「規程」の数え方は「1本・1件・一つ」のどれ?社内規程・規則・規定の正しい数え方を徹底解説

会社や役所で規程を整理していると、意外と迷うのが「規程の数え方」です。

たとえば、社内に、

  • 就業規程
  • 旅費規程
  • 文書管理規程

がある場合、

  • 規程が3本ある
  • 規程が3件ある
  • 規程が3つある

のどれが正しいのでしょうか。

さらに、

  • 「規程」は「本」で数えるのか
  • 「件」で数えるのは不自然ではないのか
  • 「一つ、二つ」と数えてもよいのか
  • 規程第1号の「号」は数え方なのか
  • 第1条、第2条の「条」とは何が違うのか
  • 規則・規定・要綱なども同じ数え方でよいのか

と疑問が広がります。

結論から言えば、「規程」には、どんな文章でも必ずこの助数詞を使うという一つの絶対的な数え方があるわけではありません。

用途によって、次のように使い分けると分かりやすいでしょう。

  • 業務上・一覧表・管理件数として数える → 「件」
  • 日常的に分かりやすく数える → 「一つ、二つ」
  • 文書・規程類を「○本」と数える実務慣行 → 場面によって使われる
  • 正式な識別番号 → 「規程第○号」
  • 規程の中のルールを数える → 「第○条」など

特に、会社の資料や規程一覧で、

「現在何個の規程がありますか?」

と数を示すのであれば、

「現行規程は20件です」

のように「件」を使うと、業務文書として自然で分かりやすいでしょう。

実際、独立行政法人国際協力機構(JICA)の規程集関連資料でも、内部規程等の数を「366件」「340件」などと表現しています。

この記事では、「規程」の数え方を中心に、「1本」「1件」「一つ」「第○号」「第○条」の違い、さらに「規程」「規定」「規則」の関係まで詳しく解説します。

  1. 結論:「件」が実務では使いやすく、「一つ」も間違いではない
  2. 一番無難なのは「規程○件」
  3. 公的機関でも「件」で数えている
  4. 厚生労働省のデータベースでも「件」
  5. 「規程が一つある」でも問題ない
  6. 「1個の規程」は?
  7. 「規程を1本、2本」と数えることはある?
  8. では「本」と「件」は何が違う?
    1. 「本」
    2. 「件」
  9. 正式文書なら「件」のほうが無難
  10. 「○本」は間違いではないが、社内ルールに合わせる
  11. 一つの資料の中で「本」と「件」を混在させない
  12. 「規程第○号」の「号」は数え方ではない
  13. 「第1号規程」と「1件の規程」は違う
  14. JICAの規程にも「第○号」が付いている
  15. 一つの規程の中は「条」で数える
  16. 「3条の規程」と「3件の規程」は意味が違う
  17. 「条」「項」「号」の違い
  18. 「規程」と「規定」はそもそも違う
    1. 規程
    2. 規定
  19. 「規定を3件」は自然?
  20. 「規則」はどう数える?
  21. 「規程類」という言い方も便利
  22. JICAでは「規程等」という表現
  23. 「1規程、2規程」とは数えない?
  24. 一覧表では「件」を省略することもある
  25. 報告書なら「○件」をおすすめ
  26. 「改正○件」と「規程○件」は同じ「件」で統一できる
  27. 「規程を3本改正する」も会話では使える
  28. 「本」を使うと文書制作のニュアンスが出やすい
  29. 「一つ」は最も日常的
  30. 「何件ありますか?」と聞くと業務的
  31. 「何本ありますか?」も使えるが、場面を選ぶ
  32. 規程集そのものは「1冊」と数えることがある
  33. ファイルなら「1ファイル」とも言える
  34. PDFが一つでも規程が複数の場合がある
  35. 「一部改正」は新しい規程1件になる?
  36. 「規程数」と「改正件数」を分ける
  37. 「制定」と「改正」も区別する
    1. 制定
    2. 改正
    3. 廃止
  38. 「規程の数え方」でよくある間違い
    1. 間違い1:「本」だけが唯一正しいと思う
    2. 間違い2:「件」は案件にしか使えないと思う
    3. 間違い3:「第5号」だから規程が5件あると思う
    4. 間違い4:「第5条」は5個目の規程だと思う
    5. 間違い5:冊子の数と規程の数を同じと考える
  39. 文章別のおすすめ表現
  40. 迷ったら「件」にしておけばよい?
  41. 3秒で判断する方法
  42. 例文で使い分けを確認
    1. 例1:規程一覧
    2. 例2:年度報告
    3. 例3:担当者同士
    4. 例4:一般向け
    5. 例5:識別番号
    6. 例6:条文
  43. 「規程を1本」と「規程第1号」はまったく別
  44. 社内規程台帳ではどう書く?
  45. 「規程○本」が向いている場面
  46. 「件」が向いている場面
  47. 数え方に唯一の正解を求めすぎない
  48. よくある質問
    1. Q1. 「規程」は何と数えますか?
    2. Q2. 「規程1本」は間違いですか?
    3. Q3. 「規程1件」は正しいですか?
    4. Q4. 「規程1個」は?
    5. Q5. 「規程が一つある」は正しいですか?
    6. Q6. 「規程第1号」は一つ目の規程という意味ですか?
    7. Q7. 「第1条」は規程の数ですか?
    8. Q8. 「規則」も「件」で数えられますか?
    9. Q9. 規程集はどう数えますか?
    10. Q10. 新しく規程を作った場合はどう書きますか?
    11. Q11. 規程の改正数はどう数えますか?
    12. Q12. 結局どれを使えば一番無難ですか?
  49. まとめ
  50. 参考資料

