「本人の意思を尊重する」「参加の意思を確認する」「意思表示をする」「組織として意思決定する」など、「意思」という言葉は日常生活・仕事・行政・法律・医療や福祉など、さまざまな場面で使われます。
しかし、同じ「いし」と読む「意志」があるうえ、「意向」「意図」「考え」など意味の近い言葉も多いため、
- 「意思」とは簡単にいうと何なのか
- 「意思」と「意志」はどちらを使えばよいのか
- 「参加する意思」と「参加する意志」はどちらが正しいのか
- 「本人の意思」とは何を意味するのか
- 「意思確認」とは何を確認することなのか
- 「意思表示」とは単に気持ちを伝えることなのか
- 「意思決定」とは「決定」と何が違うのか
- 「意向」「意図」とどう使い分ければよいのか
- 「意思を尊重する」「意思に反する」とはどのような意味なのか
など、意外に多くの疑問があります。
結論からいうと、「意思」とは、自分がどうしたいか、何をしようと考えているかという心の中の考え・気持ちを表す言葉です。
「強い意志」のように精神的な決意の強さを表す「意志」と違い、「意思」は本人がどう考えているか・どうするつもりなのかという内容に重点があります。
この記事では、「意思」の意味・読み方・使い方を基本から整理し、「意志・意向・意図」との違い、「意思表示・意思決定・意思確認・意思能力」などの関連表現まで詳しく解説します。
- 結論:「意思」とは自分がどうしたいかという考え・心持ち
- 「意思」の意味をもう少しわかりやすく
- 「意思」と「意志」の違い
- 「参加する意思」と「参加する意志」はどちらが正しい?
- 「本人の意思」とは?
- 「意思を尊重する」とは?
- 「意思を確認する」とは?
- 「意思確認」とは?
- 「意思を示す」とは?
- 「意思表示」とは?
- 法律でいう「意思表示」は一般的な意思表示より意味が専門的
- 「意思表示する」とは?
- 「意思表示が明確」とは?
- 「意思決定」とは?
- 「意思決定」と「決定」の違い
- 「意思決定」と「決裁」は同じ?
- 「意思決定者」とは?
- 「意思能力」とは?
- 「意思」と「意向」の違い
- 「意思」と「意図」の違い
- 「意思」と「考え」の違い
- 「意思」と「同意」の違い
- 「意思がある」とは?
- 「意思がない」とは?
- 「意思に反する」とは?
- 「意思に任せる」とは?
- 「意思を伝える」とは?
- 「意思疎通」とは?
- 「意思疎通」と「情報共有」は違う?
- 「意思統一」とは?
- 「意思を汲む」とは?
- 「意思」と「希望」の違い
- 「意思」と「決意」の違い
- ビジネスでの「意思」の使い方
- 「意思」を使った例文
- 「意思」を使うときの注意点
- 「意思」の類語・言い換え
- 「意思」に関するよくある質問
- まとめ
- 参考リンク
結論:「意思」とは自分がどうしたいかという考え・心持ち
「意思」は、
意思(いし)
と読みます。
簡単にいうと、
何かをしようとするときの考え・心持ち・気持ち
です。
たとえば、あるイベントへの参加について本人が、
「参加したい」
と考えているなら、
「本人には参加する意思がある」
と表現できます。
反対に本人が、
「参加したくない」
と考えているなら、
「本人には参加する意思がない」
といえます。
つまり「意思」は、他人から見た評価ではなく、本人の内側にある考え・希望・選択を表すときに使いやすい言葉です。
| 言葉 | 簡単な意味 | 重点 |
|---|---|---|
| 意思 | どうしたいかという考え・心持ち | 考えの内容 |
| 意志 | 何かを実現しようとする積極的な心 | 決意・精神力 |
| 意向 | どうするつもりかという考え | 今後の方針・希望 |
| 意図 | 何を実現しようとしているかというねらい | 目的・ねらい |
「意思」の意味をもう少しわかりやすく
「意思」は、「その人がどう考えているか」を表す言葉です。
たとえば転勤の話が出たとき、本人が、
- 転勤してもよいと思っている
- 転勤したくないと思っている
- まだ決めていない
といった考えを持っているとします。
これらはいずれも本人の「意思」に関係します。
会社側が、
「本人の意思を確認する」
といえば、
本人自身がどうしたいと考えているのかを確かめる
という意味です。
