「今後の見通しは明るい」「売上の見通しを立てる」「完成の見通しが立った」「景気の見通しは厳しい」など、日本語では「見通し」という言葉をさまざまな場面で使います。
ところが、「見通し」を英語にしようとすると、
- outlookでよいのか
- prospectとの違いは何か
- forecastは「予測」ではないのか
- projectionはどんな見通しに使うのか
- 「今後の見通し」は英語で何と言うのか
- 「見通しが立つ」はどう表現するのか
- 「見通しが明るい・暗い」はどう言うのか
と迷うことがあります。
結論からいうと、日本語の「見通し」に完全に対応する英単語が一つだけあるわけではありません。
代表的には、次のように使い分けます。
- outlook:今後どのような状況になりそうかという全体的な見通し・展望
- prospect:何かが実現・成功する可能性、将来性
- forecast:情報や分析に基づく具体的な予測・予報
- projection:現在のデータから計算した将来の数値・推計
たとえば、「景気の見通しが悪い」ならeconomic outlookが自然です。
一方、「完成できる見通しがある」のように実現可能性を表すならprospectや文章全体での言い換えが適することがあります。
「来年度の売上見通し」が具体的な予測値ならsales forecastやsales projectionが候補になります。
この記事では、「見通し」の英語について、outlook・prospect・forecast・projectionの違いを中心に、経済・売上・仕事・工事・将来性などの具体例とともに詳しく解説します。
- 結論:「見通し」の英語は何を見ているかで変わる
- そもそも「見通し」とはどんな意味?
- outlookとは?「今後どうなりそうか」という全体的な見通し
- outlookは「方向性」を見る言葉
- 「見通しが明るい」は英語で何と言う?
- 「見通しが暗い」は英語で何と言う?
- 「先行きの見通し」はoutlookが使いやすい
- outlookには「考え方」という別の意味もある
- prospectとは?「実現する可能性・将来性」という見通し
- outlookとprospectの違い
- prospectsと複数形にすると「将来性・前途」
- 「将来の見通し」はoutlookとprospectsのどちら?
- forecastとは?「予測・予報」という見通し
- outlookとforecastの違い
- 「見通し」と「予測」の違いがoutlookとforecastの理解に役立つ
- projectionとは?「数値で示す将来見通し」
- forecastとprojectionの違い
- 「売上の見通し」はoutlook・forecast・projectionのどれ?
- 「業績見通し」は英語で何と言う?
- 「経済の見通し」はeconomic outlookが代表的
- 「景気の見通し」は英語で何と言う?
- 「市場の見通し」はmarket outlook
- 「需要の見通し」は何と言う?
- 「完成の見通し」はoutlookだけでは不自然なことがある
- 「見通しが立つ」は英語で何と言う?
- 「見通しが立たない」は英語で何と言う?
- 「いつになるか見通しが立たない」の自然な英語
- 「見通しがつく」は英語でどう表現する?
- 「見通しを立てる」は英語で何と言う?
- 「見通しを示す」は英語で何と言う?
- 「見通しを修正する」はrevise the outlook / forecast
- 「見通しを上方修正する」は英語で何と言う?
- 「見通しを下方修正する」は英語で何と言う?
- 「見通しが不透明」はuncertainが使いやすい
- 「見通しがよい」はgood outlookだけではない
- 「回復の見通し」はprospect・outlookのどちら?
- 「成功の見通し」はprospectが自然
- 「見通し」と「見込み」の違いがprospectの理解に役立つ
- 「今後の見通し」は英語で何と言う?
- 「今後の見通しについて教えてください」の英語
- 「見通しでは~になる」はaccording to the forecastだけではない
- 「~する見通しだ」はbe expected to ~が非常に便利
- 「~となる見通し」はis expected to be ~
- 「~に達する見通し」はis expected to reach ~
- 「見通し」を英訳するときは名詞にこだわらない
- 「見通しが甘い」は英語で何と言う?
- 「慎重な見通し」はcautious outlook / conservative forecast
- 「長期的な見通し」はlong-term outlook
- 「中期的な見通し」はmedium-term outlook
- 「見通しを持つ」はhave an outlookではない場合も多い
- 物理的な「見通し」はvisibility
- 「見通しの良い道路」は英語で何と言う?
