「記載」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説|「記入・表記・記述・掲載」との違いと例文

申込書や契約書、会社の資料などで、

「必要事項を記載してください」

「詳細は下記に記載しています」

「記載内容に誤りがないか確認してください」

といった表現をよく目にします。

「記載」は日常的な言葉ですが、似た言葉が多いため、

  • 「記載」とは簡単にいうと何なのか
  • 「記載」と「記入」はどう違うのか
  • 「表記」と「記載」は同じではないのか
  • 「記述」とはどう使い分けるのか
  • ホームページでは「記載」と「掲載」のどちらを使うのか
  • 「記載する」「記載されている」は自然な表現なのか
  • 「記載内容」「記載事項」「記載欄」はそれぞれどういう意味なのか

と迷うことがあります。

結論からいうと、「記載」とは、書類・書物などに情報や内容を書き記すことです。

似た言葉との違いを簡単に整理すると、

  • 記載:書類・文書などに内容を書き記す
  • 記入:決められた欄に文字・数字などを書き入れる
  • 表記:文字や記号でどのように書き表すか
  • 記述:内容を文章として書き表す
  • 掲載:新聞・雑誌・Webサイトなどに載せる

という違いがあります。

この記事では、「記載」の意味・読み方・使い方から、「記入・表記・記述・掲載」との違い、「記載する・記載されている・記載のとおり」といった実務表現まで、例文を交えて詳しく解説します。

  1. 結論:「記載」とは簡単にいうと?
  2. 「記載」の読み方
  3. 「記載」の意味
  4. 「記載する」の使い方
  5. 「記載されている」とは?
  6. 「記載」と「記入」の違い
  7. 「必要事項を記載」と「必要事項を記入」はどちらが正しい?
    1. 必要事項を記入してください
    2. 必要事項を記載してください
  8. フォームでは「記入」と「記載」のどちら?
  9. 「記載」と「表記」の違い
  10. 同じ氏名でも「記載」と「表記」は意味が違う
  11. 「表記」とはどんな言葉?
  12. 「記載」と「記述」の違い
  13. 記述は文章性が強い
  14. 「記載」と「掲載」の違い
  15. ホームページでは「記載」と「掲載」のどちら?
    1. ホームページに記載する
    2. ホームページに掲載する
  16. 「記載」と「記録」の違い
  17. 「記載」と「記帳」の違い
  18. 「記載」と「明記」の違い
  19. 「記載」と「記す」の違い
  20. 「記載内容」とは?
  21. 「記載事項」とは?
  22. 「記載欄」とは?
  23. 「記載例」と「記入例」の違い
    1. 記入例
    2. 記載例
  24. 「記載漏れ」と「記入漏れ」の違い
  25. 「記載ミス」と「記入ミス」の違い
  26. 「上記記載」は自然?
  27. 「下記に記載」はおかしい?
  28. 「別途記載」とは?
  29. 「記載なし」とは?
  30. 「記載不要」とは?
  31. 「記載必須」とは?
  32. 「記載のとおり」とは?
  33. 「記載する」と「記載される」の違い
    1. 記載する
    2. 記載される
  34. 「記載してある」と「記載されている」の違い
  35. 「記載をお願いします」は自然?
  36. 「ご記載ください」は正しい敬語?
  37. 「記載願います」は自然?
  38. 契約書では「記載」がよく使われる
  39. 申請書では「記入」と「記載」の両方を使う
  40. 報告書では「記載」が使いやすい
  41. マニュアル・説明書での「記載」
  42. Webサイトでの「記載」
  43. 商品説明では「記載」と「表示」をどう使い分ける?
  44. 「記載」と「標記」はまったく別物
  45. 「記載」を使ったビジネス例文
    1. 確認を依頼する
    2. 文書の場所を案内する
    3. 記載を依頼する
    4. 記載漏れを指摘する
    5. 記載誤りを訂正する
  46. 「記載」によく続く言葉
  47. 「記載」の言い換え
  48. 3秒で分かる「記載・記入・表記・記述・掲載」の違い
    1. 書類の中に情報を書く
    2. 決められた欄に書き込む
    3. 漢字・ひらがな・英字など、書き方を問題にする
    4. 文章として説明を書く
    5. 記事・写真・広告などを媒体へ載せる
  49. 場面別の使い分け早見表
  50. よくある間違い1:「記載」と「記入」は完全に同じ
  51. よくある間違い2:「表記」と「記載」は同じ
  52. よくある間違い3:文章を書くことをすべて「記載」とする
  53. よくある間違い4:Webサイトならすべて「掲載」
  54. よくある間違い5:「記載がない」=「存在しない」
  55. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 「記載」とは簡単にいうと何ですか?
    2. Q2. 「記載」の読み方は?
    3. Q3. 「記載」と「記入」の違いは?
    4. Q4. 申込書では「記載」と「記入」のどちら?
    5. Q5. 「表記」と「記載」の違いは?
    6. Q6. 「記載」と「記述」の違いは?
    7. Q7. 「記載」と「掲載」の違いは?
    8. Q8. ホームページは「記載」「掲載」どちらですか?
    9. Q9. 「記載されている」は正しい日本語ですか?
    10. Q10. 「記載内容」とは?
    11. Q11. 「記載事項」とは?
    12. Q12. 「記載欄」と「記入欄」はどちらが正しい?
    13. Q13. 「記載例」と「記入例」の違いは?
    14. Q14. 「ご記載ください」は正しいですか?
    15. Q15. 「記載なし」とはどういう意味?
    16. Q16. 「記載不要」と「記入不要」の違いは?
    17. Q17. 「記載する」と「明記する」の違いは?
    18. Q18. 「下記に記載」はおかしいですか?
    19. Q19. 「記載のとおり」は正しい?
    20. Q20. 「記載」と「記録」の違いは?
  56. まとめ
  57. 参考リンク・出典

