「上司に意見を具申する」「改善案を具申する」「意見具申を行う」など、「具申」という言葉は行政・組織・ビジネスに関する文章で使われることがあります。
ただし、日常会話ではそれほど頻繁に使わないため、
- 「具申」とは簡単にいうとどういう意味なのか
- 「具申する」は誰が誰に対して行うのか
- 何を「具申」するのか
- 「意見具申」「具申書」とは何なのか
- 「進言」「上申」「答申」と何が違うのか
- 会社で「具申する」と言っても自然なのか
など、意味や使い方に迷うこともあるでしょう。
「具申」の重要なポイントは、単に「意見を言う」という意味ではなく、意見や事情などを詳しく整理して、主に上位の人や機関へ申し述べることです。
この記事では、「具申」の意味・読み方・使い方を整理したうえで、「具申する」「意見具申」「具申書」などの表現や、「進言・上申・答申」との違いを具体例付きで詳しく解説します。
- 結論:「具申」とは上役や上位機関へ意見・事情などを詳しく申し述べること
- 「具申」の意味をもう少し詳しく
- 「具申する」とは?
- 「具申する」は誰が誰に使う?
- 具申するのは「意見」だけ?
- 「意見具申」とは?
- 「具申書」とは?
- 具申書と上申書は同じ?
- 「具申」と「進言」の違い
- 「具申」と「上申」の違い
- 「具申」と「答申」の違い
- 「具申」と「提言」の違い
- 「具申」と「報告」の違い
- 「具申」と「申請」の違い
- 「具申」と「申し立て」の違い
- 「具申する」はビジネスで使える?
- 「具申する」のビジネス例文
- 「具申いたします」は正しい?
- 「具申を受ける」とは?
- 「具申を行う」は自然?
- 「具申」と「意見具申」の違い
- 具申は口頭でも使える?
- 具申には必ず意見の採用を求める意味がある?
- 具申と承認・決裁の関係
- 「具申」の類語・言い換え
- 「具申」を使うときの注意点
- 「具申」を使った例文
- 「具申」に関するよくある質問
- まとめ
- 参考リンク
結論:「具申」とは上役や上位機関へ意見・事情などを詳しく申し述べること
まず結論からいうと、「具申」とは、意見や事情などを詳しく申し述べること、特に上役や上位の機関に対して詳しく述べることです。
読み方は、
具申(ぐしん)
です。
「具申する」の形で動詞として使うことができます。
たとえば、ある部署の担当者が現場の問題を調査し、その状況や改善案を上司へ詳しく説明したとします。
このような場合、
「現場の状況について上司に具申した」
「改善策を部長に具申した」
などと表現できます。
簡単に言い換えるなら、
「具申=上の立場の人・組織へ、意見や事情を詳しく伝えること」
と考えるとわかりやすいでしょう。
| 言葉 | 簡単な意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 具申 | 上位の人・機関へ意見や事情を詳しく述べる | 「詳しく申し述べる」点が重要 |
| 進言 | 目上の人へ意見・助言を述べる | 意見・助言に重点 |
| 上申 | 上役・上級機関へ意見や事情を申し述べる | 行政・組織的な場面でも使われる |
| 答申 | 諮問・問いを受けて意見をまとめて述べる | 「問われたことへの回答」という性格が強い |
「具申」の意味をもう少し詳しく
「具申」という言葉には、「具」と「申」という漢字が使われています。
「申」には「申し述べる」という意味があります。
そして「具申」では、ただ一言意見を述べるというより、必要な内容を具体的・詳細に申し述べる意味が強くなります。
たとえば、上司に、
「この方法はよくないと思います」
と一言述べるだけでも意見ではあります。
しかし、
- 現在どのような問題が起きているのか
- 原因は何だと考えられるのか
- どのような改善方法があるのか
- なぜその方法が適切なのか
などを整理して詳しく申し述べる場合には、「具申」という言葉が合いやすくなります。
つまり、「具申」は単なる発言ではなく、ある程度まとまった意見・事情・報告などを上位者へ詳しく伝える場面で使いやすい言葉です。
「具申する」とは?
