「取引先の選定を進める」「採用選考の結果を通知する」。ビジネスでは、「選定」と「選考」という言葉をよく使用します。
どちらも複数の候補から適切なものを選ぶことに関係していますが、実際にはどのように使い分ければよいのでしょうか。
例えば、新しいパソコンを購入するために、複数の製品を比較して購入機種を決める場合には「機種の選定」が自然です。一方、求人に応募した人の経歴や能力などを調べ、採用する人を決める過程には「採用選考」が使われます。
また、委員や責任者を決める場合には「選定」、受賞者や入学者を選ぶ場合には「選考」が使われることもあります。
「選定」は目的や条件に合うものを選び定めること、「選考」は能力や資格、実績などを調べ、適格な人などを選び出すことです。
ただし、どちらも人を対象に使うことがあり、必ずしも「選定は物、選考は人」と明確に分かれるわけではありません。
この記事では、両者の意味を比較表で整理し、採用活動、取引先の選定、委員の選出、コンテスト、学校、社内人事などの具体例を交えて解説します。さらに、「選択」「審査」「選抜」「決定」との違いや、ビジネスメールでの自然な使い分けも紹介します。
- 結論|「選定」は条件に合うものを決めること、「選考」は適格性を調べて選ぶこと
- 【徹底比較】「選定」と「選考」の違いを一覧表で解説
- 「選定」とは?意味・特徴・正しい使い方
- 「選考」とは?意味・特徴・正しい使い方
- 採用活動では「選定」と「選考」をどう使い分ける?
- 取引先や業者を選ぶ場合は「選定」と「選考」のどちら?
- コンテストや賞では「選定」と「選考」をどう使い分ける?
- 「選定」と「選考」の例文を場面別に比較
- 「選定」と「選択」の違いとは?
- 「選考」と「審査」の違いとは?
- 「選定」「選考」「審議」はどう違う?
- 「選考」と「選抜」の違いとは?
- 「選定」と「決定」の違いとは?
- 【実践】「選定」と「選考」を間違えないための3つの判断基準
- ビジネスメールでの「選定」と「選考」の使い分け
- FAQ|「選定」と「選考」に関するよくある質問
- まとめ|「選定」は条件に合うものを決めること、「選考」は適格性を調べて選ぶこと
- 参考リンク
結論|「選定」は条件に合うものを決めること、「選考」は適格性を調べて選ぶこと
「選定」と「選考」は、どちらも複数の候補から何かを選ぶ行為を表します。
しかし、一般的には、何をどのように選ぶのかという点に違いがあります。
- 選定(せんてい):多くの候補の中から、目的や条件などに合うものを選び定めること。物、場所、方法、人など、幅広い対象について使用する。
- 選考(せんこう):能力、人柄、資格、実績などをよく調べて、適格な人などを選び出すこと。採用、入学、受賞者の決定などの場面でよく使用する。
例えば、会社が新しい業務システムを導入する場合には、機能、価格、操作性などを比較して、導入する製品を選定します。
一方、そのシステムを担当する新しい社員を募集する場合には、応募者の経歴や能力、面接結果などを確認して選考します。
このように、目的に合う対象を選び定めることが中心なら「選定」、候補者の適格性などを調べて選ぶ過程が中心なら「選考」が自然です。
ただし、例えば外部の専門家から委員を選ぶ場合には「委員の選定」と「委員の選考」の両方が使われることがあります。正式な募集要項や組織の規程で用語が定められている場合は、その表現を優先しましょう。
【徹底比較】「選定」と「選考」の違いを一覧表で解説
| 比較項目 | 選定 | 選考 |
|---|---|---|
| 読み方 | せんてい | せんこう |
| 基本的な意味 | 目的や条件に合うものを選び定めること | 適格性などをよく調べて選び出すこと |
| 主な着眼点 | 目的や条件との適合 | 能力・資格・実績などの評価 |
| 主な対象 | 製品、業者、場所、方法、委員など | 採用候補者、入学希望者、受賞候補者など |
| 代表的な場面 | 機種選定、業者選定、候補地選定 | 採用選考、書類選考、受賞者選考 |
| 評価や審査 | 必要に応じて行う | 中心的な要素となることが多い |
| 物についての使用 | 広く使われる | 作品などの内容を評価する場合に使われることがある |
| 人についての使用 | 使われる | 特によく使われる |
