「推薦」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説|「推奨・推挙・紹介」との違いと「推薦する」の例文

「候補者として推薦する」「先生から推薦を受ける」「推薦図書を読む」「推薦状を書いてもらう」など、「推薦」という言葉は学校・仕事・人事・選考・商品紹介など幅広い場面で使われます。

しかし、「推薦」は人だけでなく本や商品にも使われるため、

  • 「推薦」とは簡単にいうと何なのか
  • 「推薦する」とはどういう意味なのか
  • 人を推薦する場合と物を推薦する場合で意味は違うのか
  • 「推薦」と「推奨」は何が違うのか
  • 「推挙」「紹介」「指名」とどう違うのか
  • 「推薦者」と「被推薦者」はどちらが推薦する人なのか
  • 「自薦」「他薦」とは何なのか
  • 「推薦状」とは何を書く文書なのか
  • 「推薦を受ける」「推薦を得る」はどう使うのか
  • 学校の「推薦」と一般的な推薦は同じ意味なのか

など、さまざまな疑問があります。

結論からいうと、「推薦」とは、ある人・物などを「ふさわしい」「優れている」「人にすすめる価値がある」と判断し、他の人にすすめることです。

特に人については、役職・候補者・進学などにふさわしい人物としてすすめる意味で使われます。

一方、本・商品・方法などについても、「よいものとして人にすすめる」という意味で「推薦」を使うことがあります。

この記事では、「推薦」の意味・読み方・使い方を基本から整理し、「推奨・推挙・紹介・指名」との違い、「推薦者・被推薦者・自薦・他薦・推薦状」の意味まで詳しく解説します。

  1. 結論:「推薦」とは人や物をよいもの・ふさわしいものとしてすすめること
    1. 1.人をふさわしい人物としてすすめる
    2. 2.よい物・方法などとしてすすめる
  2. 「推薦する」とは?
    1. 人についての例文
    2. 物についての例文
  3. 「推薦」は単なる「おすすめ」と同じ?
    1. 例
  4. 「推薦」と「推奨」の違い
    1. 推薦が自然な例
    2. 推奨が自然な例
  5. 人以外にも「推薦」は使える
  6. 「推薦」と「推挙」の違い
    1. 例
  7. 「推薦」と「紹介」の違い
    1. 例1:人
    2. 例2:商品
  8. 「推薦」と「指名」の違い
    1. 例
  9. 「推薦」と「任命」の違い
    1. 例
  10. 「推薦」と「選出」の違い
  11. 「推薦される」とは?
    1. 例文
  12. 「推薦を受ける」とは?
    1. 例文
  13. 「推薦を得る」とは?
    1. 例文
  14. 「推薦をもらう」は自然?
  15. 「推薦していただく」は正しい?
    1. 例文
  16. 「推薦者」とは?
  17. 「被推薦者」とは?
  18. 「推薦人」と「推薦者」の違い
  19. 「自薦」とは?
    1. 例
  20. 「他薦」とは?
    1. 例文
  21. 「自薦他薦を問わない」とは?
  22. 「推薦状」とは?
  23. 推薦状には何を書く?
  24. 推薦状と紹介状は同じ?
  25. 学校でいう「推薦」とは?
  26. 「推薦入試」と「学校推薦型選抜」は同じ?
  27. 「推薦枠」とは?
  28. 「校内推薦」とは?
  29. 会社・仕事での「推薦」
    1. 昇進・役職
    2. 表彰
    3. 研修・派遣
    4. 採用
  30. 「推薦理由」とは?
    1. 人物の推薦理由
    2. 商品の推薦理由
  31. 推薦理由を書くときのポイント
    1. 1.結論を明確にする
    2. 2.具体的な事実を書く
    3. 3.推薦先との関連を示す
    4. 4.過度に抽象的な表現だけにしない
  32. 「推薦に値する」とは?
    1. 例文
  33. 「推薦候補」とは?
  34. 「推薦する」と「選ぶ」の違い
  35. 「推薦する」と「薦める」の違い
    1. 例
  36. 「薦める」と「勧める」の違いにも注意
    1. 薦める
    2. 勧める
  37. 「推選」は間違い?
  38. 「推薦」と「ノミネート」の違い
  39. 推薦されたら断れない?
  40. 推薦された人が必ず選ばれるわけではない
  41. 「推薦」と「推奨」は人についても使える?
  42. ビジネスで使える「推薦」の例文
    1. 人事
    2. 表彰
    3. 採用・人材
    4. 研修
  43. 学校で使える「推薦」の例文
  44. 日常で使える「推薦」の例文
  45. 「推薦」の類語・言い換え
  46. 英語で「推薦」は?
  47. 「推薦」に関するよくある質問
    1. Q1.「推薦」とは簡単にいうと何ですか?
    2. Q2.「推薦」の読み方は?
    3. Q3.「推薦する」とは?
    4. Q4.推薦は人にしか使えませんか?
    5. Q5.「推薦」と「推奨」の違いは?
    6. Q6.「推薦」と「推挙」の違いは?
    7. Q7.「推薦」と「紹介」の違いは?
    8. Q8.「推薦」と「指名」の違いは?
    9. Q9.推薦されたら必ず選ばれますか?
    10. Q10.推薦者とはどちらの人ですか?
    11. Q11.被推薦者とは?
    12. Q12.自薦とは?
    13. Q13.他薦とは?
    14. Q14.「自薦他薦を問わない」とは?
    15. Q15.推薦状とは?
    16. Q16.「推薦を受ける」とは?
    17. Q17.「推薦を得る」とは?
    18. Q18.「推薦していただく」は正しいですか?
    19. Q19.「推薦に値する」とは?
    20. Q20.「推薦」は「おすすめ」に言い換えられますか?
    21. Q21.学校推薦型選抜とは?
    22. Q22.「推薦入試」という言い方は現在も使いますか?
    23. Q23.「推薦」と「選出」の違いは?
    24. Q24.「推薦」と「任命」の違いは?
    25. Q25.「推選」と書いてもよいですか?
  48. まとめ
  49. 参考リンク

