家電や車、パソコン、時計などが壊れたとき、
「修理する」
「修理に出す」
「修理が完了した」
といった言葉を使います。
日常でも非常によく使う言葉ですが、似た表現には、
- 修繕
- 補修
- 修復
- 復旧
- 改修
- 交換
- メンテナンス
などがあります。
そのため、詳しく考えると、
- 「修理」とは簡単にいうと何なのか
- 読み方は「しゅうり」でよいのか
- 修理と修繕は何が違うのか
- 補修とはどう使い分けるのか
- 修復と修理は同じではないのか
- 故障したものを元に戻すなら「復旧」でもよいのか
- 建物は「修理」と「修繕」のどちらなのか
- 車やパソコンはなぜ「修理」と言うのか
- 部品を新品に替えることも修理なのか
- 「修理に出す」「修理を依頼する」はどう違うのか
など、多くの疑問が生じます。
結論からいうと、「修理」とは、壊れたり傷んだりして正常に使えなくなったものに手を加え、再び使える状態にすることです。
最も簡単にいえば、
修理=「壊れたものを、また使えるように直すこと」
と考えるとわかりやすいでしょう。
ただし、「修繕」「補修」「修復」などとは意味が大きく重なるため、対象や文章の目的によって言葉が変わります。
この記事では、「修理」の意味・読み方・使い方を基本から整理し、「修繕・補修・修復・復旧・改修・交換・メンテナンス」との違い、家電・車・建物・機械・パソコンなどでの自然な使い分けまで詳しく解説します。
- 結論|修理とは「壊れたものを再び使えるように直すこと」
- 「修理」の読み方
- 「修理する」とは?
- 修理する前には「故障・不具合」があることが多い
- 「故障」と「不具合」は同じ?
- 「修理」と「修繕」の違い
- テレビは「修理」、屋根は「修繕」が自然になりやすい
- 「修理」と「補修」の違い
- 「部分的に直す=必ず補修」ではない
- 「修理」と「修復」の違い
- 人間関係は「修理」ではなく「修復」
- 写真・データでは「修復」が使われやすい
- 「修理」と「復旧」の違い
- 災害では「修理」より「復旧」が広い
- 「修理」と「改修」の違い
- リフォーム・リノベーションと修理は違う?
- 「修理」と「交換」の違い
- 部品を交換しても「修理」になる?
- 「修理」と「メンテナンス」の違い
- 「修理」と「保守」の違い
- 「修理」と「直す」の違い
- 「直す」と「治す」にも注意
- 人間の体を「修理する」とは普通言わない
- 文章の間違いは「修理」ではなく「修正」
- 家電では「修理」が基本
- 車でも「修理」が一般的
- 「修理」と「整備」の違い
- パソコンでは「修理」と「復旧」を使い分ける
- スマートフォンも「修理」が自然
- 時計・アクセサリーの場合
- 「修理に出す」とは?
- 家を「修理に出す」とは言わない
- 「修理を依頼する」とは?
- 「修理中」とは?
- 「修理済み」とは?
- 「修理完了」と「復旧」の違い
- 「修理代」と「修理費」の違い
- 「修理費用」はおかしい?
- 「修理可能」とは?
- 「修理対応」とは?
- 「応急修理」とは?
- 「修理」と「応急処置」の違い
- 「修理」と「新品交換」はどちらがよい?
- 「修理する」と「直す」はどちらが丁寧?
- ビジネスでの「修理」の自然な例文
- 「修理」の不自然になりやすい使い方
- 修理・修繕・補修・修復・復旧・改修の早見表
- 迷ったときの使い分け
- 「修理」に関するよくある質問
- Q1.「修理」とは簡単にいうと何ですか?
- Q2.「修理」の読み方は?
- Q3.修理と修繕の違いは?
- Q4.修理と補修の違いは?
- Q5.修理と修復の違いは?
- Q6.修理と復旧の違いは?
- Q7.修理と改修の違いは?
- Q8.部品を新品へ交換したら修理ではない?
- Q9.建物にも「修理」は使えますか?
- Q10.道路にも「修理」は使えますか?
