「著作権者から許諾を得る」
「画像の使用について許諾を受けた」
「利用を許諾する」
著作権・契約・ビジネスなどで見かけることの多い「許諾」という言葉。
意味は何となく分かっていても、いざ使おうとすると、
- 「許諾」とは簡単にいうと何?
- 読み方は「きょだく」で合っている?
- 「許可」と「許諾」は何が違う?
- 「承諾」とはどう使い分ける?
- 「同意」と同じ意味?
- 著作権の「使用許諾」とは何?
- 「許諾を得る」「許諾を受ける」のどちらが自然?
と迷うことがあります。
結論からいうと、「許諾」とは、相手からの希望・申し入れ・願いなどを聞き入れて、その行為を許すことです。
日常会話で使われる「許可」よりもやや硬い表現で、特に、
- 著作権
- 画像・音楽・文章の利用
- 契約
- ライセンス
- 知的財産
- ビジネス上の利用権
などの場面でよく使われます。
たとえば、他人が撮影した写真を自社の広告に掲載したい場合、権利者に利用を認めてもらうことを、
「写真の使用許諾を得る」
と表現できます。
この記事では、「許諾」の意味・読み方・使い方をはじめ、「許可」「承諾」「同意」との違い、「使用許諾」「利用許諾」「許諾契約」といった関連表現、著作権やビジネスで使える例文まで詳しく解説します。
- 結論:「許諾」とは相手の申し入れを聞き入れて許すこと
- 「許諾」の読み方は「きょだく」
- 「許諾」をもっと簡単な言葉にすると?
- 「許諾する」とは?
- 「許諾を得る」とは?
- 「許諾を受ける」は正しい?
- 「許諾」と「許可」の違い
- 「許諾」と「承諾」の違い
- 「許諾」と「同意」の違い
- 「許諾」と「承認」の違い
- 「許諾」と「認可」の違い
- 「使用許諾」とは?
- 「利用許諾」とは?
- 著作権における「許諾」とは?
- 許諾があれば何でも自由に使える?
- 「許諾範囲」とは?
- 「許諾条件」とは?
- 「許諾契約」とは?
- 「ライセンス」と「許諾」の関係
- 「無断使用」と「許諾済み」の違い
- 引用なら必ず許諾が必要?
- 「転載許諾」とは?
- 「掲載許諾」とは?
- 「二次利用許諾」とは?
- 「再許諾」とは?
- 「許諾料」とは?
- 「許諾不要」とは?
- クリエイティブ・コモンズと許諾
- ビジネスでの「許諾」の使い方
- ビジネスで使える「許諾」の例文
- 「許諾をお願いします」は自然?
- 許諾を依頼するビジネスメール例文
- 許諾を受けたことを伝える例文
- 許諾しないことを伝える表現
- 「許諾済み」とは?
- 「無許諾」とは?
- 「黙認」と「許諾」は同じ?
- 「口頭許諾」と「書面許諾」
- 「許諾」と「契約」は同じ?
- 「許諾」と「利用規約」の関係
- 「許諾」を使うと不自然な場面
- 「許諾」を使うときのポイント
- 「許諾」の類語・言い換え
- よくある質問(FAQ)
- Q1.「許諾」の読み方は?
- Q2.「許諾」とは簡単にいうと何ですか?
- Q3.「許諾する」とは?
- Q4.「許諾を得る」とは?
- Q5.「許諾を受ける」は正しい?
- Q6.「許諾」と「許可」の違いは?
- Q7.「許諾」と「承諾」の違いは?
- Q8.「許諾」と「同意」は同じですか?
- Q9.「使用許諾」とは何ですか?
- Q10.「利用許諾」とは何ですか?
- Q11.著作物を使うときは必ず許諾が必要?
- Q12.出典を書けば許諾はいらない?
- Q13.「許諾済み」とは?
- Q14.許諾をもらえば何にでも使える?
- Q15.「許諾不要」と書いてあれば自由に使える?
- Q16.「許諾」の英語は?
- Q17.口頭で許諾をもらっても大丈夫?
- Q18.「転載許諾」とは?
- Q19.「再許諾」とは?
- Q20.「許諾」の言い換えは?