結論:「件」が実務では使いやすく、「一つ」も間違いではない

まず、代表的な数え方を整理します。

数え方 使いやすい場面 例
1件、2件、3件 規程一覧・管理・集計・業務文書 現行規程は25件ある
一つ、二つ、三つ 一般的な文章・会話 新しい規程を二つ作る
1本、2本、3本 文書・規程類を一本の文書として捉える実務表現 規程を3本整備する
第1号、第2号 規程に付ける識別番号 令和○年規程第5号
第1条、第2条 一つの規程の中の条文 第3条に定める

したがって、

「規程は必ず『本』で数えなければならない」

あるいは、

「『件』以外は間違い」

と考える必要はありません。

文章の目的に合わせて選ぶことが大切です。

一番無難なのは「規程○件」

業務上、複数の規程を一覧・集計する場合には、「件」が非常に使いやすい数え方です。

たとえば、

  • 現行規程は全部で35件あります。
  • 今年度は5件の規程を改正しました。
  • 新規制定した規程は2件です。
  • 廃止対象の規程は3件あります。

などです。

「件」は案件・文書・事柄などを一まとまりとして数える場合に広く使えます。

規程を「管理対象となる一つの文書・ルール」として数える場面では相性がよい助数詞です。

公的機関でも「件」で数えている

実際の公的資料を見ると、「規程等」を「件」で数える例があります。

JICAの法令・規程集データベースに関する資料では、

「現行内部規程等」の対象データ

について、

  • 340件
  • 366件

という数え方が使われています。

また、JICAの「法令・規程集」の更新情報でも、

「一部改正(7)件」

という形で改正対象を数えています。

そのため、

「社内規程は現在○件あります」

という書き方は、実務上かなり使いやすい表現です。

厚生労働省のデータベースでも「件」

厚生労働省の法令等データベースでも、検索結果について、

「該当件数:586件」

のように表示されています。

そこには、

  • 取扱規程
  • 訓令
  • 通知

などさまざまな文書が含まれます。

このように、複数の規程・文書をデータベースや一覧上で管理・集計するとき、「件」は非常に一般的です。

「規程が一つある」でも問題ない

日常的な文章なら、

「一つ」「二つ」

と数えても問題ありません。

たとえば、

「この会社にはテレワークに関する規程が一つあります。」

「新しい規程を二つ制定する予定です。」

という文章は自然です。

「一つ」は特定の助数詞を使わず、物事を一般的に数える方法なので、数え方に迷った場合にも便利です。

「1個の規程」は?

意味は通じますが、業務文書ではあまりおすすめしません。

「個」は、物体などを数える印象が比較的強いため、

△「規程を3個作成した。」

よりも、

○「規程を3件作成した。」

○「規程を三つ作成した。」

のほうが自然です。

「規程を1本、2本」と数えることはある?