- outlook・prospect・forecast・projectionを同じ例で比較
- 「見通し」の英語を選ぶ4ステップ
- 場面別:「見通し」のおすすめ英語
- よくある間違い1:「見通し」をすべてoutlookにする
- よくある間違い2:outlookとforecastを同じだと考える
- よくある間違い3:forecastとprojectionを完全に同じと考える
- よくある間違い4:「見通しが立つ」をoutlook is establishedとする
- よくある間違い5:物理的な「見通し」にoutlookを使う
- よくある質問(FAQ)
- Q1. 「見通し」は英語で何と言いますか?
- Q2. outlookとprospectの違いは何ですか?
- Q3. outlookとforecastの違いは何ですか?
- Q4. forecastとprojectionの違いは何ですか?
- Q5. 「今後の見通し」は英語で何と言いますか?
- Q6. 「見通しが明るい」は英語で何と言いますか?
- Q7. 「見通しが暗い」は英語で何と言いますか?
- Q8. 「見通しが立つ」は英語で何と言いますか?
- Q9. 「見通しが立たない」は英語で何と言いますか?
- Q10. 「売上の見通し」は英語で何と言いますか?
- Q11. 「経済の見通し」は英語で何と言いますか?
- Q12. 「~する見通しです」は英語で何と言いますか?
- Q13. 「成功の見通し」は英語で何と言いますか?
- Q14. 「道路の見通しが悪い」はoutlookですか?
- まとめ
- 参考リンク・出典
結論:「見通し」の英語は何を見ているかで変わる
| 英語 | 中心的な意味 | 「見通し」として使いやすい場面 |
|---|---|---|
| outlook | 今後の全体的な状況・方向性 | 景気・市場・業界・企業・将来の展望 |
| prospect | 実現する可能性・成功の可能性 | 成功・改善・回復・就職などの将来性 |
| forecast | 分析に基づいて将来を予測すること | 売上・需要・天気・経済指標など |
| projection | 現在のデータから算出した将来値 | 人口・売上・費用・利益・成長率など |
簡単に整理すると、
将来の方向性を見る → outlook
実現の可能性を見る → prospect
将来を予測する → forecast
将来の数値を推計する → projection
という違いがあります。
そもそも「見通し」とはどんな意味?
「見通し」には、大きく分けて二つの意味があります。
一つは、物理的に向こうまで見えることです。
たとえば、
「この交差点は見通しが悪い」
という場合です。
もう一つは、
これから物事がどのようになっていくかについての予想・展望
です。
今回の記事で主に扱うのはこちらです。
たとえば、
- 今後の景気の見通し
- 売上の見通し
- 工事完成の見通し
- 業績の見通し
- 回復の見通し
- 将来の見通し
などがあります。
日本語の「見通し」そのものの意味については、「見通し」とは?意味・使い方をわかりやすく解説|「予測・見込み・展望」との違いと例文も参考にしてください。
outlookとは?「今後どうなりそうか」という全体的な見通し
outlookは、日本語の「見通し」の英訳として最も重要な単語の一つです。
将来について、
「全体としてどのような状況になりそうか」
を表します。
特に、
- 経済
- 景気
- 市場
- 企業業績
- 業界
- 社会情勢
などの将来展望でよく使われます。
経済の見通し
the economic outlook
経済の見通し
The economic outlook remains uncertain.
経済の見通しは依然として不透明です。
市場の見通し
the market outlook
市場の見通し
The market outlook is positive.
市場の見通しは明るいです。
業界の見通し
the outlook for the industry
業界の見通し
The outlook for the industry has improved.
その業界の見通しは改善しました。
outlookは「方向性」を見る言葉
outlookで重要なのは、具体的な一点の数値よりも、
「今後、良くなりそうか、悪くなりそうか」
という全体的な方向性を表しやすいことです。
そのため、
- positive outlook
- optimistic outlook
- negative outlook
- bleak outlook
- uncertain outlook
など、評価を表す形容詞とよく組み合わせます。
「見通しが明るい」は英語で何と言う?
代表的なのは、
The outlook is positive.
です。
ほかにも、
The outlook is promising.
見通しは有望です。
The outlook is optimistic.
見通しは楽観的です。
などと表現できます。
たとえば、
The outlook for sales next year is positive.
来年の売上の見通しは明るいです。
となります。
「見通しが暗い」は英語で何と言う?
