「見れる」と「観れる」の違いとは?正しい使い分けと「見られる・観られる」の違いを徹底解説

「この映画はネットで見れる」「好きなチームの試合を観れる」。日常会話やSNSでは、「見れる」と「観れる」という表現を見かけます。

どちらも「みれる」と読み、何かを見ることができるという意味ですが、漢字によってニュアンスは異なります。

例えば、スマートフォンで写真を確認できる場合には「写真を見れる」、映画館で好きな映画を鑑賞できる場合には「映画を観れる」という表記が考えられます。

しかし、そもそも「見れる」「観れる」は、日本語として正しいのでしょうか。「見られる」「観られる」と書いた方がよい場面もあるはずです。

実は、この二つの言葉を理解するには、漢字の使い分けと、いわゆる「ら抜き言葉」の問題を分けて考える必要があります。

「見れる」は、幅広い対象を見ることができるという意味。「観れる」は、映画や舞台、スポーツなどを鑑賞・観戦できるという意味合いを示す表記です。ただし、どちらも「ら抜き言葉」であり、改まった文章では「見られる」「観られる」が基本になります。

この記事では、「見れる」と「観れる」の意味や違いを比較表で整理し、映画・テレビ・動画・スポーツ・旅行・ビジネスでの使い分けを解説します。さらに、「見られる」「観られる」との文法上の違い、受け身・尊敬との区別、常用漢字表との関係、WordPressの記事やビジネスメールでの自然な書き方も紹介します。

