「データを照合する」「申請書と本人確認書類を照合する」「台帳と現物を照合する」など、「照合」という言葉は仕事・行政手続き・経理・品質管理・ITなど、さまざまな場面で使われます。
しかし、似た言葉として「確認」「突合」「照会」「比較」などもあるため、
- 「照合」とは簡単にいうと何なのか
- 「照合する」とは何と何を比べることなのか
- 「確認」と「照合」は何が違うのか
- 「突合」と「照合」は同じ意味なのか
- 「照会」と「照合」はどう使い分けるのか
- 「本人照合」「顔照合」「データ照合」とは何なのか
- 「照合結果」「照合済み」「照合不一致」とはどういう意味なのか
などと迷うことがあります。
「照合」を理解するうえで最も重要なのは、基準となるものと別のものを照らし合わせ、一致しているか・正しいかを確かめるという点です。
この記事では、「照合」の意味・読み方・使い方を整理し、「突合・確認・照会・比較」との違いから、書類・データ・本人確認などでの具体的な使い方まで詳しく解説します。
- 結論:「照合」とは2つ以上のものを照らし合わせて確かめること
- 「照合」の意味をもう少しわかりやすく
- 「照合する」とは?
- 「AとBを照合する」と「AをBと照合する」はどちらが正しい?
- 照合では「何と何」を比べる?
- 「照合」と「確認」の違い
- 「照合」と「突合」の違い
- 「照合」と「照会」の違い
- 「照合」と「比較」の違い
- 「照合」と「対照」の違い
- 「照合」と「検証」の違い
- 「データ照合」とは?
- データ照合では何を確認する?
- 「書類を照合する」とは?
- 「本人照合」とは?
- 「顔照合」とは?
- 「照合結果」とは?
- 「照合済み」とは?
- 「照合一致」とは?
- 「照合不一致」とは?
- 「照合エラー」とは?
- 「照合できない」とは?
- 照合しただけで「正しい」と断定できる?
- 照合するときの基本的な流れ
- 照合作業で起こりやすいミス
- ビジネスでの「照合」の使い方
- 「照合して確認する」は重複表現?
- 「照合結果を確認する」は自然?
- 「照合」の言い換え
- 「照合」を使った例文
- 「照合」に関するよくある質問
- まとめ
- 参考リンク
結論:「照合」とは2つ以上のものを照らし合わせて確かめること
「照合」とは、二つ以上のものを照らし合わせ、内容が一致しているか、間違いがないかを確かめることです。
読み方は、
照合(しょうごう)
です。
たとえば、申請書に、
- 氏名:山田太郎
- 生年月日:1990年1月1日
- 住所:○○県○○市……
と記載されていたとします。
これらの情報と本人確認書類に記載された氏名・生年月日・住所を比べ、同じであることを確かめる行為が「照合」です。
つまり、簡単に言えば、
照合=「こちらの情報」と「もう一方の情報」を比べ合わせて確かめること
です。
| 言葉 | 簡単な意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 照合 | 2つ以上のものを照らし合わせて確かめる | 比較する相手・基準がある |
| 確認 | 間違いがないか、事実かどうかを確かめる | 必ずしも2つを比較しない |
| 突合 | 両方を突き合わせて調べる | 帳簿・データ・実務で使われやすい |
| 照会 | 問い合わせて確かめる | 相手に尋ねる行為 |
「照合」の意味をもう少しわかりやすく
「照合」は、「照らし合わせる」という言葉で考えると理解しやすくなります。
たとえば、商品の在庫を確認するとします。
倉庫に商品が100個あるかどうかを見るだけなら、単純な「確認」です。
一方、
「在庫管理システムには100個と登録されているが、実際の倉庫にも100個あるか」
と、
- システム上の在庫数
- 実際の在庫数
を比べるのであれば、「照合」と表現できます。
つまり、「照合」では、基本的に比較する2つ以上の情報・物・記録が存在することが重要です。
「照合する」とは?
「照合」は名詞ですが、
照合する
という形で動詞としてよく使います。
意味は、二つ以上の情報などを照らし合わせて確かめることです。
例文
- 申込書と本人確認書類を照合する。
- 注文データと請求書を照合する。
- 在庫表と実際の商品数を照合する。
- 登録情報と入力された情報を照合する。
- 帳簿と領収書を照合する。
- 検査結果を基準値と照合する。
「照合する」は、事務処理・経理・品質管理・ITシステムなどで特によく使われます。
「AとBを照合する」と「AをBと照合する」はどちらが正しい?
