仕事の申請画面に「保留中」と表示されたり、取引先から「ご提案については、いったん保留とさせていただきます」と連絡が届いたりすると、「断られたのだろうか」「いつまで待てばよいのだろうか」と迷うことがあります。
電話対応でも「少々お待ちください」と伝えて通話を保留する場面があり、同じ言葉でも使い方は一つではありません。
結論からいうと、「保留(ほりゅう)」は、決定や処理などをその場で進めず、一時的にとどめておくことです。保留されたからといって、必ずしも「不採用」「却下」「中止」になったわけではありません。ただし、いつ再開するか、何を待っているかは個々の状況によって異なります。
この記事では、「保留」の意味と読み方、「保留中」の状態、留保・見送り・延期との違い、自然な敬語とメール例文、電話での使い方、英語表現までわかりやすく解説します。
- 「保留」とは?意味と読み方を簡単に解説
- 「保留」は断られたという意味?不採用・却下との違い
- 「保留」「留保」「見送り」「延期」「中止」の違い【比較表】
- ビジネスでの「保留」の使い方と例文
- 「保留とさせていただきます」は正しい敬語?
- そのまま使える「保留」のビジネスメール例文
- 「保留中」の案件を放置しないための対応方法
- 電話での「保留」の意味と正しい使い方
- 「保留」の言い換え・類語は?
- 「保留」を英語でいうと?on hold・pending・deferの違い
- 「保留」を使うときに間違えやすいポイント
- 「保留」についてよくある質問(FAQ)
- Q1.保留とは一言でいうと何ですか?
- Q2.「保留」は「ほりゅう」と読むので合っていますか?
- Q3.「保留中」とは、まだ結論が出ていないという意味ですか?
- Q4.「一旦保留」は失礼な言い方ですか?
- Q5.「保留」は断られたという意味ですか?
- Q6.保留と見送りはどちらが断りに近いですか?
- Q7.「保留」と「留保」は同じ意味ですか?
- Q8.「保留」と「延期」は何が違いますか?
- Q9.「保留とさせていただきます」は正しい敬語ですか?
- Q10.「保留いたします」は社外メールでも使えますか?
- Q11.「保留解除」とは承認されたことですか?
- Q12.保留はいつまで続けられますか?
- Q13.保留されたときは催促してもいいですか?
- Q14.電話を保留するときは何と言えばよいですか?
- Q15.「保留」の英語は何ですか?
- Q16.「ペンディング」と「保留」は同じですか?
- まとめ:「保留」は決定・処理をいったん止めること
- 参考資料
「保留」とは?意味と読み方を簡単に解説
「保留」は「ほりゅう」と読みます。名詞として「保留の状態」と使うほか、「判断を保留する」のように「する」を付けて動詞として使うこともできます。
辞書で説明される主な意味は、次の三つです。
- 今の状態にとどめること:あるものや権利などを、そのまま保持しておくこと。
- 決定・処理を先に延ばすこと:その場ですぐ結論を出さず、いったん判断を止めること。
- 電話の通話を一時的に止めること:通話を切らずに、相手に待ってもらうこと。
普段の仕事で「保留」と言う場合は、二つ目の「判断・処理を一時的に止める」という意味が中心です。一方、電話で「保留ボタンを押す」と言えば、三つ目の意味になります。
| 使用場面 | 「保留」の意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| 企画・会議 | 結論を出すのを待つ | 新企画の採用判断を保留する |
| 申請・承認 | 審査や処理を一時停止する | 不足資料が届くまで承認を保留する |
| 交渉・契約 | 回答や合意をまだ確定しない | 条件を再確認するため回答を保留する |
| 電話 | 通話を切らず相手を待機させる | 担当者への取り次ぎで保留する |
「保留中」とはどんな状態?