| 代表的な表現 | 選定基準、選定委員会、選定結果 | 選考基準、選考委員会、選考結果 |
| 例文 | 新しい設備の導入先を選定する。 | 応募者を書類と面接によって選考する。 |
注意したいのは、「選定」が必ず最終決定を意味し、「選考」は必ず途中の作業を意味するわけではないという点です。
「候補者を選定する」という表現では、最終決定の前に候補を絞り込む場合もあります。また、「受賞者を選考する」という表現では、最終的な受賞者を決めるまでを含む場合があります。
したがって、両者は選ぶ過程の前半と後半ではなく、目的や条件に合う対象を定めることを重視するのか、適格性を調べて選ぶことを重視するのかによって区別しましょう。
「選定」とは?意味・特徴・正しい使い方
選定の基本的な意味
「選定」は、多くの候補の中から、目的や条件などに合うものを選んで定めることを意味します。
例えば、新しい設備を導入する場合には、必要な性能、予算、保守体制などの条件を設定し、それらに合う製品を選びます。
このような行為を「設備を選定する」と表現できます。
代表的な使い方には、次のようなものがあります。
- 新しいパソコンの購入機種を選定する。
- 複数の候補から取引業者を選定する。
- イベントの開催場所を選定する。
- プロジェクトの責任者を選定する。
- 目的に合った調査方法を選定する。
これらに共通するのは、必要な目的や条件を踏まえ、適切な対象を選び定めることです。
選定する対象は物だけではない
「選定」という言葉は、パソコンや機械、設備などの物を選ぶ場面でよく使用されます。
しかし、人を選ぶ場合にも使えます。
例えば、社内で新しいプロジェクトを立ち上げる際、必要な経験や専門知識などを踏まえて責任者を選ぶ場合には、「プロジェクト責任者を選定する」と表現できます。
また、委員会の構成員を決める場合にも、「委員を選定する」という表現が使われます。
ただし、採用試験や入学試験など、応募者の能力や資格を調べる過程を説明する際には、「選考」の方が自然な場合が多くあります。
選定には目的や条件を明確にすることが重要
例えば、会社が新しい業務用プリンターを導入する場合、価格だけでなく、印刷速度、印刷品質、ランニングコスト、保守サービスなど、複数の条件を比較することがあります。
この場合、どのような条件を重視するのかによって、選定される機種が変わる可能性があります。
また、業者選定でも、価格だけでなく、納期、品質、過去の実績、サポート体制などを確認する場合があります。
そのため、選定の過程を説明する際には、「選定基準」「選定理由」「選定結果」などの表現がよく使われます。
「選考」とは?意味・特徴・正しい使い方
選考の基本的な意味
「選考」は、候補者の能力や人柄、資格、実績などをよく調べ、適格な人などを選び出すことを意味します。
特に、採用活動や入学者の決定、受賞者の決定などで広く使用される言葉です。
例えば、次のような表現があります。
- 応募者を書類選考によって絞り込む。
- 採用選考の結果を通知する。
- 面接によって候補者を選考する。
- コンテストの受賞者を選考する。
- 選考委員会が候補者の実績を評価する。
これらの文章では、候補者の資格や能力などを調べ、その結果に基づいて適切な人を選ぶことが中心です。
選考には評価や比較が伴うことが多い
例えば、会社が新入社員を採用する場合には、応募者から履歴書などを提出してもらい、必要に応じて適性検査や面接を実施します。
そして、各応募者について、仕事に必要な能力や経験などを確認し、採用するかどうかを判断します。
このような一連の過程を「採用選考」と呼びます。
ただし、選考の具体的な方法は会社や募集する職種によって異なります。すべての採用活動で書類選考や複数回の面接が実施されるわけではありません。
選考は採用以外でも使われる
選考は、企業の採用活動だけに限られる言葉ではありません。
例えば、文学賞や研究助成、各種コンテストなどで、応募された作品や候補者を評価し、受賞者や採択者を決める場合にも使われます。
「選考委員」「選考過程」「選考結果」という表現も、こうした場面でよく見られます。
なお、作品を評価して受賞者を決める場合にも「選考」を使えるため、選考する対象が必ず人そのものというわけではありません。
採用活動では「選定」と「選考」をどう使い分ける?
