ニュースやビジネス文書などで、「謝罪の意を表す」「謝罪の意を示す」「謝罪の意を表明した」といった表現を見かけることがあります。
何となく「謝る気持ち」という意味だとわかっていても、詳しく考えると、
- 「謝罪の意」とは具体的にどういう意味なのか
- 「謝罪の意」の「意」とは何なのか
- 「謝罪の意を表す」は自然な日本語なのか
- 「表す・示す・伝える・表明する」はどう使い分けるのか
- 「謝罪の意」と「謝意」は同じなのか
- 「お詫び」と何が違うのか
- 「陳謝」「深謝」とはどう違うのか
- 「反省の意」「遺憾の意」と同じなのか
- 「謝罪の意」と「謝罪の意思」は何が違うのか
- ビジネスメールで「謝罪の意を表します」と書いてよいのか
- 「謝罪の意を受け入れる」は自然なのか
など、さまざまな疑問が生じます。
結論からいうと、「謝罪の意」とは、自分の過ち・失敗などについて相手に申し訳なく思い、わびようとする気持ちを表す言葉です。
もっと簡単にいうなら、
「謝りたいという気持ち」「申し訳ないという気持ち」
です。
「謝罪の意を表す」といえば、その気持ちを言葉・態度などによって外に示すことを意味します。
ただし、「謝罪の意」そのものと、実際に相手へ謝罪する行為は完全に同じではありません。
また、「謝意」という言葉には「感謝」と「謝罪」の両方の意味があるため、文章によっては「謝罪の意」と明確に書いたほうが誤解されにくい場合があります。
この記事では、「謝罪の意」の意味・使い方から、「謝意・お詫び・陳謝・反省の意・遺憾の意」との違い、ビジネス・公的文書での自然な表現まで詳しく解説します。
- 結論:「謝罪の意」とは相手にわびる気持ち
- 「謝罪の意」をもっと簡単にいうと?
- 「謝罪の意」の「意」とは何?
- 「謝罪」と「謝罪の意」の違い
- 「謝罪の意を表す」とは?
- 「謝罪の意を表する」とは?「表す」と違う?
- 「謝罪の意を示す」とは?
- 「謝罪の意を表す」と「示す」の違い
- 「謝罪の意を伝える」とは?
- 「謝罪の意を表明する」とは?
- 「表す・示す・伝える・表明する」を比較
- 「謝罪の意」と「謝意」の違い
- 「謝罪の意」を「謝意」と言い換えてもよい?
- 「謝罪の意」と「お詫び」の違い
- 「謝罪の意」と「陳謝」の違い
- 「謝罪の意」と「反省の意」の違い
- 「反省の意を示す」と「謝罪の意を示す」の違い
- 「謝罪の意」と「遺憾の意」の違い
- 「謝罪の意」と「弔意」の違い
- 「謝罪の意」と「感謝の意」の違い
- 「謝罪の意」と「謝罪の意思」の違い
- 「謝罪の意向」とは?
- 「謝罪の意がある」は自然?
- 「謝罪の意がない」とは?
- 「謝罪の意を受け入れる」は自然?
- 「謝罪の意を受け止める」とは?
- 「謝罪の意を受け取る」は自然?
- 「謝罪の意を述べる」は自然?
- 「謝罪の意を申し上げる」は自然?
- 「深い謝罪の意」とは?
- 「心からの謝罪の意」とは?
- 「謝罪の意を込めて」とは?
- 「謝罪の意を込めた品」とは?
- ビジネスで「謝罪の意」は使える?
- 自分が謝るメールで「謝罪の意を表します」は自然?
- 会社が正式発表するときは使いやすい
- 謝罪文では「何について謝るのか」を明確にする
- 「謝罪の意」だけでは謝罪として不十分な場合もある
- ニュースで「謝罪の意」と書かれる理由
- 「謝罪の意を示した」と「謝罪した」は同じ?
- 謝罪の意を示せば責任を認めたことになる?
- 「謝罪の意」と「責任を認める」は別
- 「謝罪の意」と「謝罪の言葉」の違い
- 「謝罪の意を伝える言葉」の例
- 「謝罪の意」を使ったニュース風の例文
- ビジネスでの例文
- 「謝罪の意」を使うときの注意点
- 「謝罪の意」の類語・言い換え
- 「謝罪の意」の反対語は?
- 英語で「謝罪の意」は?
- 「謝罪の意」に関するよくある質問
- Q1.「謝罪の意」とは簡単にいうと何ですか?
