「見送り」とは?意味をわかりやすく解説|ビジネスでの使い方・敬語・言い換え・英語表現

ビジネスメールやニュースなどで、「見送り」という言葉を見かけることがあります。

たとえば、次のような表現です。

  • 今回の採用は見送りとなりました。
  • 新商品の発売を見送ることになりました。
  • 慎重に検討した結果、今回は見送らせていただきます。
  • 駅まで友人を見送りに行く。
  • 投資の判断をいったん見送る。

同じ「見送り」でも、相手を送り出す意味で使う場合と、何かを実施しないという意味で使う場合があります。

特にビジネスでは、「見送り」と言われると「中止になったのか」「延期されるだけなのか」「断られたという意味なのか」と迷うこともあるでしょう。

また、相手に断りを伝えるときに「見送りさせていただきます」と書いてよいのか、適切な言い換えは何なのか、英語ではどう表現するのかも気になるところです。

結論からいうと、「見送り(みおくり)」には、人や乗り物などが去るのを見届ける意味と、物事の実行や決定を差し控える意味があります。

ビジネスで「今回は見送りとします」という場合は、原則として「今回は実施・採用・購入などを行わない」という意味です。ただし、それが永久的な中止なのか、後日の再検討を含むのかは文脈によって異なります。

この記事では、「見送り」の意味・読み方から、延期・中止・保留・不採用との違い、敬語、ビジネスメール、言い換え、英語表現まで、具体例を交えて詳しく解説します。

  1. 結論:「見送り」とは?2つの基本的な意味
    1. 「見送り」の意味を一覧表で確認
  2. ビジネスで「見送り」とはどういう意味?
    1. 「今回は見送り」と言われたら、断られたということ?
    2. 「見送り」は柔らかく断る表現として使われる
  3. 「見送り」と「延期」「中止」「保留」「不採用」の違い
    1. 5つの言葉を比較表で確認
    2. 「見送り」と「延期」の違い
    3. 「見送り」と「中止」の違い
    4. 「見送り」と「保留」の違い
    5. 「見送り」と「不採用」の違い
  4. 「見送りさせていただきます」は正しい敬語?
    1. 自然な表現は「見送らせていただきます」
    2. 「見送らせていただきます」はいつでも適切?
    3. 「見送らせていただきたく存じます」は自然?
  5. 「今回は見送りとさせていただきます」は失礼?
  6. 「見送り」の言い換え表現|ビジネスでは何を使う?
    1. 見送りの主な言い換え一覧
    2. 取引先に丁寧に断る場合
    3. 社内で判断を報告する場合
  7. 採用見送りとは?不採用との違いと意味
    1. 採用見送りは、あとから採用される可能性がある?
    2. 採用見送りの理由は必ず教えてもらえる?
  8. 「購入見送り」「導入見送り」「実施見送り」の意味
    1. 購入見送りとは?
    2. 導入見送りとは?
    3. 実施見送りとは?
    4. 「提案見送り」と「却下」の違い
  9. 「見送り」は英語で何という?意味別に解説
    1. 「見送り」の英語表現一覧
    2. 人を見送るなら「see someone off」
    3. 実施を延期するなら「postpone」
    4. 決定を先送りするなら「defer」
    5. 検討や事業を保留するなら「put on hold」
    6. 今回は実施しないなら「decide not to proceed」
    7. 提案を丁寧に断るなら「decline」
  10. 「見送りします」「見送らせていただきます」のビジネスメール例文
    1. 例文1:取引先の提案を見送る場合
    2. 例文2:設備導入を見送る場合
    3. 例文3:イベントの実施を見送る場合
  11. 「見送り」を使った日常生活・仕事の例文
    1. 人を送り出す意味の例文
    2. 実施を差し控える意味の例文
    3. 採用・選考での例文
    4. 投資・購入での例文
  12. 「見送り」の使い方で注意したい4つのポイント
    1. 1.見送りを延期と決めつけない
    2. 2.採用見送りを選考継続と勘違いしない
    3. 3.丁寧な表現でも結論は明確に伝える
    4. 4.再検討の予定がある場合は別途説明する
  13. 「見送り」のその他の意味|野球・相場・看取り
    1. 野球の「見送り」
    2. 相場の「見送り」
    3. 人生の最期を「見送る」
  14. よくある質問(FAQ)
    1. Q1.「見送り」とは簡単にいうと何ですか?
    2. Q2.「見送り」の読み方は何ですか?
    3. Q3.「見送り」は中止という意味ですか?
    4. Q4.「見送り」と「延期」はどう違いますか?
    5. Q5.「見送り」と「保留」の違いは何ですか?
    6. Q6.「今回は見送り」と言われたら断られたということですか?
    7. Q7.「採用見送り」は不採用ですか?
    8. Q8.「見送りさせていただきます」は正しい日本語ですか?
    9. Q9.「見送らせていただきます」は二重敬語ですか?
    10. Q10.「見送りとさせていただきます」は失礼ですか?
    11. Q11.「見送り」のビジネスでの言い換えは何ですか?
    12. Q12.「見送り」は英語で何といいますか?
    13. Q13.「実施見送り」とは何ですか?
    14. Q14.「購入見送り」とは何ですか?
    15. Q15.「見送り」の反対語は何ですか?
    16. Q16.「見送りになりました」は自然な表現ですか?
    17. Q17.「見送りを検討する」は自然ですか?
    18. Q18.「見送りが決定」と「見送りを検討」はどう違いますか?
    19. Q19.「見送り」は必ず後日再検討するという意味ですか?
    20. Q20.「見送る」と「見合わせる」は同じ意味ですか?
  15. まとめ:「見送り」は今は実施しないという判断を表す
  16. 参考リンク・出典

