「修正」と「訂正」の違いは?意味・使い分けをビジネス例文つきで解説

メールや資料を作っていると、

「文章を修正しました」

「記載内容を訂正しました」

という表現をよく使います。

どちらも「直す」という意味を持つため、

「修正と訂正は何が違う?」

「誤字は修正?訂正?」

「文章をより読みやすくした場合はどちら?」

「メールで間違った金額を送ったら『修正します』『訂正します』のどちら?」

と迷うことがあります。

結論からいうと、「訂正」は明確な誤りを正しく直すこと、「修正」は誤りに限らず、不十分・不適切な部分をより適切な状態へ直すことです。

簡単に覚えるなら、

訂正=「間違いを正しくする」

修正=「内容をより適切な形へ直す」

です。

たとえば、

「会議は10月5日です」と書くべきところを「10月6日」と書いた

のであれば、日付の訂正が自然です。

一方、

「文章の表現が分かりにくいので、読みやすく書き換える」

のであれば、文章の修正が自然です。

ただし、「修正」は誤りを直す場合にも使えるため、両者の意味は完全に分離しているわけではありません。

辞書でも、「修正」は不十分・不適当と思われるところを改め直すこと、「訂正」は誤りを正しく直すこと、とされています。

この記事では、「修正」と「訂正」の意味の違いから、メール・資料・申請書・契約書・データ・Web記事での使い分け、さらに「改訂」「補正」「是正」との違いまで詳しく解説します。

  1. 「修正」と「訂正」の違い【結論】
  2. 「修正」とは?
    1. 不十分・不適切なところを改めて直すこと
  3. 「間違っていなくても修正」はできる
  4. 修正は「誤り」を直す場合にも使える
  5. 「訂正」とは?
    1. 誤りを正しく直すこと
  6. 訂正には「正しい答え」がある
  7. 「修正」と「訂正」の最大の違いは「誤りが前提か」
  8. メールで間違った情報を送った場合は「訂正」
  9. メールそのものを書き直した場合は「修正」
  10. 資料の場合は「修正」と「訂正」のどちら?
    1. 明確な間違いを直す
    2. 構成・表現などを改善する
  11. 「修正版」と「訂正版」の違い
  12. Web記事では「修正」と「訂正」をどう使い分ける?
    1. 訂正
    2. 修正
  13. 発言を間違えた場合は「訂正」が自然
  14. 意見を変えた場合は「修正」が使いやすい
  15. 申請書では「訂正」が使われることが多い
  16. 「修正申告」はなぜ「訂正申告」ではない?
  17. 「修正」と「訂正」はどちらが丁寧?
  18. 間違ったメールを訂正するときの表現
  19. 「訂正してお詫び申し上げます」は使える?
  20. 「修正してください」と「訂正してください」の違い
  21. 「修正」と「改訂」の違い
  22. 「修正」と「改正」の違い
  23. 「修正」と「補正」の違い
  24. 「修正」と「是正」の違い
  25. 「修正・訂正」で迷ったときの3秒判定
  26. 「修正」を使った例文
  27. 「訂正」を使った例文
  28. よくある間違い1:「修正は間違いに使えない」と思う
  29. よくある間違い2:「訂正は文章にしか使えない」と思う
  30. よくある間違い3:「読みやすくしただけでも訂正」と言う
  31. よくある間違い4:「訂正のほうが修正より丁寧」と考える
  32. よくある間違い5:「修正版」と「訂正版」は完全に同じ」と考える
  33. よくある間違い6:「誤りがあれば制度上も必ず『訂正』という」と考える
  34. よくある間違い7:「申請書はすべて訂正印で直せる」と考える
  35. 「修正」と「訂正」に関するよくある質問
    1. Q1. 「修正」と「訂正」の一番簡単な違いは?
    2. Q2. 誤字は「修正」と「訂正」のどちら?
    3. Q3. 文章を書き直した場合は?
    4. Q4. メールで間違った日付を送った場合は?
    5. Q5. 上司から資料を書き直すよう言われた場合は?
    6. Q6. 「修正してお詫びします」と「訂正してお詫びします」はどちら?
    7. Q7. ファイル名は「修正版」「訂正版」のどちら?
    8. Q8. 「修正申告」は間違いを直すのに、なぜ「訂正」ではないのですか?
    9. Q9. 「訂正」と「改訂」はどう違いますか?
    10. Q10. 迷ったら「修正」を使えばよいですか?
  36. まとめ
  37. 参考リンク・出典