- Q2.読み方は?
- Q3.「謝罪の意を表す」は正しい日本語ですか?
- Q4.「謝罪の意を表する」は正しい?
- Q5.「謝罪の意を示す」は正しい?
- Q6.「謝罪の意を伝える」は正しい?
- Q7.「謝罪の意を表明する」は正しい?
- Q8.「謝罪の意」と「謝意」は同じですか?
- Q9.「謝意」は「ありがとう」ですか、「ごめんなさい」ですか?
- Q10.謝罪であることをはっきりさせたい場合は?
- Q11.「謝罪の意」と「お詫び」の違いは?
- Q12.「謝罪の意」と「陳謝」の違いは?
- Q13.「謝罪の意」と「反省の意」の違いは?
- Q14.「謝罪の意」と「遺憾の意」は同じ?
- Q15.「謝罪の意」と「謝罪の意思」の違いは?
- Q16.「謝罪の意向」とは?
- Q17.「謝罪の意がある」は自然?
- Q18.「謝罪の意を受け入れる」は正しい?
- Q19.「謝罪の意を受け止める」とは?
- Q20.「謝罪の意を述べる」は自然?
- Q21.「謝罪の意を申し上げます」は自然?
- Q22.「深い謝罪の意」とは?
- Q23.「謝罪の意を示した」だけで謝罪したことになりますか?
- Q24.謝罪の意を示せば責任を認めたことになりますか?
- Q25.ビジネスメールで使えますか?
- Q26.ニュースでよく使われるのはなぜ?
- Q27.「謝罪の意」と「謝罪の言葉」の違いは?
- Q28.「謝罪の意」と「感謝の意」の違いは?
- Q29.英語では?
- まとめ
- 参考リンク
結論:「謝罪の意」とは相手にわびる気持ち
「謝罪の意」は、
謝罪の意(しゃざいのい)
と読みます。
「謝罪」と「意」に分けて考えると意味がわかりやすくなります。
謝罪
罪・過ち・失敗などについて相手にわびること。
意
気持ち・考え・意思など。
したがって、「謝罪の意」は、
「謝罪する気持ち」「申し訳なく思っている気持ち」
という意味になります。
代表的な例
- 被害を受けた方々に謝罪の意を表す。
- 会社は利用者に謝罪の意を示した。
- 会見で正式に謝罪の意を表明した。
- 本人から謝罪の意が伝えられた。
「ごめんなさい」「申し訳ありません」と直接謝る文章よりも、やや硬く、ニュース・声明・報告書・ビジネスなどで使われやすい表現です。
「謝罪の意」をもっと簡単にいうと?
日常的な言葉に言い換えるなら、
- 謝る気持ち
- お詫びの気持ち
- 申し訳ないという気持ち
- 自分の過ちをわびる気持ち
です。
たとえば、
「会社側が謝罪の意を示した」
は、簡単にいえば、
「会社側が申し訳なく思っていることを示した」
という意味です。
「謝罪の意」の「意」とは何?
「意」は、さまざまな熟語で「気持ち・考え」を表します。
たとえば、
- 感謝の意
- 敬意
- 弔意
- 遺憾の意
- 反省の意
- 賛意
などがあります。
「謝罪の意」も同様に、謝罪についての気持ちを示しています。
したがって、「謝罪の意」という表現では、「謝罪」という行動そのものよりも、その背景にある気持ちに注目しています。
「謝罪」と「謝罪の意」の違い
非常に似ていますが、厳密には焦点が違います。
謝罪は、過ちについて実際にわびる行為。
謝罪の意は、相手にわびようとする気持ちです。
| 比較 | 謝罪 | 謝罪の意 |
|---|---|---|
| 中心 | わびる行為 | わびる気持ち |
| 例 | 本人が謝罪した | 本人が謝罪の意を示した |
| ニュアンス | 実際の行動 | 気持ち・姿勢 |
ただし実際のニュースなどでは、「謝罪の意を表した」という表現自体が、事実上「謝罪した」という意味に近く使われることもあります。
「謝罪の意を表す」とは?
「謝罪の意を表す」は、最も代表的な使い方です。
意味は、
申し訳なく思っている気持ちを、言葉・態度などによって外に示すこと
です。
例文
- 事故の被害者に対して謝罪の意を表した。
- 会社は今回の不手際について深い謝罪の意を表した。
- 関係者に対し、改めて謝罪の意を表します。
「表す」は、内面にある気持ちを外へ現すという意味なので、「謝罪の意」と非常に相性のよい表現です。
「謝罪の意を表する」とは?「表す」と違う?