結論:「見送り」とは?2つの基本的な意味

「見送り」は「みおくり」と読みます。

大きく分けると、次の2つの意味があります。

  1. 人や乗り物などが去るのを見届けたり、出発する人を送り出したりすること。
  2. 何かを実行することを差し控え、ひとまず行わないこと。

たとえば、「友人を駅まで見送る」は1つ目の意味です。

一方、「新規事業の開始を見送る」は2つ目の意味になります。

ビジネスや行政の文章では、特に2つ目の「実行を差し控える」という意味で使われることが多くあります。

「見送り」の意味を一覧表で確認

使われる場面 意味 例文
日常生活 出発する人を送り出す 家族を駅まで見送る
ビジネス 実施や採用を差し控える 今回の導入を見送る
採用・選考 今回は採用しない 採用を見送る
投資・金融 売買や投資を控える 相場を見て購入を見送る
野球 投球に対してバットを振らない ボールを見送る
看取り・葬送 人生の最期を見届けたり、故人を送り出したりする 家族に見送られる

小学館『デジタル大辞泉』でも、「見送り」には人を見送ること、実行を差し控えて様子を見ること、野球で投球を見送ること、相場の売買を控えることなどの意味が示されています。

したがって、「見送り」という言葉を理解するときは、何を見送るのかを確認することが重要です。

ビジネスで「見送り」とはどういう意味?

ビジネスで「見送り」という場合、多くは提案・計画・採用・購入・導入などを、現時点では実行しないという判断を意味します。

たとえば、

「新しいシステムの導入は、今回は見送りとなりました。」

という文章なら、予定していたシステム導入を今回は実施しないことがわかります。

ただし、「見送り」という言葉だけでは、将来も導入しないのか、条件が整えば再検討するのかまでは確定しません。

ビジネスでは、この点が特に重要です。

「今回は見送り」と言われたら、断られたということ?

