商品の説明や見積書、製造業の資料などで、
「こちらは特注品です」
「特注品のため納期が異なります」
「お客様の仕様に合わせた特注品を製作します」
といった表現を見かけることがあります。
なんとなく「普通の商品とは違い、注文に合わせて特別に作ったもの」という意味は想像できますが、詳しく考えると、
- 特注品とは具体的にどんな商品なのか
- 「特注」と「特注品」は何が違うのか
- 既製品を少し変更しただけでも特注品になるのか
- 特注品とオーダーメイドは同じなのか
- 「別注品」「特製品」とは何が違うのか
- 受注生産の商品はすべて特注品なのか
- 一品だけ作るものが特注品なのか
- BTO商品も特注品と呼べるのか
など、意外に多くの疑問があります。
結論からいうと、「特注品」とは、一般的な標準品とは別に、注文者の指定・条件・要望などを反映して特別に注文・製作された品物を指すのが基本です。
重要なのは、単に「注文してから作られた商品」というだけではなく、通常の商品とは異なる仕様・条件などが加えられているという点です。
この記事では、「特注品」の意味を具体例とともにわかりやすく説明し、「特注・別注品・オーダーメイド・受注生産・特製品・既製品」との違いや、ビジネスでの自然な使い方まで詳しく解説します。
- 結論:「特注品」とは通常品とは異なる条件で特別に注文・製作された品物
- そもそも「特注」とは?
- 特注品の具体例
- 特注品は必ず「一品もの」なの?
- 既製品を少し変更しただけでも特注品になる?
- 「特注」と「特注品」の違い
- 「特注品」と「オーダーメイド」の違い
- 「特注品」と「受注生産品」の違い
- 受注生産ならすべて特注品?
- 「特注品」と「別注品」の違い
- 「特注品」と「特製品」の違い
- 「特注品」と「既製品」の違い
- 取り寄せ商品は特注品?
- BTOは特注品なの?
- 特注品は「オリジナル商品」と同じ?
- 「特注仕様」とは?
- 「特注対応」とは?
- 特注品は値段が高い?
- 特注品は納期が長い?
- 特注品と量産品は反対語?
- 「特注品」を使った自然な例文
- 「特注品」と書くべき?「特注」と書くだけでもいい?
- 「特注品」と「特製品」はどちらが高級そう?
- 特注品かどうか迷ったときの判断方法
- 「特注品」に関するよくある質問
- まとめ
- 参考リンク・出典
結論:「特注品」とは通常品とは異なる条件で特別に注文・製作された品物
「特注品」は、
特注品(とくちゅうひん)
と読みます。
「特注」は「特別注文」「特別発注」などを略した言葉で、一般の商品とは別に、特別な指定や条件を加えて注文することを意味します。
したがって「特注品」とは、簡単にいえば、
通常の標準商品ではなく、注文者の希望や条件に合わせて特別に注文された品物
です。
| 言葉 | 簡単な意味 | 重点 |
|---|---|---|
| 特注 | 特別な条件を付けて注文すること | 注文という行為 |
| 特注品 | 特別な条件で注文・製作された品物 | 完成する品物 |
| 既製品 | あらかじめ一般向けに作られた商品 | 標準的な商品 |
| 別注品 | 通常品とは別に特別注文された品物 | 別に注文したこと |
| オーダーメイド | 注文者の希望に合わせて作ること・作ったもの | 注文者への個別対応 |
| 受注生産品 | 注文を受けてから生産する商品 | 生産を開始するタイミング・方式 |
| 特製品 | 特別に念を入れるなどして作った品物 | 特別に作ったこと |
特に区別しておきたいのが、「特注品」と「受注生産品」は同じとは限らないという点です。
そもそも「特注」とは?