- まとめ
- 参考リンク
結論:「許諾」とは相手の申し入れを聞き入れて許すこと
まず、「許諾」の意味を簡単に整理すると次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | きょだく |
| 基本的な意味 | 相手の希望・要求・申し入れなどを聞き入れて許すこと |
| 特徴 | 権利を持つ側が利用・行為を認める場面で使われやすい |
| よく使われる分野 | 著作権、契約、ライセンス、知的財産、ビジネス |
| 代表的な表現 | 許諾を得る、利用を許諾する、使用許諾、利用許諾 |
最も簡単にいえば、
「許諾=相手から頼まれたことを認めて、やってよいと許すこと」
です。
ただし、「許可」よりも、権利者と利用者の関係が意識されやすい言葉です。
「許諾」の読み方は「きょだく」
「許諾」は、
きょだく
と読みます。
漢字を分けると、
- 許=ゆるす
- 諾=承知する、引き受ける
という意味があります。
「諾」は、
- 承諾
- 快諾
- 受諾
などにも使われる漢字です。
そのため「許諾」は、
「申し入れを聞き入れて、許す」
という意味をイメージすると覚えやすいでしょう。
「許諾」をもっと簡単な言葉にすると?
「許諾」は少し硬い表現なので、簡単に言い換えるなら、
- 許す
- 認める
- 使ってよいと認める
- 利用を認める
- 申し入れを受け入れる
などが近いでしょう。
たとえば、
「著作者から転載の許諾を得た」
は、簡単にいえば、
「著作者から、その文章を転載してよいと認めてもらった」
という意味です。
「許諾する」とは?
「許諾」は、
「許諾する」
という形でも使われます。
意味は、相手が希望している行為を認めることです。
たとえば、
- 画像の使用を許諾する
- 楽曲の利用を許諾する
- ソフトウェアの使用を許諾する
- 著作物の複製を許諾する
などと使えます。
この場合、「許諾する」の主体は、基本的にその行為を許す権限を持っている側です。
「許諾を得る」とは?
「許諾」と特によく使われるのが、
「許諾を得る」
という表現です。
意味は、
権利者などから、その行為をしてよいという承認をもらうこと
です。
たとえば、
「著作権者から画像掲載の許諾を得る」
なら、画像を掲載してよいと著作権者から認めてもらうという意味です。
「許諾を受ける」は正しい?
はい。「許諾を受ける」も自然な表現です。
「許諾を得る」と「許諾を受ける」は意味が非常に近く、どちらも使えます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| 許諾を得る | 自分から求めて許可を取得した印象 |
| 許諾を受ける | 権利者側から許諾されたことに重点 |
たとえば、
「事前に権利者の許諾を得てください」
「当社は著作権者から正式な許諾を受けています」
のように使えます。
「許諾」と「許可」の違い
「許諾」と最も混同しやすいのが「許可」です。
どちらも「やってよいと認める」という点では共通しています。
ただし、使われやすい場面が異なります。
| 比較項目 | 許諾 | 許可 |
|---|---|---|
| 基本的な意味 | 相手の希望・申し入れを聞き入れて許す | ある行為をしてよいと認める |
| よく使う場面 | 著作権、契約、権利利用 | 日常、会社、行政など幅広い |
| 典型例 | 画像利用を許諾する | 外出を許可する |
たとえば、学校で先生が生徒に外出を認めるなら、
「外出を許可する」
が自然です。
一方、著作権者が自分の作品を他人に使わせる場合には、
「作品の利用を許諾する」
がよく使われます。
つまり、
許可=「やってよい」と認めること全般
許諾=権利者が申し入れを受け入れて利用などを認める場面で使われやすい
と考えると分かりやすいでしょう。
「許可」と「許諾」の詳しい違いについては、こちらの記事でも解説しています。
「許可」と「許諾」の違いは?意味・使い分けを著作権・契約の例で解説
「許諾」と「承諾」の違い
「承諾」は、相手からの依頼・申し入れなどを受け入れることです。
意味だけを見ると「許諾」とかなり似ています。
違いを整理すると、
承諾=申し入れを受け入れること全般
許諾=申し入れを受け入れ、その行為を許すこと
という違いがあります。
| 言葉 | 意味の中心 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| 許諾 | 利用・行為を許す | 著作権・契約・権利利用 |