どちらも使えます。
たとえば、
「申請書と本人確認書類を照合する」
という言い方も、
「申請書を本人確認書類と照合する」
という言い方も自然です。
違いは、文章の焦点です。
「AとBを照合する」
AとBの双方を並列的に扱います。
例:
「売上データと入金データを照合する。」
「AをBと照合する」
Aを確認対象として、Bを比較先・基準のように扱うニュアンスがあります。
例:
「申請内容を住民票の記載事項と照合する。」
実務ではどちらも使われるため、「必ずこの形でなければならない」というものではありません。
照合では「何と何」を比べる?
照合の対象は非常に幅広くあります。
| 場面 | 照合するものの例 |
|---|---|
| 経理 | 請求書と入金データ |
| 在庫管理 | 在庫台帳と実際の在庫 |
| 本人確認 | 申請情報と本人確認書類 |
| 品質管理 | 検査結果と規格・基準 |
| 人事 | 社員名簿と提出書類 |
| IT | 入力データと登録済みデータ |
| 物流 | 出荷指示と実際の商品 |
| 銀行・金融 | 口座情報と本人情報 |
このように、照合は「同じ情報が一致しているか」を調べるだけではありません。
検査結果と規格値のように、確認対象が基準に合っているかを見る行為についても使われます。
「照合」と「確認」の違い
「照合」と特に混同しやすいのが「確認」です。
大きな違いは、比較対象が必要かどうかです。
「確認」は、何かが正しいか・存在するか・問題ないかを確かめること全般に使えます。
一方、「照合」は、あるものを別のものと照らし合わせて確かめます。
| 比較 | 照合 | 確認 |
|---|---|---|
| 意味 | 複数のものを照らし合わせて確かめる | 事実・状態などを確かめる |
| 比較対象 | 基本的に必要 | 必ずしも必要ではない |
| 例 | 請求書と入金記録を照合する | 入金されていることを確認する |
たとえば、
「商品の数量を確認する」
なら、商品が何個あるのかを数えるだけでも成立します。
一方、
「商品の数量を出荷伝票と照合する」
なら、実際の商品数と伝票記載数を比較しています。
つまり、
確認=広く「確かめる」
照合=「別の情報と比べて確かめる」
です。
詳しい使い分けについては、「照合」と「確認」の違いとは?意味・使い分けをデータ・書類・本人確認・仕事の例文で徹底解説も参考にしてください。
「照合」と「突合」の違い
「突合」は、実務で「照合」と非常によく似た意味で使われます。
辞書でも「突合」には、両方を照らし合わせる、突き合わせて確認するという意味があります。
そのため、
- 帳簿を突合する
- データを突合する
- 台帳と実績を突合する
といった使い方ができます。
基本的にはどちらも「二つのものを比べて確かめる」という意味です。
ただし、「照合」のほうが一般的で幅広い場面に使いやすいのに対し、「突合」は経理・監査・データ処理などの実務で、二つの記録を一件ずつ突き合わせるような場面に使われる傾向があります。
| 照合 | 突合 |
|---|---|
| 照らし合わせて確かめる | 両方を突き合わせて確かめる |
| 一般的に広く使える | 帳簿・データ処理などでよく使われる |
| 本人確認にも使う | 記録同士の比較で特に使いやすい |
ただし、両者は意味がかなり重なるため、業界や会社によってほぼ同じ意味で使われることもあります。
詳しくは、「照合」と「突合」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説もご覧ください。
「照合」と「照会」の違い
「照合」と「照会」は漢字が似ているため、特に間違えやすい言葉です。
しかし意味は大きく異なります。
照合は、情報同士を照らし合わせて確かめることです。
照会は、相手に問い合わせて確かめることです。
| 比較 | 照合 | 照会 |
|---|---|---|
| 意味 | 照らし合わせて確かめる | 問い合わせて確かめる |
| 相手への問い合わせ | 必須ではない | 基本的に行う |
| 例 | 台帳と書類を照合する | 取引先へ内容を照会する |
たとえば、取引先から届いた請求書と自社の注文記録を比較するのは「照合」です。
一方、不明な内容について取引先へ、
「この金額で間違いありませんか」
と問い合わせるのは「照会」です。
つまり、
自分の手元にある情報同士を比べる → 照合
相手へ問い合わせる → 照会
と覚えると使い分けやすいでしょう。
