「スマホにアプリを入れる」
「パソコンにソフトウェアをインストールする」
パソコンやスマートフォンを使っていると、「アプリ」と「ソフトウェア」という言葉を頻繁に目にします。
普段は何となく、
「スマホならアプリ、パソコンならソフト」
と使い分けている人も多いかもしれません。
しかし、厳密にはこの区別ではありません。
そのため、
「アプリとソフトウェアは何が違う?」
「パソコンのWordもアプリ?」
「Windowsはアプリ?ソフトウェア?」
「ドライバーもソフトウェアなの?」
「Webアプリはパソコンにインストールしなくてもアプリなの?」
「プログラム・アプリケーション・ソフトはどう違う?」
と迷うことがあります。
結論からいうと、「ソフトウェア」はコンピューターを動かすプログラムや関連データなどを広く表す言葉で、「アプリ」はその中でも、利用者が特定の目的・作業を行うために使う「アプリケーションソフトウェア」を指すのが基本です。
つまり、関係を簡単に表すと、
ソフトウェア > アプリ
です。
アプリはソフトウェアの一種ですが、すべてのソフトウェアがアプリというわけではありません。
たとえば、
- Microsoft Word
- Webブラウザー
- 画像編集アプリ
- ゲーム
- 地図アプリ
などは、利用者が具体的な目的に使う「アプリ」です。
一方、
- Windows
- macOS
- デバイスドライバー
- システムを支える各種プログラム
なども「ソフトウェア」ですが、通常は一般ユーザー向けの意味で「アプリ」とは呼びません。
IPA(情報処理推進機構)も、「アプリケーションプログラム」について、他のプログラムを動かす環境を提供するものではなく、ワープロ・会計・作図・通信など、各種の問題解決に利用することを目的としたプログラムと説明しています。
この記事では、「アプリ」と「ソフトウェア」の基本的な違いから、「アプリケーション」「プログラム」「OS」「ドライバー」「Webアプリ」「スマホアプリ」「デスクトップアプリ」との違いまで詳しく解説します。
- 「アプリ」と「ソフトウェア」の違い【結論】
- 「ソフトウェア」とは?
- ソフトウェアの反対は「ハードウェア」
- 「アプリ」とは?
- 「アプリ=スマホ専用」ではない
- パソコンのWordも「アプリ」なの?
- 「アプリ」と「ソフトウェア」の関係
- 「アプリ」と「ソフトウェア」の決定的な違い
- Windowsはアプリ?ソフトウェア?
- macOS・iOS・Androidもソフトウェア?
- ドライバーはアプリ?ソフトウェア?
- 「アプリ」と「アプリケーション」の違い
- 「アプリ」と「ソフト」の違い
- なぜ昔は「ソフト」、今は「アプリ」が多い?
- 「アプリ」と「プログラム」の違い
- 「デスクトップアプリ」とは?
- 「スマホアプリ」とは?
- 「Webアプリ」とは?
- 「Webアプリ」と「デスクトップアプリ」の違い
- 「システムアプリ」とは?
- アプリを入れるとき「ソフトウェアをインストール」と言ってもよい?
- 「ソフトウェア更新」と「アプリ更新」の違い
- 「アプリ・ソフトウェア」で迷ったときの3秒判定
- 「アプリ」を使った例文
- 「ソフトウェア」を使った例文
- 具体例で比較:Microsoft Word
- 具体例で比較:Windows 11
- 具体例で比較:プリンタードライバー
- 具体例で比較:Webメール
- よくある間違い1:「アプリ」と「ソフトウェア」は完全な同義語だと思う
- よくある間違い2:「アプリはスマホ、ソフトはパソコン」と思う
- よくある間違い3:「OSはアプリの一種」と思う
- よくある間違い4:「ドライバーはソフトウェアではない」と思う
- よくある間違い5:「インストールしないものはアプリではない」と思う
- よくある間違い6:「プログラム」「アプリ」「ソフトウェア」は常に自由に交換できる」と思う
- よくある間違い7:「アプリストアにあるものだけがアプリ」と思う
- 「アプリ」と「ソフトウェア」に関するよくある質問
- まとめ
- 参考資料・出典
「アプリ」と「ソフトウェア」の違い【結論】
| 比較項目 | アプリ | ソフトウェア |
|---|---|---|
| 正式な元の言葉 | アプリケーション/アプリケーションソフトウェア | software |
| 意味 | 利用者が特定の目的で使うプログラム | コンピューター上で動くプログラム等を広く表す |
| 範囲 | 比較的狭い | 広い |
| OSを含む? | 通常は含めない | 含む |
| ドライバーを含む? | 通常は含めない | 含む |
| スマホで使う? | 使う | 使う |
| パソコンで使う? | 使う | 使う |
| 代表例 | Word、Chrome、LINE、ゲームなど | アプリ、OS、ドライバー、各種システムソフトウェアなど |
3秒で判断するなら、
「利用者が文章作成・画像編集・ゲームなどに使う?」 → アプリ
「OSやドライバーまで含め、コンピューター上のプログラム全般を指す?」 → ソフトウェア
と考えると分かりやすいでしょう。
「ソフトウェア」とは?