- Q11.パソコンは「修理」と「修復」のどちら?
- Q12.消えたデータを戻すのは修理?
- Q13.「修理に出す」は正しい?
- Q14.「修理を依頼する」と「修理に出す」の違いは?
- Q15.「修理済み」とは?
- Q16.「修理不可」とは?
- Q17.「修理」と「メンテナンス」の違いは?
- Q18.「修理」と「直す」は同じ?
- Q19.「修理」と「治す」は違いますか?
- Q20.「修理」の一番簡単な言い換えは?
- まとめ
- 参考リンク・出典
結論|修理とは「壊れたものを再び使えるように直すこと」
「修理」は、
修理(しゅうり)
と読みます。
辞書では、壊れたり傷んだりした部分に手を加えて、再び使用できるようにすることと説明されています。
つまり、「修理」という言葉で特に重要なのは、
正常に使えなくなったものを、再び使用できる状態へ戻す
という点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | しゅうり |
| 基本的な意味 | 壊れたり傷んだりしたものを直し、再び使用できるようにすること |
| よく使う対象 | 家電・車・機械・時計・パソコン・設備など |
| 意味の中心 | 使用できる状態へ戻す |
| 例 | 故障したパソコンを修理する |
必ず新品同様に戻す必要があるわけではありません。
本来の機能を取り戻し、再び使用できるようにすることが「修理」の中心です。
「修理」の読み方
現在一般的に使われる読み方は、
しゅうり
です。
たとえば、
- 修理する
- 修理に出す
- 修理代
- 修理費
- 修理業者
- 修理工場
- 修理完了
などと使います。
「修理する」とは?
「修理」は名詞ですが、
「修理する」
という形で動詞として使えます。
たとえば、
- 壊れたテレビを修理する
- 車を修理する
- パソコンを修理する
- 時計を修理する
- 機械を修理する
などです。
どの例にも共通しているのは、正常に使えない状態に何らかの手を加え、機能を回復させることです。
修理する前には「故障・不具合」があることが多い
修理が必要になる原因として代表的なのが、
故障
です。
「故障」は、機械などの機能が正常に働かなくなることを意味します。
たとえば、
「エアコンが故障した。」
というのは状態を表します。
それに対して、
「故障したエアコンを修理した。」
は、その状態を直す行為を表しています。
したがって、
故障=正常に機能しなくなった状態
修理=その状態を直す行為
という関係です。
「故障」と「不具合」は同じ?
「不具合」は、状態・調子がよくないことを広く表す言葉です。
たとえば、
- 画面の表示がおかしい
- ボタンの反応が遅い
- 異音がする
- 時々電源が落ちる
など、原因が確定していない状態でも「不具合」と表現できます。
そのため、
「不具合があるため修理を依頼する」
という文章も自然です。
故障と断定できるほど原因が明確でなくても、修理・点検を依頼することはあります。
「修理」と「修繕」の違い
最も迷いやすいのが、
修理
と
修繕(しゅうぜん)
です。
辞書上では非常に近い意味を持ち、「修理」の説明に「修繕」、「修繕」の説明に「修理」が挙げられるほど重なっています。
そのため、両者に絶対的な境界があるわけではありません。
ただし、実際の使われ方には傾向があります。
| 比較 | 修理 | 修繕 |
|---|---|---|
| 意味 | 壊れたものを再び使えるようにする | 壊れたり悪くなった部分を繕い直す |
| よく使う対象 | 機械・家電・車・時計・パソコンなど | 建物・屋根・道路・設備など |
| 重点 | 機能を回復させる | 傷んだ箇所を直して維持する |
| 意味の重なり | 大きい | |
たとえば、
「故障したテレビを修繕する」
でも意味がまったく通じないわけではありませんが、一般には、
「テレビを修理する」
のほうが自然です。
一方、
「古くなった屋根を修繕する」
「マンションの共用部分を修繕する」
など、建物では「修繕」がよく使われます。
詳しい使い分けについては、「修理」と「修繕」の違いは?意味・使い分けを家電や建物の例文で解説も参考にしてください。
テレビは「修理」、屋根は「修繕」が自然になりやすい
違いを感覚的につかむなら、対象を見る方法があります。
機械・機器
- テレビを修理する
- パソコンを修理する
- 時計を修理する
- 車を修理する
- 工作機械を修理する
→ 「修理」が非常に自然です。
建物・構造物
- 屋根を修繕する
- 外壁を修繕する
- 橋を修繕する