  1. 結論|「見れる」は幅広く使い、「観れる」は鑑賞・観戦する場合に使う
  2. 【徹底比較】「見れる」と「観れる」の違いを一覧表で解説
  3. 「見れる」とは?意味・使い方・具体例
    1. 「見れる」は、見ることができるという意味
    2. 「見れる」は、視覚による確認を表す場合に使いやすい
    3. 映画やスポーツにも「見れる」を使用できる
  4. 「観れる」とは?意味・使い方・具体例
    1. 「観れる」は、鑑賞や観戦ができるという意味で使う
    2. 「観れる」は、楽しみにしている気持ちを伝えやすい
    3. 「観れる」は、すべての対象に使用できるわけではない
  5. 「見れる」「観れる」は、どちらも「ら抜き言葉」?
    1. 「見る」は上一段活用の動詞
    2. 「観る」も、活用の仕組みは同じ
  6. 「見れる」と「見られる」は、どちらが正しい?
    1. 改まった文章では「見られる」が基本
    2. 日常会話では「見れる」も使われる
    3. 文章の目的と読者に合わせて判断する
  7. 「観れる」と「観られる」は、どちらが自然?
    1. 改まった文章では「観られる」
    2. 親しい相手へのメッセージでは「観れる」も使われる
    3. 公式な案内では「鑑賞できる」も便利
  8. 映画では「見れる」と「観れる」のどちらを使う?
    1. 視聴できるという事実を伝えるなら「見れる」
    2. 作品を鑑賞できることを強調するなら「観れる」
    3. 公式サイトやレビューでは、文体を統一する
  9. スポーツでは「見れる」と「観れる」のどちらを使う?
    1. 試合を確認できることを説明するなら「見れる」
    2. 観戦できることを強調するなら「観れる」
    3. スポーツ観戦と映像の視聴は、異なる観点から説明できる
  10. テレビや動画では「見れる」と「観れる」をどう使い分ける?
    1. 番組を視聴できるなら「見れる」
    2. 映画やライブを鑑賞できるなら「観れる」も使える
    3. 公式な案内では「視聴できる」が便利
  11. 旅行や景色では「見れる」と「観れる」のどちらを使う?
    1. 景色が視界に入る場合は「見れる」
    2. 景観をじっくり味わう場合も、基本的には「見れる」でよい
  12. 「見れる」「観れる」と「眺められる」はどう違う?
    1. 見れるは、見ることができるという広い意味
    2. 眺められるは、景色などを見渡して味わうことができる
    3. 景色の魅力を伝える場合は「眺められる」も自然
  13. 「見られる」には、可能以外の意味もある?
    1. 可能|見ることができる
    2. 受け身|ほかの人から見られる
    3. 尊敬|相手が見ることを敬って表現する
  14. ら抜き言葉には、意味を区別しやすくする働きもある
    1. 「見られる」は、文脈によって意味が異なる
    2. 「見れる」は、可能の意味を示しやすい
    3. 意味を明確にしたい場合は、別の表現も使える
  15. 「見られる」と「観られる」も、意味が重なる?
    1. 見られるは、幅広い対象に使用できる
    2. 観られるは、鑑賞・観戦の意味合いを示す
    3. 使い分けが必要ない場合もある
  16. 「観る」は常用漢字表に載っていない?
    1. 常用漢字表では「観」の読みは「カン」
    2. 「観る」は、常用漢字表外の読み方
    3. 個人ブログや小説では、表現の目的に合わせて使用できる
  17. ビジネスメールでは「見れる」と「観れる」を使ってもよい?
    1. 資料については「見られる」や「確認できる」
    2. 動画については「視聴できる」
    3. 映画や演劇については「鑑賞できる」も自然
  18. WordPressの記事では「見れる」と「見られる」のどちらを使う?
    1. 検索語として「見れる」が使用される場合がある
    2. 本文では、読みやすい表現を選ぶ
    3. 一つの記事の中で、表記を統一する
  19. 「見れる」と「観れる」の例文を場面別に比較
  20. 【実践】「見れる」と「観れる」を間違えないための3つの判断基準
    1. 1. 写真や資料などを確認できるなら「見れる」
    2. 2. 映画やスポーツなどを鑑賞・観戦できるなら「観れる」も使える
    3. 3. ビジネス文書や学校の作文では「見られる」を基本にする
  21. 「見れる」と「観れる」を使う際によくある4つの間違い
    1. 1. 映画やスポーツには、必ず「観れる」を使うと考える
    2. 2. 「観れる」と書けば、ら抜き言葉ではなくなると考える
    3. 3. 「見られる」は、必ず可能の意味だと考える
    4. 4. ら抜き言葉を使う人は、必ず日本語を間違えていると考える
  22. 参考リンク
  23. FAQ|「見れる」と「観れる」に関するよくある質問
    1. Q1. 「見れる」と「観れる」は同じ意味ですか?
    2. Q2. 「見れる」と「観れる」は、それぞれ何と読みますか?
    3. Q3. 「見れる」は、ら抜き言葉ですか?
    4. Q4. 「観れる」も、ら抜き言葉ですか?
    5. Q5. 映画は「見れる」と「観れる」のどちらが正しいですか?
    6. Q6. スポーツの試合は「見れる」と「観れる」のどちらですか?
    7. Q7. 「見られる」と「観られる」は、どちらが正しいですか?
    8. Q8. 「見られる」には、可能以外の意味もありますか?
    9. Q9. ビジネスメールで「見れる」と書いてもよいですか?
    10. Q10. 「観る」は常用漢字ではないのですか?
  24. まとめ|「見れる」は幅広く使い、「観れる」は鑑賞・観戦を強調する表記

結論|「見れる」は幅広く使い、「観れる」は鑑賞・観戦する場合に使う

「見れる」と「観れる」は、どちらも「みることができる」という意味で使われます。

違いは、もとになる動詞「見る」と「観る」が持つニュアンスです。

  • 見れる:物や人、景色、写真、資料など、幅広い対象を見ることができるという意味で使う。
  • 観れる:映画や舞台、スポーツの試合などを、鑑賞・観戦できるという意味合いで使う。

例えば、スマートフォンで送られてきた写真を確認できる場合には、「写真を見れる」という表現が自然です。

一方、映画館で話題の作品を鑑賞できる場合には、「映画を観れる」という表記によって、作品を鑑賞する意味合いを強調できます。

ただし、「映画を見れる」と書いても間違いではありません。「見る」は非常に幅広い意味を持っているため、鑑賞する場合にも使用できます。

また、「見れる」と「観れる」は、どちらも「見る」「観る」の可能表現から「ら」が抜けた形です。

そのため、学校の作文、ビジネスメール、公式サイトなどの改まった文章では、「見られる」「観られる」と書く方が適切な場合が多いでしょう。

【徹底比較】「見れる」と「観れる」の違いを一覧表で解説

比較項目 見れる 観れる
読み方 みれる みれる
もとになる動詞 見る 観る
基本的な意味 見ることができる 鑑賞・観戦することができる
主な対象 写真、資料、景色、人、映像、映画など幅広い対象 映画、舞台、スポーツ、芸術作品など
中心となるニュアンス 目で確認することや、広い意味で見ること 内容を味わったり、意識して楽しんだりすること
文法上の位置づけ 「見られる」のら抜き形 「観られる」のら抜き形
改まった文章での基本形 見られる 観られる。ただし、公的な表記では「見られる」が使いやすい
例文 この写真はスマートフォンでも見れる。 週末は好きなチームの試合を観れる。