あります。

会社・法務・総務などの実務では、文書を一つのまとまりとして捉えて、

  • 契約書を○本
  • 規程を○本
  • マニュアルを○本

のように表現することがあります。

実際、社内規程を扱うサービスなどでも、「開発2本」「危機管理3本」のように規程類を「本」で分類・表示している例があります。

したがって、

「規程を3本整備しました」

という言い方自体を誤りとする必要はありません。

では「本」と「件」は何が違う?

ニュアンスの違いとして捉えると分かりやすいでしょう。

「本」

規程を一本の文書・成果物として捉える感覚。

例:

「今月は規程を3本作成した。」

「件」

規程を一つの管理対象・案件・項目として数える感覚。

例:

「規程一覧には42件登録されている。」

つまり、

制作・作成本数を話す → 「本」が使われることがある

管理・集計件数を話す → 「件」が使いやすい

という違いです。

正式文書なら「件」のほうが無難

どちらを使えばよいか迷う場合、正式な社内資料・管理表なら「件」を選ぶと無難です。

たとえば、

  • 社内規程:45件
  • 今年度新規制定:4件
  • 今年度改正:12件
  • 廃止:2件

のように書けば、一覧表として理解しやすくなります。

「○本」は間違いではないが、社内ルールに合わせる

助数詞の選択は、組織内で表記ルールが決まっている場合があります。

たとえば総務部門で、

「規程類はすべて『件』で集計する」

と統一しているのであれば、それに従うべきです。

反対に、法務部門などが日常的に、

「規程を5本改定する」

と表現しているのであれば、組織内では「本」が定着している可能性があります。

重要なのは、文書内で表記を統一することです。

一つの資料の中で「本」と「件」を混在させない

たとえば同じ資料内で、

「現行規程は30本あります。」

と書いた直後に、

「今年度は5件を改正しました。」

と書くこと自体は意味上可能です。

しかし、特に意味を分けていない場合、読み手は、

「本と件には何か違いがあるのか?」

と感じる可能性があります。

一覧・集計資料では助数詞を統一すると読みやすくなります。

「規程第○号」の「号」は数え方ではない

ここは特に混同しやすいポイントです。

公的機関の規程を見ると、

「平成16年3月26日規程(総)第4号」

のような表示があります。

この「第4号」は、

「規程が4個ある」という意味ではありません。

その規程に付与された識別番号・例規番号です。

「第1号規程」と「1件の規程」は違う

たとえば、

「令和8年規程第3号」

という規程があったとしても、

「規程が3件ある」

ことを意味するとは限りません。

第1号、第2号に別の種類の規程・改正規程などが付番されている場合もあります。

「号」は数そのものではなく、各文書を識別する番号です。

JICAの規程にも「第○号」が付いている

JICAの法令・規程集では、たとえば、

「平成16年3月26日規程(総)第4号」

のように、各規程に例規番号が付されています。

したがって、

  • 何件あるか → 件数
  • どの規程か → 第○号

と区別すると分かりやすいでしょう。

一つの規程の中は「条」で数える

規程そのものを数えるのと、規程の中にあるルールを数えるのも別です。

一般的な規程は、

第1条

第2条

第3条

……

という形で構成されます。

したがって、

規程そのもの → 件・本・一つなど

規程の中の条文 → 条

です。

「3条の規程」と「3件の規程」は意味が違う

たとえば、

「この規程は3条で構成されています。」

という場合、規程そのものは一つです。

その一つの規程の中に、

  • 第1条
  • 第2条
  • 第3条

があるという意味です。

「3件の規程」とはまったく違います。

「条」「項」「号」の違い

規程の内部構造では、一般に、

条 → 項 → 号

のような階層が使われます。

例:

第5条

2 ○○○○。

(1)○○○○。

この場合、

  • 第5条=条
  • 「2」=第2項
  • 「(1)」=第1号

という関係です。

ここでいう「号」も、規程そのものの件数を示すものではありません。

「規程」と「規定」はそもそも違う

数え方を調べていると、「規程」と「規定」の違いにも迷うことがあります。

簡単に言えば、

規程

組織・業務などについて定めた一まとまりのルール・文書を指す場合に使われます。

例:

  • 就業規程
  • 文書管理規程
  • 会計規程

規定

ある事柄について定めること、または定められた個々の内容を表す言葉です。

例:

「第5条の規定により申請する。」

詳しくは、「規程」と「規定」の違いは?社内文書・法令での使い分けを例文付きで解説をご覧ください。

「規定を3件」は自然?

