経理・事務・監査・システムなどの仕事で、
「データを突合する」
「請求書と発注データを突合してください」
「突合結果を確認する」
といった表現を見かけることがあります。
普段の生活ではあまり使わない言葉なので、初めて見た人は、
- 「突合」とは何をすることなのか
- 読み方は「とつごう」「つきあわせ」のどちらなのか
- 「突合する」とは具体的に何をするのか
- 「照合」と何が違うのか
- 「確認」との違いは何か
- 経理の「消込」とは同じなのか
- 「突合せ」「突き合わせ」「突合」はどれが正しいのか
- Excelで二つのデータを比べることも突合なのか
- 帳簿と実際の在庫を比べることも突合なのか
など、さまざまな疑問を持つでしょう。
結論からいうと、「突合」とは、二つ以上の資料・記録・データなどを突き合わせ、内容が一致しているか、違いがないかを調べることです。
簡単にいえば、
突合=「二つの情報を並べて比べ、合っているか確かめる作業」
と考えるとわかりやすいでしょう。
たとえば、
- 請求書と発注書
- 入金データと売掛金データ
- 在庫表と実際の在庫
- 顧客名簿Aと顧客名簿B
- 申請書と登録データ
などを比べ、一致・不一致を確認する作業が「突合」です。
なお、「突合」は辞書では「つきあわせ」として掲載される一方、経理・監査・システムなどの実務では「とつごう」と読まれることも広くあります。
この記事では、「突合」の意味・読み方・使い方を基本から整理し、「照合・確認・消込・名寄せ」との違い、実務でどのような作業を指すのかまで詳しく解説します。
- 結論|突合とは「複数の情報を突き合わせて一致・不一致を調べること」
- 「突合」の読み方は「とつごう」?「つきあわせ」?
- 「とつごう」は間違った読み方?
- 「突合する」とは具体的に何をする?
- 突合で確認するのは「完全一致」だけではない
- 「突合」と「突合せ」の違い
- 「突合せ」と「突き合わせ」はどちらが正しい?
- 「突合」と「照合」の違い
- 「突合は多対多、照合は1対1」と覚えてよい?
- 「照合」とは?
- 実際の公的機関でも「突合」が使われる
- 「突合」と「確認」の違い
- 「突合確認」は意味が重複する?
- 「突合チェック」は重複表現?
- 「突合」と「消込」の違い
- 経理における突合の具体例
- 請求書と発注書を突合する例
- 在庫管理における突合
- 品質管理・製造業での突合
- 氏名・個人データの突合
- 「突合」と「名寄せ」の違い
- 「突合」と「比較」の違い
- 「突合」と「検算」の違い
- 「突合」と「監査」の違い
- Excelで二つの表を比べることも「突合」?
- 突合は目視でなければならない?
- 突合作業の基本的な流れ
- 突合でよく見つかる問題
- 「突合一致」とは?
- 「突合結果」とは?
- 「突合率」とは?
- 「突合が取れる」は自然?
- 「突合が合う」は自然?
- 「突合を行う」は自然?
- 「突合させる」は自然?
- 「突合」の自然な例文
- 「突合」の言い換え
- 「突合」は英語で何と言う?
- 「突合」を使うときの注意点
- 「突合」で迷ったときの判断方法
- 「突合」に関するよくある質問
- Q1.「突合」とは簡単にいうと何ですか?
- Q2.「突合」の読み方は?
- Q3.「とつごう」は間違いですか?
- Q4.「突合する」とは何をする?
- Q5.突合と照合の違いは?
- Q6.突合と確認の違いは?
- Q7.突合と消込の違いは?
- Q8.「突合せ」と「突き合わせ」は同じ?
- Q9.「突合チェック」はおかしい?
- Q10.Excelでデータを比較することも突合ですか?
- Q11.在庫表と実在庫を比べるのも突合?
- Q12.請求書と納品書を比べるのも突合?
- Q13.突合は人が目視でするものですか?
- Q14.「突合結果」とは?
- Q15.「突合が取れる」とは?
- Q16.突合と比較の違いは?
- Q17.「突合」は経理だけの言葉ですか?
- Q18.一般の人にわかりやすく言い換えるなら?
