仕事や営業、履歴書、会社案内などでよく使う、
「実績」
という言葉。
英語にしようとすると、
- track record
- achievement
- performance
- results
- accomplishment
- experience
など、さまざまな単語・表現が候補になります。
そのため、
- 「実績」は英語で何と言う?
- 「実績がある」は track record でよい?
- achievement と track record は何が違う?
- 「営業実績」は performance?results?
- 「販売実績」はどう訳す?
- 「導入実績」は英語で何と言う?
- 「豊富な実績」は proven track record でよい?
- 履歴書で「実績」を書くなら achievement?
- 「実績値」の actual はどういう意味?
- 「予算と実績」は budget and actual でよい?
と迷うことがあります。
結論からいうと、日本語の「実績」には一つだけの決まった英訳はありません。
これまで積み重ねてきた経験・実績なら track record、具体的に成し遂げた成果なら achievement、一定期間の仕事・営業・事業の成績なら performance、実際に得られた結果や数値なら results が使いやすい表現です。
また、予算・計画と比較する「実績値」の意味では、actual / actuals が使われることもあります。
つまり、「実績=track record」と一語だけ覚えるのではなく、
「過去から積み上げた実績なのか」
「何かを成し遂げた成果なのか」
「一定期間の成績なのか」
「計画に対する実際の数値なのか」
を考えることが重要です。
この記事では、「実績」の代表的な英語表現を比較しながら、「実績がある」「豊富な実績」「営業実績」「販売実績」「導入実績」「業務実績」「実績を上げる」「実績を作る」「実績値」「予算と実績」など、ビジネスで実際に使いやすい表現まで詳しく解説します。
- 「実績」の英語【結論】
- track recordとは?「これまでの実績」を表す代表的な英語
- track recordは「成功だけ」を意味するとは限らない
- proven track recordとは?
- 「豊富な実績」は英語で何と言う?
- achievementとは?「成し遂げた実績・成果」
- track recordとachievementの違い
- 履歴書・職務経歴書の「実績」はachievementが使いやすい
- achievementとaccomplishmentの違い
- performanceとは?「仕事・事業の成績としての実績」
- track recordとperformanceの違い
- resultsとは?「実際に出た結果としての実績」
- performanceとresultsの違い
- 「成果」と「実績」を英語でも区別するには?
- 「実績がある」は英語で何と言う?
- 「実績のある会社」は英語で?
- 「過去の実績」は英語で?
- 「販売実績」は英語で?
- 「営業実績」は英語で?
- 「導入実績」は英語で?
- 「業務実績」は英語で?
- 「研究実績」は英語で?
- 「実績を上げる」は英語で?
- 「実績を作る」は英語で?
- 「実績を積む」は gain experience だけではない
- track recordとexperienceの違い
- 「実績値」の英語はactual value?
- actualは「実績」という名詞ではない?
- 「予算と実績」は英語で?
- 「計画と実績」は英語で?
- 「目標と実績」は英語で?
- 「前年度実績」は英語で?
- 「実績報告」は英語で?
- 「実績一覧」は英語で?
- 「施工実績」は英語で?
- 「納入実績」は英語で?
- 「実績」と「成果」を英語で表すときの注意点
- 場面別|「実績」の英語早見表
- 「実績」を英訳するときの4ステップ
- よくある間違い1|「実績」は全部track recordと訳す
- よくある間違い2|achievementを会社の過去実績すべてに使う
- よくある間違い3|actualを一般的な「実績」に使う
- よくある間違い4|resultsは常に複数形だと思う
- よくある間違い5|「実績」と「経験」を同じものと考える
- 「実績」の英語に関するよくある質問
- Q1. 「実績」は英語で何と言いますか?
- Q2. 「実績がある」は英語で?
- Q3. 「豊富な実績」は?
- Q4. track recordとachievementの違いは?
- Q5. achievementとresultsの違いは?
- Q6. performanceとresultsの違いは?
- Q7. 「営業実績」は?
- Q8. 「販売実績」は?
- Q9. 「導入実績」は?
- Q10. 「実績を上げる」は?
- Q11. 「実績を積む」は?
- Q12. 「実績値」は?
- Q13. actualは「実績」という意味ですか?