提案や応募に対して「今回は見送り」と言われた場合、通常は今回の提案・応募については採用しないという意味になります。

たとえば、取引先から次のような連絡が来たとします。

「慎重に検討いたしましたが、今回はご提案の採用を見送ることとなりました。」

これは、今回の提案について不採用と判断したことを丁寧に伝える表現です。

「今後の機会があれば改めて検討する」という可能性が残ることはありますが、必ず次回採用されるという意味ではありません。

「見送り」は柔らかく断る表現として使われる

ビジネスでは、「却下する」「不採用とする」「断る」と直接伝える代わりに、「見送る」という表現を使うことがあります。

たとえば、

  • ご提案は却下します。
  • 今回はご提案の採用を見送ります。

この2つは、今回採用しないという結論が同じでも、相手に与える印象が異なります。

「却下」は判断を直接的に示す言葉です。

一方、「見送り」は、その時点では採用しないという伝え方になり、やや穏やかな印象を与えやすい表現です。

ただし、表現が丁寧でも、不採用という事実そのものが変わるわけではありません。

「見送り」と「延期」「中止」「保留」「不採用」の違い

「見送り」を使うときに特に迷いやすいのが、「延期」「中止」「保留」「不採用」との違いです。

これらは意味が重なる場合もありますが、判断の内容や今後の扱いに違いがあります。

5つの言葉を比較表で確認

言葉 意味の中心 今後の実施・採用
見送り 今は実行・採用しない 文脈によって異なる
延期 実施する時期を後へずらす 原則として実施予定が残る
中止 予定していた実施を取りやめる 今回の実施をやめる
保留 判断や処理をいったん止める 結論がまだ出ていない場合がある
不採用 応募や提案を採用しない 対象の選考結果が明確

「見送り」と「延期」の違い

「延期」は、予定していた物事の実施時期を後にずらすことです。

たとえば、

「10月の研修を11月に延期する。」

という場合は、研修を実施する予定を維持しながら、時期を変更しています。

一方、

「今年度の研修は見送る。」

という場合は、今年度の研修を実施しないという意味です。

翌年度に実施する可能性はありますが、それが決まっているとは限りません。

延期は「後で行う予定」が比較的明確で、見送りは「今は行わない」という判断に重点があります。

「見送り」と「中止」の違い

「中止」は、予定していた物事を取りやめることです。

たとえば、

「悪天候のため、明日のイベントは中止します。」

という文章なら、明日のイベントは行わないことが明確です。

一方、

「悪天候が予想されるため、イベントの実施を見送ります。」

という文章では、今回の実施を差し控えることが伝わりますが、後日実施するかどうかは明示されていません。

ただし、「見送り」が事実上の中止を意味する場面もあります。

参加者や取引先に正確な情報を伝える必要がある場合は、「今回は中止します」「代替開催は未定です」など、決定事項を具体的に記載するとよいでしょう。

「見送り」と「保留」の違い

「保留」は、判断や処理をいったん止め、結論を出さずにおくことです。

たとえば、

「資料が不足しているため、採用の可否を保留する。」

という場合、採用するかどうかはまだ決まっていません。

一方、

「検討の結果、今回は採用を見送る。」

という場合、少なくとも今回については採用しない判断が出ています。

したがって、

  • 保留:まだ判断しない。
  • 見送り:今回は実施・採用しない。

という違いがあります。

ただし、実務では「いったん見送る」のように、再検討を前提とする表現が使われる場合もあります。

「見送り」と「不採用」の違い

「不採用」は、応募や提案などを採用しないことです。

一方、「見送り」は、採用以外の場面にも幅広く使えます。

たとえば、購入・設備投資・事業開始・契約更新などにも「見送り」を使えます。

また、「採用を見送る」は、直接「不採用」と伝えるより柔らかい表現として使われることがあります。

ただし、求人応募などでは「採用見送り」という言葉が、実質的に不採用通知を意味する場合があります。

「見送りさせていただきます」は正しい敬語?

ビジネスメールでよく検索される表現の一つが、

「今回は見送りさせていただきます。」

です。

この表現は意味が伝わらないわけではありませんが、通常は「見送らせていただきます」のほうが自然です。

自然な表現は「見送らせていただきます」

「見送る」は動詞です。

そのため、使役の形にすると「見送らせる」となります。

そこに「いただく」を付けると、

見送らせていただく

という形になります。

したがって、ビジネス文書では、

「今回は見送らせていただきます。」

と書くのが一般的です。

ただし、「見送りさせていただきます」も、名詞「見送り」に「する」を付けた表現として解釈できるため、一律に文法的な誤りと断定する必要はありません。

より自然で簡潔な表現を選ぶなら、「見送らせていただきます」や「見送ります」をおすすめします。

「見送らせていただきます」はいつでも適切?