なお、この表は、それぞれの漢字を使った場合のニュアンスを比較したものです。「映画は見れるが、観れるとは書けない」といった厳密な区別があるわけではありません。

漢字の使い分けよりも、文章の目的や読者、文体との統一を優先した方がよい場合もあります。

「見れる」とは?意味・使い方・具体例

「見れる」は、見ることができるという意味

「見れる」は、動詞「見る」の可能表現「見られる」から「ら」を省いた、いわゆる「ら抜き言葉」です。

日常会話では、何かを目で確認できることや、見る機会があることを説明する場合に使われます。

例えば、次のような文章です。

  • 送ってもらった写真をスマートフォンで見れる。
  • この場所から海が見れる。
  • 会員登録すれば、過去の記事を見れる。
  • 今日は久しぶりに友人の顔を見れる。
  • このアプリなら、外出先でも動画を見れる。

このように、「見れる」は、非常に幅広い対象について使われます。

「見れる」は、視覚による確認を表す場合に使いやすい

例えば、「スマートフォンで写真を見れる」という文章では、写真を画面上で確認できることが中心です。

また、「管理画面から売上データを見れる」という文章では、売上データを閲覧できることを意味します。

この場合、芸術作品などを鑑賞する意味は特にないため、「観れる」よりも「見れる」が自然です。

映画やスポーツにも「見れる」を使用できる

例えば、次のような文章も自然です。

「この映画は動画配信サービスで見れる。」

「今日はテレビでサッカーの決勝戦を見れる。」

映画やスポーツについては「観る」という漢字が使われる場合もありますが、「見る」という表記でも意味は十分に伝わります。

つまり、「見れる」は鑑賞や観戦に使えないというわけではありません。

「観れる」とは?意味・使い方・具体例

「観れる」は、鑑賞や観戦ができるという意味で使う

「観れる」は、「観る」の可能表現「観られる」から「ら」を省いた形です。

映画や舞台、スポーツなどを楽しむことができる場合に、鑑賞・観戦という意味合いを込めて使用されます。

例えば、次のような文章です。

  • 来週は映画館で話題の作品を観れる。
  • 今年は好きな俳優の舞台を観れる。
  • 週末にプロ野球の試合を観れる。
  • この劇場では、さまざまな演劇を観れる。
  • 配信サービスで好きなアーティストのライブを観れる。

これらの文章では、対象をただ確認するだけでなく、作品や試合などを鑑賞・観戦することが中心です。

「観れる」は、楽しみにしている気持ちを伝えやすい

例えば、好きな映画の上映が決まり、以前から楽しみにしていた作品を鑑賞できるようになった場合を考えてみましょう。

「ようやく、あの映画を観れる!」

このように「観」という漢字を使うことで、作品を鑑賞する楽しみが伝わりやすくなります。

ただし、「ようやく、あの映画を見れる!」と書いても誤りではありません。

「観れる」は、すべての対象に使用できるわけではない

例えば、「上司から送られた資料を観れる」という文章は、不自然に感じられる場合があります。

この場合、資料の内容を確認することが中心なので、「資料を見れる」または「資料を見られる」の方が自然です。

また、「メールを観れる」「請求書を観れる」などの表現も、一般的には適していません。

対象を鑑賞・観戦するものとして捉えるのか、情報を確認するものとして捉えるのかを判断しましょう。

「見れる」「観れる」は、どちらも「ら抜き言葉」?