- Q14. 「予算と実績」は?
- Q15. 「過去の実績」は?
- Q16. 「実績のある人」は?
- Q17. 履歴書の「主な実績」は?
- Q18. 「実績」を一つの英語だけで覚えるなら?
- まとめ|「実績」は何を評価するかによって英語が変わる
- 参考リンク・出典
「実績」の英語【結論】
| 英語 | 中心的な意味 | 「実績」と訳しやすい場面 |
|---|---|---|
| track record | これまでの成功・失敗を含む実績の積み重ね | 会社・人物・製品などの過去の実績 |
| achievement | 努力して成し遂げた成果・達成 | 個人の実績、研究実績、履歴書、功績 |
| performance | 仕事・活動・事業をどれだけうまく行ったか | 営業実績、業績、事業実績、運用実績 |
| results | 実際に得られた結果・数値 | 販売実績、営業結果、実績報告、業績数値 |
| accomplishment | 努力の末に成し遂げたこと | 個人の達成実績、大きな成果 |
| experience | 経験・経験歴 | 業務経験、施工経験、担当経験を実績として示す場合 |
| actual / actuals | 計画・予算に対して実際に発生した値 | 予算実績、計画実績、実績値 |
簡単に整理すると、
これまで積み上げた実績 → track record
達成した実績 → achievement
一定期間の成績・業績 → performance
実際に出た結果 → results
予算・計画に対する実績値 → actual / actuals
と考えると分かりやすいでしょう。
track recordとは?「これまでの実績」を表す代表的な英語
track record は、「実績」の英訳として非常に重要な表現です。
人や会社などが、これまでに何をしてきて、どのような成果を上げてきたかという過去の履歴・実績の積み重ねを表します。
一回だけの成果というより、
- 過去の成功
- これまでの成績
- 経験の積み重ね
- 過去の結果から判断できる信頼性
などをまとめて評価するときに使いやすい表現です。
その会社には優れた実績がある
The company has an excellent track record.
「その会社には優れた実績があります。」
この分野で長い実績がある
They have a long track record in this field.
「彼らにはこの分野で長年の実績があります。」
プロジェクトを成功させてきた実績がある
She has a strong track record of successfully managing projects.
「彼女にはプロジェクトを成功させてきた豊富な実績があります。」
日本語の「実績」そのものの意味については、「実績」とは?意味・使い方をわかりやすく解説も参考にしてください。
track recordは「成功だけ」を意味するとは限らない
ここは重要です。
日本語で「実績がある」というと、通常は良い成果を連想します。
しかし、英語の track record は、もともとその人・組織がこれまでどのような結果を残してきたかという履歴を表すため、良い実績にも悪い実績にも使えます。
たとえば、
a good track record
なら「良い実績」、
a poor track record
なら「芳しくない実績・悪い実績」です。
したがって track record 単独が必ず「優秀な実績」を意味するわけではありません。
proven track recordとは?
ビジネスで非常によく使われるのが、
proven track record
です。
proven は「実証された・証明された」という意味なので、
「すでに成果を出してきたことが実績によって証明されている」
というニュアンスになります。
日本語では、
- 確かな実績
- 十分な実績
- 実証済みの実績
- 豊富な成功実績
などと訳せます。
確かな実績を持つ会社
a company with a proven track record
この分野で確かな実績がある
We have a proven track record in this field.
「当社にはこの分野で確かな実績があります。」
会社案内・提案書・採用情報などで、信頼性を訴求したい場合に使いやすい表現です。
「豊富な実績」は英語で何と言う?
日本語の「豊富な実績」は、文脈によって、
- a strong track record
- an extensive track record
- a proven track record
- extensive experience
などと表現できます。
単純に実績の件数が多いことを言いたいのか、成功してきたことを強調したいのか、経験年数を強調したいのかで表現が変わります。
豊富な導入実績があります
We have a proven track record of successful implementations.
「当社には豊富な導入実績があります。」
長年にわたる豊富な経験・実績がある
We have extensive experience in this industry.
