「国務大臣を罷免する」
「裁判官が罷免される」
ニュースや法律関係の記事で見かけることがある「罷免」という言葉。
意味は何となく「役職を辞めさせること」だと分かっていても、
- 「罷免」とは簡単にいうと何?
- 読み方は「ひめん」で合っている?
- 「罷免する」と「罷免される」はどう使う?
- 「解任」と何が違う?
- 「免職」「解職」とはどう使い分ける?
- 「更迭」は罷免と同じ?
- 会社員を辞めさせる場合にも「罷免」を使える?
- 自然な例文を知りたい
など、分かりにくい点が少なくありません。
結論からいうと、「罷免」とは、ある人をその職務・地位から辞めさせることです。
特に、
- 国務大臣
- 裁判官
- 公務員
- 公的な地位にある者
などについて使われることが多く、日常会話よりも法律・政治・行政関係の文章で目にする機会が多い言葉です。
たとえば、日本国憲法第68条では、内閣総理大臣について、国務大臣を「罷免することができる」と定められています。
一方、普通の会社員については「社員を罷免する」より、
- 解雇する
- 役職から外す
- 解任する
など、立場に応じた別の言葉を使うのが一般的です。
この記事では、「罷免」の意味・読み方・使い方を中心に、「解任」「免職」「解職」「更迭」「解雇」との違い、さらに「罷免する」「罷免される」を使った例文まで詳しく解説します。
- 結論:「罷免」とは職務を辞めさせること
- 「罷免」の読み方は「ひめん」
- 「罷免」を簡単な言葉に言い換えると?
- 「罷免する」とは?
- 「罷免される」とは?
- 「罷免」と「辞任」の違い
- 「罷免」と「解任」の違い
- 「罷免」と「免職」の違い
- 「罷免」と「解職」の違い
- 「罷免」と「更迭」の違い
- 「罷免」と「解雇」の違い
- 「罷免」と「退任」の違い
- 「罷免」と「辞職」の違い
- 罷免は「クビ」と同じ?
- 誰に「罷免」を使う?
- 国務大臣の「罷免」とは?
- 「罷免権」とは?
- 裁判官の「罷免」とは?
- 「裁判官の弾劾」とは?
- 「罷免の訴追」とは?
- 最高裁判所裁判官の国民審査と罷免
- 憲法第15条の「公務員の罷免」とは?
- 「罷免」と「任命」は反対の関係?
- 「任免」とは?
- 「罷免要求」とは?
- 「罷免を求める」とは?
- 「罷免を決定する」とは?
- 「罷免された」と「失職した」の違い
- 罷免は懲戒処分なの?
- 罷免には不祥事が必要?
- 「罷免」と「不信任」の違い
- 「罷免」と「辞任要求」の違い
- 会社の社長を「罷免する」と言う?
- 一般社員に「罷免」を使わない理由
- スポーツ監督には「罷免」を使う?
- 「罷免する」の自然な例文
- 「罷免される」の自然な例文
- 「罷免」を使ったニュース風の例文
- 「罷免」を使った法律・行政の例文
- 「罷免を求める」の例文
- 「罷免」と「辞任」を使い分けた例文
- 「罷免」と「更迭」を使い分けた例文
- 「罷免」は悪い意味?
- 「罷免」は処罰という意味?
- 「罷免」と「懲戒免職」は同じ?
- 「罷免」と「任期満了」の違い
- 「罷免」と「退職」の違い
- 「罷免」と「左遷」の違い
- 「罷免」と「降格」の違い
- 「罷免」の対義語・反対語は?
- 「罷免」の類語
- 「罷免」の英語は?
- 「罷免」を使うときの注意点
- 「罷免」「解任」「免職」「更迭」をまとめて比較
- 「罷免」「辞任」「退任」をまとめて比較
- よくある質問(FAQ)
- Q1.「罷免」の読み方は?
- Q2.「罷免」とは簡単にいうと何ですか?
- Q3.「罷免する」とは?
- Q4.「罷免される」とは?
- Q5.「罷免」と「解任」の違いは?
- Q6.「罷免」と「免職」の違いは?
- Q7.「罷免」と「解職」の違いは?