「修正」と「訂正」の違い【結論】

比較項目 修正 訂正
基本的な意味 不十分・不適切な部分を改める 明確な誤りを正しく直す
誤りが必要か 必ずしも必要ではない 基本的に誤りが前提
対象 文章・計画・デザイン・数値・設定など幅広い 文字・文章・発言・数字・事実など
イメージ よりよくする・適切にする 間違いを正解へ戻す
代表例 表現を修正する 誤字を訂正する
メール 資料を修正しました 先ほどの金額を訂正いたします
誤りを直す用途 使える 特に適している

3秒で判断するなら、

「明確に間違っていた?」 → 訂正

「より適切・分かりやすい内容へ直した?」 → 修正

です。

「修正」とは?

不十分・不適切なところを改めて直すこと

「修正」は、文章・意見・計画などについて、不十分な部分や不適切な部分を改め直すことを意味します。

デジタル大辞泉では、

不十分・不適当と思われるところを改め直すこと

という意味で説明されています。

つまり「修正」の対象は、明らかな間違いだけではありません。

たとえば、

  • 文章を読みやすくする
  • デザインの色を変更する
  • 企画案の内容を見直す
  • スケジュールを調整する
  • プログラムの処理を変更する
  • 写真の明るさを調整する

といった場合にも「修正」を使えます。

「間違っていなくても修正」はできる

修正を理解するうえで重要なのが、

必ずしも「間違い」がなくても使える

という点です。

たとえば、

「新商品は多くのお客様に好評です」

という文章があったとします。

内容自体は間違っていなくても、

「新商品は幅広い世代のお客様から好評をいただいています」

と、より具体的で読みやすい文章へ変えることがあります。

これは「訂正」というより、

文章を修正する

と表現するのが自然です。

修正は「誤り」を直す場合にも使える

一方で、

「修正=間違い以外にしか使えない」

わけではありません。

辞書にも、

「文章の誤りを修正する」

という用例があります。

そのため、

誤字を修正する

計算式を修正する

誤った設定を修正する

という表現も間違いではありません。

違いは、

「訂正」は誤りを直すことに重点がある

「修正」は直してより適切にすること全般を表せる

という点です。

「訂正」とは?

誤りを正しく直すこと

「訂正」は、

誤っている内容を正しい内容へ直すこと

です。

デジタル大辞泉では、

誤りを正しく直すこと。特に言葉・文章・文字の誤りを正しくすること

と説明されています。

典型的なのは、

  • 誤字を訂正する
  • 発言を訂正する
  • 日付を訂正する
  • 氏名を訂正する
  • 金額を訂正する
  • 記事の誤記を訂正する

といった使い方です。

訂正には「正しい答え」がある

「訂正」を使う場面では、多くの場合、

何が誤りで、何が正しいか

が比較的明確です。

たとえば、

誤:10月12日

正:10月13日

であれば、日付を「訂正」します。

同じように、

誤:30,000円

正:300,000円

であれば、金額を「訂正」します。

つまり、

誤 → 正

という方向がはっきりしているのが「訂正」の特徴です。

「修正」と「訂正」の最大の違いは「誤りが前提か」

変更前 変更後 自然な表現
会議は10月10日 会議は10月11日(正しい日付) 訂正
東京都千代田区 東京都中央区(正しい住所) 訂正
分かりにくい文章 読みやすい文章 修正
初期の企画案 より実現性の高い案 修正
誤った文章 正しい文章 訂正・修正の両方が可能

つまり、

誤りを正すことに焦点 → 訂正

内容を直して適切にすることに焦点 → 修正

と考えると使い分けやすくなります。

メールで間違った情報を送った場合は「訂正」

たとえば取引先へ、

「納品日は9月25日です」

と送った後、正しくは9月26日だったことに気付いたとします。

この場合は、

「先ほどのメールについて、納品日を訂正いたします」

が自然です。

明確な事実誤認だからです。

メールそのものを書き直した場合は「修正」

一方、まだ送信していないメールについて、

  • 文章が長い
  • 表現が硬い
  • 説明不足

などを改善した場合は、

「メール文を修正しました」

が自然です。

必ずしも元のメールが間違っていたわけではなく、より適切な文章へ直したからです。

資料の場合は「修正」と「訂正」のどちら?

