国語の授業で「副詞(ふくし)」という言葉が出てきて、「『とても』『ゆっくり』はなぜ副詞なの?」「形容詞や連体詞とは何が違うの?」「状態・程度・呼応の3種類はどう見分けるの?」と疑問に思ったことはありませんか。
副詞は、主に動詞・形容詞・形容動詞などを修飾し、動作の様子や程度、話し手の判断などを表す、活用しない自立語です。たとえば「ゆっくり歩く」の「ゆっくり」、「とても寒い」の「とても」が副詞に当たります。
ただし、「動詞の前にある言葉は何でも副詞」「名詞を詳しくする言葉は絶対に副詞ではない」と覚えると、テストで間違えることがあります。副詞を正確に見分けるには、言葉の意味だけでなく、品詞と文の中での働きを区別することが大切です。
この記事では、国語文法での副詞の意味と3種類、覚えておきたい一覧、形容詞・形容動詞・連体詞・連用修飾語との違い、見分け方の手順を解説します。最後には解答・解説付きの練習問題とよくある質問も用意しました。
- 副詞とは?意味と読み方をわかりやすく解説
- 副詞は3種類に分けられる|状態・程度・呼応の違い
- 状態の副詞とは?動作や様子を詳しくする言葉
- 程度の副詞とは?強さや量の度合いを表す言葉
- 呼応の副詞とは?後ろの決まった言い方と結びつく副詞
- 副詞の見分け方を4つの手順で解説
- 副詞と連体詞の違い|似ているけれど修飾先が異なる
- 副詞と連用修飾語の違い|品詞と文の成分を分けて考える
- 副詞と形容詞・形容動詞の違い|「速く」「静かに」は副詞?
- 副詞と英語のadverbは同じ?
- テストで間違えやすい副詞のポイント
- 副詞の練習問題18問|答えと理由も確認しよう
- 副詞についてよくある質問(FAQ)
- Q1. 副詞とは簡単に言うと何ですか?
- Q2. 副詞は全部で何種類ですか?
- Q3. 副詞と形容詞の一番大きな違いは何ですか?
- Q4. 「早く」は副詞ですか?
- Q5. 「静かに」は副詞ですか?
- Q6. 「とても」は何の副詞ですか?
- Q7. 「すぐ」は何の副詞ですか?
- Q8. 「決して」は何の副詞ですか?
- Q9. 副詞は名詞を修飾しますか?
- Q10. 副詞と連体詞の違いは何ですか?
- Q11. 副詞と連用修飾語は同じですか?
- Q12. 呼応の副詞は必ず決まった語尾になりますか?
- Q13. 副詞はどこに置くのが正しいですか?
- Q14. 「この」「あの」は副詞ですか?
- Q15. 「ゆっくり」は副詞ですか?
- Q16. 副詞が入ると文章はどう変わりますか?
- まとめ|副詞は「活用しない」「何を修飾するか」で見分ける
- 参考リンク
副詞とは?意味と読み方をわかりやすく解説
副詞の読み方と基本的な意味
「副詞」は「ふくし」と読みます。日本語の品詞(単語を性質や働きによって分けた種類)の一つです。
「兄がすばやく走る」という文では、「走る」だけでも動作が伝わります。しかし「すばやく」が入ると、どのように走ったのかが具体的になります。この「すばやく」が副詞です。
別の文も見てみましょう。
- 「とても難しい問題」:「難しい」という性質の程度を表す。
- 「たぶん明日は晴れるだろう」:話し手の推量を表す。
- 「しばらく待つ」:待つ時間の様子を表す。
副詞は、文に詳しい情報を加えたり、話し手の判断を示したりする役割を持っています。
副詞の3つの基本的な特徴
- 自立語である:原則として、それだけで一つの文節を作ることができます。
- 活用しない:動詞の「書く・書いた」、形容詞の「高い・高く」のように、文法的な働きによって語形が変化しません。
- 主に用言を修飾する:「走る」「美しい」「静かだ」などの意味を詳しくします。ただし、用言以外を修飾する場合もあります。
「用言」とは動詞・形容詞・形容動詞の総称です。副詞を学ぶときは、まずこの3種類を思い出しましょう。
まず覚えたい副詞の例文
| 例文 | 副詞 | 詳しくしている内容 |
|---|---|---|
| 弟はゆっくり歩いた。 | ゆっくり | 歩き方 |
| 映画がとても面白い。 | とても | 面白さの程度 |
| 先生は静かに話した。 | 該当なし | 「静かに」は形容動詞「静かだ」の連用形 |
| 私は決して約束を破らない。 | 決して | 否定を伴う強い気持ち |
