文章を書いているときやメールを作成しているときに、
「意謝」
という言葉を目にして、
- 「意謝」とはどんな意味なのか
- 「いしゃ」と読むのか
- 「謝意」とは違う言葉なのか
- 漢字の順番は「意謝」と「謝意」のどちらが正しいのか
- 「謝意」は感謝なのか、それとも謝罪なのか
と疑問に思うことがあります。
結論からいうと、一般的な現代日本語で使う言葉は、
「謝意(しゃい)」
です。
「意謝」は、通常は「謝意」の漢字の順番を取り違えた表記・誤記と考えるのが自然です。
「謝意」は辞書にも掲載されている言葉で、
- 感謝の気持ち
- 自分の過ちをわびる気持ち
という2つの意味があります。
そのため、
「ご協力いただいた皆様に謝意を表します」
と書けば「感謝」の意味になり、
「今回の問題について謝意を表した」
のような文脈では「おわび」の意味になる場合があります。
この記事では、「意謝」と「謝意」のどちらが正しいのかを中心に、「謝意」の読み方・意味・使い方、「感謝」「謝罪」「謝辞」との違い、ビジネスで誤解されにくい表現まで詳しく解説します。
- 結論:「意謝」ではなく「謝意」が一般的に正しい
- 「意謝」は辞書にある言葉?
- 「謝意」の読み方は「しゃい」
- 「謝意」とは?
- なぜ「謝意」には感謝と謝罪の2つの意味がある?
- 「意謝」と「謝意」の違い
- なぜ「意謝」と書き間違えやすい?
- 「謝意」の簡単な覚え方
- 「謝意」と「感謝」の違い
- 「謝意」と「謝罪」の違い
- 「謝意」は感謝と謝罪のどっち?
- 「謝意を表す」とは?
- 「謝意を示す」とは?
- 「謝意を伝える」とは?
- 「謝意を申し上げる」は自然?
- ビジネスメールで「謝意」は使える?
- 日常会話では「謝意」より「ありがとう」が自然
- 「意謝を表す」は間違い?
- 「意謝を示す」は?
- 「意謝の気持ち」は?
- 「謝意の気持ち」は重複表現?
- 「謝意を感じる」は自然?
- 「謝意」と「謝辞」の違い
- 「謝意」と「謝恩」の違い
- 「謝意」と「敬意」の違い
- 「謝意」と「誠意」の違い
- 「謝意」と似た言葉を一覧で比較
- 「謝意」を使った例文20選
- ビジネスで使いやすい「謝意」の例文
- よりわかりやすいビジネス表現への言い換え
- 「謝意を表します」は感謝なのか謝罪なのかわかりにくい?
- 「謝意」の「謝」は感謝にも謝罪にも使う
- 「意謝」を見つけたらどうすればいい?
- パソコンやスマホで変換するときの注意
- 似た漢字の並びに注意
- 「謝意」を使うときの3つの注意点
- よくある誤記を修正
- 「謝意」の言い換え一覧
- 「謝意」を英語で表すと?
- 「意謝」についてのよくある質問(FAQ)
- Q1.「意謝」とは何ですか?
- Q2.「意謝」と「謝意」はどちらが正しいですか?
- Q3.「意謝」の読み方は「いしゃ」ですか?
- Q4.「謝意」とは簡単にいうと?
- Q5.「謝意」は感謝という意味ですか?
- Q6.「謝意」は謝罪という意味でも使いますか?
- Q7.「謝意」と「謝罪」は同じですか?
- Q8.「謝意を表す」は正しい日本語ですか?
- Q9.「意謝を表す」は正しいですか?
- Q10.「謝意を示す」は自然ですか?
- Q11.「謝意を伝える」は自然ですか?
- Q12.「謝意」と「感謝」の違いは?
- Q13.「謝意」と「謝辞」の違いは?
- Q14.ビジネスメールで「謝意」は使えますか?
- Q15.「謝意の気持ち」は正しいですか?
- Q16.「謝意」の最も簡単な覚え方は?
- まとめ
- 参考リンク
結論:「意謝」ではなく「謝意」が一般的に正しい
まず、最も重要な点を整理します。
| 表記 | 読み方 | 一般的な扱い |
|---|---|---|
| 謝意 | しゃい | 辞書に掲載される一般的な日本語 |
| 意謝 | 一般語として定着した読み方は通常ない | 「謝意」の誤記・語順の取り違えと考えるのが自然 |
したがって、文章で、
「皆様に意謝を表します」
と書こうとしている場合は、
「皆様に謝意を表します」
と直すのが基本です。
「意謝」は辞書にある言葉?