「具申」は名詞ですが、
具申する
という形で動詞として非常によく使われます。
意味は、
上役・上位機関などへ意見や事情を詳しく申し述べる
ことです。
例文
- 担当者は現場の状況を上司に具申した。
- 新しい制度について改善案を具申する。
- 部長に現在の問題点を具申した。
- 調査結果を踏まえて、必要な対策を具申する。
- 担当部署から経営層へ意見を具申した。
「具申する」はやや硬い表現なので、日常会話で友人や家族に意見を言う場面には通常使いません。
「具申する」は誰が誰に使う?
「具申」は、一般に下位・下級の立場から、上位・上級の立場へ意見や事情を申し述べる場面で使われます。
たとえば、
- 部下 → 上司
- 担当部署 → 経営層
- 下級機関 → 上級機関
- 委員会・審議会など → 大臣・行政機関など
といった関係です。
したがって、通常は上司が部下へ指示を出すことを「具申」とはいいません。
「具申」は、下から上へ情報・意見などを申し述べる方向性を持つ言葉だと考えると理解しやすくなります。
ただし、実際の行政制度や組織では役職・機関相互の関係が複雑な場合もあるため、単純に「年齢が下の人から年齢が上の人へ」という意味ではありません。
重要なのは、組織・制度上の立場です。
具申するのは「意見」だけ?
「具申」と聞くと、「意見を言う」という意味を思い浮かべる人が多いでしょう。
実際に「意見を具申する」は代表的な使い方です。
しかし、「具申」の対象は意見だけに限定されません。
辞書でも、意見のほか事情などを詳しく述べることが示されています。
文脈によっては、
- 意見
- 事情
- 状況
- 改善案
- 要望
- 調査結果を踏まえた考え
などを申し述べる場面で使われます。
自然な組み合わせ
- 意見を具申する
- 改善案を具申する
- 事情を具申する
- 対策を具申する
- 方策を具申する
ただし、「資料を具申する」「商品を具申する」のように、単純に物を提出する意味では通常使いません。
「意見具申」とは?
「具申」と一緒によく使われる表現に、
意見具申(いけんぐしん)
があります。
これは文字どおり、上位の人・機関などに対して意見を詳しく申し述べることです。
「具申」だけでも意見を述べる意味を含みますが、「意見具申」とすることで、何を具申するのかが明確になります。
行政分野でも実際に使われる表現です。
たとえば、審議会などで検討した結果を大臣へ「意見具申」する、といった使い方があります。
例文
- 委員会は検討結果について意見具申を行った。
- 関係機関に対して意見具申を行う。
- 現場から経営陣へ改善に関する意見具申があった。
「具申書」とは?
「具申書(ぐしんしょ)」とは、具申する内容を文書にまとめたものです。
つまり、上位の人・機関へ申し述べたい意見・事情などを書面にした文書です。
「具申」は必ず書面でなければならないわけではありませんが、公式な組織では内容を記録として残すため、具申書という形が取られることがあります。
具申書に考えられる内容
文書の目的によって異なりますが、たとえば次のような項目が考えられます。
- 件名
- 具申する相手
- 具申者
- 現在の状況
- 問題となっている事情
- 具申する意見・内容
- その理由
- 必要な資料
- 作成日
ただし、「具申書」という名称に全国共通の一つの書式があるわけではありません。
行政機関・会社・団体などで指定様式がある場合は、その書式に従います。
具申書と上申書は同じ?