「選定」と「選考」の両方が登場しやすいのが、企業の採用活動です。
採用活動では、採用方法や応募者の評価など、異なる場面で両者が使用されます。
応募者の評価には「選考」が一般的
例えば、企業が求人を出し、応募者の経歴や能力などを調べて採用する人を決める場合には、「採用選考」が自然です。
具体的には、次のような文章です。
- 採用選考のスケジュールをご案内します。
- 書類選考を通過した方に面接の日程を通知します。
- 最終選考の結果、採用候補者を決定しました。
ここでは、応募者の適格性を評価して選ぶという意味合いがあります。
採用方法や採用媒体を決めるなら「選定」
一方、採用活動で使用する求人媒体や人材紹介会社を選ぶ場合には、「選定」が適しています。
例えば、次のような文章です。
- 採用活動に使用する求人媒体を選定する。
- 人材紹介会社を比較し、契約先を選定する。
- 採用管理システムの選定を進める。
ここでは、候補となるサービスや取引先の中から、目的や条件に合うものを選び定めることが中心です。
採用候補者の「選定」も間違いではない
例えば、採用担当者が多くの応募者の中から、面接を実施する候補者を決める場合には、「面接対象者を選定する」と表現することもできます。
ただし、応募者の経歴や能力を評価する過程を強調する場合には、「書類選考」の方が一般的です。
また、選考を経て最終的に採用する人を決めることと、雇用契約が成立することは別の問題です。実際の採用手続きでは、募集要項や企業の規程などに従って進める必要があります。
取引先や業者を選ぶ場合は「選定」と「選考」のどちら?
会社が新しい取引先や業者を選ぶ場合には、一般的に「選定」が使われます。
目的や条件に合う業者を選ぶなら「選定」
例えば、会社が事務所の清掃を外部に委託する場合、複数の業者から見積もりを取得し、価格、実績、作業内容、対応可能な時間などを比較することがあります。
この場合は、「清掃業者の選定を行う」と表現できます。
同様に、次のような表現も自然です。
- 設備の保守業者を選定する。
- 複数の提案内容を比較して、取引先を選定する。
- 選定基準に基づき、委託先を決定する。
評価を伴っていても「選考」とは限らない
例えば、取引先の財務状況や実績、品質管理体制などを詳しく調べる場合があります。
しかし、こうした評価を行うからといって、必ず「選考」という言葉を使うわけではありません。
一般的な商取引では、目的や条件に合う取引先を選び定めるという意味で、「業者選定」「委託先選定」という表現がよく使われます。
ただし、実際の募集要項などで「事業者選考」という正式な名称を使用している場合には、その名称に従いましょう。
業者の選定には選定基準が重要
業者を選定する際には、価格や品質、納期など、何を基準に選ぶのかを明確にすることが重要です。
例えば、価格だけを基準とすると、納品後の保守体制やサポート内容などを十分に比較できない場合があります。
一方、評価項目を多く設定しすぎると、選定作業が複雑になる場合もあります。
そのため、業務の目的に合わせて必要な基準を整理し、各候補を比較することが大切です。
コンテストや賞では「選定」と「選考」をどう使い分ける?