結論:「推薦」とは人や物をよいもの・ふさわしいものとしてすすめること

「推薦」は、

推薦(すいせん)

と読みます。

大きく分けると、二つの使い方があります。

1.人をふさわしい人物としてすすめる

たとえば、

  • 委員長候補としてAさんを推薦する
  • 優秀な学生を奨学生候補に推薦する
  • 後任者としてBさんを推薦する

などです。

この場合は、

「この人がその役割・地位・機会にふさわしい」

と判断し、他の人・組織へすすめています。

2.よい物・方法などとしてすすめる

人以外にも使えます。

  • 推薦図書
  • 推薦商品
  • 推薦作品
  • おすすめの方法として推薦する

などです。

この場合は、

「これは優れているので、利用・閲覧・購入などをすすめたい」

という意味になります。

使い方 意味 例
人を推薦する ふさわしい人物としてすすめる 委員に推薦する
物を推薦する よい物としてすすめる 推薦図書
方法を推薦する よい方法としてすすめる この方法を推薦する

「推薦する」とは?

「推薦する」は、ある人物・物などを、

「適している」「優れている」「すすめる価値がある」

と判断して、他の人へすすめることです。

人についての例文

  • 次期委員長として田中さんを推薦します。
  • 私は彼をプロジェクトリーダーに推薦した。
  • 担任の先生が私を学校代表として推薦してくれた。
  • 優秀な社員を表彰候補者として推薦する。

物についての例文

  • 初心者向けの推薦図書を紹介する。
  • 専門家がこの製品を推薦している。
  • 研修教材としてこの本を推薦する。

つまり、「推薦する」は単に名前を挙げることではありません。

基本的には、一定の評価をしたうえで相手にすすめるという意味が含まれます。

「推薦」は単なる「おすすめ」と同じ?