資料では、何を直したのかによって変わります。

明確な間違いを直す

「売上金額に誤りがあったため訂正しました」

「商品名の誤記を訂正しました」

構成・表現などを改善する

「説明が分かりにくかったため資料を修正しました」

「グラフを見やすく修正しました」

という違いです。

「修正版」と「訂正版」の違い

ファイル名でも、

企画書_修正版.pdf

企画書_訂正版.pdf

のような表現があります。

一般的には、

修正版=内容・構成・表現などを変更した版

訂正版=誤記・誤情報などを正した版

と考えると分かりやすいでしょう。

たとえば資料公開後に誤った数値が見つかったなら「訂正版」、上司の意見を受けて構成を変更したなら「修正版」が自然です。

Web記事では「修正」と「訂正」をどう使い分ける?

Web記事でも基本は同じです。

訂正

  • 人物名が間違っていた
  • 年号が間違っていた
  • 価格が間違っていた
  • 引用元を誤記していた

この場合は、

「記事中の価格に誤りがあったため訂正しました」

などと表現できます。

修正

  • 説明を分かりやすくした
  • 文章構成を変更した
  • 最新情報を追加した
  • 見出しを変更した

などの場合は、

「記事内容を修正しました」

が自然です。

発言を間違えた場合は「訂正」が自然

会議や記者会見などで、

「先ほど○○と申し上げましたが、正しくは△△です。訂正いたします」

という表現があります。

発言内容に明確な誤りがあるため「訂正」が適しています。

辞書でも「発言を訂正する」は代表的な用例です。

意見を変えた場合は「修正」が使いやすい

一方、状況が変わったため、当初の考え方を少し変える場合は、

「方針を修正する」

「計画を修正する」

「見通しを修正する」

などが自然です。

元の方針が必ずしも「間違い」だったとは限らないからです。

この意味では、

「軌道修正」

という言葉もよく使われます。

申請書では「訂正」が使われることが多い

紙の申請書などに書いた、

  • 氏名
  • 住所
  • 日付
  • 金額

などが間違っていた場合、

「記載を訂正する」

という表現がよく使われます。

法務省も商業・法人登記関係の説明で、申請書その他の登記書面について、文字の「訂正、加入又は削除」という表現を使用しています。

ただし、訂正方法・訂正印の要否は書類や手続きによって異なります。

「申請書は必ず二重線+訂正印」

などと一律に判断せず、その書類を所管する機関の記載方法を確認してください。

「修正申告」はなぜ「訂正申告」ではない?

税務では、

修正申告

という正式な用語があります。

国税庁は、確定申告後に納める税金が少な過ぎたことなどが判明した場合、

修正申告によって誤った内容を訂正する

と説明しています。

ここから分かるように、

「誤りを直すなら必ず『訂正』という単語を使う」わけではありません。

法律・行政・税務では、それぞれの制度で決められた正式名称が優先されます。

日常語としての意味と制度上の名称は分けて考える必要があります。

「修正」と「訂正」はどちらが丁寧?

丁寧さに上下はありません。

意味が違います。

たとえばメールで誤った価格を伝えたのであれば、

「価格を訂正いたします」

のほうが状況を正確に伝えられます。

一方、資料のレイアウトを変更したのであれば、

「資料を修正いたしました」

が自然です。

重要なのは丁寧さではなく、

何をどのような理由で直したか

です。

間違ったメールを訂正するときの表現

たとえば、

「先ほどお送りしたメールに記載した金額に誤りがございました。正しくは10万円です。訂正してお詫び申し上げます。」

のように書けます。

誤りがあることを明確にしたうえで、正しい情報を提示するのがポイントです。

「訂正してお詫び申し上げます」は使える?