「謝罪の意を表する」という表現もあります。
意味は「謝罪の意を表す」とほぼ同じです。
ただし、
「表する」のほうが、より硬く改まった文章語
です。
一般的
「深く謝罪の意を表します。」
非常に改まった表現
「被害を受けられた皆様に対し、心から謝罪の意を表する。」
政府・自治体・企業などの正式声明では、「表する」が使われることがあります。
実際に環境省の水俣病対策に関する文書でも、「すべての水俣病被害者に対し謝罪の意を表する」という表現が使われています。
「謝罪の意を示す」とは?
「謝罪の意を示す」も自然な表現です。
意味は、
自分が申し訳なく思っていることが相手にわかるようにする
ことです。
例
- 本人は会見で謝罪の意を示した。
- 頭を下げて謝罪の意を示した。
- 会社側は被害者に謝罪の意を示している。
「表す」とほぼ同じですが、「示す」には、言葉だけでなく態度・行動などによって明らかにするニュアンスがあります。
「謝罪の意を表す」と「示す」の違い
基本的な意味は非常に近いです。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| 謝罪の意を表す | 気持ちを言葉・態度として外へ表現する |
| 謝罪の意を示す | 謝罪する姿勢が相手にわかるように示す |
実際には置き換え可能な場面も多くあります。
例
「社長は記者会見で謝罪の意を表した。」
「社長は記者会見で謝罪の意を示した。」
どちらも自然です。
「謝罪の意を伝える」とは?
「謝罪の意を伝える」は、謝りたい気持ちを相手に伝達することです。
例
- 担当者を通じて本人に謝罪の意を伝えた。
- 電話で謝罪の意を伝える。
- 書面を通じ、関係者へ謝罪の意を伝えた。
「表す」「示す」よりも、誰かにその気持ちを届ける点がはっきりしています。
「謝罪の意を表明する」とは?
「表明」は、自分の意思・考え・立場などをはっきり表すことです。
したがって、
謝罪の意を表明する=謝罪する気持ち・立場を公に明確に示す
という意味になります。
例
- 会見で正式に謝罪の意を表明した。
- 会社は公式サイトで謝罪の意を表明した。
特に、
- 記者会見
- 公式声明
- 外交
- 企業発表
など、公的・公式な場面で使いやすい表現です。
「表す・示す・伝える・表明する」を比較
| 表現 | ニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 謝罪の意を表す | 謝罪の気持ちを外へ表現する | 幅広い |
| 謝罪の意を示す | 言動・態度で謝罪姿勢を見せる | 会見・行動など |
| 謝罪の意を伝える | 謝罪の気持ちを相手へ届ける | 電話・書面・第三者経由 |
| 謝罪の意を表明する | 公式に明確な立場として示す | 声明・記者会見 |
「謝罪の意」と「謝意」の違い
非常に重要な違いです。
「謝意(しゃい)」には、辞書上、
- 感謝の気持ち
- 自分の過ちをわびる気持ち
という2つの意味があります。
つまり「謝意」は、文脈によって、
「ありがとう」
にも、
「申し訳ありません」
にもなります。
これに対して「謝罪の意」は、明確に、
「申し訳ない・謝りたいという気持ち」
を指します。
| 比較 | 謝罪の意 | 謝意 |
|---|---|---|
| 謝る意味 | 明確にある | ある |
| 感謝の意味 | ない | ある |
| 意味の明確さ | 謝罪に限定される | 文脈判断が必要 |
「謝意」と「謝罪」の違いについては、「謝意」と「謝罪」の違いとは?謝意は感謝とお詫びのどっち?意味・使い分けを例文で徹底解説も参考にしてください。
「謝罪の意」を「謝意」と言い換えてもよい?