- Q8.「罷免」と「更迭」の違いは?
- Q9.「罷免」と「辞任」の違いは?
- Q10.「罷免」と「解雇」の違いは?
- Q11.内閣総理大臣は国務大臣を罷免できますか?
- Q12.大臣が自分から辞めた場合も罷免ですか?
- Q13.裁判官も罷免されることがありますか?
- Q14.裁判官の「罷免の訴追」とは?
- Q15.罷免は必ず懲戒処分ですか?
- Q16.不祥事がなければ罷免できませんか?
- Q17.会社員を「罷免する」と言いますか?
- Q18.会社役員には「罷免」を使いますか?
- Q19.「罷免」の反対語は?
- Q20.「罷免」の英語は?
- まとめ
- 参考リンク
結論:「罷免」とは職務を辞めさせること
「罷免」の基本を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | ひめん |
| 基本的な意味 | 人をその職務から辞めさせること |
| よく使われる対象 | 国務大臣、裁判官、公務員、公的な役職など |
| 代表的な形 | 罷免する、罷免される、罷免権、罷免の訴追 |
| 近い言葉 | 解任、免職、解職、更迭、解雇 |
辞書では、「罷免」は、
「職務をやめさせること」
と説明されています。
最も簡単に覚えるなら、
「罷免=職に就いている人を、その職から辞めさせること」
です。
「罷免」の読み方は「ひめん」
「罷免」は、
ひめん
と読みます。
「ばめん」「ひまん」などではありません。
「罷」という漢字は日常生活ではあまり使いませんが、
「やめる・やめさせる」
という意味を持っています。
一方、「免」には、
「役目・責任などから外す」
という意味があります。
したがって、「罷免」は、文字からも、
「その役目・職務から外して辞めさせる」
という意味を理解できます。
「罷免」を簡単な言葉に言い換えると?
文脈に応じて、
- 職を辞めさせる
- 役職から外す
- 職務から外す
- 解任する
などに言い換えることができます。
たとえば、
「国務大臣を罷免する」
を非常に簡単にいえば、
「国務大臣の職を辞めさせる」
という意味です。
「罷免する」とは?
「罷免」は、
「罷免する」
という形で使います。
たとえば、
- 国務大臣を罷免する
- 職務上の地位から罷免する
- 法律に基づき罷免する
などです。
「罷免する」は、辞める本人の自主的な行動ではなく、権限を持つ側などがその人を職から外す場合に使われます。
「罷免される」とは?
辞めさせられる側から表現すると、
「罷免される」
となります。
たとえば、
「その職から罷免された」
といえば、本人の意思で自ら辞職したのではなく、何らかの権限・手続きによってその職を辞めさせられたことを表します。
「罷免」と「辞任」の違い
「罷免」を理解するうえで重要なのが、「辞任」との違いです。
罷免=他者の権限などによって辞めさせられる
辞任=本人が自ら職を辞める
という違いがあります。
| 言葉 | 誰の意思が中心か | 意味 |
|---|---|---|
| 罷免 | 権限を持つ側 | 職から辞めさせる |
| 辞任 | 本人 | 自ら役職を辞める |
つまり、同じ「職を離れる」という結果でも、
「自分から辞めるのか」
「辞めさせられるのか」
で大きく意味が異なります。
「罷免」と「解任」の違い
「罷免」と非常に近い言葉が「解任」です。
どちらも、役職・職務から外す意味があります。
大きく整理すると、
罷免=特に公的な職・地位について使われることが多い
解任=役職・任務から外すことを広く表せる
という傾向があります。
たとえば、
- 国務大臣を罷免する
- 代表取締役を解任する
- 監督を解任する
などが典型的です。
「解任」は企業・団体・スポーツなどにも広く使われます。
一方、「罷免」は法律・行政などの公的な文脈で特に目立つ言葉です。
詳しい違いについては、こちらの記事でも解説しています。
「罷免」と「解任」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説
「罷免」と「免職」の違い
「免職」も、職を辞めさせる意味を持つ言葉です。
特に公務員制度では、「免職」という言葉が処分・人事上の用語として使われることがあります。
一方、「罷免」は、国務大臣や裁判官など一定の公的な職について法律・憲法上使われることがあります。
簡単に整理すると、
