申込フォームやアンケート、会社の手続きなどで、
- 必須項目
- 任意項目
- 回答必須
- 任意回答
- 参加必須
- 任意参加
といった言葉をよく見かけます。
普段何気なく使っている言葉ですが、
- 「必須」と「任意」は何が違う?
- 「任意」と書いてあればやらなくてもいい?
- 必須の反対語は任意で合っている?
- 任意項目は空欄でも問題ない?
- 「必要」と「必須」は同じ?
- 「任意」と「自由」は同じ?
- 任意なのに入力を求められるのはおかしくない?
などと迷うことがあります。
結論から言うと、「必須」は「必ず必要であり、省略できないこと」、「任意」は「行うかどうかを本人の判断・自由意思に任せること」を表します。
簡単に言えば、
必須=しなければならない・欠かせない
任意=するかしないかを選べる
という違いです。
たとえば申込フォームで、
「氏名:必須」
と書いてあれば、原則として氏名を入力しなければ申込みを完了できません。
一方、
「備考:任意」
と書いてあれば、特に伝えることがなければ空欄のままでもよい、という意味になります。
この記事では、「必須」と「任意」の意味・違いを基本から確認し、「必要・強制・義務・自由・選択」との違い、申込書・アンケート・仕事・学校などでの使い分けまで詳しく解説します。
- 「必須」と「任意」の違い【結論】
- 「必須」とは?
- 「任意」とは?
- 「必須」と「任意」は反対語?
- 「必須項目」と「任意項目」の違い
- 「任意項目」は空欄でもいい?
- 「任意回答」とは?答えなくてもいい?
- 「任意」なら何を書いてもいいという意味?
- 「必須回答」とは?
- 「必須入力」と「必須回答」の違い
- 「必須記入」と「任意記入」の違い
- 「参加必須」と「任意参加」の違い
- 「必須」と「必要」の違い
- 「必須」と「強制」の違い
- 「必須」と「義務」の違い
- 「任意」と「自由」の違い
- 「任意」と「選択」の違い
- 「任意」と「推奨」の違い
- 「任意なのに推奨」は矛盾しない?
- 「任意なのにお願いされる」のはおかしい?
- 「任意なのに必須項目がある」のは矛盾?
- 「任意提出」とは?
- 「任意記入」と「自由記入」の違い
- 学校での「必須」と「任意」
- 仕事での「必須」と「任意」
- 求人で「必須」と「歓迎」はどう違う?
- 「任意」は「やらなくていい」と言い切ってよい?
- 「必須」と書かれていたら絶対に従う必要がある?
- Webフォームでは「必須・任意」を明確にすることが重要
- 個人情報の必須入力では利用目的にも注意
- 「任意」の特殊な使い方|数学では意味が違う
- 「任意」と書かないほうが分かりやすい場合もある
- 「必須」の言い換え
- 「任意」の言い換え
- 「必須」と「任意」の例文
- よくある間違い①「任意=好き勝手にしてよい」
- よくある間違い②「必須=強制」
- よくある間違い③「任意=重要ではない」
- 「必須」と「任意」を表示するときの分かりやすい書き方
- 「必須ではありません」と「任意です」は同じ?
- 「任意ですが必須になる場合があります」はおかしい?
- 3秒で判断|「必須」と「任意」のどっち?
- よくある質問
- まとめ
- 参考リンク・出典
「必須」と「任意」の違い【結論】
まずは、両者の違いを比較表で確認しましょう。
| 比較項目 | 必須 | 任意 |
|---|---|---|
| 読み方 | ひっす | にんい |
| 意味 | 必ず必要である・欠かせない | 本人の判断・自由意思に任せる |
| 省略 | 原則としてできない | 原則として選べる |
| フォーム | 入力する必要がある | 空欄でもよい |
| 参加 | 参加する必要がある | 参加するか選べる |
| 提出 | 提出が必要 | 提出するか選べる |
最も簡単な覚え方は、
必須=「外せない」
任意=「選べる」
です。
ただし、「任意」は文脈によって特殊な意味で使われる場合もあります。
また、「必須」と書かれているからといって、それが必ず法律上の「義務」を意味するとは限りません。
何に基づいて必須なのかは、法律・契約・会社のルール・サービスの利用条件など、それぞれの場面によって異なります。
「必須」とは?