詳しい違いについては、「照会」と「照合」の違いとは?意味・使い分けを問い合わせ・書類確認・データチェックの例文で徹底解説も参考にしてください。
「照合」と「比較」の違い
「比較」は、二つ以上のものを比べて、違いや共通点などを見ることです。
「照合」も比べる行為を含みますが、目的が異なります。
比較では、違い・特徴・優劣などを見ることができます。
照合では、一致しているか、正しいかを確かめることが中心です。
たとえば、
「A社とB社の価格を比較する」
なら、どちらが安いかを見ることができます。
一方、
「注文書の価格と請求書の価格を照合する」
なら、両者の金額が一致しているかを確認しています。
| 比較 | 照合 |
|---|---|
| 違い・共通点・優劣などを見る | 一致・正誤を確かめる |
| 異なる商品同士でも使える | 対応する情報同士で使いやすい |
「照合」と「対照」の違い
「対照」には、二つのものを照らし合わせるという意味があります。
ただし、一般的には「二つのものの違いを比べる」という意味でもよく使われます。
たとえば、
「二人の性格は対照的だ」
という場合、二人が一致しているかを調べているわけではありません。
性格の違いが際立っていることを表しています。
一方、「照合」は、一致・正誤などを確かめる目的が明確です。
したがって、書類・台帳・データなどについては「照合」が特に使いやすい言葉です。
「照合」と「検証」の違い
「検証」は、ある事柄が正しいか、仮説・結果などが妥当かを実際に調べて確かめることです。
「照合」は、比較する対象を照らし合わせるという具体的な方法を表します。
たとえば、
「帳簿と伝票を照合する」
なら、2つの記録を比較しています。
一方、
「新しい対策に効果があったか検証する」
なら、データ分析・実験・観察など、さまざまな方法を使って確かめることができます。
つまり、照合は「確かめる方法」の一つとして使えますが、検証はより広い調査・分析を含む言葉です。
「データ照合」とは?
「データ照合」とは、複数のデータを比較し、内容が一致しているか確認することです。
たとえば、
- 顧客マスターと注文データ
- 社員番号と給与データ
- 商品コードと在庫データ
- 売上データと入金データ
- 旧システムと新システムの移行データ
などを比べます。
例文
- 移行前後のデータを照合する。
- 2つのシステムの登録内容を照合した。
- データ照合の結果、3件の不一致が見つかった。
- 顧客番号をキーにデータを照合する。
データ照合では何を確認する?
目的によって異なりますが、主に次のような点を確認します。
- 件数が一致しているか
- 氏名・名称が一致しているか
- ID・番号が一致しているか
- 金額が一致しているか
- 日付が一致しているか
- 欠落しているデータがないか
- 重複がないか
たとえば、システム移行では「移行前の1万件が移行後にもすべて存在するか」だけでなく、各項目の値が正しく移っているかまで照合することがあります。
「書類を照合する」とは?
「書類を照合する」とは、複数の書類や記録を比べ、内容に違いがないか確かめることです。
たとえば、
- 申請書と証明書
- 注文書と納品書
- 納品書と請求書
- 契約書とシステム登録内容
- 履歴書と提出された証明書
などがあります。
例文
- 申請書の内容を添付資料と照合した。
- 請求金額を注文書と照合してください。
- 社員名簿と提出された書類を照合する。
「本人照合」とは?
「本人照合」という表現は、本人確認などの場面で使われます。
基本的には、目の前の人物・申請者などと、あらかじめ登録されている情報や本人確認書類の情報を照らし合わせることです。
たとえば、
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 顔写真
- 登録情報
などを使って照らし合わせることがあります。
「本人確認」という言葉は、本人であることを確かめる行為全体を表します。
「照合」は、その確認のために情報同士を比較する具体的な行為の一つと考えるとわかりやすいでしょう。
「顔照合」とは?
「顔照合」は、顔に関する情報を比較して一致を確認することです。
たとえば、本人確認書類に掲載された顔写真と、実際の申請者の顔などを比較する場面があります。
オンライン本人確認などでも、登録された情報と申請者側の情報を照合する考え方が使われます。
ただし、本人確認の具体的な方法・要件はサービスや法令・ガイドラインによって異なるため、実際の手続きについては各サービスの案内を確認してください。
「照合結果」とは?