- 罷免=一定の地位・公職などから外す
- 免職=職そのものを失わせる
という違いを意識できます。
ただし、具体的な制度上の意味は対象となる法律・職種によって異なるため、個別制度では正式な用語を確認する必要があります。
「罷免」と「免職」の違いとは?意味・対象者・公務員の懲戒処分・解任との使い分けを徹底解説
「罷免」と「解職」の違い
「解職」は、現在就いている職・役職から外すことを表します。
「罷免」と意味が非常に近い場合があります。
ただし、「解職」は制度によって特定の手続き・意味を持つことがあります。
また、日本語としては、
「職から解く」
という意味が直接的です。
一方、「罷免」は法律・公的制度における重い表現として使われやすい特徴があります。
「罷免」と「解職」の違いとは?意味・権限・手続きの違いを国務大臣・地方自治体の例で徹底解説
「罷免」と「更迭」の違い
「更迭」は、ある地位にいる人を交代させることを表します。
ニュースなどでは、
「○○大臣を更迭」
「幹部を更迭」
などと表現されることがあります。
ただし、
罷免=職を辞めさせることそのもの
更迭=人を入れ替える・交代させるニュアンス
という違いがあります。
また、「更迭」は法律上の正式な処分名称とは限らず、報道・一般表現として使われることがあります。
「罷免」と「解雇」の違い
「解雇」は、雇用者側が労働契約を終了させることです。
そのため、一般企業の従業員については「罷免」より「解雇」が自然です。
たとえば、
「会社員を罷免する」
というより、
「従業員を解雇する」
と表現するのが一般的です。
つまり、
- 役職・公職などから外す → 罷免・解任など
- 雇用契約を終了させる → 解雇
という違いがあります。
「罷免」と「退任」の違い
「退任」は、それまで就いていた役職から退くことです。
退任には、
- 任期満了
- 本人の意思
- 人事上の交代
など、さまざまな理由があります。
そのため、「退任」だけでは「辞めさせられた」とは限りません。
一方、「罷免」には、権限によって職から外された意味があります。
「罷免」と「辞職」の違い
「辞職」は、本人が自ら職を辞めることです。
「辞任」と近い意味ですが、「辞職」は特に職そのものを辞める意味が強い言葉です。
これに対して「罷免」は他者によって職を辞めさせられることなので、方向が逆です。
罷免は「クビ」と同じ?
非常に簡単に説明する場面では「職をクビにする」に近い部分があります。
しかし、「クビ」は口語的で意味が広く、会社員の解雇などにも使われます。
一方、「罷免」は正式・公的な響きが強い言葉です。
そのため、
「罷免=クビ」
と完全に同じ言葉として置き換えるのは適切ではありません。
誰に「罷免」を使う?
「罷免」は特に、公的な地位・職務にある人について使われることが多い言葉です。
代表的には、
- 国務大臣
- 裁判官
- 公務員
- 一定の公職にある者
などです。
ただし、具体的に誰をどの手続きで罷免できるかは、それぞれの法律・制度によって異なります。
国務大臣の「罷免」とは?
日本国憲法第68条では、内閣総理大臣が国務大臣を任命することとあわせて、
「内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる」
と定められています。
したがって、「大臣を罷免する」は、「罷免」の代表的な用例です。
ここで重要なのは、「罷免」と「辞任」は異なるという点です。
国務大臣本人が自ら職を辞める場合は「辞任」。
内閣総理大臣がその国務大臣を職から外す場合は「罷免」です。
「罷免権」とは?
「罷免権」は、ある職に就いている人をその職から辞めさせる権限です。
たとえば、日本国憲法第68条に基づき、内閣総理大臣には国務大臣を罷免する権限があります。
ただし、「罷免権」という言葉の対象・範囲は制度によって異なるため、誰が誰を罷免できるのかは個別の法令を確認する必要があります。
裁判官の「罷免」とは?
裁判官にも「罷免」という言葉が使われます。
ただし、裁判官は司法の独立を守るため、身分が強く保障されています。
日本国憲法第78条では、裁判官は一定の場合を除き、公の弾劾によらなければ罷免されないと定められています。
また、第64条では、国会が罷免の訴追を受けた裁判官を裁判するための弾劾裁判所を設けることが規定されています。
「裁判官の弾劾」とは?