| 承諾 | 申し入れを受け入れる | 依頼・契約・日常・ビジネス |
たとえば、
「会議の日程変更を承諾する」
は自然です。
しかし、
「会議の日程変更を許諾する」
とすると、少し硬く大げさに聞こえる場合があります。
一方、
「著作物の転載を許諾する」
は非常に自然です。
詳しい違いはこちらの記事も参考にしてください。
「許諾」と「承諾」の違いとは?意味・使い分けを著作権・契約・ビジネスの例文で徹底解説
「許諾」と「同意」の違い
「同意」は、他人の意見・提案などに対して同じ考えであること、またその内容に賛成することを表します。
「許諾」とは意味の中心が異なります。
- 許諾=相手の行為を許す
- 同意=相手の考え・条件などに賛成する
たとえば、契約書の内容を読んで内容に賛成するなら、
「契約条件に同意する」
が自然です。
一方、自分が権利を持つ画像について第三者の使用を認めるなら、
「画像の使用を許諾する」
が自然です。
なお、契約では「同意」「承諾」「許諾」がそれぞれ独自の意味で使われる場合があるため、契約書に定義がある場合はその定義を優先して確認しましょう。
「同意」と「承諾」の違いについてはこちらの記事でも解説しています。
「同意」と「承諾」の違いは?意味・使い分けをビジネス・契約の例文つきで解説
「許諾」と「承認」の違い
「承認」は、ある事柄が正しい・適切であると認めることや、申請などを認めることです。
特に会社では、
- 申請を承認する
- 経費を承認する
- 計画を承認する
などと使います。
一方、「許諾」は、権利を持つ側が他人の利用・行為を許す場面と特に相性があります。
たとえば、
「上司が申請を承認する」
「著作権者が使用を許諾する」
という使い分けができます。
「許諾」と「認可」の違い
「認可」は、行政法などで使われることの多い言葉です。
一般的には、法律上の行為について行政機関が効力を完成させるような場面で使われます。
一方、「許諾」は、必ずしも行政機関が行うものではありません。
個人の著作権者でも、会社でも、権利者であれば利用を許諾できます。
「使用許諾」とは?
「使用許諾」は、特定のものを使用してよいと権利者が認めることです。
特に、
- ソフトウェア
- 画像
- 音楽
- キャラクター
- 商標
などで使われます。
たとえば、
「この画像は権利者から使用許諾を得ています」
という文章なら、権利者からその画像を使ってよいという許しを得ているという意味です。
「利用許諾」とは?
「利用許諾」も「使用許諾」と非常に近い言葉です。
著作権の分野では、著作物を複製・上映・配信などの方法で利用することを権利者が認める意味で使われます。
文化庁でも、著作権に関する制度説明で「利用の許諾」という表現が使われています。
つまり、
利用許諾=権利者が、自分の著作物などを一定の方法で利用してよいと認めること
です。
著作権における「許諾」とは?
「許諾」という言葉が特に重要なのが著作権です。
文章・写真・音楽・動画・イラストなどには、著作権が関係する場合があります。
他人の著作物を利用する場合、利用方法によっては著作権者から許諾を得る必要があります。
たとえば、
- 他人の写真を広告に掲載する
- 音楽を動画に使用する
- イラストを商品パッケージに使用する
- 文章を転載する
などです。
文化庁も、他人の著作物を利用したい場合の著作権の考え方や、権利者を探すための仕組みなどを案内しています。
許諾があれば何でも自由に使える?
いいえ。
許諾には、条件が設定されることがあります。
たとえば、
- Webサイト掲載のみ
- 日本国内のみ
- 1年間のみ
- 商用利用不可
- 改変不可
- 出典表示が必要
といった条件です。
そのため、許諾を得た場合でも、
何を、どの範囲で、どの期間、どの方法で利用できるのか
を確認することが重要です。
「許諾範囲」とは?
「許諾範囲」とは、権利者から認められた利用の範囲です。
たとえば、
- 利用媒体
- 利用地域
- 利用期間
- 利用回数
- 改変の可否
- 第三者への再許諾の可否
などが関係します。
特に商用利用では、許諾範囲を明確にしておくことが大切です。
「許諾条件」とは?
「許諾条件」は、利用を許す代わりに守る必要がある条件です。
たとえば、
「著作者名を表示することを条件に利用を許諾する」
という場合、著作者名の表示が許諾条件になります。
「許諾契約」とは?
