「形容動詞」とは?意味・活用形・見分け方を例文でわかりやすく解説|「形容詞・連体詞」との違いと練習問題

国語の授業や文法の問題で「形容動詞(けいようどうし)」が出てきて、「形容詞とは何が違うの?」「『静かな』と『大きな』は同じ品詞?」「『きれいだ』は『い』で終わっているから形容詞では?」と迷ったことはありませんか。

形容動詞を理解するうえで大切なのは、物事の性質や状態を表すことと、後ろに続く言葉によって「だ・な・に」などに形が変わることです。

この記事では、中学校で学ぶ現代語の学校文法を基本に、形容動詞の意味・見分け方・活用表・代表的な言葉の一覧を説明します。形容詞・連体詞・副詞との違いを例文で比べ、後半には解答と解説付きの練習問題も用意しました。

  1. 【結論】形容動詞とは?意味を簡単に解説
  2. 形容動詞の3つの特徴|形容詞・動詞と何が共通する?
    1. 特徴1:性質・状態・様子を表す
    2. 特徴2:自立語で、活用する
    3. 特徴3:終止形の基本形は「〜だ」
  3. 形容動詞の見分け方|まずは4ステップで確認
    1. ステップ1:「〜だ」の形で性質や状態を表せるか
    2. ステップ2:名詞の前で「〜な」の形になるか
    3. ステップ3:「〜に」「〜で」「〜なら」に変えられるか
    4. ステップ4:「名詞+だ」や別の品詞でないか確認する
  4. 形容動詞の一覧|覚えておきたい代表的な言葉
    1. 「好きだ」「嫌いだ」は形容動詞?
  5. 形容動詞の活用表|「静かだ」で6つの活用形を確認
    1. 未然形:「静かだろう」
    2. 連用形:「静かだった・静かで・静かに」
    3. 終止形:「静かだ」
    4. 連体形:「静かな」
    5. 仮定形:「静かなら」
    6. 命令形がないのはなぜ?
  6. 「きれいだ」の活用も同じ?語幹と語尾を分けてみよう
  7. 形容動詞と形容詞の違い|「静かだ」と「美しい」を比較
    1. 「美しい」「きれいだ」が同じ意味でも品詞は違う
    2. 「きれい」と「綺麗」はどちらも形容動詞
  8. 形容動詞と連体詞の違い|「静かな」と「大きな」は別
  9. 形容動詞と副詞の違い|「静かに」は副詞ではないの?
  10. 形容動詞と名詞+「だ」の違い|「静かだ」と「学生だ」
  11. 形容動詞と連体修飾語・連用修飾語の違い|品詞と文の成分を分ける
  12. 形容動詞の例文12選|文章の中で使い方をつかもう
    1. 人や気持ちの様子を表す例文
    2. 物や場所の状態を表す例文
    3. 判断や条件を表す例文
  13. テストで間違えやすい5つのポイント
    1. 間違い1:「い」で終わる語はすべて形容詞と思う
    2. 間違い2:「な」で終われば全部連体詞と思う
    3. 間違い3:「に」で終われば全部副詞と思う
    4. 間違い4:「だった」を一つの形容動詞の活用語尾と思う
    5. 間違い5:形容動詞の命令形を作ろうとする
  14. 練習問題①|形容動詞・形容詞・連体詞・副詞を見分けよう
    1. 練習問題①の解答・解説
  15. 練習問題②|形容動詞の活用形を答えよう
    1. 練習問題②の解答・解説
  16. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 形容動詞とは何ですか?一言で説明できますか?
    2. Q2. 形容動詞の例を5つ挙げると?
    3. Q3. 形容動詞と形容詞の一番簡単な違いは?
    4. Q4. 「きれいだ」はなぜ形容詞ではないのですか?
    5. Q5. 「静かな」は連体詞ではないのですか?
    6. Q6. 「大きな」と「大きい」は同じ品詞ですか?
    7. Q7. 「静かに」は副詞ですか?
    8. Q8. 形容動詞の連用形が3つあるのはなぜですか?
    9. Q9. 「静かだった」は何形ですか?
    10. Q10. 形容動詞に命令形はありますか?
    11. Q11. 「好きだ」「嫌いだ」は形容動詞ですか?
    12. Q12. 「〜だ」で終わる語はすべて形容動詞ですか?
    13. Q13. 形容動詞とナ形容詞は同じですか?
    14. Q14. 古文の形容動詞も「だ・な・に」と活用しますか?
    15. Q15. 形容動詞の見分け方で一番大事なポイントは?
  17. まとめ|形容動詞は「意味」よりも「活用」を見て判定しよう
  18. 参考リンク