| 彼はときどき図書館へ行く。 | ときどき | 行く頻度 |
3行目が重要なひっかけポイントです。「静かに」は動作を詳しくしていますが、単語の品詞は副詞ではなく形容動詞の活用形です。「修飾する働き」と「単語の品詞」は同じとは限りません。
副詞は3種類に分けられる|状態・程度・呼応の違い
学校文法では、副詞を働きによって状態の副詞・程度の副詞・呼応の副詞の3つに分けるのが一般的です。呼応の副詞は「陳述の副詞」「叙述の副詞」と呼ばれることもあります。
| 種類 | 何を表す? | 代表例 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 状態の副詞 | 動作・作用の様子、時間、頻度など | ゆっくり、すぐ、ときどき | すぐ出発する。 |
| 程度の副詞 | 性質・状態の強弱や程度 | とても、かなり、もっと | かなり難しい。 |
| 呼応の副詞 | 後ろの特定の表現と結びつく話し手の判断など | 決して、もし、おそらく | もし雨なら中止だ。 |
見分けるときは、「どのように」「どのくらい」「後ろと決まった言い方になるか」を手がかりにします。ただし、分類は語だけでなく文脈によって確認してください。
状態の副詞とは?動作や様子を詳しくする言葉
状態の副詞の意味と例文
状態の副詞は、主に動詞に係り、動作や作用がどんな様子で行われるかを表します。
- 子どもたちはのびのび遊んだ。
- 電車がゆっくり駅に入ってきた。
- 友人がにっこりほほえんだ。
- 夜中にふと目が覚めた。
- 祖母はときどき手紙を送ってくれる。
「のびのび」「ゆっくり」「にっこり」「ふと」「ときどき」は、動作や作用のありさまを表す副詞の例です。いつ行われたか、どのくらいの頻度かを示す語も含まれるので、状態の副詞を「動作の速さ」だけに限定しないでください。
状態の副詞の代表的な一覧
| 表す内容 | 副詞の例 | オリジナル例文 |
|---|---|---|
| 速さ・進み方 | ゆっくり、すぐ、たちまち | 知らせを聞いてすぐ帰った。 |
| 頻度 | ときどき、しばしば、たまに | 休日はたまに絵を描く。 |
| 動作の様子 | こっそり、にっこり、しっかり | 妹はこっそり箱を開けた。 |
| 音や動きの様子 | ざあざあ、きらきら、ぐんぐん | 旗が風にはためいてぱたぱた鳴った。 |
「ざあざあ」「きらきら」などは、音や様子を生き生きと伝える擬音語・擬態語として使われる副詞の例です。「ざあざあと雨が降る」「きらきら光る」のように、文脈の中で確認すると覚えやすくなります。
程度の副詞とは?強さや量の度合いを表す言葉
程度の副詞の意味と例文
程度の副詞は、性質・状態がどのくらいなのかを詳しく示します。形容詞や形容動詞と一緒に使う例が分かりやすいでしょう。
- この説明はとても分かりやすい。
- 今朝はかなり寒かった。
- こちらの道のほうがもっと安全だ。
- 机の位置を少し変えた。
- 今日は昨日よりずっと涼しい。
「とても」の有無によって「分かりやすい」の程度が変わります。このように、動作そのものの様子ではなく、性質などの程度を強めたり弱めたりするのがポイントです。
程度の副詞は別の副詞や名詞も修飾できる
「副詞は用言だけを修飾する」と断定する説明は正確ではありません。
- もっとゆっくり歩いてください。「もっと」は副詞「ゆっくり」の程度を表す。
- もう少し前に進んでください。「もう」は「少し」と結びついて程度を加える。
- 少し先にお店がある。「少し」は位置関係の程度を表す。
副詞が何を修飾するかは基本を押さえつつ、実際の文で柔軟に判断する必要があります。
状態の副詞と程度の副詞の違い
| 比べる点 | 状態の副詞 | 程度の副詞 |
|---|---|---|
| 中心となる疑問 | どのように?どんな様子で? | どのくらい? |
| 典型的な修飾先 | 動詞 | 形容詞・形容動詞・動詞・副詞など |
| 典型例 | ゆっくり泳ぐ | とても深い |
| 注意点 | 時間・頻度も含む | ほかの副詞を修飾することもある |
「ゆっくり泳ぐ」は泳ぎ方、「とても深い」は深さの度合いを表す、と考えると違いがつかめます。
呼応の副詞とは?後ろの決まった言い方と結びつく副詞
呼応とはどういう意味?