「特注」は、一般の商品とは別に、特定の指定や条件などを加えて注文することです。
たとえば家具店に通常、
幅120cm・高さ80cm
の棚が販売されているとします。
これをそのまま購入すれば通常の既製品です。
しかし購入者が、
- 幅を150cmに変更してほしい
- 高さを100cmにしてほしい
- 棚板を1枚追加してほしい
- 標準品にはない色にしてほしい
- 特定の場所に設置できる形状にしてほしい
などと指定し、その内容に合わせて製作してもらうなら「特注」と呼びやすくなります。
そして、完成した棚が「特注品」です。
つまり、
特注=注文の方法・行為
特注品=特注によって注文・製作された物
と考えるとわかりやすいでしょう。
「特注」という言葉そのものについては、「特注」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説|「特製・オーダーメイド・受注生産」との違いと例文で詳しく解説しています。
特注品の具体例
「特注品」は、家具や洋服だけに使う言葉ではありません。
さまざまな業界で使われます。
家具の特注品
- 部屋の寸法に合わせた収納棚
- 通常品にはない大きさの机
- 特定の木材を使用したテーブル
- 店舗の形状に合わせたカウンター
既製品では対応できない寸法・素材・形状などを指定して作る場合です。
機械・部品の特注品
- 特殊な寸法の金属部品
- 顧客設備専用の治具
- 標準品と異なる穴位置の部品
- 特殊な材質に変更した機械部品
- 特定設備だけで使用する専用部品
製造業では、顧客の図面・仕様書・使用条件などに基づく製品を「特注品」と呼ぶことがあります。
衣類の特注品
- 体型に合わせて作ったスーツ
- 企業専用デザインの制服
- 特別なサイズの衣装
- イベント用のオリジナル衣装
衣服の場合には「オーダーメイド」という言葉もよく使われます。
店舗・飲食関係の特注品
- 店舗専用パッケージ
- 会社名を入れた記念品
- 特定イベント向けの容器
- 通常とは異なる仕様で作った商品
このように、「特注品」は業界を限定する言葉ではありません。
特注品は必ず「一品もの」なの?
いいえ。
特注品=世界に一つだけの一品もの
とは限りません。
たとえば会社が、自社工場専用の部品を同じ仕様で100個注文したとします。
一般市場では販売されていない特殊な仕様で、その会社の指定に合わせて作ったものであれば、複数個製造していても「特注品」と呼べます。
つまり、特注かどうかを決める重要なポイントは、
「何個作ったか」ではなく、「通常品とは異なる条件・仕様などを付けて特別に注文したか」
ということです。
既製品を少し変更しただけでも特注品になる?
なる場合があります。
特注品だからといって、ゼロからすべて設計しなければならないわけではありません。
たとえば標準品をベースに、
- 寸法だけ変更する
- 色だけ変更する
- 材質を変更する
- 一部分だけ追加加工する
- 端子や接続部分を変更する
- 会社名やロゴを入れる
などの対応を行う場合でも、メーカー・業界によっては「特注品」「特注仕様」と呼ばれます。
つまり、
完全オリジナル設計だけが特注ではありません。
標準品をベースにした仕様変更も、通常品とは異なる条件で特別に注文するなら特注に含まれることがあります。
「特注」と「特注品」の違い
両者は非常に近い言葉ですが、文法上の役割が異なります。
| 言葉 | 何を表す? | 例 |
|---|---|---|
| 特注 | 特別に注文する行為・注文 | 棚を特注する |
| 特注品 | 特注された品物 | この棚は特注品です |
たとえば、
「工場用の作業台を特注した。」
なら、注文した行為を表します。
「この作業台は特注品です。」
なら、作られた物を表します。
したがって、
「特注品を特注する」
という文章も、意味としては成立します。
ただし少し重なる印象があるため、
「専用の部品を特注する」
「特注品を発注する」
などと表現するほうが自然な場合があります。
「特注品」と「オーダーメイド」の違い
「オーダーメイド」は、注文者の希望・寸法・デザインなどに合わせて作ること、またはそのように作ったものを表します。
そのため、「特注品」と意味が非常に近く、同じ商品について両方の言葉を使えるケースもあります。
たとえば、顧客の体型に合わせて作るスーツなら、
「特注のスーツ」
とも、
「オーダーメイドのスーツ」
とも表現できます。
ただし、使用場面には傾向があります。
| 比較 | 特注品 | オーダーメイド |
|---|---|---|
| 意味 | 通常とは異なる条件で特別注文された品 | 注文者の希望に合わせて作るもの |
| 使われやすい分野 | 製造業・機械・部品・家具など幅広い | 衣服・家具・装飾品などで特に使われやすい |
| ニュアンス | 標準仕様からの変更・特殊仕様も含めやすい | 顧客ごとに合わせて作る印象が強い |
| 完全な同義語か | 重なる場合は多いが、常に同じとは限らない | |
