文章を書いているとき、
「この人と話していると安心感を感じる」
という表現を使って、ふと気になることがあります。
「『安心感』の中にすでに『感』が入っているのに、さらに『感じる』と言うのはおかしいのでは?」
という疑問です。
たしかに、
「安心感を感じる」
と並べると、「感」という意味が重なっているように見えます。
そのため、
- 「安心感を感じる」は間違った日本語なのか
- 重複表現・二重表現にあたるのか
- 「安心感を覚える」のほうが正しいのか
- 「安心する」とは何が違うのか
- ビジネス文書では使わないほうがよいのか
- 自然に言い換えるならどうすればよいのか
と迷う人もいるでしょう。
結論からいうと、
「安心感を感じる」は、意味が通じない誤った日本語とまではいえません。
ただし、「感」と「感じる」が続くため、人によってはくどい・重複している・文章として少し幼いと感じる可能性があります。
そのため、特にビジネス文書・レポート・正式な文章などでは、
- 安心する
- 安心感を覚える
- 安心感を得る
- 安心感がある
- 安心感を抱く
などに言い換えると、すっきりした文章になります。
この記事では、「安心感を感じる」は本当におかしいのかを中心に、重言・二重表現との関係、「安心感を覚える」「安心する」との違い、場面別の自然な言い換えまで詳しく解説します。
- 結論:「安心感を感じる」は通じるが、気になる人もいる表現
- そもそも「安心感」とは?
- 「感じる」とは?
- 「安心感を感じる」は重言?
- では「安心感を感じる」も同じ?
- 「違和感を感じる」と同じ問題
- それでも「安心感を感じる」が気になる理由
- 「安心感を感じる」の自然な言い換え
- 一番簡単な言い換えは「安心する」
- 「安心感を覚える」への言い換え
- 「安心感を覚える」のほうが絶対に正しい?
- 「安心感を得る」とは?
- 「安心感がある」とは?
- 「安心感を与える」とは?
- 「安心」と「安心感」の違い
- 「安心感」と「安堵」の違い
- 「安堵」と「安らぎ」の違いも知っておこう
- ビジネス文書では「安心感を感じる」を避けるべき?
- レポート・論文ではどうする?
- 会話ではそれほど神経質になる必要はない
- 「安心感を感じる」が自然になる場面もある
- 「安心感を覚える」と「安心感を抱く」の違い
- 「安心感が感じられる」はどう?
- 「安心感を感じさせる」はどう?
- 「安心を感じる」は自然?
- 「安心感を持つ」は自然?
- 場面別「安心感を感じる」のおすすめ言い換え
- 「安心感を感じる」を使った例文と修正例
- 二重表現はすべて間違い?
- 重複表現を判断するポイント
- 「安心感を感じる」を避けたい場面
- 「安心感を感じる」を使っても問題になりにくい場面
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
- 参考リンク
結論:「安心感を感じる」は通じるが、気になる人もいる表現
まず結論を整理しましょう。
「安心感を感じる」は、
意味として理解できる表現です。
「安心感」という感覚を、自分の心の中で感じるという意味になります。
したがって、
「頭痛が痛い」のように、単純に同じ意味を二度繰り返していると断定するのは慎重であるべきでしょう。
一方で、文章の見た目としては、
「感」+「感じる」
が続くため、重複感を覚える人もいます。
| 観点 | 「安心感を感じる」の評価 |
|---|---|
| 意味は通じるか | 通じる |
| 文法的に絶対誤りか | 一律に誤りとは言い切れない |
| 重複して見えるか | 見えやすい |
| 会話で使えるか | 使える |
| 正式な文章 | 言い換えたほうがすっきりする場合がある |
| おすすめの言い換え | 安心する、安心感を覚える、安心感を得る |
つまり、
「間違いだから絶対に使ってはいけない」のではなく、「よりすっきりした表現へ直せるなら直す」
という考え方が実用的です。
そもそも「安心感」とは?