このように「意思」は、人の内面にある考えについて使われます。
「意思」と「意志」の違い
「意思」と「意志」はどちらも「いし」と読むため、非常に間違えやすい言葉です。
大まかにいうと、
意思=自分がどうしたいかという考え
意志=何かをやり遂げようとする気持ち・決意
という違いがあります。
「意思」が自然な例
- 本人の意思を確認する
- 本人の意思を尊重する
- 参加の意思を示す
- 契約する意思がある
- 意思表示をする
- 意思決定を行う
「意志」が自然な例
- 意志が強い人
- 意志を貫く
- 強い意志を持つ
- 意志が弱い
- 最後までやり抜く意志
「意思」は「何を考えているか」に重点があります。
「意志」は「その考えを実行しようとする力・決意」に重点があります。
| 比較 | 意思 | 意志 |
|---|---|---|
| 中心 | 考え・心持ち | 決意・意欲 |
| 強い・弱い | あまり使わない | よく使う |
| 確認する | 自然 | 文脈によって使う |
| 尊重する | よく使う | 使うこともある |
| 法律用語 | よく使う | 一般には「意思」を使う |
より詳しい使い分けは、「意思」と「意志」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説も参考にしてください。
「参加する意思」と「参加する意志」はどちらが正しい?
文脈によって両方使われる可能性がありますが、意味の重点が変わります。
「参加する意思がある」
なら、本人が「参加したい・参加するつもりだ」と考えていることを表します。
一方、
「参加する意志が固い」
などとすれば、参加しようという強い決意があることを表せます。
参加するかしないかを確認するだけなら、
「参加の意思を確認する」
のほうが自然です。
「本人の意思」とは?
「本人の意思」とは、周囲の人ではなく、本人自身がどう考えているか・どうしたいと思っているかという意味です。
例文
- 本人の意思を確認したうえで手続きを進める。
- 本人の意思を尊重する必要がある。
- 本人の意思に反して決定するべきではない。
- 最終的には本人の意思に任せる。
ここでいう「意思」は、単なる好みだけではありません。
「する・しない」「選ぶ・選ばない」といった判断や選択についての考えも含みます。
「意思を尊重する」とは?
「意思を尊重する」とは、本人の考え・希望・選択を大切にし、それを無視せず対応することです。
たとえば、
「本人はAを希望している」
という状況で、周囲がその考えを確認し、可能な範囲でその希望に沿って対応することが「意思を尊重する」に当たります。
例文
- 本人の意思を最大限尊重する。
- 子どもの意思も尊重しながら進路を考える。
- 最終的には当事者の意思を尊重した。
ただし、「尊重する」は必ず本人の希望どおりにしなければならないという意味と完全に同じではありません。
法令・安全性・第三者への影響など、別の条件を考慮しなければならない場面もあります。
「意思を確認する」とは?
「意思を確認する」とは、本人がどのように考えているのかを確かめることです。
たとえば、
- 参加するか
- 契約を更新するか
- 転勤を希望するか
- 提案に同意するか
- 手続きを進めたいか
などについて確認します。
例文
- 参加者本人の意思を確認してください。
- 退職の意思があるか改めて確認した。
- 契約更新について先方の意思を確認する。
「意思確認」とは?
「意思確認」は、本人の意思を確かめることです。
会社の人事、契約、手続き、サービス利用など、さまざまな場面で使われます。
たとえば、
「継続利用について意思確認を行う」
なら、利用者が引き続きサービスを利用したいと考えているかを確認します。
「意思確認」は、相手の考えを推測することではありません。
可能な限り本人から明確な回答・表示を得るという意味で使われます。
「意思を示す」とは?
「意思を示す」とは、心の中にある考えを、言葉・行動などによって外部へ表すことです。
例文
- 参加する意思を示した。
- 契約を更新しない意思を示した。
- 今後も事業を継続する意思を明確にした。
- 本人は自らの意思をはっきり示した。
「意思」は内面の考えですが、それを他人が認識できる形にすると「意思を示す」「意思表示する」という表現につながります。
「意思表示」とは?
