「上司に進言する」「改善策を進言した」「僭越ながら進言いたします」など、「進言」という言葉は会社・組織・行政・歴史上の人物を説明する文章などで使われます。
しかし、日常会話ではそれほど頻繁に使わないため、
- 「進言」とは簡単にいうと何なのか
- 読み方は「しんげん」でよいのか
- 誰が誰に対して使う言葉なのか
- 上司に意見を言うことは何でも「進言」になるのか
- 「進言いたします」は自然な敬語なのか
- 「進言させていただきます」と言ってもよいのか
- 「進言書」とはどのような文書なのか
- 「具申・上申・提言・助言」と何が違うのか
- 進言すると失礼・生意気だと思われないか
など、さまざまな疑問が生じます。
結論からいうと、「進言」とは、目下・下位の立場にある人が、目上・上位の人に対して自分の意見や考えを申し述べることです。
単なる「意見を言う」よりも上下関係が意識される、やや硬い言葉です。
この記事では、「進言」の意味・読み方・使い方から、「進言いたします」「進言書」の意味、「具申・上申・提言・助言・諫言」との違いまで、実際に使う際に迷いやすいポイントを詳しく解説します。
- 結論:「進言」とは目上の人に意見を申し述べること
- 「進言」の意味をもう少しわかりやすく
- 「進言する」とは?
- 「進言」は誰から誰に使う?
- 「進言」は目上の人に意見するという意味
- 「進言いたします」は自然な表現?
- 「僭越ながら進言いたします」とは?
- 「進言させていただきます」は正しい?
- 「ご進言」とは?
- 「進言書」とは?
- 進言書には何を書く?
- 「進言」と「具申」の違い
- 「進言」と「上申」の違い
- 「進言」と「提言」の違い
- 「進言」と「助言」の違い
- 「進言」と「忠告」の違い
- 「進言」と「諫言」の違い
- 「進言」と「提案」の違い
- 「進言」と「意見」の違い
- 「進言を受ける」とは?
- 「進言を採用する」とは?
- 「進言を退ける」とは?
- 上司に「進言する」のは失礼?
- 上司へ進言するときのポイント
- 「進言いたします」の柔らかい言い換え
- 「進言」の使い方で注意したいこと
- ビジネスでの「進言」の例文
- 「進言」を使った一般的な例文
- 「進言」の類語・言い換え
- 「進言」に関するよくある質問
- Q1.「進言」とは簡単にいうと何ですか?
- Q2.「進言」の読み方は?
- Q3.「進言する」とはどういう意味ですか?
- Q4.「進言いたします」は正しいですか?
- Q5.「進言させていただきます」は使えますか?
- Q6.進言は上司に使っても失礼ではありませんか?
- Q7.上司が部下に進言することはありますか?
- Q8.「進言書」とは何ですか?
- Q9.「進言」と「具申」の違いは?
- Q10.「進言」と「上申」の違いは?
- Q11.「進言」と「提言」の違いは?
- Q12.「進言」と「助言」の違いは?
- Q13.「進言」と「諫言」の違いは?
- Q14.「進言」と「提案」は同じですか?
- Q15.「進言を受ける」とは?
- Q16.「進言」の柔らかい言い換えは?
- Q17.進言した意見は必ず採用されますか?
- まとめ
- 参考リンク
結論:「進言」とは目上の人に意見を申し述べること
「進言」は、
進言(しんげん)
と読みます。
意味を簡単にいうと、
目上の人に対して、自分の意見・考えなどを申し述べること
です。
たとえば、部下が上司に、
「現在の業務手順には問題があるので、作業方法を変更したほうがよいと思います」
と意見を伝えた場合、
「部下が上司に改善策を進言した」
と表現できます。
つまり、「進言」という言葉で特に重要なのは、誰が誰に言うのかです。
| 言葉 | 簡単な意味 | 特徴 |
|---|---|---|
| 進言 | 目上の人に意見を申し述べる | 下から上への意見 |
| 具申 | 上位者へ意見・事情を詳しく申し述べる | 詳しい説明を伴いやすい |
| 上申 | 上の者へ意見・事情を申し述べる | 組織・文書で使われやすい |
| 提言 | 自分の考え・意見を世に示す | 上下関係は必須ではない |
| 助言 | 役立つ意見・アドバイスをする | 上下関係を問わない |
「進言」の意味をもう少しわかりやすく
「進言」は単なる「発言」や「意見」とは少し違います。
ポイントは、
「上の立場にいる人へ、こちらから意見を申し上げる」
ことです。
たとえば会社で、
- 部下 → 上司
- 課長 → 部長
- 社員 → 経営者
- 側近 → 組織のトップ
など、下位側から上位側へ意見を述べる場面で使いやすい言葉です。
そのため、上司が部下に、
「こうしたほうがいい」
と意見を言った場合、通常は「進言した」とは表現しません。
「指示した」「助言した」「アドバイスした」など、別の表現が適しています。
「進言する」とは?