結論:「記載」とは簡単にいうと?

「記載」は「きさい」と読みます。

簡単にいうと、

書類・書物・文書などに、必要な情報を書いて残すこと

です。

たとえば、申込書に住所が書いてあれば、

「申込書に住所が記載されている」

といえます。

契約書に解約条件が書かれていれば、

「契約書に解約条件が記載されている」

と表現できます。

つまり「記載」は、書く動作だけでなく、書かれた内容そのものについても使われます。

「記載」の読み方

「記載」は、

きさい

と読みます。

「記」は「記す・記録する」、「載」は「のせる」という意味を持つ漢字です。

そのため、「記載」は文字どおり考えると、

内容を書き記して、文書などに載せる

というイメージを持つ言葉です。

「記載」の意味

辞書では「記載」は、書類・書物などに書いて記すこと、またはその内容を表す言葉として説明されています。

たとえば、

  • 申請書に氏名を記載する
  • 契約条件を文書に記載する
  • 説明書に注意事項が記載されている
  • 必要事項を記載する
  • 記載内容を確認する

などと使います。

ポイントは、単に「字を書く」という意味ではなく、ある情報・事項を文書の中に残すというニュアンスがあることです。

「記載する」の使い方

「記載」は名詞ですが、

記載する

というサ変動詞としても使います。

例:

「申請書に勤務先を記載してください。」

「契約書には解約条件を記載しています。」

「報告書に発生日時を記載します。」

仕事・行政・契約などのやや硬い文章で特によく使われます。

「記載されている」とは?

「記載されている」は、すでに書類や文書の中に書かれていることを表します。

たとえば、

「詳細は契約書に記載されています。」

なら、詳しい内容が契約書の中に書いてあるという意味です。

ほかにも、

「商品説明欄にサイズが記載されています。」

「注意事項は裏面に記載されています。」

などと使えます。

「記載」と「記入」の違い

最も混同しやすい言葉の一つが「記入」です。

言葉 意味 ポイント
記載 書類・文書などに内容を書き記す 書かれた内容にも注目する
記入 所定の欄などに文字・数字を書き入れる 書き入れる動作に注目する

たとえば、申込書に氏名を書く場合、

「氏名欄に氏名を記入してください」

は非常に自然です。

これは「決められた欄へ書き入れる」という動作を表しています。

一方、書き終わった申込書について、

「記載された氏名を確認してください」

といえば、書かれている内容に注目しています。

「必要事項を記載」と「必要事項を記入」はどちらが正しい?