「具申書」と似た言葉に「上申書」があります。
どちらも上位の人・機関へ意見や事情を伝える文書として使われるため、意味はかなり近くなります。
ただし、一般的には、
具申書=意見・事情などを詳しく申し述べる文書
上申書=上役・上級機関へ意見・事情・要望などを申し述べる文書
と整理できます。
実際の文書名称は組織や制度によって異なるため、「具申書」と「上申書」を常に厳密に区別できるとは限りません。
指定された文書名・様式がある場合は、その名称に従いましょう。
「具申」と「進言」の違い
「具申」と最も混同しやすい言葉の一つが「進言」です。
どちらも、主に下の立場から上の立場へ意見を述べる場合に使われます。
違いを簡単に整理すると、
進言=目上の人へ意見・助言などを述べる
具申=上位の人・機関へ意見や事情などを詳しく申し述べる
です。
| 比較 | 具申 | 進言 |
|---|---|---|
| 方向 | 主に下位から上位へ | 主に目下から目上へ |
| 内容 | 意見・事情など | 意見・助言など |
| 特徴 | 詳しく申し述べる | より良くするため意見を述べる意味で使いやすい |
| 使用場面 | 行政・組織・ビジネスなど | 組織・ビジネス・歴史的文脈など |
たとえば、部下が上司に、
「この方法を変更したほうがよいと思います」
と意見を述べる場面なら「進言」が使えます。
一方、問題の経緯・現状・理由・改善案などまで詳しくまとめて上司へ説明するのであれば、「具申」という表現が合いやすくなります。
ただし、両者には意味が重なる部分も多く、文脈によってどちらも使える場合があります。
詳しい使い分けは、「進言」と「具申」の違いとは?意味・使い分けを上司・組織・ビジネスの例文で解説も参考にしてください。
「具申」と「上申」の違い
「上申」も、「具申」と非常に近い言葉です。
「上申」は、上の立場にある人・機関へ意見や事情などを申し述べることを表します。
したがって、
- 上位者へ述べる
- 意見・事情などを伝える
- 行政・組織でも使われる
という点では「具申」と共通します。
違いをあえて整理すると、「具申」は内容を詳しく申し述べるという意味が言葉そのものに強く表れている点が特徴です。
一方、「上申」は「上へ申し述べる」という方向性がわかりやすい言葉です。
| 具申 | 上申 |
|---|---|
| 意見・事情などを詳しく申し述べる | 上役・上級機関へ申し述べる |
| 詳しさに重点がある | 「上へ」という方向性が明確 |
ただし、実際の行政・組織用語では使われ方が重なることもあります。
「具申書」「上申書」など正式な文書名が決まっている場合は、一般的なニュアンスよりもその組織のルールを優先します。
「上申」と近い「進言」との違いについては、「上申」と「進言」の違いとは?意味・使い分けを上司・会社・行政の例文で徹底解説も参考になります。
「具申」と「答申」の違い
「具申」と「答申」は、どちらも行政・審議会などで使われることがある言葉ですが、大きな違いがあります。
答申は、問い・諮問を受けて、それに対する意見を申し述べることです。
つまり、答申には基本的に、
「先に問われたことがある」
という関係があります。
たとえば、行政機関が審議会へある問題を「諮問」し、その審議会が検討結果をまとめて返すのが「答申」です。
これに対して「具申」は、「諮問を受けたことへの回答」という条件が必須ではありません。
| 比較 | 具申 | 答申 |
|---|---|---|
| 基本意味 | 意見・事情などを詳しく申し述べる | 問い・諮問に対して意見を述べる |
| 事前の問い | 必須ではない | 基本的にある |
| よく使う場面 | 行政・組織・社内など | 審議会・行政など |
「答申」の仕組みについては、「答申」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説|「諮問・提言・上申」との違いと審議会での流れで詳しく解説しています。
「具申」と「提言」の違い
「提言」も意見を述べるという意味を持ちますが、「具申」とは相手との関係が異なります。
「提言」は、問題について考えや意見を示し、社会・組織などへ提案することです。
必ずしも下位の人から上位の人へ行う必要はありません。
一方、「具申」は、特に上役・上位機関へ申し述べる意味で使われます。
たとえば、専門家が社会全体に政策案を示す場合は「提言」が自然です。
部署の担当者が上位部署へ現状と改善案を詳しく述べる場合は「具申」が合いやすいでしょう。
「具申」と「報告」の違い
「具申」と「報告」も区別しておきたい言葉です。
「報告」は、起きたこと・調査したこと・結果などを相手へ知らせることです。
「具申」では、それらの事実だけでなく、自分や組織としての意見・事情などを詳しく申し述べる意味が加わります。
たとえば、
「機械が停止した原因を調査し、その結果を上司へ知らせた」
なら「報告」が自然です。
それに加えて、
「この原因を防止するには設備更新が必要である」
という意見まで詳しく申し述べる場合、文脈によって「具申」と表現できます。
「具申」と「申請」の違い
「申」という漢字が共通するため、「具申」と「申請」を混同することがありますが、意味は異なります。
「申請」は、許可・認可・給付などを求め、所定の手続きを行うことです。
一方、「具申」は意見や事情を詳しく申し述べることです。
たとえば、
- 補助金を受けたい → 申請する
- 改善すべき理由を上司へ詳しく述べる → 具申する
となります。
「具申」と「申し立て」の違い
「申し立て」は、自分の主張・希望・事情などを相手へ述べることです。
法律・行政手続きでも使われますが、「具申」と同じ意味ではありません。
「具申」は特に上役・上位機関に詳しく申し述べるという組織上の関係を持ちやすい言葉です。
「申し立て」は、上位・下位という関係がなくても使えます。
「具申する」はビジネスで使える?