コンピューターを動かすプログラムなどを広く表す言葉
「ソフトウェア(software)」は、コンピューターやスマートフォンなどのハードウェア上で動作するプログラムなどを広く表す言葉です。
一般的には、ソフトウェアには、
- OS
- アプリケーション
- デバイスドライバー
- データベース管理ソフトウェア
- 仮想化ソフトウェア
- セキュリティソフトウェア
など、多くの種類があります。
IPAの資料でも、「ソフトウェア」の対象として、サーバー用OS、仮想化ソフトウェア、データベース管理ソフトウェアなど複数の分野が扱われています。
つまり「ソフトウェア」は、
利用者が直接操作するアプリだけを指す言葉ではありません。
ソフトウェアの反対は「ハードウェア」
「ソフトウェア」を理解するには、「ハードウェア」と対比すると分かりやすくなります。
ハードウェアは、実際に触ることができる機器・部品です。
たとえば、
- パソコン本体
- CPU
- メモリ
- SSD
- キーボード
- マウス
- プリンター
などです。
一方、
ソフトウェアは、それらの機器上で動作するプログラム・仕組みです。
たとえば、
パソコン本体=ハードウェア
Windows=ソフトウェア
Word=ソフトウェア
です。
「アプリ」とは?
「アプリケーション」の略
「アプリ」は、
「アプリケーション」
を短くした言葉です。
さらに正式には、
「アプリケーションソフトウェア」
「アプリケーションプログラム」
などと呼ばれます。
IPAは、アプリケーションプログラムについて、他のプログラムを動かすための環境を提供するのではなく、
そのプログラム自体を使って、さまざまな分野の問題解決を行うことを目的とするもの
と説明しています。
具体例として、
- ワードプロセッサ
- 会計ソフトウェア
- 作図ソフトウェア
- 通信クライアント
などが挙げられています。
「アプリ=スマホ専用」ではない
非常に多い誤解です。
「アプリ」という言葉が広く普及した背景には、iPhone・Androidなどスマートフォンの普及があります。
そのため、
スマホ=アプリ
パソコン=ソフト
というイメージを持つ人が少なくありません。
しかし、現在はWindowsでも正式に、
「アプリ」
という言葉が広く使われています。
MicrosoftのWindows 11の設定画面にも、
「アプリ」
「インストールされているアプリ」
などの項目があります。
Microsoftの公式資料でも、Windowsには、
デスクトップアプリ
という種類があることが明示されています。
したがって、
「アプリ=スマートフォンだけ」
という理解は正しくありません。
パソコンのWordも「アプリ」なの?
はい。
Microsoft Wordは、文章を作成・編集するためのアプリケーションソフトウェアなので、
「アプリ」
と呼んで問題ありません。
同様に、
- Excel
- PowerPoint
- Google Chrome
- 画像編集ソフト
- 動画編集ソフト
- ゲーム
なども、広い意味ではパソコン用のアプリです。
Windowsの画面でも、これらをまとめて「アプリ」と表現することがあります。
「アプリ」と「ソフトウェア」の関係
最も重要なのは、両者が対等な分類ではないことです。
関係を図式化すると、
ソフトウェア
- OS・システムソフトウェア
- ドライバー
- アプリケーションソフトウェア(アプリ)
- その他のソフトウェア
というイメージになります。
つまり、
アプリはソフトウェアの一種
です。
「犬」と「動物」の関係に例えるなら、
犬は動物だが、すべての動物が犬ではない
のと同様に、
アプリはソフトウェアだが、すべてのソフトウェアがアプリではない
と考えると理解しやすいでしょう。
「アプリ」と「ソフトウェア」の決定的な違い
違い1:言葉が指す範囲が違う
アプリ=特定の目的に使うソフトウェア
ソフトウェア=OSなども含む広い概念
です。
これが最も重要な違いです。
違い2:利用者が直接使うか
アプリは基本的に、利用者が何らかの目的を達成するために直接利用します。
たとえば、
Word → 文書作成
Chrome → Web閲覧
LINE → メッセージ交換
Photoshop → 画像編集
といった具合です。
一方、ドライバーやOS内部のシステムソフトウェアなどは、利用者が直接作業するためのアプリとは異なります。
違い3:「ソフトウェア」のほうが専門的・包括的
日常会話では、
「このソフトを入れてください」
という意味で「ソフトウェア」がアプリとほぼ同じ意味で使われる場合があります。
しかし、ITの分類として考えると「ソフトウェア」のほうが広い言葉です。
Windowsはアプリ?ソフトウェア?