- 建物を修繕する
→ 「修繕」が使われやすくなります。
ただし、
「建物を修理する」
「屋根を修理する」
も日本語として誤りではありません。
これはあくまで使用傾向です。
「修理」と「補修」の違い
「補修(ほしゅう)」とは、壊れたり傷んだりした部分を補い、つくろうことです。
そのため、
修理=故障したもの全体を再び使用できるようにする
補修=傷んだ部分を補って直す
という違いを意識できます。
| 比較 | 修理 | 補修 |
|---|---|---|
| 重点 | 使用できる状態へ戻す | 傷んだ部分を補う |
| 対象 | 機械・家電・車など幅広い | 道路・壁・塗装・設備の一部分など |
| 例 | 故障したエンジンを修理する | ひび割れた道路を補修する |
たとえば道路に小さなひび割れが発生し、その部分だけを直すなら、
道路を補修する
という表現が自然です。
一方、故障して動かない機械を正常に動くようにするなら、
機械を修理する
が使いやすいでしょう。
詳しくは、「修理」と「補修」の違いとは?意味・使い分けを機械・住宅・道路・設備の例文で徹底解説も参考になります。
「部分的に直す=必ず補修」ではない
ここで注意したいのは、
部分的に直せば必ず「補修」になるわけではない
という点です。
たとえばパソコンの故障した部品を一つ交換して正常に戻した場合、作業自体は部分的ですが、通常は、
「パソコンを修理した」
といいます。
つまり、単に「一部を直したか、全部を直したか」だけで使い分けるのではありません。
対象・分野・慣用的な言い方も関係します。
「修理」と「修復」の違い
「修復(しゅうふく)」とは、傷んだ箇所を直し、元のような状態に戻すことです。
そのため、
修理=再び使用できるようにする
修復=傷んだものを元の状態・姿に近づける
という違いを意識できます。
「修復」は、
- 文化財
- 絵画
- 古文書
- 写真
- データ
- 人間関係
などにも広く使われます。
修理
「壊れた腕時計を修理する。」
修復
「傷んだ古い絵画を修復する。」
腕時計は「再び使えるか」が中心。
文化財は、単に機能するだけでなく、元の状態・外観・価値を損なわないよう直す意味が重要です。
詳しくは、「修理」と「修復」の違いとは?意味・使い分けを家電・建物・文化財・データの例文で徹底解説も参考にしてください。
人間関係は「修理」ではなく「修復」
「修復」は物理的な物だけでなく、抽象的なものにも使われます。
たとえば、
○「壊れた友好関係を修復する。」
は自然です。
一方、
△「友好関係を修理する。」
とは通常いいません。
「元の良好な関係に戻す」という意味なので、「修復」が適しています。
写真・データでは「修復」が使われやすい
古い写真の傷や汚れをデジタル処理で元のように戻す場合、
「写真を修復する」
と表現できます。
また、壊れたファイル・データを元の状態へ戻す場合にも、
「破損データを修復する」
といいます。
パソコン本体なら「修理」、内部データなら「修復」という使い分けもよく見られます。
「修理」と「復旧」の違い
「復旧(ふっきゅう)」とは、壊れたり傷んだりしたものを元の状態にすること、また元の状態へ戻ることです。
「修理」と似ていますが、視点が違います。
修理=直す作業
復旧=正常な状態・サービス・機能が戻ること
と考えるとわかりやすいでしょう。
例
「技術者がサーバーを修理した。」
↓
「サーバーが復旧し、サービスを再開した。」
この場合、
技術者が行った直す作業=修理
サービスが使える状態に戻ったこと=復旧
です。
災害では「修理」より「復旧」が広い
たとえば大雨で道路・鉄道・電気・通信などが使えなくなった場合、
「インフラを復旧する」
という表現がよく使われます。
実際の復旧作業には、
- 設備の修理
- 壊れた部品の交換
- 土砂の撤去
- 仮設設備の設置
- システムの再起動
など複数の作業が含まれる可能性があります。
つまり、修理は復旧を実現するための作業の一つになることもあるわけです。
「修理」と「改修」の違い
「改修(かいしゅう)」は、道路・建物などの悪いところを直すことを意味します。
また、単に元通りにするだけではなく、手を入れてよりよい状態にするニュアンスを持つ場合があります。
そのため、
修理=壊れたものを使えるように戻す
改修=悪いところを直したり、必要に応じて改善したりする
と考えるとわかりやすいでしょう。
例
「壊れたエアコンを修理する。」
「古い建物をバリアフリー対応に改修する。」
後者は単に壊れた箇所を元に戻すだけではなく、設備・機能を改善しています。
リフォーム・リノベーションと修理は違う?