一般的な現代日本語として使う場合、「意謝」ではなく「謝意」を使います。
主要な国語辞典で確認できる一般的な熟語は、
謝意
です。
「謝意」は、
しゃい
と読みます。
一方、「意謝」という並びを、通常のビジネス文書や日常文章で一般的な熟語として使う必要はありません。
そのため、
「意謝という言葉を使おうとしているが合っているだろうか」
と迷った場合は、まず「謝意」の誤記ではないかを確認しましょう。
ただし、固有名詞・古い資料・引用文などに特殊な文字列として「意謝」が現れる可能性まで否定するものではありません。
ここでは、あくまで一般的な現代日本語の熟語として使う場合について説明しています。
「謝意」の読み方は「しゃい」
「謝意」は、
しゃい
と読みます。
「謝」は「しゃ」、「意」は「い」と読むため、
謝+意=しゃい
です。
「しゃいい」ではありません。
例
- 謝意(しゃい)を表す
- 謝意(しゃい)を伝える
- 深い謝意(しゃい)を示す
「謝意」とは?
「謝意」には、大きく分けて2つの意味があります。
1.感謝の気持ち
人の好意・親切・協力などに対して、ありがたいと思う気持ちです。
例文
「長年にわたるご支援に、心から謝意を表します。」
この場合の謝意は、
「ありがとうございます」という感謝の気持ち
です。
2.おわびの気持ち
自分の失敗・過ちなどについて、申し訳ないと思う気持ちを表す場合もあります。
例文
「今回の問題について謝意を示した。」
文脈によっては、
「申し訳ありません」というおわびの気持ち
を意味します。
なぜ「謝意」には感謝と謝罪の2つの意味がある?
「謝」という漢字には、複数の意味があります。
代表的なのは、
- 礼を言う
- わびる
- あやまる
という意味です。
実際に、
感謝
にも、
謝罪
にも、「謝」という漢字が使われています。
そして、「意」は、
気持ち・思い・考え
などを表します。
そのため、
謝意=感謝またはおわびを表す気持ち
という意味になります。
「意謝」と「謝意」の違い
実用上は、次のように整理すれば十分です。
| 意謝 | 謝意 |
|---|---|
| 一般的な熟語として通常使わない | 一般的な日本語として使う |
| 謝意の誤記と考えられる場合が多い | 感謝・おわびの気持ち |
| 通常の読み方は設定しにくい | 「しゃい」と読む |
つまり、
× 意謝を表す
○ 謝意を表す
と覚えておけばよいでしょう。
なぜ「意謝」と書き間違えやすい?
原因は一つとは限りませんが、漢字の意味から言葉を組み立てようとして、順番を取り違えてしまうことが考えられます。
「謝意」は少し硬い言葉なので、日常会話では頻繁に使わない人もいるでしょう。
また、
- 敬意
- 好意
- 誠意
- 善意
- 謝意
のように、「○意」という熟語は数多くあります。
一方で「謝」という漢字も印象が強いため、記憶の中で順番が入れ替わり、
「意謝だったかな?」
となる可能性があります。
迷ったときは、
感謝の「謝」+気持ちの「意」=謝意
と覚えておくとよいでしょう。
「謝意」の簡単な覚え方
漢字を一つずつ考えると覚えやすくなります。
謝=ありがとう・申し訳ない
意=気持ち
つまり、
謝意=「ありがとう」または「申し訳ない」という気持ち
です。
「謝意」と「感謝」の違い
「謝意」が感謝を意味する場合、最も近い言葉は「感謝」です。
ただし、完全に同じ使い方をするわけではありません。
感謝
ありがたいと思う気持ちそのものを幅広く表します。
謝意
感謝の気持ちを表す、やや硬く改まった表現です。
| 比較項目 | 感謝 | 謝意 |
|---|---|---|
| 意味 | ありがたいと思う気持ち | 感謝またはおわびの気持ち |
| 文章の硬さ | 日常からビジネスまで幅広い | やや硬い |
| 日常会話 | よく使う | あまり多くない |
| 公式文書 | 使える | 使いやすい |
| 謝罪の意味 | 基本的にはない | 文脈によってある |
例
「いつも助けてくれて感謝しています。」
→ 日常的で自然。
「多大なるご支援に深い謝意を表します。」
→ 改まった文章に向いています。
「感謝」と「謝意」の詳しい違いはこちらの記事で解説しています。
「感謝」と「謝意」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説
「謝意」と「謝罪」の違い
「謝意」にはおわびの意味もあるため、
「謝罪と同じでは?」
と思うかもしれません。
しかし、両者は同じではありません。
謝意
おわびしたいという気持ちを表せます。
謝罪
自分の過ち・非を認め、実際に相手へわびる行為を表します。
| 謝意 | 謝罪 |
|---|---|
| 気持ちに重点 | わびる行為に重点 |
| 感謝の意味もある | 基本的に感謝の意味はない |
| 「謝意を示す」 | 「謝罪する」 |
たとえば、
「会社側は謝意を示した」
では、文脈によっては「申し訳ないという気持ちを示した」という意味になります。
しかし、
「会社側が正式に謝罪した」
という場合は、実際におわびを行ったことをより明確に表します。
「謝意」と「謝罪」の違いとは?謝意は感謝とお詫びのどっち?意味・使い分けを例文で徹底解説
「謝意」は感謝と謝罪のどっち?