反対に、将来が厳しそうな場合には、
The outlook is bleak.
見通しは暗いです。
The outlook is negative.
見通しは悪いです。
The outlook remains uncertain.
見通しは依然として不透明です。
などが使えます。
日本語の「見通しが暗い」をそのままdark outlookと直訳するより、bleakなどを使うほうが自然です。
「先行きの見通し」はoutlookが使いやすい
「先行きの見通し」もoutlookと非常に相性のよい表現です。
the outlook for the future
または単純に、
the outlook
と表現できます。
たとえば、
The outlook for the global economy is unclear.
世界経済の先行きは不透明です。
となります。
outlookには「考え方」という別の意味もある
outlookは「将来の見通し」だけでなく、
物事に対する考え方・人生観
という意味もあります。
たとえば、
a positive outlook on life
前向きな人生観
という表現です。
したがって、outlookを見たら必ず「見通し」と訳すわけではありません。
前後の文脈を確認する必要があります。
prospectとは?「実現する可能性・将来性」という見通し
prospectは、何かが将来起こる可能性・見込みを表します。
特に、
- 成功する可能性
- 改善する可能性
- 回復する可能性
- 実現する可能性
などを表すときに便利です。
成功の見通し
the prospect of success
成功の見通し・可能性
There is a good prospect of success.
成功する見通しは十分あります。
改善の見通し
Is there any prospect of improvement?
改善の見通しはありますか。
解決の見通し
There is little prospect of an early solution.
早期解決の見通しはほとんどありません。
outlookとprospectの違い
outlookとprospectはどちらも将来に関係しますが、焦点が異なります。
| outlook | prospect | |
|---|---|---|
| 中心 | 今後の全体的な状況 | 何かが実現する可能性 |
| イメージ | 将来の方向性を見る | 実現できるかを見る |
| 典型例 | economic outlook | prospect of success |
たとえば、
The economic outlook is poor.
なら、
「経済全体の今後の見通しが悪い」
という意味です。
一方、
There is little prospect of recovery.
なら、
「回復する可能性・見通しがほとんどない」
という意味です。
prospectsと複数形にすると「将来性・前途」
prospectsと複数形で使うと、将来成功する可能性・将来性を表す場合があります。
たとえば、
career prospects
将来のキャリアの見通し・就職の展望
growth prospects
成長の見通し・成長可能性
business prospects
事業の将来性
などがあります。
「将来の見通し」はoutlookとprospectsのどちら?
「将来の見通し」という日本語は幅が広いため、どちらも可能です。
今後どういう状況になりそうか
future outlook
または、より自然に対象を示して、
the outlook for the future
などと表現します。
将来成功できそうか
future prospects
が適しています。
たとえば、
The company’s future prospects are strong.
その会社の将来性は高いです。
と表現できます。
forecastとは?「予測・予報」という見通し
forecastは、将来について予測すること、またはその予測結果を表します。
特に、
- 天気
- 売上
- 需要
- 経済
- 価格
などについて、情報・分析に基づいて具体的に予測する場合に使われます。
売上の見通し
sales forecast
売上予測・売上見通し
需要の見通し
demand forecast
需要予測・需要見通し
天気の見通し
weather forecast
天気予報
日本語では「見通し」と訳される場合がありますが、forecastの中心は「予測」です。
outlookとforecastの違い
この2語はビジネス・経済分野で特に混同しやすい言葉です。
違いを簡単にすると、
outlook=将来の方向性・全体像
forecast=具体的な将来予測
です。
たとえば、
The sales outlook is positive.
なら、
「売上は今後伸びそうだ」
という方向性を示します。
一方、
Our sales forecast for next year is $10 million.