「呼応(こおう)」とは、ある言葉と別の言葉が対応し合うことです。呼応の副詞は、文の後ろに否定・推量・仮定・依頼・たとえなどの言い方が続くことが多いのが特徴です。
たとえば「決して」と「ない」を組み合わせて、「決して忘れない」と表現します。「決して忘れる」と言うと通常の意味では不自然になります。
覚えておきたい呼応の副詞一覧
| 副詞 | 対応しやすい表現 | 例文 |
|---|---|---|
| 決して | 〜ない | 決して一人で抱え込まない。 |
| おそらく | 〜だろう/〜でしょう | おそらく会議は長引くだろう。 |
| たぶん | 〜だろう/〜と思う | たぶん彼は間に合うだろう。 |
| もし | 〜なら/〜たら/〜ば | もし時間があれば、一緒に確認しよう。 |
| たとえ | 〜ても/〜でも | たとえ失敗しても、次に生かせる。 |
| ぜひ | 〜たい/〜てください | ぜひ感想を聞かせてください。 |
| まるで | 〜ようだ/〜みたいだ | まるで絵のような景色だ。 |
| なぜ | 〜のか/〜か | なぜ時計が止まったのか。 |
「おそらく明日は晴れだ」のように、実際の日本語では必ずしも典型的な結びつきにならない例もあります。テスト対策では代表的な組み合わせを覚えつつ、すべての文で機械的に当てはめないようにしましょう。
副詞の見分け方を4つの手順で解説
手順1:まず単語の区切りを確認する
品詞を問われたら、文を単語に分けて考えます。「とても」「ゆっくり」など一つの単語と、「公園で」「静かに」など形の似た表現を区別するためです。
例:「生徒が 静かに 座った」では、見た目は副詞に似ていますが、「静かに」の中心となる語は形容動詞「静かだ」の活用形です。
手順2:その言葉が活用するか調べる
「美しい→美しく→美しかった」のように形が変われば形容詞です。「静かだ→静かに→静かな」のように変われば形容動詞です。副詞はこのような活用をしません。
手順3:どの言葉を詳しくしているか探す
「とても明るい」なら、「とても」は「明るい」を詳しくします。「この本」なら、「この」は「本」を詳しくします。前者は副詞、後者は連体詞です。副詞が用言以外を修飾する例もあるので、修飾先は判断材料の一つとして考えましょう。
手順4:3種類のどれに当たるか考える
- 動作や作用の様子を示す → 状態の副詞
- 大きさや強さなどの程度を示す → 程度の副詞
- 後ろの否定・推量・仮定などと結びつく → 呼応の副詞
この順序なら、いきなり「副詞っぽい言葉」を暗記するより、根拠を持って答えられるようになります。
副詞と連体詞の違い|似ているけれど修飾先が異なる
副詞と連体詞は、どちらも活用しない自立語で、何かを修飾することが共通しています。基本的な違いは修飾する対象です。
| 項目 | 副詞 | 連体詞 |
|---|---|---|
| 品詞 | 副詞 | 連体詞 |
| 主に修飾するもの | 用言など | 名詞などの体言 |
| 活用 | しない | しない |