答えは、
どちらの意味でも使われます。
そのため、前後の文章から判断する必要があります。
感謝の謝意
「多くの方々からご協力をいただき、改めて謝意を表します。」
→ 感謝。
おわびの謝意
「責任者は今回の不手際について謝意を示した。」
→ おわび。
この二面性が、「謝意」という言葉を難しく感じさせる理由の一つです。
「謝意を表す」とは?
「謝意」と一緒に特によく使われるのが、
「謝意を表す」
です。
意味は、
感謝またはおわびの気持ちを、言葉・態度などによって示すこと
です。
感謝の場合
「これまでのご尽力に対し、心より謝意を表します。」
おわびの場合
「関係者に対して謝意を表した。」
ただし、おわびの意味を確実に伝えたい場合は、
「謝罪した」
「お詫びを申し上げた」
などと書いたほうが明確な場合があります。
「謝意を示す」とは?
「謝意を示す」も自然な表現です。
「表す」と「示す」は近い意味ですが、
表す
→ 内面の気持ちを外へ表現する。
示す
→ 態度・言動などによって相手にわかる形にする。
というニュアンスを意識できます。
例
「支援者に謝意を示した。」
「関係者に対し、書面で謝意を表した。」
「謝意を伝える」とは?
こちらも自然です。
「謝意を伝える」は、感謝・おわびの気持ちを相手に伝達することに重点があります。
例
「協力してくださった皆様に謝意を伝えた。」
「直接会って謝意を伝える。」
より詳しい使い分けはこちらの記事で解説しています。
「謝意を伝える」と「謝意を表す」の違いとは?意味・使い分けを感謝・お詫び・ビジネスの例文で徹底解説
「謝意を申し上げる」は自然?
意味は理解できますが、文章によっては少し硬く感じる場合があります。
一般的には、
- 謝意を表します
- 心より感謝申し上げます
- 深くお詫び申し上げます
などのほうが意味を明確にしやすいでしょう。
特に「謝意」は感謝とおわびの両方を意味するため、相手に誤解されたくないメールでは、
感謝なのか、謝罪なのかを直接書く
ことも大切です。
ビジネスメールで「謝意」は使える?
使えます。
特に、
- 公式なお礼
- 挨拶文
- 報告書
- 式典関係文書
- 社外向け文書
などの改まった場面に向いています。
例
「本事業の実施にあたり、多大なるご支援をいただきました関係各位に、深く謝意を表します。」
これは、感謝を丁寧に表した文章です。
日常会話では「謝意」より「ありがとう」が自然
「謝意」は硬い言葉です。
たとえば友人に、
「昨日手伝ってくれたことに謝意を表します」
と言えば、意味は正しくても不自然に改まって聞こえるでしょう。
日常会話では、
「昨日はありがとう」
「助かったよ」
のほうが自然です。
「意謝を表す」は間違い?
一般的な文章で使うなら、
「謝意を表す」
に直しましょう。
誤記しやすい例
× ご協力いただいた皆様に意謝を表します。
修正
○ ご協力いただいた皆様に謝意を表します。
「意謝を示す」は?