意味が重なる場面はありますが、言葉の硬さや使用場面が異なります。

「おすすめ」は日常会話でも非常によく使います。

例

「このラーメンがおすすめです。」

「旅行なら京都がおすすめです。」

一方、「推薦」はやや改まった言葉です。

特に、

  • 学校
  • 採用
  • 人事
  • 表彰
  • 役員選任
  • 選考

など、ある人物について正式に「ふさわしい」と評価してすすめる場面でよく使われます。

そのため、日常会話で友人に飲食店をすすめるなら、

「この店を推薦します」

より、

「この店がおすすめです」

のほうが自然な場合が多いでしょう。

「推薦」と「推奨」の違い

「推薦」と特に混同しやすいのが「推奨」です。

どちらも「よいものとしてすすめる」という意味を持つため、同じように見えます。

しかし、典型的な使い方には違いがあります。

推薦は、人をある役職・地位・候補などにふさわしいとしてすすめる場合に特に使いやすい言葉です。

推奨は、優れている点・望ましい点などを示し、商品・方法・行動などをすすめる場合によく使います。

比較 推薦 推奨
人 非常によく使う 使えるが推薦より限定的
商品 使える よく使う
方法・行動 使える場合がある よく使う
役職候補 自然 通常は推薦が自然
「推奨環境」 通常使わない 自然