「照合結果」とは、照合を行った結果です。
代表的には、
- 一致
- 不一致
- 確認不能
- 要確認
などの形で示されます。
例文
- 照合結果を担当者に報告する。
- 照合結果はすべて一致していた。
- 照合結果に不一致があったため再確認する。
- 照合結果を一覧表にまとめた。
「照合済み」とは?
「照合済み」とは、必要な照合がすでに完了している状態です。
書類やデータ一覧に、
- 未照合
- 照合中
- 照合済み
といったステータスを設定することもあります。
ただし、「照合済み」は照合作業を行ったことを表す言葉なので、必ずしも「完全に正しい」「問題がなかった」という意味になるとは限りません。
不一致が見つかった状態でも、照合作業そのものは完了している場合があります。
「照合一致」とは?
「照合一致」は、照合した情報が一致していることです。
たとえば、
「入力された生年月日と登録情報が照合一致した」
という場合、両方のデータが同じだったことを示します。
ただし、文章としては、
「照合の結果、一致した」
のほうが自然な場合もあります。
「照合不一致」とは?
「照合不一致」とは、比較した情報同士が一致しなかったことです。
たとえば、登録されている住所と入力された住所が異なる場合などです。
例文
- 氏名が照合不一致となった。
- 照合の結果、登録情報との不一致が確認された。
- 不一致データについて原因を調査する。
不一致の原因は必ずしも誤入力とは限りません。
- データの更新時期が違う
- 表記方法が違う
- 旧姓・新姓が混在している
- 全角・半角が異なる
- データが古い
などの可能性もあります。
「照合エラー」とは?
システムでは「照合エラー」という表現が使われることがあります。
一般的には、照合処理が正常に完了しなかったり、期待している一致結果が得られなかったりした状態を表します。
ただし、「照合エラー」の具体的な意味はシステムによって異なります。
たとえば、
- データが一致しない
- 必要な情報が不足している
- 比較先データが存在しない
- 通信エラーで照合できない
など、複数の原因が考えられます。
したがって、実際のシステムで「照合エラー」と表示された場合は、そのサービスのエラー内容・対処方法を確認する必要があります。
「照合できない」とは?
「照合できない」も、必ずしも「不一致」と同じではありません。
照合できない原因には、
- 比較する情報が不足している
- 対象となるデータが見つからない
- 形式が異なっている
- システム障害が発生している
などがあります。
したがって、
不一致=比較した結果、異なっていた
照合不能=そもそも十分に比較できなかった
と区別できる場合があります。
照合しただけで「正しい」と断定できる?
これは重要なポイントです。
照合した結果、二つの情報が一致したとしても、元になっている情報自体が正しいとは限りません。
たとえば、2つのシステムに同じ誤った住所が登録されていれば、両方を照合した結果は「一致」します。
しかし、実際の住所が別なら、その情報は正しくありません。
つまり、
照合=情報同士が一致しているかを調べる
ことであり、
情報の真実性をすべて証明する行為
とは限りません。
必要に応じて、原本確認・本人確認・第三者資料による確認などを組み合わせることがあります。
照合するときの基本的な流れ
実務では、次のような手順で照合を行うと整理しやすくなります。
1.比較する対象を決める
まず、何と何を照合するのかを明確にします。
例:
「請求書」と「発注データ」
2.照合する項目を決める
すべてを比較する必要がない場合もあります。
たとえば、
- 注文番号
- 商品コード
- 数量
- 単価
- 金額
などを照合項目として設定します。
3.一致・不一致を確認する
項目ごとに双方の内容を比較します。
4.不一致の原因を調べる
違いがあれば、
- 誤入力
- 転記ミス
- データ更新漏れ
- 対象データの取り違え
などを調べます。
5.結果を記録する
必要であれば、
- 照合日
- 照合担当者
- 結果
- 不一致内容
- 対応内容
などを記録します。
照合作業で起こりやすいミス
照合項目を決めずに始める
「照合してください」だけでは、どこまで比較すればよいかわからないことがあります。
金額だけなのか、日付・品番・数量まで見るのかを明確にしましょう。
表記の違いを不一致と判断する
たとえば、
- 株式会社○○
- (株)○○
は表記が違いますが、同じ会社を表している可能性があります。
システム上の自動照合では、表記揺れへの対応が必要になることがあります。
照合元と照合先を取り違える
どちらを基準とするのかが重要な場面では、基準データを明確にします。
不一致を見つけただけで終わる
照合の目的がミス防止であれば、不一致を発見した後の修正・原因確認まで行う必要があります。
ビジネスでの「照合」の使い方
「照合」はビジネス文書でも非常に使いやすい言葉です。
依頼するとき
- 「添付資料と登録内容の照合をお願いいたします。」
- 「請求書と発注データを照合してください。」
- 「一覧表と原本を照合のうえ、ご確認ください。」
完了を報告するとき
- 「対象データの照合が完了しました。」
- 「台帳との照合を実施し、すべて一致していることを確認しました。」
- 「照合の結果、2件の不一致が確認されました。」
不一致を報告するとき
- 「照合の結果、請求金額に相違がありました。」
- 「登録情報との照合で住所の不一致が確認されました。」
- 「照合不一致となったデータについて再確認を行います。」
「照合して確認する」は重複表現?