「必須(ひっす)」とは、必ず必要であること、欠かすことができないことを表します。
たとえば、
- 申込みには本人確認書類が必須です。
- この仕事にはパソコンの操作経験が必須です。
- 参加するには事前登録が必須です。
- この欄は入力必須です。
などと使います。
「必ず」という字が入っていることからも分かるように、必要性が強い言葉です。
「あったほうがよい」という程度ではなく、基本的には「ないと成立しない」「省略できない」という場合に使います。
「任意」とは?
「任意(にんい)」とは、本人の自由意思・判断に任せることを表します。
たとえば、
- アンケートへの回答は任意です。
- 懇親会への参加は任意です。
- 備考欄への記入は任意です。
- 追加資料の提出は任意です。
などと使います。
この場合は、基本的に、
「することもできるし、しないことも選べる」
という意味です。
したがって「任意参加」であれば、参加しないという選択肢も含まれます。
「必須」と「任意」は反対語?
日常・申込・アンケートなどの場面では、「必須」と「任意」は実質的に対になる言葉として使われます。
たとえば入力フォームなら、
- 必須項目=入力しなければならない項目
- 任意項目=入力するかどうかを選べる項目
という明確な対比になります。
ただし、辞書的にどのような文脈でも完全な対義語になるとは限りません。
「必須」の反対側には、文脈によって、
- 任意
- 不要
- 省略可
- 選択
などの表現も考えられます。
それでも、フォームや参加条件などでは、
必須 ↔ 任意
という組み合わせが非常に分かりやすく使われています。
「必須項目」と「任意項目」の違い
オンラインフォームや申込書で特に多い使い方です。
必須項目
入力・記入しなければ手続きを進められない項目です。
たとえば、
- 氏名
- 連絡先
- 申込内容
- 必要な本人確認情報
などが必須項目として設定されることがあります。
Webフォームでは、未入力のまま送信しようとすると、
「必須項目です」
などのエラーが表示される場合があります。
任意項目
入力してもしなくてもよい項目です。
たとえば、
- 備考
- 自由意見
- 参考情報
- 任意のアンケート項目
などです。
入力する情報がなければ、通常は空欄のままでも構いません。
デジタル庁のデザインシステムでも、入力項目の必要性に応じて「※必須」「※任意」といったラベルを表示する考え方が示されています。
「任意項目」は空欄でもいい?
基本的には、空欄でもよいことを意味します。
任意とは、記入するかどうかを本人に任せるという意味だからです。
たとえば、
「電話番号(任意)」
と書かれていれば、電話番号を書かなくても、通常その項目だけを理由に申込みを拒否する趣旨ではありません。
ただし、注意したいのは、「任意」という表示が何について付いているのかです。
たとえば、
「アンケートへの回答は任意」
であっても、キャンペーンへの応募自体には氏名・住所などが必須という場合があります。
一つの手続きの中に、必須項目と任意項目が混在することは珍しくありません。
「任意回答」とは?答えなくてもいい?
「任意回答」とは、質問に答えるかどうかを回答者が選べることです。
たとえばアンケートで、
「年収についての質問は任意回答です」
とされていれば、答えたくなければ空欄にできるという意味になります。
一方、「必須回答」であれば、その質問に回答する必要があります。
アンケート・Googleフォームなどでの詳しい違いは、「任意回答」と「必須回答」の違いで解説しています。
「任意」なら何を書いてもいいという意味?