推薦が自然な例

  • 会長候補として推薦する。
  • 奨学生に推薦する。
  • 優秀社員として推薦する。

推奨が自然な例

  • メーカー推奨の使用方法。
  • 推奨環境を確認する。
  • 定期的なバックアップを推奨する。

詳しい使い分けは、「推薦」と「推奨」の違いは?意味・使い分けを人・商品・方法の例文で解説も参考にしてください。

人以外にも「推薦」は使える

「推薦」というと、人を候補者としてすすめる場面を思い浮かべやすいですが、人以外にも使います。

代表的なのが「推薦図書」です。

これは、ある団体・専門家・学校などが、

「読む価値がある」「適切である」

と判断してすすめる本を意味します。

ほかにも、

  • 推薦作品
  • 推薦映画
  • 推薦商品
  • 推薦教材

などの表現があります。

ただし、商品・方法・行動については、「推薦」より「推奨」のほうが自然になる場面も多くあります。

「推薦」と「推挙」の違い

「推挙(すいきょ)」とは、ある人を役職・地位・仕事などに適した人物としてすすめることです。

そのため、人について使う「推薦」と非常に意味が近い言葉です。

例

「委員長候補としてA氏を推薦する。」

「委員長候補としてA氏を推挙する。」

どちらも意味は通じます。

ただし、「推挙」は「推薦」より硬く、日常会話ではあまり頻繁に使いません。

特に、

  • 役職
  • 地位
  • 人材

などにふさわしい人を押し立てる意味で使われます。

一般的な文章なら「推薦」のほうが理解されやすいでしょう。

「推薦」と「紹介」の違い

「紹介」は、人・物などについて相手に知らせたり、引き合わせたりすることです。

「推薦」は、その対象をよい・ふさわしいと評価したうえですすめることです。

例1:人

「知人のAさんを会社に紹介した。」

→ Aさんという人物を会社へ知らせたり、引き合わせたりした。

「Aさんを採用候補として会社に推薦した。」

→ Aさんが採用する価値のある人物だと評価してすすめた。

例2:商品

「新商品を紹介する。」

→ 商品について知らせる。

「この商品を推薦する。」

→ 商品をよいものとしてすすめる。

つまり、

紹介=存在・内容を知らせる

推薦=価値・適性を認めてすすめる

という違いがあります。

「推薦」と「指名」の違い

「指名」は、複数の人などの中から特定の人を名指しで選ぶことです。

「推薦」は、その人物を候補などとしてすすめることで、推薦された時点では最終決定していない場合があります。

例

5人の中から、次期委員長候補としてAさんを推薦した。

その後、会長がAさんを新しい委員長に指名した。

このように、

推薦=「この人がよい」とすすめる

指名=特定の人を名指しで選ぶ

と整理できます。

「推薦」と「任命」の違い

「任命」は、ある人を正式に役職・職務などに就かせることです。

そのため、推薦は任命より前の段階になる場合があります。

例

  1. Aさんを部長候補として推薦する。
  2. 選考・承認を行う。
  3. Aさんを部長に任命する。

推薦されたからといって、必ず任命されるとは限りません。

「推薦」と「選出」の違い

「選出」は、多くの候補の中から代表者・当選者などを選び出すことです。

推薦は候補としてすすめる段階、選出は実際に選ぶ段階です。

たとえば、

「候補者3人が推薦され、その中から委員長1人が選出された。」

という文章が成立します。

「推薦される」とは?

「推薦される」とは、他の人から、

「この人・この物がふさわしい、よい」

としてすすめられることです。

例文

  • 委員長候補として推薦された。
  • 学校代表として推薦された。
  • 上司から表彰候補に推薦された。
  • この本は多くの専門家から推薦されている。

人の場合、推薦されたからといって、その役職・学校・賞などに自動的に決定するとは限りません。

推薦後に、

  • 審査
  • 選考
  • 面接
  • 投票
  • 承認

などが行われることがあります。

「推薦を受ける」とは?

「推薦を受ける」は、他の人・団体などから推薦してもらうことです。

例文

  • 担任から推薦を受けた。
  • 所属団体から候補者として推薦を受ける。
  • 社内推薦を受けて研修に参加した。

「推薦される」とほぼ同じ内容になる場面があります。

「推薦を得る」とは?

「推薦を得る」は、必要な人・団体などから推薦してもらうことを意味します。

特に、何かの条件として推薦が必要な場面に使いやすい表現です。

例文

  • 所属長の推薦を得て応募する。
  • 学校長の推薦を得た生徒が出願できる。
  • 複数の会員から推薦を得て候補者となった。

「推薦を受ける」が推薦された事実に注目するのに対し、「推薦を得る」は必要な推薦を獲得するというニュアンスを持つ場合があります。

「推薦をもらう」は自然?

日常会話では意味が通じます。

ただし、文章・ビジネス・学校関係では、

  • 推薦を受ける
  • 推薦を得る
  • 推薦していただく

などのほうが整った表現です。

「推薦していただく」は正しい?

自然で丁寧な表現です。

例文

  • 先生に推薦していただきました。
  • 部長に候補者として推薦していただきました。
  • もし可能でしたら、推薦していただけますでしょうか。

自分のために相手が推薦する行為について、「いただく」を使って丁寧に表現しています。

「推薦者」とは?

「推薦者(すいせんしゃ)」とは、誰か・何かを推薦する側の人です。

たとえば、AさんがBさんを候補者として推薦した場合、

Aさん=推薦者

です。

「被推薦者」とは?

「被推薦者(ひすいせんしゃ)」とは、推薦される側の人です。

先ほどの例なら、

Bさん=被推薦者

です。

言葉 意味
推薦者 推薦する人
被推薦者 推薦される人

詳しくは、「推薦者」と「被推薦者」の違いとは?どっちが推薦する人?推薦人・候補者との違いも徹底解説をご覧ください。

「推薦人」と「推薦者」の違い

「推薦人」も、推薦する人という意味で使われます。

制度・選挙・応募などで、正式に推薦する人を「推薦人」と呼ぶ場合があります。

「推薦者」は一般的に推薦する側の人物を表せる、より幅広い表現です。

具体的な制度では、

「推薦人○名が必要」

など、その制度独自の意味・条件が定められていることがあります。

「自薦」とは?

「自薦(じせん)」とは、自分で自分自身を推薦することです。

例

「委員候補は自薦・他薦を問わない。」

この場合、自分から、

「私が候補になります」

と申し出てもよいという意味です。

「他薦」とは?