「当社にはこの業界で豊富な経験があります。」
「豊富」を何でも many と訳すより、track record や experience と組み合わせて自然に表現することが大切です。
achievementとは?「成し遂げた実績・成果」
achievement は、努力・能力などによって何かを成し遂げたことを表します。
track record が過去からの実績全体を表しやすいのに対して、achievement は具体的に何を成し遂げたかに焦点を当てます。
彼の最大の実績
This was his greatest achievement.
「これは彼の最大の実績でした。」
主な実績
key achievements
major achievements
などと表現できます。
今年の実績
「今年成し遂げた主な成果」という意味なら、
achievements this year
と表現できます。
track recordとachievementの違い
| 比較 | track record | achievement |
|---|---|---|
| 中心 | これまでの実績の積み重ね | 具体的に成し遂げたこと |
| 時間 | 過去から継続した履歴 | 個々の達成事項 |
| 会社 | 会社全体の実績・信頼性 | 会社が達成した個別成果 |
| 履歴書 | 職歴全体の成功実績 | 具体的な達成事項 |
たとえば、営業職の人が、
「10年間、高い売上を維持してきた」
という経歴全体を述べるなら track record が向いています。
一方、
「昨年度、売上を25%伸ばした」
という具体的な成果なら achievement として示しやすくなります。
履歴書・職務経歴書の「実績」はachievementが使いやすい
英語の履歴書・職務経歴書では、自分が具体的に達成したことを示す場合、
achievements
が使いやすい表現です。
たとえば、
Key Achievements
という見出しを設けて、
- 売上を前年比20%増加させた
- コストを年間100万円削減した
- 新規顧客を50社獲得した
- 納期遅延を30%削減した
といった具体的な成果を示せます。
単に「実績があります」と書くより、何を達成したかを数字で示すほうが伝わりやすくなります。
achievementとaccomplishmentの違い
accomplishment も、「達成」「成果」「成し遂げたこと」という意味があります。
achievement とかなり近い言葉です。
| 比較 | achievement | accomplishment |
|---|---|---|
| 意味 | 努力して達成した成果 | 努力の末、完成・達成したこと |
| 実績との相性 | 非常に高い | 文脈によって高い |
| 履歴書 | よく使いやすい | 使える |
日本語の「個人の実績」を英訳する場合、どちらも候補になります。
ただし、まず覚えるなら achievement のほうが使いやすいでしょう。
performanceとは?「仕事・事業の成績としての実績」
performance は、人・会社・機械などが、仕事や活動をどれくらいうまく行ったかを表します。
日本語では、
- 実績
- 成績
- 業績
- 成果
- 性能
などと訳されます。
営業実績
sales performance
会社の業績
company performance
business performance
財務実績・財務業績
financial performance
などと表現できます。
performance は、単に「結果が出たか」だけでなく、どの程度よくできたかという評価を含みやすいことが特徴です。
track recordとperformanceの違い
どちらも日本語で「実績」と訳せますが、時間軸が違います。
track record は、これまで積み上げてきた履歴です。
performance は、特定期間や特定業務での成績・出来栄えです。
たとえば、
The salesperson has an excellent track record.
なら、
「その営業担当者には、これまで優れた実績があります。」
という意味です。
一方、
His sales performance improved this quarter.
なら、
「彼の営業実績は今四半期に改善しました。」
となります。
resultsとは?「実際に出た結果としての実績」
results は、仕事・活動などを行った結果として得られたものを表します。
ビジネスでは、
- 売上
- 利益
- 販売数
- 成約数
- 目標達成率
など、実際に出た数値・成果を示す場合に使いやすい言葉です。
良い実績を出した
We achieved good results.
「私たちは良い実績を上げました。」
営業実績
sales results
も自然な表現です。
特に「今月の営業実績」「四半期の販売実績」のように、一定期間に実際に出た数字を表すなら results が使いやすくなります。
performanceとresultsの違い
| 比較 | performance | results |
|---|---|---|
| 中心 | どれくらいうまくできたか | 実際に何が得られたか |
| 評価 | 仕事ぶり・成績も含む | 結果・数字そのものに重点 |
| 営業 | 営業活動全体の成績 | 売上・成約など実際の結果 |
たとえば、営業担当者の活動量・達成度・仕事ぶりを含めて評価するなら sales performance、売上高や契約数など実際に出た結果を示すなら sales results が使いやすいでしょう。
「成果」と「実績」を英語でも区別するには?