ここが、今回のテーマで特に重要なポイントです。

「見れる」と「観れる」は、単に漢字が異なるだけでなく、どちらも「ら抜き言葉」と呼ばれる表現です。

「見る」は上一段活用の動詞

学校文法では、「見る」は上一段活用の動詞に分類されます。

可能の意味を表す基本形は、「見る」の未然形に可能の助動詞「られる」が付いた「見られる」です。

これに対して、「見れる」は「ら」を含まない形です。

「観る」も、活用の仕組みは同じ

「観る」も「みる」と読む動詞なので、可能の意味を表す基本形は「観られる」です。

一方、「観れる」は、「観られる」から「ら」を省いた形になります。

もとの動詞 基本的な可能表現 ら抜き形
見る 見られる 見れる
観る 観られる 観れる
食べる 食べられる 食べれる
起きる 起きられる 起きれる

文化庁の国語審議会でも、「見られる」を「見れる」と表現することは、ら抜き言葉の例として取り上げられています。

ら抜き言葉については、話し言葉の中で広がってきた一方、従来の共通語における規範との関係で議論されてきた経緯があります。

「見れる」と「見られる」は、どちらが正しい?

「見れる」と「見られる」の違いを考える場合には、文法上の基本形と、実際の会話で使用される表現を分けて理解することが重要です。

改まった文章では「見られる」が基本

例えば、次のような文章です。

「会員登録を行うと、過去の動画を見られます。」

「この場所から、美しい山並みを見ることができます。」

これらは、公式サイトやビジネス文書などでも使用しやすい表現です。

日常会話では「見れる」も使われる

一方、友人との会話では、次のような表現を耳にすることがあります。

「この映画、まだネットで見れるよ。」

「今日なら、夕方から試合を見れると思う。」

ら抜き言葉は、単なる偶然の言い間違いではなく、現代の日本語で使われている表現の一つです。

ただし、日常会話で使われていることと、あらゆる文章で適切なことは同じではありません。

文章の目的と読者に合わせて判断する

例えば、個人のSNS投稿では、「見れる」が文体に合う場合があります。

一方、学校の作文や企業の公式案内、行政文書などでは、「見られる」を選ぶ方が無難でしょう。

言葉の使い方は、単に正誤だけでなく、誰に、どのような文章で伝えるのかという観点から考える必要があります。

「観れる」と「観られる」は、どちらが自然?

「観れる」と「観られる」についても、基本的な考え方は「見れる」と「見られる」と同じです。

改まった文章では「観られる」

例えば、映画館を紹介する文章で、鑑賞できる作品について説明する場合を考えてみましょう。

「この映画館では、最新の映画を観られます。」

このように、「観られる」と表現できます。

ただし、「観る」という表記は、常用漢字表に掲げられている「観」の訓読みには含まれません。

そのため、公的な文章などでは、「映画を見られます」「映画を鑑賞できます」と書く方が適切な場合があります。

親しい相手へのメッセージでは「観れる」も使われる

例えば、次のような文章です。

「今年はようやく好きなバンドのライブを観れる!」

この表現は、個人のSNS投稿など、親しい相手に気持ちを伝える文章では自然に感じられる場合があります。

公式な案内では「鑑賞できる」も便利

例えば、美術館や映画館の公式サイトで、次のように案内できます。

「当館では、国内外の優れた作品を鑑賞できます。」

「観られる」と書いても意味は通じますが、「鑑賞できる」と表現すれば、ら抜き言葉を避けながら、作品を味わう意味を明確にできます。

映画では「見れる」と「観れる」のどちらを使う?

映画については、両方を使用できます。

視聴できるという事実を伝えるなら「見れる」

例えば、動画配信サービスで映画を視聴できる場合には、次のような表現が自然です。

「この映画は、配信サービスで見れる。」

視聴できることを幅広く説明しているため、「見れる」が適しています。

作品を鑑賞できることを強調するなら「観れる」

例えば、以前から楽しみにしていた作品が映画館で上映される場合には、次のような表現も自然です。

「待ちに待った映画を、ようやく大きなスクリーンで観れる。」

作品を鑑賞する意味合いを込めたい場合には、「観れる」が使えます。

公式サイトやレビューでは、文体を統一する

例えば、映画のレビュー記事で、「見れる」と「観られる」が混在していると、表記に統一感がなくなる場合があります。

そのため、最初に「見られる」「観られる」などの表記方針を決めておくと、読みやすい記事を作成できます。

なお、「見る」と「観る」の基本的な意味や、映画・テレビ・スポーツでの漢字の使い分けについては、「見る」と「観る」の違いを詳しく解説した記事も参考になります。

スポーツでは「見れる」と「観れる」のどちらを使う?