「他薦(たせん)」とは、他人がその人を推薦することです。

つまり、

  • 自薦=自分を推薦する
  • 他薦=他人を推薦する

という違いです。

例文

  • 候補者は自薦・他薦を問いません。
  • 今回は他薦のみ受け付けます。
  • 同僚から他薦され、候補者となった。

「自薦他薦を問わない」とは?

募集などでよく使われます。

意味は、

自分で応募・推薦しても、他の人が推薦してもよい

ということです。

たとえば、

「表彰候補は自薦他薦を問いません」

なら、自分自身を候補として申し出ても、別の人を候補として推薦してもよいという意味です。

「推薦状」とは?

「推薦状(すいせんじょう)」とは、ある人物について、

その人が学校・仕事・役職などにふさわしい人物であることを推薦するための文書

です。

推薦状を求められる場面には、

  • 進学
  • 就職
  • 留学
  • 奨学金
  • 研究
  • 表彰

などがあります。

推薦状には何を書く?

推薦状の内容は目的・提出先によって異なります。

一般的には、

  • 推薦者と本人の関係
  • 本人の能力
  • 実績
  • 人柄
  • 具体的な活動・経験
  • なぜ推薦するのか

などを記載することがあります。

ただし、学校・企業などから所定の様式や指定項目が示されている場合は、それに従います。

推薦状と紹介状は同じ?

同じではありません。

推薦状は、相手を評価し、ふさわしい人物としてすすめる意味があります。

紹介状は、相手を別の人・組織へ紹介するための文書です。

つまり、

推薦状=評価してすすめる

紹介状=人を紹介する

という違いがあります。

学校でいう「推薦」とは?

学校・大学入試では、「推薦」という言葉が独自の制度名として使われることがあります。

大学入試には「学校推薦型選抜」があります。

文部科学省では、学校推薦型選抜について、出身高等学校長の推薦に基づき、調査書などを資料として評価・判定する選抜として整理しています。

つまり学校推薦型選抜の「推薦」は、単に、

「先生がおすすめする生徒」

という日常的な意味だけではなく、大学入学者選抜の正式な仕組みの一部として使われています。

「推薦入試」と「学校推薦型選抜」は同じ?

現在の大学入試では「学校推薦型選抜」という名称が使われています。

従来「推薦入試」と呼ばれていた区分が見直され、「学校推薦型選抜」という名称になっています。

ただし、具体的な出願資格・推薦条件・選考方法は大学・学部ごとに異なります。

進学について調べる場合は、必ず志望大学の最新募集要項を確認しましょう。

「推薦枠」とは?

「推薦枠」は、推薦によって候補となれる人数・入学できる人数などについて使われる言葉です。

たとえば、

「学校から推薦できる人数は2人まで」

といった条件を、一般的な会話で「推薦枠」と呼ぶことがあります。

ただし、正式な条件は制度・学校ごとに異なります。

「校内推薦」とは?

学校推薦型選抜などに出願する前に、学校内で誰を推薦するか決める選考を「校内推薦」「校内選考」などと呼ぶことがあります。

学校によって、

  • 成績
  • 出席状況
  • 活動実績
  • 志望理由

などの条件が設定される場合があります。

具体的な基準は学校に確認する必要があります。

会社・仕事での「推薦」

仕事でも「推薦」はよく使われます。

昇進・役職

  • 管理職候補として推薦する。
  • 次期リーダーとして推薦を受ける。

表彰

  • 優秀社員賞の候補として推薦する。
  • 表彰対象者の推薦を募集する。

研修・派遣

  • 海外研修の参加者として推薦する。
  • 所属長の推薦を得て応募する。

採用

  • 知人を採用候補として推薦する。
  • 社員推薦制度を利用する。

仕事で人を推薦する場合、推薦者には一定の評価・判断が伴います。

単に「知っている人だから」ではなく、なぜその役割にふさわしいと考えるのかを説明できることが重要になる場合があります。

「推薦理由」とは?