日本語では、「成果」と「実績」は似ていますが、完全に同じではありません。
「成果」は取り組みによって得られた結果を指し、「実績」は実際に成し遂げてきた事柄や積み重ねを指す傾向があります。
英語でも、
成果 → results / achievements / outcomes
実績 → track record / achievements / performance / results
のように文脈で訳し分けます。
日本語としての詳しい違いは、「成果」と「実績」の違いも参考にしてください。
「実績がある」は英語で何と言う?
「実績がある」は、最も使いやすいのが、
have a track record
です。
この会社には十分な実績がある
This company has a strong track record.
同様のプロジェクトで実績がある
The company has a proven track record in similar projects.
また、「実績がある」を「経験がある」という意味で使っているなら、
have experience
のほうが自然な場合もあります。
日本語では「実績」と「経験」が混ざりやすいため、英訳するときは注意しましょう。
「実績のある会社」は英語で?
たとえば、
a company with a proven track record
と表現できます。
We are looking for a company with a proven track record in system development.
「システム開発で十分な実績のある会社を探しています。」
業者選定・委託先選定などでも使いやすい表現です。
「過去の実績」は英語で?
「過去の実績」は、track record 自体に過去の履歴という意味が含まれるため、単に、
track record
とするだけでも十分な場合があります。
より明確にするなら、
- past performance
- past results
- previous achievements
なども使えます。
どの表現が最適かは、何の「過去」を見ているかによって変わります。
「販売実績」は英語で?
「販売実績」は文脈によって英語が変わります。
一定期間の販売成績
sales performance
実際の販売結果
sales results
これまで積み上げてきた販売実績
sales track record
または、
track record in sales
と表現できます。
たとえば、
She has an excellent track record in sales.
「彼女には優れた営業・販売実績があります。」
となります。
「営業実績」は英語で?
「営業実績」も一語では決まりません。
| 言いたいこと | 英語 |
|---|---|
| 今期の営業成績 | sales performance |
| 実際の売上・契約結果 | sales results |
| これまでの営業実績 | track record in sales |
| 営業担当者が達成した成果 | sales achievements |
英語にするときは、日本語の「営業実績」が具体的に何を指しているのかを確認しましょう。
「導入実績」は英語で?
日本企業のWebサイトでよく使われる「導入実績」も、直訳だけでは不自然になることがあります。
これまで多数の導入を成功させてきた実績を強調するなら、
a proven track record of successful implementations
などと表現できます。
また、Webサイトの見出しとしては、内容によって、
- Case Studies
- Customer Stories
- Our Clients
- Implementation Examples
- Successful Implementations
などのほうが自然なこともあります。
日本語の「導入実績」を一語一語直訳するのではなく、そのページが「導入した企業一覧」なのか「成功事例」なのかを考えて訳すことが重要です。
「業務実績」は英語で?
「業務実績」も用途によって異なります。
これまで担当してきた仕事
work experience
仕事で上げた成果
work achievements
professional achievements
業務遂行の実績
track record
などが候補になります。
特に履歴書・職務経歴書なら、「何を経験したか」と「何を達成したか」を分けると分かりやすくなります。
「研究実績」は英語で?
研究者の実績なら、
- research achievements
- research accomplishments
- research track record
などが使えます。
具体的な論文・研究成果を示すなら research achievements、研究者としてこれまでどの程度成果を積み重ねてきたかを見るなら research track record が使いやすいでしょう。
「実績を上げる」は英語で?
日本語の「実績を上げる」は、結果を出すという意味で使われます。
代表的には、
- achieve results
- deliver results
- produce results
などがあります。
良い実績を上げる
achieve good results
確実に結果を出す
deliver results
たとえば、
She consistently delivers excellent results.
「彼女は安定して優れた実績を上げています。」
と表現できます。
「実績を作る」は英語で?
これから経験・成功を積み上げて実績を作るという意味なら、
build a track record
が使いやすい表現です。
まず実績を作る必要がある
We first need to build a track record.