- まとめ
- 参考リンク・出典
結論|突合とは「複数の情報を突き合わせて一致・不一致を調べること」
「突合」は、基本的には、
二つのものを突き合わせて比較・確認すること
を表します。
辞書では「突合」に、両方を照らし合わせることという意味があります。
また、「突合せ」は、二つのものを比べ合わせて調べること、照合することと説明されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本的な意味 | 二つ以上の資料・データなどを比べ合わせること |
| 主な目的 | 一致・不一致、誤り、漏れなどを確認する |
| 主な使用分野 | 経理・監査・事務・システム・行政・データ管理など |
| 一般的な言い換え | 突き合わせ、照らし合わせ、比較確認 |
| 例 | 請求書と発注データを突合する |
ポイントは、単に資料を見るのではなく、複数の情報を互いに比べることです。
「突合」の読み方は「とつごう」?「つきあわせ」?
「突合」は読み方で迷いやすい言葉です。
国語辞典では、名詞の「突合」について、
つきあわせ
という読みが掲載されています。
一方、経理・会計・監査・システムなどの実務では、
とつごう
と読む用法も広く見られます。
たとえば会計実務では、
- 証憑突合(しょうひょうとつごう)
- 帳簿突合(ちょうぼとつごう)
- データ突合
などのように使われます。
そのため、
辞書的な読み方としては「つきあわせ」
業務用語としては「とつごう」も広く使われる
と理解しておくとよいでしょう。
「とつごう」は間違った読み方?
実務で使われている「とつごう」を、単純に間違いと決めつける必要はありません。
経理・監査・ITなどでは「突合(とつごう)」という読み方が定着しており、会計ソフト会社などでもこの読み方が使われています。
一方、一般的な国語辞典では「突合(つきあわせ)」として掲載される例があります。
そのため、読み方については、
| 場面 | 使われやすい読み方・表現 |
|---|---|
| 一般的な日本語 | 突き合わせ・つきあわせ |
| 経理・監査 | 突合(とつごう) |
| システム・データ処理 | 突合(とつごう)と呼ばれることがある |
| 相手に確実に伝えたい | 「突き合わせ」と言い換えるとわかりやすい |
と考えると実用的です。
「突合する」とは具体的に何をする?
「突合する」とは、複数の資料・データなどを比べ合わせることです。
たとえば、請求書と発注書を突合するなら、
- 請求書を用意する
- 対応する発注書を用意する
- 取引先名を比べる
- 商品名・品番を比べる
- 数量を比べる
- 単価を比べる
- 合計金額を比べる
- 一致しない項目を確認する
といった作業になります。
つまり、突合の目的は、
「AとBが同じかどうかを確認し、違っていればその違いを発見すること」
です。
突合で確認するのは「完全一致」だけではない
突合では、完全に同じかどうかだけでなく、さまざまな差異を確認できます。
たとえば、
- 金額が違う
- 数量が違う
- 日付が違う
- 氏名表記が違う
- 片方にしかデータがない
- 重複したデータがある
- 表記ゆれがある
といったケースです。
したがって、実務でいう「突合作業」は、単純な○×判定だけではなく、不一致の箇所を洗い出す作業まで含むことがあります。
「突合」と「突合せ」の違い
「突合」と「突合せ」は、意味として密接に関係しています。
突合せは、
「突き合わせ」
を漢字で表した形です。
辞書では、二つのものを比べ合わせて調べること、照合することとされています。
一方、実務では、それを短く、
突合
と表記することがあります。
たとえば、
- データの突合
- 突合作業
- 突合結果
- 自動突合
などです。
「突合せ」と「突き合わせ」はどちらが正しい?