Windowsは、
ソフトウェア
です。
より具体的には、
OS(オペレーティングシステム)
です。
OSは、
- CPU
- メモリ
- ストレージ
- 周辺機器
などのコンピューター資源を管理し、アプリが動作するための基本的な環境を提供します。
IPAの資料でもOSは、物理的・論理的資源を管理し、アプリケーションへサービスを提供するソフトウェアと説明されています。
したがって、一般的な分類では、
Windows=ソフトウェアだが、通常はアプリとは呼ばない
と考えるとよいでしょう。
macOS・iOS・Androidもソフトウェア?
はい。
macOS、iOS、AndroidもOSなのでソフトウェアです。
OSの上で、
- ブラウザー
- メール
- カメラ
- 地図
- ゲーム
などのアプリが動作します。
簡単にいえば、
OS=アプリを動かす土台
アプリ=その土台の上で利用者が使う道具
という関係です。
ドライバーはアプリ?ソフトウェア?
プリンター・グラフィック機器・USB機器などを正常に利用するために必要となる、
「デバイスドライバー」
もソフトウェアです。
Microsoftは、ドライバーパッケージを、Windowsデバイスが正常に動作できるようにする、
「ソフトウェアコンポーネントのコレクション」
と説明しています。
しかし、一般利用者が文書作成・ゲームなどの目的で直接使うものではないため、通常、
「プリンタードライバーというアプリ」
とはいいません。
したがって、
ドライバー=ソフトウェアだが、通常はアプリとは区別する
と考えると分かりやすいでしょう。
「アプリ」と「アプリケーション」の違い
基本的には同じです。
「アプリ」は「アプリケーション」を短くした呼び方です。
日本では以前、パソコン向けのものについて、
「アプリケーションソフト」
と呼ぶことが多くありました。
スマートフォンの普及後、「アプリ」という短い表現が一般化し、現在ではパソコン用についても広く使われています。
したがって、
アプリ=アプリケーション
と考えて基本的に問題ありません。
「アプリ」と「ソフト」の違い
日本では「ソフトウェア」を略して、
「ソフト」
と呼ぶことがあります。
たとえば、
「年賀状ソフト」
「会計ソフト」
「動画編集ソフト」
などです。
これらは実際にはアプリケーションソフトウェアなので、
「会計アプリ」
「動画編集アプリ」
と呼んでも意味はほぼ同じです。
つまり日常会話では、
「ソフト」と「アプリ」が重なる場面が非常に多い
といえます。
なぜ昔は「ソフト」、今は「アプリ」が多い?
パソコン中心だった時代の日本では、
「ソフト」
「アプリケーションソフト」
という表現が広く使われていました。
その後、スマートフォンとApp Store・Google Playなどが普及し、
「アプリ」
という呼び方が一般に定着しました。
現在ではMicrosoftもWindows上のプログラムについて広く「アプリ」と表現しているため、
アプリ=スマホ
という境界は以前より薄くなっています。
「アプリ」と「プログラム」の違い
「プログラム」は、コンピューターに処理を行わせるための命令を記述したものを表します。
アプリは一つまたは複数のプログラム・ライブラリ・画像・設定データなどを組み合わせて構成されることがあります。
一般向けに整理するなら、
プログラム=コンピューターへの命令・処理を実行する仕組み
アプリ=利用者が一定の目的で使う完成したソフトウェア
と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、技術的な文脈では両者の境界が明確ではない場合もあります。
「デスクトップアプリ」とは?
デスクトップアプリは、WindowsやmacOSなどのパソコン上で動作するアプリです。
MicrosoftはWindowsのデスクトップアプリについて、
- Microsoft Storeから取得できる
- インターネットからダウンロードできる
- CD・DVD・USBなどからインストールできる
- 通常は端末上で動作する
と説明しています。
つまり、
パソコンで動くものでも「アプリ」
です。
「スマホアプリ」とは?