なら、
「来年の売上を1000万ドルと予測している」
という具体的な予測です。
「見通し」と「予測」の違いがoutlookとforecastの理解に役立つ
日本語でも「見通し」と「予測」は似ていますが、完全には同じではありません。
「見通し」は、現状を踏まえた将来の方向・展望を幅広く表せます。
「予測」は、将来どうなるかを推し量ることそのものに重点があります。
この違いは、英語のoutlookとforecastにかなり対応します。
つまり、
広い将来展望 → outlook
具体的に予測した結果 → forecast
と考えると使いやすくなります。
日本語での詳しい違いについては、「予測」と「見通し」の違いとは?意味・使い分けを景気・売上・天気・ビジネスの例文で徹底解説も参考にしてください。
projectionとは?「数値で示す将来見通し」
projectionは、現在わかっている情報・データをもとに、将来の数値などを計算・推計したものです。
日本語では、
- 予測
- 推計
- 見通し
- 予想値
などと訳されます。
売上見通し
sales projections
売上予測・売上見通し
人口見通し
population projections
将来人口推計
利益見通し
profit projections
利益見通し・利益予測
成長率の見通し
growth projections
成長率予測・推計
projectionは、数字で示される見通しと特に相性があります。
forecastとprojectionの違い
forecastとprojectionは、どちらも将来に関する数値で使われます。
ただし、ニュアンスには違いがあります。
| forecast | projection | |
|---|---|---|
| 中心 | 実際に将来こうなると予測する | 現在の情報や前提から将来値を算出する |
| 重点 | 予測結果 | 計算・推計 |
| 典型例 | sales forecast | population projection |
たとえば、
sales forecast
は、「実際に来期の売上はこれくらいになるだろう」という予測です。
一方、
sales projection
は、一定の成長率や前提条件などに基づいて計算した将来値というニュアンスを持ちやすくなります。
「売上の見通し」はoutlook・forecast・projectionのどれ?
「売上の見通し」は特に英訳が分かれやすい表現です。
売上全体の方向性
sales outlook
例:
The sales outlook remains positive.
売上の見通しは引き続き明るいです。
具体的な売上予測
sales forecast
例:
We revised our sales forecast for next year.
来年度の売上見通しを修正しました。
計算上の売上予測値
sales projection
例:
Our sales projections are based on current market growth.
当社の売上予測値は現在の市場成長を前提としています。
同じ「売上見通し」でも、内容によって英語が変わります。
「業績見通し」は英語で何と言う?
企業の業績見通しなら、
- earnings outlook
- business outlook
- earnings forecast
- financial forecast
などが候補になります。
たとえば、全体的な業績方向なら、
The company raised its earnings outlook.
会社は業績見通しを引き上げました。
具体的な利益額などを予測するなら、
earnings forecast
のほうが適する場合があります。
「経済の見通し」はeconomic outlookが代表的
経済の今後の状態を表すなら、
economic outlook
が非常によく使われます。
The economic outlook is improving.
経済の見通しは改善しています。
The global economic outlook remains uncertain.
世界経済の見通しは依然として不透明です。
具体的なGDP成長率の予測値などを表すなら、economic forecastやgrowth projectionなどが適することもあります。
「景気の見通し」は英語で何と言う?
一般的には、
economic outlook
が使いやすいでしょう。
景気拡大・景気減速など、今後の方向性について述べる場合に適しています。
The economic outlook has weakened.
景気の見通しは悪化しました。
「市場の見通し」はmarket outlook
market outlook
は、株式・商品・不動産・特定業界など、市場の将来展望に使えます。
The market outlook for the second half of the year is favorable.
下半期の市場見通しは良好です。
特定の数値を予測するmarket forecastとは役割が少し異なります。
「需要の見通し」は何と言う?
需要の方向性を述べるなら、
demand outlook
具体的な需要量を予測するなら、
demand forecast
が使えます。
たとえば、
The demand outlook remains strong.
需要の見通しは引き続き強いです。
Our demand forecast for next month is 20,000 units.
来月の需要予測は2万個です。
となります。
「完成の見通し」はoutlookだけでは不自然なことがある
日本語では、
「工事完成の見通しが立った」
「復旧の見通しが立った」
と表現します。
この場合、outlookをそのまま使うより、文章全体を自然に言い換えるほうがよいことがあります。
たとえば、
We now expect the construction to be completed by the end of the month.
工事は月末までに完成する見通しが立ちました。
あるいは、
There is now a realistic prospect of completing the work by the end of the month.
月末までに工事を完成できる現実的な見通しが立っています。
と表現できます。
「見通しが立つ」は英語で何と言う?
日本語の「見通しが立つ」は非常に便利ですが、英語に一対一対応する決まった表現はありません。
文脈に応じて、次のように言い換えます。
予定時期がわかってきた
We now expect ~.
実現可能性が出てきた
There is now a realistic prospect of ~.
先が見えるようになった
We now have a clearer picture of ~.