どちらも意味は伝わります。
一般向けの文章なら、
「突き合わせ」
と書くと読みやすいでしょう。
たとえば、
「二つの名簿を突き合わせて確認する。」
は自然な文章です。
一方、業務資料では、
「データ突合」
「突合作業」
など、簡潔な用語として「突合」が使われます。
「突合」と「照合」の違い
「突合」と最も混同されやすい言葉が、
照合(しょうごう)
です。
辞書上、「突合せ」には「照合すること」という説明もあり、両者の意味はかなり重なっています。
そのため、
「突合と照合には絶対的な境界がある」
と考えないほうがよいでしょう。
実務上の傾向として整理するなら、
突合=複数の資料・データを突き合わせて一致・不一致や差異を確認する
照合=基準となるものと照らし合わせて、正しいか・一致しているか確認する
という使い分けがされる場合があります。
| 比較 | 突合 | 照合 |
|---|---|---|
| 基本 | 複数のものを突き合わせる | 互いに照らし合わせる |
| 目的 | 一致・不一致、差異、漏れなどを確認 | 一致・正誤などを確認 |
| よく使う場面 | 帳簿・請求・大量データ・名簿など | 本人確認・文書・登録情報・データなど |
| 意味の重なり | 非常に大きい | |
より詳しい2語比較については、「照合」と「突合」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説も参考にしてください。
「突合は多対多、照合は1対1」と覚えてよい?
絶対的なルールとして覚えるのはおすすめできません。
実務解説の中には、突合を複数データの比較、照合を基準との一致確認として区別する説明もあります。
しかし、辞書上は両者がかなり近い意味で使われています。
また、実際の行政・企業の文書でも、「突合」と「照合」の使い方は組織・業務によって異なります。
したがって、
×「1対1なら必ず照合」
×「複数なら必ず突合」
と機械的に決めるより、
その組織で使われている業務用語に合わせる
のが確実です。
「照合」とは?
「照合」とは、二つ以上のものを照らし合わせ、一致しているか・間違いがないかを確かめることです。
たとえば、
- 本人と身分証明書を照合する
- 署名を登録済みデータと照合する
- 申請書と台帳を照合する
- 入力内容を原本と照合する
などと使います。
「照合」自体については、「照合」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説|「突合・確認・照会」との違いと例文で詳しく解説しています。
実際の公的機関でも「突合」が使われる
「突合」は民間企業だけの業界用語ではありません。
行政・公的機関でも実際に使われています。
たとえばデジタル庁には、
「氏名突合支援サービス」
があります。
これは、漢字・アルファベットの氏名とカナ氏名などを突合し、情報の整合性確認や名寄せを支援するサービスです。
また、日本年金機構でも、コンピュータ上の年金記録と紙台帳などを比べる作業について、
「突合せ」
という表現が使われています。
つまり「突合」は、データ・記録の整合性を確認する実務で広く使用される言葉です。
「突合」と「確認」の違い
「確認」は非常に広い言葉です。
確認=ある事柄が正しいか、間違いないかを確かめること
です。
一方、突合は確認方法の一つとして考えることができます。
たとえば、
「請求額を確認する」
だけなら、請求書を見るだけでも成立します。
しかし、
「請求書と発注書を突合する」
なら、二つの資料を並べて比較しています。
つまり、
確認=確かめる行為全般
突合=複数のものを突き合わせて行う具体的な確認方法
です。
「照合」と「確認」の違いについては、「照合」と「確認」の違いとは?意味・使い分けをデータ・書類・本人確認・仕事の例文で徹底解説も参考になります。
「突合確認」は意味が重複する?
「突合」は、それ自体に照らし合わせて確かめる意味があります。
そのため、
「突合確認」
には意味の重なりがあります。
ただし、業務上、
「突合した結果を確認する」
「突合による確認作業」
という意味で「突合確認」と表現されることもあり、直ちに誤りとはいえません。
文章をわかりやすくするなら、
- データを突合する
- 突合結果を確認する
- 二つの帳票を照らし合わせる
などと、動作を分けて書く方法があります。
「突合チェック」は重複表現?