【結論】形容動詞とは?意味を簡単に解説

形容動詞とは、物事の性質や状態、人の様子などを表し、活用する自立語の品詞です。学校文法では、動詞・形容詞と同じ「用言」の仲間に分類されます。

  • 読み方:けいようどうし
  • 代表例:静かだ、きれいだ、便利だ、元気だ、親切だ
  • 言い切りの形:主に「〜だ」
  • 名詞を修飾する形:静かな部屋、便利な道具
  • 動詞などにつながる形:静かに話す、きれいに整える

例えば、次の文を比べてみましょう。

  • 教室は静かだ。
  • 静かな教室で勉強する。
  • 教室で静かに話す。

「静か」という意味の中心部分は変わりませんが、文中での使い方によって「だ」「な」「に」と形が変わります。この性質を「活用する」といいます。

なお、ここで扱うのは現代の学校文法です。日本語教育などでは形容動詞に相当する語を「ナ形容詞」と呼ぶこともあります。名称や分析方法の違いは後ほど説明します。

形容動詞の3つの特徴|形容詞・動詞と何が共通する?

特徴1:性質・状態・様子を表す

形容動詞は、物・場所・人などの特徴を説明します。「便利だ」は物の使いやすさ、「元気だ」は人の状態、「静かだ」は周囲の様子を表す言葉です。

「楽しい」「寒い」などの形容詞も同じように性質や状態を表すため、意味だけでは形容詞と形容動詞を区別できません。語形と活用を確かめることが必要です。

特徴2:自立語で、活用する

自立語は、それだけで一つの文節を作る中心になれる言葉です。形容動詞は、文の中で述語にも修飾語にもなり、後ろに続く言葉に応じて形を変えます。

  • 親切だ。――言い切る
  • 親切な人――名詞につなぐ
  • 親切に案内する――動詞につなぐ
  • 親切なら、お願いしたい――条件を表す

特徴3:終止形の基本形は「〜だ」

学校文法では「元気だ」「立派だ」のように、文を言い切る基本形を手がかりにします。ただし、「だ」で終わる言葉がすべて形容動詞というわけではありません。「彼は学生だ」の「学生」は名詞で、「だ」は断定の助動詞として分析します。この違いは後述します。

形容動詞の見分け方|まずは4ステップで確認

ステップ1:「〜だ」の形で性質や状態を表せるか

「静かだ」「安全だ」「丁寧だ」のように、言い切ったときに人や物の特徴を表せるか確かめましょう。「きれい」のように語末が「い」でも、基本形が「きれいだ」になるものがあります。

ステップ2:名詞の前で「〜な」の形になるか

「静かな図書館」「安全な道」「丁寧な説明」と自然につながるか確認します。「〜な」は形容動詞を見つける有力な手がかりです。

ただし、「大きな」「小さな」「おかしな」は、学校文法では活用しない連体詞です。「な」で終わるというだけでは判定できません。

ステップ3:「〜に」「〜で」「〜なら」に変えられるか

例えば「安全だ」なら「安全に運ぶ」「安全で便利だ」「安全なら利用する」と形が変わります。一つの形だけで判断せず、実際に活用できるか確かめるのがポイントです。

ステップ4:「名詞+だ」や別の品詞でないか確認する

「先生だ」「休日だ」などは「だ」を取ると名詞が残ります。形容動詞の「静かだ」とは学校文法上の分析が異なります。迷ったときは、前後の文と、その言葉が持つ品詞の性質を合わせて確認してください。

調べる言葉 確認する形 学校文法での判定
静かだ 静かな/静かに/静かなら 形容動詞
きれいだ きれいな/きれいに/きれいなら 形容動詞
美しい 美しい花/美しくなる 形容詞
大きな 大きな箱(「大きだ」とは言わない) 連体詞
学生だ 学生という名詞+「だ」 名詞+助動詞