住宅では、
- 修理
- 修繕
- 改修
- リフォーム
- リノベーション
など複数の言葉が使われます。
「修理」は壊れた設備などを使える状態に戻す意味が中心です。
たとえば、
- 壊れた給湯器を修理する
- 故障したエアコンを修理する
などです。
一方、間取り変更や内装の刷新など、住環境そのものを変える場合には「改修」「リフォーム」「リノベーション」などが適している場合があります。
「修理」と「交換」の違い
「交換」は、今あるものを別のものへ取り替えることです。
一方、「修理」は故障したものを再び使えるように直すことです。
たとえば、壊れた部品Aについて、
部品Aそのものを直して再使用する
→ 修理
部品Aを取り外して新品の部品Bにする
→ 交換
と整理できます。
ただし、実際の製品修理では、故障した部品を交換して製品全体を正常に戻すことがあります。
そのため、
「部品交換をして製品を修理した」
という表現も自然です。
部品を交換しても「修理」になる?
なります。
これは実務上とても重要なポイントです。
「修理=壊れた部品そのものを細かく直すこと」だけではありません。
故障した部品を新品へ交換することで、製品全体を再び使用可能にする場合も、製品全体から見れば「修理」です。
たとえば、
「故障したSSDを交換してパソコンを修理した。」
という表現ができます。
SSDについては「交換」、パソコン全体については「修理」です。
「修理」と「メンテナンス」の違い
「メンテナンス」は、機械・設備などを良好な状態に保つための保守・点検・手入れを広く表します。
大きな違いは、壊れる前にも行うことです。
修理=故障・損傷した後に直す
メンテナンス=故障を防ぐための点検・手入れも含む
と整理できます。
| 比較 | 修理 | メンテナンス |
|---|---|---|
| タイミング | 故障・損傷後が中心 | 故障前・故障後の両方 |
| 目的 | 再び使えるようにする | 良好な状態を維持する |
| 例 | 壊れた機械を修理 | 定期的に機械を点検・清掃 |
「修理」と「保守」の違い
「保守」は、機械・システムなどを正常な状態に保つための管理・点検・修理などを広く含むことがあります。
したがって、
保守の中に修理が含まれる
という関係になる場合があります。
たとえばITシステムの保守契約では、
- 監視
- 点検
- 問い合わせ対応
- 障害対応
- 修理・交換
などが含まれることがあります。
「修理」と「直す」の違い
「直す」は非常に広い日常語です。
たとえば、
- 時計を直す
- 姿勢を直す
- 文章を直す
- 間違いを直す
- 機械を直す
など、多くの対象に使えます。
一方、「修理」は、特に物・機械などの故障・損傷を直して再び使えるようにする意味です。
したがって、
「壊れたテレビを直す」
と
「壊れたテレビを修理する」
は近い意味です。
「修理する」のほうが、専門的・具体的な作業を行う印象があります。
「直す」と「治す」にも注意
機械・家電などを修理する意味なら、
直す
を使います。
たとえば、
○「機械を直す。」
です。
「治す」は、病気・けがなどを治療して健康な状態へ戻す場合に使います。
○「けがを治す。」
となります。
機械について、
△「機械を治す」
とするのは通常不自然です。
人間の体を「修理する」とは普通言わない
「修理」は主として物・機械・設備などについて使います。
人の病気・けがなら、
- 治す
- 治療する
- 手術する
などが自然です。
「体を修理する」という表現が比喩的に使われることはありますが、通常の医療表現としては適しません。