日常的な意味では、「意思表示」は、自分の考え・希望などを相手にわかる形で表すことと理解できます。
たとえば、
- 参加する
- 参加しない
- 賛成する
- 反対する
- 契約したい
といった考えを、言葉や行動などで外部へ示すことです。
ただし、「意思表示」は法律でも重要な用語です。
民法では、契約などの法律行為に関係する概念として「意思表示」という言葉が使われています。
たとえば、売買契約では、
「この商品をこの金額で買います」
という申し込みと、それに対する承諾などが法律上の意思表示に関係します。
法律でいう「意思表示」は一般的な意思表示より意味が専門的
法律上の「意思表示」は、単に「自分の気持ちを伝える」という日常的な意味だけでは理解できない場合があります。
法律効果を生じさせる意思を外部へ表す行為として扱われ、民法には意思表示について複数の規定があります。
民法第97条では、相手方のある意思表示について、原則としてその通知が相手方に到達した時から効力を生じることが定められています。
そのため、契約など具体的な法律問題については、「意思」という一般語の意味だけから判断せず、関係する法律・契約内容を確認する必要があります。
「意思表示する」とは?
「意思表示する」は、自分の考えを相手へ明確に示すことです。
一般的な例
- 参加の意思表示をする。
- 賛成の意思表示をする。
- 退職する意思を会社へ伝える。
法律・契約に関係する例
- 契約を申し込む。
- 申し込みを承諾する。
- 契約を解除する旨を通知する。
ただし、具体的にどの行為が法的な意思表示として有効かは、それぞれの制度・契約・法令によります。
「意思表示が明確」とは?
「意思表示が明確」とは、本人が何を望み、どのような判断をしているのかが、相手から見てはっきりわかる状態です。
たとえば、
「どちらでもいいです」
より、
「私はAを希望します」
のほうが意思表示として明確です。
仕事でも、
「検討します」
だけでは最終的な意思がわかりません。
「A案で進めることに賛成します」
とすれば、より明確になります。
「意思決定」とは?
「意思決定」とは、複数の選択肢などの中から、実際に取る行動・方針を選び決めることです。
英語では「decision making」と表現されます。
たとえば会社で、
- A社の製品を購入する
- B社の製品を購入する
- 今回は購入しない
という選択肢があるとします。
情報を集め、メリット・デメリットを比較し、最終的に「A社から購入する」と決める一連の判断が意思決定です。
「意思決定」と「決定」の違い
「決定」は、物事をはっきり決めることです。
「意思決定」は、その決定に至るための判断・選択の過程まで含めて使われることがあります。
たとえば、
「新工場を建設すると決定した」
なら、決定した結果に焦点があります。
「新工場建設について意思決定を行った」
なら、複数の情報・選択肢を検討し、組織として判断した意味が強くなります。
「意思決定」と「決裁」は同じ?
同じではありません。
「意思決定」は、何をするかを選び決めることを広く表します。
一方、「決裁」は会社・行政などで、権限を持つ人が部下から上がってきた案について最終判断することです。
したがって、
意思決定=判断・選択という広い概念
決裁=組織内の正式な承認・決定手続き
という違いがあります。
仕事上の「決定」と「決裁」の違いについては、「決定」と「決裁」の違いは?意味・使い分けを会議・稟議の例文で解説も参考になります。
「意思決定者」とは?
「意思決定者」は、ある問題について最終的な方針・行動などを決める人を意味します。
英語のビジネス用語では「decision maker」と呼ばれることもあります。
たとえば法人営業では、商品を説明する担当者と、実際に購入を決める意思決定者が異なる場合があります。
例
- 利用担当者:製品を実際に使用する
- 購買担当者:価格・契約を調整する
- 意思決定者:最終的に導入するか決める
誰が意思決定者なのかを把握することは、組織内の判断プロセスを理解するうえでも重要です。
「意思能力」とは?