コンテストや賞の受賞者を決める場合にも、「選定」と「選考」が登場します。
応募作品を評価する過程には「選考」
例えば、文学賞で多数の応募作品が集まった場合、選考委員が作品を読み、内容や完成度などを評価して受賞作品を決めます。
このような場面では、「作品を選考する」「受賞者を選考する」という表現が自然です。
また、「一次選考」「最終選考」「選考委員会」といった言葉もよく使われます。
審査対象や開催場所を決めるなら「選定」
一方、コンテストを開催する場所や、審査に使用する機材などを選ぶ場合には、「選定」が自然です。
例えば、「コンテストの開催会場を選定する」「審査に使用する機材を選定する」と表現できます。
また、選考対象となる候補作品を絞り込むことを「候補作品の選定」と呼ぶ場合もあります。
このように、同じコンテストでも、どの作業について説明するのかによって適切な言葉が変わります。
「選定」と「選考」の例文を場面別に比較
| 場面 | 選定を使った例文 | 選考を使った例文 |
|---|---|---|
| 採用活動 | 採用活動に使用する求人媒体を選定する。 | 応募者を書類と面接によって選考する。 |
| 取引先 | 新しい委託業者を選定する。 | 正式な募集要項に従い、事業者の選考を実施する。 |
| 学校 | 新しい教材を選定する。 | 入学希望者を所定の基準に従って選考する。 |
| コンテスト | 開催会場や審査機材を選定する。 | 応募作品を評価し、受賞者を選考する。 |
| 委員会 | 専門知識などを踏まえて委員を選定する。 | 候補者の実績などを調べて委員を選考する。 |
| 社内人事 | プロジェクトの責任者を選定する。 | 社内公募の応募者を選考する。 |
このように、両者は対象となるものだけでなく、何を重視して選ぶのかによって使い分けられます。
「選定」と「選択」の違いとは?
「選定」と混同しやすい言葉に「選択」があります。
どちらも複数の候補から何かを選ぶことを表しますが、一般的には「選択」の方が意味の範囲が広い言葉です。
選択は複数の候補から選ぶこと
「選択」は、複数の候補の中から適当なものを選ぶことを意味します。
例えば、「昼食のメニューを選択する」「進学先を選択する」「複数の回答から正しいものを選択する」といった表現が自然です。
個人的な好みや意思によって選ぶ場合にも広く使用できます。
選定は特定の目的や条件に合うものを選び定めること
一方、「選定」は、ある目的や条件に合うものを選び定めることを意味します。
例えば、会社が新しい機械を購入するため、性能や価格、保守体制などを比較して機種を決める場合には、「機種の選定」が自然です。
「選択」と「選定」の詳しい違いについては、「選択」と「選定」の違いと仕事・採用・商品選びでの使い分けで解説しています。
「選考」と「審査」の違いとは?
「選考」と似た言葉に「審査」があります。
両者は同じ場面で使用されることが多いものの、中心となる意味は異なります。
審査は一定の基準に照らして詳しく調べること
「審査」は、ある事柄について、一定の基準などに照らして詳しく調べ、その適否などを判断することです。
例えば、補助金の申請内容を審査する場合には、申請書類や必要な条件などを確認します。
この場合、必ずしも複数の申請者の中から誰か一人を選ぶことが目的ではありません。
選考は適格な人などを選ぶこと
一方、「選考」は、能力や資格、実績などを調べ、適格な人などを選ぶことを意味します。
例えば、企業の採用活動では、書類審査や面接などを通じて応募者を評価し、採用する人を選考します。
そのため、選考の過程に審査が含まれる場合もあります。
詳しくは、「審査」と「選考」の違いと採用・入試・コンテストでの使い分けをご覧ください。
「選定」「選考」「審議」はどう違う?
会議や委員会などでは、「選定」「選考」だけでなく、「審議」という言葉も使われます。
「審議」は、ある事柄について詳しく調べ、議論することを意味します。
例えば、委員会で複数の候補について意見を交換し、評価基準や候補者の適格性について話し合う場合には、「候補者について審議する」と表現できます。
一方、その結果を踏まえて適格な候補者を選ぶ過程は「選考」、最終的に特定の目的や条件に合う人物を選び定めることは「選定」と表現できる場合があります。
ただし、これらは必ず決まった順番で行われるわけではありません。組織や制度によって、審議、審査、選考、選定などの正式な用語が異なる場合があります。
審議と審査の違いについては、「審議」と「審査」の違いと議会・行政・ビジネスでの使い分けも参考になります。
「選考」と「選抜」の違いとは?