辞書上は可能な場合があります。
ただし注意が必要です。
たとえば、
「会社は利用者に謝意を表した」
だけでは、
- 感謝したのか
- 謝罪したのか
文脈によってはわかりにくくなります。
謝罪であることを明確にしたいなら、
「謝罪の意を表した」
または、より直接的に、
「謝罪した」
と書くほうが誤解されにくいでしょう。
「謝罪の意」と「お詫び」の違い
「お詫び」は、相手に対して申し訳なく思い、謝ることです。
意味は非常に近いですが、言葉の硬さが違います。
謝罪の意は、やや客観的・文章的・公式。
お詫びは、相手へ直接謝る場面でも使いやすい表現です。
ニュース・報告
「社長は利用者に謝罪の意を表した。」
本人から直接
「このたびはご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。」
自分自身が相手へ謝るメールでは、「謝罪の意を表します」より「お詫び申し上げます」のほうが直接的で自然な場合が多くあります。
詳しくは、「お詫び」と「謝罪」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説をご覧ください。
「謝罪の意」と「陳謝」の違い
「陳謝(ちんしゃ)」は、事情を述べたうえで謝ること、また丁寧に謝罪することを表します。
ニュースでは、
- 不祥事
- 事故
- 企業の不手際
- 公的な問題
などについて、
「社長が陳謝した」
と使われます。
「謝罪の意」は謝る気持ちそのもの、「陳謝」は実際に謝る行為を表しやすいという違いがあります。
例
「社長は謝罪の意を示した。」
→ 謝る気持ち・姿勢を示した。
「社長は会見で陳謝した。」
→ 実際に謝罪した。
詳しい使い分けは、「謝罪」と「陳謝」の違いとは?意味・使い分けをビジネスメール・記者会見・お詫びの例文で徹底解説も参考にしてください。
「謝罪の意」と「反省の意」の違い
「反省の意」は、自分の行動・判断などを振り返り、悪かった点について考えている気持ちです。
これに対して「謝罪の意」は、相手に対してわびる気持ちです。
つまり、
反省=自分の行動を振り返る
謝罪=相手にわびる
という違いがあります。
例
「今回の失敗について深く反省しています。」
→ 自分の行為について考え直している。
「ご迷惑をおかけした皆様に謝罪いたします。」
→ 相手に対して謝っている。
したがって、反省していても相手に謝罪していないケースはあり得ます。
「反省の意を示す」と「謝罪の意を示す」の違い
| 表現 | 中心となる意味 |
|---|---|
| 反省の意を示す | 自分の行為を振り返り、悪かったと認識していることを示す |
| 謝罪の意を示す | 相手に申し訳なく思い、わびる気持ちを示す |
不祥事などでは、
「反省と謝罪の意を示した」
のように両方が使われる場合もあります。
「謝罪の意」と「遺憾の意」の違い
この2つは特にニュースで混同されやすい表現です。
「遺憾」とは、期待したようにならず残念に思うことです。
したがって、
遺憾の意=残念に思う気持ち
謝罪の意=申し訳なく思い、謝る気持ち
であり、同じではありません。
たとえば、ある出来事について、
「極めて遺憾です」
と述べただけでは、必ずしも、
「自分の責任を認めて謝罪します」
という意味にはなりません。
簡単な違い
遺憾:
「残念だ」
謝罪:
「申し訳ない」
です。
政治・企業ニュースを読むときには、この違いを意識すると発言の意味を正確に理解しやすくなります。
「謝罪の意」と「弔意」の違い
「弔意(ちょうい)」は、人の死を悼む気持ちです。
謝罪とはまったく違います。
例
「遺族に弔意を表する。」
→ 亡くなった人を悼み、遺族に気持ちを示す。
「遺族に謝罪の意を表する。」
→ 自分・組織側に何らかの責任・過失などがあり、謝る気持ちを示す。
事故などでは、
「弔意と謝罪の意を示した」
のように、両方が必要になる場合があります。
「謝罪の意」と「感謝の意」の違い
漢字の構造は似ていますが意味は反対方向です。
謝罪の意:
「申し訳ありません」という気持ち。
感謝の意:
「ありがとうございます」という気持ち。
例
「ご協力いただいた皆様に感謝の意を表します。」
「ご迷惑をおかけした皆様に謝罪の意を表します。」
誰に対して何を伝えたいのかによって使い分けます。
「謝罪の意」と「謝罪の意思」の違い
似ていますが、ここは区別すると文章がより正確になります。
謝罪の意は、申し訳なく思う気持ち。
謝罪の意思は、実際に謝罪しようとする意向・意思です。
例
「本人は謝罪の意を示した。」
→ 申し訳ないという気持ちを示した。
「本人に直接謝罪する意思がある。」
→ 今後、実際に謝罪するつもりがある。
| 謝罪の意 | 謝罪の意思 |
|---|---|
| 謝る気持ち | 謝るつもり・意志 |
| 感情・姿勢に重点 | 今後の行動意思に重点 |
「謝罪の意向」とは?
「意向」は、その人がどうするつもりなのかという考え・方針です。
したがって、
「本人は直接謝罪する意向だ」
といえば、
「本人は今後、直接謝る考えを持っている」
という意味です。
「謝罪の意」と比べると、将来の行動方針に重点があります。
「謝罪の意がある」は自然?