「見送らせていただきます」は、丁寧な表現として使われますが、常に最適とは限りません。

文化庁の「敬語の指針」では、「させていただく」は基本的に、相手などの許可を受けることと、それによって恩恵を受けることが関係する表現だと説明されています。

そのため、自社の判断を一方的に伝えるだけの場面では、「見送ります」「見送ることといたしました」でも十分に丁寧です。

たとえば、次のように使い分けられます。

表現 特徴
今回は見送ります 簡潔で明確
今回は見送ることといたしました 社外文書でも使いやすい丁寧な表現
今回は見送らせていただきます 相手への配慮を示す丁寧な表現
今回は見送りさせていただきます 意味は通じるが、通常は別の表現が自然

重要なのは、長い敬語表現にすることではなく、相手に失礼なく、結論を正確に伝えることです。

「見送らせていただきたく存じます」は自然?

「今回は見送らせていただきたく存じます」という表現も使われます。

「存じます」は「思います」の謙譲表現であり、自分側の意向を丁寧に述べています。

ただし、すでに決定した内容を明確に通知する場合には、

「今回は見送ることといたしました。」

としたほうが分かりやすい場合があります。

「見送らせていただきたく存じます」は意向を述べる響きがあるため、確定した決定を伝えるのか、相手に了承を求めるのかによって使い分けましょう。

「今回は見送りとさせていただきます」は失礼?

「今回は見送りとさせていただきます」は、ビジネスで見られる表現です。

必ずしも失礼な言葉ではありません。

ただし、相手の提案や応募を断る場面では、これだけでは理由や今後の対応が分からず、冷たい印象を与えることがあります。

たとえば、次のように伝えると、より丁寧です。

「慎重に検討いたしましたが、今回はご提案の採用を見送ることといたしました。」

さらに必要に応じて、

「ご提案いただき、誠にありがとうございました。」

などの感謝を添えるとよいでしょう。

なお、断る理由を説明できない事情がある場合に、根拠のない理由を作る必要はありません。

「見送り」の言い換え表現|ビジネスでは何を使う?

「見送り」は便利な言葉ですが、何を伝えたいかによって、より明確な表現に言い換えられます。

見送りの主な言い換え一覧

言い換え 意味の特徴 例文
差し控える 行動を控える 今回は購入を差し控えます
延期する 実施時期を後へずらす 導入時期を延期します
中止する 予定していた実施を取りやめる 今回のイベントを中止します
保留する 判断をいったん止める 契約の判断を保留します
採用しない 応募や提案を受け入れない 今回の案は採用しません
再検討する 改めて検討し直す 来年度に改めて検討します
辞退する 勧誘や依頼などを断る 今回は参加を辞退します

ただし、これらは完全な同義語ではありません。

たとえば、「今回は見送る」としか決まっていない場合に、「来月へ延期する」と言い換えると、決まっていない実施予定まで伝えてしまいます。

相手に正確な情報を伝えるためには、実際の決定内容に合った言葉を選ぶことが重要です。

取引先に丁寧に断る場合

取引先へ丁寧に断りを伝える場合には、次のような表現が考えられます。

  • 今回はご提案の採用を見送ることといたしました。
  • 現時点では導入を控える判断となりました。
  • 今回はご期待に沿いかねる結果となりました。
  • 慎重に検討いたしましたが、今回はお受けすることが難しい状況です。

相手の提案内容や関係性に応じて、結論と感謝を適切に組み合わせましょう。

社内で判断を報告する場合

社内の報告書では、丁寧さよりも決定内容の明確さが優先される場合があります。

たとえば、

  • 費用対効果を踏まえ、今回の導入は見送る。
  • 必要な条件が整うまで、実施を保留する。
  • 次年度以降の実施を検討する。
  • 今回の計画は中止する。

など、実際の判断内容を明記すると誤解を防げます。

採用見送りとは?不採用との違いと意味

求人応募や面接の結果で「採用見送り」と通知されることがあります。

この場合、一般的には今回の採用選考では採用しないという意味です。

たとえば、

「慎重に選考いたしましたが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。」

という文章は、今回の選考結果が不採用であることを丁寧に伝えています。

採用見送りは、あとから採用される可能性がある?