こちらも、通常は、
「謝意を示す」
です。
誤
「関係者に意謝を示した。」
正
「関係者に謝意を示した。」
「意謝の気持ち」は?
「感謝の気持ち」という意味で使いたいのであれば、
「謝意」
または、
「感謝の気持ち」
としましょう。
不自然
「皆様への意謝の気持ちを忘れません。」
自然
「皆様への感謝の気持ちを忘れません。」
または、
「皆様に深い謝意を表します。」
「謝意の気持ち」は重複表現?
「謝意」の「意」は、もともと気持ちを表します。
そのため、
「謝意の気持ち」
は意味がやや重なります。
たとえば、
「感謝の謝意の気持ち」
などとすると、かなりくどくなります。
通常は、
- 謝意
- 感謝の気持ち
- おわびの気持ち
のどれか一つで十分です。
「謝意を感じる」は自然?
「謝意」は自分が相手に対して抱く感謝・おわびの気持ちなので、文脈によって使えます。
ただし、
「私は彼に謝意を感じた」
より、
「私は彼に感謝した」
「彼に感謝の気持ちを抱いた」
などのほうが日常的です。
「謝意」は、
表す・示す・伝える
と組み合わせるのが特に一般的です。
「謝意」と「謝辞」の違い
「謝辞」も似た言葉です。
謝意
→ 感謝・おわびの気持ち。
謝辞
→ 感謝・おわびを表す言葉。
例
「協力者に謝意を表す。」
→ 気持ち。
「受賞式で謝辞を述べる。」
→ 言葉・挨拶。
「謝意」は内面の気持ち、「謝辞」はそれを言葉として表したもの、と整理するとわかりやすいでしょう。
「謝意」と「謝恩」の違い
「謝恩」は、受けた恩に感謝することです。
たとえば、
- 謝恩会
- 謝恩セール
などで使います。
「謝意」は感謝全般に使えるうえ、文脈によってはおわびの意味も持ちます。
「謝恩」は、特に受けた恩への感謝に重点があります。
「謝意」と「敬意」の違い
漢字が似ているため混同することがありますが、意味は異なります。
謝意
→ 感謝またはおわびの気持ち。
敬意
→ 相手を尊敬し、敬う気持ち。
例
「支援に謝意を表する。」
「長年の功績に敬意を表する。」
「謝意を表する」と「敬意を表する」は、どちらも使われるため、文字を取り違えないよう注意しましょう。
「謝意」と「誠意」の違い
こちらも「○意」の形ですが意味は別です。
謝意
→ 感謝・おわびの気持ち。
誠意
→ 私利私欲を離れ、真心をもって物事に向き合う気持ち。
例
「協力に対して謝意を表す。」
「誠意をもって対応する。」
「謝意」と似た言葉を一覧で比較
| 言葉 | 中心となる意味 |
|---|---|
| 謝意 | 感謝またはおわびの気持ち |
| 感謝 | ありがたいと思う気持ち |
| 謝罪 | 自分の非・過ちについてわびること |
| 謝辞 | 感謝・おわびを表す言葉 |
| 謝恩 | 受けた恩に感謝すること |
| 敬意 | 相手を尊敬し敬う気持ち |
| 誠意 | 真心をもって向き合う気持ち |
「謝意」を使った例文20選
感謝の意味
- 長年のご支援に深い謝意を表します。
- 協力してくださった皆様に謝意を伝えた。
- 関係者に心から謝意を示した。
- 多大なるご協力に謝意を表したい。
- 受賞者は支援者への謝意を述べた。
- 会社として取引先に謝意を伝えた。
- 地域住民の協力に対して謝意を表する。
- これまでの尽力に改めて謝意を示します。
- 研究への協力者に謝意を表した。
- 温かいご支援に深く謝意を表します。
おわびの意味
- 関係者に対して謝意を示した。
- 責任者は今回の不手際について謝意を表した。
- 問題を起こしたことへの謝意を示す必要がある。
- 本人は自らの行動について謝意を表明した。
- 関係者への謝意を示すとともに、再発防止を約束した。
- 当事者は自らの過ちについて謝意を伝えた。
- 会社は利用者に謝意を示した。
- 担当者は不手際に対する謝意を表した。
- 責任を認め、相手方への謝意を示した。
- 十分な謝意が示されていないとの指摘があった。
ただし、おわびの意味の「謝意」は文脈によってわかりにくくなる場合があります。
誤解を避けたい場合には、
「謝罪」「お詫び」
と明記するほうがわかりやすいでしょう。
ビジネスで使いやすい「謝意」の例文
協力への感謝
「本プロジェクトの遂行にあたり、多大なるご協力を賜りました皆様に、心より謝意を表します。」
支援への感謝
「日頃より格別のご支援を賜り、改めて深い謝意を表します。」
式典
「本日の開催にご尽力いただきました関係各位に、深甚なる謝意を表します。」
報告書
「調査にご協力いただいた関係機関の皆様に謝意を表する。」
よりわかりやすいビジネス表現への言い換え
「謝意」は硬い言葉なので、メールなどでは次のように言い換えることもできます。
感謝を伝える場合
- 心より感謝申し上げます
- 厚く御礼申し上げます
- 誠にありがとうございます
- 深く感謝しております
おわびを伝える場合
- 深くお詫び申し上げます
- 心よりお詫びいたします
- 誠に申し訳ございません
- 謹んでお詫び申し上げます
このように、感謝なのか謝罪なのかを直接示すことで、意味が明確になります。
「謝意を表します」は感謝なのか謝罪なのかわかりにくい?