文章の間違いは「修理」ではなく「修正」
文章・計画・データなどの誤りを直す場合は、一般に、
修正
を使います。
たとえば、
○「誤字を修正する。」
○「計画を修正する。」
△「誤字を修理する。」
とは通常いいません。
「修理」は物理的な物・機械などとの結びつきが強い言葉です。
家電では「修理」が基本
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどが故障した場合は「修理」が最も一般的です。
たとえば、
- 冷蔵庫を修理する
- エアコンの修理を依頼する
- 洗濯機をメーカー修理に出す
- テレビの修理代を確認する
などと使います。
車でも「修理」が一般的
自動車では、
- エンジン修理
- 事故車修理
- 板金修理
- 故障修理
など、広く「修理」が使われます。
ただし、定期的なオイル交換・点検などは、故障していなくても行うため「整備」「メンテナンス」と呼ぶほうが適切な場合があります。
「修理」と「整備」の違い
「整備」は、物事を整えて、いつでも使える状態にすることを意味します。
車の場合、
修理=故障した部分を直す
整備=点検・調整・部品交換などを行い、良好な状態を保つ
という違いがあります。
そのため、故障していない車でも「整備」は行います。
パソコンでは「修理」と「復旧」を使い分ける
パソコンの場合、何を直すのかで言葉が変わります。
本体
「電源が入らないパソコンを修理する。」
データ
「消失したデータを復旧する。」
破損したファイル
「壊れたファイルを修復する。」
つまり、
ハードウェア → 修理
失われたデータを戻す → 復旧
破損データを元の状態に直す → 修復
という使い分けができます。
スマートフォンも「修理」が自然
スマートフォンでは、
- 画面割れ修理
- バッテリー交換
- 充電口修理
- カメラ修理
などの表現が使われます。
画面そのものを新品部品へ交換していても、スマートフォン全体については「修理」と呼べます。
時計・アクセサリーの場合
時計なら、
「動かなくなった腕時計を修理する。」
が自然です。
一方、アクセサリーの切れたチェーンなどでは、
「ネックレスを修理する」
「ネックレスを直す」
の両方が使えます。
専門店では「ジュエリー修理」「アクセサリー修理」などの名称も使われます。
「修理に出す」とは?
「修理に出す」は、壊れたものを店・メーカー・専門業者などへ預け、修理してもらうことです。
たとえば、
- 時計を修理に出す
- パソコンを修理に出す
- スマートフォンを修理に出す
- カメラを修理に出す
などと使います。
「持ち運べる物」と特に相性のよい表現です。
家を「修理に出す」とは言わない
住宅は店へ持っていけないため、
△「家を修理に出す」
とは通常いいません。
住宅なら、
○「家の修理を業者に依頼する。」
○「屋根の修繕を依頼する。」
などが自然です。
「修理を依頼する」とは?
「修理を依頼する」は、業者などに直してもらうよう頼むことです。
持ち運べる物にも、建物・設備にも使えます。
たとえば、
- メーカーへ修理を依頼する
- 自動車工場へ修理を依頼する
- 設備業者へ修理を依頼する
などです。
「修理に出す」より、対象範囲の広い表現です。
「修理中」とは?
「修理中」は、現在修理作業を行っている、または修理のため使用できない状態を表します。
たとえば、
「エレベーターは現在修理中です。」
なら、故障などのため修理作業が行われ、利用できない状態だとわかります。
なお、道路などでは「工事中」「補修工事中」などのほうが自然な場合があります。
「修理済み」とは?