| 代表例 | すぐ、ゆっくり、とても | この、あの、大きな、あらゆる |
| 例文 | すぐ出発する。 | この電車に乗る。 |
「この」は名詞を修飾するので連体詞、「すぐ」は「出発する」という動作を修飾するので副詞です。さらに「これ」は代名詞(名詞の一種)であり、「この」とは品詞が異なります。
連体詞の一覧や「大きな」「大きい」の品詞の違いは、1935.html「連体詞とは?意味・見分け方」で詳しく解説しています。
副詞と連用修飾語の違い|品詞と文の成分を分けて考える
この2つは似ているものの、そもそも分類する基準が異なります。
- 副詞:単語の種類を示す「品詞」。
- 連用修飾語:主に用言などを詳しくする、文の中での「働き」。
「ゆっくり歩く」の「ゆっくり」は、品詞としては副詞であり、文の成分としては連用修飾語として働いています。一方、「公園で遊ぶ」の「公園で」は名詞「公園」と助詞「で」からなる文節ですが、全体として「遊ぶ」を修飾する連用修飾語です。
| 表現 | 単語としての品詞 | 文の中での働き |
|---|---|---|
| ゆっくり歩く | 「ゆっくり」は副詞 | 連用修飾語 |
| 公園で遊ぶ | 「公園」は名詞、「で」は助詞 | 「公園で」は連用修飾語 |
| 速く走る | 「速く」は形容詞「速い」の連用形 | 連用修飾語 |
つまり、連用修飾語だからといって、その部分が必ず副詞というわけではありません。見分け方をさらに練習したい場合は、1937.html「連用修飾語とは?意味・見分け方」を参考にしてください。
副詞と形容詞・形容動詞の違い|「速く」「静かに」は副詞?
「速く走る」の「速く」は形容詞の連用形
「速く走る」の「速く」は動作を詳しくしていますが、品詞は副詞ではありません。「速い」という形容詞が活用して「速く」になっています。
「速い・速く・速かった」と変化することが、形容詞である判断の根拠です。
「静かに話す」の「静かに」は形容動詞の連用形
学校文法では「静かだ」を形容動詞とし、その連用形が「静かに」です。「静かな部屋」「静かだった」のように活用するため、「静かに」を副詞と決めつけません。
「ゆっくり話す」の「ゆっくり」は副詞
「ゆっくり」は、形容詞の「〜い」「〜かった」や形容動詞の「〜だ」「〜な」のような活用をしません。主に動作を詳しくするので、副詞に分類できます。
| 表現 | 注目する語 | 品詞・理由 |
|---|---|---|
| 速く歩く | 速く | 形容詞「速い」の連用形 |
| 静かに歩く | 静かに | 形容動詞「静かだ」の連用形 |
| ゆっくり歩く | ゆっくり | 副詞・活用しない |
| とても速い | とても | 副詞・程度を示す |
| 大きな声 | 大きな | 連体詞・名詞を修飾する |
迷ったときは「何を修飾しているか」だけでなく、「その単語を言い切りの形に戻せるか」「活用するか」を確かめることが大切です。
副詞と英語のadverbは同じ?