意味は通じますが、文脈によっては別の表現のほうが自然です。
気持ちをいう場合
「本人には謝罪の気持ちがある。」
「本人は申し訳なく思っている。」
謝るつもりをいう場合
「本人には謝罪する意思がある。」
としたほうが意味が明確です。
「謝罪の意がない」とは?
一般には、申し訳なく思っている様子がない、謝罪する姿勢が見られないという意味になります。
例
「発言からは謝罪の意が感じられない。」
ただし、人の内心を断定する表現でもあるため、客観的な文章では、
「謝罪の言葉はなかった」
「謝罪は表明されなかった」
など、確認できる事実を書いたほうが適切な場合があります。
「謝罪の意を受け入れる」は自然?
意味は通じます。
ただし実際には、
- 謝罪を受け入れる
- 謝罪の言葉を受け入れる
- 謝罪の気持ちを受け止める
などのほうが自然な場合があります。
「謝罪の意」は気持ちなので、
「謝罪の意を受け止める」
という表現も自然です。
「謝罪の意を受け止める」とは?
相手が謝罪しているという気持ち・姿勢を理解することです。
ただし、
謝罪の意を受け止める=相手を許す
とは限りません。
相手の謝罪姿勢は理解しても、被害について許すかどうかは別問題だからです。
「謝罪の意を受け取る」は自然?
完全に間違いではありませんが、「謝罪を受ける」「謝罪の意を受け止める」のほうが一般に自然です。
「受け取る」は物・メッセージなどを受領する意味が強いためです。
「謝罪の意を述べる」は自然?
意味は通じます。
ただし、より一般的には、
- 謝罪の意を表す
- 謝罪の意を示す
- 謝罪の意を伝える
- 謝罪の言葉を述べる
などが自然です。
特に「述べる」を使いたい場合は、
「謝罪の言葉を述べた」
とするとわかりやすくなります。
「謝罪の意を申し上げる」は自然?
意味は理解できますが、少し硬く回りくどく感じる場合があります。
自分が直接謝罪するなら、
「心よりお詫び申し上げます。」
「深くお詫び申し上げます。」
「謹んでお詫び申し上げます。」
などのほうが自然です。
「深い謝罪の意」とは?
強い謝罪の気持ちを表す表現です。
例
- 被害者に対し深い謝罪の意を表した。
- 今回の問題について深い謝罪の意を示した。
ただし本人が直接謝る文章なら、
「深くお詫び申し上げます」
のほうが自然で率直なこともあります。
「心からの謝罪の意」とは?
形式的ではなく、本心から申し訳なく思っていることを強調する表現です。
ただし日本語としては、
「心から謝罪します」
「心よりお詫び申し上げます」
のほうが簡潔になる場合もあります。
「謝罪の意を込めて」とは?
何らかの行為・品物・対応などに謝る気持ちを込めるという意味です。
例
「謝罪の意を込めて、改めてご説明に伺いました。」
ただし、
「謝罪の意を込めて商品を無料で提供する」
などと書く場合は、相手によって「物で解決しようとしている」と受け取られる可能性もあります。
謝罪では、まず何について謝っているのかを明確に伝えることが重要です。
「謝罪の意を込めた品」とは?
お詫びの気持ちとして渡す品物を意味します。
しかし、重大な問題では品物だけを渡して謝罪を済ませようとすると、逆に印象を悪くする可能性があります。
ビジネスでは、
- 謝罪
- 原因説明
- 今後の対応
- 再発防止
などを適切に行ったうえで判断する必要があります。
ビジネスで「謝罪の意」は使える?
使えます。
ただし、主に、
- 報告書
- 記者発表
- 社内説明
- 第三者について説明する文章
など、やや客観的に謝罪を説明する場面で使いやすい表現です。
例
「担当役員は取引先を訪問し、直接謝罪の意を伝えました。」
「当社代表が記者会見を開き、謝罪の意を表明しました。」
自分が謝るメールで「謝罪の意を表します」は自然?