「推薦理由」とは、なぜその人・物を推薦するのかという理由です。

人物の推薦理由

  • 専門知識が豊富だから
  • 過去に高い実績があるから
  • 責任感があるから
  • リーダーとしての経験があるから
  • その仕事に必要な能力を持っているから

商品の推薦理由

  • 品質が高いから
  • 初心者でも使いやすいから
  • 費用対効果が高いから
  • 目的に適しているから

「推薦」には評価が含まれるため、理由を具体的にすると説得力が高まります。

推薦理由を書くときのポイント

1.結論を明確にする

まず、その人をなぜ推薦するのかを簡潔に示します。

2.具体的な事実を書く

「優秀だから」だけでなく、どのような実績・行動があったのかを示します。

3.推薦先との関連を示す

応募する役職・学校・表彰などに、どの能力が適しているのかを説明します。

4.過度に抽象的な表現だけにしない

「真面目」「良い人」という評価だけでは、推薦理由として具体性に欠ける場合があります。

「推薦に値する」とは?

「推薦に値する」とは、推薦するだけの価値・資格があるという意味です。

例文

  • 彼は責任感が強く、リーダーとして推薦に値する人物だ。
  • この作品は多くの人に推薦するに値する。

やや硬い表現です。

日常的には、

「推薦する価値がある」

「おすすめできる」

などと言い換えることもできます。

「推薦候補」とは?

「推薦候補」は、推薦する候補となっている人・物を表します。

ただし、

  • 推薦候補者
  • 推薦対象者
  • 候補者

など、制度によって使われる名称は異なります。

正式な制度では、その制度の用語に合わせることが大切です。

「推薦する」と「選ぶ」の違い

「選ぶ」は、複数の中から一つ・いくつかを決めることです。

「推薦する」は、その対象を他者にすすめることです。

たとえば、

「10人の中からAさんを選んだ。」

なら、自分がAさんを選択しています。

「10人の中からAさんを委員長候補として推薦した。」

なら、Aさんを委員長候補として他者・組織へすすめています。

推薦後に最終選考が行われることもあります。

「推薦する」と「薦める」の違い

「薦める」は、ある物・人などをよいとして相手にすすめることです。

「推薦する」は、その意味をより改まった形で表せる言葉です。

例

「友人にこの本を薦める。」

「読書会の推薦図書としてこの本を推薦する。」

意味は重なりますが、「推薦」のほうが公的・制度的・文章的な場面で使いやすい傾向があります。

「薦める」と「勧める」の違いにも注意

「すすめる」には漢字の使い分けがあります。

薦めるは、人・物などをよいものとしてすすめる場合に使います。

勧めるは、ある行動をするよう働きかける場合に使います。

薦める

「先生がこの本を薦める。」

勧める

「医師が適度な運動を勧める。」

「推薦」は「薦」の字を使うことからも、人・物をよいとしてすすめる意味を理解しやすいでしょう。

「推選」は間違い?

通常、「すいせん」と書く場合は、

推薦

を使います。

「推薦する」「推薦者」「推薦状」「推薦図書」など、すべて「推薦」です。

変換ミスなどで「推選」と書かないよう注意しましょう。

「推薦」と「ノミネート」の違い

「ノミネート」は、候補として名前を挙げることを表します。

賞・選挙・コンテストなどで、

「○○賞にノミネートされた」

のように使われます。

推薦も候補者をすすめる意味を持ちますが、「ノミネート」は特に候補として正式に名前が挙がることに重点があります。

推薦を受けた結果としてノミネートされる場合もありますが、制度によって流れは異なります。

推薦されたら断れない?