「進言」は名詞ですが、
進言する
という形で動詞として使われます。
意味は、目上・上位の人へ意見を申し述べることです。
例文
- 担当者が部長に改善策を進言した。
- 部下から経営陣へ新しい方針を進言する。
- 現場の状況を踏まえ、計画の見直しを進言した。
- 側近が方針変更を進言した。
- 責任者に早急な対応を進言する。
「進言する」という言葉自体には、その意見が採用されたという意味はありません。
進言した結果、
- 採用される
- 検討される
- 却下される
- 別案が選ばれる
ことがあります。
したがって、
進言=意見を述べる行為
であって、
進言=その意見が決定されること
ではありません。
「進言」は誰から誰に使う?
基本的には、下位の立場から上位の立場へ使います。
| 関係 | 「進言」の使いやすさ |
|---|---|
| 部下 → 上司 | 使える |
| 社員 → 経営者 | 使える |
| 側近 → 組織トップ | 使える |
| 上司 → 部下 | 通常は使わない |
| 友人 → 友人 | 通常は大げさ |
| 専門家 → 依頼者 | 「助言」などのほうが自然なことが多い |
たとえば、上司が部下へ、
「この資料は修正したほうがいい」
と言った場合、
「上司が部下に進言した」
とすると、上下関係の方向が合いにくくなります。
この場合は、
「上司が部下に助言した」
「上司が部下に指示した」
などが自然です。
「進言」は目上の人に意見するという意味
「進言」には、「上の人へ意見する」という特徴があります。
そのため、普通の会話で、
「友達に旅行先を京都にしたらどうかと進言した」
というと少し大げさです。
この場合は、
「提案した」
「勧めた」
「意見を言った」
のほうが自然でしょう。
「進言」は、会社・組織・政治・行政など、ある程度上下関係がはっきりした場面で使いやすい言葉です。
「進言いたします」は自然な表現?
はい。「進言いたします」は意味の通る自然な表現です。
「いたします」は「する」の謙譲的な表現なので、
進言いたします=目上の方に意見を申し述べます
という意味になります。
例文
- 僭越ながら、一点進言いたします。
- 今後の対応について、私からも進言いたします。
- 現場の立場から改善策を進言いたします。
ただし、「進言」はもともと硬い言葉です。
普通の社内会話で頻繁に、
「部長、進言いたします」
と言うと、少し仰々しく感じられる場合があります。
実際の仕事では、
- 「一点、意見を申し上げてもよろしいでしょうか」
- 「一点、ご提案があります」
- 「現場の立場から申し上げますと……」
などのほうが柔らかい場合もあります。
「僭越ながら進言いたします」とは?
「僭越ながら」は、身分・立場を越えて出過ぎたことをするかもしれないが、というへりくだった表現です。
そのため、
「僭越ながら進言いたします」
とすると、
「立場をわきまえず差し出がましいかもしれませんが、意見を申し上げます」
という非常に改まった意味になります。
重要な意見や、上司の判断と異なる意見を述べる場面などでは意味が合います。
ただし、日常的な小さな相談にまで使うと大げさになるため、場面を選びましょう。
「進言させていただきます」は正しい?
「進言させていただきます」という表現も使われます。
意味としては、
「進言させてもらいます」
を丁寧にした形です。
ただし、「させていただく」は、相手の許可・恩恵などを意識する表現として使われるため、何でも機械的に付ければ丁寧になるわけではありません。
文章を簡潔にしたいなら、
「進言いたします」
でも十分です。
さらに柔らかくしたいなら、
「一点、意見を申し上げます」
「一点、ご提案いたします」
なども選べます。
「ご進言」とは?