「突合チェック」も、意味だけを考えれば少し重なっています。
突合自体がチェック作業だからです。
しかし、社内用語として、
- 突合チェック
- 突合チェック表
- データ突合チェック
などと呼んでいる会社もあります。
正式な文章で簡潔にしたいなら、
「突合作業」
「突合」
「照合確認」
など、業務内容に合った表現へ整理するとよいでしょう。
「突合」と「消込」の違い
経理では「突合」と一緒に、
消込(けしこみ)
という言葉が使われます。
両者は同じではありません。
突合=データを比較して対応関係・一致・不一致を確認する
消込=確認できた入金・支払などを、売掛金・買掛金などの未決済残高に対応させ、決済済みにする処理
です。
たとえば、
請求データ:A社 10万円
銀行入金:A社 10万円
があったとします。
まず、この二つが対応しているか比べる作業が、
突合
です。
一致を確認したうえで、A社の売掛金10万円を回収済みとして処理するのが、
消込
です。
経理における突合の具体例
経理は「突合」が特によく使われる分野です。
代表例には、
- 請求書と発注書の突合
- 納品書と請求書の突合
- 会計帳簿と証憑の突合
- 売掛金一覧と入金データの突合
- 買掛金一覧と支払データの突合
- 通帳と会計帳簿の突合
などがあります。
請求書と発注書を突合する例
たとえば、発注書に、
商品A:100個
単価:500円
合計:50,000円
と書かれているとします。
請求書が、
商品A:100個
単価:500円
合計:50,000円
なら一致しています。
一方、請求書が、
商品A:110個
合計:55,000円
なら差異があります。
この違いを発見するのが突合作業です。
在庫管理における突合
在庫管理でも突合が行われます。
たとえば、
在庫管理システム:商品A 100個
実際に数えた在庫:商品A 97個
だったとします。
帳簿・システム上の在庫数と実在庫を突き合わせれば、3個の差異があることがわかります。
その後、
- 入力漏れ
- 出荷処理漏れ
- 破損
- 紛失
- 計数間違い
などの原因を調査します。
品質管理・製造業での突合
品質管理でも、複数情報の一致を確かめる際に突合という考え方を使えます。
たとえば、
- 製造記録と原料使用記録
- 検査結果と製品番号
- ロット番号と出荷記録
- 規格書と実測データ
- 作業指示書と製造実績
などを比べます。
ただし、会社によっては「照合」「確認」「照査」など別の用語を正式名称として使っている場合があります。
品質文書では、社内規程・手順書で定めた用語に統一することが重要です。
氏名・個人データの突合
氏名データでも突合が行われます。
たとえば、
データA:山田 太郎
データB:ヤマダ タロウ
というように、漢字氏名とカナ氏名などの情報を比べる作業です。
デジタル庁の氏名突合支援サービスでも、異なるデータ間で氏名・カナを突合し、名寄せなどへ利用するケースが示されています。
「突合」と「名寄せ」の違い
「名寄せ」は、複数のデータの中から同一人物・同一企業などの情報を見つけ、まとめる作業です。
たとえば、
- 株式会社ABC
- (株)ABC
- ABC株式会社
が同じ会社を指すかどうか判断し、一つにまとめるような作業です。
一方、突合は情報を比較する行為を広く表します。
そのため、
名寄せを行うためにデータを突合する
という関係になることがあります。
「突合」と「比較」の違い
「比較」は、二つ以上のものを比べることを広く表します。
突合も比較の一種ですが、
一致・不一致、正誤、整合性などを確認する目的
が強い言葉です。
たとえば、
「A商品とB商品の価格を比較する。」
なら、どちらが安いか・高いかを見ることが目的です。
一方、
「発注データと請求データを突合する。」
なら、同じ取引内容になっているかを確かめることが目的です。
| 比較 | 比較 | 突合 |
|---|---|---|
| 目的 | 違い・優劣・特徴などを見る | 一致・不一致・整合性を確かめる |
| 対象 | 幅広い | 記録・資料・データなどでよく使う |
| 例 | 商品の価格を比較する | 請求額と発注額を突合する |
「突合」と「検算」の違い
「検算」は、計算結果が正しいかどうかを、もう一度計算して確かめることです。
一方、突合は、異なる資料・データなどを比べます。
たとえば、
10,000円+20,000円=30,000円か再計算する
→ 検算
請求書の30,000円と帳簿の30,000円が一致するか比べる
→ 突合・照合
です。
「突合」と「監査」の違い
「監査」は、業務・会計・制度などが適正に行われているかを調査・検証する活動です。
突合は、その監査で用いられる具体的な確認方法の一つになることがあります。
つまり、
監査=より大きな調査・検証活動
突合=その中で利用できる具体的なチェック作業
です。
Excelで二つの表を比べることも「突合」?
はい。
Excelなどで二つのデータを比較し、一致・不一致を確認することも、業務上「データ突合」と呼ばれることがあります。
たとえば、
表A:顧客マスター
表B:受注データ
を比較して、
- 顧客コードが存在するか
- 会社名が一致しているか
- 重複がないか
- 片方にしかないデータがないか
を確認する作業です。
関数や専用システムを使用して自動化しても、作業目的が同じなら「突合」と呼ぶことができます。
突合は目視でなければならない?