「選考」と似た言葉に「選抜」があります。
「選抜」は、多くの候補の中から、一定の基準や目的に合うものを選び抜くことを意味します。
例えば、スポーツチームの代表選手を選ぶ場合や、入学試験などで一定の条件に合う人を選ぶ場合に使用されます。
一方、「選考」は、能力や人柄、資格などを調べ、適格な人などを選ぶことです。
両者は意味が重なりますが、選考は評価して選ぶ過程に、選抜は多数の候補から選び抜くことに重点が置かれる場合があります。
例えば、スポーツチームの代表選手を決めるために選考を実施し、その結果に基づいて代表選手を選抜するという文章も自然です。
「選定」と「決定」の違いとは?
「選定」と関連する言葉には、「決定」もあります。
「決定」は、ある事柄についてどうするかをはっきりと決めることを意味します。
例えば、「会議の日程を決定する」「商品の販売価格を決定する」といった表現です。
一方、「選定」は、複数の候補から目的や条件に合うものを選び定めることです。
例えば、ある会社が新しい業務用パソコンの候補を比較して機種を選定し、その結果について必要な社内決裁を受けたうえで、購入を正式に決定するという流れが考えられます。
ただし、選定の時点で最終的な決定まで行われる場合もあるため、両者が必ず別々の段階になるわけではありません。
【実践】「選定」と「選考」を間違えないための3つの判断基準
1. 目的や条件に合うものを決めるなら「選定」
例えば、新しい設備、業務用ソフトウェア、取引先、開催場所などを選ぶ場合には、「選定」が自然です。
- 新しい業務システムを選定する。
- 設備の導入先を選定する。
- 研修会の開催場所を選定する。
これらは、目的や条件を踏まえて適切な対象を選び定めることが中心です。
2. 能力や資格などを調べて選ぶなら「選考」
採用活動や入学試験、コンテストなどで、候補者の能力や実績などを評価して選ぶ場合には、「選考」が適しています。
- 応募者を面接によって選考する。
- 受賞候補者を選考する。
- 社内公募の応募者を選考する。
このような場面では、候補者の適格性をよく調べるという意味合いがあります。
3. 人を選ぶ場合は、何を重視するのか考える
「選定」は物だけでなく、人を選ぶ場合にも使われます。
例えば、委員会の構成員を決める場合、専門分野や経験、必要な役割などの条件に合う人を選び定めることを強調するなら、「委員を選定する」が自然です。
一方、応募者や候補者の経歴、実績、能力などを詳しく調べて選ぶ過程を強調するなら、「委員を選考する」と表現できます。
ただし、正式な制度や組織の規程によって用語が決まっている場合には、その表現を優先しましょう。
ビジネスメールでの「選定」と「選考」の使い分け
業者の選定結果を報告する場合
件名:新規委託業者の選定結果について
〇〇部長
お疲れさまです。
先日ご依頼いただいた新規委託業者の選定について、複数社からの見積もりと提案内容を比較いたしました。
価格、納期、保守体制などを総合的に検討した結果、株式会社△△を候補として選定いたしました。
選定理由と各社の比較結果を添付いたしますので、ご確認をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
この例文では、複数の業者の中から条件に合う取引先を選び定めているため、「選定」が適しています。
採用選考の結果を通知する場合
件名:採用選考結果のご連絡
〇〇様
このたびは、弊社の求人にご応募いただき、誠にありがとうございました。
慎重に選考を進めました結果、〇〇様に次の選考へお進みいただくこととなりました。
次回面接の日時や実施方法については、別途ご案内いたします。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
この例文では、応募者の経歴や能力などを評価して選ぶ過程について説明しているため、「選考」が自然です。
FAQ|「選定」と「選考」に関するよくある質問
Q1. 「選定」と「選考」は同じ意味ですか?