間違いではありませんが、やや他人事のように聞こえる可能性があります。
自分から相手へ直接謝る場合は、
「このたびは誠に申し訳ございませんでした。」
「心よりお詫び申し上げます。」
と直接謝ったほうが気持ちが伝わりやすいでしょう。
やや硬い
「このたびの不手際について謝罪の意を表します。」
直接的
「このたびは弊社の不手際によりご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます。」
実際の謝罪文では後者のほうが自然な場面が多くあります。
会社が正式発表するときは使いやすい
一方、企業・団体が第三者的な視点を含む声明を出す場合には、
「謝罪の意を表明した」
「謝罪の意を示した」
といった表現が適しています。
例
「当社代表取締役は関係者に対し謝罪の意を表明するとともに、再発防止策を説明しました。」
謝罪文では「何について謝るのか」を明確にする
単に、
「謝罪の意を表します」
だけでは、何について謝っているのかわかりにくいことがあります。
実際には、
「商品の発送が大幅に遅れ、お客様にご迷惑をおかけしたことについて、深くお詫び申し上げます。」
のように、
- 何が起きたのか
- 誰に迷惑をかけたのか
- 何について謝るのか
を明示したほうが謝罪として伝わりやすくなります。
「謝罪の意」だけでは謝罪として不十分な場合もある
謝罪では、言葉だけではなく、
- 事実確認
- 責任の説明
- 原因の調査
- 被害への対応
- 再発防止
などが求められる場面があります。
したがって、「謝罪の意を表した」というだけで問題がすべて解決するわけではありません。
「謝罪の意」はあくまで、謝罪する気持ち・姿勢を表す言葉です。
ニュースで「謝罪の意」と書かれる理由
ニュースでは、本人の発言を一言一句そのまま掲載するのではなく、行動・発言の意味を簡潔にまとめることがあります。
そのため、
本人:
「多大なご迷惑をおかけし、本当に申し訳なく思っています。」
という発言を、記事では、
「謝罪の意を示した」
と要約する場合があります。
「謝罪の意」は、このような客観的な報道文と相性がよい表現です。
「謝罪の意を示した」と「謝罪した」は同じ?
非常に近いですが、完全に同じとは限りません。
「謝罪した」は、実際に謝罪行為を行ったことを明確に表します。
「謝罪の意を示した」は、言葉・態度などから謝罪する姿勢を示したという表現です。
たとえば、明確な「申し訳ありません」という言葉がなくても、本人が責任を認め、深々と頭を下げたような場面を「謝罪の意を示した」と表現する可能性があります。
謝罪の意を示せば責任を認めたことになる?
必ずしも同じではありません。
謝罪には、
- 迷惑をかけたことへの謝罪
- 結果についての謝罪
- 自分の過失を認めたうえでの謝罪
など、さまざまな形があります。
法律上の責任認定などについては、単に「謝罪した」という事実だけで判断できるとは限りません。
具体的な法律問題については、専門家による確認が必要です。
「謝罪の意」と「責任を認める」は別
たとえば、
「ご心配をおかけしたことについてお詫びします」
と、
「当社の過失により事故を起こしたことを認め、謝罪します」
では、認めている内容が違います。
そのため、ニュース・声明を読む際には「謝罪したか」だけでなく、具体的に何について謝罪しているのかを見ることが重要です。
「謝罪の意」と「謝罪の言葉」の違い
謝罪の意は気持ち。
謝罪の言葉は、その気持ちを実際に言葉にしたものです。
例
謝罪の意:
申し訳なく思っている。
謝罪の言葉:
「誠に申し訳ございませんでした。」
という関係です。
「謝罪の意を伝える言葉」の例
実際に相手へ謝罪するなら、次のような表現があります。
一般的
「申し訳ありませんでした。」
ビジネス
「このたびはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。」
より丁寧
「多大なるご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。」
正式
「今回の不手際につきまして、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。」
直接謝る場合には、「謝罪の意」という抽象的な表現より、具体的な謝罪の言葉のほうが適していることがあります。
「謝罪の意」を使ったニュース風の例文
- 会社側は利用者に謝罪の意を示した。
- 代表者は会見で改めて謝罪の意を表明した。
- 本人から被害者側に謝罪の意が伝えられた。
- 関係者に対し、深い謝罪の意を表した。
- 事故を受け、責任者が謝罪の意を示した。
ビジネスでの例文
- 担当者が取引先を訪問し、直接謝罪の意を伝えました。
- 今回の不手際について、先方に謝罪の意を表しております。
- 当社として深い謝罪の意を表するとともに、再発防止に努めます。
- 責任者より正式に謝罪の意をお伝えいたしました。
「謝罪の意」を使うときの注意点
1.「謝意」と混同しない
「謝意」は感謝の意味にもなるため、謝罪だと明確にしたいなら「謝罪の意」と書くほうが安全です。
2.自分が直接謝るなら回りくどくしない
「謝罪の意を表します」より、「申し訳ございません」「お詫び申し上げます」のほうが直接的です。
3.反省と謝罪を同じだと思わない
反省は自分の行為を振り返ること、謝罪は相手にわびることです。
4.遺憾の意と混同しない
遺憾は残念に思うことなので、それだけで謝罪を意味するとは限りません。
5.「何について謝罪しているのか」を確認する
謝罪の有無だけでなく、謝罪の対象・責任範囲も重要です。
「謝罪の意」の類語・言い換え
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| お詫びの気持ち | やわらかく日常的 |
| 謝意 | 謝罪の意味もあるが、感謝の意味もある |
| 陳謝 | 事情を述べて丁寧に謝る行為 |
| 反省の意 | 自分の行動を振り返り悪かったと考える気持ち |
| 申し訳ない気持ち | わかりやすい日常表現 |
「謝罪の意」の反対語は?