「修理済み」は、すでに修理が完了していることです。
たとえば、中古商品の説明で、
「メーカー修理済み」
と書かれていれば、メーカーによる修理を受けたことを意味します。
ただし、「修理済み」だけでは、
- どこを修理したのか
- 誰が修理したのか
- 部品交換をしたのか
- 現在正常に使えるのか
まではわかりません。
商品の説明では具体的な修理内容も示すと親切です。
「修理完了」と「復旧」の違い
「修理完了」は、直す作業が終わったことを表します。
「復旧」は、実際に正常な状態・サービスへ戻ったことを表します。
たとえば、
「設備の修理は完了したが、安全確認が終わっていないため、まだ稼働は復旧していない。」
という状態も考えられます。
つまり、修理作業が終わることと、サービス全体が復旧することは必ずしも同時ではありません。
「修理代」と「修理費」の違い
意味はほぼ同じですが、ニュアンスが少し異なります。
修理代は日常会話で使いやすく、
「スマホの修理代はいくらですか。」
などと使います。
修理費は、会計・見積書・報告書など、やや事務的な場面で使いやすい表現です。
たとえば、
「今年度の設備修理費は50万円だった。」
といった使い方です。
「修理費用」はおかしい?
「修理費用」も自然に使われています。
「費」と「費用」に意味の重なりはありますが、一般的な表現です。
たとえば、
「修理費用の見積もりをお願いします。」
と使えます。
「修理可能」とは?
「修理可能」は、壊れたものを修理によって再使用できる状態へ戻せるという意味です。
反対に、
修理不可
とすれば、修理できないことを意味します。
修理できない理由には、
- 部品がない
- 破損が大きすぎる
- メーカーの修理対応期間が終了している
- 修理費が新品購入より高額になる
など、さまざまなものがあります。
「修理対応」とは?
「修理対応」は、修理に関する受付・作業・手続きなどを行うことです。
たとえば、
「この製品はメーカー修理対応となります。」
なら、販売店ではなくメーカー側で修理を行うという意味で使われることがあります。
「応急修理」とは?
「応急修理」は、本格的な修理を行うまでの間、とりあえず使用できる状態・安全な状態にする修理を指します。
たとえば、
「水漏れ箇所を応急修理した。」
といった使い方です。
応急修理は、必ずしも恒久的な解決ではありません。
そのため、後で本格的な修理・交換が必要になる場合があります。
「修理」と「応急処置」の違い
応急処置は、その場の被害拡大を防いだり、一時的に状態を安定させたりする対応です。
必ずしも本来の機能まで回復させるとは限りません。
たとえば、水道管から水が漏れている場合、
「元栓を閉めた」
だけなら応急処置です。
壊れた水道管を直して再び正常に使用できるようにすれば、修理といえます。
「修理」と「新品交換」はどちらがよい?
これは日本語の意味というより実務上の判断ですが、修理と交換は別の対応です。
修理できる場合でも、
- 修理費が高い
- 製品が古い
- 今後も別部分が故障する可能性が高い
- 交換部品が手に入らない
などの理由から、新品交換・買い替えを選ぶ場合があります。
文章では、
「修理ではなく交換対応となります。」
のように使えます。
「修理する」と「直す」はどちらが丁寧?
「丁寧さ」というより、言葉の具体性が違います。
「直す」は日常的で幅広い表現。
「修理する」は、故障・破損した物を専門的に直すニュアンスがあります。
たとえば顧客への案内なら、
「こちらで修理いたします。」
とすると、サービス内容が明確です。
ビジネスでの「修理」の自然な例文
顧客対応
- このたびは製品の故障によりご不便をおかけし、申し訳ございません。
- 製品をお預かりし、修理対応を行います。
- 修理完了後、改めてご連絡いたします。
- 確認の結果、修理ではなく部品交換が必要となりました。
設備管理
- 設備の故障箇所を特定し、修理を実施した。
- 修理完了後に動作確認を行う。
- 再発防止のため、修理履歴を記録する。
- 修理が必要な設備を一覧化した。
報告書
- 異音発生のため装置を停止し、メーカーへ修理を依頼した。
- 故障部品を交換し、修理後の正常動作を確認した。
- 修理費用および納期について見積もりを取得した。
「修理」の不自然になりやすい使い方
病気を修理する
通常は「治療する」「治す」とします。
文章を修理する
通常は「修正する」「直す」です。
人間関係を修理する
通常は「関係を修復する」です。
道路全体を元の供用状態へ戻す
個々の損傷を直す作業なら「修理・補修」も使えますが、災害などから交通機能全体を戻す場合は「復旧」が使いやすくなります。
修理・修繕・補修・修復・復旧・改修の早見表
| 言葉 | 意味の中心 | 典型的な対象・場面 |
|---|---|---|
| 修理 | 壊れたものを再び使えるようにする | 家電・車・機械・時計・パソコン |
| 修繕 | 傷んだ箇所を繕い直す | 建物・屋根・道路・設備 |
| 補修 | 傷んだ部分を補って直す | 道路・壁・塗装・部分的な損傷 |
| 修復 | 傷んだものを元の状態・姿へ近づける | 文化財・絵画・写真・データ・関係 |
| 復旧 | 壊れた状態・機能・サービスを元に戻す | インフラ・システム・道路・災害 |
| 改修 | 悪い部分へ手を入れ、作り直したり改善したりする | 建物・道路・設備 |
迷ったときの使い分け
壊れた家電・機械をまた使えるようにする?