どちらも使えます。

ただしニュアンスが違います。

必要事項を記入してください

→ 用紙・フォームの決められた欄へ書き込むことを求める。

必要事項を記載してください

→ 文書の中に必要な内容を書いて示すことを求める。

申込書・アンケートなどの入力欄なら、一般には「記入」が分かりやすいでしょう。

一方、報告書・契約書・説明資料などに文章や情報を書く場合には「記載」が使いやすくなります。

フォームでは「記入」と「記載」のどちら?

氏名・住所・電話番号など、決められた欄に入力してもらう場合には、

「ご記入ください」

が自然です。

たとえば、

「氏名・住所をご記入ください。」

とします。

一方、そのフォームについて説明するときには、

「記載内容に誤りがないかご確認ください。」

と表現できます。

つまり、

書くとき=記入

書かれている内容=記載

という使い分けが非常に分かりやすいでしょう。

「任意記入」については、「任意記入」とは?空欄でもいい?「必須記入・任意回答・自由記入」との違いを申込書・アンケートの例で徹底解説も参考になります。

「記載」と「表記」の違い

Search Consoleでも実際に検索されている組み合わせが、「表記」と「記載」です。

違いは、何に注目しているかにあります。

  • 記載:何が書かれているか
  • 表記:どのような文字・記号・書き方で表すか

たとえば、

「申込書に氏名を記載する」

は、氏名という情報を書くことです。

一方、

「氏名はローマ字で表記する」

なら、氏名をどのような文字で書き表すかを問題にしています。

同じ氏名でも「記載」と「表記」は意味が違う

例:

「申込書に氏名が記載されている。」

→ 氏名という情報が書かれている。

「氏名がアルファベットで表記されている。」

→ どの文字・書式で書かれているかを表す。

つまり、

記載=内容

表記=書き表し方

と整理できます。

詳しい違いは、「表記」と「記載」の違いとは?意味・使い分けを申請書・契約書・ビジネスメールの例文で徹底解説も参考にしてください。

「表記」とはどんな言葉?

「表記」は、文字や記号を使って書き表すことです。

たとえば、

  • 漢字で表記する
  • ひらがなで表記する
  • ローマ字表記
  • 税込価格で表記する
  • 「Web」と「ウェブ」の表記を統一する

などと使います。

「表記」そのものについて詳しく知りたい場合は、「表記」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説|「標記・表示・記載」との違いと表記ゆれの例をご覧ください。

「記載」と「記述」の違い

「記述」も「書く」という点では似ています。

違いを簡単にすると、

  • 記載:情報・事項を書類などに書き記す
  • 記述:内容を文章として書き表す

です。

たとえば、

「申請書に住所を記載する」

は自然ですが、

「申請書に住所を記述する」

は通常あまり使いません。

住所は文章として詳しく述べるものではなく、情報として書くからです。

一方、

「事故が起きた経緯を詳しく記述する」

は自然です。

出来事の経緯を文章で説明しているためです。

記述は文章性が強い

記述には、単語や数字だけを書き入れるというより、文章として説明するニュアンスがあります。

たとえば、

  • 研究結果を記述する
  • 経験した出来事を記述する
  • 商品の特徴を文章で記述する
  • 事故発生時の状況を記述する

などです。

そのため、試験でも、

記述式問題

という言葉があります。

選択肢を選ぶのではなく、自分で文章・語句を書いて答える形式です。

「記載」と「掲載」の違い

「掲載(けいさい)」も非常に似ています。

簡単にいうと、

  • 記載:文書の中に内容を書き記す
  • 掲載:新聞・雑誌・Webサイトなどの媒体に内容を載せる

という違いです。

たとえば、

「募集条件をホームページに記載する」

なら、ホームページの文章の中に募集条件を書くという意味です。

一方、

「求人広告をホームページに掲載する」

なら、求人広告そのものをWebサイトへ載せるという意味です。

ホームページでは「記載」と「掲載」のどちら?