「ご進言」という形も、相手の進言について敬意を込めて述べる場合などに使われることがあります。
たとえば、
「貴重なご進言をいただき、ありがとうございました」
のような形です。
ただし、「進言」はもともと下位者から上位者へ意見を述べる意味が強いため、誰の行為を指しているのかによって文章の自然さが変わります。
単純に相手の意見へ感謝するだけなら、
「貴重なご意見をありがとうございました」
としたほうが自然な場合もあります。
「進言書」とは?
「進言書」は、文字どおり、目上・上位の人物などへ意見を申し述べるために作成された文書を指すことがあります。
実際に歴史資料には「○○への進言書」という名称の文書例が残っています。
ただし、現代の会社や行政で「進言するときは必ず進言書という名称の文書を作成する」という決まりがあるわけではありません。
組織・目的によって、
- 意見書
- 提案書
- 改善提案書
- 上申書
- 具申書
- 報告書
など、別の名称が使われることがあります。
したがって、「進言書」という言葉を見た場合は、
「上位者へ意見を申し述べる内容をまとめた文書」
と理解しつつ、実際の文書様式はその組織のルールを確認するのがよいでしょう。
進言書には何を書く?
決まった全国共通の様式があるわけではありませんが、意見を正式にまとめる文書であれば、一般的には次のような内容が考えられます。
- 件名・表題
- 現在の状況
- 問題点
- 自分の意見
- 提案する対応
- 提案理由
- 期待できる効果
- 必要に応じて参考資料
たとえば、単に、
「この方法はよくないと思います」
と書くより、
「現在○○という問題があり、△△という理由から□□へ変更することを提案します」
と整理したほうが、相手も判断しやすくなります。
「進言」と「具申」の違い
「進言」と非常に近い言葉が「具申」です。
どちらも上位者へ意見を述べる点は共通しています。
違いを簡単にいうと、
進言=目上の人へ意見を申し述べる
具申=上位者へ意見や事情を詳しく申し述べる
という違いです。
「具」には「つぶさに・詳しく」という意味があり、「具申」は事情・理由などを詳しく述べるニュアンスがあります。
| 比較 | 進言 | 具申 |
|---|---|---|
| 共通点 | 上位者へ意見を述べる | |
| 重点 | 意見を申し述べる | 意見・事情を詳しく申し述べる |
| 印象 | 意見・助言的 | 報告・説明を伴う硬い表現 |
ただし、実際には意味がかなり近く、文章によっては置き換え可能な場合もあります。
詳しい使い分けについては、「進言」と「具申」の違いとは?意味・使い分けを上司・組織・ビジネスの例文で解説も参考にしてください。
「進言」と「上申」の違い
「上申」も、上位者へ意見・事情などを申し述べる言葉です。
そのため、「進言」とかなり意味が近くなります。
一般的な違いを整理すると、
進言は、「目上の人へ自分の意見を述べる」という行為に重点があります。
上申は、「下位から上位へ正式に意見・事情などを申し上げる」という組織的・文書的な場面で使われやすい言葉です。
「上申書」という言葉がよく使われることからも、この違いをイメージできます。
例
「部長に新しい営業方法を進言した。」
「人事上の事情について上申書を提出した。」
ただし、組織によって文書用語の使い方が異なる場合があります。
詳しくは、「上申」と「進言」の違いとは?意味・使い分けを上司・会社・行政の例文で徹底解説も参考になります。
「進言」と「提言」の違い
「提言」は、自分の考え・意見を出すことです。
「進言」と大きく異なるのは、上下関係が必須ではないことです。
たとえば、
- 専門家が政府へ政策を提言する
- 有識者会議が改善策を提言する
- 研究者が社会へ新たな考えを提言する
などと使います。
この場合、必ずしも「目下の人が目上の人へ」という関係ではありません。
一方、「進言」は、上位者へ意見を述べるという方向性が強くあります。
| 進言 | 提言 |
|---|---|