文脈によっては、わかりにくいことがあります。
たとえば、
「関係者に謝意を表します。」
だけでは、
「協力してくれてありがとう」
なのか、
「迷惑を掛けて申し訳ない」
なのか、前後の文脈がなければ判断しにくい場合があります。
そのため、実務では、
感謝なら
「ご協力いただいた関係者の皆様に、感謝の意を込めて謝意を表します。」
あるいは、より簡潔に、
「ご協力いただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。」
おわびなら
「このたびの不手際について、深くお詫び申し上げます。」
としたほうが誤解されにくくなります。
「謝意」の「謝」は感謝にも謝罪にも使う
「謝」という漢字を見ると、
「謝る=おわび」
だけを思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、
- 感謝
- 謝礼
- 謝恩
などでは、礼・感謝の意味で使われます。
一方、
- 謝罪
- 陳謝
では、おわびの意味です。
この二つの意味があることを知っておくと、「謝意」が理解しやすくなります。
「意謝」を見つけたらどうすればいい?
文章の校正・チェックで「意謝」を見つけた場合は、次の順番で確認するとよいでしょう。
- 「謝意」の誤記ではないか確認する
- 前後の文章から意味を確認する
- 感謝なのか、おわびなのか確認する
- 必要なら「謝意」に修正する
- 意味が曖昧なら「感謝」「お詫び」へ言い換える
例
「関係者に意謝を表します。」
↓
「関係者に謝意を表します。」
さらに明確にするなら、
「ご協力いただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。」
とできます。
パソコンやスマホで変換するときの注意
「しゃい」と入力すれば、通常は「謝意」が変換候補になります。
「意謝」を無理に一文字ずつ入力すると、そのまま誤記に気づかない可能性があります。
迷ったときは、
「しゃい」→「謝意」
と変換すると覚えておくとよいでしょう。
似た漢字の並びに注意
日本語には、漢字の順番を入れ替えると別の意味になったり、そもそも一般的な熟語でなくなったりするものがあります。
「謝意」も、漢字の順番を含めて一つの熟語です。
そのため、
「意味が同じ漢字なら順番を替えてもよい」
というものではありません。
熟語は、定着している形のまま覚えることが重要です。
「謝意」を使うときの3つの注意点
1.「意謝」と逆にしない
一般的な熟語は「謝意」です。
2.読み方は「しゃい」
「しゃいい」などと読まないよう注意しましょう。
3.感謝か謝罪か文脈を明確にする
「謝意」には2つの意味があるため、重要な文章では意味が伝わるよう前後を整えます。
よくある誤記を修正
| 誤記・不自然な例 | おすすめ |
|---|---|
| 皆様に意謝を表します | 皆様に謝意を表します |
| 深い意謝を示します | 深い謝意を示します |
| 意謝の気持ちを伝えます | 感謝の気持ちを伝えます |
| 協力者への意謝 | 協力者への謝意 |
| 謝意の気持ちを表す | 謝意を表す |
| 感謝の謝意を表す | 謝意を表す/感謝を表す |
「謝意」の言い換え一覧
感謝の意味なら、次のように言い換えられます。
- 感謝
- 感謝の気持ち
- お礼
- 御礼
- ありがたい気持ち
おわびの意味なら、
- 謝罪
- お詫び
- 申し訳ない気持ち
- 反省の意
などが候補になります。
「謝意」を英語で表すと?