いいえ。
ここは誤解しやすいポイントです。
「任意回答」は、
「回答するかどうかが自由」
という意味であり、
「回答するなら何を書いてもよい」
という意味とは限りません。
たとえば、
「電話番号の入力は任意です」
というフォームで、入力する場合には正しい電話番号の形式が求められることがあります。
つまり、
入力するかどうか=任意
入力するときの形式=ルールに従う
ということは両立します。
「必須回答」とは?
「必須回答」とは、その質問に回答する必要があることです。
オンラインフォームでは、必須回答に設定された質問を空欄のまま送信できない場合があります。
たとえば、
- 利用規約への同意
- 申込コース
- 連絡に必要なメールアドレス
などが必須回答・必須入力になることがあります。
ただし、「必須」と表示する場合には、サービス提供者側も、なぜその情報を必要とするのかを適切に整理することが重要です。
個人情報を申込書やWebフォームなどから取得する場合には、利用目的の明示が必要となる場面もあります。
「必須入力」と「必須回答」の違い
意味は近いですが、使われる対象が少し異なります。
| 表現 | 主な対象 |
|---|---|
| 必須入力 | フォームの入力欄 |
| 必須回答 | 質問・アンケートなど |
たとえば、
「メールアドレスは必須入力です」
「この質問は必須回答です」
という使い分けが自然です。
ただし、Webフォームでは「回答必須」「必須入力」「必須項目」など、サービスによってさまざまな表現が使われます。
「必須記入」と「任意記入」の違い
紙の申込書などでは「記入」という言葉がよく使われます。
必須記入なら記入する必要があります。
任意記入なら記入するかどうかを本人が選べます。
たとえば、
「氏名・住所は必須記入、アンケート欄は任意記入です。」
という使い方です。
「参加必須」と「任意参加」の違い
参加について使う場合も考え方は同じです。
参加必須
参加する必要があることを表します。
例:
「新入社員研修は参加必須です。」
任意参加
参加するかどうかを本人が選べることを表します。
例:
「研修後の懇親会は任意参加です。」
この場合、研修と懇親会で参加条件が違うことが明確になります。
「必須」と「必要」の違い
「必須」と「必要」は非常に似ていますが、強さが少し違います。
「必要」は、ある目的のために要ることを広く表します。
「必須」は、その中でも欠かすことができないことを強く表します。
| 言葉 | 意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 必要 | 目的のために要る | 幅広い |
| 必須 | 必ず必要・欠かせない | 必要性が強い |
たとえば、
「海外旅行には英語が必要です」
と言う場合、英語ができれば便利・必要になる場面が多いという意味にもなります。
しかし、
「応募には資格Aが必須です」
と言えば、資格Aがなければ応募条件を満たさない、という強い意味になります。
「必須」と「強制」の違い
「必須」と「強制」も混同しやすい言葉です。
必須は、何かを成立させるために欠かせないことを表します。
強制は、本人の意思にかかわらず何かをさせることを表します。
たとえば、
「申込みにはメールアドレスが必須です」
は、メールアドレスが申込みに必要という意味です。
しかし、そのサービスを利用すること自体まで強制しているわけではありません。
詳しくは、「必須」と「強制」の違いも参考にしてください。
「必須」と「義務」の違い
「義務」は、立場・法律・契約・規則などに基づき、しなければならないことを表します。
一方、「必須」は、ある目的を達成するために欠かせないことを広く表せます。
たとえば、
「この職種では資格が必須です。」
は、その仕事に就くための条件を表します。
「法律上、○○する義務があります。」
なら、法的に行う必要があることを表します。
つまり、
必須=条件として欠かせない
義務=規範・法律・契約などによって行う責任がある
と整理できます。
「任意」と「自由」の違い
「任意」と「自由」はどちらも「選べる」という点で似ています。
ただし、「自由」は制約が少なく、自分の意思で行動できることを幅広く表します。
「任意」は、ある特定の行為を行うかどうか、または複数の選択肢の中から選ぶことを本人に任せるという場面でよく使われます。
たとえば、
「服装は自由です。」
なら、比較的幅広く服装を選べます。
「参加は任意です。」
なら、参加するかどうかを選べます。
詳しい違いは、「任意」と「自由」の違いで解説しています。
「任意」と「選択」の違い
「選択」は、複数の候補などから一つまたはいくつかを選ぶ行為です。
「任意」は、選び方が本人に任されていることを表します。
たとえば、
「A・B・Cから一つ選択してください。」
なら、選ぶこと自体は必要です。
一方、
「追加オプションの選択は任意です。」
なら、そもそも選択しなくても構いません。
つまり、
選択=選ぶ行為
任意=選ぶかどうかなどを本人に任せる状態
という違いがあります。
「任意」と「推奨」の違い
「任意」と「推奨」も同じではありません。
「任意」は本人が自由に選べることです。
「推奨」は、ある方法・商品・行動などを「望ましい」として勧めることです。
したがって、
「任意ですが推奨します」
という表現も成立します。
たとえば、
「バックアップは任意ですが、データ保護のため実施を推奨します。」
なら、実施する義務はないものの、行ったほうが望ましいという意味です。
「任意なのに推奨」は矛盾しない?