形容動詞の一覧|覚えておきたい代表的な言葉

形容動詞は、身近な会話だけでなく、学校・仕事・文章でも広く使われます。以下は学校文法で形容動詞として扱う代表例です。

表す内容 形容動詞の例 例文
周囲の様子 静かだ、にぎやかだ、穏やかだ 穏やかな海が広がる。
人の状態・性格 元気だ、親切だ、真面目だ 親切な人に道を教わった。
見た目・印象 きれいだ、立派だ、鮮やかだ 鮮やかな色が目に入った。
便利さ・適切さ 便利だ、安全だ、簡単だ 簡単な手順で申し込める。
評価・考え方 重要だ、必要だ、確実だ 正確な記録が必要だ。
好み・感情 好きだ、嫌いだ、得意だ 妹は絵を描くことが好きだ。

一覧を丸暗記するだけでなく、「便利だ→便利な道具→便利に使う」のように形を変えながら練習すると、活用も同時に理解しやすくなります。

「好きだ」「嫌いだ」は形容動詞?

はい。現代の学校文法では「好きだ」「嫌いだ」は形容動詞として扱います。「嫌い」の最後に「い」があっても、形容詞のような「嫌いく」「嫌いければ」という活用はしません。「好きな音楽」「好きになる」「好きなら」のように使う点を確認しましょう。

形容動詞の活用表|「静かだ」で6つの活用形を確認

形容動詞の活用で最も重要なのが、語尾の変化です。「静かだ」の「静か」は語幹、「だ・な・に」などの変化する部分が活用語尾です。

現代の学校文法における「静かだ」の活用を表にまとめます。

活用形 活用語尾 例 後ろにつながる言葉など
未然形 だろ 静かだろう 「う」
連用形 だっ・で・に 静かだった/静かでない/静かになる 「た」「ない」「なる」など
終止形 だ 辺りは静かだ。 文を言い切る
連体形 な 静かな部屋 「部屋」などの体言
仮定形 なら 静かなら(ば)集中できる。 「ば」(省略できる場合もある)
命令形 なし ― 活用形がない

覚え方は「だろ・だっ/で/に・だ・な・なら」。命令形はありません。「静かだった」の「た」や「静かだろう」の「う」は、形容動詞そのものの活用語尾ではなく後ろに続く語です。

未然形:「静かだろう」

「この時間なら静かだろう」の「静かだろ」は未然形です。「だろ」に推量・意志などに関わる助動詞「う」が続いています。日常的には推量の用法でよく見かけます。

連用形:「静かだった・静かで・静かに」

連用形には3つの活用語尾があります。後ろに続く語に注目すると区別しやすくなります。

  • だっ:昨日の図書館は静かだった。
  • で:廊下は静かで、教室は明るい。
  • に:みんなが静かに席に着く。

いずれも形容動詞「静かだ」の連用形ですが、文中での役割や後続の言葉は異なります。

終止形:「静かだ」

「この公園は静かだ」のように、文を言い切る形です。辞書や学校文法の品詞の問題で示される基本形にもなります。

連体形:「静かな」

「静かな場所」のように名詞を修飾する形です。「静かな」だけを見て連体詞だと判断しないようにしましょう。「静かだ」という基本形があり活用するため、形容動詞の連体形です。

仮定形:「静かなら」

「会場が静かなら、説明が聞き取りやすい」のように、条件を表す際に使います。「静かならば」と「ば」を付ける形もあります。

命令形がないのはなぜ?

形容動詞は性質や状態を表すため、学校文法の活用表に命令形を設けません。「静かにしなさい」は命令の意味を持つ文ですが、命令しているのは「する」の活用と表現全体であり、「静かだ」に命令形があるという意味ではありません。

「きれいだ」の活用も同じ?語幹と語尾を分けてみよう

「きれいだ」も「静かだ」と同じ活用をします。変化しない「きれい」が語幹です。

活用形 「きれいだ」の形 用例
未然形 きれいだろ きれいだろう
連用形 きれいだっ・きれいで・きれいに きれいだった/きれいでない/きれいに並べる
終止形 きれいだ 夕焼けがきれいだ。
連体形 きれいな きれいな文字
仮定形 きれいなら きれいなら問題ない。
命令形 なし ―

「きれい」は語末に「い」があるので形容詞に見えますが、「きれいくなる」「きれいければ」とは言いません。見た目の一文字ではなく、実際の活用の仕方で判定することが重要です。