野球やサッカーなどのスポーツについても、「見れる」と「観れる」の両方が使用されます。

試合を確認できることを説明するなら「見れる」

例えば、インターネットで試合のライブ配信が行われる場合には、次のような文章です。

「今日の試合は、スマートフォンでも見れる。」

この場合、試合の映像を視聴できることが中心です。

観戦できることを強調するなら「観れる」

一方、好きなチームの試合を楽しみにしている場合には、次のような表現が考えられます。

「週末は、久しぶりにスタジアムで試合を観れる。」

この場合、試合を観戦できる喜びを伝えています。

スポーツ観戦と映像の視聴は、異なる観点から説明できる

例えば、「試合を観る」は観戦という行為に、「試合の配信を見る」は映像を視聴することに重点を置いた表現と考えられます。

ただし、実際の使い方には重なる部分があります。ライブ配信で試合を視聴することも、スポーツ観戦の一つです。

テレビや動画では「見れる」と「観れる」をどう使い分ける?

テレビや動画では、何を視聴するかによって自然な表記が異なる場合があります。

番組を視聴できるなら「見れる」

例えば、「この番組は、見逃し配信でも見れる」という文章です。

この場合、番組を視聴できるという事実を幅広く説明しています。

映画やライブを鑑賞できるなら「観れる」も使える

一方、「好きなアーティストのライブ映像を観れる」という表記も自然です。

ただし、配信サービスの利用案内やヘルプページなどでは、「視聴できます」という表現の方が分かりやすい場合があります。

公式な案内では「視聴できる」が便利

例えば、次のような文章です。

「会員登録後、対象の動画を視聴できます。」

この表現なら、ら抜き言葉を避けながら、動画を見ることが可能であると明確に説明できます。

視聴と鑑賞の使い分けについては、「視聴」と「鑑賞」の違いを解説した記事も参考になります。

旅行や景色では「見れる」と「観れる」のどちらを使う?

旅行先の景色などについては、「見れる」が自然な場合が多いでしょう。

景色が視界に入る場合は「見れる」

例えば、次のような表現です。

  • この展望台から、富士山を見れる。
  • 天気が良ければ、遠くの島まで見れる。
  • このホテルの部屋から、美しい夜景を見れる。

これらは、ある場所から景色を見ることができるという意味です。

景観をじっくり味わう場合も、基本的には「見れる」でよい

例えば、旅行先で美しい景色を楽しむ場合、鑑賞するような気持ちで景色を見ることもあります。

しかし、「観れる」という表記を必ず使用しなければならないわけではありません。

景色については、「見られる」「眺められる」「一望できる」など、文脈に応じた表現を選ぶと自然です。

例えば、「展望台から街並みを一望できます」と書けば、観光地の案内文としても分かりやすくなります。

「見れる」「観れる」と「眺められる」はどう違う?

景色などについては、「眺められる」という表現もよく使われます。

見れるは、見ることができるという広い意味

例えば、「ホテルの窓から海が見れる」という文章です。

この場合、窓から海を見ることができると説明しています。

眺められるは、景色などを見渡して味わうことができる

一方、「ホテルの窓から海を眺められる」という文章では、海の景色をゆったりと見渡せるようなニュアンスが伝わります。

景色の魅力を伝える場合は「眺められる」も自然

例えば、観光施設や宿泊施設の紹介文では、次のような表現が考えられます。

「客室の大きな窓から、雄大な山並みを眺められます。」

「見られる」よりも、景色をゆっくり楽しめることを強調しやすい表現です。

見ると眺めるの基本的な違いについては、「見る」と「眺める」の違いを解説した記事をご覧ください。

「見られる」には、可能以外の意味もある?