| 目上・上位者へ意見を述べる | 意見・考えを提示する |
| 上下関係を意識する | 上下関係は必須ではない |
| 上司・上位者への意見 | 社会・組織・会議など幅広い |
詳しい違いは、「提言」と「進言」の違いとは?意味・使い分けを上司・会議・行政・ビジネスの例文で徹底解説でも解説しています。
「進言」と「助言」の違い
「助言」は、相手の役に立つような意見・アドバイスをすることです。
「進言」との大きな違いは、上下関係です。
「進言」は基本的に下から上です。
「助言」は、
- 上司から部下
- 専門家から依頼者
- 友人から友人
- 先輩から後輩
など、幅広い関係で使えます。
たとえば、
「専門家が経営者に助言した」
は自然です。
専門家が組織上の部下ではないのであれば、必ずしも「進言」とする必要はありません。
「進言」と「忠告」の違い
「忠告」は、相手のためを思って、問題・危険・誤りなどについて注意することです。
「進言」は意見一般について使えますが、「忠告」は、
- その行動は危険だ
- その判断は改めたほうがよい
- 今のままでは問題になる
など、相手に注意を促す意味が強くなります。
また、忠告には「目下から目上」という制限はありません。
そのため、
「友人に忠告した」
とは言えますが、
「友人に進言した」
は通常かなり大げさです。
「進言」と「諫言」の違い
「諫言(かんげん)」も、目上の人へ意見するという点では「進言」と似ています。
ただし、「諫言」は、目上の人の過失・誤りなどを指摘し、改めるよう忠告する意味が強い言葉です。
たとえば、主君・経営者などが誤った判断をしようとしている場面で、
「側近が諫言した」
と使うことがあります。
一方、「進言」は必ずしも誤りを指摘する必要はありません。
「新しい制度を導入してはどうか」
という前向きな意見も進言できます。
| 進言 | 諫言 |
|---|---|
| 目上へ意見を述べる | 目上の誤りを指摘して忠告する |
| 内容は幅広い | 是正・忠告の意味が強い |
| 改善案・方針案などにも使える | 好ましくない判断を止める場面など |
「進言」と「提案」の違い
「提案」は、案・意見を相手へ示して検討してもらうことです。
日常・仕事で非常に幅広く使え、上下関係は問いません。
そのため、
「部下が上司に新制度を提案した」
も、
「部下が上司に新制度を進言した」
も成立する場合があります。
ただし、
- 提案:案を提示することが中心
- 進言:目上へ意見を申し述べることが中心
という違いがあります。
普通のビジネスでは「提案」のほうが柔らかく、広く使いやすいでしょう。
「進言」と「意見」の違い
「意見」は、自分の考えそのもの、またはその考えを述べることです。
誰に対して言うのかという制限はありません。
「進言」は、その意見を目上の人へ申し述べる行為です。
したがって、
「進言の内容=自分の意見」
になることがあります。
しかし、「意見」という言葉のほうが意味の範囲は広くなります。
「進言を受ける」とは?
「進言を受ける」は、部下・下位者などから意見を述べられることです。
例文
- 部下から方針変更の進言を受けた。
- 側近の進言を受け、計画を見直した。
- 担当者からの進言を受けて再検討した。
「進言を受けた」だけでは、その意見に従ったという意味にはなりません。
「進言を採用する」とは?
述べられた意見を実際の方針・判断に取り入れることです。
例文
- 経営陣は担当者の進言を採用した。
- 部下からの進言を受け入れ、計画を変更した。
- 進言は採用されなかった。
「進言する」と「進言が採用される」は別の段階であることがわかります。
「進言を退ける」とは?
「進言を退ける」は、出された意見を採用しないことです。
「退ける」は「しりぞける」と読みます。
例文
- 経営者は担当者の進言を退けた。
- 再検討を求める進言は受け入れられなかった。
歴史上の人物を説明する文章などでも使われる表現です。
上司に「進言する」のは失礼?