いいえ。
突合は作業の目的・内容を表す言葉であり、必ず人間が目で一件ずつ確認する必要はありません。
たとえば、
- Excel関数
- データベース
- 会計システム
- 専用突合ツール
- API
などを利用して自動化することもできます。
デジタル庁の氏名突合支援サービスも、氏名情報の突合作業をシステムで支援する例です。
突合作業の基本的な流れ
一般的なデータ突合なら、次のような流れになります。
- 比較する二つの資料・データを決める
- 対応させるキーを決める
- 一致するデータを探す
- 内容・金額・数量などを比較する
- 不一致を抽出する
- 不一致の原因を確認する
- 必要なら修正・処理する
「キー」とは、たとえば、
- 顧客番号
- 伝票番号
- 商品コード
- 請求番号
- 社員番号
など、対応するデータを特定するための情報です。
突合でよく見つかる問題
突合作業では、次のような問題を発見できます。
- 入力間違い
- 金額の相違
- 数量の相違
- データの欠落
- 二重登録
- 処理漏れ
- 表記ゆれ
- 対応するデータが存在しない
- 日付のずれ
つまり、突合は単なる形式的な作業ではなく、データ・処理の正確性を高めるための重要な確認方法です。
「突合一致」とは?
業務システムなどでは、
「突合一致」
という表現を使うことがあります。
これは、比較した情報同士が一致したという意味です。
反対に、
- 突合不一致
- 不一致データ
- 突合エラー
などと表現することもあります。
ただし、これらは辞書上の固定された一般語というより、業務・システム上の用語として使われる場合が多いでしょう。
「突合結果」とは?
「突合結果」は、データを比較した結果です。
たとえば、
| 請求番号 | 請求データ | 入金データ | 突合結果 |
|---|---|---|---|
| 001 | 100,000円 | 100,000円 | 一致 |
| 002 | 50,000円 | 45,000円 | 不一致 |
| 003 | 30,000円 | なし | 未入金 |
のような形です。
「突合結果を確認してください」と言われた場合には、単に一覧を見るだけでなく、不一致データへの対応まで求められることがあります。
「突合率」とは?
データ処理では、一致した割合を便宜的に「突合率」と呼ぶ場合があります。
たとえば、1,000件中950件が正しく対応したなら、
950 ÷ 1,000 × 100 = 95%
として、
「突合率95%」
と表現することがあります。
ただし、「突合率」の定義はシステム・業務によって異なる可能性があります。
正式な指標として使うなら、何を分母・分子にしているのかを明確にしてください。
「突合が取れる」は自然?
職場では、
「データの突合が取れました。」
という表現を耳にすることがあります。
意味としては、
「比較した結果、内容が一致した」
ということでしょう。
ただし、より明確に書くなら、
- データが一致しました
- 突合の結果、一致しました
- 双方の金額が一致しました
などのほうがわかりやすいでしょう。
「突合が合う」は自然?
「突合」自体に「合わせて確認する」という意味があるため、
「突合が合う」
より、
「突合結果が一致する」
「突合したところ一致した」
と表現したほうが明確です。
「突合を行う」は自然?
自然な表現です。
たとえば、
- 月末に売掛金データの突合を行う。
- 申請データと登録情報の突合を行った。
- 二つの名簿について突合を行う。
などと使えます。
「突合する」と言い換えることもできます。
「突合させる」は自然?