「保留中」は、まだ判断や処理が終わっておらず、一時的に進行が止まっている状態を指します。つまり、一般的には「決定済み」とも「取り消し済み」とも違います。
例えば、社内の申請画面に「承認保留中」と表示されていれば、承認者による追加確認が必要なのか、申請者の修正待ちなのか、社内ルールでどう扱われるかを確認する必要があります。「保留中」という表示だけでは、次に誰が何をすべきかまでは決まりません。
「一旦保留」「保留解除」「保留扱い」の意味
- 一旦保留:いったん判断や処理を止め、必要に応じて後から再検討すること。
- 保留解除:一時的に止めていた状態を解き、判断や処理を再開できるようにすること。
- 保留扱い:正式な承認・却下などを決めず、暫定的に保留の区分に置くこと。
- 判断保留:結論を今は決めないこと。追加資料や関係者の意見を待つ場面で使う。
「保留解除」は、直ちに「承認された」という意味ではありません。判断の再開を意味する場合もあり、その後の結果は別に確認する必要があります。
「保留」は断られたという意味?不採用・却下との違い
「保留」と聞いて最も気になりやすいのが、「これは事実上のお断りなのか」という点でしょう。
言葉の意味だけを見れば、保留は拒否や不採用を確定する表現ではありません。検討中の案件や選考において、結論がまだ出ていないことを表します。
ただし、実際のコミュニケーションでは、明確な結論を伝えず「保留」と表現する場合もあります。したがって「保留だから必ず採用・実施の可能性がある」と期待したり、逆に「保留だから絶対に断られた」と決めつけたりしないことが大切です。
「保留」と言われたら確認したい三つのこと
- 何が保留なのか:判断そのものか、手続きの進行か、回答だけなのか。
- 保留になった理由は何か:情報不足・社内承認待ち・時期の調整など。
- いつ、誰から次の連絡があるか:再確認日、担当者、必要書類など。
例えば取引先から「今回は保留でお願いします」と言われたら、「承知いたしました。差し支えなければ、再度ご検討いただく時期の目安をお伺いできますでしょうか」と確認すると、相手に結論を迫りすぎず今後の進め方を整理できます。
「保留」「留保」「見送り」「延期」「中止」の違い【比較表】
似た言葉は、「何を止めているのか」「今の結論はどうなっているのか」に注目すると使い分けやすくなります。
| 言葉 | 中心となる意味 | 使い分けのポイント |
|---|---|---|
| 保留 | 判断・処理をいったん止める | まだ結論が確定していない場面 |
| 留保 | 判断などを差し控える/権利などを残しておく | 権利・条件の保持という意味でも使う |
| 見送り | 今回は実施・採用などをしない | 当面の実施を控える判断を伝える場面 |
| 延期 | 予定していた期日を先へ延ばす | 時期を変更することが中心 |
| 中止 | 予定や進行をやめる | 実施を取りやめる判断が中心 |
| 差し戻し | 案件を前の段階に戻す | 修正や再確認が必要な場面 |
| 棚上げ | 問題などを当面扱わない | 対応を先送りし、放置に近い印象もある |
「保留」と「留保」の違い
「保留」と「留保」は、決定を一時的に差し控える意味では重なる部分があります。例えば「回答を保留する」「回答を留保する」は、どちらもすぐ回答しないという意味で使えます。
一方、「留保」は法律や契約などで権利・条件を残しておくという意味にも使われます。「権利を留保する」は、単に考える時間を取るというより、権利を失わずに保持することを指す表現です。
普段の社内連絡で「まだ決めていない」と伝えるなら「保留」が分かりやすく、権利の保持や特定の条件を伴う場合は「留保」が適することがあります。専門的な文書では、言葉だけで法律上の効果が決まるわけではなく、具体的な内容も重要です。
「保留」と「見送り」の違い
「保留」は、判断をまだ確定させていない状態です。これに対し「見送り」は、少なくとも今回は実施・採用しないという判断に重心があります。
例えば「設備導入の可否を保留します」は、導入するかどうかが未決定です。「今年度の設備導入は見送ります」は、少なくとも今年度は実施しないという判断を示します。