英語の文法にも「副詞(adverb)」という用語があります。動詞や形容詞などを詳しくする点は似ていますが、英語の副詞の位置・形・分類が日本語の学校文法と完全に一致するわけではありません。
たとえば英語の「quickly」は「すばやく」という意味の副詞ですが、日本語の「速く」は形容詞「速い」の活用形として扱われます。翻訳したときの意味だけで、日本語の品詞を決めないようにしましょう。
この記事は日本語の国語文法における副詞を対象としています。英語の副詞の語順や比較級を調べたい場合は、英語文法の説明を確認する必要があります。
テストで間違えやすい副詞のポイント
「〜く」「〜に」で終わるから副詞、とは限らない
「赤く」「早く」は形容詞の連用形、「静かに」「丁寧に」は形容動詞の連用形として扱います。語尾だけで判断せず、元の形を確かめてください。
副詞はいつも動詞の直前にあるわけではない
「彼女はゆっくり山道を歩いた」のように、副詞と修飾先の間に別の言葉が入ることがあります。前後の位置よりも、意味のつながりを確認することが大切です。
副詞を一つ取り除いても文が成立することが多い
「妹はとても元気だ」から「とても」を除いても「妹は元気だ」という文は成立します。ただし、削除できるというだけで副詞だと断定することはできません。ほかの修飾語も省ける場合があるためです。
文脈により品詞の判断が変わる言葉もある
同じ形の語でも、別の品詞として使われることがあります。テストでは一語だけを見ず、提示された文全体で確認しましょう。教科書・辞書によって細部の分類に差がある場合は、学校で学んだ分類に従うのが基本です。
副詞の練習問題18問|答えと理由も確認しよう
次の問題は、ここまでの説明を使って自分で判断できるように作成したものです。最初は答えを見ずに挑戦してみましょう。
問題1〜6:副詞を一つ抜き出そう
- 雨が降る前に、兄はすぐ帰宅した。
- 祖父はときどき昔の写真を見返す。
- 新しい鞄はとても軽い。
- 小鳥がにっこり笑う絵を描いた。
- おそらく午後には雨がやむだろう。
- 私は決してその約束を忘れない。
問題1〜6の解答・解説
- すぐ:帰宅する時点・早さを示す状態の副詞。
- ときどき:見返す頻度を示す状態の副詞。
- とても:「軽い」の程度を示す程度の副詞。
- にっこり:絵の中の小鳥が笑う様子を示す状態の副詞。
- おそらく:「やむだろう」という推量と結びつく呼応の副詞。
- 決して:「忘れない」という否定と結びつく呼応の副詞。
問題7〜12:副詞の種類を答えよう
太字の語が「状態・程度・呼応」のどれに当たるか答えてください。
- 猫がこっそり部屋に入った。
- この道はかなり狭い。
- もし電車が遅れたら、連絡してください。
- 葉がひらひら落ちた。
- もっとゆっくり話してほしい。(「もっと」に注目)
- たとえ時間がかかっても、丁寧に進めよう。
問題7〜12の解答・解説
- 状態:入るときの様子を表している。
- 程度:道の狭さの度合いを表している。
- 呼応:「もし」と「遅れたら」が対応している。
- 状態:落ちるときの様子を表している。
- 程度:「もっと」が「ゆっくり」の程度を強めている。「ゆっくり」自体は状態の副詞。
- 呼応:「たとえ」と「かかっても」が対応している。
問題13〜18:副詞・形容詞・形容動詞・連体詞を見分けよう
太字で示した語の品詞を答えてください。必要なら元の形も考えましょう。
- 弟は速く走った。
- 母はゆっくり歩いた。
- 彼女は静かに話した。
- その本を貸してください。
- 今日はとても暑い。
- 大きな橋が見えた。
問題13〜18の解答・解説
- 形容詞:「速い」の連用形「速く」。
- 副詞:「ゆっくり」は活用しない。
- 形容動詞:「静かだ」の連用形「静かに」。
- 連体詞:「その」は名詞「本」を修飾する。
- 副詞:「とても」は「暑い」の程度を表す。
- 連体詞:「大きな」は活用しないで名詞「橋」を修飾する。
ここまで全問正解できなくても問題ありません。副詞かどうか迷った問題を「活用するか」「どの言葉を修飾するか」の順に解き直すと理解が深まります。
副詞についてよくある質問(FAQ)
Q1. 副詞とは簡単に言うと何ですか?
主に動詞・形容詞・形容動詞などを詳しくする、活用しない自立語です。「ゆっくり歩く」「とても明るい」の「ゆっくり」「とても」が例です。
Q2. 副詞は全部で何種類ですか?
学校文法では一般に状態の副詞、程度の副詞、呼応の副詞の3種類に分けます。呼応の副詞は陳述の副詞とも呼ばれます。
Q3. 副詞と形容詞の一番大きな違いは何ですか?