→ 修理
建物などの傷んだところを繕い直す?
→ 修繕
傷んだ部分を補う?
→ 補修
元の姿・状態に近づけたい?
→ 修復
停止していた機能・サービスを元に戻す?
→ 復旧
直すだけでなく改善・作り直しも行う?
→ 改修
壊れた部品を新品へ取り替える?
→ 部品については交換。製品全体としては修理になる場合があります。
「修理」に関するよくある質問
Q1.「修理」とは簡単にいうと何ですか?
壊れたり傷んだりしたものを直して、再び使用できる状態にすることです。
Q2.「修理」の読み方は?
一般には「しゅうり」と読みます。
Q3.修理と修繕の違いは?
意味は大きく重なります。
傾向として、修理は機械・家電などを再び使えるようにする場合、修繕は建物などの傷んだ箇所を繕い直す場合によく使われます。
Q4.修理と補修の違いは?
修理は製品・機械などを使用可能な状態へ戻す意味が中心です。
補修は傷んだ部分を補って直す意味が中心です。
Q5.修理と修復の違いは?
修理は再び使用できる状態へすること。
修復は元の状態・姿へ近づける意味が強い言葉です。
Q6.修理と復旧の違いは?
修理は直す作業、復旧は正常な状態・機能・サービスが戻ることに重点があります。
Q7.修理と改修の違いは?
修理は壊れたものを使える状態へ戻すこと。
改修は悪い部分を直すだけでなく、作り直して改善する意味を含む場合があります。
Q8.部品を新品へ交換したら修理ではない?
製品全体から見れば修理といえます。
「故障した部品を交換して製品を修理する」という形です。
Q9.建物にも「修理」は使えますか?
使えます。
ただし、建物・屋根などでは「修繕」「改修」もよく使われます。
Q10.道路にも「修理」は使えますか?
意味は通じますが、一般には「補修」「修繕」「復旧」「改修」などが状況に応じて使われます。
Q11.パソコンは「修理」と「修復」のどちら?
本体の故障なら「修理」が自然です。
破損データ・ファイルを元の状態へ戻す場合には「修復」が使われます。
Q12.消えたデータを戻すのは修理?
通常は「データ復旧」といいます。
Q13.「修理に出す」は正しい?
自然です。
時計・スマートフォン・パソコンなどをメーカーや修理店に預けて直してもらうことを表します。
Q14.「修理を依頼する」と「修理に出す」の違いは?
「修理を依頼する」のほうが広く使えます。
持ち運べない設備・住宅などにも使えます。
Q15.「修理済み」とは?
すでに修理が完了している状態です。
Q16.「修理不可」とは?
技術・部品・費用などの事情から修理できないことを表します。
Q17.「修理」と「メンテナンス」の違いは?
修理は故障後に直すことが中心です。
メンテナンスは故障を防ぐための点検・清掃・調整なども含みます。
Q18.「修理」と「直す」は同じ?
修理は「直す」の一種と考えられます。
「直す」は文章・姿勢・間違いなどにも使える広い言葉ですが、「修理」は特に物や機械の故障・損傷を直す場合に使われます。
Q19.「修理」と「治す」は違いますか?