「安心感」は、
あんしんかん
と読みます。
辞書では、不安がなく、心が安らかな感じという意味で説明されています。
つまり「安心感」は、単純に「安心する」という動作ではなく、
安心しているときに心に生じる感覚・気持ち
を名詞として表した言葉です。
例
- この病院には安心感がある。
- 丁寧な説明が利用者に安心感を与える。
- 実績のある会社なので安心感がある。
- 家族がそばにいることに安心感を覚えた。
「安心」と「安心感」には意味の違いがあります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
「安心」と「安心感」の違いとは?意味・使い分けを人間関係・職場・日常生活の例文で徹底解説
「感じる」とは?
「感じる」は、外部からの刺激を受けて感覚が生じたり、心の中にある気持ちを持ったりすることを表す動詞です。
たとえば、
- 寒さを感じる
- 痛みを感じる
- 喜びを感じる
- 不安を感じる
- 責任を感じる
などと使います。
そのため、
「安心感を感じる」
も文の構造としては、
「安心感」という感覚を心に感じる
という形になっています。
「安心感を感じる」は重言?
この表現を考えるうえで重要なのが、
「重言」
です。
「重言」は「じゅうげん」と読み、同じ意味の語を重ねて使う表現を指します。
代表的な例として、
- 馬から落馬する
- 半紙の紙
- 後で後悔する
などが挙げられます。
「落馬」という言葉の中には、すでに「馬から落ちる」という意味が含まれています。
そのため、
「馬から落馬する」
では「馬から」という情報が重複しています。
では「安心感を感じる」も同じ?
ここは単純ではありません。
「安心感」は、
安心という「感じ・感覚」を表す名詞
です。
一方、「感じる」は、
その感覚を心に受け取る行為を表す動詞
です。
そのため、
「安心感を感じる」
を、
「安心という感覚を、自分が感じる」
と考えれば、意味の構造そのものは成立します。
「感」という漢字が二度現れるからといって、それだけで文法的な誤りになるわけではありません。
「違和感を感じる」と同じ問題
似た問題として有名なのが、
「違和感を感じる」
です。
これも、
違和感+感じる
となるため、重言ではないかとよく議論されます。
しかし、日本語では、
- 達成感を感じる
- 開放感を感じる
- 危機感を感じる
- 罪悪感を感じる
- 安心感を感じる
のような「○○感を感じる」という構造が実際に用いられます。
したがって、字面だけを見て、
「感」が二回ある=必ず誤用
と判断するのは適切とは限りません。
それでも「安心感を感じる」が気になる理由
意味が成立していても、文章として気になる人がいるのは事実です。
理由は非常に単純で、
同じ「感」という字・音が短い範囲で繰り返されるから
です。
声に出すと、
「あんしんかんをかんじる」
となります。
「かん」が連続するため、意味の重複以上に、音や見た目の重なりが気になることがあります。
文章では、文法的に誤りでないことと、読みやすく自然であることは別問題です。
そのため、読み手への伝わりやすさを重視するなら、言い換える価値があります。
「安心感を感じる」の自然な言い換え
場面に応じて、次のように言い換えることができます。
| 元の表現 | 言い換え | ニュアンス |
|---|---|---|
| 安心感を感じる | 安心する | 最も簡潔 |
| 安心感を感じる | 安心感を覚える | 心に安心感が生じる |
| 安心感を感じる | 安心感を得る | 何かによって安心感を得た |
| 安心感を感じる | 安心感がある | 人・場所・商品などの印象 |
| 安心感を感じる | 安心感を抱く | 心の中に安心感を持つ |
| 安心感を感じる | 心強く感じる | 支え・信頼がある感覚 |
| 安心感を感じる | ほっとする | 日常会話向き |
一番簡単な言い換えは「安心する」
文章を短くしたいなら、
「安心する」
が最も簡単です。
変更前
「担当者の丁寧な説明に安心感を感じました。」
変更後
「担当者の丁寧な説明に安心しました。」
意味の中心が「自分が安心したこと」であれば、これだけで十分です。
文章も短く、読みやすくなります。
「安心感を覚える」への言い換え
少し丁寧に書きたい場合は、
「安心感を覚える」
も使えます。
例
「担当者の落ち着いた対応に安心感を覚えた。」
この場合の「覚える」は、「記憶する」という意味ではありません。
感情・感覚が心に生じるという意味です。
同じ使い方として、
- 不安を覚える
- 違和感を覚える
- 危機感を覚える
- 親近感を覚える
などがあります。
「安心感を覚える」のほうが絶対に正しい?