「見送り」という言葉だけで、将来の採用可能性を判断することはできません。

「今回は採用見送り」という表現は、単に今回の選考で不採用だったことを意味する場合があります。

将来の募集で改めて応募できるかどうかは、企業の採用方針などによって異なります。

「見送り」と書かれているからといって、自動的に選考が継続されるわけではありません。

採用見送りの理由は必ず教えてもらえる?

企業によっては、採用を見送った具体的な理由を通知しない場合があります。

不採用通知に「総合的に判断した結果」などと記載されることもあります。

したがって、「見送り」という表現だけから、不採用の詳しい理由を特定することはできません。

「購入見送り」「導入見送り」「実施見送り」の意味

ビジネスでは、「見送り」をほかの名詞と組み合わせて使うことがあります。

購入見送りとは?

「購入見送り」とは、検討していた商品や設備などについて、今回は購入しない判断をすることです。

たとえば、

「予算上の理由から、設備の購入を見送った。」

という文章では、今回の購入を実施しなかったことが分かります。

ただし、将来的な購入可能性がなくなったとは限りません。

導入見送りとは?

「導入見送り」は、システムや設備、制度などの導入を現時点では実施しないことです。

たとえば、

「運用負担が大きいため、新システムの導入を見送る。」

という使い方です。

その後に再検討するかどうかは、別途確認する必要があります。

実施見送りとは?

「実施見送り」は、予定または検討していた活動を、今回は行わないことです。

たとえば、

「天候の影響により、屋外イベントの実施を見送る。」

という文章で使います。

「実施」「中止」「延期」などの基本的な意味については、「実施」とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説も参考にしてください。

「提案見送り」と「却下」の違い

「提案見送り」は、今回の提案を採用しないという判断です。

「却下」は、提出された提案や申請、要求などを認めず退けることです。

どちらも結果的に提案が採用されない場合がありますが、「却下」はより直接的な表現です。

詳しくは、「却下」とは?意味・使い方と「棄却・否決・不採用」との違いをご覧ください。

「見送り」は英語で何という?意味別に解説

「見送り」は、英語で常に同じ単語になるわけではありません。

人を見送るのか、実施を見送るのか、提案を断るのかによって、適切な英語表現が異なります。

「見送り」の英語表現一覧

英語表現 意味 適した場面
see someone off 人を見送る 駅・空港などで送り出す
postpone 延期する 後日行う予定がある場合
defer 判断や実施を先へ延ばす 決定・計画などを延期する場合
put on hold いったん保留する 検討・事業などを一時停止する場合
decide not to proceed 進めないと決定する 事業や提案の実施見送り
decline 申し出などを断る 依頼・提案への辞退
pass on 今回は見合わせる 提案・購入などを断る場合
hold off on 当面は控える 購入や実施を差し控える場合

人を見送るなら「see someone off」

家族や友人を駅や空港で送り出す場合は、see someone offという表現が使えます。

例文:

I went to the station to see my friend off.

(友人を見送るために駅へ行きました。)

この場合の「見送り」は、ビジネス上の中止や保留とは関係ありません。

実施を延期するなら「postpone」

「postpone」は、予定していたことを後日に延期するという意味です。

例文:

We decided to postpone the meeting until next week.

(会議を来週まで延期することにしました。)

後日に実施する予定がある場合に適しています。

ただし、「今回は実施しないが、その後は未定」という意味の見送りを、必ずpostponeと訳せるわけではありません。

決定を先送りするなら「defer」

「defer」は、判断や実施などを後の時点へ延ばすことを表します。

例文:

We decided to defer the decision until more information is available.