意味が重なる部分はありますが、完全に同じではありません。「選定」は目的や条件に合うものを選び定めること、「選考」は能力や資格、実績などをよく調べて適格な人などを選び出すことです。
Q2. 「選定」は物にしか使えませんか?
いいえ。選定は人にも使用できます。例えば、「委員を選定する」「プロジェクトの責任者を選定する」といった表現は自然です。ただし、採用活動の応募者を評価する場合には、「選考」の方が一般的です。
Q3. 「選考」は人にしか使えませんか?
いいえ。コンテストや文学賞などでは、作品を評価して受賞者を決める場合にも「選考」が使われます。ただし、一般的には、採用候補者や受賞候補者など、人の適格性を調べる場面で特によく使用されます。
Q4. 業者を選ぶ場合は「選定」と「選考」のどちらですか?
一般的な商取引では、「業者選定」「委託先選定」が自然です。価格、品質、納期、実績などを比較し、目的や条件に合う業者を選び定めることを意味します。ただし、正式な募集要項などで「事業者選考」という名称が使われている場合には、その表現に従いましょう。
Q5. 採用活動では「選定」と「選考」のどちらを使いますか?
応募者の経歴や能力などを調べて採用する人を選ぶ場合には、「採用選考」が一般的です。一方、求人媒体や人材紹介会社を選ぶ場合には、「選定」が自然です。
Q6. 「選定基準」と「選考基準」はどう違いますか?
「選定基準」は、目的や条件に合う対象を選び定めるための基準です。一方、「選考基準」は、応募者や候補者などの適格性を評価して選ぶための基準です。何を選ぶのかによって、自然な表現が異なります。
Q7. 「選定」と「選択」の違いは何ですか?
「選択」は、複数の候補から適当なものを選ぶことを幅広く表します。一方、「選定」は、特定の目的や条件に合うものを選び定めることです。例えば、「昼食のメニューを選択する」「業務用機器を選定する」と使い分けます。
Q8. 「選考」と「審査」の違いは何ですか?
「選考」は、能力や資格、実績などをよく調べて適格な人などを選び出すことです。一方、「審査」は、一定の基準などに照らして詳しく調べ、適否などを判断することです。選考の過程に審査が含まれる場合もあります。
Q9. 「選定」は必ず最終決定を意味しますか?
必ずしもそうではありません。「候補者を選定する」のように、最終決定の前に候補を絞り込む場合にも使用できます。また、選定した結果について、別途承認や決裁が必要になる場合もあります。
Q10. 「選考結果」と「選定結果」はどちらが正しいですか?
どちらも正しい表現ですが、対象や目的によって使い分けます。採用試験や受賞者の決定など、候補者の適格性を評価して選ぶ場合には「選考結果」が自然です。一方、業者や製品、開催場所などを目的や条件に基づいて選び定めた場合には「選定結果」が適しています。
まとめ|「選定」は条件に合うものを決めること、「選考」は適格性を調べて選ぶこと
「選定」と「選考」は、どちらも複数の候補から何かを選ぶことを表しますが、中心となる意味に違いがあります。
- 選定:多くの候補の中から、目的や条件などに合うものを選び定めること。設備、機種、業者、開催場所、委員など、幅広い対象について使われる。
- 選考:能力や人柄、資格、実績などをよく調べて、適格な人などを選び出すこと。採用、入学、受賞者の決定などでよく使われる。
例えば、新しい設備や取引先を選ぶ場合には「選定」、求人に応募した人の経歴や能力を評価する場合には「選考」が自然です。
ただし、両者は完全に使い分けられるわけではなく、委員や責任者など、人を選ぶ場合には、どちらも使用できることがあります。
迷ったときは、目的や条件に合う対象を選び定めることを伝えたいのか、候補者の能力や資格などを調べて適格な人を選ぶことを伝えたいのかを考えると、適切な表現を選びやすくなります。