文脈によります。

個々のルール・案件を数えて、

「関連する規定が3件ある」

と表現することはできます。

ただし、条文そのものを指すなら、

「三つの規定」

「3か所の規定」

「第3条、第5条、第8条の規定」

など、より具体的に書くと分かりやすい場合があります。

「規則」はどう数える?

「規則」についても、規程と同様、文脈によって、

  • 3件の規則
  • 三つの規則
  • 規則3本

などの表現が考えられます。

公的なデータベースでは、規則・訓令・規程などをまとめて「件」で集計する例が多く見られます。

そのため、業務上の一覧なら「件」が扱いやすいでしょう。

「規程類」という言い方も便利

会社では、

  • 規程
  • 規則
  • 細則
  • 要領
  • 内規

などをまとめて、

「規程類」

と呼ぶことがあります。

たとえば、

「当社の規程類は全部で80件ある。」

という表現です。

JICAでは「規程等」という表現

公的機関でも、複数種類の文書をまとめるとき、

「規程等」

という表現が使われています。

JICAの資料でも「現行内部規程等○件」という表現が確認できます。

そのため、複数種類の内部ルールをまとめて集計する場合は、

「社内規程等45件」

のような表記も使いやすいでしょう。

「1規程、2規程」とは数えない?

通常、

△「1規程、2規程、3規程」

のように、「規程」そのものを助数詞のように使って数えることは一般的ではありません。

「1件の規程」「二つの規程」などと表現するほうが自然です。

一覧表では「件」を省略することもある

たとえば表の列名が、

「規程数」

となっている場合、セルに、

  • 15
  • 20
  • 32

と数字だけ入れることもあります。

見出しを、

「規程数(件)」

とすれば、さらに分かりやすくなります。

報告書なら「○件」をおすすめ

たとえば、規程整備の進捗報告なら、

「今年度は12件の規程を見直し、うち4件を改正、1件を廃止した。」

とすると非常に分かりやすいでしょう。

「本」よりも、改正・廃止などの処理件数との整合が取りやすい点もメリットです。

「改正○件」と「規程○件」は同じ「件」で統一できる

たとえば、

  • 対象規程:20件
  • 改正:8件
  • 廃止:2件
  • 改正なし:10件

のように整理できます。

管理表・ダッシュボードなどでは、この表記が扱いやすいでしょう。

「規程を3本改正する」も会話では使える

総務・法務などの担当者同士の会話では、

「今月中に規程を3本改正しないといけない。」

という言い方も可能です。

ここでは、一つ一つの規程を独立した文書として捉えています。

ただし、正式な一覧・報告では、

「3件の規程を改正する」

とするほうが無難でしょう。

「本」を使うと文書制作のニュアンスが出やすい

たとえば、

「今期、新規規程を5本作成した。」

という場合、「五つの文書を作成した」というニュアンスが強くなります。

一方、

「現行規程は50件である。」

なら、管理対象としての総数を示すニュアンスです。

「一つ」は最も日常的

一般の人に説明する文章であれば、

「この会社には個人情報に関する規程が一つあります。」

のように「一つ」を使うのが自然です。

専門的な助数詞を考える必要がないため、読み手にも分かりやすい表現です。

「何件ありますか?」と聞くと業務的

たとえば総務部門で、

「現在、社内規程は何件ありますか?」

と聞くと、規程台帳などに登録されている数を尋ねている印象になります。

一方、

「どんな規程がありますか?」

なら、数ではなく種類・内容を尋ねています。

「何本ありますか?」も使えるが、場面を選ぶ

担当者同士なら、

「作成対象の規程は何本ありますか?」

と尋ねても意味は通じます。

ただし対外的な文書・正式な統計なら、

「何件」

とするほうが無難です。

規程集そのものは「1冊」と数えることがある

ここで注意したいのが、個々の「規程」と、それをまとめた「規程集」の違いです。

複数の規程を紙の冊子にまとめたものなら、

「規程集1冊」

と数えることができます。

たとえば、

「規程集を各部署へ1冊ずつ配布した。」

という使い方です。

ファイルなら「1ファイル」とも言える

電子データとして管理している場合は、

「規程ファイルを10ファイル保存した。」

などと、ファイル単位で数える場合もあります。

ここでは「規程の数」ではなく「電子ファイルの数」を数えています。

何を数えているのかを区別しましょう。

PDFが一つでも規程が複数の場合がある

逆に、一つのPDFの中に複数の規程を収録することもあります。

この場合、

PDFファイル数=1

規程数=複数

となります。

したがって、文書管理では、

  • 規程の件数
  • ファイル数
  • 冊子数

を混同しないことが重要です。

「一部改正」は新しい規程1件になる?