「謝罪の意」に、辞書上明確に一つだけ決まった反対語があるわけではありません。
状況によっては、
- 謝罪を拒否する
- 責任を否定する
- 非を認めない
- 反論する
などが反対方向の意味になります。
英語で「謝罪の意」は?
文脈によって、
- an apology
- apologetic feelings
- express an apology
- offer an apology
などで表現できます。
日本語の「謝罪の意を表す」は、英語では文章に応じて、
express an apology
などとすることができます。
「謝意」についても、謝罪の意味の場合は英語辞書で「an apology」「apologetic feelings」などが示されています。
「謝罪の意」に関するよくある質問
Q1.「謝罪の意」とは簡単にいうと何ですか?
「申し訳ない」「謝りたい」という気持ちです。
Q2.読み方は?
「しゃざいのい」です。
Q3.「謝罪の意を表す」は正しい日本語ですか?
はい。自然で、正式な文書でも使われる表現です。
Q4.「謝罪の意を表する」は正しい?
正しい表現です。「表す」よりも硬く、公的・改まった文章で使われやすい表現です。
Q5.「謝罪の意を示す」は正しい?
はい。言葉・態度などによって謝罪する姿勢を示す意味です。
Q6.「謝罪の意を伝える」は正しい?
はい。謝る気持ちを相手へ届けるという意味で自然です。
Q7.「謝罪の意を表明する」は正しい?
はい。特に公式声明・記者会見などで、謝罪の立場を明確に示す場合に使われます。
Q8.「謝罪の意」と「謝意」は同じですか?
完全には同じではありません。
「謝意」には感謝の意味と謝罪の意味の両方があります。「謝罪の意」は謝罪の意味に限定されます。
Q9.「謝意」は「ありがとう」ですか、「ごめんなさい」ですか?
どちらの意味もあります。文脈で判断します。
Q10.謝罪であることをはっきりさせたい場合は?
「謝罪の意」「お詫び」「謝罪」と明確に書くと誤解されにくくなります。
Q11.「謝罪の意」と「お詫び」の違いは?
意味は近いですが、「謝罪の意」は硬く客観的、「お詫び」は本人が直接謝る場合にも自然です。
Q12.「謝罪の意」と「陳謝」の違いは?
謝罪の意は「謝る気持ち」、陳謝は事情を述べて実際に謝る行為です。
Q13.「謝罪の意」と「反省の意」の違いは?
謝罪は相手にわびること、反省は自分の行動を振り返って悪かった点を考えることです。
Q14.「謝罪の意」と「遺憾の意」は同じ?
違います。「遺憾の意」は残念に思う気持ちであり、それ自体が謝罪を意味するとは限りません。
Q15.「謝罪の意」と「謝罪の意思」の違いは?
「謝罪の意」は謝る気持ち、「謝罪の意思」は実際に謝ろうとする意志・つもりです。
Q16.「謝罪の意向」とは?
今後謝罪する考え・方針があるという意味です。
Q17.「謝罪の意がある」は自然?
意味は通じます。ただし「謝罪する意思がある」「申し訳なく思っている」などとしたほうが意味が明確な場合があります。
Q18.「謝罪の意を受け入れる」は正しい?
意味は通じますが、「謝罪を受け入れる」「謝罪の意を受け止める」のほうが自然な場合があります。
Q19.「謝罪の意を受け止める」とは?
相手が謝っている気持ち・姿勢を理解することです。必ず相手を許すという意味ではありません。
Q20.「謝罪の意を述べる」は自然?