副詞は活用しませんが、形容詞は活用します。「ゆっくり」は副詞、「速い・速く・速かった」は形容詞の形の変化です。
Q4. 「早く」は副詞ですか?
「早く起きる」の「早く」は、形容詞「早い」の連用形です。動詞を修飾していても、学校文法では副詞とは区別します。
Q5. 「静かに」は副詞ですか?
「静かに話す」の「静かに」は、形容動詞「静かだ」の連用形です。文の成分として連用修飾語になることと、品詞が副詞であることは別です。
Q6. 「とても」は何の副詞ですか?
程度の副詞です。「とても楽しい」「とても重要だ」のように、性質・状態の程度を示します。
Q7. 「すぐ」は何の副詞ですか?
「すぐ出発する」の「すぐ」は、時間の近さなどを表す状態の副詞として扱えます。
Q8. 「決して」は何の副詞ですか?
「決して〜ない」のように否定の表現と呼応する、副詞の一種です。
Q9. 副詞は名詞を修飾しますか?
主に用言を修飾しますが、程度の副詞が名詞を修飾する例もあります。「少し先」「もっと東」などです。常に用言だけとは限りません。
Q10. 副詞と連体詞の違いは何ですか?
副詞は主に用言を修飾し、連体詞は名詞などの体言を修飾します。どちらも活用しない自立語です。
Q11. 副詞と連用修飾語は同じですか?
同じではありません。副詞は品詞の名前、連用修飾語は文の中での働きです。副詞以外の単語や文節も連用修飾語として働きます。
Q12. 呼応の副詞は必ず決まった語尾になりますか?
典型的な組み合わせはありますが、実際の文章では省略や言い方の違いもあります。まず「決して〜ない」「もし〜なら」「おそらく〜だろう」などを基本として覚えましょう。
Q13. 副詞はどこに置くのが正しいですか?
一般には修飾する語の前に置きますが、すぐ隣にあるとは限りません。語順だけでなく、何を説明しているかを確認してください。
Q14. 「この」「あの」は副詞ですか?
いいえ。名詞を修飾する「この」「あの」は連体詞です。「これ」「あれ」は代名詞に分類されるので、合わせて区別すると覚えやすくなります。
Q15. 「ゆっくり」は副詞ですか?
はい。通常は「ゆっくり歩く」「ゆっくり話す」など、動作の様子を表す状態の副詞です。
Q16. 副詞が入ると文章はどう変わりますか?
動作の仕方や程度、話し手の判断が明確になります。ただし、副詞を増やしすぎると冗長な文になるため、伝えたい情報に合ったものを選ぶことが大切です。
まとめ|副詞は「活用しない」「何を修飾するか」で見分ける
副詞は、主に用言を詳しくする活用しない自立語です。学校文法では、動作の様子を示す「状態」、程度を示す「程度」、後ろの特定表現と結びつく「呼応」の3種類を基本として学びます。
見分けるときは、まずその言葉が活用するかを確かめ、次に修飾先と意味を考えましょう。「速く」「静かに」のように連用修飾語として働いても副詞ではないものがある点が、特に重要です。
「ゆっくり歩く」「とても美しい」「決して忘れない」の3つを基準にして、練習問題を解き直してみてください。副詞と連体詞、連用修飾語の関係も整理できれば、品詞の問題を落ち着いて解けるようになります。
参考リンク
- コトバンク「副詞」
『デジタル大辞泉』などの辞書に基づき、副詞の語義と状態・程度・陳述という分類を確認できます。
- ベネッセ教育情報「副詞と連体詞の違い、見分け方とは?」
自立語・活用の有無という共通点と、主な修飾先の違いを中学国語向けに解説しています。
- ベネッセ教育情報「形容詞・形容動詞・副詞・連体詞の違い」
品詞を判断する際の活用や言い切りの形など、学習時に使える判定の手順を確認できます。
- 教育出版「言葉のてびき」
陳述の副詞と否定・推量・仮定などの表現との対応を例示した教科書会社の解説です。
- 国語の文法「副詞(2)種類」
副詞の3分類について、状態・程度・呼応ごとの例文や練習問題がまとめられています。