(追加の情報が得られるまで、判断を先送りすることにしました。)

「defer」は、会議や事業の延期だけでなく、意思決定を先送りする場面にも使われます。

ただし、完全に中止したという意味ではありません。

検討や事業を保留するなら「put on hold」

「put on hold」は、物事を一時的に停止したり、保留したりする意味で使われます。

例文:

We have put the project on hold for now.

(そのプロジェクトは当面保留としています。)

将来再開する可能性を残している場合に適した表現です。

今回は実施しないなら「decide not to proceed」

「今回は進めない」という判断を明確に伝えるなら、decide not to proceedという表現が使えます。

例文:

After careful consideration, we have decided not to proceed with the project at this time.

(慎重に検討した結果、現時点ではその事業を進めないことといたしました。)

これは、「見送り」が必ず延期を意味するわけではない場合に使いやすい表現です。

提案を丁寧に断るなら「decline」

「decline」は、提案や招待などを丁寧に断る場合に使われます。

例文:

Thank you for your proposal, but we have decided to decline it at this time.

(ご提案ありがとうございます。しかし、今回はお受けしないことといたしました。)

提案や申し出を断る場合に適していますが、すべての「見送り」をdeclineに置き換えられるわけではありません。

「見送りします」「見送らせていただきます」のビジネスメール例文

相手に見送りの判断を伝える場合は、単に「見送ります」と書くだけでなく、結論と感謝を組み合わせると丁寧です。

例文1:取引先の提案を見送る場合

件名:ご提案についてのご連絡

株式会社〇〇

〇〇様

いつもお世話になっております。

このたびは、弊社にご提案をいただき、誠にありがとうございました。

社内で慎重に検討いたしました結果、誠に恐縮ではございますが、今回はご提案の採用を見送ることといたしました。

ご多忙の中、貴重なお時間を割いていただきましたことに、心より御礼申し上げます。

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

この例文では、不採用という結論を明確にしながら、相手への感謝を伝えています。

例文2:設備導入を見送る場合

件名:新設備導入の検討結果について

関係者各位

お疲れさまです。

検討を進めておりました新設備の導入につきまして、費用対効果および現在の運用体制を総合的に考慮した結果、今年度の導入は見送ることとなりました。

なお、次年度以降の対応につきましては、今後の事業計画を踏まえて改めて検討する予定です。

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

この例文では、今年度は導入しないことと、次年度以降に再検討する予定があることを区別しています。

例文3:イベントの実施を見送る場合

件名:イベント実施見送りのお知らせ

関係者各位

予定しておりました屋外イベントにつきまして、悪天候が予想されるため、今回の実施を見送ることといたしました。

ご参加を予定されていた皆さまには、ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。

なお、代替開催につきましては現時点では未定です。

今後の対応が決まり次第、改めてご案内いたします。

この例文では、「今回の実施を見送る」と「代替開催は未定」を分けて伝えています。

「見送り」を使った日常生活・仕事の例文

人を送り出す意味の例文

  • 家族を駅まで見送りに行った。
  • 空港で友人を見送った。
  • 先生が卒業生を校門で見送った。
  • 出発するバスを見送った。
  • 来客を玄関先まで見送った。

実施を差し控える意味の例文

  • 天候が悪いため、屋外作業を見送った。
  • 費用が予算を超えたため、購入を見送った。
  • 十分な準備ができていないため、イベント開催を見送る。
  • 新しい技術の導入は、今回は見送ることとなった。
  • 検討の結果、計画の実施を見送ることにした。

採用・選考での例文

  • 今回の採用は見送りとなりました。
  • 慎重に選考した結果、採用を見送る判断となりました。
  • 今回の提案は採用見送りとなった。
  • 応募書類を確認した結果、今回は選考を見送ることとした。