これも管理方法によって変わります。

既存の規程を一部改正しても、現行規程の種類そのものが一つ増えるとは限りません。

たとえば、

「就業規程」

を一部改正しても、現行規程一覧では「就業規程」1件のままという管理が一般的に考えられます。

一方、「改正行為」としては、

「一部改正1件」

と数えることができます。

「規程数」と「改正件数」を分ける

管理資料では、

項目 例
現行規程数 40件
今年度新規制定 3件
今年度一部改正 8件
今年度廃止 2件

のように分けると明確です。

「制定」と「改正」も区別する

制定

新しく規程を作ること。

改正

既存の規程の内容を変更すること。

廃止

既存の規程をなくすこと。

そのため、

「今年は10件の規程を制定した」

と

「今年は10件の規程を改正した」

では意味が異なります。

「規程の数え方」でよくある間違い

間違い1:「本」だけが唯一正しいと思う

「本」を使う実務例はありますが、「件」「一つ」も文脈に応じて使えます。

間違い2:「件」は案件にしか使えないと思う

公的な文書管理・データベースでも、規程等を含む文書を「件」で集計する例があります。

間違い3:「第5号」だから規程が5件あると思う

「第5号」は識別番号であり、総件数とは別です。

間違い4:「第5条」は5個目の規程だと思う

第5条は、一つの規程内部にある5番目の条です。

間違い5:冊子の数と規程の数を同じと考える

一冊の規程集に数十件の規程が含まれることがあります。

文章別のおすすめ表現

場面 おすすめ
規程一覧 現行規程○件
管理台帳 登録規程○件
年度報告 ○件を新規制定、○件を改正
担当者同士の会話 規程○本/○件
一般向け説明 三つの規程
規程の番号 規程第○号
規程内部の条文 第○条
紙の規程集 ○冊

迷ったら「件」にしておけばよい?

業務文書・一覧表なら、基本的には使いやすい選択です。

たとえば、

「当社には現在68件の社内規程があります。」

「今年度は6件の規程を改正しました。」

「新規制定対象は2件です。」

とすれば違和感が少ないでしょう。

特に、規程管理システムやExcelで一覧化する場合には「件」が扱いやすい表現です。

3秒で判断する方法

Q1. 規程一覧・管理件数を数えている?

→ 件

Q2. 普通の会話で数えている?

→ 一つ、二つ

Q3. 規程を一つの制作物・文書として話している?

→ 本が使われることもある

Q4. 規程についた番号を言っている?

→ 第○号

Q5. 規程内部の項目?

→ 第○条

例文で使い分けを確認

例1:規程一覧

○「当社には現在42件の社内規程がある。」

管理対象の総数を示しています。

例2:年度報告

○「今年度、新たに3件の規程を制定した。」

例3:担当者同士

○「今月は新しい規程を2本作成する予定です。」

文書作成の本数として扱う実務表現です。

例4:一般向け

○「個人情報に関係する規程が三つあります。」

例5:識別番号

○「この規程は令和8年規程第4号です。」

例6:条文

○「詳細は同規程第7条に定められています。」

「規程を1本」と「規程第1号」はまったく別

整理すると、

「規程1本」

は規程の数量を表す言い方です。

「規程第1号」

は文書の番号です。

数字が同じでも意味は異なります。

社内規程台帳ではどう書く?