裁判官については、公の弾劾による罷免制度があります。
大まかな流れは、
- 罷免を求める訴追について審査する
- 裁判官訴追委員会が罷免の訴追を行う
- 裁判官弾劾裁判所が審理する
- 罷免するかどうかを判断する
というものです。
一般の会社員の人事処分とは全く異なる、憲法・法律に基づいた制度です。
「罷免の訴追」とは?
「罷免の訴追」は、裁判官について、弾劾裁判所で罷免するかどうかを審理してもらうための手続きです。
裁判官訴追委員会がその役割を担います。
「訴追された=その時点で罷免された」という意味ではありません。
訴追を受けた後、弾劾裁判所で裁判が行われます。
最高裁判所裁判官の国民審査と罷免
最高裁判所の裁判官については、国民審査の制度があります。
日本国憲法第79条では、国民審査で投票者の多数が裁判官の罷免を可とするときは、その裁判官は罷免されると定められています。
このように、「罷免」という同じ言葉でも、国務大臣と裁判官では、罷免の仕組み・権限者・手続きが異なります。
憲法第15条の「公務員の罷免」とは?
日本国憲法第15条には、
「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」
という規定があります。
ここでも「罷免」という言葉が使われています。
ただし、これを「国民一人ひとりが直接すべての公務員を自由に辞めさせられる」という意味に理解するのは適切ではありません。
具体的な制度・手続きは憲法や法律などによって定められています。
「罷免」と「任命」は反対の関係?
国務大臣のような文脈では、
- 任命=職に就かせる
- 罷免=職から辞めさせる
という対照的な関係になります。
実際、日本国憲法第68条の見出しも「国務大臣の任免」とされ、任命と罷免が一つの条文で定められています。
「任免」とは?
「任免」は、
任命と免職・罷免
をまとめて表す言葉です。
つまり、ある職に就けることと、その職から外すことの両方を含みます。
たとえば、
「役員の任免に関する権限」
などと使います。
「罷免要求」とは?
「罷免要求」は、ある人物を職から辞めさせるよう求めることです。
ただし、要求しただけで実際に罷免されるわけではありません。
罷免の権限を誰が持つか、どのような手続きが必要かは制度によって異なります。
「罷免を求める」とは?
「罷免を求める」は、権限を持つ者などに対し、その人物を職から外すよう要求することです。
例:
「委員の罷免を求める意見が出された。」
ただし、この表現自体は罷免が決定したことを意味しません。
「罷免を決定する」とは?
所定の権限・手続きに基づいて、その人を職から辞めさせることを正式に決めるという意味です。
制度によっては、単独の権限者が判断する場合もあれば、特別な審理・議決などを必要とする場合もあります。
「罷免された」と「失職した」の違い
「失職」は、それまで就いていた職を失うことです。
「罷免」はその職を失う原因・行為を表しています。
つまり、
罷免=職を辞めさせる行為
失職=職を失った状態・結果
という違いがあります。
なお、「失職」は罷免以外の理由で生じる場合もあります。
罷免は懲戒処分なの?
「罷免」という言葉だけで、必ず懲戒処分を意味するとは限りません。
国務大臣の罷免のように、憲法上の権限に基づいて職から外す制度と、公務員に対する懲戒免職などは別の制度です。
そのため、
「罷免=懲戒免職」
と一律に考えないよう注意しましょう。
罷免には不祥事が必要?
対象となる制度によって異なります。
たとえば、日本国憲法第68条では、内閣総理大臣は国務大臣を「任意に」罷免できると規定されています。
一方、裁判官については身分保障があり、罷免には憲法・法律上の特別な仕組みがあります。
したがって、
「罷免には必ず不祥事が必要」
という一般的なルールがあるわけではありません。
「罷免」と「不信任」の違い
「不信任」は、相手を信任しない意思を正式に示すことです。
それ自体が「職を辞めさせる」という意味とは限りません。
「罷免」は実際に職から外す行為です。
つまり、
- 不信任=信頼しない・任せられないという意思表示
- 罷免=職から外す
という違いがあります。
「罷免」と「辞任要求」の違い
「辞任要求」は、本人に自ら辞任するよう求めることです。
一方、「罷免」は権限を持つ側が本人を職から外す行為です。
たとえば、
「辞任を求めた」
という段階では、本人が辞任しなければ職に残る可能性があります。
一方、適法な権限に基づいて罷免された場合には、本人の意思とは別に職を離れることになります。
会社の社長を「罷免する」と言う?