「許諾契約」とは、権利者が相手に一定の利用を認めることについて定めた契約です。
一般に、
- 何を利用できるか
- どのように利用できるか
- 期間
- 料金
- 禁止事項
などを定めます。
ソフトウェアやコンテンツのライセンス契約も、利用許諾の仕組みを含む場合があります。
「ライセンス」と「許諾」の関係
「ライセンス」は、権利者が他人に一定の利用権を与える仕組みや、その利用許諾を意味する言葉として使われます。
たとえばソフトウェアでは、
「ソフトウェアを購入したから、プログラムそのものの著作権を取得した」
とは限りません。
多くの場合、一定の条件のもとで使用する権利が許諾されています。
そのため、
「ソフトウェア使用許諾契約」
という表現も使われます。
「無断使用」と「許諾済み」の違い
権利者の許しが必要な場面で、許諾を得ずに使うことを「無断使用」と表現する場合があります。
一方、正式に利用を認めてもらっていれば、
「使用許諾済み」
「権利者の許諾を得ています」
などと表現できます。
引用なら必ず許諾が必要?
必ずしもそうではありません。
著作権法上の要件を満たす「引用」など、権利者の許諾を得なくても著作物を利用できる場合があります。
ただし、単に「出典を書けば何でも自由に転載できる」という意味ではありません。
文化庁の関連情報でも、著作権法上認められている引用などについては、権利者の許諾なしに利用できる場合があると説明されています。
具体的な利用が引用の要件を満たすかどうかは、実際の利用方法によって判断する必要があります。
「転載許諾」とは?
「転載許諾」とは、他の媒体に文章・画像などを転載することを権利者が認めることです。
たとえば、
「雑誌の記事を自社サイトへ転載するため、出版社から転載許諾を得た」
という使い方があります。
「掲載許諾」とは?
「掲載許諾」は、写真・文章などを特定の媒体へ掲載することを認めてもらうことです。
たとえば、
「パンフレットへの写真掲載について本人の許諾を得る」
といった表現です。
ただし写真では、著作権だけでなく人物の肖像など別の権利・利益が問題になる場合もあるため、利用内容に応じた確認が必要です。
「二次利用許諾」とは?
「二次利用」は、もともとの用途とは別の用途で作品などを利用することを指す場合があります。
たとえば、冊子用に撮影した写真をWeb広告でも使う場合などです。
当初の許諾が冊子掲載だけだった場合、新しい用途について追加の許諾が必要になるケースがあります。
「再許諾」とは?
「再許諾」は、自分が許諾を受けた権利について、さらに第三者へ利用を認めることです。
英語由来の契約用語では「サブライセンス」と呼ばれることもあります。
ただし、最初の契約で再許諾が認められていなければ、自由に第三者へ利用権を与えられるとは限りません。
「許諾料」とは?
「許諾料」は、作品や権利などの利用を許してもらう代わりに支払う料金を意味します。
文脈によって、
- 使用料
- ライセンス料
- ロイヤルティ
などと呼ばれる場合もあります。
「許諾不要」とは?
「許諾不要」とは、特定の利用について権利者から個別の許諾を得る必要がないという意味です。
ただし、
許諾不要=何をしても自由
とは限りません。
出典表示や利用条件など、別のルールが設定されている場合があります。
クリエイティブ・コモンズと許諾
インターネット上の作品では、一定の利用条件をあらかじめ示したライセンスが設定されていることがあります。
この場合、利用者が条件を守ることで、利用のたびに個別連絡をしなくてもよい仕組みになっている場合があります。
ただし、ライセンスごとに条件が異なるため、利用前に必ず確認することが大切です。
ビジネスでの「許諾」の使い方
「許諾」は、一般的な社内会話よりも、権利関係・契約関係を明確にする場面で使われやすい言葉です。
たとえば、
- 広告素材の使用
- 写真掲載
- ロゴ利用
- ソフトウェア導入
- コンテンツ転載
- キャラクター利用
などがあります。
ビジネスで使える「許諾」の例文
- 画像の使用について権利者から許諾を得ました。
- 転載には事前の許諾が必要です。
- 当社は当該コンテンツの利用を許諾しています。
- 契約期間中に限り使用を許諾します。
- 第三者への再許諾は禁止されています。
- ロゴの使用許諾について確認してください。
- 権利者の許諾なく内容を改変することはできません。
- 掲載許諾を得たうえでパンフレットに使用しました。
- 許諾範囲を超える利用には追加手続きが必要です。
- 商用利用の可否について事前に許諾条件をご確認ください。
「許諾をお願いします」は自然?