投資・購入での例文

  • 価格が高いため、今月の購入は見送る。
  • 相場の変動が大きいため、投資をいったん見送った。
  • 条件が合わなかったため、物件の購入を見送った。
  • 新製品の評価が定まるまで、買い替えを見送る。

投資や購入で「見送る」という場合、必ずしも対象の商品や投資先を否定しているわけではありません。

価格・時期・予算・リスクなどを考慮して、現時点では実行しないという判断の場合もあります。

「見送り」の使い方で注意したい4つのポイント

1.見送りを延期と決めつけない

「見送り」は、将来実施することを必ず約束する言葉ではありません。

「今回は見送り」と言われた場合、次回実施するかどうかは明確でないことがあります。

2.採用見送りを選考継続と勘違いしない

採用選考で「見送り」と通知された場合、通常は今回の応募について不採用と判断されたことを意味します。

特別な説明がない限り、選考が自動的に継続していると解釈しないようにしましょう。

3.丁寧な表現でも結論は明確に伝える

相手に配慮するために「見送らせていただきます」と表現することはあります。

しかし、何を見送るのかが分からない文章では、相手が判断内容を理解できません。

「提案の採用」「契約の更新」「設備の導入」など、対象を具体的に書きましょう。

4.再検討の予定がある場合は別途説明する

「今回は見送り」と伝えるだけでは、後日再検討するかどうかが曖昧です。

再検討の予定が決まっている場合は、

「次年度に改めて検討する予定です。」

などと補足すると、誤解を防ぎやすくなります。

反対に、再検討が決まっていない場合は、相手に期待を持たせるためだけに予定を示すことは避けましょう。

「見送り」のその他の意味|野球・相場・看取り

「見送り」はビジネス以外にも使われます。

野球の「見送り」

野球では、投球に対して打者がバットを振らないことを「見送る」といいます。

たとえば、

「最後のストライクを見送って三振した。」

という文章です。

この場合、実施を控えるビジネス上の「見送り」とは異なる用法です。

相場の「見送り」

株式などの相場では、売買を控えて様子を見ることを「見送り」と表現する場合があります。

たとえば、

「相場の方向感が定まらないため、売買を見送った。」

という使い方です。

これは、売買しない判断を意味します。

人生の最期を「見送る」

「見送る」には、人生の最期を見届けたり、亡くなった人を送り出したりする意味もあります。

たとえば、

「家族に見守られながら、穏やかに最期を迎えた。」

という状況について、「家族に見送られた」と表現する場合があります。

この場合は、通常の出発を見送ることとも、ビジネス上の実施見送りとも異なる意味です。

よくある質問(FAQ)

Q1.「見送り」とは簡単にいうと何ですか?

人を送り出すこと、または何かを実行せずに控えることです。ビジネスでは、実施や採用を今回は行わないという意味で使われることが多くあります。

Q2.「見送り」の読み方は何ですか?

「みおくり」と読みます。動詞は「見送る(みおくる)」です。

Q3.「見送り」は中止という意味ですか?

中止を意味する場合もありますが、必ずしも同じではありません。「見送り」は現時点では実行しないことを表し、将来の実施可能性は文脈によって異なります。

Q4.「見送り」と「延期」はどう違いますか?

延期は実施する時期を後にずらすことです。見送りは今回は実行しないという判断で、後日実施するかどうかが決まっていない場合もあります。

Q5.「見送り」と「保留」の違いは何ですか?

保留は判断や処理をいったん止めている状態です。見送りは、少なくとも今回は実施や採用をしないという判断を表す場合が多くあります。

Q6.「今回は見送り」と言われたら断られたということですか?

提案や応募に対して言われた場合は、通常は今回の提案や応募が採用されなかったという意味です。ただし、将来の扱いは別途確認する必要があります。

Q7.「採用見送り」は不採用ですか?

求人応募や面接の結果として使われた場合、一般的には今回の選考で不採用になったことを意味します。

Q8.「見送りさせていただきます」は正しい日本語ですか?

意味は伝わりますが、通常は「見送らせていただきます」のほうが自然です。ただし、「させていただく」が常に必要とは限らず、「見送ることといたしました」なども適切です。

Q9.「見送らせていただきます」は二重敬語ですか?