たとえば工場設備用の特殊なボルトについて、
「特注品」
と呼ぶのは自然ですが、
「オーダーメイドのボルト」
という表現は、間違いではなくても一般的な製造現場では少し違った響きになる場合があります。
逆に衣服なら「オーダーメイド」のほうが日常的です。
「特注品」と「受注生産品」の違い
ここは特に混同しやすいところです。
受注生産とは、顧客から注文を受けた後に生産する方式です。
「いつ生産するか」という生産方式に重点があります。
一方、「特注品」は、通常の商品とは異なる指定・条件などを加えて注文された品物です。
つまり、
特注品=仕様・条件が通常品と違うことに注目
受注生産品=注文を受けてから生産することに注目
という違いがあります。
標準仕様でも受注生産になる
たとえば、メーカーが次の製品を販売しているとします。
「型番A-100、色は白、大きさも仕様も固定」
ただし、在庫を持たず、注文が入ってから工場で製造します。
この商品は受注生産品です。
しかし顧客が何も特別指定していないのであれば、必ずしも「特注品」と呼ぶ必要はありません。
特注品は受注後に作ることが多い
反対に、顧客専用の寸法・仕様で作る特注品なら、通常は注文内容が決まってから製造します。
そのため、
「特注品であり、受注生産品でもある」
という商品は数多くあります。
ただし、この二つは分類する基準が違うため、完全な同義語ではありません。
受注生産ならすべて特注品?
いいえ。
ここは検索者が特に間違えやすいポイントです。
たとえばメーカーが、
- 型番
- 寸法
- 色
- 性能
- 付属品
をすべて決めた標準商品を用意しているとします。
在庫を持たず注文後に生産しているだけなら、これは受注生産ではありますが、顧客ごとの特殊仕様という意味での特注とは限りません。
したがって、
「受注生産=特注」ではない
と覚えておきましょう。
「特注品」と「別注品」の違い
「別注」は、通常の量産品などとは別に、特別に注文して作らせること、またその品物を意味します。
そのため、辞書上の意味では「特注」とかなり近い言葉です。
実際の商品説明では、
「○○社別注モデル」
「ショップ別注カラー」
「百貨店別注商品」
などと使われることがあります。
一般的なニュアンスを整理すると、
特注品
注文者の指定・条件に合わせて特別に作る品物。
別注品
通常商品・量産品とは別枠で注文して作られた品物。
です。
ただし、両者に全国共通の厳密な線引きがあるわけではありません。
メーカー・アパレル・小売業など、それぞれの業界や企業で使い方が異なる場合があります。
「別注だから○○」「特注なら必ず○○」と一律に決めるのではなく、その商品の説明・仕様を確認することが重要です。
「特注品」と「特製品」の違い
「特注」と非常によく似た言葉が「特製」です。
しかし、「注」と「製」に注目すると違いがわかりやすくなります。
特注品=特別に「注文」された品物
特製品=特別に「作られた」品物
です。
「特製」には、特別に念を入れて作る、特別な仕様などで作るという意味があります。
重要なのは、特製品には特定の顧客からの注文が必須ではないことです。
たとえば飲食店が独自に考案した、
「当店特製ソース」
は自然です。
しかし、誰かが特別注文したわけではありません。
一方、顧客から、
「通常より大きい容器を作ってほしい」
と依頼され、専用容器を作れば「特注品」と呼びやすくなります。
| 比較 | 特注品 | 特製品 |
|---|---|---|
| 中心 | 特別な注文 | 特別な製造 |
| 注文者 | 基本的にいる | 特定の注文者がいなくてもよい |
| 例 | 顧客専用サイズの棚 | 店独自の特製ソース |
「特製」と「特注」の使い分けは、「特製」と「特注」の違いとは?意味・使い分けを料理・商品・家具・部品・ビジネスの例文で徹底解説でも詳しく解説しています。
「特注品」と「既製品」の違い
両者を対比すると、「特注品」の意味がさらにわかりやすくなります。
既製品は、特定の一人の注文に合わせるのではなく、あらかじめ一般的な市場・利用者を想定して製造・販売される商品です。
たとえば家具店に並んでいる標準サイズの机をそのまま購入すれば、基本的には既製品です。
一方、
「幅を20cm広くしてください」
「通常とは違う木材を使ってください」
といった個別条件を加えて製作してもらえば、特注品になる可能性があります。
| 比較 | 特注品 | 既製品 |
|---|---|---|
| 製作基準 | 注文者の個別条件を反映 | あらかじめ決められた標準仕様 |
| 仕様変更 | 行われることが多い | 基本的に既定仕様 |
| 注文前の在庫 | 存在しない場合が多い | 在庫されている場合がある |
| 代表例 | 専用寸法の家具・部品 | 市販の机・家電など |
ただし、既製品を注文後に取り寄せることと「特注」は別です。
店頭にない商品をメーカーから取り寄せても、仕様が通常品と同じなら、それだけで特注品になるとは限りません。
取り寄せ商品は特注品?