意味は通じますが、ビジネスメールでは、
「ご許諾いただけますでしょうか」
「使用をご許諾くださいますようお願いいたします」
などとしたほうが丁寧です。
許諾を依頼するビジネスメール例文
「貴社Webサイトに掲載されております〇〇の画像につきまして、弊社作成の資料への掲載を希望しております。
つきましては、当該画像の使用をご許諾いただけますでしょうか。
利用目的および掲載媒体の詳細につきましては、下記のとおりです。」
このように、単に「使わせてください」と書くだけでなく、
- 何を使うのか
- どこで使うのか
- 何のために使うのか
- どのくらいの期間使うのか
などを明示すると、相手も判断しやすくなります。
許諾を受けたことを伝える例文
「本資料に使用している画像については、すべて権利者より掲載許諾を得ています。」
「当該楽曲については、権利者から使用許諾を受けています。」
などと使えます。
許諾しないことを伝える表現
権利者側が利用を認めない場合には、
- 利用を許諾いたしかねます
- 転載はご遠慮ください
- 第三者による利用は認めておりません
- 無断使用は禁止しております
などと表現できます。
「許諾済み」とは?
「許諾済み」とは、すでに権利者などから利用を認めてもらっている状態です。
たとえば、
「この画像は商用利用許諾済みです」
といえば、商用目的で使うことについて許諾を得ているという意味になります。
ただし、許諾済みでも利用範囲・期間などに条件がある場合があります。
「無許諾」とは?
「無許諾」は、必要な許諾を得ていないことを表します。
たとえば、
「無許諾で画像を転載する」
という使い方があります。
権利関係があるコンテンツを利用する場合には、そもそも許諾が必要なのか、例外規定などに該当するのかを事前に確認することが大切です。
「黙認」と「許諾」は同じ?
同じではありません。
「黙認」は、問題があることなどを知りながら、表立って止めないことです。
一方「許諾」は、利用を認める意思を示すことです。
そのため、
相手が何も言わなかった=正式に許諾された
とは限りません。
権利利用では、必要に応じて明確な形で確認しておくことが重要です。
「口頭許諾」と「書面許諾」
許諾は、ケースによって口頭・メール・契約書などさまざまな形で行われます。
ただし後から、
- どこまで許したのか
- 期間はいつまでか
- 商用利用は可能か
などについて認識の違いが生じることがあります。
重要な取引では、書面やメールなど、後から確認できる形にしておくことが望ましいでしょう。
「許諾」と「契約」は同じ?
同じではありません。
「許諾」は行為を認めることです。
「契約」は、当事者同士の合意によって権利・義務などを定めるものです。
ただし、利用許諾について条件を細かく定めるために「使用許諾契約」を結ぶことがあります。
「許諾」と「利用規約」の関係
Webサービスやソフトウェアでは、利用規約の中に利用許諾条件が定められている場合があります。
利用者が規約に同意することで、その規約で定められた範囲の利用が認められる仕組みです。
そのため、サービスを利用するときには、
- 利用できる範囲
- 禁止事項
- 商用利用の可否
- コンテンツの権利
などを確認することが重要です。
「許諾」を使うと不自然な場面
「許諾」はかなり硬い言葉なので、日常のちょっとした許可に使うと不自然になることがあります。
たとえば、子どもが親に、
「友達の家へ行くことを許諾してください」
と言うと、非常に大げさです。
普通は、
「行ってもいい?」
「行くのを許して」
などで十分です。
会社でも、
「休憩時間の外出を許諾する」
より、
「外出を許可する」
のほうが自然です。
「許諾」を使うときのポイント
1.権利者が利用を認める場面か
著作物・画像・ソフトウェアなど、権利関係がある場面では「許諾」が特に適しています。
2.許諾範囲を確認する
一度許諾されたからといって、すべての利用が認められているとは限りません。
3.利用条件を記録する
後から認識違いが起こらないよう、重要な許諾は書面やメールなどで確認しておくと安心です。
4.「許可」「承諾」と機械的に置き換えない
意味が近くても、場面によって自然な言葉が異なります。
「許諾」の類語・言い換え
| 言葉 | 主なニュアンス |
|---|---|
| 許可 | ある行為をしてよいと認める |
| 承諾 | 申し入れ・依頼を受け入れる |
| 同意 | 意見・条件などに賛成する |
| 承認 | 正当・適切であると認める |
| 認可 | 行政上、一定の行為などを認める場合に使われる |
| ライセンス | 一定の利用を認める権利・許諾 |
| 許し | 「許す」の一般的な名詞表現 |
よくある質問(FAQ)
Q1.「許諾」の読み方は?