機械・物なら「直す・修理する」、病気・けがなら「治す・治療する」が基本です。
Q20.「修理」の一番簡単な言い換えは?
「壊れたものを直す」「また使えるように直す」と言い換えるとわかりやすいでしょう。
まとめ
「修理」とは、壊れたり傷んだりしたものに手を加え、再び使用できる状態にすることです。
読み方は、
しゅうり
です。
最も簡単にいうと、
修理=「壊れたものを、また使えるように直すこと」
と覚えるとわかりやすいでしょう。
特に、
- 家電
- 自動車
- 機械
- 時計
- パソコン
- スマートフォン
などについてよく使われます。
一方、似た言葉は次のように整理できます。
- 修理:壊れたものを再び使えるようにする
- 修繕:傷んだところを繕い直す。建物などで使われやすい
- 補修:傷んだ部分を補って直す
- 修復:傷んだものを元の状態・姿へ近づける
- 復旧:停止・損傷した状態や機能を元へ戻す
- 改修:悪い部分を直し、必要に応じて作り直し・改善する
ただし、「修理・修繕・補修・修復」には意味が重なる部分があります。
特に「修理」と「修繕」は辞書上も非常に近い言葉なので、
「機械なら絶対に修理、建物なら絶対に修繕」
のように機械的に分ける必要はありません。
迷ったときは、
「再び正常に使えるようにすること」を強調したい → 修理
「傷んだ箇所を繕い直すこと」を強調したい → 修繕・補修
「元の姿や状態へ戻すこと」を強調したい → 修復
「止まっていた機能・サービスが戻ること」を強調したい → 復旧
と考えると、適切な言葉を選びやすくなるでしょう。
参考リンク・出典
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コトバンク「修理」
修理(シュウリ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 修理の用語解説 - [名](スル)壊れたり傷んだりした部分に手を加えて、再び使用できるようにすること。修繕。「時計を修理に出す」「車を修理する」直す・繕う・修繕・修復・改修・修正・手直し・直し・手入れ・リペア -
コトバンク「修繕」
修繕(シュウゼン)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 修繕の用語解説 - [名](スル)壊れたり悪くなったりしたところを繕い直すこと。修理。「古い型でもまだ修繕がきく」「屋根を修繕する」直す・繕う・修理・修復・改修・修正・手直し・直し・手入れ・リペア -
コトバンク「補修」
補修(ホシュウ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 補修の用語解説 - [名](スル)壊れたり、傷んだりした部分をつくろうこと。「壁画を補修する」「補修工事」直す・修理・修繕・修復・改修 -
コトバンク「修復」
修復(シュウフク)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 修復の用語解説 - [名](スル)1 建造物などの、傷んだ箇所を直して、もとのようにすること。しゅふく。「本堂を―する」2 破綻をきたした関係を元通りに戻すこと。「友好関係を―する」直す・繕う・修繕・修理・改修・修正・手... -
コトバンク「復旧」
復旧(フッキュウ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 復旧の用語解説 - [名](スル)壊れたり、傷んだりしたものを、もとの状態にすること。また、もとの状態にもどること。「道は二日で復旧した」「復旧工事」復元・還元・回復・挽回・再興・復興・中興・復調・復活・蘇生そせい・再生... -
コトバンク「改修」
改修(カイシュウ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 改修の用語解説 - [名](スル)道路・建物などの悪い部分を直すこと。「橋を改修する」「改修工事」直す・繕う・修繕・修理・修復・修正・手直し・直し・手入れ -
コトバンク「故障」
故障(コショウ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 故障の用語解説 - [名](スル)1 機械や身体などの機能が正常に働かなくなること。「電車が故障する」「猛練習で故障する選手が相次ぐ」2 物事の進行が損なわれるような事情。さしさわり。「故障がないかぎり参加する」3 異議... -
コトバンク「不具合」
不具合(フグアイ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 不具合の用語解説 - [名・形動]状態・調子がよくないこと。また、そのさま。「不具合な箇所を直す」あからさまに「故障・欠陥」というのを嫌って「不具合」ということもある。