通常は、取り寄せただけでは特注品とは限りません。
たとえば店頭在庫がない標準型番の商品を、店舗がメーカーから取り寄せるとします。
購入者のために取り寄せてはいますが、商品そのものは一般向けの標準仕様です。
この場合は、
「取り寄せ品」
とはいえても、必ずしも「特注品」ではありません。
「誰かの注文後に用意した」というだけではなく、通常品とは異なる特別な指定・条件があるかがポイントです。
BTOは特注品なの?
BTOは一般に「Build To Order」の略として使われ、注文を受けてから組み立て・生産する方式を指します。
たとえばパソコンで、
- メモリ容量
- SSD容量
- CPU
- Officeの有無
などを選択して注文する方式があります。
このような商品は、顧客の選択内容に応じて構成が変わるため、広い意味では「注文仕様の商品」といえます。
ただし、メーカーがあらかじめ用意した選択肢を組み合わせるだけの場合と、顧客独自の図面・寸法・仕様で一から設計する場合では、カスタマイズの程度が大きく異なります。
そのため、
BTO=必ず特注品
と一律に決めるのではなく、メーカーがどのような意味で用語を使っているかを見るのが適切です。
特注品は「オリジナル商品」と同じ?
これも同じとは限りません。
「オリジナル商品」は、その会社・店舗・ブランド独自の商品という意味で使われます。
たとえば店舗が自社企画の商品を大量生産し、誰でも購入できる状態で販売していれば、「オリジナル商品」ではあっても特注品とは限りません。
反対に、ある企業だけが使用する専用部品を依頼して作ってもらえば、一般販売されるオリジナル商品ではなくても特注品になり得ます。
つまり、
オリジナル商品=誰が企画・独自化したか
特注品=特別な条件で注文したか
という違いがあります。
「特注仕様」とは?
「特注品」と一緒によく使われる表現に、
特注仕様
があります。
これは、通常の標準仕様とは異なる、注文者向けの特別な仕様を意味します。
たとえば、
「標準品は100Vですが、特注仕様として200Vに対応します」
「標準色は白ですが、特注仕様では黒にも変更できます」
といった使い方です。
この場合、製品全体をゼロから設計するのではなく、標準品をベースに一部を変更している場合もあります。
「特注対応」とは?
「特注対応」は、通常商品だけでなく、顧客からの特別な要望に応じて仕様変更・個別製作などに対応できることを表します。
たとえばメーカーの案内に、
「寸法変更については特注対応が可能です」
とあれば、標準寸法以外でも相談できるという意味です。
ただし、「特注対応可」と書かれていても、すべての要望が実現できるとは限りません。
対応できる範囲は、メーカーの設備・技術・材料・数量などによって異なります。
特注品は値段が高い?
一般には、標準品より高くなる場合があります。
特注品では、
- 個別の設計
- 図面作成
- 専用材料の手配
- 加工条件の変更
- 専用工具・治具の準備
- 少量生産
- 個別検査
などが必要になることがあるためです。
ただし、「特注品なら必ず高い」という意味ではありません。
数量、変更内容、製造方法などによって価格は大きく変わります。
言葉の意味としては、価格ではなく「特別な条件で注文された商品かどうか」が中心です。
特注品は納期が長い?
これも一般的には、標準在庫品より時間がかかる場合があります。
在庫から発送できる商品とは異なり、注文を受けてから、
仕様確認 → 設計 → 材料手配 → 製造 → 検査 → 出荷
といった工程が必要になることがあるためです。
ただし、特注の内容が簡単な場合や、メーカーが特注対応を標準化している場合には、必ずしも長期間かかるとは限りません。
「特注=納期○週間」と決まっているわけではないため、具体的な期間はメーカー・販売者へ確認する必要があります。
特注品と量産品は反対語?