矛盾しません。
任意かどうかは、本人が選択できるかという問題です。
推奨かどうかは、どちらを選ぶのが望ましいと考えられているかという問題です。
したがって、
選択は自由だが、こちらを選ぶことをおすすめする
という状態は十分あり得ます。
「任意なのにお願いされる」のはおかしい?
必ずしもおかしくありません。
たとえば、
「アンケートへの回答は任意ですが、ご協力をお願いします。」
という表現は自然です。
回答をお願いしてはいるものの、最終的に回答するかどうかは本人が決められるからです。
ただし、実際には断れないような圧力をかけている場合などは、「任意」という説明との間に違和感が生じることがあります。
言葉だけでなく、実際に選択できる状態になっているかも重要です。
「任意なのに必須項目がある」のは矛盾?
一見矛盾しているように見えますが、対象が違えば矛盾しません。
たとえば、
「アンケートへの参加自体は任意。ただし回答を開始した場合、氏名欄は必須」
という仕組みは考えられます。
この場合、
- アンケートをするかどうか=任意
- 回答する場合の氏名入力=必須
です。
何が任意で、何が必須なのかを分けて考える必要があります。
「任意提出」とは?
「任意提出」とは、提出するかどうかを本人が選べることです。
たとえば、
「参考資料の提出は任意です。」
という場合です。
基本的には提出しなくても手続きを進められるという意味になります。
一方、
「本人確認書類の提出は必須です。」
なら、提出しなければ所定の手続きを完了できないという意味になります。
「任意記入」と「自由記入」の違い
「任意記入」は、書くかどうかが任意です。
「自由記入」は、回答形式が自由であることを表す場合があります。
そのため、
「自由記入欄ですが、回答は必須」
という設定も理論上は可能です。
つまり、
任意=書くかどうか
自由記入=何を書くか・どの形式で書くか
という違いがあります。
学校での「必須」と「任意」
学校でも、
- 必須科目
- 選択科目
- 任意参加
- 提出必須
などの表現が使われます。
たとえば、卒業のために修得しなければならない科目なら必須科目となります。
一方、複数の選択肢から選べるものや、参加するかどうかを本人に任せる活動では「選択」「任意」などが使われます。
仕事での「必須」と「任意」
職場では、次のような使い方があります。
応募条件
「普通自動車免許必須」
→ 免許が応募・採用条件として必要。
研修
「管理職研修は参加必須」
→ 対象者には参加が求められている。
懇親会
「懇親会は任意参加」
→ 参加するかどうかを本人が選べる。
資料
「参考資料の提出は任意」
→ 必要に応じて提出できるが、必ずしも必要ではない。
求人で「必須」と「歓迎」はどう違う?
求人票では、
- 必須条件
- 歓迎条件
という表現もよく見られます。
必須条件は、その条件を満たすことが応募・採用上必要とされる条件です。
歓迎条件は、満たしていることが望ましいものの、通常は必須とまではされていない条件です。
したがって、
「経験3年以上必須」
と、
「経験者歓迎」
では条件の強さが大きく異なります。
「任意」は「やらなくていい」と言い切ってよい?