めどがついた
We are now on track to ~.
たとえば、
「来月には復旧できる見通しが立った」
なら、
We now expect to restore the service by next month.
とするのが自然です。
「見通しが立たない」は英語で何と言う?
これも文脈によって変わります。
たとえば、
It is still unclear when the work will be completed.
工事がいつ完成するか、まだ見通しが立っていません。
There is no clear prospect of recovery.
回復の明確な見通しはありません。
We cannot yet predict when production will resume.
生産再開の見通しはまだ立っていません。
日本語の「見通しが立たない」を、一つの決まった英語へ直訳しないことが重要です。
「いつになるか見通しが立たない」の自然な英語
日常・ビジネスでよく使うのが、
It is unclear when ~.
です。
たとえば、
It is unclear when the system will be restored.
システムがいつ復旧するか見通しが立っていません。
It is unclear when the project will be completed.
プロジェクトがいつ完了するか見通しが立っていません。
非常に自然で使いやすい表現です。
「見通しがつく」は英語でどう表現する?
「見通しがつく」も、「見通しが立つ」とほぼ同様に、状況に応じて文章で表現します。
たとえば、
We now know when the work can be completed.
工事完成の見通しがつきました。
We now have a clearer idea of what to expect.
今後の見通しがだいぶついてきました。
と表現できます。
「見通しを立てる」は英語で何と言う?
これも対象によって英語が変わります。
売上を予測する
prepare a sales forecast
将来の展望を評価する
assess the outlook
将来値を推計する
prepare projections
たとえば、
「来年度の売上見通しを立てる」
なら、
prepare a sales forecast for next year
が自然です。
「見通しを示す」は英語で何と言う?
資料・報告書などで「今後の見通しを示す」なら、
provide an outlook
や、
present a forecast
などが使えます。
例:
The report provides an outlook for the global economy.
その報告書は世界経済の今後の見通しを示しています。
具体的な予測値なら、
The report presents sales forecasts for the next three years.
その報告書は今後3年間の売上見通しを示しています。
「見通しを修正する」はrevise the outlook / forecast
企業が業績見通しなどを変更する場合には、
revise the outlook
や、
revise the forecast
が使えます。
方向性・業績全体の見通しならoutlook。
具体的な予測値ならforecast。
という違いです。
The company revised its earnings forecast downward.
会社は業績見通しを下方修正しました。
「見通しを上方修正する」は英語で何と言う?
企業業績などでは、
raise the forecast
raise the outlook
などが使われます。
The company raised its full-year earnings forecast.
会社は通期業績見通しを上方修正しました。
「見通しを下方修正する」は英語で何と言う?
反対に、
lower the forecast
cut the forecast
などが使えます。
The company lowered its sales forecast.
会社は売上見通しを下方修正しました。
「見通しが不透明」はuncertainが使いやすい
「先行きの見通しが不透明だ」は、
The outlook is uncertain.
が自然です。
また、
The future remains uncertain.
先行きは依然として不透明です。
とすることもできます。
日本語の「不透明」をそのままopaqueなどと訳さないよう注意しましょう。
「見通しがよい」はgood outlookだけではない
good outlookも使えますが、文脈によって、
- positive outlook
- favorable outlook
- promising outlook
- strong prospects
などがあります。
成功の可能性を強調するならprospects、将来の全体的方向性ならoutlookが適しています。
「回復の見通し」はprospect・outlookのどちら?
病気・経済・事業などの回復について、
「回復する可能性があるか」
を言うなら、
prospect of recovery
が使えます。
一方、回復後を含めた将来的な状態・展望ならoutlookも使えます。
たとえば、
There is a good prospect of recovery.
回復の見通しは良好です。
となります。
「成功の見通し」はprospectが自然
成功できる可能性を表す場合には、
prospect of success
が自然です。
The project has a good prospect of success.
そのプロジェクトは成功する見通しがあります。
ただし、自然な英語では、
The project is likely to succeed.