使えます。

企業のお知らせや報道などでも、誤った内容を公表した場合に、

「訂正してお詫び申し上げます」

という表現が使われます。

この場合、単なる内容改善ではなく、

公表済み情報に誤りがあった

ことが前提です。

「修正してください」と「訂正してください」の違い

上司から、

「この資料を修正してください」

と言われた場合、

誤りだけでなく、

  • 表現
  • 構成
  • デザイン
  • 内容

などを含めて直す可能性があります。

一方、

「ここの数字を訂正してください」

と言われれば、

その数字が間違っているので正しい値へ直す

という意味が明確です。

「修正」と「改訂」の違い

「改訂」は、主に、

書籍・文書などの内容を改め、新しい版にする

場合に使います。

たとえば、

教科書を改訂する

マニュアルの改訂版を発行する

と使います。

修正 改訂
個別の部分を直す 文書・書籍などを改めた新しい版にする
資料を修正する マニュアルを改訂する

「修正」と「改正」の違い

「改正」は、

規則・規約・法令などの不適当・不備な点を改める

場合によく使われます。

たとえば、

法律を改正する

就業規則を改正する

などです。

一般的な文章やデザインを直すなら「修正」、法令・規則等を改めるなら「改正」が自然です。

「修正」と「補正」の違い

「補正」は、

不足する部分を補ったり、誤差を取り除いて適正な値へ近づけたりする

場合に使います。

たとえば、

  • 測定値を補正する
  • 明るさを補正する
  • 予算を補正する

などです。

「修正」よりも、

不足・誤差を補う

ニュアンスが強くなります。

「修正」と「是正」の違い

「是正」は、

好ましくない状態・問題のある状態を正す

という意味で使われます。

たとえば、

長時間労働を是正する

不公平を是正する

などです。

個々の文章・数字を直す「修正」「訂正」と比べ、制度・状態・問題点などを正す場合に使われやすい言葉です。

「修正・訂正」で迷ったときの3秒判定

こんな場面 使う言葉
誤字を直す 訂正が特に自然
誤った日付を直す 訂正
間違った金額を直す 訂正
文章を読みやすくする 修正
デザインを変える 修正
計画を見直す 修正
誤った文章を直す 修正・訂正どちらも可能

最も簡単な判断基準は、

「それは明確な間違いか?」

です。

YES → 訂正

NO。よりよく直す → 修正

と考えると分かりやすいでしょう。

「修正」を使った例文

  • ご指摘いただいた箇所を修正しました。
  • 文章を読みやすい表現へ修正しました。
  • 企画書の内容を一部修正します。
  • 予定を修正して再度共有します。
  • デザイン案を修正しました。
  • プログラムの設定を修正します。

「訂正」を使った例文

  • 資料の誤字を訂正しました。
  • 先ほどの発言を訂正いたします。
  • 会議の日付に誤りがあったため訂正します。
  • 請求金額を訂正しました。
  • 記事中の会社名を訂正しました。
  • 申請書の記載内容を訂正する。

よくある間違い1:「修正は間違いに使えない」と思う

修正は誤りを直す場合にも使えます。

「文章の誤りを修正する」という表現も一般的です。

ただし誤りを直したことを明確に伝えたい場合は「訂正」がより具体的です。

よくある間違い2:「訂正は文章にしか使えない」と思う

訂正は文章だけでなく、

  • 数字
  • 氏名
  • 日付
  • 発言
  • 情報

などの誤りにも使えます。

よくある間違い3:「読みやすくしただけでも訂正」と言う

元の内容が誤っていない場合、単なる表現改善を「訂正」と呼ぶと、

「元の文章に間違いがあった」

という印象を与える場合があります。

その場合は「修正」のほうが自然です。

よくある間違い4:「訂正のほうが修正より丁寧」と考える

丁寧さの違いではありません。

「誤りを直す」のか、「内容をより適切に直す」のかという意味の違いです。

よくある間違い5:「修正版」と「訂正版」は完全に同じ」と考える

実務では似た意味で使われることがありますが、

修正版=広く変更を加えた版

訂正版=誤りを正した版

と分けると伝わりやすくなります。

よくある間違い6:「誤りがあれば制度上も必ず『訂正』という」と考える

税務の「修正申告」のように、制度上決められた名称があります。

法律・行政手続きでは、一般的な語感より正式な制度名を優先してください。

よくある間違い7:「申請書はすべて訂正印で直せる」と考える

書類によって訂正方法は異なります。

電子申請では入力を修正して再提出する場合もあり、紙でも訂正印が不要・使用不可の場合があります。

法務省が説明する訂正印のルールも、特定の登記関係書面についてのものです。

提出先の記載要領を確認してください。

「修正」と「訂正」に関するよくある質問

Q1. 「修正」と「訂正」の一番簡単な違いは?

訂正は「間違いを正しく直す」、修正は「不十分・不適切な部分をより適切に直す」です。

Q2. 誤字は「修正」と「訂正」のどちら?

どちらも使えます。

ただし「誤字という明確な間違いを直す」という意味では「訂正」がより具体的です。

Q3. 文章を書き直した場合は?

内容が間違っていたわけではなく、分かりやすく書き換えたのであれば「修正」が自然です。

Q4. メールで間違った日付を送った場合は?

「日付を訂正いたします」が自然です。

明確な誤情報だからです。

Q5. 上司から資料を書き直すよう言われた場合は?

誤りだけでなく構成や表現まで直す場合は、一般に「資料を修正する」が使いやすいでしょう。

Q6. 「修正してお詫びします」と「訂正してお詫びします」はどちら?