「まず実績を作る必要があります。」
この分野で実績を積む
build a track record in this field
と表現できます。
「実績を積む」は gain experience だけではない
「実績を積む」は、日本語でも「経験を積む」と近い表現です。
経験そのものなら、
gain experience
が自然です。
一方、成功事例・結果を積み上げるという意味なら、
build a track record
のほうが「実績」に近くなります。
たとえば、
He needs more experience.
「彼にはもっと経験が必要です。」
に対して、
He needs to build a stronger track record.
「彼はもっと確かな実績を積む必要があります。」
では意味が異なります。
track recordとexperienceの違い
| 比較 | track record | experience |
|---|---|---|
| 中心 | これまでの結果・実績 | これまで経験してきたこと |
| 成功が必要? | 成績・結果を評価する | 経験した事実が中心 |
| 例 | 多数の案件を成功させた実績 | 10年間その仕事をした経験 |
10年間仕事をしていても大きな成果がない場合、「経験」はあっても、優れた「実績」があるとは限りません。
この違いを意識すると自然な英訳になります。
「実績値」の英語はactual value?
ここからは少し意味が変わります。
製造・品質管理・予算管理・プロジェクト管理などでは、「実績」という言葉が、
「計画値に対して実際に発生した値」
を意味することがあります。
この場合は track record や achievement ではありません。
文脈によって、
- actual value
- actual figure
- actual result
- actuals
などを使います。
計画値と実績値
planned value and actual value
予測値と実績値
forecast and actual
または文脈によって、
forecast versus actual results
などと表現できます。
actualは「実績」という名詞ではない?
actual の基本は、「実際の」「現実の」という意味の形容詞です。
したがって、一般的な「会社の実績があります」を、
× We have actual.
のようには表現できません。
ただし、予算管理・会計・プロジェクト管理などでは、actuals という複数形の名詞的な使い方で、「実績値・実績数字」を表すことがあります。
つまり、
一般的な「実績」 → actual ではない
計画・予算に対する実績値 → actual / actuals が使われる
と区別するとよいでしょう。
「予算と実績」は英語で?
予算と実際の収入・支出を比較する場合は、
budget vs. actuals
という表現が使われます。
たとえば、
Budget vs. Actuals Report
なら、
「予算実績比較表」
のような意味になります。
ここでの actuals は、会社の過去の成功実績ではなく、実際に発生した収入・支出などの数値です。
「計画と実績」は英語で?
「計画と実績」は、扱う内容によって、
- plan vs. actual
- planned vs. actual
- plan and actual results
などと表現できます。
表の列名なら簡潔に、
Plan / Actual
とする場合もあります。
ただし、「実績」が売上の実績なのか、数量の実績なのか、工数の実績なのかによって具体的な英語を補うと、より誤解がありません。
「目標と実績」は英語で?
目標値と実績値を比較するなら、
target vs. actual
などと表現できます。
一方、「目標」と「達成した成果」を文章で表すなら、
targets and results
のような表現も考えられます。
日本語の「実績」が「実績値」なのか「成果」なのかによって訳し分けましょう。
「前年度実績」は英語で?
予算表・売上表などの数値であれば、
previous-year actuals
prior-year actuals
などが使われます。
一方、「前年の営業成績」という意味なら、
last year’s sales results
last year’s performance
なども自然です。
「実績報告」は英語で?
「実績報告」は何を報告するかによって英訳が変わります。
結果を報告する一般的な文書なら、
- results report
- performance report
- activity report
などが候補です。
業務の遂行状況・達成度を評価する報告書なら performance report、具体的な結果をまとめるなら results report が適する場合があります。
「実績一覧」は英語で?
これも内容によります。
会社の過去案件一覧なら、
- Past Projects
- Project Portfolio
- Track Record
- Selected Projects
などが自然な場合があります。
Webサイトの「実績一覧」を機械的に Achievement List とすると、内容によっては不自然です。
ページに何が掲載されているかを基準に訳しましょう。
「施工実績」は英語で?
建設会社などの「施工実績」は、Webサイトの見出しなら、
- Completed Projects
- Project Portfolio
- Past Projects
- Construction Track Record
などが候補になります。
工事の完成例を写真とともに紹介するページなら Completed Projects や Project Portfolio のほうが伝わりやすい場合があります。
「納入実績」は英語で?