そのプロジェクトは成功する見込みが高いです。
のように言い換えることもよくあります。
「見通し」と「見込み」の違いがprospectの理解に役立つ
日本語の「見通し」と「見込み」はよく似ています。
見通しは、将来どう展開するかという方向・展望を表しやすい言葉です。
見込みは、ある結果が実現する可能性・期待を表しやすい言葉です。
そのため、英語でも、
見通し → outlook
見込み → prospect / likelihood / chance
となる場面が多くあります。
ただし、両方とも文脈によってprospectなどになることがあるため、一対一対応ではありません。
日本語での詳しい違いは、「見込み」と「見通し」の違いとは?意味・使い分けを売上・予定・将来予測の例文で徹底解説も参考になります。
「今後の見通し」は英語で何と言う?
一般的には、
the outlook
または、対象を明確にして、
the outlook for ~
とするのが自然です。
例:
What is the outlook for the market?
市場の今後の見通しはどうですか。
The outlook for next year is uncertain.
来年の見通しは不透明です。
「今後」という意味はoutlook自体に含まれるため、必ずfutureを付ける必要はありません。
「今後の見通しについて教えてください」の英語
ビジネスでは、
Could you tell us about your outlook for the coming year?
今後1年間の見通しについて教えていただけますか。
と表現できます。
具体的な数字を求めるなら、
Could you share your sales forecast for next year?
来年度の売上見通しを教えていただけますか。
とすると意味が明確になります。
「見通しでは~になる」はaccording to the forecastだけではない
「見通しでは来年も需要が増える」なら、
Demand is expected to continue growing next year.
とするのが自然です。
日本語の「見通し」という名詞を必ず英語の名詞に置き換える必要はありません。
be expected to ~
は、「~する見通しだ」を表す非常に便利な表現です。
「~する見通しだ」はbe expected to ~が非常に便利
たとえば、
「売上は来年増加する見通しです」
なら、
Sales are expected to increase next year.
「工事は3月に完成する見通しです」
なら、
The construction is expected to be completed in March.
「物価は引き続き上昇する見通しです」
なら、
Prices are expected to continue rising.
と表現できます。
これは実務英語で非常に重要なポイントです。
「~となる見通し」はis expected to be ~
結果・状態について述べるなら、
is expected to be ~
を使えます。
たとえば、
「今年の利益は過去最高となる見通しです」
なら、
This year’s profit is expected to be the highest on record.
と表現できます。
「~に達する見通し」はis expected to reach ~
数値に達する見通しなら、
is expected to reach ~
が自然です。
Sales are expected to reach 10 billion yen this year.
今年の売上は100億円に達する見通しです。
このような文章では、forecastやprojectionという名詞を使わなくても自然に「見通し」を表せます。
「見通し」を英訳するときは名詞にこだわらない
日本語では「見通し」という名詞が非常によく使われます。
しかし、英語では、
- be expected to
- be likely to
- there is a prospect of
- we expect
- we anticipate
など、動詞や構文で表したほうが自然なことが少なくありません。
たとえば、
「来月には生産を再開できる見通しだ」
を、無理にoutlookを使って訳すより、
We expect to resume production next month.
としたほうが簡潔で自然です。
「見通しが甘い」は英語で何と言う?
日本語では、「その見通しは甘い」のように、予測が楽観的すぎることを表します。
英語では、
That forecast is too optimistic.
その見通しは楽観的すぎます。
または、
That assumption may be too optimistic.
その想定は甘すぎるかもしれません。
と表現できます。
「甘い」をsweetと直訳しないよう注意しましょう。
「慎重な見通し」はcautious outlook / conservative forecast
全体的な展望を慎重に評価するなら、
a cautious outlook
具体的な数値予測を低めに置くなら、
a conservative forecast
などが使えます。
日本語ではどちらも「慎重な見通し」と言えますが、英語では内容によって区別できます。
「長期的な見通し」はlong-term outlook
long-term outlook
長期的な見通し
The long-term outlook for the industry remains positive.
その業界の長期的な見通しは引き続き明るいです。
反対に、
short-term outlook
短期的な見通し
という表現もあります。
「中期的な見通し」はmedium-term outlook
経済・企業戦略などでは、
medium-term outlook
も使われます。
短期・中期・長期を並べるなら、
- short-term outlook
- medium-term outlook
- long-term outlook
と整理できます。
「見通しを持つ」はhave an outlookではない場合も多い
日本語では「今後について一定の見通しを持っている」と言います。
英語では、
We have a clear view of what to expect.
や、
We have a clear forecast for the coming months.