「推薦」は、それだけで本人に必ず役割・地位を引き受ける義務を生じさせる言葉ではありません。

ただし、実際に辞退できるか、どのような手続きが必要かは、選挙・学校・組織・制度ごとに異なります。

「推薦された=自動的に就任・入学・受賞する」ではない点に注意しましょう。

推薦された人が必ず選ばれるわけではない

これも重要です。

推薦は、基本的に「この人がふさわしい」とすすめる行為です。

その後に、

  • 審査
  • 面接
  • 投票
  • 承認
  • 選考

などが行われる制度では、推薦された人が最終的に選ばれないこともあります。

「推薦」と「推奨」は人についても使える?

「推薦」は人に非常によく使います。

「推奨」も辞書上、人をすすめる意味を持つ場合がありますが、現代の一般的な使用では、

  • 推奨商品
  • 推奨環境
  • 推奨方法
  • 利用を推奨する

など、人以外について目にする機会が多くあります。

人を役職候補などとしてすすめる場合は、「推薦」とするとわかりやすいでしょう。

「推奨」そのものの意味については、「推奨」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説|「推薦・奨励・必須」との違いと例文も参考になります。

ビジネスで使える「推薦」の例文

人事

  • 次期課長候補としてAさんを推薦します。
  • 管理職候補者として推薦を受けました。
  • 所属長の推薦を得た社員を対象とします。

表彰

  • 優秀社員表彰の推薦者を募集します。
  • 下記の理由により、A氏を表彰候補として推薦いたします。
  • 推薦理由を所定の様式に記載してください。

採用・人材

  • 経験豊富な人材として彼を推薦します。
  • 知人から推薦された候補者と面談した。
  • 社員推薦による採用制度を導入する。

研修

  • 各部署から研修参加者を1名推薦してください。
  • 所属長から推薦された社員を対象に選考を実施します。

学校で使える「推薦」の例文

  • 担任の先生から推薦を受けた。
  • 学校推薦型選抜への出願を検討する。
  • 校内選考を経て推薦候補者に決まった。
  • 学校長の推薦が必要です。
  • 推薦書を提出する。

日常で使える「推薦」の例文

  • 友人に面白い本を推薦してもらった。
  • 先生が推薦した作品を読んでみた。
  • 初心者向けの推薦図書を探している。
  • 多くの利用者から推薦されている商品だ。

「推薦」の類語・言い換え

言葉 意味・ニュアンス
推奨 優れたもの・望ましい方法などとしてすすめる
推挙 役職・地位などに適した人物としてすすめる
紹介 人・物について相手に知らせたり引き合わせたりする
薦める 人・物をよいものとしてすすめる
推す よいもの・支持する対象としてすすめる
ノミネート 候補者として名前を挙げる
推選 通常の「推薦」の意味では一般に使わない

英語で「推薦」は?

一般的には、

recommendation

が「推薦」に対応します。

「推薦する」は、

recommend

です。

また「推薦状」は、

letter of recommendation

と表現できます。

ただし、役職・賞などについて「候補として指名する」という意味では「nominate」などが適する場合もあります。

日本語と英語を一語ずつ機械的に対応させず、文脈に合わせる必要があります。

「推薦」に関するよくある質問

Q1.「推薦」とは簡単にいうと何ですか?

人・物などを「ふさわしい」「よい」と評価し、他の人にすすめることです。

Q2.「推薦」の読み方は?

「すいせん」と読みます。

Q3.「推薦する」とは?

ある人・物などを、ふさわしい・優れていると判断して他者へすすめることです。

Q4.推薦は人にしか使えませんか?

いいえ。

人のほか、本・作品・商品などにも使えます。「推薦図書」が代表例です。

Q5.「推薦」と「推奨」の違いは?

推薦は特に、人を役職・候補などにふさわしいとしてすすめる場合によく使います。

推奨は商品・方法・行動などを望ましいものとしてすすめる場合によく使います。

Q6.「推薦」と「推挙」の違いは?

意味は非常に近いですが、「推挙」は特に人を役職・地位などに適した人物としてすすめる意味が強く、「推薦」より硬い表現です。

Q7.「推薦」と「紹介」の違いは?

紹介は存在・人物などを相手に知らせること、推薦はよい・ふさわしいと評価してすすめることです。

Q8.「推薦」と「指名」の違いは?