「具申する」は会社でも使用できます。
ただし、かなり硬い表現です。
日常的な社内会話で、
「昨日、課長に具申しました」
と言うと、会社によっては少し大げさに聞こえることがあります。
通常の社内コミュニケーションなら、
- 提案する
- 意見を述べる
- 報告する
- 相談する
- 改善案を伝える
などのほうが自然な場合もあります。
一方で、組織上の正式な意見として上位者へ詳しく申し述べる場面なら、「具申する」が適切です。
「具申する」のビジネス例文
改善案について
- 現場から寄せられた意見を取りまとめ、改善案として経営層に具申した。
- 業務効率化のための具体策を上司へ具申する。
- 担当部署として必要な改善措置を具申した。
問題・事情について
- 現場の実情について担当役員に具申した。
- 現在の人員配置では対応が難しい事情を具申する。
- 調査結果とあわせて問題点を具申した。
行政・組織について
- 検討結果を取りまとめ、上級機関へ具申した。
- 委員会としての意見を具申する。
- 制度改正について意見具申を行った。
「具申いたします」は正しい?
「具申いたします」は、「具申する」を謙譲表現にした言い方として使用できます。
ただし、「具申」という言葉自体が硬いため、一般的なビジネスメールでは必要以上に格式ばった印象になることがあります。
たとえば正式な組織文書なら、
「以下のとおり意見を具申いたします」
という表現も考えられます。
一方、普通の社内メールなら、
「以下のとおり提案いたします」
「下記のとおり意見を申し上げます」
などのほうが自然な場合もあります。
文書の格式や組織内の慣例に合わせて使い分けましょう。
「具申を受ける」とは?
具申する側から見れば「具申する」ですが、それを上位側から表現すると、
「具申を受ける」
といえます。
例文
- 部長は担当部署から改善策の具申を受けた。
- 関係機関から意見具申を受ける。
- 現場責任者から状況について具申を受けた。
具申を受けたからといって、その内容を必ず採用するという意味ではありません。
具申された意見を踏まえて、上位者・上位機関が判断することになります。
「具申を行う」は自然?
「具申を行う」は自然な表現です。
特に、
- 意見具申を行う
- 上級機関への具申を行う
など、行政・公式文書で使いやすい言い方です。
ただし、「具申する」のほうが簡潔なので、普通の文章なら「具申する」で十分な場合もあります。
「具申」と「意見具申」の違い
「意見具申」は「具申」の一種です。
「具申」は意見・事情などを詳しく申し述べることを広く表せます。
これに対し「意見具申」は、申し述べる内容が「意見」であることを明確にした表現です。
| 具申 | 意見具申 |
|---|---|
| 意見・事情などを詳しく申し述べる | 意見を詳しく申し述べる |
| より広い | 意見に対象を絞った表現 |
具申は口頭でも使える?
「具申書」という言葉があるため、「具申は必ず書面で行うもの」と思われることがあります。
しかし、「具申」という言葉そのものは「詳しく申し述べること」を意味するため、必ずしも書面だけに限定されません。
口頭で上司に意見・事情を詳しく述べた場合にも、文脈上「具申した」と表現できます。
ただし、行政・組織上の正式な手続きでは書面が指定されている場合があります。
その場合は、その制度のルールに従う必要があります。
具申には必ず意見の採用を求める意味がある?