完全な反対語とは言い切れません。
特注品は一個・少数だけ作られることが多いものの、同じ特注仕様を多数生産することもあります。
たとえば、ある企業専用の制服を500着作れば、企業向けの特注品でありながら、同じ仕様を大量に作ることになります。
そのため、
特注品=必ず少量生産
ではありません。
特注・標準品という区分と、少量・大量生産という区分は別の軸です。
「特注品」を使った自然な例文
製造業での例文
- この部品は標準品ではなく、お客様向けの特注品です。
- 指定寸法に合わせて特注品を製作します。
- 特注品のため、製作前に図面の承認をお願いします。
- 標準仕様で対応できない場合は、特注品としてお見積もりします。
- この設備には専用の特注品が使用されています。
販売・接客での例文
- こちらのサイズは通常在庫がないため、特注品として承ります。
- ご希望の色については特注品で対応可能です。
- 標準品と特注品では納期が異なります。
- 特注品をご希望の場合は、事前に仕様をご相談ください。
社内文書・見積書での例文
- 本件は特注品のため、標準価格表の対象外とします。
- 特注品については個別に見積もりを実施する。
- 顧客指定仕様に基づき、特注品として製作する。
- 標準品から特注仕様への変更内容を確認する。
「特注品」と書くべき?「特注」と書くだけでもいい?
文章によって使い分けます。
品物そのものを指すなら、
「これは特注品です」
とすると明確です。
一方、名詞を修飾する形なら、
「特注の家具」
「特注の部品」
「特注の機械」
でも自然です。
また、注文という行為を表すなら、
「部品を特注する」
となります。
したがって、
品物を指す → 特注品
品物を説明する → 特注の○○
注文行為を表す → ○○を特注する
と考えると使いやすくなります。
「特注品」と「特製品」はどちらが高級そう?
言葉の意味としては、価格や高級さを直接表しているわけではありません。
「特製」には「特別に念を入れて作る」という意味があるため、広告・料理・商品名では「特別感」「こだわり」を表す目的で使われることがあります。
一方、「特注品」は「特別な注文に対応して作られた」という事実を説明する性格が強い言葉です。
そのため、
「当店特製ケーキ」
は自然ですが、
「当店特注ケーキ」
とすると、「誰かが特別に注文したケーキ」という意味に聞こえやすくなります。
「特製」そのものの詳しい意味については、「特製」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説|「特注・特別・自家製」との違いと例文も参考にしてください。
特注品かどうか迷ったときの判断方法
次のように考えると判断しやすくなります。
通常の商品と同じ仕様?
→ 同じなら、基本的には標準品・既製品として考えます。
顧客の指定によって仕様を変更した?
→ 特注品と呼べる可能性が高くなります。
注文後に作っただけ?
→ 受注生産品ではありますが、必ずしも特注品とは限りません。
メーカー自身が特別に作った商品?
→ 特定顧客からの特別注文がなければ「特製品」のほうが適する場合があります。
一般品とは別に特別注文した?
→ 「特注品」「別注品」のどちらかが適する可能性があります。
「特注品」に関するよくある質問
Q1.特注品とは簡単にいうと何ですか?
通常の商品とは異なる指定・条件などを加え、特別に注文・製作された品物です。
Q2.「特注品」の読み方は?
「とくちゅうひん」と読みます。
Q3.「特注」と「特注品」の違いは?
「特注」は特別に注文すること、「特注品」はその注文によって作られた品物です。
Q4.特注品はオーダーメイドと同じですか?
意味が重なる場合は多いですが、完全に同じとは限りません。
オーダーメイドは顧客の注文に合わせて作ることを強く表し、特注品は標準品とは異なる指定・条件で注文された商品を幅広く表せます。
Q5.受注生産の商品はすべて特注品ですか?
いいえ。
標準仕様の商品でも、注文を受けてから製造すれば受注生産品です。個別の仕様変更がなければ、特注品とは限りません。
Q6.特注品は一個だけ作る商品ですか?