一般の株式会社の役員については、法律・会社実務では「解任」が使われます。
そのため、
「社長を罷免する」
より、具体的な地位に応じて、
「代表取締役を解職する」
「取締役を解任する」
など、制度上適切な表現を使う必要があります。
「社長」は会社によって法的な地位との関係が異なるため、役職名だけで手続きを判断することはできません。
一般社員に「罷免」を使わない理由
一般社員は、会社との雇用契約に基づいて働いています。
会社側が労働者との雇用関係を終了させる場合には「解雇」という言葉があります。
「罷免」は役職・公職などから外す意味が中心なので、一般社員について使うと不自然な場合が多いでしょう。
スポーツ監督には「罷免」を使う?
一般には、
- 監督を解任する
- 監督を更迭する
などが自然です。
「監督を罷免する」として意味が全く通じないわけではありませんが、通常のスポーツ報道などでは「解任」「更迭」のほうを目にする機会が多いでしょう。
「罷免する」の自然な例文
- 内閣総理大臣には国務大臣を罷免する権限がある。
- 法律に定められた手続きによって、その職から罷免する。
- その役職者を罷免できるかどうかは、制度上の規定を確認する必要がある。
- 罷免を決定する権限が誰にあるのかが問題となった。
- 本人の辞任ではなく、権限者による罷免という形になった。
「罷免される」の自然な例文
- 国務大臣は内閣総理大臣によって罷免されることがある。
- 裁判官は憲法上、身分が保障されており、罷免には特別な手続きがある。
- 本人が辞任したのか、罷免されたのかで意味は大きく異なる。
- 罷免された場合、その職務を続けることはできない。
- どのような場合に罷免されるかは制度によって異なる。
「罷免」を使ったニュース風の例文
- 首相は国務大臣を罷免した。
- 大臣は辞任せず、最終的に罷免された。
- 罷免の理由について記者会見で説明した。
- 野党側から大臣の罷免を求める声が上がった。
- 政府は罷免後の後任人事を発表した。
なお、これらは言葉の使い方を示すための一般的な例文であり、特定の実在人物・出来事を指すものではありません。
「罷免」を使った法律・行政の例文
- 罷免の要件は関係法令を確認する必要がある。
- 当該職について、罷免権を持つ者が定められている。
- 裁判官の罷免には憲法上の特別な制度が設けられている。
- 罷免の訴追を受けた裁判官について弾劾裁判が行われる。
- 任命と罷免では、それぞれ必要な権限・手続きが異なる場合がある。
「罷免を求める」の例文
- 委員の罷免を求める申入れが行われた。
- 関係者から責任者の罷免を求める意見が出た。
- 罷免を求めることと、実際に罷免を決定することは別である。
- 誰に罷免権があるのかを確認する必要がある。
「罷免」と「辞任」を使い分けた例文
例1:
「大臣は自ら辞任した。」
→ 本人の意思で辞めた。
例2:
「大臣は罷免された。」
→ 権限者によって職から外された。
この違いは非常に重要です。
「罷免」と「更迭」を使い分けた例文
例:
「政府は担当者を交代させる人事を行った。」
このような人事上の交代を報道では「更迭」と表現することがあります。
一方、法令に基づいて職から外す行為そのものを明確に示す場合には、「罷免」が使われる場合があります。
「罷免」は悪い意味?
「罷免」は本人の意思ではなく職を辞めさせる意味を持つため、一般には重い印象があります。
ただし、言葉そのものが特定の道徳的評価を表しているわけではありません。
なぜ罷免されたのか、どのような制度に基づくのかは別の問題です。
「罷免」は処罰という意味?