具申は、意見や事情を詳しく申し述べる行為です。
そのため、具申した内容が必ず採用・承認されるとは限りません。
たとえば、部下が、
「この設備を更新すべきです」
と理由を詳しくまとめて具申しても、予算などを考慮した結果、経営層が採用しないこともあります。
つまり、
具申=決定
ではありません。
具申する側は意見を詳しく申し述べ、最終的な判断は上位の立場が行うという構造です。
具申と承認・決裁の関係
「具申」は承認や決裁とも意味が異なります。
具申は、意見や事情を申し述べる段階です。
一方、「承認」「決裁」は、提案・申請などについて認めるかどうかを判断する側の行為です。
たとえば、
担当者が改善案を具申する
↓
部長が内容を検討する
↓
必要に応じて経営者が決裁する
という流れが考えられます。
つまり、具申は「上に意見を上げる側」の行為、承認・決裁は「その内容を判断する側」の行為です。
「具申」の類語・言い換え
「具申」には、文脈によって次のような類語があります。
| 言葉 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| 進言 | 目上の人へ意見・助言を述べる |
| 上申 | 上役・上級機関へ意見や事情を述べる |
| 提言 | 問題について意見・提案を示す |
| 建議 | 官公庁などへ意見を申し立てる |
| 報告 | 状況・結果などを知らせる |
| 提案 | 考え・方法などを相手へ示す |
| 答申 | 諮問された事項について意見を回答する |
一般的な会社の会話で「具申」が硬すぎる場合は、「提案する」「意見を述べる」「報告する」などへ言い換えると自然になる場合があります。
「具申」を使うときの注意点
1.単なる会話には使わない
「具申」は硬い言葉です。
友人に、
「旅行先について意見を具申した」
などと言うと不自然です。
組織上の立場があり、ある程度正式に意見・事情を伝える場面に適しています。
2.上から下への指示には使わない
「具申」は基本的に上位者へ申し述べる意味です。
上司が部下へ業務命令を伝える場合は、
- 指示する
- 命じる
- 通知する
- 伝達する
などが適しています。
3.「報告」と完全に同じではない
事実だけを知らせる場合は「報告」のほうが自然です。
「具申」は、事情や意見などを詳しく申し述べる意味を持ちます。
4.正式な制度では組織独自の定義を確認する
行政・会社などで「具申書」という正式文書が用意されている場合、提出方法・記載内容・提出先などが決められていることがあります。
実際の手続きでは一般的な辞書上の意味だけで判断せず、対象制度の規程・様式を確認してください。
「具申」を使った例文
基本的な例文
- 上司に自分の意見を具申した。
- 現場の事情を詳しく具申する。
- 改革案を責任者へ具申した。
- 担当者は必要な対策について具申した。
- 調査結果を踏まえて改善策を具申する。
会社・ビジネスの例文
- 担当部署としての意見を経営陣へ具申する。
- 現行制度の問題点と改善案を部長へ具申した。
- 現場責任者から人員増強の必要性について具申があった。
- 詳細な資料をまとめたうえで上層部に具申する予定だ。
- 具申された内容について経営会議で検討した。
行政・組織の例文
- 検討結果について関係機関へ意見具申を行った。
- 委員会の意見を取りまとめて具申する。
- 上級機関に対して現状と対応策を具申した。
- 具申を受けた機関が内容を検討する。
「具申」に関するよくある質問
Q1.「具申」とは簡単にいうと何ですか?
主に上役・上位機関に対して、意見や事情などを詳しく申し述べることです。
Q2.「具申」の読み方は?
「ぐしん」と読みます。
Q3.「具申する」とはどういう意味ですか?
上の立場にある人・機関へ、意見・事情・改善案などを詳しく申し述べることです。
Q4.「具申」は誰から誰に行いますか?
一般に、部下から上司、下位の組織から上位の組織など、下の立場から上の立場へ行います。
Q5.「意見具申」とは何ですか?
上位の人・機関に対して意見を詳しく申し述べることです。
行政実務でも使われる表現です。
Q6.「具申書」とは?
具申する意見・事情などを書面にまとめた文書です。
書式は組織や制度によって異なります。
Q7.具申は必ず書面ですか?