ここも注意が必要です。
「安心感を感じる」を避けるために、機械的にすべて、
「安心感を覚える」
へ変更しなければならないわけではありません。
なぜなら、この意味での「覚える」も、結局は「感じる」に近い意味を持つからです。
したがって、
「安心感を感じる=間違い、安心感を覚える=唯一正解」
と単純化するのは避けたほうがよいでしょう。
文章表現として「感」と「感じる」の繰り返しを避けたい場合に、「覚える」が便利な選択肢になると考えるのが自然です。
「安心感を得る」とは?
「安心感を得る」は、何かをきっかけとして安心感を手に入れるというニュアンスです。
例
- 詳しい説明を聞き、安心感を得た。
- 保証制度があることで安心感を得られる。
- 専門家に相談することで安心感を得た。
「安心感を感じる」と比較すると、
安心感が生じる原因・きっかけ
を意識させやすい表現です。
「安心感がある」とは?
人・商品・サービス・場所などが安心できる印象を持っていることを表したい場合は、
「安心感がある」
が自然です。
例
- この病院は説明が丁寧で安心感がある。
- 老舗企業なので安心感がある。
- 落ち着いた話し方に安心感がある。
- 保証が充実しているため安心感がある。
これは「自分が今感じた」という出来事よりも、対象の持つ印象を説明する場合に向いています。
「安心感を与える」とは?
「安心感を与える」は、相手が安心できるような感覚を生じさせることです。
例
- 丁寧な説明が利用者に安心感を与える。
- 落ち着いた態度が患者に安心感を与えた。
- 実績の提示は顧客に安心感を与える。
「安心感を感じる」は安心する側の表現ですが、
「安心感を与える」は安心させる側の表現です。
「安心」と「安心感」の違い
両者は非常に近い言葉ですが、使い方が少し異なります。
安心は、不安・心配がなくなり、心が落ち着いている状態そのものを表します。
安心感は、その安心している感覚・印象を名詞として表します。
安心
「無事だと聞いて安心した。」
→ 心配がなくなった状態。
安心感
「この人と話すと安心感がある。」
→ その人から受ける安心できる感覚・印象。
したがって、「安心感を感じる」を簡潔にすると「安心する」になりますが、文章によっては「安心感」のニュアンスを残したほうが適切なこともあります。
「安心感」と「安堵」の違い
「安心感」と似ている言葉に「安堵」があります。
「安堵」は、心配していたことが解決するなどして、ほっとすることを表します。
たとえば、
「検査結果に異常がないと聞いて安堵した。」
という使い方です。
一方、「安心感」は、必ずしも直前に強い不安があったとは限りません。
「この人といると安心感がある」
のように、比較的持続する落ち着いた感覚にも使えます。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
「安心」と「安堵」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説
「安堵」と「安らぎ」の違いも知っておこう
「安心感」を別の言葉へ言い換えるとき、「安らぎ」も候補になる場合があります。
ただし、意味は完全には同じではありません。
「安堵」は、心配が解消され、ほっとする気持ち。
「安らぎ」は、穏やかで落ち着いた心の状態です。
そのため、
「この空間には安心感がある」
を、文脈によっては、
「この空間には安らぎがある」
のように言い換えることもできます。
「安堵」と「安らぎ」の違いとは?意味・使い分けを仕事・人間関係・日常生活の例文で徹底解説
ビジネス文書では「安心感を感じる」を避けるべき?