「見られる」は、「見ることができる」という可能の意味だけに使われるわけではありません。

文脈によって、受け身や尊敬などの意味も表します。

可能|見ることができる

例えば、次のような文章です。

「この場所から、海が見られる。」

この場合、海を見ることが可能であると説明しています。

受け身|ほかの人から見られる

例えば、次のような文章です。

「歩いているところを、友人に見られた。」

この場合、自分が友人から見られたという意味になります。

「友人に見れた」とは通常表現しません。

尊敬|相手が見ることを敬って表現する

例えば、次のような文章です。

「先生が、その資料を見られました。」

文脈によっては、先生が資料を見たことを敬って述べる尊敬表現として解釈できます。

ただし、「先生が資料を見られました」だけでは、可能や受け身など、ほかの意味に解釈される場合もあります。

相手の行動を敬って説明したい場合には、「先生がその資料をご覧になりました」と表現する方法もあります。

ら抜き言葉には、意味を区別しやすくする働きもある

ら抜き言葉については、単に「ら」が省かれた表現としてだけでなく、可能と受け身などを区別しやすくするという観点からも議論されてきました。

「見られる」は、文脈によって意味が異なる

例えば、次の文章を考えてみましょう。

「明日は、友人に見られる。」

この文章だけでは、友人と会って顔を見られるという意味なのか、友人から自分の姿を見られるという意味なのか、文脈によって解釈が異なります。

「見れる」は、可能の意味を示しやすい

一方、「明日は友人の顔を見れる」という文章では、友人の顔を見ることができるという意味が明確です。

「見れる」は、日常会話の中で可能の意味を表す形として使用されています。

意味を明確にしたい場合は、別の表現も使える

例えば、改まった文章では、次のように言い換える方法があります。

「明日は友人の顔を見ることができます。」

「明日は友人と会えます。」

このように、「ら」を省かなくても、可能の意味を明確にできる場合があります。

「見られる」と「観られる」も、意味が重なる?

「見られる」と「観られる」の関係は、「見れる」と「観れる」の関係と基本的に同じです。

見られるは、幅広い対象に使用できる

例えば、次のような文章です。

  • スマートフォンで写真を見られる。
  • 会員登録後に資料を見られる。
  • 映画館で話題の作品を見られる。
  • テレビで野球の試合を見られる。

このように、「見られる」は、写真や資料だけでなく、映画やスポーツについても自然に使えます。

観られるは、鑑賞・観戦の意味合いを示す

例えば、次のような文章です。

  • 映画館で最新作を観られる。
  • 劇場で話題の舞台を観られる。
  • スタジアムで決勝戦を観られる。

これらは、作品や試合などを鑑賞・観戦する意味合いを示しています。

使い分けが必要ない場合もある

例えば、「週末は映画を見られる」と「週末は映画を観られる」は、どちらも意味が通じます。

前者は一般的な表記で、後者は鑑賞という意味合いを強調した表記と考えられます。

「観る」は常用漢字表に載っていない?

「観」という漢字自体は常用漢字です。

しかし、「観る」の「みる」という読み方は、常用漢字表に掲げられている訓読みには含まれていません。

常用漢字表では「観」の読みは「カン」

文化庁が公開している常用漢字表の音訓索引では、「観」の読みとして「カン」が示されています。

例えば、次のような言葉です。

  • 観察
  • 観光
  • 観劇
  • 観戦
  • 観覧

「観る」は、常用漢字表外の読み方

「観る」という表記は実際に使用されていますが、「みる」という読み方は、常用漢字表に示された読み方ではありません。

そのため、公用文など、常用漢字表を基準にする文章では、「見る」という表記を使用するのが基本です。

個人ブログや小説では、表現の目的に合わせて使用できる

一方、個人ブログや小説、映画のレビューなどでは、「観る」という表記によって、作品を鑑賞するニュアンスを表すことができます。

ただし、読者によっては、「見る」と「観る」の違いを意識しない場合もあります。

必要以上に使い分けを複雑にするよりも、文章全体の読みやすさを優先しましょう。

ビジネスメールでは「見れる」と「観れる」を使ってもよい?

ビジネスメールでは、一般的に「見れる」「観れる」よりも、「見られる」「確認できる」「閲覧できる」などの表現が使いやすいでしょう。

資料については「見られる」や「確認できる」

例えば、次のような文章です。

「添付資料は、スマートフォンからもご確認いただけます。」

「こちらの資料は、社内システムから閲覧できます。」

これらは、相手に資料を確認できることを伝える自然な表現です。

動画については「視聴できる」

例えば、研修動画について案内する場合には、次のように書けます。

「研修動画は、社内ポータルサイトから視聴できます。」

「見れる」「観れる」と書くよりも、改まった文章に適した表現です。

映画や演劇については「鑑賞できる」も自然

例えば、社内イベントで映画を上映する場合には、次のような文章です。

「当日は、話題の映画作品を鑑賞できます。」

このように、対象に合った動詞を使うことで、ら抜き言葉を避けながら、意味を明確にできます。

WordPressの記事では「見れる」と「見られる」のどちらを使う?