スマートフォン上で利用するアプリケーションです。
代表的には、
- LINE
- 地図
- カメラ
- ゲーム
- 銀行アプリ
- SNSアプリ
などがあります。
iPhoneではApp Store、AndroidではGoogle Playなどから入手することが一般的です。
スマートフォンでは「ソフトウェアをインストールする」というより、
「アプリをインストールする」
という表現が一般的です。
「Webアプリ」とは?
アプリは、必ずしも端末へインストールするものとは限りません。
Webブラウザー上で利用する、
「Webアプリケーション(Webアプリ)」
もあります。
IPAの用語解説でも、Webシステム上で動作するアプリケーションプログラムを、
「Webアプリケーション」
と呼ぶと説明されています。
たとえば、ブラウザーから利用する、
- メール
- オンライン文書作成
- クラウド会計
- チャット
- 業務システム
などがあります。
したがって、
「インストールしないものはアプリではない」
という理解も正しくありません。
「Webアプリ」と「デスクトップアプリ」の違い
| Webアプリ | デスクトップアプリ |
|---|---|
| 主にWebブラウザーで利用 | 主にパソコンへ導入して利用 |
| クラウド側で処理する部分が多い | 端末上で動作する部分が多い |
| インストール不要の場合が多い | インストールする場合が多い |
| ブラウザーからアクセス | スタートメニュー等から起動 |
Microsoftも、Windowsのデスクトップアプリについて、通常はデバイス上で動作し、クラウド上で実行されるWebベースのアプリとは異なると説明しています。
「システムアプリ」とは?
スマートフォンやWindowsには、OSと一緒に最初から入っているアプリがあります。
たとえば、
- 設定
- 時計
- 電卓
- カメラ
- ファイル管理
などです。
これらは、
「システムアプリ」
などと呼ばれる場合があります。
OSの一部として提供されているものもありますが、利用者から見ればアプリとして操作できるため、「アプリ」と呼ばれます。
アプリを入れるとき「ソフトウェアをインストール」と言ってもよい?
はい。
アプリはソフトウェアの一種なので、
「アプリをインストールする」
と、
「ソフトウェアをインストールする」
は、文脈によってどちらも正しい表現になります。
ただし、一般ユーザー向けの説明では、実際の画面に合わせて「アプリ」としたほうが分かりやすい場合があります。
たとえばWindows 11の「設定」画面について説明するなら、
「インストールされているアプリを開きます」
のように、Windowsの公式UIに合わせると自然です。
「ソフトウェア更新」と「アプリ更新」の違い
「ソフトウェア更新」という場合は、アプリだけでなく、
- OS
- ドライバー
- セキュリティソフト
- その他のシステム
まで含む可能性があります。
一方、
「アプリを更新する」
なら、特定のアプリケーションを新しいバージョンにする意味が中心です。
IPAもセキュリティ対策として、OSと「各種ソフトウェア」に修正プログラムを適用し、最新状態にするよう案内しています。
「アプリ・ソフトウェア」で迷ったときの3秒判定
| こんな場合 | 選びやすい言葉 |
|---|---|
| スマホのLINE | アプリ |
| WindowsのWord | アプリ/ソフトウェア |
| 画像編集ソフト | アプリ/ソフトウェア |
| Windowsそのもの | ソフトウェア(OS) |
| macOS | ソフトウェア(OS) |
| プリンタードライバー | ソフトウェア |
| ブラウザー上で動く業務システム | Webアプリ |
| コンピューター上のプログラム全体を広く指す | ソフトウェア |
最も簡単に覚えるなら、
アプリ=「利用者が目的を達成するために使うソフトウェア」
ソフトウェア=「OS・ドライバー・アプリなどを含む広い言葉」
です。
「アプリ」を使った例文
- スマートフォンに地図アプリをインストールした。
- Windowsの設定から不要なアプリを削除した。
- 画像編集アプリを使って写真を修正した。
- ブラウザーからWebアプリを利用する。
- Microsoft Storeから新しいアプリを入手した。
「ソフトウェア」を使った例文
- パソコンのソフトウェアを最新状態に更新した。
- この機器を利用するには専用ソフトウェアが必要だ。
- OSはコンピューターを動かす重要なソフトウェアである。
- プリンター用のドライバーソフトウェアを導入した。
- 安全のため、信頼できるソフトウェアだけをインストールする。
具体例で比較:Microsoft Word