いいえ。「具申」という言葉そのものは書面だけに限定されません。
ただし、正式な手続きでは書面提出が求められる場合があります。
Q8.「具申」と「進言」の違いは?
どちらも目上・上位の相手へ意見を述べる点では共通します。
「具申」は意見・事情などを詳しく申し述べる意味が強く、「進言」は目上の人へ意見や助言を述べる意味で使われます。
Q9.「具申」と「上申」は同じですか?
かなり近い言葉です。
「具申」は詳しく申し述べる点、「上申」は上位者へ申し述べる方向性が特にわかりやすい言葉です。
実際の行政・組織では使用範囲が重なることもあります。
Q10.「具申」と「答申」は何が違いますか?
「答申」は諮問・問いを受けて、それへの回答として意見を述べることです。
「具申」は事前に諮問を受けている必要はありません。
Q11.「具申」と「報告」はどう違いますか?
「報告」は事実・状況・結果などを知らせることです。
「具申」は意見や事情などを詳しく申し述べる意味があります。
Q12.会社でも「具申する」と言いますか?
使えます。
ただし硬い表現なので、日常的な社内コミュニケーションでは「提案する」「意見を述べる」などのほうが自然な場合もあります。
Q13.「具申いたします」は正しいですか?
使用できます。
正式な文書などでは「以下のとおり意見を具申いたします」のように使えます。
Q14.具申された意見は必ず採用されますか?
いいえ。
具申は意見を申し述べる行為なので、採用・承認されるかどうかは受けた側の判断になります。
Q15.「具申」の言い換えは?
文脈によって「進言」「上申」「提言」「提案」「報告」「意見を述べる」などに言い換えられます。
ただし、それぞれニュアンスが異なるため、相手との立場や伝える内容によって選びましょう。
まとめ
「具申」とは、意見や事情などを詳しく申し述べること、特に上役や上位の機関へ詳しく申し述べることです。
読み方は「ぐしん」です。
主な使い方としては、
- 意見を具申する
- 改善案を具申する
- 上司へ具申する
- 意見具申を行う
- 具申書を提出する
- 具申を受ける
などがあります。
似た言葉との違いを整理すると、
- 具申:上位の人・機関へ意見や事情などを詳しく申し述べる
- 進言:目上の人へ意見・助言を述べる
- 上申:上役・上級機関へ意見や事情を申し述べる
- 答申:諮問・問いを受け、その回答として意見を申し述べる
- 提言:問題について意見や提案を示す
- 報告:事実・状況・結果などを知らせる
という違いがあります。
特に重要なのは、「具申」は単に意見を言うのではなく、上位の立場に対して意見・事情などを詳しく申し述べる言葉だという点です。
一般的な日常会話ではあまり使用しませんが、行政・会社・組織などで正式に意見を伝える場面では現在でも使われる言葉です。
「誰が誰に伝えるのか」「意見を簡潔に述べるのか、事情まで詳しく説明するのか」を意識すると、「進言」「上申」「報告」などとも使い分けやすくなるでしょう。
参考リンク
「具申」の辞書的な意味や、実際の行政における使用例については、以下の資料も参考になります。
- コトバンク「具申」
具申(グシン)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 具申の用語解説 - [名](スル)詳しく申し述べること。特に、上役や上位の機関に対して意見や事情を詳しく述べること。「改革案を具申する」建議・献策・上申・献言・進言・答申・建白・建言・申し立てる・物申す - 漢字ペディア「具申」
グシン | 言葉 | 漢字ペディア - 環境省「中央環境審議会意見具申『今後の廃棄物処理制度のあり方について』について」
中央環境審議会意見具申「今後の廃棄物処理制度のあり方について」について環境省のホームページです。環境省の政策、報道発表、審議会、所管法令、環境白書、各種手続などの情報を掲載しています。 - 国立公文書館デジタルアーカイブ「具申書 矢中龍次郎 紫綬褒章」
具申書 矢中龍次郎 紫綬褒章「国立公文書館デジタルアーカイブ」は、インターネットを通じて、「いつでも、どこでも、だれでも、自由に、無料で」、当館が所蔵する特定歴史公文書等の目録情報の検索、資料のデジタルコンテンツの閲覧、印刷、ダウンロードが可能なサービスです。