ただし「見送り」も、将来に再検討する可能性を完全に否定する言葉ではありません。詳しくは1880.html「見送りとは?」で解説しています。
「保留」と「延期」の違い
「保留」は結論や処理の進行を止めること、「延期」は予定していた時期を延ばすことです。
- 「採用の可否を保留する」=採用するかどうか、まだ決めない。
- 「面接を来週へ延期する」=面接の実施時期を変更する。
延期では、後日実施することが前提となる場面が多い一方、保留では再開・実施が確約されているとは限りません。
「保留」と「差し戻し」の違い
「保留」は判断を待つ状態であり、「差し戻し」は提出物や案件を前の工程へ戻すことです。社内申請で、承認者がまだ判断しないなら「保留」、申請者に修正を求めて戻すなら「差し戻し」という使い分けができます。
詳しくは1885.html「差し戻しとは?」を参照してください。
ビジネスでの「保留」の使い方と例文
仕事では、保留する対象を明確にすると伝わりやすくなります。「保留します」だけでは、議題・申請・判断・日程のうち何が止まっているのか分からないためです。
1.社内会議・企画の判断を保留する
例文:「運用コストの見積もりが確定するまで、新システムの導入判断は保留とします。」
何を待つのかまで伝えることで、保留の目的が明確になります。
2.承認・稟議を保留する
例文:「提出資料に確認事項があるため、部長承認はいったん保留となっています。」
承認が保留中なのか、申請自体が差し戻されたのかは別です。ワークフロー画面の説明や担当者の通知も併せて確認しましょう。
3.取引先への回答を保留する
例文:「ご提示いただいた契約条件につきましては、社内確認が完了するまで回答を保留いたします。」
相手が待つ立場になるため、可能な範囲で回答予定日も記載すると親切です。
4.採用・選考の結果が保留になる
例文:「選考は継続しておりますが、最終結果のご案内は現在保留となっております。」
ここでの保留は結果の未確定を示します。ただし、実際の選考状況や通知方針は企業によって異なるため、応募者が「採用が確約された」と受け取らないよう配慮が必要です。
5.問い合わせへの返答を保留する
例文:「調査担当者への確認が必要なため、現時点での回答は保留とさせてください。」
不確かな情報を即答するより、確認を優先するほうが適切な場面もあります。ただし、返答期限や確認する担当者を決めずに保留を続けることは避けましょう。
「保留とさせていただきます」は正しい敬語?
「保留とさせていただきます」は、ビジネスメールで使われる丁寧な表現です。文法的に一律に誤りというわけではありません。ただし、相手への許可や配慮が必要な文脈で、やや一方的に響くことがあります。
文化庁の「敬語の指針」では、「させていただく」について、相手側などの許可を受けることや、それに伴う恩恵を受けることとの関係が説明されています。どんな場面でも付ければ丁寧になるわけではありません。
「保留します」「保留いたします」「保留とさせていただきます」の違い
| 表現 | 特徴 | 適する場面 |
|---|---|---|
| 保留します | 簡潔で明確 | 社内の進捗共有や日常の連絡 |
| 保留いたします | 丁寧で落ち着いた印象 | 取引先への正式な通知 |
| 保留とさせていただきます | 丁重だが、一方的に響く場合もある | 事情の説明や相手への配慮を伴う連絡 |
| 判断を差し控えます | 慎重に結論を出さない印象 | 社外向け・公式な回答 |
| 確認後に回答いたします | 次の行動を示せる | 単なる保留通知を避けたい場合 |
例えば、取引先には「保留とさせていただきます」だけよりも、「社内での確認が必要なため、回答をいったん保留いたします。○月○日までに改めてご連絡します」と書くほうが、用件と見通しが伝わります。
「保留にさせていただきます」はおかしい?
「保留にさせていただきます」も意味は通じます。ただ、文章を簡潔にしたい場合は「保留いたします」「保留といたします」のほうが自然にまとまります。
どの表現が適切かは、決定権があるのか、相手の了承を求めているのか、すでに決定した保留を通知するだけなのかによって変わります。
「保留させてください」とお願いしてよい?