一般的には、その行為をするかどうかを自分で選べるという意味なので、「しない選択もできる」と理解できます。
ただし、より正確には、
「その行為自体は必須ではない」
と考えるとよいでしょう。
たとえば任意オプションを選ばなければ、そのオプションによるサービスを受けられないのは当然です。
「任意だから、選んでも選ばなくても結果が完全に同じ」という意味ではありません。
「必須」と書かれていたら絶対に従う必要がある?
「必須」という言葉だけでは、その根拠まで分かりません。
たとえば、
- 法律で必要
- 契約条件として必要
- 会社の規則として必要
- サービス利用条件として必要
- 単に運営者が必須としている
など、さまざまなケースがあります。
そのため、「必須」と書いてある場合に疑問があれば、何のために必須なのか、どのルールに基づくのかを確認するとよいでしょう。
Webフォームでは「必須・任意」を明確にすることが重要
フォームを作る側にとっても、「必須」「任意」の区別は重要です。
利用者が、
「この項目は入力しなければならないのか?」
と迷わないようにします。
デジタル庁のデザインシステムでは、入力項目の必要性に応じ、「※必須」「※任意」などの要否ラベルを付ける方法が示されています。
また、入力形式の条件などについては、利用者がエラーを出して初めて気付くのではなく、あらかじめ分かるように示すことが重要です。
個人情報の必須入力では利用目的にも注意
氏名・住所・メールアドレスなどをフォームで取得する場合には、個人情報の扱いにも注意が必要です。
個人情報保護委員会は、申込書やWeb上の入力画面で本人から直接個人情報を取得する場合について、原則として利用目的を明示する必要があると説明しています。
したがって、入力項目を「必須」に設定するかどうかだけでなく、
- なぜその情報が必要なのか
- 何に利用するのか
- 本当に必須項目にする必要があるのか
を考えることも重要です。
「任意」の特殊な使い方|数学では意味が違う
「任意」は、日常語では「本人の自由意思に任せる」という意味ですが、数学では少し違う使われ方をします。
たとえば、
「任意の実数xについて」
という場合です。
この「任意」は、
「好きなものを一つ選んでもよい」
という感覚から、どれを選んでも成り立つ、任意に選んだものという数学的な意味で使われます。
アンケートの「任意回答」と同じ意味だと考えないよう注意しましょう。
「任意」と書かないほうが分かりやすい場合もある
一般向けの案内では、「任意」という言葉が少し硬い場合があります。
その場合は、
- 入力しなくても構いません
- 回答は自由です
- 参加しなくても問題ありません
- 希望者のみご参加ください
- 必要な方のみご記入ください
などに言い換えると分かりやすくなります。
特に、利用者に誤解してほしくない場面では、「任意」と一語だけ書くより、具体的に説明するほうが親切です。
「必須」の言い換え
文脈によって、次のように言い換えられます。
- 必要
- 不可欠
- 省略不可
- 必ず必要
- 必ず入力してください
- 必ず提出してください
- 参加が必要です
「必須」という言葉だけでは少し硬い場合は、具体的な行動を示すと分かりやすくなります。
「任意」の言い換え
文脈によって、
- 自由
- 希望者のみ
- 必要に応じて
- 省略可
- 入力しなくても可
- 回答しなくても可
- 参加は自由
などに言い換えられます。
ただし、「自由」と「任意」は常に完全な同義語ではありません。
何を選べるのかを明確にして表現しましょう。
「必須」と「任意」の例文
申込み
- 氏名とメールアドレスは入力必須です。
- 電話番号の入力は任意です。
- 本人確認書類の提出は必須です。
- 参考資料の添付は任意です。
アンケート
- 設問1から5までは回答必須です。
- 自由意見欄への回答は任意です。
- 個人情報に関する設問は任意回答とします。
仕事
- 安全教育への参加は必須です。
- 懇親会への参加は任意です。
- この業務には専門資格が必須です。