推薦は候補としてすすめること、指名は特定の人を名指しで選ぶことです。

Q9.推薦されたら必ず選ばれますか?

いいえ。

推薦後に審査・投票・選考などが行われる場合があり、推薦されたことと最終決定は別です。

Q10.推薦者とはどちらの人ですか?

推薦する側の人です。

Q11.被推薦者とは?

推薦される側の人です。

Q12.自薦とは?

自分で自分自身を推薦することです。

Q13.他薦とは?

他の人がその人を推薦することです。

Q14.「自薦他薦を問わない」とは?

本人が自分を推薦しても、第三者が推薦してもよいという意味です。

Q15.推薦状とは?

ある人物が学校・仕事・役職などにふさわしいことを示し、その人物を推薦するための文書です。

Q16.「推薦を受ける」とは?

他の人・団体などから推薦してもらうことです。

Q17.「推薦を得る」とは?

必要な人・団体などから推薦してもらうことです。

応募条件として推薦が必要な場面などで使われます。

Q18.「推薦していただく」は正しいですか?

はい。

「先生に推薦していただきました」のように、相手から推薦してもらったことを丁寧に表現できます。

Q19.「推薦に値する」とは?

推薦するだけの価値・資格があるという意味です。

Q20.「推薦」は「おすすめ」に言い換えられますか?

物・作品などでは言い換えられる場合があります。

ただし、人事・学校・選考など正式な制度では、「おすすめ」ではなく「推薦」を使うのが適切です。

Q21.学校推薦型選抜とは?

大学入試における選抜区分の一つです。

出身高校長の推薦に基づき、調査書などを資料として評価・判定する選抜として文部科学省が整理しています。

具体的な出願条件・選考方法は大学ごとに確認する必要があります。

Q22.「推薦入試」という言い方は現在も使いますか?

日常会話では使われることがありますが、大学入試の正式な区分名としては「学校推薦型選抜」が使われています。

Q23.「推薦」と「選出」の違いは?

推薦は「この人がふさわしい」と候補としてすすめること、選出は候補などの中から実際に選び出すことです。

Q24.「推薦」と「任命」の違いは?

推薦は人を候補などとしてすすめること、任命は正式に役職・職務へ就かせることです。

Q25.「推選」と書いてもよいですか?

一般的な「すいせんする」という意味では「推薦」と書きます。

まとめ

「推薦」とは、ある人・物などを、ふさわしい・優れている・すすめる価値があると判断して、他の人にすすめることです。

読み方は「すいせん」です。

推薦には大きく、

  • 人を地位・役職・候補などにふさわしいとしてすすめる
  • 物・作品などをよいものとしてすすめる

という使い方があります。

似た言葉との違いを整理すると、

  • 推薦:人・物をふさわしい、よいと評価してすすめる
  • 推奨:優れた点・望ましい点などを示してすすめる
  • 推挙:人を役職・地位などに適した人物としてすすめる
  • 紹介:人・物などについて知らせたり引き合わせたりする
  • 指名:特定の人を名指しで選ぶ
  • 任命:人を正式に役職・職務へ就かせる

と考えるとわかりやすいでしょう。

また、人物推薦では、

  • 推薦者=推薦する人
  • 被推薦者=推薦される人
  • 自薦=自分自身を推薦する
  • 他薦=他人が推薦する

という違いも重要です。

推薦されたからといって、必ず選考に合格したり役職へ就いたりするわけではありません。

「推薦」はあくまで、「この人・物がふさわしいので、候補・選択肢としてすすめます」という評価を示す言葉です。

「推薦」という言葉に迷ったときは、

「単に紹介しているのか、それとも『よい・ふさわしい』と評価したうえですすめているのか」

と考えると、紹介・推奨などとの違いを判断しやすくなるでしょう。

参考リンク

「推薦」および関連語の辞書的な意味や、学校推薦型選抜については以下の資料も参考になります。

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