絶対に使用禁止というわけではありません。
ただし、ビジネス文書では、
- 簡潔さ
- 読みやすさ
- 重複の少なさ
が重視されます。
そのため、あえて「安心感を感じる」と書く必要がなければ、別の表現へ置き換えたほうが文章が整いやすいでしょう。
変更前
「当社のサポート体制に安心感を感じていただけるよう努めます。」
変更例1
「当社のサポート体制に安心していただけるよう努めます。」
変更例2
「当社のサポート体制に安心感を持っていただけるよう努めます。」
変更例3
「安心してご利用いただけるサポート体制の構築に努めます。」
3番目のように文全体を組み直すと、さらに自然になることがあります。
レポート・論文ではどうする?
レポートなどでは、表現の重複が気になる場合、別の言葉へ置き換えるのがおすすめです。
たとえば、
「利用者はこの制度に安心感を感じている」
よりも、
- 利用者はこの制度に安心感を抱いている。
- 利用者はこの制度を安心できるものと評価している。
- 利用者はこの制度によって安心感を得ている。
などとすると、具体的な意味も明確になります。
会話ではそれほど神経質になる必要はない
日常会話では、文章ほど「感」の繰り返しが目立ちません。
たとえば、
「あの先生と話すと安心感を感じるんだよね」
と言っても、意味が理解できなくなることは通常ありません。
会話では、多少の語の繰り返しが強調として機能することもあります。
そのため、
会話なら許される、文章なら絶対に間違い
という単純なルールではなく、読み手・場面に応じて選ぶとよいでしょう。
「安心感を感じる」が自然になる場面もある
たとえば、複数の感覚を比較している文章では、あえて「感じる」を残したほうが自然な場合があります。
例
「前のサービスには不安を感じていたが、新しいサービスには安心感を感じる。」
この文章では、
「不安を感じる」
と
「安心感を感じる」
を対比しているため、「感じる」を繰り返す意図が理解しやすくなります。
ただし、
「新しいサービスには安心感がある」
としても意味は伝わります。
「安心感を覚える」と「安心感を抱く」の違い
両者は似ていますが、ニュアンスには若干違いがあります。
安心感を覚える
何かをきっかけとして、安心感が心に生じるニュアンスがあります。
例:
「医師の説明を聞いて安心感を覚えた。」
安心感を抱く
安心感を心の中に持つというニュアンスです。
例:
「担当者の誠実な対応に安心感を抱いた。」
厳密な境界があるわけではありませんが、「覚える」は感覚が生じたこと、「抱く」は気持ちを持っていることを意識しやすい表現です。
「安心感が感じられる」はどう?
「安心感が感じられる」という表現もあります。
こちらも、
「感」+「感じられる」
が並ぶため、重複感があります。
たとえば、
「木を多く使った室内から安心感が感じられる」
なら、
「木を多く使った室内には安心感がある」
「木を多く使った室内から安らぎが感じられる」
などへ言い換えられます。
文章を簡潔にしたいなら、言い換えを検討するとよいでしょう。
「安心感を感じさせる」はどう?
「安心感を感じさせる」も、意味は通じますが、少し重たく感じられる表現です。
多くの場合、
- 安心感を与える
- 安心させる
- 安心できる印象を与える
などへ言い換えられます。
変更前
「落ち着いたデザインが安心感を感じさせる。」
変更後
「落ち着いたデザインが安心感を与える。」
後者のほうが簡潔です。
「安心を感じる」は自然?
「安心感を感じる」から「感」を取って、
「安心を感じる」
とする方法も考えられます。
意味は理解できますが、通常は、
「安心する」
のほうが簡潔です。
ただし、小説・心情描写などでは、
「久しぶりに心からの安心を感じた」
のような表現が効果的な場合もあります。
何でも機械的に短くすればよいわけではありません。
「安心感を持つ」は自然?