必ずしも処罰を意味しません。
罷免によって職を失うこと自体は重大ですが、罷免が刑罰であるとは限りません。
国務大臣の罷免、裁判官の弾劾による罷免など、それぞれ制度上の位置付けが異なります。
「罷免」と「懲戒免職」は同じ?
同じではありません。
「懲戒免職」は、公務員に対する懲戒処分の一種として用いられる言葉です。
一方、「罷免」はより広く、一定の職務・地位から辞めさせることを意味します。
したがって、
罷免=懲戒免職
と考えるのは避けましょう。
「罷免」と「任期満了」の違い
「任期満了」は、あらかじめ決められていた任期が終了することです。
本人を途中で辞めさせる「罷免」とは異なります。
つまり、
- 罷免=任期途中などに職から外される場合もある
- 任期満了=予定されていた期間が終わる
という違いがあります。
「罷免」と「退職」の違い
「退職」は、職を辞めること全般に使える広い言葉です。
定年退職・自己都合退職などにも使えます。
「罷免」は権限を持つ側がその職から外すという限定された意味があるため、「退職」よりかなり狭い言葉です。
「罷免」と「左遷」の違い
「左遷」は、それまでより低い地位・重要度の低い職などへ異動させることです。
その人を組織から辞めさせるとは限りません。
一方、「罷免」は対象となる職から外すことです。
したがって、
- 左遷=別の地位へ移す
- 罷免=その職から外す
という違いがあります。
「罷免」と「降格」の違い
「降格」は、役職・等級などを下げることです。
職そのものを失うとは限りません。
たとえば部長から課長になる場合は「降格」と表現できますが、役職そのものから外す場合は「解任」など別の言葉が適することがあります。
「罷免」の対義語・反対語は?
文脈上、対照となる代表的な言葉は、
「任命」
です。
任命は人をある職に就かせること、罷免は職から外すことです。
ただし、一般的な国語辞典で必ず一対一の反対語として扱われるとは限りません。
「罷免」の類語
「罷免」に近い言葉には、次のようなものがあります。
| 言葉 | 意味の中心 |
|---|---|
| 解任 | 役職・任務から外す |
| 免職 | 職を辞めさせる |
| 解職 | 職から解く |
| 更迭 | 人事上、交代させる |
| 解雇 | 労働者との雇用契約を終了させる |
| 退任 | 役職から退く |
| 失職 | 職を失う |
どれも似ていますが、対象・原因・手続きが異なるため、文脈に応じて使い分ける必要があります。
「罷免」の英語は?
「罷免」は文脈によって、
- dismissal
- removal
などと訳されます。
「罷免する」は、
- dismiss
- remove someone from office
などで表現できます。
特に「remove from office」は、ある公的な職・役職から外すことを表す際に分かりやすい表現です。
「罷免」を使うときの注意点
1.誰にでも使える言葉ではない
一般社員なら「解雇」、会社役員なら「解任」など、対象に適した言葉があります。
2.本人が自分から辞める場合は「辞任」
罷免は、他者の権限などによって職から外される場合に使います。
3.更迭と完全に同じではない
更迭には人事上の交代というニュアンスがあります。
4.制度によって意味・手続きが異なる
国務大臣、裁判官、公務員などでは、それぞれ罷免・免職などの制度が異なります。
5.報道を読むときは「辞任」との違いに注目する
「辞任した」のか「罷免された」のかによって、誰の意思で職を離れたのかが大きく異なります。
「罷免」「解任」「免職」「更迭」をまとめて比較
| 言葉 | 簡単な意味 | 使われやすい対象・場面 |
|---|---|---|
| 罷免 | 職務から辞めさせる | 国務大臣、裁判官など公的な職 |
| 解任 | 役職・任務から外す | 会社役員、監督、責任者など |
| 免職 | 職を失わせる | 公務員など |
| 更迭 | 人を交代させる | 政治・行政・組織人事など |
迷った場合は、具体的な職・制度に使われている正式な用語を確認するのが確実です。
「罷免」「辞任」「退任」をまとめて比較
| 言葉 | 誰の意思が中心か | 意味 |
|---|---|---|
| 罷免 | 他者・権限者 | 職から辞めさせる |
| 辞任 | 本人 | 自分から役職を辞める |
| 退任 | 限定されない | 役職を退くこと全般 |
よくある質問(FAQ)
Q1.「罷免」の読み方は?