一般に、この表現を直ちに二重敬語とする必要はありません。ただし、「させていただく」が適切かどうかは、相手からの許可や恩恵などの文脈によって判断する必要があります。

Q10.「見送りとさせていただきます」は失礼ですか?

必ずしも失礼ではありません。ただし、提案や応募を断る場合には、必要に応じて検討への感謝や結論を添えると、より丁寧な文章になります。

Q11.「見送り」のビジネスでの言い換えは何ですか?

文脈によって「差し控える」「延期する」「保留する」「中止する」「採用しない」「辞退する」などが考えられます。意味が異なるため、実際の判断内容に合わせて選びます。

Q12.「見送り」は英語で何といいますか?

人を見送るならsee someone off、延期するならpostpone、保留するならput on hold、今回は進めないという意味ならdecide not to proceedなどが使えます。

Q13.「実施見送り」とは何ですか?

予定または検討していた活動を、今回は実施しないことです。後日実施するかどうかは、別途示されることがあります。

Q14.「購入見送り」とは何ですか?

購入を検討していた商品などについて、現時点では購入しない判断をすることです。将来も購入しないとは限りません。

Q15.「見送り」の反対語は何ですか?

意味によって異なります。実行を控える意味での見送りなら「実施」「採用」「決定」などが対になる場合があります。ただし、すべての文脈で使える一つの反対語があるわけではありません。

Q16.「見送りになりました」は自然な表現ですか?

はい。ビジネスでも使われる自然な表現です。「今回の導入は見送りになりました」などと使えます。正式な報告書では「見送ることとなりました」とすることもできます。

Q17.「見送りを検討する」は自然ですか?

はい。実施や採用を控えるかどうか、まだ判断していない場合に使えます。「計画の見送りを検討しています」などの表現です。

Q18.「見送りが決定」と「見送りを検討」はどう違いますか?

「見送りが決定」は、実施しないことがすでに決まった状態です。「見送りを検討」は、実施しない可能性について考えている段階です。

Q19.「見送り」は必ず後日再検討するという意味ですか?

いいえ。「見送り」という言葉だけでは、後日再検討することが決まっているとは限りません。再検討の予定がある場合は、その旨が別途示されることがあります。

Q20.「見送る」と「見合わせる」は同じ意味ですか?

実施を控える意味では近い使い方ができます。「今回は導入を見送る」「今回は導入を見合わせる」は、いずれも現時点では導入しないことを表します。ただし、文脈によってニュアンスが異なる場合があります。

まとめ:「見送り」は今は実施しないという判断を表す

「見送り」は、人を送り出すことと、物事の実行を差し控えることを表す言葉です。

特にビジネスでは、採用・導入・購入・実施などを、今回は行わないという判断を伝える際に使われます。

この記事の重要なポイントをまとめます。

  • 「見送り」は「みおくり」と読む。
  • 人を送り出す意味と、実行を差し控える意味がある。
  • ビジネスでは「今回は実施・採用しない」という意味で使われやすい。
  • 「見送り」は必ずしも「延期」や「中止」と同じ意味ではない。
  • 「保留」はまだ判断していない状態、「見送り」は今回は実施しない判断を表す場合が多い。
  • 採用選考での「見送り」は、通常は今回の不採用を意味する。
  • 「見送りさせていただきます」より「見送らせていただきます」のほうが自然。
  • ただし、「見送ることといたしました」でも十分丁寧に伝えられる。
  • 言い換えは「差し控える」「延期する」「中止する」「保留する」など、文脈によって選ぶ。
  • 英語ではsee someone off、postpone、put on hold、decide not to proceedなどを使い分ける。

最も重要なのは、

「見送り=今は行わない。ただし、今後どうするかは文脈によって異なる」

という点です。

ビジネスメールや報告書では、見送りの対象と、その後の対応が決まっているかを具体的に伝えることで、相手の誤解を防ぎやすくなります。

参考リンク・出典

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