「安心感を持つ」は自然に使える表現です。
たとえば、
「顧客に安心感を持ってもらう」
「利用者が安心感を持てる仕組みを作る」
などです。
企業・サービスについて説明するときにも使いやすい表現です。
場面別「安心感を感じる」のおすすめ言い換え
人に安心したとき
「彼といると安心感を感じる。」
↓
- 彼といると安心する。
- 彼といると安心感がある。
- 彼といると心が落ち着く。
商品・サービス
「このサービスに安心感を感じる。」
↓
- このサービスには安心感がある。
- このサービスなら安心して利用できる。
- このサービスに安心感を覚える。
対応・接客
「丁寧な対応に安心感を感じた。」
↓
- 丁寧な対応に安心した。
- 丁寧な対応から安心感を得た。
- 丁寧な対応に安心感を覚えた。
場所・空間
「この部屋に安心感を感じる。」
↓
- この部屋にいると安心する。
- この部屋には安心感がある。
- この部屋にいると心が落ち着く。
「安心感を感じる」を使った例文と修正例
| 元の文章 | おすすめの言い換え |
|---|---|
| 先生の説明に安心感を感じた。 | 先生の説明を聞いて安心した。 |
| この会社には安心感を感じる。 | この会社には安心感がある。 |
| 丁寧な接客に安心感を感じた。 | 丁寧な接客に安心感を覚えた。 |
| 保証制度に安心感を感じる。 | 保証制度があることで安心できる。 |
| 家族がいることで安心感を感じた。 | 家族がいることで安心感を得た。 |
| 落ち着いた声に安心感を感じる。 | 落ち着いた声を聞くと安心する。 |
| 実績の多さに安心感を感じる。 | 豊富な実績に安心感を覚える。 |
| このデザインに安心感を感じた。 | このデザインから落ち着いた印象を受けた。 |
二重表現はすべて間違い?
いいえ。
意味が重なる表現だからといって、すべてが日本語として禁止されているわけではありません。
言葉には、
- 意味を強める
- リズムを整える
- 意味をわかりやすくする
- 慣用的に定着する
といった働きがあります。
そのため、意味が一部重なっていても、自然に使われる表現があります。
一方で、
「馬から落馬する」
のように、削除しても意味がほぼ完全に同じで、情報が増えない場合は、冗長な表現とみなされやすくなります。
重複表現を判断するポイント
迷ったときは、次のポイントを考えてみましょう。
1.一方を削っても意味が完全に同じか
「馬から落馬した」
→「落馬した」
ほぼ同じです。
一方、
「安心感を感じた」
→「安心感」
では文が成立しません。
「安心した」に変える必要があります。
2.動詞が新しい役割を持っているか
「感じる」は、話し手がその感覚を心に受け取ったことを表しています。
そのため、単純な語の繰り返しとは少し性質が異なります。
3.読み手が不自然に感じるか
文法的に説明できる表現でも、多くの読み手がくどいと感じるなら、文章表現として言い換える価値があります。
4.文章の目的は何か
小説・会話なら繰り返しが味になることがあります。
一方、ビジネス文書では簡潔な表現のほうが向いています。
「安心感を感じる」を避けたい場面
次のような文章では、言い換えをおすすめします。
- 履歴書・職務経歴書
- 会社の公式文書
- プレゼン資料
- レポート
- 論文
- 商品説明
- 企業サイト
理由は、「誤りだから」ではなく、
より簡潔で洗練された言い方が簡単に選べるから
です。
「安心感を感じる」を使っても問題になりにくい場面
日常会話・SNS・会話文などでは、それほど神経質になる必要はありません。
意味は十分に伝わります。
ただし、自分自身が「感」が重なって気になる場合は、「安心する」に変えるだけで自然になります。
よくある質問(FAQ)
Q1.「安心感を感じる」は間違いですか?