形容動詞と形容詞の違い|「静かだ」と「美しい」を比較

形容詞と形容動詞はどちらも用言で、性質や状態を表します。大きく異なるのは活用の形です。

比較項目 形容詞 形容動詞
基本形 美しい、楽しい、寒い 静かだ、便利だ、きれいだ
言い切り 〜い 〜だ
名詞につながる 美しい景色 静かな景色
動詞につながる 美しく見える 静かに過ごす
条件を表す 美しければ 静かなら(ば)
活用 する する

「美しい」「きれいだ」が同じ意味でも品詞は違う

「美しい花」と「きれいな花」は、どちらも花を褒める言い方です。しかし「美しい」は形容詞、「きれいな」は形容動詞「きれいだ」の連体形です。似た意味の言葉でも、品詞まで同じになるとは限りません。

「きれい」と「綺麗」はどちらも形容動詞

ひらがなで「きれい」と書いても、漢字で「綺麗」と書いても、品詞の区別は変わりません。「綺麗だ」「綺麗な」「綺麗に」と活用します。

形容動詞と連体詞の違い|「静かな」と「大きな」は別

「静かな部屋」と「大きな部屋」は、どちらも名詞の前に置かれています。しかし学校文法では品詞が異なります。

言葉 品詞 見分ける理由
静かな 形容動詞「静かだ」の連体形 静かだ・静かに・静かならと活用する
便利な 形容動詞「便利だ」の連体形 便利だ・便利に・便利ならと活用する
大きな 連体詞 「大きだ」「大きに」と活用しない
小さな 連体詞 「小さだ」「小さに」と活用しない
この 連体詞 活用せず、後ろの名詞を修飾する

「大きな」の詳しい分類や、連体詞の種類を確認したい場合は、1935.html「連体詞とは?意味・見分け方と形容詞・形容動詞との違い」も参考になります。

形容動詞と副詞の違い|「静かに」は副詞ではないの?

「静かに歩く」と「ゆっくり歩く」は、どちらも「歩く」の様子を詳しく説明します。ただし、単語の品詞は異なります。

表現 品詞 理由
静かに歩く 「静かに」は形容動詞の連用形 基本形「静かだ」が活用したもの
丁寧に書く 「丁寧に」は形容動詞の連用形 基本形「丁寧だ」が活用したもの
ゆっくり歩く 「ゆっくり」は副詞 活用しない自立語
とても静かだ 「とても」は副詞 形容動詞の程度を詳しくする

「静かに」も「ゆっくり」も文の中では連用修飾語として働くことがあります。しかし、「連用修飾語」は文の成分、「副詞」は品詞の名前です。分類の基準を混同しないことが大切です。

副詞の3種類や代表例は、1939.html「副詞とは?意味・種類と見分け方」で詳しく解説しています。

形容動詞と名詞+「だ」の違い|「静かだ」と「学生だ」

「〜だ」の形を見つけても、そのまま形容動詞と決めないようにしましょう。

  • この部屋は静かだ。――「静かだ」は形容動詞です。「静かな部屋」「静かにする」と活用します。
  • 兄は学生だ。――「学生」は名詞で、「だ」は断定の助動詞です。「学生な兄」とは一般に言いません。
  • 今日は休日だ。――「休日」は名詞で、「だ」は断定の助動詞です。

もっとも、形容動詞と名詞の境界には、現代日本語の研究で異なる分析が提示される語もあります。中学校の品詞問題では、まず教科書が採用する学校文法の分類に従って解くのが確実です。

形容動詞と連体修飾語・連用修飾語の違い|品詞と文の成分を分ける

「形容動詞」は単語の種類(品詞)ですが、「連体修飾語」「連用修飾語」は文の中での役割(文の成分)を表します。

  • 静かな町を歩く。――「静かな」は形容動詞の連体形で、文中では名詞を詳しくする連体修飾語です。
  • 静かに歩く。――「静かに」は形容動詞の連用形で、文中では動詞を詳しくする連用修飾語です。
  • 町は静かだ。――「静かだ」は形容動詞の終止形で、文中では述語として働きます。

つまり、同じ形容動詞でも、文中の使い方によって異なる文の成分になるのです。文節の区切り方や修飾先の見つけ方は、1937.html「連用修飾語とは?意味・見分け方と練習問題」で確認できます。