一個とは限りません。
同じ特注仕様の商品を数十個・数百個作る場合もあります。
Q7.既製品の色を変えただけでも特注品ですか?
メーカーが通常用意していない色へ個別対応したのであれば、特注品・特注仕様と呼ばれる場合があります。
Q8.特注品と別注品の違いは?
意味はかなり近く、どちらも通常品とは別に特別注文したものを表せます。
実際の使い分けは業界・企業によって異なることがあります。
Q9.特注品と特製品の違いは?
特注品は特別な「注文」によって作られた品、特製品は特別に念を入れるなどして「製造」された品です。
特製品には特定の注文者がいなくても構いません。
Q10.特注品と取り寄せ品は同じですか?
同じではありません。
標準商品を店に取り寄せただけなら「取り寄せ品」であり、特別な仕様変更などがなければ特注品とは限りません。
Q11.BTOパソコンは特注品ですか?
選択した構成に応じて作られるため特注に近い面がありますが、メーカーが用意した選択肢を組み合わせる方式もあります。
「BTO=必ず特注品」と一律に決めるより、メーカーの商品区分や仕様を見るのが適切です。
Q12.「特注商品」と「特注品」は違いますか?
実際の使用では非常に近い意味です。
「特注品」のほうが「特別に注文された品物」を簡潔に表す一般的な言い方です。
Q13.特注品は標準品より高いですか?
個別設計・材料手配・加工などが必要になり、標準品より高くなる場合はあります。
ただし、価格は数量や仕様によって異なるため、「特注品=必ず高価」という意味ではありません。
Q14.「特注対応可能」とはどういう意味?
標準仕様だけでなく、顧客の要望に応じた仕様変更・個別製作などについて相談できるという意味です。
Q15.特注品とオリジナル商品は同じ?
同じとは限りません。
オリジナル商品は企業・店舗など独自の商品を表しますが、一般向けに大量販売されることもあります。特注品は、特定の注文や条件を受けて作られることに重点があります。
まとめ
「特注品」とは、一般的な標準品とは別に、注文者の指定・条件・要望などを反映して特別に注文・製作された品物を指します。
簡単に整理すると、
- 特注:特別な指定・条件で注文すること
- 特注品:特注によって注文・製作された品物
- 別注品:通常品とは別に特別注文された品物
- オーダーメイド:注文者の希望に合わせて作ること・作ったもの
- 受注生産品:注文を受けた後に生産する商品
- 特製品:特別に念を入れるなどして作られた品物
- 既製品:あらかじめ標準仕様で作られた商品
となります。
特に覚えておきたいのは、「受注生産=特注品」ではないという点です。
注文を受けてから作る標準仕様の商品は「受注生産品」ですが、顧客から特別な指定がなければ特注品とは限りません。
また、特注品は必ず一個だけ作るものでも、ゼロから完全設計するものでもありません。
標準品の寸法・色・材質などを注文者の希望に合わせて変更した商品も、特注品と呼ばれることがあります。
迷ったときは、
「通常品とは違う指定・条件を注文者が加えたか」
を考えてみてください。
それが「特注品」を見分ける最もわかりやすいポイントです。
参考リンク・出典
-
コトバンク「特注」
特注(トクチュウ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 特注の用語解説 - [名](スル)《「特別注文」「特別発注」の略》一般の商品とは別に、特に指定・条件などを加えて注文すること。「帽子を特注する」「特注品」注文・発注・用命・予約・申し込み・オーダー・別誂え・外注・受注・頼... -
コトバンク「別注」
別注(ベッチュウ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 別注の用語解説 - 量産品ではなく、特別に注文して作らせること。また、作らせた品。「特別注文」「別製注文」の略か。 -
コトバンク「特製」
特製(トクセイ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 特製の用語解説 - 特別に念を入れて作ること。また、その品物。特別製。「特製のステーキ」上製・並製 -
コトバンク「受注生産」
受注生産(じゅちゅうせいさん)とは? 意味や使い方 - コトバンク日本大百科全書(ニッポニカ) - 受注生産の用語解説 - 顧客の注文を受けて生産する方式をいい、市場の需要を予想して生産する見込み生産と対比される。洋服の仕立てから建築、造船に至るまで、大小さまざまな製品について行われるが、受注生産では1個... -
経済産業省「経済産業省生産動態統計 Q&A」
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