「意思能力」は法律で使われる用語です。
大まかには、自分が行う行為の結果などを理解して判断する能力に関係する概念です。
民法第3条の2では、法律行為をした時に意思能力がなかった場合、その法律行為を無効とすることが定められています。
「意思能力」は単に、
「自分の希望を言えるか」
だけを意味する日常語ではありません。
具体的な法律問題では専門的な判断が必要になるため、個別案件については法律の専門家などへ確認する必要があります。
「意思」と「意向」の違い
「意向」は、どうするつもりなのかという考え・心の向かう方向を表します。
「意思」とかなり近い言葉ですが、「意向」は特に、これからどうしたいかという方針・希望について使いやすい言葉です。
「意思」の例
- 本人の意思を尊重する。
- 契約する意思がある。
- 参加の意思を確認する。
「意向」の例
- 先方の意向を確認する。
- 経営陣は事業を継続する意向だ。
- 本人の意向に沿って対応する。
| 意思 | 意向 |
|---|---|
| どうしたいかという考え | これからどうするつもりかという方向性 |
| 法律用語にも使われる | 方針・希望の説明に使いやすい |
| 「意思表示」「意思決定」 | 「意向を確認」「意向に沿う」 |
「意思」と「意図」の違い
「意図」は、何かをしようとする目的・ねらいを表します。
「意思」は、「するか・しないか」「どうしたいか」という本人の考えです。
「意図」は、「なぜそれをするのか」「何を実現しようとしているのか」に重点があります。
たとえば、
「彼には退職する意思がある」
なら、退職したいという考えを持っているという意味です。
「彼が突然発言した意図を確認する」
なら、なぜそのような発言をしたのか、そのねらいを確認するという意味です。
| 意思 | 意図 |
|---|---|
| どうしたいかという考え | 何をねらっているか |
| 選択・判断と結び付きやすい | 目的・ねらいと結び付きやすい |
「意思」と「考え」の違い
「考え」は非常に幅広い日常語です。
意見・判断・思考・アイデア・方針など、さまざまな内容を表せます。
「意思」はその中でも、本人が何をしたいか、何を選ぶかという行動・選択に関係する考えに使われやすい言葉です。
たとえば、
「環境問題についての考えを聞く」
なら、本人の意見を聞く意味です。
「参加する意思があるか聞く」
なら、参加する・しないという選択を確認しています。
「意思」と「同意」の違い
「意思」と「同意」も区別が必要です。
「意思」は本人の考えそのものです。
「同意」は、相手の意見・提案・行為などに賛成することです。
たとえば、本人に「契約したい」という意思があり、提示された契約内容にも賛成した場合、契約への同意を示すことがあります。
つまり、
意思=本人の考え
同意=提示された内容などに賛成すること
です。
「合意」と「同意」の違いについては、「合意」と「同意」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説も参考にしてください。
「意思がある」とは?
「意思がある」とは、何かをしようという考え・つもりを持っていることです。
例文
- 本人には復職する意思がある。
- 契約を更新する意思があります。
- 参加する意思がある人は申し込んでください。
- 会社側には事業を継続する意思がある。
「意思がある」というだけでは、その行動がすでに実行されたとは限りません。
たとえば「購入する意思がある」と言っていても、まだ契約を締結していない場合があります。
「意思がない」とは?
「意思がない」は、何かをするつもり・考えがないことです。
例文
- 本人には応募する意思がない。
- 契約を更新する意思はありません。
- 現時点では売却する意思はない。
ただし、
「意思がない」
と、
「まだ決めていない」
は同じとは限りません。
前者は「しないという考え」が比較的明確ですが、後者は判断自体が未確定です。
「意思に反する」とは?
「意思に反する」は、本人の考え・希望とは違う方向で物事を行うことです。
例文
- 本人の意思に反して参加させるべきではない。
- 当事者の意思に反する対応となった。
- 本人の意思に反して契約を進めることはできない。
ただし、具体的な法的効力については、単なる「本人の意思」だけで結論が決まらないこともあります。
「意思に任せる」とは?
「本人の意思に任せる」とは、周囲が決めるのではなく、本人自身の判断に委ねることです。
例文
- 最終的には本人の意思に任せる。
- 参加するかどうかは各自の意思に任せます。
- 進路については本人の意思に任せることにした。
「意思を伝える」とは?
「意思を伝える」とは、自分がどう考えているかを相手に伝達することです。
例文
- 退職の意思を上司に伝える。
- 参加しない意思を担当者へ伝えた。
- 契約更新の意思を明確に伝える。
重要な手続きでは、口頭だけでなく、書面・メール・所定の様式など、指定された方法で意思を伝える必要がある場合があります。
「意思疎通」とは?
「意思疎通(いしそつう)」とは、お互いの考え・気持ちなどが相手に通じることです。
単に話をするだけでなく、双方が相手の考えを理解できている状態を表します。
例文
- チーム内の意思疎通を図る。
- 十分な意思疎通ができていなかった。
- 意思疎通を円滑にするため、定期的に会議を行う。
「意思疎通」と「情報共有」は違う?