「謝意」は日本語でも感謝・おわびの両方を意味するため、英語も文脈によって変わります。
感謝の場合
- gratitude
- thanks
- appreciation
おわびの場合
- apology
- apologetic feelings
そのため、「謝意=この英単語」と一対一で固定するのではなく、前後の意味を確認して訳す必要があります。
「意謝」についてのよくある質問(FAQ)
Q1.「意謝」とは何ですか?
一般的な現代日本語では、「謝意」の漢字の順番を取り違えた誤記と考えるのが自然です。
Q2.「意謝」と「謝意」はどちらが正しいですか?
一般的に使う熟語は「謝意」です。
Q3.「意謝」の読み方は「いしゃ」ですか?
一般語として定着した熟語ではないため、通常の読み方を決める必要はありません。
「謝意」なら「しゃい」です。
Q4.「謝意」とは簡単にいうと?
感謝またはおわびの気持ちです。
Q5.「謝意」は感謝という意味ですか?
はい。感謝の気持ちという意味があります。
ただし、それだけでなく、おわびの気持ちという意味もあります。
Q6.「謝意」は謝罪という意味でも使いますか?
使います。
自分の過ちをわびる気持ちを表す場合があります。
Q7.「謝意」と「謝罪」は同じですか?
同じではありません。
謝意は気持ちを表し、謝罪は実際にわびる行為を表すのが基本です。また、謝意には感謝の意味もあります。
Q8.「謝意を表す」は正しい日本語ですか?
正しい表現です。
感謝またはおわびの気持ちを表明するという意味です。
Q9.「意謝を表す」は正しいですか?
通常は「謝意を表す」に直します。
Q10.「謝意を示す」は自然ですか?
自然です。
感謝・おわびの気持ちを態度・言葉などで示す意味になります。
Q11.「謝意を伝える」は自然ですか?
自然です。
特に感謝の気持ちを相手へ伝える場面で使いやすい表現です。
Q12.「謝意」と「感謝」の違いは?
感謝はありがたいと思う気持ちです。
謝意は感謝だけでなく、おわびの気持ちも表せます。また「謝意」のほうがやや硬い表現です。
Q13.「謝意」と「謝辞」の違いは?
謝意は感謝・おわびの気持ち、謝辞はその気持ちを表す言葉です。
Q14.ビジネスメールで「謝意」は使えますか?
使えます。
ただし、感謝なのかおわびなのかが曖昧になる場合は、「感謝申し上げます」「お詫び申し上げます」と直接書くほうがわかりやすいでしょう。
Q15.「謝意の気持ち」は正しいですか?
意味は通じますが、「意」自体に気持ちという意味があるため、やや重複します。
通常は「謝意」または「感謝の気持ち」で十分です。
Q16.「謝意」の最も簡単な覚え方は?
謝=ありがとう・申し訳ない
意=気持ち
と考え、
謝意=ありがとう・申し訳ないという気持ち
と覚えるとよいでしょう。
まとめ
「意謝」という表記を見かけることがありますが、一般的な現代日本語として使う言葉は、
「謝意」
です。
読み方は、
「しゃい」
です。
そのため、通常の文章では、
× 意謝
○ 謝意
と覚えておきましょう。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 謝意 | 感謝またはおわびの気持ち |
| 感謝 | ありがたいと思う気持ち |
| 謝罪 | 自分の過ちについてわびること |
| 謝辞 | 感謝・おわびを表す言葉 |
| 謝恩 | 受けた恩に感謝すること |
| 敬意 | 尊敬し敬う気持ち |
「謝意」の大きな特徴は、
「感謝」と「おわび」の両方の意味を持っている
ことです。
「ご支援に謝意を表します」
であれば感謝、
「不手際について謝意を示した」
であれば、おわびの意味になることがあります。
そのため、特にビジネス文章では、前後の文脈を明確にすることが重要です。
相手に確実に感謝を伝えたいのであれば、
「心より感謝申し上げます」
相手へ明確におわびしたいのであれば、
「深くお詫び申し上げます」
と書く方法もあります。
「意謝」と「謝意」のどちらだったか迷った場合は、
「感謝」の「謝」が先に来る
と覚えてください。
謝+意=謝意(しゃい)
が、一般的な正しい形です。