「きょだく」と読みます。
Q2.「許諾」とは簡単にいうと何ですか?
相手からの希望・申し入れなどを聞き入れて、その行為をしてよいと認めることです。
Q3.「許諾する」とは?
権利を持つ側が、相手に利用・行為を認めることです。
Q4.「許諾を得る」とは?
権利者などから「利用してよい」という許しをもらうことです。
Q5.「許諾を受ける」は正しい?
はい。
「許諾を得る」と同様、権利者から利用などを認められる意味で使えます。
Q6.「許諾」と「許可」の違いは?
「許可」は行為を認めること全般です。
「許諾」は、著作権などの権利者が相手からの申し入れを受けて利用を認める場面で特によく使われます。
Q7.「許諾」と「承諾」の違いは?
「承諾」は依頼・申し入れを受け入れること、「許諾」は受け入れたうえで相手の利用・行為を許すことに重点があります。
Q8.「許諾」と「同意」は同じですか?
同じではありません。
「同意」は考えや条件などに賛成すること、「許諾」は相手の行為を許すことです。
Q9.「使用許諾」とは何ですか?
画像・ソフトウェア・音楽などを使用してよいと、権利者が認めることです。
Q10.「利用許諾」とは何ですか?
著作物などを、一定の方法・条件で利用してよいと権利者が認めることです。
Q11.著作物を使うときは必ず許諾が必要?
必ずしもそうとは限りません。
著作権法上認められた引用など、一定の場合には権利者の個別許諾なしに利用できることがあります。
ただし、具体的な利用方法によって判断が異なるため注意が必要です。
Q12.出典を書けば許諾はいらない?
必ずしもそうではありません。
出典を表示することと、著作物の利用について許諾が必要かどうかは別の問題です。
Q13.「許諾済み」とは?
すでに権利者などから利用を認めてもらっている状態です。
Q14.許諾をもらえば何にでも使える?
いいえ。
利用媒体・期間・地域・商用利用などについて条件が設定されている場合があります。
Q15.「許諾不要」と書いてあれば自由に使える?
利用条件が別に設定されている可能性があります。
出典表示・改変禁止・用途制限などがないか確認しましょう。
Q16.「許諾」の英語は?
文脈によって、「permission」「license」「consent」などが使われます。
著作権やソフトウェアの利用許諾では「license」が使われることが多くあります。
Q17.口頭で許諾をもらっても大丈夫?
場面によります。
ただし、重要な権利利用では、後から条件を確認できるよう、メールや書面などで記録を残すほうが望ましいでしょう。
Q18.「転載許諾」とは?
文章・画像などを別の媒体へ転載することを権利者が認めることです。
Q19.「再許諾」とは?
自分が許諾された利用権について、さらに第三者へ利用を認めることです。
元の契約で認められているか確認する必要があります。
Q20.「許諾」の言い換えは?
文脈によって、「許可」「承諾」「承認」「利用を認める」「使用を認める」などに言い換えられます。
まとめ
「許諾」とは、相手の希望・要求・申し入れなどを聞き入れ、その行為を許すことを表す言葉です。
ポイントをまとめると次のようになります。
- 「許諾」の読み方は「きょだく」
- 相手の希望や申し入れを聞き入れて許すことを意味する
- 著作権・契約・ライセンスなどで特によく使われる
- 「許諾を得る」「許諾を受ける」はどちらも使える
- 「許可」は、行為を認めること全般に使える
- 「承諾」は、依頼・申し入れを受け入れることに重点がある
- 「同意」は、意見・条件などに賛成すること
- 「使用許諾」「利用許諾」は権利者が利用を認めること
- 許諾には期間・利用方法・地域などの条件が付く場合がある
- 許諾を得たからといって無制限に利用できるとは限らない
- 著作権法上の引用など、許諾なしに利用できる場合もある
最も簡単に覚えるなら、
「許諾=権利を持つ人が『その使い方なら認めます』と許すこと」
と考えると分かりやすいでしょう。
一般的な許しなら「許可」、依頼を受け入れるなら「承諾」、著作物などの利用を権利者が認める場面なら「許諾」と考えると、使い分けやすくなります。