情報共有は、必要な情報を複数の人が共有することです。
意思疎通は、それより広く、考え・意図・気持ちなどまで理解し合うことを表します。
資料を配布するだけなら情報共有はできても、相手が何を考えているのか理解できていなければ、十分な意思疎通ができているとは限りません。
「意思統一」とは?
「意思統一」は、組織・集団などで、方針・考えをそろえる意味で使われます。
例文
- プロジェクト開始前にチームの意思統一を図る。
- 今後の方針について意思統一が必要だ。
ただし、文章によっては「認識を統一する」「方針を共有する」としたほうが具体的でわかりやすい場合もあります。
「意思を汲む」とは?
「意思を汲む」は、本人が考えていることを理解し、それを考慮することです。
例文
- 本人の意思を汲んで対応する。
- 利用者の意思を汲み取る。
- 担当者の意思を十分に汲んだ判断だった。
本人が明確に言葉で表現していない場合でも、状況・発言などから考えを理解しようとする意味で使われます。
「意思」と「希望」の違い
「希望」は、こうなってほしい・こうしたいと望むことです。
「意思」は、どう行動するかについて本人が持っている考えです。
たとえば、
「第一希望は東京勤務です」
なら望んでいる配属先を表します。
「東京への転勤を受け入れる意思があります」
なら、実際に転勤することについての判断・考えを示しています。
「意思」と「決意」の違い
「決意」は、あることをすると心に決めることです。
そのため、「意思」よりも強い決断のニュアンスがあります。
たとえば、
「起業する意思がある」
なら、起業したい・起業するつもりがあるという意味です。
「起業を決意した」
なら、起業すると心を固めた意味になります。
ビジネスでの「意思」の使い方
本人の考えを確認するとき
- 異動について本人の意思を確認する。
- 契約更新の意思があるか確認する。
- 本人の意思を踏まえて対応を決定する。
組織の判断
- 経営上の重要な意思決定を行う。
- 迅速な意思決定が求められる。
- 意思決定のプロセスを明確にする。
方針を伝える
- 事業を継続する意思を示した。
- 契約を解除する意思を相手方へ伝えた。
- 今後も協力する意思を明確にした。
「意思」を使った例文
日常生活
- 本人の意思を尊重した。
- 最終的な判断は本人の意思に任せる。
- 参加する意思があるなら早めに申し込んでください。
- 本人にはまだ決断する意思がないようだ。
仕事
- 転勤について本人の意思を確認した。
- 会社は事業を継続する意思を示した。
- 重要事項について経営陣が意思決定を行った。
- 意思決定に必要な情報を整理する。
契約・手続き
- 契約更新の意思を相手方へ伝える。
- 本人による意思表示を確認する。
- 書面によって意思を明確に示した。
「意思」を使うときの注意点
1.精神力を表すなら「意志」が自然
「最後まで頑張る意思が強い」より、
「最後まで頑張る意志が強い」
のほうが一般的です。
2.本人の考えを表すなら「意思」が自然
「本人の意思を確認する」
「本人の意思を尊重する」
などです。
3.法律用語では特に表記に注意する
法律では「意思表示」「意思能力」など、「意思」が専門用語として使われています。
「意志表示」「意志能力」と機械的に書き換えないよう注意しましょう。
4.「意思」と「意向」を完全な同義語と思わない
両方とも考えを表しますが、「意向」は今後どうするつもりかという方向性を表しやすい言葉です。
5.本人の意思を勝手に推測しない
「きっとこう考えているはずだ」
という推測と、実際に本人が示した意思は別です。
重要な場面では本人へ確認する必要があります。
「意思」の類語・言い換え
| 言葉 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| 意志 | 何かを実現しようとする積極的な気持ち |
| 意向 | これからどうするつもりかという考え |
| 意図 | 目的・ねらい |
| 考え | 思っている内容を幅広く表す |
| 希望 | こうしたい・こうなってほしいという望み |
| 決意 | すると心に決めた強い気持ち |
| 意見 | ある問題についての考え・判断 |
「意思」に関するよくある質問
Q1.「意思」とは簡単にいうと何ですか?
本人がどうしたいか、何をしようと考えているかという心の中の考え・気持ちです。
Q2.「意思」の読み方は?
「いし」と読みます。
Q3.「意思」と「意志」は何が違いますか?