製品・設備などの納入実績も文脈によって表現を変えます。
たとえば、これまで多数の納入に成功していることを強調するなら、
a proven track record of supplying ~
などと表現できます。
単純な納入先一覧なら、
major customers
customers we have supplied
など、実際の掲載内容に合わせるほうが自然な場合もあります。
「実績」と「成果」を英語で表すときの注意点
日本語では「実績」と「成果」が入れ替えられる場面があります。
英語でも achievement、result、performance などは意味が重なる部分があります。
そのため、
実績=track record
成果=result
と機械的に一対一対応させるのではなく、文全体の意味を見てください。
「成果」の意味について詳しく確認したい場合は、「成果」とは?意味・使い方をわかりやすく解説も参考になります。
場面別|「実績」の英語早見表
| 日本語 | 英語の第一候補 |
|---|---|
| これまでの実績 | track record |
| 確かな実績 | proven track record |
| 豊富な実績 | strong / extensive / proven track record |
| 具体的な達成実績 | achievement(s) |
| 営業実績 | sales performance / sales results |
| 販売実績 | sales performance / sales results / sales track record |
| 会社の業績・実績 | business performance / company performance |
| 研究実績 | research achievements / research track record |
| 業務実績 | track record / professional achievements / work experience |
| 導入実績 | track record of successful implementations |
| 実績がある | have a track record |
| 実績を上げる | achieve / deliver / produce results |
| 実績を作る | build a track record |
| 実績値 | actual value / actual figure |
| 予算と実績 | budget vs. actuals |
| 目標と実績 | target vs. actual / targets and results |
「実績」を英訳するときの4ステップ
ステップ1:過去から積み上げてきた実績?
はい → track record
会社の信頼性、過去案件、営業担当者の過去の成功などに適しています。
ステップ2:具体的に成し遂げたこと?
はい → achievement
履歴書、表彰、研究成果、個人の達成事項などに向いています。
ステップ3:一定期間の成績や業績?
はい → performance / results
「どれだけよくできたか」を評価するなら performance、「実際に何が出たか」を見るなら results が使いやすいでしょう。
ステップ4:計画・予算との比較数値?
はい → actual / actuals
これは一般的な「実績」とは別の使い方です。
よくある間違い1|「実績」は全部track recordと訳す
track record は非常に重要ですが、すべての「実績」に使えるわけではありません。
「今月の売上実績」なら sales results、「今期の営業実績」なら sales performance、「予算に対する実績」なら actuals のほうが自然な場合があります。
よくある間違い2|achievementを会社の過去実績すべてに使う
achievement は「成し遂げたこと」に焦点があります。
会社が長年積み重ねてきた信頼性まで含めるなら、track record のほうが適する場合があります。
よくある間違い3|actualを一般的な「実績」に使う
actual は基本的に「実際の」という意味です。
会社案内で、
× We have many actuals.
として「当社には多くの実績があります」と表現するのは適切ではありません。
actuals は、主に予算・計画に対する実績数値などの文脈で使われます。
よくある間違い4|resultsは常に複数形だと思う
results はビジネスでよく複数形になりますが、result という単数形も当然あります。
複数の数値・成果をまとめて示す場合は results が多く、特定の一つの結果なら result を使います。
よくある間違い5|「実績」と「経験」を同じものと考える
experience は経験したこと、track record はその過程でどのような結果を積み重ねてきたかに重点があります。
求人・提案書・会社紹介などでは、この違いが重要です。
「実績」の英語に関するよくある質問
Q1. 「実績」は英語で何と言いますか?
文脈によって異なります。過去から積み上げた実績なら track record、具体的な達成事項なら achievement、仕事・営業などの成績なら performance、実際に出た結果なら results が代表的です。
Q2. 「実績がある」は英語で?
have a track record が使いやすい表現です。
良い実績なら have a strong track record、確かな実績なら have a proven track record などと表現できます。
Q3. 「豊富な実績」は?
a strong track record、an extensive track record、a proven track record などが候補です。
Q4. track recordとachievementの違いは?
track record はこれまでの実績全体、achievement は具体的に成し遂げた個々の成果に重点があります。
Q5. achievementとresultsの違いは?
achievement は努力して成し遂げたこと、results は活動によって実際に得られた結果です。
Q6. performanceとresultsの違いは?
performance は仕事や活動をどれだけうまく行ったかという成績、results は実際に得られた結果・数値に重点があります。
Q7. 「営業実績」は?