社内規程を管理する台帳なら、たとえば次のような列を作ると分かりやすいでしょう。

  • 規程番号
  • 規程名
  • 制定日
  • 最終改正日
  • 主管部署
  • 施行日
  • 状態(現行・廃止)

そして台帳全体の集計では、

「現行:○件」

「廃止:○件」

のように「件」で管理すると分かりやすくなります。

「規程○本」が向いている場面

次のような会話では「本」を使っても自然です。

  • 法務担当者が規程作成の作業量を話す
  • コンサルタントが作成する文書数を話す
  • 社内規程テンプレートの数を示す

例:

「今回のプロジェクトでは、情報セキュリティ関連の規程を5本整備します。」

「件」に直しても意味は通じます。

「件」が向いている場面

  • 件数を集計する
  • 規程台帳を管理する
  • 改正・廃止件数を報告する
  • 検索結果を表示する
  • 行政・業務上の処理数を示す

このような場合は「件」が非常に使いやすいでしょう。

数え方に唯一の正解を求めすぎない

日本語の助数詞には、対象・場面・業界によって複数の数え方が成立するものがあります。

規程もその一つです。

重要なのは、

  • 何を数えているのか
  • どのような文書で使うのか
  • 組織内の表記ルールはどうなっているか

です。

正式な規程管理なら「件」、一般的な文章なら「一つ」、文書制作の実務会話なら「本」という使い分けをすると理解しやすいでしょう。

よくある質問

Q1. 「規程」は何と数えますか?

業務上の一覧・管理では「1件、2件」と数えるのが分かりやすいでしょう。

「一つ、二つ」も自然で、実務上「1本、2本」と表現する場合もあります。

Q2. 「規程1本」は間違いですか?

必ずしも間違いではありません。

規程を一つの文書・成果物として捉え、「規程を3本作成する」のように表現する実務例があります。

Q3. 「規程1件」は正しいですか?

はい。

規程一覧・文書管理・集計などでは非常に使いやすい表現です。

公的機関でも規程等を「○件」と集計する例があります。

Q4. 「規程1個」は?

意味は通じますが、業務文書では「1件」「一つ」のほうが自然です。

Q5. 「規程が一つある」は正しいですか?

正しい自然な日本語です。

一般向けの説明なら特に使いやすいでしょう。

Q6. 「規程第1号」は一つ目の規程という意味ですか?

必ずしもそうではありません。

「第1号」はその規程へ付けられた識別番号です。

Q7. 「第1条」は規程の数ですか?

いいえ。

一つの規程内部にある条文の番号です。

Q8. 「規則」も「件」で数えられますか?

はい。

規程・規則・訓令などを文書・例規の件数として「件」で集計することがあります。

Q9. 規程集はどう数えますか?

紙の冊子なら「1冊、2冊」と数えられます。

規程集に収録されている個々の規程は「○件」と数えられます。

Q10. 新しく規程を作った場合はどう書きますか?

正式な報告なら、

「新たに3件の規程を制定した。」

などと書くと分かりやすいでしょう。

Q11. 規程の改正数はどう数えますか?

「今年度は8件の規程を改正した」「一部改正8件」のように「件」で表せます。

Q12. 結局どれを使えば一番無難ですか?

会社・役所の正式な資料なら「件」を基本にすると扱いやすいでしょう。

会話なら「一つ」、規程作成の実務会話なら「本」も使われます。

まとめ

「規程」の数え方には、

  • 1件、2件
  • 一つ、二つ
  • 1本、2本

などがあります。

どれか一つだけが常に正しく、残りが誤りというわけではありません。

数え方 おすすめの場面
件 規程一覧、台帳、集計、改正・廃止件数、業務文書
一つ 一般的な文章・会話
本 規程を一つの文書・成果物として扱う実務会話など
第○号 規程の識別番号
第○条 規程内部の条文番号

特に業務上の規程管理では、

「現行規程は全部で45件です」

「今年度は6件を改正しました」

のように「件」を使うと分かりやすいでしょう。

公的機関でも、JICAの内部規程等について「340件」「366件」と数える資料や、「一部改正(7)件」と表示する規程集が確認できます。

一方、

「今日は規程を2本作った。」

のように、規程を一つの文書として捉えて「本」で数える使い方もあります。

また、一般の人へ説明するだけなら、

「新しい規程が二つあります。」

で十分自然です。

そして、

「規程第4号」の「号」は件数ではなく識別番号

「第4条」の「条」は一つの規程内部の条文番号

であることも押さえておきましょう。

迷ったときは、

「一覧・管理・集計なら『件』、普通の会話なら『一つ』、文書制作の本数を意識するなら『本』も使える」

と覚えておくと実用的です。

参考資料

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