- 追加研修の受講は任意です。
学校
- この授業は卒業に必要な必須科目です。
- 課外活動への参加は任意です。
- レポート提出は必須です。
よくある間違い①「任意=好き勝手にしてよい」
任意とは、その人の判断に任せるという意味ですが、すべてのルールから自由になるわけではありません。
たとえば、
「資料提出は任意」
でも、提出する場合には指定されたファイル形式を守る必要があるかもしれません。
任意なのは提出するかどうかであり、提出方法まで何でも自由とは限りません。
よくある間違い②「必須=強制」
「必須」と「強制」は近く見えますが、意味の焦点が違います。
必須は「欠かせないこと」。
強制は「本人の意思にかかわらずさせること」です。
たとえば、
「この試験を受けるには受験票が必須です。」
という場合、試験を受けることそのものを強制しているわけではありません。
「試験を受ける」という選択をした場合には、受験票が必要だという意味です。
よくある間違い③「任意=重要ではない」
任意項目だからといって、情報に価値がないとは限りません。
たとえばアンケートの自由意見欄は任意でも、利用者から重要な改善意見が集まることがあります。
任意とは、必要性や重要性ではなく、回答・参加などを本人に選ばせるかどうかを表す言葉です。
「必須」と「任意」を表示するときの分かりやすい書き方
フォームなどを作成する場合は、表記を統一すると分かりやすくなります。
たとえば、
- 氏名 [必須]
- メールアドレス [必須]
- 電話番号 [任意]
- 備考 [任意]
という形です。
一部だけ「必須」と書き、任意項目には何も書かない方式もありますが、利用者によっては「無表示の項目はどうすればよいのか」と迷うことがあります。
対象者に合わせ、必須・任意が分かる形にすると親切です。
「必須ではありません」と「任意です」は同じ?
多くの場面では近い意味になります。
「提出は必須ではありません」
なら、提出しなくてもよいことを表します。
「提出は任意です」
なら、提出するかどうかを本人が選べます。
ただし、「必須ではない」だけでは、
- 任意なのか
- 推奨なのか
- 条件によって必要なのか
が分からない場合があります。
選択可能であることを明確にしたいなら、「任意です」と書くほうが分かりやすいでしょう。
「任意ですが必須になる場合があります」はおかしい?
条件を明確にすれば、おかしくありません。
たとえば、
「通常は電話番号の入力は任意ですが、電話での連絡を希望する場合は必須です。」
という文章です。
これは、
- 通常利用 → 任意
- 電話連絡を希望する → 必須
と条件が分かれています。
重要なのは、どの条件で必須になるのかを明確にすることです。
3秒で判断|「必須」と「任意」のどっち?
- しなければ手続きできない → 必須
- なくては条件を満たさない → 必須
- 必ず提出する → 必須
- するかどうか本人が選べる → 任意
- 空欄でもよい → 任意
- 参加しなくてもよい → 任意
- おすすめだが、しなくてもよい → 任意+推奨
迷ったら、
「しない選択肢が実際に残っているか」
を考えると判断しやすくなります。
よくある質問
「必須」と「任意」の違いを簡単に言うと?
「必須」は必ず必要で省略できないこと、「任意」はするかどうかを本人が選べることです。
必須の反対語は任意ですか?
申込・回答・参加などでは「必須」と「任意」が対になる言葉としてよく使われます。
ただし、文脈によって「不要」「省略可」「選択」などが反対側の意味になる場合もあります。
任意ならやらなくてもいいですか?
基本的には、その行為をしない選択もできるという意味です。
ただし、任意のオプションを選ばなければ、そのオプションによるサービスを受けられないなど、選択によって結果が変わることはあります。
任意項目は空欄でもいいですか?
通常は空欄でも構いません。
入力しなければならないのであれば、一般には「必須」と表示するほうが分かりやすいでしょう。
「必須」と「必要」は同じですか?