「進言」そのものは、目上の人へ意見することを表す言葉なので、上司へ進言すること自体が失礼という意味ではありません。
ただし、実際の職場では内容や伝え方が重要です。
たとえば、
「その判断は間違っています」
と強く否定するより、
「一点、現場の立場から申し上げてもよろしいでしょうか」
「○○というリスクがありますので、△△も検討してはいかがでしょうか」
と伝えるほうが受け入れられやすくなります。
上司へ進言するときのポイント
1.目的を明確にする
単なる不満ではなく、何を改善したいのかを明確にします。
2.事実と意見を分ける
たとえば、
「作業時間が平均30分増えています」
は事実です。
「手順を変更したほうがよいと思います」
は意見です。
両者を区別すると、説得力が高まりやすくなります。
3.代替案を示す
「これはダメです」だけではなく、
「代わりに○○を行ってはどうでしょうか」
と伝えると建設的です。
4.決定権は相手にあることを意識する
進言は意見を申し述べる行為です。
最終判断をするのは上司・責任者である場合があります。
「進言いたします」の柔らかい言い換え
「進言」は硬いため、実際のビジネスでは次のように言い換えることもできます。
| 表現 | 印象 |
|---|---|
| 一点、意見を申し上げます | 丁寧で比較的自然 |
| 一点、ご提案があります | 前向きで柔らかい |
| 僭越ながら申し上げます | 強くへりくだる |
| 現場の立場から申し上げますと | 立場を明確にできる |
| 一つご検討いただきたい点があります | 相手の判断を尊重する |
「進言」という言葉を知らない相手にも伝わりやすいため、一般的な社内コミュニケーションではこうした表現のほうが使いやすいことがあります。
「進言」の使い方で注意したいこと
上から下には通常使わない
「進言」は上位者へ意見する言葉です。
上司が部下へ意見する場合は「助言」「指導」「指示」などが適しています。
友人同士では大げさになりやすい
日常の軽いアドバイスなら「提案」「アドバイス」「勧める」で十分です。
単なる不満とは違う
進言は意見を申し述べる行為です。
ただの愚痴・悪口を述べることを「進言」とするのは適切ではありません。
採用されたという意味は含まない
進言しただけでは、方針変更・決定・承認まで行われたことにはなりません。
ビジネスでの「進言」の例文
改善策を伝える
- 現場責任者から部長へ業務手順の見直しを進言した。
- 作業ミスを減らすため、チェック体制の強化を進言した。
- 担当者はシステム更新の必要性を上司に進言した。
方針について意見する
- 市場環境の変化を踏まえ、計画の修正を進言した。
- 経営陣に新規事業からの撤退を進言した。
- 担当部署から予算配分の見直しを進言する。
丁寧に申し出る
- 僭越ながら、一点進言いたします。
- 現場の立場から、改善案を進言いたします。
- 今後の対応について、一つ意見を進言したいと存じます。
最後の例はやや硬いため、通常の社内会話では「一つ意見を申し上げたいと存じます」などのほうが自然な場合もあります。
「進言」を使った一般的な例文
- 部下の進言を受け、方針を変更した。
- 何度も進言したが、受け入れられなかった。
- 側近は早期の対応を進言した。
- 勇気をもって上司へ進言した。
- 担当者から有益な進言があった。
- 進言の内容を慎重に検討する。
- 現場からの進言を経営判断に生かした。
「進言」の類語・言い換え
| 言葉 | 意味・使い分け |
|---|---|
| 具申 | 上位者へ意見・事情を詳しく述べる |
| 上申 | 上位者へ意見・事情を申し述べる |
| 提言 | 考え・意見を提示する |
| 提案 | 案を示して検討を求める |
| 助言 | 相手に役立つ意見を与える |
| 忠告 | 相手のために注意・警告する |
| 諫言 | 目上の人の誤りを指摘して忠告する |
| 意見を申し上げる | 進言より柔らかく使いやすい |
「進言」に関するよくある質問
Q1.「進言」とは簡単にいうと何ですか?
目上の人に対して、自分の意見を申し述べることです。
Q2.「進言」の読み方は?
「しんげん」と読みます。
Q3.「進言する」とはどういう意味ですか?
部下・下位者などが上司・上位者に意見や考えを述べることです。
Q4.「進言いたします」は正しいですか?
はい。意味の通る丁寧な表現です。
ただし「進言」自体が硬いため、普段の仕事では「意見を申し上げます」「ご提案があります」などのほうが自然な場合があります。
Q5.「進言させていただきます」は使えますか?
使われる表現です。
ただし、簡潔に「進言いたします」としても十分丁寧です。
Q6.進言は上司に使っても失礼ではありませんか?
「進言」自体が上位者へ意見する意味なので、言葉の意味として失礼ではありません。
ただし、実際には伝え方・内容・タイミングへの配慮が必要です。
Q7.上司が部下に進言することはありますか?
通常、「進言」は下から上へ使います。
上司から部下なら「助言」「指導」「指示」などが自然です。
Q8.「進言書」とは何ですか?
上位者へ意見を申し述べる内容をまとめた文書を「進言書」と呼ぶことがあります。
ただし、現代の組織で統一された一般様式があるわけではなく、「意見書」「提案書」「上申書」など別の名称を使う場合もあります。
Q9.「進言」と「具申」の違いは?