形容動詞の例文12選|文章の中で使い方をつかもう

人や気持ちの様子を表す例文

  1. 新しいクラスでも、弟は元気だ。
  2. 店員が親切に対応してくれた。
  3. 彼女は音楽を聴くことが好きだ。
  4. 真面目な態度が評価された。

物や場所の状態を表す例文

  1. 駅から近い便利な場所を探している。
  2. 夕方になると、住宅街は静かだ。
  3. 庭には鮮やかな花が咲いていた。
  4. この工具なら作業が簡単だ。

判断や条件を表す例文

  1. 参加するなら、事前の確認が必要だ。
  2. 説明が丁寧で、内容も理解しやすかった。
  3. 道が安全なら、徒歩で向かおう。
  4. この資料は、来週の会議でも重要だろう。

形容動詞は「だ」で文を終えるだけでなく、名詞・動詞につながったり、条件を表したりします。例文を見たら、形容動詞の基本形まで戻せるか確かめてみましょう。

テストで間違えやすい5つのポイント

間違い1:「い」で終わる語はすべて形容詞と思う

「きれい」「嫌い」などは、基本形が「きれいだ」「嫌いだ」で、学校文法では形容動詞です。語末だけではなく、実際の活用を確認します。

間違い2:「な」で終われば全部連体詞と思う

「静かな」は形容動詞の連体形、「大きな」は連体詞です。「静かだ・静かに」と活用できるかを調べます。

間違い3:「に」で終われば全部副詞と思う

「静かに」は形容動詞の連用形です。一方、「ゆっくり」は副詞です。「どちらも『歩く』を修飾する」という文中の働きだけで品詞を決めないようにしましょう。

間違い4:「だった」を一つの形容動詞の活用語尾と思う

「静かだった」は、学校文法では形容動詞の連用形「静かだっ」に助動詞「た」が付いた形です。活用語尾は「だっ」で、後続の「た」と分けて捉えます。

間違い5:形容動詞の命令形を作ろうとする

学校文法の形容動詞には命令形がありません。「元気でいなさい」「静かにしなさい」は命令を表す文ですが、形容動詞そのものの命令形ではありません。

練習問題①|形容動詞・形容詞・連体詞・副詞を見分けよう

太字部分の品詞を答えてください。学校文法による分類です。まずは解答を見ずに挑戦してみましょう。

  1. 静かな教室で本を読む。
  2. 大きな荷物を運ぶ。
  3. 美しい夕日が見えた。
  4. とても寒い朝だった。
  5. きれいな字を書く。
  6. ゆっくり歩いて帰る。
  7. 小さな箱に入れる。
  8. 丁寧に説明する。
  9. 嫌いな食べ物は少ない。
  10. 楽しく過ごす。

練習問題①の解答・解説

番号 答え 解説
1 形容動詞 基本形は「静かだ」。連体形「静かな」。
2 連体詞 「大きな」は活用しない。
3 形容詞 基本形「美しい」は「美しく」などと活用する。
4 副詞 「とても」は程度を表し、活用しない。
5 形容動詞 基本形「きれいだ」の連体形。
6 副詞 「ゆっくり」は活用しない副詞。
7 連体詞 「小さな」は活用しない。
8 形容動詞 「丁寧だ」の連用形「丁寧に」。
9 形容動詞 「嫌いだ」の連体形「嫌いな」。
10 形容詞 「楽しい」の連用形「楽しく」。

練習問題②|形容動詞の活用形を答えよう

太字の形容動詞が、未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形のどれに当たるか答えてください。

  1. 今夜は静かだろう。
  2. 昨日はとても元気だった。
  3. 便利な道具を買った。
  4. 駅が近くて、町もにぎやかだ。
  5. 説明が丁寧で安心した。
  6. 安全なら通行できる。
  7. 机の上をきれいに片付ける。
  8. その判断は重要だ。

練習問題②の解答・解説

番号 答え 解説
11 未然形 「静かだろ」に「う」が続く。
12 連用形 「元気だっ」に「た」が続く。
13 連体形 「便利な」が名詞「道具」を修飾する。
14 終止形 調べる対象は「にぎやかだ」。文を言い切る。
15 連用形 「丁寧で」は後ろの表現につながる。
16 仮定形 「安全なら」は条件を表す。
17 連用形 「きれいに」が動詞「片付ける」に続く。
18 終止形 「重要だ」で文を言い切る。

14番には形容詞「近くて」もありますが、問われているのは太字の「にぎやかだ」です。テストでは指定された箇所を正確に読みましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 形容動詞とは何ですか?一言で説明できますか?