近い言葉ですが、「必須」のほうが必要性が強く、「欠かせない」という意味を持ちます。
「必須」と「強制」は同じですか?
同じではありません。
必須は条件として欠かせないこと、強制は本人の意思にかかわらず行わせることです。
「任意」と「自由」は同じですか?
近い意味ですが完全に同じではありません。
任意は特定の行動・選択を本人の判断に任せる場面で使われやすく、自由は制約されず行動できることをより広く表します。
任意回答と自由回答は同じですか?
異なる場合があります。
任意回答は「答えるかどうか」が任意であることを表します。
自由回答は、選択式ではなく、自分の言葉で回答できる形式を指す場合があります。
「任意ですが推奨します」は矛盾していますか?
矛盾しません。
行うかどうかは本人が選べるものの、行うことが望ましいと勧めているという意味です。
必須項目なのに個人情報を書かせてもよいのですか?
個人情報を取得する場合は、必要性だけでなく個人情報保護法などに沿った適切な取扱いが必要です。
申込書やWebフォームで本人から直接個人情報を取得する場合、原則として利用目的を明示する必要があると個人情報保護委員会は説明しています。
「任意参加」は断ってもよいという意味ですか?
基本的には、参加するかどうかを本人が選べるという意味です。
ただし、職場などで実際の参加条件について疑問がある場合は、主催者・担当部署などへ確認すると確実です。
「必須」と「任意」は英語で何と言いますか?
文脈によりますが、フォームなどでは、
- 必須:required / mandatory
- 任意:optional
などと表現されます。
「voluntary」は、自発的・任意の参加などを表す場面で使われることがあります。
まとめ
「必須」と「任意」は、申込・アンケート・仕事・学校などで頻繁に使われる対照的な言葉です。
必須は、必ず必要であり、欠かすことができないこと。
任意は、行うかどうかを本人の判断・自由意思に任せることです。
簡単に整理すると、
- 必須=外せない・省略できない
- 任意=選べる・しない選択もできる
となります。
申込フォームなら、
- 必須項目 → 入力が必要
- 任意項目 → 基本的に空欄でもよい
アンケートなら、
- 必須回答 → 回答する必要がある
- 任意回答 → 回答するかどうかを選べる
参加についてなら、
- 参加必須 → 参加が必要
- 任意参加 → 参加するかどうかを選べる
という違いがあります。
ただし、
「任意=何をしても自由」ではなく、「どの行為をするかどうかが選べるのか」を確認すること
が重要です。
また、「必須」も、それだけでは法律上の義務を意味するとは限りません。
法律・契約・利用条件・会社のルールなど、何を根拠に必須とされているのかを確認する必要があります。
迷ったときは、
「しないという選択肢があるなら任意、ないなら必須」
と覚えておくと分かりやすいでしょう。
参考リンク・出典
-
コトバンク「必須」
URL:https://kotobank.jp/word/%E5%BF%85%E9%A0%88-610847
「必須」が、必ず用いるべきこと・欠かせないことを意味することを確認できます。 -
コトバンク「任意」
URL:https://kotobank.jp/word/%E4%BB%BB%E6%84%8F-593620
「任意」が、その人の自由意思に任せることを意味することを確認できます。 -
デジタル庁 デザインシステム「インプットテキスト(使い方)」
URL:https://design.digital.go.jp/dads/components/input-text/usage/
入力項目について「※必須」「※任意」などの要否ラベルを付ける考え方を確認できます。 -
個人情報保護委員会「申込書やホームページ上のユーザー入力画面で連絡先を記入させる場合」
URL:https://www.ppc.go.jp/all_faq_index/faq1-q4-17/
申込書やWeb入力画面で本人から直接個人情報を取得する場合の利用目的の明示について確認できます。 -
個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」
URL:https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/guidelines_tsusoku/
申込書・アンケート・Web入力画面などを通じて個人情報を取得する場合の取扱いを確認できます。