文脈によって sales performance、sales results、track record in sales などを使い分けます。
Q8. 「販売実績」は?
一定期間の販売成績なら sales performance、実際の販売結果なら sales results、長期的な実績なら sales track record が候補です。
Q9. 「導入実績」は?
成功した導入を積み重ねてきた意味なら a proven track record of successful implementations などと表現できます。Webサイトでは Case Studies や Customer Stories などの見出しが自然な場合もあります。
Q10. 「実績を上げる」は?
achieve results、deliver results、produce results などが使えます。
Q11. 「実績を積む」は?
成功実績を積み上げるなら build a track record、経験を積むなら gain experience が使いやすいでしょう。
Q12. 「実績値」は?
actual value、actual figure などが候補です。何の数値なのかが明らかな場合は単に actual と表記されることもあります。
Q13. actualは「実績」という意味ですか?
一般的な「実績」の英訳ではありません。actual は基本的に「実際の」という意味ですが、予算・計画と実際に発生した数値を比較する文脈では actual / actuals が「実績」の意味で使われます。
Q14. 「予算と実績」は?
budget vs. actuals などと表現できます。
Q15. 「過去の実績」は?
長期的な履歴なら track record、過去期間の成績なら past performance、具体的な結果なら past results などを使い分けます。
Q16. 「実績のある人」は?
a person with a proven track record などと表現できます。
Q17. 履歴書の「主な実績」は?
Key Achievements や Major Achievements が使いやすい表現です。
Q18. 「実績」を一つの英語だけで覚えるなら?
会社や人物の「これまでの実績」という意味なら、まず track record を覚えるとよいでしょう。ただし、実際の英作文では achievement、performance、results、actuals などとの使い分けが重要です。
まとめ|「実績」は何を評価するかによって英語が変わる
日本語の「実績」には、英語で完全に一対一対応する単語はありません。
中心的な使い分けは、
- track record=過去から積み上げてきた実績・履歴
- achievement=努力して成し遂げた具体的な成果
- performance=仕事・営業・事業などの成績
- results=実際に得られた結果・数値
- accomplishment=努力して成し遂げたこと
- experience=経験・経験歴
- actual / actuals=予算・計画に対する実績値
と整理できます。
特に、
「これまで実績がある」 → have a proven track record
「主な実績」 → key achievements
「営業実績」 → sales performance / sales results
「実績を上げる」 → achieve / deliver results
「実績を積む」 → build a track record
「予算と実績」 → budget vs. actuals
という違いを押さえておくと、ビジネス英語でも使い分けやすくなります。
英訳するときは、日本語の「実績」という文字だけを見るのではなく、
「過去の履歴なのか」「具体的な達成なのか」「一定期間の成績なのか」「実際に出た数値なのか」
を確認してください。
これまでの信頼につながる実績なら track record、具体的な達成なら achievement、仕事の成績なら performance、実際に出た結果なら results と考えることで、自然な英語を選びやすくなるでしょう。
参考リンク・出典
-
Cambridge Dictionary「track record」
track record1. all the achievements or failures that someone or something has had in the… -
Cambridge Dictionary「achievement」
achievement1. something very good and difficult that you have succeeded in doing: 2… -
Cambridge Dictionary「performance」
performance1. how well a person, machine, etc. does a piece of work or an activity: 2… -
Cambridge Dictionary「results」
results1. the amount of a company's sales, profit, etc. during a particular period… -
Cambridge Dictionary「accomplishment」
accomplishment1. something that is successful, or that is achieved after a lot of work or… -
Cambridge Dictionary「Actual and actually」
Actual and actuallyActual and actually - English Grammar Today - a reference to written and spoken English grammar and usage - Cambridge Di... -
Texas A&M University「Budget vs Actuals」
https://fmo.tamu.edu/access-security/_media/budget-actuals.pdf
※英語の「実績」は、業界・資料の目的・期間・対象によって最適な表現が変わります。契約書、決算資料、予算管理表、英文履歴書など重要な文書では、単語だけでなく文書全体の用語を統一してください。