性質や状態を表す、活用する自立語です。「静かだ」「便利だ」などが代表例で、現代の学校文法では用言に分類されます。

Q2. 形容動詞の例を5つ挙げると?

「静かだ」「きれいだ」「元気だ」「親切だ」「便利だ」です。いずれも「〜な」「〜に」「〜なら」などの形に変えられます。

Q3. 形容動詞と形容詞の一番簡単な違いは?

基本形と活用の仕方です。形容詞は「美しい」「寒い」など、形容動詞は「静かだ」「きれいだ」などです。ただし、語末の一文字だけでなく活用全体で判定します。

Q4. 「きれいだ」はなぜ形容詞ではないのですか?

「きれいな」「きれいに」「きれいなら」と活用するからです。形容詞のように「きれいく」「きれいければ」とは活用しません。

Q5. 「静かな」は連体詞ではないのですか?

学校文法では「静かだ」という形容動詞の連体形です。「大きな」のような活用しない連体詞とは異なります。

Q6. 「大きな」と「大きい」は同じ品詞ですか?

いいえ。「大きな」は連体詞、「大きい」は形容詞です。「大きな」を「大きい」の活用形として扱いません。

Q7. 「静かに」は副詞ですか?

学校文法では、形容動詞「静かだ」の連用形です。文の中では連用修飾語になることがありますが、副詞という品詞とは区別します。

Q8. 形容動詞の連用形が3つあるのはなぜですか?

後ろにつながる語や使い方に応じて、活用語尾が「だっ・で・に」と変わるためです。「静かだった」「静かでない」「静かになる」で比べると覚えやすくなります。

Q9. 「静かだった」は何形ですか?

「静かだっ」が連用形で、後ろに助動詞「た」が付いています。活用形を問われたら連用形と答えます。

Q10. 形容動詞に命令形はありますか?

現代の学校文法で扱う形容動詞には、命令形がありません。「静かにしなさい」という文が命令を表していても、形容動詞自体に命令形があるわけではありません。

Q11. 「好きだ」「嫌いだ」は形容動詞ですか?

はい。学校文法では形容動詞として扱います。「好きな曲」「嫌いになる」のような形を確認してください。

Q12. 「〜だ」で終わる語はすべて形容動詞ですか?

違います。「学生だ」は名詞「学生」に断定の助動詞「だ」が付いた形です。形容動詞の「静かだ」と区別します。

Q13. 形容動詞とナ形容詞は同じですか?

おおむね対応する言葉ですが、学校文法と日本語教育では分類の説明や分析方法が異なることがあります。中学校のテストでは教科書の「形容動詞」の説明を基準にしてください。

Q14. 古文の形容動詞も「だ・な・に」と活用しますか?

いいえ。古文では「静かなり」などのナリ活用や、「堂々たり」などのタリ活用を学びます。この記事で示した「だろ・だっ・で・に・だ・な・なら」は、現代語の学校文法における活用です。

Q15. 形容動詞の見分け方で一番大事なポイントは?

「だ」で言い切れるかに加えて、「な」「に」「なら」などに活用するかを確認することです。さらに、連体詞や名詞+「だ」と混同していないかチェックすれば、判定の精度が上がります。

まとめ|形容動詞は「意味」よりも「活用」を見て判定しよう

形容動詞は、物事の性質や状態を表す用言で、現代の学校文法では「静かだ」「きれいだ」「便利だ」などが代表例です。

  • 見分け方:「だ」で言い切れるだけでなく、「な・に・なら」などに活用するか確認する。
  • 活用表:未然「だろ」/連用「だっ・で・に」/終止「だ」/連体「な」/仮定「なら」/命令形なし。
  • 形容詞との違い:「美しい」は形容詞、「きれいだ」は形容動詞。
  • 連体詞との違い:「静かな」は形容動詞の連体形、「大きな」は連体詞。
  • 副詞との違い:「静かに」は形容動詞の連用形、「ゆっくり」は副詞。

品詞を覚えるときは、表だけを暗記するよりも、「静かだ→静かな→静かに→静かなら」と実際に文を作ってみるのがおすすめです。形が変わる理由をつかめば、初めて見る文でも形容動詞を見つけやすくなります。

参考リンク

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