公表した情報に誤りがあった場合は、

「訂正してお詫び申し上げます」

が特に自然です。

単なる内容改善であれば、通常は謝罪を伴う必要はありません。

Q7. ファイル名は「修正版」「訂正版」のどちら?

表現・構成・内容を広く変更したなら「修正版」、誤記や数値の間違いを正したなら「訂正版」とすると分かりやすくなります。

Q8. 「修正申告」は間違いを直すのに、なぜ「訂正」ではないのですか?

「修正申告」は税法・税務上使われる制度名だからです。

国税庁も、誤った申告内容を「修正申告」によって訂正すると説明しています。

専門分野では正式名称を優先します。

Q9. 「訂正」と「改訂」はどう違いますか?

訂正は個々の誤りを直す意味が中心です。

改訂は書籍・マニュアルなどの内容を見直し、新しい版へ改める場合に使います。

Q10. 迷ったら「修正」を使えばよいですか?

「修正」は意味が広いため、多くの場面で使えます。

ただし相手へ、

「元の情報が明確に間違っていた」

ことを伝える必要があるなら、「訂正」を使ったほうが意味が明確です。

まとめ

「修正」と「訂正」は、どちらも「直す」という意味を持ちますが、焦点が異なります。

修正 訂正
不十分・不適切な部分を直す 誤りを正しく直す
誤りがなくても使える 基本的に誤りが前提
内容改善にも使える 誤記・誤情報に適する
文章・企画・デザインなど幅広い 文字・数字・発言・事実など
「資料を修正しました」 「日付を訂正しました」

最も簡単な覚え方は、

訂正=「間違っていたので正しくする」

修正=「より適切な状態へ直す」

です。

たとえば、

「会議は10月10日」と誤って書いたものを「10月11日」へ変更

するなら、

訂正

が自然です。

一方、

「説明が分かりにくい文章を、読みやすい文章へ変更」

するなら、

修正

が自然です。

ただし両者の領域は一部重なります。

誤字について、

「誤字を修正しました」

と表現しても間違いではありません。

そのため実務では、

「明確な誤りであることを伝えたいか」

を判断基準にすると使い分けやすくなります。

メール・資料・Web記事などでは、

誤情報を直す → 訂正

表現や構成を改善する → 修正

と覚えておけば、多くの場面で迷わず使い分けられるでしょう。

さらに関連語まで整理すると、

訂正=明確な誤りを正す

修正=不十分・不適切な点を直す

改訂=書籍・文書等の内容を改めて新しい版にする

改正=法令・規則等を改める

補正=不足や誤差を補って正す

是正=問題のある状態を正す

という違いがあります。

参考リンク・出典

  • コトバンク/デジタル大辞泉「修正」
    ― 「不十分・不適当と思われるところを改め直すこと」と説明。「文章の誤りを修正する」「修正案」「軌道修正」などの用例を掲載
  • コトバンク/デジタル大辞泉「訂正」
    ― 「誤りを正しく直すこと。特に言葉や文章・文字の誤りを正しくすること」と説明
  • 法務省「申請書、各添付書面等の押印の要否について(商業・法人登記)」
    ― 商業・法人登記関係の一定の書面について、文字の訂正・加入・削除と訂正印の取扱いを説明
  • 国税庁「No.2026 確定申告を間違えたとき」
    ― 確定申告後に誤りが判明した場合の手続きを説明し、税額が少な過ぎた場合などに「修正申告」によって誤った内容を訂正することを案内
  • コトバンク/デジタル大辞泉「改訂」「改正」「補正」
    ― 「修正」「訂正」と混同しやすい関連語の意味・用例を確認する際の参考資料

※「修正」と「訂正」は意味が一部重なるため、常にどちらか一方だけが正解になるわけではありません。本記事では、一般的な日本語・ビジネス文書において意味の違いが伝わりやすい使い分けを示しています。

※「誤りを直す=訂正」という区別は有効ですが、「文章の誤りを修正する」のように「修正」も誤りを直す意味で使用できます。「修正」は「訂正」より対象範囲が広いと考えると理解しやすいでしょう。

※行政・税務・法律では「修正申告」「更正の請求」「補正」など、制度上決められた用語があります。一般的な日本語の意味だけを基準に言い換えず、正式な制度名を使用してください。

※申請書・契約書などの訂正方法は書類ごとに異なります。二重線、訂正印、再作成、電子的な再提出など、所定の方法が指定されている場合があるため、提出先・契約当事者・社内規程等の指示を確認してください。

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