相手の了解を得て判断を待ってもらいたい場合には自然な表現です。社外では「確認のため、回答を○日までお待ちいただくことは可能でしょうか」など、待ってほしい期限を明示すると、さらに丁寧になります。
そのまま使える「保留」のビジネスメール例文
メールでは、保留の理由だけでなく、次回連絡の時期・連絡担当者・相手にお願いしたいことを加えると、余計な行き違いを防げます。以下は状況に合わせて修正して使える例文です。
例文1:取引先の提案への回答を保留する
件名:ご提案内容の検討状況について
株式会社〇〇
△△様
いつもお世話になっております。株式会社□□の◇◇です。
このたびはご提案資料をお送りいただき、誠にありがとうございます。
現在、関係部署と確認を進めているため、採用可否の回答はいったん保留いたします。
○月○日を目安に、検討状況を改めてご連絡いたします。
お時間を頂戴して恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
例文2:社内で承認を保留していることを伝える
件名:備品購入申請の承認状況について
お疲れさまです。〇〇です。
ご提出いただいた備品購入申請について、見積金額の内訳を確認しているため、現在承認を保留しています。
確認が完了しましたら、申請システム上で結果をご案内します。
追加資料が必要な場合は、改めてご連絡します。よろしくお願いします。
例文3:回答を保留させてほしいとお願いする
件名:お問い合わせへの回答時期について
お問い合わせいただいた件につきまして、正確な回答のために担当部署への確認が必要となりました。
誠に恐れ入りますが、○月○日まで回答をお待ちいただけますでしょうか。
確認でき次第、早めにご連絡いたします。
例文4:保留を解除して結論を伝える
件名:先日保留としていた案件のご回答
先日、回答を保留しておりました件について、社内確認が完了しましたのでご連絡いたします。
検討の結果、今回はご提案いただいた条件で進める方針となりました。
今後の手続きについては、別途日程をご相談させてください。
お待ちいただき、誠にありがとうございました。
例文5:保留のまま連絡がない相手に状況を尋ねる
件名:ご検討状況の確認について
先日ご検討中と伺っておりましたお見積もりの件につきまして、その後の状況をお伺いしたくご連絡いたしました。
ご多用のところ恐縮ですが、現時点でのご検討状況や今後のご予定について、お知らせいただけますと幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。
なお、これらは一般的な文例です。実際の状況に合わせて、連絡期限や判断の確定度合いを調整してください。
「保留中」の案件を放置しないための対応方法
保留自体は不適切な判断ではありません。問題は、保留した理由や次の確認日を決めないまま、案件が止まり続けることです。
自分が保留する立場の場合
- 保留する対象を明確にする。例:「発注の可否」「価格条件への回答」。
- 保留の理由を簡潔に記録する。例:「見積もり再確認中」。
- 追加で必要な情報と担当者を決める。
- 次に確認する日付を設定し、相手へ必要に応じて連絡する。
- 確認後は「承認」「不採用」「継続検討」など、実際の結論を明確に伝える。
相手から「保留」と言われた場合
強く結論を迫る代わりに、「追加資料が必要でしたらお知らせください」「次回の確認時期の目安はありますでしょうか」など、相手が答えやすい質問をすると実務的です。
保留の長期化で重要な契約期限や申込期限を過ぎるおそれがある場合は、「保留中だから期限も延びている」と思い込まず、個別の条件や手続きを確認しましょう。
電話での「保留」の意味と正しい使い方
電話の「保留」は、相手との通話を切らず、確認や取り次ぎのために一時的に待ってもらう機能・状態です。判断を先延ばしにする意味の「保留」とは、対象が違います。
電話を保留するときの基本手順
- 「担当者を確認いたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか」と理由を伝える。
- 了承を得てから保留操作を行い、正しく保留できたか確認する。
- 担当者への取り次ぎや資料確認を行う。
- 保留を解除して「大変お待たせいたしました」と一言添える。
- 長引きそうな場合は、いったん通話を戻して状況を伝え、折り返しを提案する。
保留は短時間にとどめるのが基本です。NTT東日本のビジネス向け解説では、おおむね30秒程度を目安にする考え方が示されています。ただし、30秒が法律上の一律な上限というわけではありません。
電話で使える丁寧なフレーズ
| 状況 | 自然な例文 |
|---|---|
| 保留前 | 「お調べいたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか。」 |
| 担当者へ取り次ぐ | 「担当の者におつなぎいたします。少々お待ちくださいませ。」 |
| 保留解除 | 「大変お待たせいたしました。確認が取れましたのでご案内いたします。」 |
| 時間がかかる | 「確認にお時間を要しております。折り返しのお電話でもよろしいでしょうか。」 |
保留中のこちらの声は相手に聞こえる?