意味が通じない誤った日本語と断定する必要はありません。
ただし、「感」と「感じる」の重なりをくどく感じる人もいるため、正式な文章では言い換えるとすっきりします。
Q2.「安心感を感じる」は重言ですか?
「感」が重なるため重言的に見える表現です。
ただし、「安心感」という名詞と、それを心に受け取る「感じる」という動詞にはそれぞれ役割があるため、「馬から落馬する」と完全に同じ種類の重複だとは言い切れません。
Q3.「安心感を感じる」の一番自然な言い換えは?
文脈によりますが、最も簡単なのは「安心する」です。
「安心感」という名詞を残したい場合は、「安心感を覚える」「安心感を得る」「安心感がある」などが使えます。
Q4.「安心感を覚える」は正しいですか?
自然に使える表現です。
この場合の「覚える」は、「感情・感覚が心に生じる」という意味です。
Q5.「安心感を感じる」と「安心感を覚える」はどちらが正しいですか?
「覚える」だけが唯一正しいというわけではありません。
ただし、「安心感を覚える」のほうが「感」の繰り返しを避けられるため、文章ではすっきり見えます。
Q6.「安心を感じる」は正しいですか?
意味は通じます。
ただし、多くの場合は「安心する」としたほうが簡潔です。
Q7.「安心感がある」はどんな場合に使いますか?
人・商品・会社・場所などが「安心できる印象を持っている」と表現したい場合に向いています。
Q8.「安心感を与える」は自然ですか?
自然な表現です。
自分が安心する側ではなく、相手を安心させる側について使います。
Q9.ビジネスメールで「安心感を感じました」と書いてもよいですか?
意味は通じますが、「安心いたしました」「安心感を覚えました」などにすると、より簡潔で整った文章になります。
Q10.「安心感が感じられる」はおかしいですか?
意味は通じますが、「感」が重なって見えるため、「安心感がある」「安心できる」「安らぎが感じられる」などへの言い換えができます。
Q11.「安心感を感じさせる」はどう言い換えますか?
「安心感を与える」「安心させる」「安心できる印象を与える」などが自然です。
Q12.最も簡単に覚えるなら?
次のように考えるとよいでしょう。
「安心感を感じる」は意味は通じる。
ただし文章をすっきりさせたいなら「安心する」「安心感を覚える」などへ言い換える。
まとめ
「安心感を感じる」は、
「安心感」+「感じる」
となるため、重複表現のように見える言葉です。
しかし、
「安心感」は安心という感覚を表す名詞、
「感じる」はその感覚を心に受け取る行為を表す動詞です。
そのため、
「意味が重なっているから完全に間違い」と単純に断定する必要はありません。
一方、文章表現としては「感」が短い範囲で繰り返されるため、くどいと感じる人もいます。
| 表現 | 使い方・特徴 |
|---|---|
| 安心感を感じる | 意味は通じるが、重複感を持たれやすい |
| 安心する | 最も簡潔 |
| 安心感を覚える | 感覚が心に生じたことを表しやすい |
| 安心感を得る | 何かによって安心感を得たことを表す |
| 安心感がある | 人・物・場所などの印象を表す |
| 安心感を与える | 相手を安心させる側について使う |
特に、ビジネス文書・レポートなどでは、
「安心感を感じました」
よりも、
「安心しました」
「安心感を覚えました」
「安心感を得ました」
などとしたほうが、文章が簡潔になります。
使い分けに迷ったときは、
「何を伝えたいのか」
を考えてみましょう。
自分の心配がなくなったことを伝えたいなら「安心する」。
安心という感覚が生じたことを丁寧に表したいなら「安心感を覚える」。
人・会社・商品などの印象を表したいなら「安心感がある」。
こうして表現を選べば、「感」の重複を気にすることなく、自然でわかりやすい文章にできます。