ホームページでは両方使えます。

重要なのは、何に注目しているかです。

ホームページに記載する

ページ内へ具体的な情報を書く。

例:

「返品条件は商品ページに記載しています。」

ホームページに掲載する

記事・写真・お知らせなどをWebサイトへ載せる。

例:

「イベント情報をホームページに掲載しました。」

「情報を書く」のか、「コンテンツを載せる」のかで判断すると分かりやすいでしょう。

「記載」と「記録」の違い

「記録」は、後から確認できるように事実・出来事・数値などを残すことです。

「記載」は、文書に書く行為・書かれた内容を表します。

たとえば、

「検査結果を記録する」

なら、結果を後で確認できるよう残すこと。

「検査結果を報告書に記載する」

なら、その結果を報告書の中へ書くことです。

同じ作業の中で、

記録した結果を報告書に記載する

こともあります。

「記載」と「記帳」の違い

「記帳」は、帳簿・通帳などに内容を書き入れることを表します。

たとえば、

  • 帳簿に記帳する
  • 取引を記帳する
  • 通帳記帳

などです。

「記載」のほうが対象は広く、契約書・説明書・申込書・Webページなどにも使えます。

「記載」と「明記」の違い

「明記」は、内容をはっきりと分かるように書くことです。

「記載」は単に書き記すことを表すため、書き方の明確さまでは必ずしも含みません。

たとえば、

「契約書に解約条件が記載されている」

なら、解約条件が書いてあるという意味です。

「解約条件を契約書に明記する」

なら、解約条件を曖昧にならないよう明確に書くニュアンスがあります。

「記載」と「記す」の違い

「記す(しるす)」は、文字を書きつけたり記録として残したりする意味の広い言葉です。

「記載」はより事務的・文書的で、

書類・書物などに内容を書き込む

場合によく使います。

日記・思い出などでは、

「日記に思いを記す」

のように「記す」が自然です。

申請書・契約書などなら、

「必要事項を記載する」

が自然です。

「記載内容」とは?

「記載内容」とは、文書・書類などに実際に書かれている内容のことです。

たとえば、

「記載内容をご確認ください。」

なら、そこに書かれている氏名・住所・金額・条件などが正しいか確認してほしいという意味です。

非常によく使われる表現です。

「記載事項」とは?

「記載事項」とは、文書などに記載する項目・内容のことです。

たとえば、申請書の記載事項として、

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 申請理由

などが指定されることがあります。

「必要記載事項」

といえば、記載することが必要とされている項目を表します。

「記載欄」とは?

「記載欄」は、内容を書くために設けられた欄を意味します。

ただし、申込書などでは、

記入欄

のほうが一般的な場合もあります。

「ここへ実際に書き込んでください」という意味を明確にするなら「記入欄」が分かりやすいでしょう。

「記載例」と「記入例」の違い

どちらも使われます。

記入例

実際に用紙へどのように書き入れるかを示す例。

申込書・届出書などでは非常によく使います。

記載例

文書などへどのような内容を記載するかを示す例。

契約条項・報告書・説明文などでも使えます。

用紙の記入方法なら「記入例」、文章内容の例なら「記載例」とすると分かりやすいでしょう。

「記載漏れ」と「記入漏れ」の違い

どちらも使えますが、焦点が違います。

記入漏れ

→ 本来書くべき欄に書き込んでいない。

記載漏れ

→ 文書に必要な情報・事項が書かれていない。

申込書の空欄なら「記入漏れ」が自然で、契約書に必要な条件が抜けているなら「記載漏れ」が自然です。

「記載ミス」と「記入ミス」の違い

「記入ミス」は、入力・書き込み作業で間違えたというニュアンスがあります。

「記載ミス」は、文書に書かれている内容自体に誤りがあることを表しやすい言葉です。

例:

「電話番号を間違えて記入した。」

「契約書の金額に記載ミスがあった。」

「上記記載」は自然?

文書で、

「上記記載のとおり」

という表現を見ることがあります。

意味は伝わりますが、文章によっては、

  • 上記のとおり
  • 上記記載内容のとおり
  • 上記に記載したとおり

などのほうが自然です。

「下記に記載」はおかしい?

「下記に記載します」

「下記に記載のとおりです」

は意味が通じる表現です。

ただし、「下記」自体が「下に書かれた内容」を指すため、文章によっては、

「詳細は下記のとおりです」

としたほうが簡潔です。

「別途記載」とは?