多くのビジネスフォンでは、正しく保留操作が完了していれば、社内の会話が相手へ送られない仕組みになっています。ただし、機種や通話アプリによって動作が異なり、保留したつもりで操作ができていなければ、会話が聞こえるおそれがあります。ランプ表示や保留音などを確認し、使用機器の取扱説明書に従ってください。
「保留」の言い換え・類語は?
「保留」には似た表現が多数ありますが、置き換えると意味が変わる場合があります。伝えたい状況を基準に選びましょう。
| 言い換え | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 検討中 | まだ内容を検討している | 必ずしも処理が停止しているとは限らない |
| 判断待ち | 決裁者などの判断を待っている | 誰の判断待ちか示すと明確 |
| 回答待ち | 相手からの回答を待っている | 自分が回答を保留する状態とは区別 |
| 一時停止 | 作業や運用を止める | 判断より実際の進行停止に焦点がある |
| 先送り | 対応を後の時点に回す | 場面によっては消極的な印象 |
| 留保 | 判断を差し控える、権利を残す | 専門文書では用法に注意 |
| ペンディング | 案件が未決定・保留状態にある | 相手によっては日本語にしたほうが分かりやすい |
例えば、上司の返事を待っているのなら「上司の判断待ちです」、調査を続けているのなら「現在確認中です」と書いたほうが、「保留中」だけより具体的に伝わります。
「保留」を英語でいうと?on hold・pending・deferの違い
「保留」に対応する英語は一つではありません。仕事の判断、進行中の案件、電話の待機では、自然な表現が変わります。
| 英語 | 主な意味 | 適する場面 |
|---|---|---|
| on hold | 一時停止・保留中 | 企画や業務の停止、電話での待機 |
| pending | 未決定・処理待ち | 申請、承認、審査、回答待ち |
| defer | 判断・行動などを後に回す | 決定を先延ばしにする |
| put off / postpone | 予定・実施を延期する | 日程や行動の先送り |
| reserve judgment | 判断を差し控える | 情報がそろうまで結論を出さない |
「保留」を使った英語の例文
- The project is on hold until the budget is approved.
予算が承認されるまで、その計画は保留になっています。 - Your application is still pending.
あなたの申請は、まだ審査・決定待ちの状態です。 - We will defer the decision until next week.
判断を来週まで先送りします。 - Could I put you on hold for a moment?
少々お電話を保留にしてもよろしいでしょうか。 - We will reserve judgment until we receive the results.
結果を受け取るまで判断を差し控えます。
例えば、申請画面に「Pending」とある場合は「審査中」「承認待ち」のように具体的に訳せることがあります。一方、電話で相手を待たせるなら「put you on hold」が自然です。
「pending」は常に自分が意図的に保留したことを意味するわけではありません。単に未処理・未決定である状況を示す場合もあります。
「保留」を使うときに間違えやすいポイント
保留しただけで期限が延びるとは限らない
契約・申請・予約などには、個別に定められた期限がある場合があります。「保留」と言われたことだけを理由に、支払い・提出・申し込みの期限も延びたと考えてはいけません。
「保留中」=「相手の作業待ち」とは限らない
保留した側が社内で検討を進める場合もあれば、申請者が追加資料を用意しなければならない場合もあります。保留理由と次の担当を確かめましょう。
「保留解除」=「承認」ではない
保留が解除された後に再審査へ進むことも、不承認という結論が出ることもあります。「保留解除」というシステム上の表示だけで最終結果を判断しないことが重要です。
あいまいなまま放置すると相手に不安を与える
「保留中です」とだけ繰り返されると、相手は進捗を理解できません。可能であれば「確認している事項」「次の連絡予定」「追加の対応が必要か」をセットで伝えましょう。
「保留」についてよくある質問(FAQ)
Q1.保留とは一言でいうと何ですか?
決定や処理を今すぐ進めず、一時的にとどめておくことです。電話では、通話を切らず相手を待機させる意味でも使います。
Q2.「保留」は「ほりゅう」と読むので合っていますか?
