と「責任を負う」の違いは?
「義務」はしなければならないこと、「責任」は行為・役割・結果について引き受ける立場を表します。
Q7.「義務付けられる」とは?
規則・法律などによって、ある行為をしなければならないものとして定められることです。
Q8.契約すると必ず義務を負いますか?
契約内容に応じて当事者に権利・義務が生じます。
具体的に何をしなければならないかは、それぞれの契約内容によって異なります。
Q9.「義務を負わない」とは?
その人・組織には特定の行為をしなければならない義務が存在しない、という意味です。
Q10.「責務を負う」と「義務を負う」は同じですか?
意味は近いですが、「責務」には責任をもって果たすべき重要な務めというニュアンスがあります。
Q11.「義務を担う」と書いてもよいですか?
文脈によって使われる可能性はありますが、法律・契約上の義務については「義務を負う」のほうが一般的で明確です。
Q12.一番簡単な覚え方は?
次のように覚えるとよいでしょう。
義務を課す=相手にやらせる側
義務を負う=やらなければならない側
義務を果たす=実際にやった
まとめ
「義務を負う」とは、
法律・契約・規則・立場などによって、しなければならないことを負担すること
です。
最も簡単にいえば、
「○○しなければならない立場になる」
という意味です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| 義務を負う | 義務を負担する |
| 義務がある | 義務が存在する |
| 義務を課す | 相手に義務を設定する |
| 義務付ける | ある行為を必須のものとして定める |
| 義務を果たす | 求められている行為を実際に行う |
| 責任を負う | 行為・役割・結果について責任を引き受ける |
特に重要なのは、
「義務を課す」と「義務を負う」は立場が反対
という点です。
会社が従業員に報告義務を課した場合、従業員はその報告義務を負います。
そして、実際に必要な報告を行えば、義務を果たしたことになります。
つまり、
義務を課す → 義務を負う → 義務を果たす
という流れで考えると、違いを整理しやすくなります。
また、「責任を負う」とも似ていますが、「義務」は何をしなければならないか、「責任」はその役割・行為・結果について何を引き受けるかという違いがあります。
文章で使い分けに迷ったときは、
「その人が、具体的に何かをしなければならない立場にあることを表したいのか」
を考えてみましょう。
その意味であれば、「義務を負う」が自然な表現です。