「別途記載」は、同じ場所ではなく別の箇所・文書などに内容を書くことを表します。

たとえば、

「詳細条件については別途記載します。」

などと使えます。

ただし、読み手にとっては「どこに書いてあるのか」が分かるほうが親切なので、

「詳細は別紙1に記載しています」

などと具体化するとよいでしょう。

「記載なし」とは?

「記載なし」は、対象となる文書などにその情報が書かれていないことを表します。

例:

「製造年月日の記載なし」

「連絡先の記載がありません。」

ただし、「記載がない」ことと「情報そのものが存在しない」ことは別なので注意が必要です。

「記載不要」とは?

「記載不要」は、その事項を書かなくてもよいことを表します。

例:

「該当しない場合は記載不要です。」

「会社名がない場合は記載不要とします。」

申込書などで「記入不要」と表現することもあります。

決められた欄への入力を求めている文脈なら、「記入不要」のほうが分かりやすい場合があります。

「記載必須」とは?

「記載必須」は、必ずその内容を書かなければならないことです。

ただし、一般向けフォームなら、

「必須項目」

「必ずご記入ください」

のほうが自然で分かりやすい場合があります。

「記載のとおり」とは?

「記載のとおり」は、文書に書かれている内容と同じであるという意味です。

たとえば、

「申請理由は別紙記載のとおりです。」

と使えます。

ただし、何の記載を指しているのか不明確にならないよう、

「別紙に記載のとおり」

「申込書に記載のとおり」

などと対象を明示すると分かりやすくなります。

「記載する」と「記載される」の違い

能動と受動の違いです。

記載する

書く人・組織を主語にします。

「当社は注意事項を契約書に記載します。」

記載される

書かれている情報・事項を主語にします。

「注意事項は契約書に記載されています。」

説明文では「記載されています」の形が非常によく使われます。

「記載してある」と「記載されている」の違い

意味は近いですが、

記載してある

は、誰かが意図的に書いてその状態になっているニュアンスがあります。

記載されている

は、書かれている事実を客観的に表しやすい言い方です。

ビジネス文書では「記載されています」が使いやすいでしょう。

「記載をお願いします」は自然?

意味は通じます。

ただし、フォームへの入力を依頼する場合は、

「ご記入をお願いいたします」

のほうが一般的です。

報告書・文書などへ一定の内容を書いてもらう場合は、

「以下の内容をご記載ください」

とすることもできます。

「ご記載ください」は正しい敬語?

「記載」に「ご」を付けた、

「ご記載ください」

という表現は使えます。

ただし一般的な申請書・アンケートなどでは、

「ご記入ください」

のほうが柔らかく自然な場合が多いでしょう。

契約文書や業務上の記載を求める場合には「ご記載ください」も使えます。

「記載願います」は自然?

「記載願います」は意味は通じますが、やや事務的・硬い表現です。

社外メールなら、

「ご記載いただけますでしょうか」

または、フォームなら、

「ご記入をお願いいたします」

などが自然です。

契約書では「記載」がよく使われる

契約書では、

  • 契約内容を記載する
  • 契約期間を記載する
  • 解約条件を記載する
  • 金額を記載する
  • 当事者の名称を記載する

などと使います。

「記入」より「記載」が使われやすいのは、単に空欄へ文字を書き込むことより、契約書の内容として書き残すことに重点があるためです。

申請書では「記入」と「記載」の両方を使う

申請者へ指示するときは、

「必要事項をご記入ください」

が自然です。

申請書の内容について説明するときは、

「申請書に記載された住所」

と表現できます。

つまり、一つの申請書についても「記入」と「記載」は両方使えます。

報告書では「記載」が使いやすい

報告書では、情報・事実・経緯などを文書に残すため、

「報告書に記載する」

がよく使われます。

例:

「発生日時と原因を報告書に記載してください。」

「調査結果は別紙に記載しています。」

マニュアル・説明書での「記載」

説明書やマニュアルでも、

「取扱説明書に記載された手順に従ってください。」

「注意事項はマニュアルの5ページに記載されています。」

などと使えます。

ここでも、「情報が文書の中に書かれている」という意味です。

Webサイトでの「記載」

Webサイトは紙の書類ではありませんが、現代では、

「ホームページに記載されている」

という表現も広く使われます。

たとえば、

「料金は公式サイトに記載されています。」

という表現です。

文章として不自然ではありません。

ただし、記事や写真そのものを載せるなら「掲載」が適しています。

商品説明では「記載」と「表示」をどう使い分ける?