「意思」は本人がどうしたいかという考え、「意志」は何かを実現しようとする決意・精神力に重点があります。
Q4.「本人の意思」とは?
本人自身が何をしたい・したくないと考えているかということです。
Q5.「意思を尊重する」とは?
本人の考え・希望・選択を大切にし、それを考慮して対応することです。
Q6.「意思確認」とは?
本人がどうしたいと考えているのかを確認することです。
Q7.「意思表示」とは?
一般的には、自分の考え・希望などを相手にわかる形で示すことです。
法律でも専門的な意味で使われます。
Q8.「意思決定」とは?
複数の選択肢などから、実際に取る行動・方針を選び決めることです。
Q9.「意思決定」と「決裁」は同じですか?
同じではありません。
意思決定は判断・選択を広く表し、決裁は組織で権限を持つ人が正式に案を決定する手続きです。
Q10.「意思」と「意向」の違いは?
「意思」は本人の考え全般、「意向」は特に今後どうするつもりなのかという方向性・希望に使われやすい言葉です。
Q11.「意思」と「意図」の違いは?
「意思」はどうしたいかという考え、「意図」は何をねらっているのかという目的に重点があります。
Q12.「意思」と「同意」の違いは?
「意思」は本人の考えそのもの、「同意」は相手から示された内容などに賛成することです。
Q13.「意思がある」とは?
何かをするつもり・考えを持っていることです。
Q14.「意思がない」とは?
何かをするつもりがないことです。ただし、「まだ決めていない」とは区別する必要があります。
Q15.「意思疎通」とは?
お互いの考え・気持ちなどが相手へ通じ、理解し合えていることです。
Q16.法律でいう「意思能力」とは?
自分の法律行為について、その意味・結果などを理解して判断する能力に関係する法律上の概念です。
具体的な法律問題では専門的な判断が必要です。
Q17.「参加の意思」と「参加の意志」はどちらですか?
参加するかどうかという本人の考えを確認するなら「参加の意思」が自然です。
参加しようという強い決意を強調する文脈なら「意志」が選ばれることもあります。
まとめ
「意思」とは、何かをしようとするときの考え・心持ち、本人がどうしたいかという考えを表す言葉です。
読み方は「いし」です。
特に重要なのは、同音の「意志」との違いです。
- 意思:本人がどうしたいかという考え
- 意志:何かを実現しようとする決意・精神力
- 意向:これからどうするつもりかという方向性
- 意図:行動の目的・ねらい
と整理するとわかりやすくなります。
そのため、
- 本人の意思を確認する
- 本人の意思を尊重する
- 参加の意思を示す
- 意思表示をする
- 意思決定を行う
などでは「意思」を使うのが基本です。
一方、
- 強い意志を持つ
- 意志を貫く
- 意志が弱い
のように、決意・精神力を表す場面では「意志」が適しています。
また、「意思表示」「意思能力」は法律上も重要な用語です。
一般的な日本語としての意味と、法律上の専門的な意味が完全に同じとは限らないため、契約・相続・取引など具体的な法律問題では関係法令や専門家の説明を確認する必要があります。
「意思」という言葉に迷ったときは、「本人はどうしたいと考えているのか」を表しているのかと考えてみると、使い分けやすくなるでしょう。
参考リンク
「意思」「意志」「意向」「意図」や、法律上の「意思表示・意思能力」の意味をさらに確認したい場合は、以下の資料も参考になります。
- コトバンク「意思」
意思(イシ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 意思の用語解説 - 1 何かをしようとするときの元となる心持ち。「本人の意思に任せる」2 法律用語。㋐民法上、身体の動作の直接の原因となる心理作用や、ある事実に対する意欲をさす。㋑刑法上、自分の行為に対する認識をさし、時... - コトバンク「意志」
意志(イシ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 意志の用語解説 - 1 あることを行いたい、または行いたくないという考え。意向。「参加する意志がある」「こちらの意志が通じる」2 目的や計画を選択し、それを実現しようとする精神の働き。知識・感情に対立するものと考えられ、... - コトバンク「意向」
意向(イコウ)とは? 意味や使い方 - コトバンクデジタル大辞泉 - 意向の用語解説 - どうするつもりかという考え。心の向かうところ。思わく。「相手の―を確かめる」「―にそうよう努力する」意志・意思・考え - コトバンク「意図」
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