WordPressなどで記事を書く場合には、読者が検索している言葉と、本文の自然な表現を分けて考えることが重要です。

検索語として「見れる」が使用される場合がある

例えば、映画の配信サービスを調べる人が、「〇〇という映画はどこで見れる?」と検索することがあります。

この場合、読者の検索意図を把握するために、「見れる」という表現を考慮することは有用です。

本文では、読みやすい表現を選ぶ

例えば、公式な情報を整理する記事であれば、「どこで見られるのか」「どのサービスで視聴できるのか」という表現が自然です。

また、読者に親しみやすい口調で書く記事では、「どこで見れる?」という表現を使用する場合もあります。

一つの記事の中で、表記を統一する

例えば、同じ記事の中で「見れる」「見られる」「観れる」「観られる」が何度も切り替わると、読みにくくなる場合があります。

検索語を解説する記事のように、言葉の違いそのものがテーマである場合を除き、文章全体の表記方針を決めておくとよいでしょう。

「見れる」と「観れる」の例文を場面別に比較

場面 見れるを使った例文 観れるを使った例文
写真 このアプリなら、写真をいつでも見れる。 通常は使用しない。
資料 会員登録後、資料を見れる。 通常は使用しない。
映画 この映画は、ネットで見れる。 好きな映画を、大きなスクリーンで観れる。
舞台 この公演は、配信でも見れる。 今年は、話題の舞台を観れる。
スポーツ 試合の配信をスマートフォンで見れる。 スタジアムで決勝戦を観れる。
テレビ この番組は、見逃し配信でも見れる。 好きなアーティストのライブを観れる。
旅行 この場所から、美しい海を見れる。 通常は「見れる」などが自然。
ビジネス 資料を見れる。 通常は使用しない。

なお、この表にある「見れる」「観れる」は、日常会話やSNSなどで使用される口語的な表現です。

改まった文章では、「見られる」「観られる」「視聴できる」「鑑賞できる」などへの言い換えを検討しましょう。

【実践】「見れる」と「観れる」を間違えないための3つの判断基準

1. 写真や資料などを確認できるなら「見れる」

例えば、写真、資料、メール、データなどを確認できる場合には、「見れる」が自然です。

ただし、改まった文章では、「見られる」「閲覧できる」「確認できる」などの表現が適しています。

2. 映画やスポーツなどを鑑賞・観戦できるなら「観れる」も使える

例えば、映画や演劇、ライブ、スポーツの試合などを楽しむ場合には、「観れる」という表記が使われることがあります。

ただし、「見れる」と書いても意味は十分に伝わります。

3. ビジネス文書や学校の作文では「見られる」を基本にする

例えば、「資料を見れる」「映画を観れる」などの表現は、日常会話では使用されるものの、改まった文章では避けた方がよい場合があります。

「見られる」「視聴できる」「鑑賞できる」など、文脈に合う自然な表現を選びましょう。

「見れる」と「観れる」を使う際によくある4つの間違い

1. 映画やスポーツには、必ず「観れる」を使うと考える

例えば、「映画を見れる」「野球の試合を見れる」という文章も自然です。

「観れる」は、鑑賞や観戦の意味合いを強調する場合に使用される表記であり、必ず使わなければならないわけではありません。

2. 「観れる」と書けば、ら抜き言葉ではなくなると考える

「観れる」も、「観られる」から「ら」を省いた形です。

そのため、漢字を「見」から「観」に変えても、文法上の問題が解消されるわけではありません。

3. 「見られる」は、必ず可能の意味だと考える

「見られる」は、可能のほかに、受け身や尊敬などの意味にも使用されます。

例えば、「友人に見られた」は受け身の意味であり、「見ることができた」という意味ではありません。

4. ら抜き言葉を使う人は、必ず日本語を間違えていると考える

「見れる」のようなら抜き言葉は、実際の日常会話で使用されており、可能の意味を明確にする働きも指摘されています。

ただし、従来の文法上の規範や、改まった文章に適しているかという問題は別です。

一律に判断するのではなく、文章の目的や読者、使用場面に応じて表現を選ぶことが大切です。

参考リンク

FAQ|「見れる」と「観れる」に関するよくある質問

Q1. 「見れる」と「観れる」は同じ意味ですか?