文脈によって使えます。
特にシステムでは、
「二つのデータを自動的に突合させる」
などと表現することがあります。
人が直接比較するなら、
「二つのデータを突合する」
のほうが簡潔です。
「突合」の自然な例文
経理
- 請求書と発注書を突合し、金額に誤りがないか確認する。
- 入金データと売掛金一覧を突合した。
- 帳簿と銀行明細の突合を毎月実施する。
- 突合の結果、一部の請求金額に差異が見つかった。
事務・データ
- 顧客名簿と申込データを突合する。
- 二つのシステムから出力したデータを突合した。
- 突合できなかったデータだけを一覧にした。
- 登録情報との突合を行ったうえで処理を進める。
在庫・製造
- 在庫台帳と現物を突合する。
- 製造実績と出荷記録を突合した。
- ロット番号を製造記録と突合して確認する。
行政・公的データ
- 紙台帳とコンピュータ記録を突合する。
- 氏名情報を別のデータベースと突合する。
- 申請者情報と登録済み情報を突合した。
「突合」の言い換え
相手によって「突合」が伝わりにくい場合は、次のように言い換えられます。
| 言い換え | 向いている場面 |
|---|---|
| 突き合わせる | 最もわかりやすく言いたい |
| 照らし合わせる | 一般的な文章 |
| 照合する | 一致・正誤を確認する |
| 比較する | 広く二つ以上のものを比べる |
| 一致を確認する | 誰にでもわかりやすく伝える |
| 整合性を確認する | データ・システム・文書 |
| マッチングする | データ処理・システム |
「突合」は英語で何と言う?
「突合」に完全に一対一で対応する英単語が常に決まっているわけではありません。
文脈によって、
- matching
- reconciliation
- cross-check
- comparison
- verification
などが使われます。
たとえば、経理で帳簿と銀行残高などの差異を調整するなら「reconciliation」が適する場合があります。
データ同士を対応付けるなら「matching」、相互確認なら「cross-check」など、業務内容によって選ぶ必要があります。
「突合」を使うときの注意点
1.相手に言葉が通じるか確認する
経理担当者には「突合」で通じても、一般の人には伝わらない場合があります。
その場合は「照らし合わせる」と言い換えましょう。
2.「とつごう」の読み方が全員に通じるとは限らない
一般的な辞書では「つきあわせ」として扱われるため、初めて見る人に「とつごう」と言っても伝わらないことがあります。
3.「照合」との違いを厳密に決めすぎない
両者は意味が重なります。
会社・業界で用語定義があるなら、その定義を優先してください。
4.突合後の処理まで決めておく
不一致を見つけるだけでは、問題は解決しません。
誰が確認し、修正し、再確認するかまで決めることが重要です。
5.比較する項目を明確にする
「データを突合する」だけでは、何を比べるかわからないことがあります。
金額、氏名、日付、数量など、突合項目を明確にするとよいでしょう。
「突合」で迷ったときの判断方法
二つの資料・データを比べている?
→ 突合・照合
一致・不一致や漏れを見つけたい?
→ 突合が使いやすい場合があります。
登録情報と基準情報が同じか確認したい?
→ 照合が使いやすい場合があります。
単に間違いがないか確かめたい?
→ 確認
売掛金と入金を対応させ、決済済みにしたい?
→ 消込
一般の人へ説明したい?
→ 突き合わせる・照らし合わせる
「突合」に関するよくある質問
Q1.「突合」とは簡単にいうと何ですか?
二つ以上の資料・データなどを突き合わせ、一致しているか、違いがないかを確かめることです。
Q2.「突合」の読み方は?
国語辞典では「つきあわせ」として掲載されます。
一方、経理・監査・システムなどでは「とつごう」と読む用法も広くあります。
Q3.「とつごう」は間違いですか?
実務では広く使われている読み方なので、単純に間違いとはいえません。
ただし一般の人には「突き合わせ」と言ったほうが伝わりやすい場合があります。
Q4.「突合する」とは何をする?
二つ以上の資料・データを並べ、対応する項目が一致しているか確認します。
Q5.突合と照合の違いは?
意味はかなり重なっています。
実務では、突合は複数資料・データの一致や差異を洗い出す作業、照合は基準と照らし合わせて正誤・一致を確認する作業として使い分けられることがあります。
Q6.突合と確認の違いは?
確認は「確かめること」全般です。
突合は、複数のものを比べるという具体的な確認方法です。
Q7.突合と消込の違いは?
突合はデータを比較する作業です。
消込は、確認できた入出金を売掛金・買掛金などに対応させ、未決済残高を決済済みにする経理処理です。
Q8.「突合せ」と「突き合わせ」は同じ?
基本的な意味は同じです。
一般向けの文章では「突き合わせ」が読みやすいでしょう。
Q9.「突合チェック」はおかしい?