商品ページ・パッケージなどでは「表示」も使われます。

表示は、内容を人に分かるよう示すことです。

たとえば、

「価格を画面に表示する」

「アレルギー情報をパッケージに表示する」

などです。

一方、文章として説明欄に書くなら、

「商品説明欄に記載する」

と表現できます。

「記載」と「標記」はまったく別物

「標記(ひょうき)」は、「標題として掲げる」「表題として示す」といった意味で使われます。

ビジネス文書で、

「標記の件について」

と書けば、「タイトルに示した件について」という意味です。

「記載」とは役割が異なります。

「記載」を使ったビジネス例文

確認を依頼する

「記載内容に誤りがないかご確認をお願いいたします。」

文書の場所を案内する

「詳細については添付資料の3ページに記載しております。」

記載を依頼する

「報告書には発生日時・原因・対応内容をご記載ください。」

記載漏れを指摘する

「担当者名の記載がありませんので、ご確認をお願いいたします。」

記載誤りを訂正する

「資料に記載した金額に誤りがありましたので、訂正いたします。」

「記載」によく続く言葉

表現 意味
記載する 書類などに内容を書く
記載されている 書類などにすでに書かれている
記載内容 書かれている内容
記載事項 書くべき項目・書かれた事項
記載欄 内容を書くための欄
記載例 記載方法・内容の例
記載漏れ 必要な事項が書かれていないこと
記載ミス 書かれた内容に誤りがあること
記載不要 書く必要がないこと
記載済み すでに記載してあること

「記載」の言い換え

文脈によって、次の言葉に言い換えられます。

  • 書く
  • 記す
  • 書き記す
  • 記入する
  • 記述する
  • 記録する
  • 明記する
  • 掲載する

ただし、それぞれ意味が完全に同じではありません。

何について、どのように書くのかを考えて選びましょう。

3秒で分かる「記載・記入・表記・記述・掲載」の違い

書類の中に情報を書く

→ 記載

決められた欄に書き込む

→ 記入

漢字・ひらがな・英字など、書き方を問題にする

→ 表記

文章として説明を書く

→ 記述

記事・写真・広告などを媒体へ載せる

→ 掲載

場面別の使い分け早見表

場面 自然な表現
申込書の氏名欄に書く 氏名を記入する
申込書に書かれている氏名 記載された氏名
氏名をローマ字で書く ローマ字で表記する
事故の経緯を文章で説明する 経緯を記述する
契約条件を書く 契約書に記載する
Webサイトに記事を載せる 記事を掲載する
Webサイトに料金を書く 料金を記載する
測定結果を後で残す 結果を記録する
条件を明確に書く 条件を明記する

よくある間違い1:「記載」と「記入」は完全に同じ

近い言葉ですが、完全には同じではありません。

記入は「欄へ書き入れる動作」、記載は「文書に情報を書き記すこと・その内容」に重点があります。

よくある間違い2:「表記」と「記載」は同じ

表記は「どう書き表すか」です。

記載は「何を文書に書くか」です。

たとえば、氏名を記載し、その氏名を漢字で表記する、という使い分けができます。

よくある間違い3:文章を書くことをすべて「記載」とする

内容を文章として詳しく述べるなら「記述」が自然な場合があります。

たとえば、

「事故の経緯を詳細に記述する」

と表現できます。

よくある間違い4:Webサイトならすべて「掲載」

Webサイト上でも、情報を書くことなら「記載」が使えます。

記事・写真などを載せるなら「掲載」、文章の中に料金・条件などを書くなら「記載」とすると分かりやすいでしょう。

よくある間違い5:「記載がない」=「存在しない」

文書に記載がなくても、その情報・条件そのものが存在しないとは限りません。

たとえば、契約書に書かれていない条件が別紙に記載されている可能性もあります。

「記載がない」はあくまで、その文書・箇所に書かれていないことを表します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「記載」とは簡単にいうと何ですか?