「照合」自体に確かめる意味があるため、
「照合して確認する」
は少し意味が重なって見えることがあります。
しかし、必ずしも誤りではありません。
たとえば、
「注文書と請求書を照合し、金額に問題がないことを確認する」
なら、
- 照合=2つの資料を比べる作業
- 確認=その結果、問題がないと確かめる
という別々の段階を表しています。
一方、
「2つの書類を照合して照らし合わせる」
のような文章は意味が重なりすぎるため、簡潔にしたほうがよいでしょう。
「照合結果を確認する」は自然?
「照合結果を確認する」は自然な表現です。
照合という作業が完了したあと、その結果を担当者が改めて確認するという意味になります。
たとえば、
「システムが自動照合し、人が照合結果を確認する」
という運用も考えられます。
「照合」と「確認」は完全な同義語ではないため、このような使い方に問題はありません。
「照合」の言い換え
文章の内容によっては、次のような言葉に言い換えられます。
| 言い換え | 向いている場面 |
|---|---|
| 照らし合わせる | 一般向けにわかりやすく説明する |
| 突き合わせる | 2つの記録を比べる |
| 比較する | 違い・共通点を見る |
| 確認する | 広く確かめる |
| チェックする | 日常・社内の比較的くだけた表現 |
ただし、それぞれ意味が完全に同じではありません。
「一致しているかを見る」という意味を正確に出したい場合は、「照合する」が適しています。
「照合」を使った例文
一般的な例文
- 記載内容を原本と照合する。
- 二つの資料を照合した。
- 照合したところ、一部に違いが見つかった。
- 番号が一致しているか照合してください。
経理・事務の例文
- 請求書を発注書と照合する。
- 入金記録と売掛金データを照合した。
- 帳簿と領収書の照合を行う。
- 照合結果に不一致があったため担当部署へ確認した。
品質管理・製造の例文
- 検査結果を製品規格と照合する。
- 製造番号を出荷記録と照合した。
- 現品と管理台帳を照合する。
- ラベルの記載内容を製造指示書と照合した。
IT・データ処理の例文
- 旧システムと新システムのデータを照合する。
- 顧客IDを使って登録情報を照合する。
- 自動照合の結果、不一致データが抽出された。
- 照合処理が正常に終了したことを確認する。
本人確認の例文
- 入力された氏名を登録情報と照合する。
- 本人確認書類の記載事項と申請情報を照合した。
- 顔写真と申請者の容貌を照合する。
「照合」に関するよくある質問
Q1.「照合」とは簡単にいうと何ですか?
2つ以上のものを照らし合わせ、一致しているか・間違いがないかを確かめることです。
Q2.「照合」の読み方は?
「しょうごう」と読みます。
Q3.「照合する」とは?
書類・データ・記録などを別のものと比べ、内容が一致しているか確かめることです。
Q4.「照合」と「確認」は何が違いますか?
「確認」は物事を確かめること全般です。
「照合」は、複数のものを照らし合わせて確かめることです。
Q5.「照合」と「突合」は何が違いますか?
意味はかなり近い言葉です。
「照合」は一般的に広く使われ、「突合」は帳簿・データなどを一件ずつ突き合わせる実務で使われやすい傾向があります。
Q6.「照合」と「照会」は何が違いますか?