どちらも「みることができる」という意味で使用されます。ただし、「見れる」は写真や資料など、幅広い対象について使われ、「観れる」は映画や舞台、スポーツなどを鑑賞・観戦できるという意味合いを示す場合に使われます。

Q2. 「見れる」と「観れる」は、それぞれ何と読みますか?

どちらも「みれる」と読みます。漢字は異なりますが、読み方は同じです。

Q3. 「見れる」は、ら抜き言葉ですか?

はい。「見れる」は、可能の意味を表す「見られる」から「ら」を省いた、いわゆる「ら抜き言葉」です。改まった文章では、「見られる」を使用するのが基本です。

Q4. 「観れる」も、ら抜き言葉ですか?

はい。「観れる」も、「観られる」から「ら」を省いた形です。漢字が異なっていても、文法上の仕組みは「見れる」と同じです。

Q5. 映画は「見れる」と「観れる」のどちらが正しいですか?

どちらも、日常会話などで使用されます。「見れる」は映画を視聴できるという意味を広く表し、「観れる」は映画を鑑賞できるという意味合いを強調します。ただし、改まった文章では、「見られる」「観られる」「鑑賞できる」などを使用しましょう。

Q6. スポーツの試合は「見れる」と「観れる」のどちらですか?

どちらも使用できます。試合の映像を視聴できることを幅広く説明するなら「見れる」、試合を観戦できるという意味合いを強調するなら「観れる」が使いやすいでしょう。

Q7. 「見られる」と「観られる」は、どちらが正しいですか?

どちらも可能の意味を表す基本的な形です。「見られる」は幅広い対象について使われ、「観られる」は鑑賞や観戦する意味合いを示します。ただし、「観る」の「みる」という読みは常用漢字表外なので、公的な文章などでは「見られる」が使いやすいでしょう。

Q8. 「見られる」には、可能以外の意味もありますか?

はい。可能のほか、受け身や尊敬などの意味にも使われます。例えば、「この場所から海が見られる」は可能、「友人に見られた」は受け身の意味です。

Q9. ビジネスメールで「見れる」と書いてもよいですか?

日常的なやり取りでは使用される場合もありますが、改まったビジネスメールでは、「見られる」「確認できる」「閲覧できる」などの表現が適しています。例えば、「資料をご確認いただけます」という文章が自然です。

Q10. 「観る」は常用漢字ではないのですか?

「観」という漢字自体は常用漢字です。ただし、「観る」の「みる」という読み方は、常用漢字表に掲げられている訓読みには含まれていません。そのため、公用文などでは「見る」を使用するのが基本です。

まとめ|「見れる」は幅広く使い、「観れる」は鑑賞・観戦を強調する表記

「見れる」と「観れる」は、どちらも「みることができる」という意味で使用されますが、もとになる動詞の漢字によってニュアンスが異なります。

  • 見れる:写真や資料、景色、映画など、幅広い対象を見ることができるという意味で使う。
  • 観れる:映画や舞台、スポーツなどを鑑賞・観戦できるという意味合いを強調する場合に使う。

例えば、スマートフォンで写真を確認できる場合には、「写真を見れる」という表現が自然です。

一方、映画館で好きな作品を鑑賞できる場合には、「映画を観れる」という表記が使えます。

ただし、「映画を見れる」と書いても誤りではなく、すべての場面で「見る」と「観る」を厳密に使い分ける必要はありません。

また、どちらも可能の意味を表す「ら抜き言葉」であることにも注意が必要です。学校の作文やビジネスメール、公式サイトなどでは、「見られる」「観られる」「視聴できる」「鑑賞できる」といった表現を使用するとよいでしょう。

漢字の使い分けでは、広い意味で見るなら「見」、鑑賞・観戦の意味合いを示すなら「観」。文法面では、改まった文章なら「見られる」「観られる」を基本にすると理解すると、日常会話、SNS、ブログ、ビジネス文書などでも自然に使い分けられるでしょう。

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