「ひめん」と読みます。
Q2.「罷免」とは簡単にいうと何ですか?
人をその職務・地位から辞めさせることです。
Q3.「罷免する」とは?
権限などに基づいて、ある人をその職から外すことです。
Q4.「罷免される」とは?
本人の意思とは別に、その職を辞めさせられることです。
Q5.「罷免」と「解任」の違いは?
どちらも職・役割から外す意味ですが、「罷免」は公的な職で使われることが多く、「解任」は会社役員・監督などにも幅広く使われます。
Q6.「罷免」と「免職」の違いは?
「免職」は職を失わせることを表し、公務員制度などで使われます。「罷免」は一定の公的な地位を職から外す意味で用いられることがあります。
Q7.「罷免」と「解職」の違いは?
どちらも職から外す意味がありますが、具体的な使われ方・制度上の意味が異なる場合があります。
Q8.「罷免」と「更迭」の違いは?
「罷免」は職から辞めさせること、「更迭」はその人物を交代させるニュアンスが中心です。
Q9.「罷免」と「辞任」の違いは?
「罷免」は他者から辞めさせられること、「辞任」は本人が自ら役職を辞めることです。
Q10.「罷免」と「解雇」の違いは?
「解雇」は労働者との雇用契約を使用者側から終了させることです。一般社員には通常「罷免」ではなく「解雇」を使います。
Q11.内閣総理大臣は国務大臣を罷免できますか?
はい。日本国憲法第68条第2項に規定されています。
Q12.大臣が自分から辞めた場合も罷免ですか?
本人が自ら辞める場合は「辞任」が基本です。
Q13.裁判官も罷免されることがありますか?
はい。ただし、裁判官は憲法上身分が保障されており、罷免には弾劾など特別な仕組みがあります。
Q14.裁判官の「罷免の訴追」とは?
裁判官弾劾裁判所で罷免するかどうかを審理してもらうため、裁判官訴追委員会が行う手続きです。
Q15.罷免は必ず懲戒処分ですか?
いいえ。罷免の制度・理由は対象となる職によって異なります。
Q16.不祥事がなければ罷免できませんか?
一概にはいえません。たとえば国務大臣について、憲法第68条は内閣総理大臣が任意に罷免できると定めています。
Q17.会社員を「罷免する」と言いますか?
一般社員については通常、「解雇する」のほうが適切です。
Q18.会社役員には「罷免」を使いますか?
会社法などの制度では「解任」などの用語が使われます。具体的な役職・手続きに合わせた表現を使いましょう。
Q19.「罷免」の反対語は?
文脈上、職に就けることを意味する「任命」が対照的な言葉です。
Q20.「罷免」の英語は?
「dismissal」「removal」などが使われます。「罷免する」は「dismiss」「remove from office」などと表現できます。
まとめ
「罷免」とは、人をその職務・地位から辞めさせることを意味します。
ポイントをまとめると次のようになります。
- 「罷免」の読み方は「ひめん」
- 意味は「職務を辞めさせること」
- 国務大臣・裁判官など公的な職についてよく使われる
- 「罷免する」は職から外す側の表現
- 「罷免される」は職から外される側の表現
- 本人が自ら辞める場合は「辞任」
- 「解任」は役職・任務から外す意味で幅広く使われる
- 「免職」は公務員制度などで使われる
- 「解職」も職から外す意味だが、制度によって用法が異なる
- 「更迭」は人事上の交代というニュアンスが強い
- 一般社員には通常「罷免」ではなく「解雇」を使う
- 罷免の権限・要件・手続きは対象となる職によって異なる
最も簡単に覚えるなら、
「罷免=権限によって、その人を職から辞めさせること」
と考えると分かりやすいでしょう。
本人が自分から辞めるなら「辞任」、役職・任務から外すことを幅広くいうなら「解任」、雇用関係を終了させるなら「解雇」、そして国務大臣や裁判官など一定の公的な職について職から外すことを表す場合には「罷免」が使われます。