はい。「ほりゅう」と読みます。「判断を保留する」「電話を保留する」のように使います。
Q3.「保留中」とは、まだ結論が出ていないという意味ですか?
多くの場合はその意味です。ただし、システム上は処理停止や追加資料待ちを指す場合もあるため、運用の定義を確認してください。
Q4.「一旦保留」は失礼な言い方ですか?
それ自体が失礼な表現ではありません。社外では「いったん回答を保留いたします。○日までにご連絡いたします」のように、対象と予定を明示すると丁寧です。
Q5.「保留」は断られたという意味ですか?
いいえ。保留そのものは拒否や不採用の確定を意味しません。ただし、実際の相手の意向までは言葉だけから確定できないため、再検討の予定などを確認する必要があります。
Q6.保留と見送りはどちらが断りに近いですか?
一般には「今回は実施しない」という判断を示す「見送り」のほうが、保留よりも断りに近い印象になります。ただし、文脈によって違うため、相手の説明を確認しましょう。
Q7.「保留」と「留保」は同じ意味ですか?
判断を一時的に差し控える意味では重なります。ただし「留保」は権利や条件を保持するという専門的な意味でも使われます。
Q8.「保留」と「延期」は何が違いますか?
保留は決定や処理を止めること、延期は予定時期を後にずらすことです。保留では、後に実施することが確定しているとは限りません。
Q9.「保留とさせていただきます」は正しい敬語ですか?
一律に誤りではありませんが、理由や相手への配慮がないと一方的に感じられることがあります。「回答を保留いたします」「確認後にご連絡いたします」なども状況に応じて使えます。
Q10.「保留いたします」は社外メールでも使えますか?
はい。丁寧な表現です。ただし、「何を」「いつまで」保留するのかも添えると、誤解を防ぎやすくなります。
Q11.「保留解除」とは承認されたことですか?
必ずしもそうではありません。止めていた処理を再開できる状態になっただけの場合もあります。
Q12.保留はいつまで続けられますか?
「保留」という言葉だけで一律の期間が決まるわけではありません。契約、制度、申請画面、社内規程などに期限があれば、それに従う必要があります。
Q13.保留されたときは催促してもいいですか?
再連絡予定を過ぎた場合などには、状況を丁寧に確認して問題ありません。「その後のご検討状況をお伺いできますでしょうか」など、相手に配慮した表現を使いましょう。
Q14.電話を保留するときは何と言えばよいですか?
「お調べいたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか」のように、保留する理由と了承のお願いを伝えると丁寧です。
Q15.「保留」の英語は何ですか?
案件の一時停止には「on hold」、承認や審査待ちには「pending」、決定を先送りする行為には「defer」などを使い分けます。
Q16.「ペンディング」と「保留」は同じですか?
ビジネスでは近い意味で使われます。ただし「ペンディング」は未決定・処理待ちという状態を広く表す場合があり、相手に分かりやすく伝えるなら「判断を保留中」「回答待ち」など具体的な日本語がおすすめです。
まとめ:「保留」は決定・処理をいったん止めること
「保留」とは、決定や処理をその場で進めず、一時的にとどめておくことです。電話では通話を切らずに相手を待たせる意味でも使われます。
- 「保留中」は未決定・一時停止の状態であり、必ずしも却下や不採用を意味しない。
- 「留保」は権利の保持、「見送り」は今回は実施しない判断、「延期」は時期の変更という意味で区別できる。
- 取引先へは「保留します」だけでなく、理由と次の連絡予定を添える。
- 「保留とさせていただきます」は一律に誤りではないが、場面に応じて「保留いたします」などと使い分ける。
- 英語では「on hold」「pending」「defer」などを状況に合わせて使う。
保留を適切に使うために最も大切なのは、「何が止まっているのか」「何を待っているのか」「次にいつ動くのか」を明確にすることです。そこまで伝えれば、仕事の連絡でも相手に不要な不安を与えにくくなります。
参考資料
本文の語義・敬語・電話対応・英語表現について、以下の資料を参考にしています。各資料に記載された具体的な定義と、記事内で示した一般的な実務上のおすすめは区別してください。