など、具体的に言い換えるほうが自然な場合があります。
have an outlookは、人生観・考え方の意味にも取られやすいため、文脈に注意しましょう。
物理的な「見通し」はvisibility
ここまで将来の「見通し」を中心に説明しましたが、日本語の見通しには、
「向こうまでよく見えること」
という意味もあります。
この場合はoutlookではありません。
たとえば、
「この交差点は見通しが悪い」
なら、
Visibility is poor at this intersection.
などと表現できます。
また、
This intersection has poor visibility.
も可能です。
「見通しの良い道路」は英語で何と言う?
道路で前方がよく見えることを表すなら、
good visibility
を使います。
The road has good visibility.
その道路は見通しがよいです。
将来展望のoutlookとはまったく異なるため、注意が必要です。
outlook・prospect・forecast・projectionを同じ例で比較
ある会社の来年度について考えてみましょう。
outlook
The company’s outlook for next year is positive.
→会社全体として来年は良くなりそうという見通し。
prospect
The company has good prospects for growth.
→会社が成長できる可能性が高い。
forecast
The company’s sales forecast is 5 billion yen.
→売上が50億円になると予測している。
projection
The sales projection is based on 5% annual growth.
→年5%成長という前提から計算した将来値。
同じ会社の「見通し」でも、英語では何を示すのかによって単語が変わります。
「見通し」の英語を選ぶ4ステップ
1. 将来の全体的な方向・展望を言いたいか
→ outlook
2. 何かが実現する可能性を言いたいか
→ prospect
3. 分析に基づく具体的な予測を言いたいか
→ forecast
4. データから計算した将来の数値を言いたいか
→ projection
さらに、「~する見通しだ」という文章なら、be expected toを使うと自然なことが多くあります。
場面別:「見通し」のおすすめ英語
| 日本語 | 英語表現の例 |
|---|---|
| 今後の見通し | outlook |
| 経済の見通し | economic outlook |
| 市場の見通し | market outlook |
| 業界の見通し | industry outlook / outlook for the industry |
| 成功の見通し | prospect of success |
| 回復の見通し | prospect of recovery |
| 将来性 | prospects |
| 売上見通し(予測) | sales forecast |
| 需要見通し(予測) | demand forecast |
| 売上見通し(推計値) | sales projection |
| 人口見通し・将来人口推計 | population projection |
| 見通しが明るい | the outlook is positive / promising |
| 見通しが暗い | the outlook is bleak |
| 見通しが不透明 | the outlook is uncertain |
| ~する見通しだ | be expected to ~ |
| 見通しが立たない | it is unclear when / there is no clear prospect of |
よくある間違い1:「見通し」をすべてoutlookにする
outlookは重要ですが、すべての「見通し」に使えるわけではありません。
たとえば、
「工事が来月完成する見通しです」
なら、
The construction is expected to be completed next month.
とするほうが自然です。
無理にoutlookを使う必要はありません。
よくある間違い2:outlookとforecastを同じだと考える
outlookは将来の方向性・展望、forecastは具体的な予測です。
たとえば、
The sales outlook is strong.
は「売上は今後好調そうだ」。
The sales forecast is 10 million units.
は「売上を1000万個と予測している」。
という違いがあります。
よくある間違い3:forecastとprojectionを完全に同じと考える
どちらも将来の数字に使えますが、projectionは特に、現在のデータ・前提条件から計算して延長した将来値を表しやすい言葉です。
一方、forecastは「実際にこうなりそうだ」という予測に重点があります。
よくある間違い4:「見通しが立つ」をoutlook is establishedとする
日本語の「見通しが立つ」は慣用的な表現です。
英語で、
The outlook is established.
のように直訳すると不自然になることがあります。
何の見通しが立ったのかに応じて、
- We now expect ~.
- It now appears likely that ~.
- There is now a realistic prospect of ~.
- We now have a clearer picture.
などへ言い換えましょう。
よくある間違い5:物理的な「見通し」にoutlookを使う
「道路の見通しが悪い」の見通しは、将来展望ではありません。
この場合はvisibilityを使います。
This intersection has poor visibility.
この交差点は見通しが悪いです。
日本語の同じ「見通し」でも意味がまったく違うため、特に注意が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「見通し」は英語で何と言いますか?