「進言」は目上へ意見を述べること、「具申」は上位者へ意見・事情などを詳しく申し述べることです。
Q10.「進言」と「上申」の違いは?
意味は近い言葉です。
「進言」は目上へ意見を述べることに重点があり、「上申」は組織内で上位者へ意見・事情を申し上げる硬い表現として使われやすい傾向があります。
Q11.「進言」と「提言」の違いは?
「進言」は目上の人へ意見を述べます。
「提言」は上下関係に限らず、考え・意見を広く提示できます。
Q12.「進言」と「助言」の違いは?
「進言」は下位者から上位者へ、「助言」は上下関係を問わず役立つ意見を与える場合に使えます。
Q13.「進言」と「諫言」の違いは?
「進言」は意見一般を目上へ述べることです。
「諫言」は目上の人の誤り・過失などを指摘し、改めるよう忠告する意味が強くなります。
Q14.「進言」と「提案」は同じですか?
完全には同じではありません。
「提案」は案を相手へ示すこと、「進言」は目上へ意見を申し述べることです。
Q15.「進言を受ける」とは?
部下・下位者などから意見を述べられることです。
Q16.「進言」の柔らかい言い換えは?
「意見を申し上げる」「ご提案する」「ご検討いただきたい点を申し上げる」などがあります。
Q17.進言した意見は必ず採用されますか?
いいえ。
進言はあくまで意見を述べる行為であり、採用・決定を意味しません。
まとめ
「進言」とは、目上・上位の人に対して自分の意見や考えを申し述べることです。
読み方は「しんげん」です。
最も重要なポイントは、
「進言」は基本的に下から上へ向かう言葉
だということです。
似た言葉との違いを整理すると、
- 進言:目上の人へ意見を申し述べる
- 具申:上位者へ意見・事情を詳しく申し述べる
- 上申:上位者へ意見・事情などを申し述べる
- 提言:上下関係を問わず考え・意見を示す
- 提案:案を相手へ示して検討を求める
- 助言:相手に役立つ意見を与える
- 諫言:目上の人の誤りなどを指摘して忠告する
となります。
「進言いたします」は使える表現ですが、「進言」自体がかなり改まった言葉です。
日常的な職場では、
「一点、意見を申し上げます」
「一つご提案があります」
「現場の立場から申し上げますと……」
などとしたほうが柔らかく伝えられる場合があります。
また、「進言書」という名称の文書は実際に存在しますが、すべての会社・行政組織で統一された文書様式を意味するわけではありません。
実務では「上申書」「意見書」「提案書」などが使われる場合もあるため、その組織の規程・文書ルールを確認することが大切です。
「誰が誰に言うのか」を意識すれば、「進言」と似た言葉をかなり正確に使い分けられるようになるでしょう。
参考リンク
「進言」「具申」「上申」「提言」「諫言」の辞書的な意味や、「進言書」という名称の実例については、以下の資料も参考になります。
- コトバンク「進言」
進言(シンゲン)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 進言の用語解説 - [名](スル)目上の者に対して意見を申し述べること。「機構の改革を進言する」建議・献策・上申・具申・献言・答申・建白・建言・申し立てる・物申す - コトバンク「具申」
具申(グシン)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 具申の用語解説 - [名](スル)詳しく申し述べること。特に、上役や上位の機関に対して意見や事情を詳しく述べること。「改革案を具申する」建議・献策・上申・献言・進言・答申・建白・建言・申し立てる・物申す - コトバンク「上申」
上申(ジョウシン)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 上申の用語解説 - [名](スル)意見を上の者に申し述べること。具申。「改革案を上申する」「上申書」建議・献策・具申・献言・進言・答申・建白・建言・申し立てる・物申す - コトバンク「提言」
提言(テイゲン)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 提言の用語解説 - [名](スル)自分の考えや意見を出すこと。また、その考えや意見。「改正案を提言する」提案・動議・提起・発案・発議・提議・提出 - コトバンク「諫言」
諫言(カンゲン)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 諫言の用語解説 - [名](スル)目上の人の過失などを指摘して忠告すること。また、その言葉。「誠意をもって主君に諫言する」諫いさめる・意見・諭す・諫死・注意・説教・𠮟責・諌止・苦言・忠言・忠告・勧告・警告・心添え・戒いま... - 石川県立図書館「京橋図書館専任館長御任命に際しての進言書」
京橋図書館専任館長御任命に際しての進言書 | SHOSHO | 石川県立図書館