Microsoft Wordは、
ソフトウェア
です。
その中でも、文書作成という具体的な目的に利用する、
アプリケーションソフトウェア
です。
したがって、
「Wordはソフトウェア」
も、
「Wordはアプリ」
も、どちらも正しいといえます。
具体例で比較:Windows 11
Windows 11もソフトウェアです。
しかし、Windows 11は利用者が文章を書くためのアプリではなく、コンピューター資源を管理し、アプリを動かすための、
OS
です。
したがって、一般的には、
「Windows 11というソフトウェア」
とはいえますが、
「Windows 11というアプリ」
とは通常表現しません。
具体例で比較:プリンタードライバー
プリンタードライバーは、Windowsとプリンターの間を取り持ち、プリンターを正常に利用できるようにするソフトウェアです。
利用者が文書作成などのために直接使うアプリケーションとは役割が違います。
そのため、
ソフトウェア=○
アプリ=通常は△
と考えるとよいでしょう。
具体例で比較:Webメール
Webブラウザーから利用するメールサービスは、Webアプリケーションとして提供されることがあります。
パソコンに専用アプリをインストールしなくても、ブラウザーを通じて、
- メールを読む
- メールを書く
- 検索する
- 添付ファイルを扱う
などの具体的な作業ができます。
このため、
「アプリ=端末へインストールするもの」
とも限りません。
よくある間違い1:「アプリ」と「ソフトウェア」は完全な同義語だと思う
意味が重なる場面は非常に多いですが、厳密にはソフトウェアのほうが広い概念です。
アプリはソフトウェアの一種です。
よくある間違い2:「アプリはスマホ、ソフトはパソコン」と思う
現在はWindowsでも正式に「アプリ」という言葉が使われています。
デスクトップアプリという言葉も一般的です。
よくある間違い3:「OSはアプリの一種」と思う
通常、OSはアプリとは別の種類のソフトウェアとして扱います。
OSはアプリを動作させる基本環境を提供します。
よくある間違い4:「ドライバーはソフトウェアではない」と思う
ドライバーもソフトウェアです。
Microsoftも、ドライバーパッケージをソフトウェアコンポーネントの集合として説明しています。
よくある間違い5:「インストールしないものはアプリではない」と思う
Webアプリのように、ブラウザーから利用でき、通常のインストールを必要としないアプリケーションもあります。
よくある間違い6:「プログラム」「アプリ」「ソフトウェア」は常に自由に交換できる」と思う
日常会話では意味が通じることがありますが、技術的には範囲・視点が異なります。
特にOS・ドライバーなどを「アプリ」と呼ぶと不自然になる場合があります。
よくある間違い7:「アプリストアにあるものだけがアプリ」と思う
アプリはMicrosoft Store・App Store・Google Playだけから入手するものではありません。
Microsoftも、Windowsのデスクトップアプリについて、Microsoft Store、インターネット、CD、DVD、USBなど、さまざまな方法で入手・インストールできると説明しています。
「アプリ」と「ソフトウェア」に関するよくある質問
Q1. 「アプリ」と「ソフトウェア」の一番簡単な違いは?
アプリは利用者が特定の目的で使うソフトウェア、ソフトウェアはアプリ・OS・ドライバーなどを含むより広い概念です。
Q2. 「アプリ」は「アプリケーション」の略ですか?
はい。
一般に「アプリケーション」または「アプリケーションソフトウェア」を略して「アプリ」と呼びます。
Q3. パソコンのソフトもアプリですか?
Word・Excel・Webブラウザー・画像編集ソフトなど、利用者が具体的な目的に使うものはアプリと呼べます。
Q4. Windowsはアプリですか?
Windowsはソフトウェアですが、通常はアプリではなく、OSに分類されます。
Q5. AndroidやiOSはソフトウェアですか?
はい。
どちらもスマートフォン等を動かすOSであり、ソフトウェアです。
Q6. ドライバーもソフトウェアですか?
はい。
デバイスドライバーもソフトウェアです。ただし、通常は一般的なアプリとは区別されます。
Q7. Webアプリもアプリですか?
はい。
ブラウザー上で動作するアプリケーションをWebアプリケーション、略してWebアプリと呼びます。
Q8. 「ソフト」と「アプリ」は同じですか?
「会計ソフト」「会計アプリ」のように、日常会話ではほぼ同じ対象を指すことがあります。
ただし、本来「ソフトウェア」はOSなどまで含む広い言葉です。
Q9. アプリは必ずインストールする必要がありますか?