将来の全体的な展望ならoutlookが代表的です。
ただし、実現可能性ならprospect、具体的な予測ならforecast、データから算出した将来値ならprojectionが適しています。
Q2. outlookとprospectの違いは何ですか?
outlookは、将来の全体的な状況・方向性を表します。
prospectは、何かが実現・成功する可能性を表します。
Q3. outlookとforecastの違いは何ですか?
outlookは「今後どうなりそうか」という広い展望です。
forecastは、情報・分析に基づいて「具体的にどうなると予測するか」に重点があります。
Q4. forecastとprojectionの違いは何ですか?
forecastは、実際に将来どうなると考えるかという予測です。
projectionは、現在のデータや一定の前提から計算した将来値という意味が強くなります。
Q5. 「今後の見通し」は英語で何と言いますか?
一般的にはoutlookが使えます。
たとえば、
The outlook for next year is positive.
来年の見通しは明るいです。
となります。
Q6. 「見通しが明るい」は英語で何と言いますか?
The outlook is positive.
または、
The outlook is promising.
などが使えます。
Q7. 「見通しが暗い」は英語で何と言いますか?
The outlook is bleak.
が代表的です。
不確実という意味なら、
The outlook is uncertain.
と表現できます。
Q8. 「見通しが立つ」は英語で何と言いますか?
一対一対応する決まった表現はありません。
たとえば、「来月完成する見通しが立った」なら、
We now expect the work to be completed next month.
などと表現するのが自然です。
Q9. 「見通しが立たない」は英語で何と言いますか?
たとえば、
It is still unclear when the work will be completed.
いつ工事が完成するか、まだ見通しが立っていません。
と表現できます。
Q10. 「売上の見通し」は英語で何と言いますか?
方向性ならsales outlook、具体的な売上予測ならsales forecast、計算した将来値ならsales projectionが候補になります。
Q11. 「経済の見通し」は英語で何と言いますか?
economic outlookが代表的です。
The economic outlook remains uncertain.
経済の見通しは依然として不透明です。
Q12. 「~する見通しです」は英語で何と言いますか?
be expected to ~が非常に便利です。
たとえば、
Sales are expected to increase next year.
売上は来年増加する見通しです。
と表現できます。
Q13. 「成功の見通し」は英語で何と言いますか?
prospect of successが使えます。
また、普通の文章なら、
be likely to succeed
と表現することもできます。
Q14. 「道路の見通しが悪い」はoutlookですか?
いいえ。
物理的に前方が見えにくいという意味なら、visibilityを使います。
The intersection has poor visibility.
その交差点は見通しが悪いです。
まとめ
「見通し」は英語では一つの単語に固定して訳せません。
代表的な使い分けは次のとおりです。
| 英語 | 「見通し」としての使い分け |
|---|---|
| outlook | 将来の全体的な状況・方向性・展望 |
| prospect | 何かが実現・成功する可能性 |
| forecast | 情報・分析に基づく具体的な予測 |
| projection | 現在の情報や前提から計算した将来値・推計 |
迷ったときは、
- 将来の方向性を見る → outlook
- 実現可能性を見る → prospect
- 具体的に予測する → forecast
- 数値を推計する → projection
と考えるとわかりやすいでしょう。
たとえば、
「経済の見通しは明るい」
なら、
The economic outlook is positive.
「早期回復の見通しはほとんどない」
なら、
There is little prospect of an early recovery.
「来年度の売上見通しを修正した」
なら、
We revised our sales forecast for next year.
「人口の将来見通しを計算した」
なら、
We calculated population projections.
などと表現できます。
さらに、日本語の「~する見通しだ」は、英語ではbe expected to ~とするのが自然な場合が非常に多くあります。
「工事は来月完成する見通しです」なら、
The construction is expected to be completed next month.
です。
つまり、「見通し」という日本語だけから英語を一語選ぶのではなく、「将来の方向性なのか」「実現の可能性なのか」「具体的な予測なのか」「数値上の推計なのか」を確認することが、自然で正確な英語表現につながります。
参考リンク・出典
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Cambridge Dictionary:outlook
outlook1. the likely future situation: 2. a person's way of understanding and… -
Cambridge Dictionary:prospect
prospect1. the possibility that something, usually something good, might happen in the… -
Cambridge Dictionary:forecast
forecast1. a statement of what is judged likely to happen in the future, especially in… -
Cambridge Dictionary:projection
projection1. a calculation or guess about the future based on information that you have…