「照合」は情報同士を比べること、「照会」は相手に問い合わせて確かめることです。
Q7.「データ照合」とは?
複数のデータを比較し、件数・ID・金額・日付などが一致しているか確認することです。
Q8.「本人照合」とは?
本人や申請者に関する情報を、登録情報・本人確認書類などと照らし合わせることです。
Q9.「顔照合」とは?
顔写真などの顔に関する情報を比較し、一致を確かめることです。
Q10.「照合済み」とは?
必要な照合作業が完了していることです。
必ずしも「問題なし」を意味するわけではありません。
Q11.「照合不一致」とは?
照らし合わせた2つの情報が一致しなかった状態です。
Q12.「照合結果を確認する」は重複表現ですか?
重複とは限りません。
照合作業の結果を改めて確認するという意味で自然に使えます。
Q13.「照合」と「比較」は同じですか?
同じではありません。
「比較」は違い・共通点・優劣などを見ること、「照合」は一致・正誤を確かめることが中心です。
Q14.照合で一致すれば情報は必ず正しいですか?
必ずしもそうとは限りません。
比較した2つの情報が同じでも、元データ自体に誤りがある可能性があります。
Q15.「照合する」の言い換えは?
文脈によって「照らし合わせる」「突き合わせる」「確認する」「比較する」「チェックする」などに言い換えられます。
まとめ
「照合」とは、二つ以上の情報・書類・物などを照らし合わせ、一致しているか・間違いがないかを確かめることです。
読み方は「しょうごう」です。
たとえば、
- 申請書と本人確認書類を照合する
- 請求書と注文書を照合する
- 台帳と現物を照合する
- 入力データと登録情報を照合する
- 検査結果と基準を照合する
などと使います。
似た言葉との違いを整理すると、
- 照合:複数のものを照らし合わせ、一致・正誤を確かめる
- 確認:事実・状態・正誤などを広く確かめる
- 突合:二つのものを突き合わせて調べる
- 照会:相手へ問い合わせて確かめる
- 比較:複数のものの違い・共通点・優劣などを見る
となります。
特に覚えておきたいのは、「照合」には基本的に比較する相手があるという点です。
単に「正しいか確かめる」なら「確認」、別の書類・データ・記録と照らし合わせて確かめるなら「照合」と考えると使い分けやすくなります。
また、照合で一致したからといって、元の情報そのものが必ず正しいとは限りません。
実務では、「何と何を」「どの項目について」「何を基準に」照合するのかを明確にすることが、ミスを防ぐうえでも重要です。
参考リンク
「照合」「突合」「照会」「確認」の辞書的な意味や、本人確認での照合の使われ方を確認したい場合は、以下の資料も参考になります。
- コトバンク「照合」
照合(ショウゴウ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 照合の用語解説 - [名](スル)照らし合わせて確かめること。「書類を原簿と照合する」対照・対比・照らし合わせる・比べる・比ひする・並べる・突き合わせる・引き合わせる・比較・類比・秤はかりに掛ける・見比べる・引き比べる・... - コトバンク「突合」
突合(つきあわせ)とは? 意味や使い方 - コトバンク精選版 日本国語大辞典 - 突合の用語解説 - 〘 名詞 〙① 両者を対席させること。「彼(あ)の両人と突合せに成ると」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉五)② 両方を照らし合わせること。「其年の精算の突合はせ」(出典:椀久物語... - コトバンク「照会」
照会(ショウカイ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 照会の用語解説 - [名](スル)問い合わせて確かめること。「身元を勤め先に照会する」参照・参考・参看・参酌・リファレンス・問い合わせる・聞き合わせる・聞きただす・問い返す・聞き返す・聞き直す・尋ね合わせる・打診・聞く・... - コトバンク「確認」
確認(カクニン)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 確認の用語解説 - [名](スル)1 はっきり認めること。また、そうであることをはっきりたしかめること。「安全を確認する」「生存者はまだ確認できない」2 特定の事実や法律関係の存否について争いや疑いのあるとき、これを判断... - デジタル庁「本人確認ガイドラインの改定:本人確認実務の課題・事例・手法とそのガイドラインに関する有識者会議」
本人確認ガイドラインの改定:本人確認実務の課題・事例・手法とそのガイドラインに関する有識者会議|デジタル庁デジタル庁は、デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを一気呵成に作り上げることを目指します。