いいえ。
Webアプリなど、ブラウザーから利用でき、通常のインストールを必要としないものもあります。
Q10. 迷ったときの簡単な見分け方は?
「利用者が何かの作業をするために直接使う?」 → アプリ
「OS・ドライバーなども含めて広く指したい?」 → ソフトウェア
と考えてください。
まとめ
「アプリ」と「ソフトウェア」は、日常会話では同じように使われることがありますが、本来の範囲は異なります。
| アプリ | ソフトウェア |
|---|---|
| アプリケーションの略 | コンピューター上のプログラム等を広く表す |
| ソフトウェアの一種 | アプリを含む上位概念 |
| 特定の目的・作業に使う | OS・ドライバーなども含む |
| スマホにもPCにもある | スマホにもPCにもある |
| Word、ブラウザー、ゲームなど | Windows、アプリ、ドライバーなど |
最も簡単な覚え方は、
アプリ=「目的に使うソフトウェア」
ソフトウェア=「アプリより広い言葉」
です。
たとえばMicrosoft Wordは、
ソフトウェアであり、アプリでもあります。
一方、Windows 11はソフトウェアですが、通常は「アプリ」ではなく、アプリを動かす土台となるOSです。
プリンタードライバーもソフトウェアですが、一般的にはアプリとは区別します。
また、
「アプリ=スマートフォン用、ソフト=パソコン用」
という区別も現在では適切ではありません。
MicrosoftはWindows上のプログラムについて現在広く「アプリ」と表現しており、「デスクトップアプリ」という正式な言葉も使用しています。
さらに、Webブラウザー上で利用する「Webアプリ」もあるため、
「インストールするものだけがアプリ」
とも限りません。
文章で迷った場合は、
利用者向けの具体的な道具を指す → アプリ
OSやドライバーまで含めて広く表す → ソフトウェア
と使い分けると分かりやすいでしょう。
参考資料・出典
本記事は、以下のIPA・Microsoft・Apple等の公式資料を参照し、内容を整理したうえで作成しています。
-
IPA(情報処理推進機構)「用語解説」
― 「アプリケーションプログラム」を「アプリケーションソフトウェア」「アプリケーション」とも呼び、ワープロ・会計・作図・通信クライアントなど、各種領域の問題解決に利用するプログラムとして説明 -
IPA「中小企業投資促進税制における認証製品リスト」
― 対象ソフトウェアの分野として、OS、仮想化ソフトウェア、データベース管理ソフトウェア等を掲載し、ソフトウェアがアプリだけに限定されないことを確認できる資料 -
IPA「日常における情報セキュリティ対策」
― パソコン・スマートフォンのOSと各種ソフトウェアを区別しつつ、双方の更新を推奨する資料 -
Microsoft Support「Windows デスクトップ アプリとプライバシー」
― Windowsの「デスクトップアプリ」がMicrosoft Store、Web、CD・DVD・USB等から入手でき、通常は端末上で動作することを説明 -
Microsoft Support「Windowsでアプリとプログラムを修復する」
― Windows 11上で「アプリ」「プログラム」という言葉を実際に使用する公式資料 -
Microsoft Learn「ドライバーパッケージ」
― デバイスドライバーのパッケージを、Windowsデバイスを正常に動作させるための「ソフトウェアコンポーネント」の集合として説明 -
Microsoft Learn「Windows components」
― Windows OSがユーザーモード・カーネルモード等の各種コンポーネントから構成され、アプリが動く基盤となることを説明 -
Apple Developer「Glossary」
― Appleプラットフォーム向けソフトウェア開発・配信に関する用語として「app」を使用し、アプリとOSプラットフォームを区別
※本記事では、「アプリ」を「アプリケーションソフトウェア」の一般的な略称として整理しています。
※「ソフトウェア」と「アプリ」の境界は、日常会話・OSのUI・開発分野などによって表現が異なる場合があります。特に一般会話では「ソフト」と「アプリ」がほぼ同じ意味で使われることがあります。
※「アプリ=スマートフォン専用」という意味ではありません。Windows・macOSなどで利用するデスクトップアプリや、ブラウザーで利用するWebアプリも存在します。
※OS・ドライバーなどもソフトウェアですが、一般的には利用者向けのアプリケーションとは区別されます。
※本記事は一般的なIT用語の違いを説明するものであり、特定OS・製品の技術分類を厳密に規定するものではありません。