意味が多少重なりますが、社内用語として使われることはあります。
簡潔にするなら「突合作業」「突合」などと表現できます。
Q10.Excelでデータを比較することも突合ですか?
はい。
Excelで二つの一覧を比較して一致・不一致を調べる作業も、業務上「データ突合」と呼ばれます。
Q11.在庫表と実在庫を比べるのも突合?
突合と表現できます。
帳簿上の在庫と実際の在庫を突き合わせ、差異を確認する作業です。
Q12.請求書と納品書を比べるのも突合?
はい。
商品・数量・金額などの一致を確認する典型的な突合作業です。
Q13.突合は人が目視でするものですか?
いいえ。
Excel、システム、APIなどを使って自動的に行うこともできます。
Q14.「突合結果」とは?
データを突き合わせた結果です。
一致、不一致、未対応などの形で示されます。
Q15.「突合が取れる」とは?
職場では、突合の結果、双方の情報が一致したという意味で使われることがあります。
より明確には「突合の結果、一致した」と表現できます。
Q16.突合と比較の違いは?
比較は違い・共通点・優劣などを見ること全般です。
突合は特に、一致・不一致・整合性を確かめる目的で行う比較です。
Q17.「突合」は経理だけの言葉ですか?
いいえ。
経理・監査のほか、行政、年金記録、氏名データ、システム、在庫管理などでも使われます。
Q18.一般の人にわかりやすく言い換えるなら?
「突き合わせる」「照らし合わせる」「二つのデータを比べて確認する」などがわかりやすいでしょう。
まとめ
「突合」とは、二つ以上の資料・記録・データなどを突き合わせ、内容が一致しているか、違いがないかを確認することです。
簡単にいうと、
突合=「二つの情報を比べて、合っているか確かめる作業」
です。
たとえば、
- 請求書と発注書
- 入金記録と売掛金一覧
- 在庫表と実際の在庫
- 紙台帳とコンピュータ記録
- 二つの顧客名簿
などを比べる作業が該当します。
読み方については、国語辞典では、
「つきあわせ」
という読みが示されます。
一方、経理・監査・システムなどの実務では、
「とつごう」
という読み方も広く使われています。
また、似た言葉との違いは、
- 突合:複数の資料・データを突き合わせて一致・不一致などを確認する
- 照合:基準となるものなどと照らし合わせて正誤・一致を確認する
- 確認:正しいか・間違いないかを確かめること全般
- 消込:売掛金・買掛金などの未決済残高を入出金と対応させ、決済済みにする処理
- 比較:二つ以上のものの違い・共通点などを見ること全般
と整理できます。
ただし、「突合」と「照合」は辞書上も意味が大きく重なる言葉です。
「突合は必ず多対多、照合は必ず1対1」
などと固定的に覚える必要はありません。
仕事で使う場合は、社内規程・システム名称・業界慣行などに合わせることが重要です。
相手に「突合」が通じるかわからない場合は、
「二つのデータを突き合わせて確認する」
と表現すれば、意味が伝わりやすくなるでしょう。
参考リンク・出典
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コトバンク「突合」
突合(つきあわせ)とは? 意味や使い方 - コトバンク精選版 日本国語大辞典 - 突合の用語解説 - 〘 名詞 〙① 両者を対席させること。「彼(あ)の両人と突合せに成ると」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉五)② 両方を照らし合わせること。「其年の精算の突合はせ」(出典:椀久物語... -
コトバンク「突合せ」
突合せ(ツキアワセ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 突合せの用語解説 - 1 二つのものを比べ合わせて調べること。照合すること。「備品台帳と現物との突き合わせをする」2 両者を対席させること。「あの両人と―に成ると、向うには証拠の手紙があり」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉 -
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概要 | 氏名突合支援サービス | ドキュメント | デジタル庁 開発者サイト氏名突合支援サービスの概要について -
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年金記録に係るコンピュータ記録と紙台帳等の突合せ -
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突合(読み方:とつごう)とは?簡単に解説! | クラウド会計ソフト マネーフォワード「突合(とつごう)」とは、異なるデータや情報の整合性を確認する作業のことです。 突合は、経理業務や点検作業、レセプト処理などビジネスの多岐にわたる分野で利用されています。突合を行うと、誤りや不整合を早期に発見し、情報の正確性が確保できます。... -
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