書類・書物・文書などに情報や内容を書き記すことです。

Q2. 「記載」の読み方は?

「きさい」と読みます。

Q3. 「記載」と「記入」の違いは?

記載は文書などに情報を書き記すこと、記入は決められた欄などへ文字・数字を書き入れることです。

Q4. 申込書では「記載」と「記入」のどちら?

申込者へ書くことを求めるなら「ご記入ください」が一般的です。

書かれた内容を指すなら「記載内容」「記載された住所」などが自然です。

Q5. 「表記」と「記載」の違いは?

記載は何を文書へ書くか、表記はどの文字・記号・形式で書き表すかを表します。

Q6. 「記載」と「記述」の違いは?

記載は情報・事項を書き記すこと、記述は内容を文章として書き表すことです。

Q7. 「記載」と「掲載」の違いは?

記載は文書などに内容を書くこと、掲載は記事・写真・広告などを新聞・雑誌・Webサイトなどに載せることです。

Q8. ホームページは「記載」「掲載」どちらですか?

料金・条件などを書いていることを指すなら「記載」、記事・写真・お知らせなどを載せることなら「掲載」が使いやすいでしょう。

Q9. 「記載されている」は正しい日本語ですか?

はい。「その内容が文書などに書かれている」という意味で自然な表現です。

Q10. 「記載内容」とは?

文書・書類などに実際に書かれている内容のことです。

Q11. 「記載事項」とは?

文書へ記載する事項・項目、または文書に書かれている事項を表します。

Q12. 「記載欄」と「記入欄」はどちらが正しい?

どちらも使えますが、人に書き入れてもらう欄なら「記入欄」のほうが分かりやすい場合があります。

Q13. 「記載例」と「記入例」の違いは?

用紙への具体的な書き方を示すなら「記入例」、文書へ書く内容・表現の例なら「記載例」が使いやすいでしょう。

Q14. 「ご記載ください」は正しいですか?

使える表現です。ただし、申込書などでは「ご記入ください」のほうが一般的な場合があります。

Q15. 「記載なし」とはどういう意味?

対象となる文書・欄などに、その情報が書かれていないという意味です。

Q16. 「記載不要」と「記入不要」の違いは?

記載不要はその内容を書く必要がないこと、記入不要は主に欄へ書き込む必要がないことを表します。

Q17. 「記載する」と「明記する」の違いは?

記載するは内容を書き記すこと、明記するは曖昧にならないよう明確にはっきり書くことです。

Q18. 「下記に記載」はおかしいですか?

間違いではありません。ただし「詳細は下記のとおりです」としたほうが簡潔になる文章もあります。

Q19. 「記載のとおり」は正しい?

使える表現です。ただし「別紙に記載のとおり」など、どの記載を指すのか明確にすると分かりやすくなります。

Q20. 「記載」と「記録」の違いは?

記載は文書などへ書くこと、記録は後で確認できるよう事実・データなどを残すことです。

まとめ

「記載」は「きさい」と読み、書類・書物・文書などに情報や内容を書き記すことを表します。

似た言葉との違いは次のとおりです。

言葉 中心的な意味
記載 書類・文書などに内容を書き記す
記入 所定の欄へ文字・数字などを書き入れる
表記 文字・記号などでどのように書き表すか
記述 内容を文章として書き表す
掲載 記事・写真などを媒体へ載せる

迷った場合は、

  • 文書に情報を書く → 記載
  • 欄に書き込む → 記入
  • 文字の書き方を問題にする → 表記
  • 文章として説明する → 記述
  • 媒体に載せる → 掲載

と考えると分かりやすいでしょう。

たとえば申込書なら、利用者が氏名を記入し、書かれた氏名は申込書に記載された情報になります。

その氏名を漢字で書くのかローマ字で書くのかは表記の問題です。

また、事故の詳しい経緯を文章として書くなら記述、完成した記事をWebサイトへ載せるなら掲載を使います。

このように、同じ「書く・載せる」に関係する言葉でも、「何を書くのか」「どこへ書くのか」「どう書くのか」によって適切な言葉が変わります。

参考リンク・出典

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