意味は通じますが、「謝罪の意を表す」「謝罪の言葉を述べる」のほうが一般的です。
Q21.「謝罪の意を申し上げます」は自然?
やや硬く回りくどく感じる場合があります。本人が直接謝るなら「心よりお詫び申し上げます」が自然です。
Q22.「深い謝罪の意」とは?
強く申し訳なく思っている気持ちを表す表現です。
Q23.「謝罪の意を示した」だけで謝罪したことになりますか?
文脈によります。実質的な謝罪を指す場合もありますが、「明確な謝罪行為」と「謝罪姿勢を示したこと」を区別して書く場合もあります。
Q24.謝罪の意を示せば責任を認めたことになりますか?
必ずしも同じではありません。何について謝ったのか、どの事実・責任を認めたのかを個別に確認する必要があります。
Q25.ビジネスメールで使えますか?
使えますが、自分が直接相手に謝る場合は「申し訳ございません」「お詫び申し上げます」のほうが自然で誠意が伝わりやすい場合があります。
Q26.ニュースでよく使われるのはなぜ?
本人・会社・政府などが謝罪する姿勢を示したことを、客観的かつ簡潔に表現できるからです。
Q27.「謝罪の意」と「謝罪の言葉」の違いは?
謝罪の意は気持ち、謝罪の言葉はその気持ちを実際に言葉にしたものです。
Q28.「謝罪の意」と「感謝の意」の違いは?
謝罪の意は「申し訳ない」という気持ち、感謝の意は「ありがとう」という気持ちです。
Q29.英語では?
文脈によって「an apology」「apologetic feelings」「express an apology」などと表現できます。
まとめ
「謝罪の意」とは、自分の過ち・失敗などについて相手に申し訳なく思い、わびようとする気持ちです。
簡単にいうと、
「申し訳ないという気持ち」「謝りたいという気持ち」
です。
よく使われる表現を整理すると、
- 謝罪の意を表す:謝罪する気持ちを外へ表現する
- 謝罪の意を示す:言葉・態度などで謝罪姿勢を示す
- 謝罪の意を伝える:謝罪する気持ちを相手へ届ける
- 謝罪の意を表明する:公式に謝罪の立場を明確にする
という違いがあります。
また、似た言葉では、
- 謝意:感謝または謝罪の気持ち
- お詫び:相手へ直接謝る意味で使いやすい
- 陳謝:事情を述べて丁寧に謝る
- 反省の意:自分の行動を振り返り悪かったと考える気持ち
- 遺憾の意:残念に思う気持ちであり、謝罪とは限らない
と整理できます。
特に覚えておきたいのが、
「謝意」と「謝罪の意」は完全には同じではない
という点です。
「謝意」には、
「ありがとうございます」
という感謝と、
「申し訳ありません」
という謝罪の両方の意味があります。
一方、「謝罪の意」は、明確に謝る気持ちを表します。
そのため、謝罪であることを誤解なく伝えたい場面では、「謝罪の意」「お詫び」「謝罪」など、意味が明確な言葉を選ぶことが重要です。
そして本人が相手へ直接謝る場合は、「謝罪の意を表します」のような抽象的な言葉だけに頼るより、
「このたびはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます」
のように、何について謝るのかを具体的に伝えるほうが自然で、誠意も伝わりやすくなります。
参考リンク
- コトバンク「謝罪」
謝罪(シャザイ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 謝罪の用語解説 - [名](スル)罪や過ちをわびること。「被害者に謝罪する」「謝罪広告」謝る・謝する・わび・わび言・平謝り・陳謝・わびる・多謝・恐縮・有り難い・かたじけない・うれしい・もったいない・おそれ多い・幸甚・恐懼... - コトバンク「謝意」
謝意(シャイ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 謝意の用語解説 - 1 感謝の気持ち。「御厚意に心から謝意を表します」2 自分の過ちをわびる気持ち。「謝意を表して辞任する」感謝・拝謝・深謝・万謝・謝恩・多謝・感佩かんぱい・勿体もったい無い・有り難い・恐れ多い・かたじけ... - 漢字ペディア「謝意」
シャイ | 言葉 | 漢字ペディア - 環境省「今後の水俣病対策について」―「謝罪の意を表する」の使用例
今後の水俣病対策について - 衆議院「第169回国会 法務委員会 第2号」―「謝罪の意を示す」の使用例
第169回国会 法務委員会 第2号(平成20年2月26日(火曜日)) - 外務省「沖縄県那覇市における交通事故」―公的発表における「謝罪の意」の使用例
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